ホワイトベース | |
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外国語表記 | White Base[1] |
登場作品 | 機動戦士ガンダム |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 |
機体 母艦 |
スペック | |
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異名 | 木馬 |
分類 | ペガサス級強襲揚陸艦 |
艦籍番号 |
SCV-70 (異説:LMSD-71) |
全長 | 262 m |
全高 | 93 m |
全幅 | 202.5 m |
重量 | 32,000 t |
動力 | 核融合炉 |
出力 | 404,525kW(550,000 PS404,524.313 kW <br />) |
推進機関 | 熱核ジェット/ロケット・エンジン×4×2 |
浮揚機関 | ミノフスキークラフト |
最高速度 | マッハ12(大気圏内) |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
搭載可能MS数 |
6機 (9機以上とも) |
開発 | 地球連邦軍 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | ホワイトベース隊 |
乗員人数 | 最高500名 |
主な搭乗員 |
概要編集
「V作戦」にて地球連邦軍が建造したペガサス級強襲揚陸艦2番艦。その外観によりジオン軍からは「木馬」のコードネームで呼ばれていた。
連邦軍の艦艇としては初めてモビルスーツの運用を前提として建造されており、両舷に設置されているカタパルトデッキ内に6機(9機以上とも)まで搭載可能である。V作戦MSとの連携も視野に入れており、コア・ブロック・システムに対応した換装設備も完備している。また、ミノフスキークラフトの搭載によって大気圏内を飛行可能であり、単独での大気圏突入・離脱も可能としている。他にも、艦の各部はブロック化されており、破損部位をすぐにパージ出来るような構造になっている。
従来の艦艇より強力な武装が装備されており、1基の2連装主砲・2基の2連装メガ粒子砲の威力は従来艦を遥かに超える。一方で、それ以外の武装は近接防御用の機銃とミサイルのみしかないというバランスの悪さであり、戦闘艦としての火力は重巡洋艦程度しかなく、防衛は専らMS頼みであった。これはモビルスーツの運用を前提として建造された艦である事、それにより船体構造の複雑化を招き武装の取り付けが制約された事に起因する。
ペガサス級はエンジン部分の設計に問題が見つかっており、その改修によって建造が大幅に遅れた他、根本的な解決には至らず作中では何度も中々出力が上がらないという事態を招いている。結局この不調は完璧な解決ができず、ペガサス級は3番艦を以て建造を打ち切られ、4番艦以降は大幅に設計を変更した改ペガサス級として建造が続けられた
後の宇宙世紀でも、この艦の設計思想の影響を受けた戦艦がいくつも開発されている。
劇中での様相編集
本艦にはアムロ・レイを始めとした『機動戦士ガンダム』に登場する主な連邦軍側の人物の多くが乗艦している。
当初、艦長はパオロ・カシアスが務めていたが、サイド7での戦闘で負傷してしまったため、士官候補生であったブライト・ノアが艦長代理として指揮を執り、各地を転戦する事となった。
その後、ブライトが正式に艦長に任命され、第13独立部隊(ホワイトベース隊)の所属艦としてジオン軍と戦ったが、ア・バオア・クー攻略戦で撃沈している。
登場作品と操縦者編集
SRWではファーストガンダムの物語(一年戦争)が再現される事が少なく、初代『ガンダム』自体がいるだけ参戦に等しい例も多い。 この艦もその存在感からすると意外なほど出演機会は少ない。
旧シリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦(G)
- 初登場作品。ブライトが艦長。ホワイトベース隊最初の母艦となる。途中でアーガマと乗り換える。当時珍しかったCGによるCMではνガンダムと共演しているが、ゲーム本編では入手時期の関係から同時に出撃することはできない。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ロンド・ベルの最初の母艦。最初期の艦故に、味方の母艦では唯一マップ兵器を持たない。
- ブライトの必中習得がLv10なので初期は攻撃を外す事も多いが、それでもメガ粒子砲の射程と攻撃力は頼りになる。射程7の武装を持つ機体は、リ・ガズィの加入まではホワイトベース(とアーガマ)が唯一無二なので、必中を上手く使って戦略に組み込んでいこう。
- 以後旧シリーズではトロイホースと入れ替わり、姿を消す。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- 『α』ではア・バオア・クー戦が行われなかったので未だブライトの艦として現役であり、原作にてブライトが艦長をしていたテンプテーションの代わりにシロッコのメッサーラに襲撃される役どころ。その後は一部のシナリオで戦艦を交換したヘンケン・ベッケナーが乗ってくる。ちなみに、リアル系でないと出てこない。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦A
