ゾイド

2013年6月5日 (水) 22:59時点におけるRaigaku (トーク | 投稿記録)による版

ゾイド(ZOIDS)

ゾイドシリーズ』の各種作品に登場する生体メカの総称。

ゾイドは一言でいえば「生きている巨大ロボット」で動物や恐竜を模した姿をしている。特徴的なのは人型が存在しないことであり、これはゾイドシリーズの最大の個性として貫かれている。アニメ等においては、主人公の乗機がライガータイプ、ライバルの乗機がティラノサウルスタイプ、というパターンが多い。

生きている巨大ロボットといっても、勇者シリーズやトランスフォーマーシリーズ(SRW未参戦)に出てくるロボットたちのように擬人化された存在というわけでなく、コックピットがついてパイロットが操縦する「兵器」である。「生物である」という特徴は工業的な量産を制限するための設定として機能しており、SF的な兵器が活躍しながらも近代的な物量戦が起こりにくい戦場、という独特なシチュエーションを作り出すことに貢献している。

ここではゾイドについてシリーズに共通している設定について記載するが、ゾイドの扱いは各作品毎に微妙に異なるため、個々の作品の項目も参考のこと。また、玩具としてのゾイドについてはゾイドシリーズで扱う。

ゾイドの歴史

ゾイドとは惑星Zi(ズィー)に存在する金属生命体であり、野生の状態では「金属の皮膚を持つ巨獣」のような生物である。古代ゾイド人がその制御に成功。ゾイドと共存する独自の文明が築かれていたようだが、長き歴史の中でそれは忘れられていく。しかし古代の知恵が失われた後でも、惑星Ziの住人たちはゾイドを家畜化して日常の生活を支えており、ゾイドと人類は常に深く関わりあっていた。

その後、漂流してきた地球人と接触したことで科学文明が急速に発展したことからゾイドのあり方は大きく変わる。「生物であるゾイドにコックピットをとりつけ、そこからゾイドコア(ゾイドの脳にあたる器官で心臓部でもある)に電気信号を使って直接命令を送り込み、ゾイドの動きを完全に支配する装置」が作り出され、この結果、ゾイドの兵器化がすすんだ。兵器化されたゾイドは「戦闘ゾイド」「戦闘機獣」「生体メカ」などとも呼ばれる。戦闘ゾイドには銃や剣などの武装もつけられるようになったが、これらのオプション武装はコックピットに連動してるのでなく、ゾイドコアに連動する形でつけられているため、ゾイド自身の意思で動かすこともできる。

戦闘ゾイドの誕生により、民族対立の小競り合いが絶えなかった惑星Ziには大規模な戦乱が頻発するようになった。特に、大国のヘリック共和国とガイロス帝国は、惑星Ziの覇権をかけて激しい戦争を繰り広げている(アニメ『ゾイド -ZOIDS-』)。

その後、永い時を経て帝国と共和国が和解。ゾイドは戦闘用の兵器としてではなく、戦闘競技「ゾイドバトル」に用いられるようになった(アニメ『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』『ゾイドフューザーズ』)。

しかしそのような時も長くは続かず、惑星Ziを大災厄が襲う。生き残った人々は空に活路を求めた人々と地上に残った人々に別れた。この後、野性のゾイドはほぼ全滅、改造ゾイドの一部は災厄を生き延びたが休眠状態となり地中に埋もれてしまう。この時代の人類は地中からの発掘によってのみゾイドを手に入れることが可能となる。また、ゾイド改造技術も基本的にロストテクノロジーとなり忘れられているため、発掘されたゾイドを乗り手に合わせて改造することが容易ではない。そのゾイドに合わせた操縦技術を乗り手が鍛錬する、というのがこの時代のゾイド載りのあり方である。
スーパーロボット大戦K』に参戦した『機獣創世記ゾイドジェネシス』は大体この辺りに位置する物語である。

(尚、上記の概略はアニメの展開から抜粋しているが、ゾイドは上記以外の作品背景も複雑多様であるため留意されたし)

ゾイドの特性

野生ゾイドは他のゾイドのコアを捕食することで生存に必要な栄養を摂取する。即ちゾイドにとって生きることとは他のゾイドと戦うことであり、種族全体の特徴として極めて旺盛な闘争本能を持っている。そのため兵器との親和性は高く、人間の制御下に置かれて戦うことにも基本的には抵抗を示さない。
それでもゾイド自身の意思は健在であり、人間の意思を敏感に感じ取ることもできる。その為、パイロットの技量や精神状態がゾイドと合致しないとシステムフリーズを起こしたり、お互いに強い信頼関係があればスペック以上の能力を引き出すという事態も起こりうる。
また、ゾイド間の食物連鎖の上位に位置する種、または厳しい自然環境を生き抜いてきた野生体ほどゾイドコアが発するエネルギーと闘争本能は高くなり、強力だが高コストで希少、さらに乗りこなすのが難しい戦闘用ゾイドとなる。
兵器となった戦闘用ゾイドはコアの捕食や生殖といった生き物としての機能を失ってしまうため、一つの機種の戦闘用ゾイドを大量生産することは難しく、互いに敵のゾイドの特性に対抗する目的で設計された様々な種のゾイドが次々と戦線に投入されていった。

登場作品

ゾイド -ZOIDS-
アニメ第一作。漫画雑誌や模型で展開された『ゾイドバトルストーリー』をベースとしている。
機獣創世記ゾイドジェネシス
アニメ第四作。文明が崩壊した遥か未来の惑星Ziを舞台としている。

関連する用語

惑星Zi
ゾイドの星で地球とは別の惑星。稀に地球人がこの惑星に辿り着く事もある(漫画『ZOIDS惑星Zi』)。
野良ゾイド
ゾイドは自我を持つ生命体であるため、機械化されても自分の意思を持つ。例えばパイロットが死んでしまったり捨てられたりしても、何かの拍子にコンバットシステムの枷が外れてしまうと、そのまま野良ゾイドとして生きていく(ゾイドは最後まで責任をもって面倒を見よう)。
トラップとして仕掛けられた無人のスリーパーゾイドが放置された末に野生化する例もある。
野生ゾイド
惑星Ziの環境の中で自然に生まれたゾイド。当然兵器としての改造や武装など、人の手は加えられておらずコックピットもついていない。外見はまさに「金属の皮膚をもつ巨獣」である。一度人の手が加わった「野良ゾイド」とは区別されるので注意。
ブロックスゾイド
完全な人工ゾイド。ブロックスという人工のゾイドコアを繋げて機体を構成している。出力で本来のゾイドに大きく劣るが、機体の組み換えによる合体変形が可能となった。『ゾイドジェネシス』の時代ではこの技術はほとんど失われているがこの技術を発掘、研究し復活させたゾイドバラッツ(SRW未登場)とビームトータス(『ゾイドフューザーズ』に登場したリクガメ型ブロックス「ミサイルトータス」のバリエーション機?SRW未登場)のみが登場する。
バイオゾイド
ジェネシス』の時代、過去とは異なる方法で作り出されたゾイド。生物の骨格じみたフレームに特殊な流体金属製の装甲を纏った姿は、戦闘機械然とした既存のゾイドと比べてより生物的であり、前述の野生ゾイドを彷彿とさせる。身に纏った装甲が光学兵器を跳ね返し、実体兵器のダメージをも吸収してしまうため、リーオ製の武器による攻撃以外では撃破が非常に難しい。操縦適格者が多くなく実戦配備は本来困難だが、ディガルド武国はある非道な方法でそれを克服、軍備の大幅な増強に成功する。
オーガノイド
小型のゾイドで人間と同じぐらいの大きさで他のゾイドと合体して能力が大幅に上がる。なおこれは初代には複数居たがそれ以降は登場していない。
古代ゾイド人
ゾイドと深く関わりのある者でコールドスリープして現代に蘇る事もある。

ゾイドの武装

ゾイドの基本的な武器は爪や牙など身体の一部であり、その他の多くの武装は後から取り付けられたものである(例:大砲などを背中に取り付ける、肩にミサイルをつけるなど)。中には開発段階で取り付けられるのも有り、恐竜タイプは口から荷電粒子砲を発射する事もある。なお主な武器の種類は火気弾薬、粒子ビーム、レーザーなど。また変り種として濃硫酸砲や火炎放射、計器を狂わせるジャミング兵器など武装のバリエーションは多い。

ゾイドの基本的な種類

ライガータイプ
主に主人公が乗るライオン型。ライオンだけに気位が高く凶暴で、乗り手に特殊な素質を求める機体も多い。主人公メカらしく潜在能力が高く、乗り換えはせずにパワーアップする事が多い。元々は帝国軍の開発した「サーベルタイガー」に苦戦した共和国軍が捕獲した機体を解析・開発して生み出された機体である。「タイガータイプ」と比べ、武装面では劣るが、高速戦闘や格闘戦に長けている。後に帝国軍も「ライガーゼロ」を開発したが、開発途中で共和国軍に奪われてしまい、実戦配備が遅れることとなった。「シールドライガー」系や「ライガーゼロ」系が有名で「ブレードライガー」は全アニメに登場(ジェネシスではOPアバンの影絵のみ)しており、「ライガーゼロ」は2作品続けて主人公の乗機となっている。
二足恐竜タイプ
主に軍事利用に使われ戦闘力が基本ゾイドを凌駕する。気質が極めて凶暴でごく一部のエースパイロットでしか乗りこなせない機体が多い。格闘戦を得意とするものが多かったが、「デスザウラー」以降は格闘・射撃の両方得意とするものも増えている。なおライバルが乗り換える時に使用する事もある。ゾイド人気の火付け役となった「ゴジュラス」や「デスザウラー」、ライバルキャラの乗機となる事が多かった「ジェノザウラー」系などが有名。「ゾイドジェネシス」の時代ではほぼ絶滅している。
四足恐竜タイプ
こちらは二足型に比べやや戦闘力は劣るものが多いが、比較的扱いやすく、またその性質から砲撃戦用・支援用が多い。突撃戦用の機体も存在する。中には「ウルトラザウルス」のような超大型の強力なものも。二足歩行型同様、「ゾイドジェネシス」時代ではほぼ絶滅している。
ウルフタイプ
かつての傑作ゾイド「コマンドウルフ」を祖とする中量級ゾイド、あらゆる任務に対応可能な汎用性が特徴で、アニメ劇中では主に主人公の仲間が多く、とても頼りになる存在が使用する。元々は「シールドライガー」の僚機として開発された機体である。機体によって性格の差があるようで、実際のオオカミ同様にリーダーを据えた集団戦闘で本領を発揮する。
コングタイプ
見た目通り力強く、恐竜タイプにも匹敵する。それでいて気質が穏やかで操縦しやすいという珍しい種。かつての共和国側の花形ゾイド「ゴジュラス」のライバルとして登場した「アイアンコング」を祖に持つ関係からか、敵味方問わず重要キャラが搭乗する事が多い。中の乗り手はゴリラのような奴も居ればハンサムな乗り手も居る。
タイガータイプ
かつての名機「サーベルタイガー」を祖に持つ高速型ゾイド。この系列の機体と、そのライバルとして登場した「ライガータイプ」により、重装甲、重武装ゾイドが主力だった惑星Ziの戦場の様相を一変させた。主にライバルキャラが乗る事が多いが、「ジェノザウラー」の登場以降、その座を二足恐竜型に奪われつつある。上記の理由から高速戦闘ゾイドの祖ともいえる。
哺乳類タイプ
ライガー系などの他にも哺乳類型は比較的登場する。傾向としては恐竜型とほぼ同じく、肉食系は格闘戦に優れており、草食系は砲撃戦用・重装甲が多い。また四足恐竜型同様に草食型には突撃型も存在。「ゾイドジェネシス」ではエレファンダー、シャドーフォックス(共にSRW未登場)がこのカテゴリーに入る。
飛行タイプ
基本的に空を制するのは翼竜タイプと昆虫タイプが多くむしろ鳥タイプは少ない。ドラゴンやペガサスをモチーフにした幻獣タイプも存在する。
昆虫タイプ
主に運搬に適していたり空を飛んだり砲撃が得意。繁殖力に優れており大量配備できる種が多いのが特徴。サポート要員はこれが多い。しかしボス級の化け物ゾイドも存在する。ボス級は毒虫である事が多い。ゾイドジェネシスではダブルソーダ(SRW未登場)がこのカテゴリーに入る。
爬虫類タイプ
恐竜タイプと違いあまり出てこない。局地戦用機が多い。ゾイドジェネシスではステルスバイパー(SRW未登場)がこのカテゴリーに入る。
水棲タイプ
これらのゾイドもあまり出番は少ない。飛行可能なものも多い(純粋な飛行型には劣るが)。
キメラタイプ
キメラブロックスというブロックスゾイドの亜種。2種類の生物の遺伝子をブロックスコアに組み込んだことにより、2つの生物の特徴を持ち合わせる外見となっている。ブロックスゾイドとは異なり、大半が無人機である。しかし、開発当初のキメラブロックスはゾイドとしての闘争本能が軍事用プログラムを侵食してしまい、敵どころか味方にまで襲い掛かり、更に他のゾイドを捕食しては突然変異を引き起こしてしまうことが多かった。
なお、このタイプは『ゾイドジェネシス』には登場していないが、他のゾイド作品ではこのゾイドが登場している。

スパロボに登場したゾイド

ライガータイプ

シールドライガー
ブレードライガー
ムラサメライガー
ハヤテライガー
ムゲンライガー

二足恐竜タイプ

ジェノザウラー
デスザウラー

四足恐竜タイプ

レッドホーン

ウルフタイプ

コマンドウルフ
ソードウルフ
ソードウルフクラッシャー

タイガータイプ

セイバータイガー
ソウルタイガー
ソウルタイガーブースト
ブラストルタイガー (ティ・ゼ)

哺乳類タイプ

量産型ランスタッグ
ランスタッグ
ランスタッグブレイク
ランスタッグ (ソウタ)
バンブリアン
バンブリアングランド

飛行タイプ

レドラー
レインボージャーク
レインボージャークウインド

コングタイプ

デッドリーコング

昆虫タイプ

グスタフ
モルガ
モルガキャノリー (ア・カン)
モルガキャノリー

バイオゾイド

バイオメガラプトル
バイオトリケラ
バイオプテラ
バイオケントロ
バイオヴォルケーノ
バイオティラノ
バイオラプター
バイオラプターグイ
量産型バイオメガラプトル
量産型バイオトリケラ
量産型バイオケントロ

余談

  • 1991年~93年にかけて、ゾイドシリーズと世界観を共有する『装甲巨神Z(ズィー)ナイト』という作品が玩具展開されていたが、こちらは売上不振により打ち切られている。
    戦闘ゾイドの技術が地球に持ち込まれて起こる戦乱、というのが背景設定であった。ゾイドの造形は徹底的に人型が避けられているが、『Zナイト』のメカは全て巨大人型ロボットであったのが特徴。
  • 絶対無敵ライジンオー』の没シナリオの1つに、「ライジンオーと史上最強のゾイド・キングゴジュラスを競演させる」という話があった。ちなみに『ライジンオー』もトミーがメインスポンサーである。

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