- 名前のみ登場。原作通り、ア・バオア・クー攻防戦で大破したことが語られる。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦64
- 名前のみ登場。ジオンとの戦争では原作通りにブライトが艦長を務めていたことと、その後のムゲゾルバドス帝国との戦争ではブライトがホワイトベースIIの艦長を務めていたことが語られる。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- アーガマに替わることなく最後まで活躍。システム上撃沈される恐れがあまりなく、攻撃力、命中率共に優秀な歴代最強のホワイトベース。
- 本作の敵は戦艦を狙う傾向にあるので、装甲を強化して囮作戦に徹するとブライトの防御エースが容易に習得できる。ただし主砲やメガ粒子砲はMサイズ以下の敵には使えないため、他作品のブライト艦よりも長距離戦が困難になる場面が多い点は注意。また、中盤はガンドールで外宇宙に出るのでその間は出番なし。
- フラウやミライに加えてオスカとマーカーが初登場までしているが、誰も戦闘で喋ったりサブパイロットにはなっていないのが残念な限り。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 『GC(XO)』同様一年戦争が再現されているため、序盤から登場。使用可能な全艦がそうだが、艦の代替わりも無い。本作でついにミライがサブパイロットとして起用されたが、残念ながら音声収録及び掛け合いは無し。
- 本作ではミッション(ステージ)ごとに母艦の有無及び母艦となるユニットが決められており、登場時期が早い上に地球連邦軍としての独自行動(主に対ジオン軍の作戦)が多い立場で、母艦担当ミッションは多い。
- ステータスに影響はないがコネクト・フォース配属にあたり外宇宙の過酷な環境にも対応できるよう改修され、惑星ガレアデのダウンバーストをも凌ぎきった。
- 全体的な武装の燃費の悪さが目に付くが、EN回復が実装され改造度を上げれば緩和できるようになっている。
関連作品編集
- リアルロボットレジメント
- ステージ1ア・バオア・クーでステージの足場として登場。直後にラストシューティングのムービーが入るので1年戦争の最終局面であると思われる。
- そんな状態で甲板にゲッタードラゴンとダンクーガとコン・バトラーVが全員乗っかってジオンのMSとドンパチするのだからホワイトベースクルーはたまったものではないだろう。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- 52cm2連装砲
- サブブリッジの上部に1基格納されている本艦の主砲、使用時にはカバー部分が三つのパーツに分割され船体に収納されて砲塔が内部から砲撃位置へせり上がる形式となっている。
- 実体弾砲の設定なのだが、劇中でもビームの様な弾道火線エフェクトが採用されていたりするのでSRWなど各種ゲーム作品でもビーム兵器になっていたり実体弾兵器だったりと一定していない。
- 2連装メガ粒子砲
- 左右の円盤状パーツ中央部のハッチ内に1基ずつ格納されている。TV版では水平二連で前方にフレーム状のパーツが有る物だったが劇場版では途中から垂直二連の如何にもビーム砲なスタイルの物に換装されている。
- SRWでは最も威力の大きい武装だが、『GC』(『XO』)ではシステム上S、Mサイズの敵には使えず、『OE』では燃費が極端に悪かったりと何かと使い勝手が悪い。
- 対空連装機銃
- 各部に36門装備。内部自動管制ではなく機銃手が直接銃座に着いて運用する形式となっている[2]。
- 『OE』では自機中心型のMAP攻撃。『XO』では操作形式の危険性が露わになるイベントが用意されている。
- 前部ミサイル発射管
- 両舷カタパルトデッキの側面に3連装の物を4基ずつ、計8基装備。SRWでは「大型ミサイル」などの名称で実装されている。
- 『GC』では中射程武器だがM・Sサイズの敵にも攻撃可能。このため同作では小サイズの敵への対抗手段が乏しいガンドールよりは相手を選ばない戦い方ができる。『OE』では唯一移動後使用可能な武器。
- 後部ミサイル発射管
- 後方迎撃用に6基装備。
特殊能力編集
移動タイプ編集
- 空
- ミノフスキークラフトにより大気圏内の飛行も可能。
サイズ編集
- LL
- 5L/8
- 『OE』。右は数字に切り替えた場合の表示。
機体BGM編集
対決・名場面編集
- 連邦軍の新鋭戦艦
- 第1話。サイド7に駐留しているホワイトベースを一目見た連邦士官は「この艦とガンダムが完成すれば、ジオンを打ち砕ける」と大いに期待を寄せていた。
- そして、その期待に応えるのだが、意外な形でホワイトベースは各地で奮戦していくこととなる。
- 対ガウ
- 第10話。ガルマ率いるジオン北米方面軍の目を欺くため、ホワイトベースは最寄りのドーム(東京ドーム開業より遥か以前のためか、本編では雨天野球場と呼ばれている)に身を隠す。シャアの策もあり、ガルマが搭乗するガウ攻撃空母はガンダムを追うあまりホワイトベースに背を向けてしまう。
- その機を逃さなかったブライトはホワイトベースの上昇と艦砲射撃を指示。ガルマはガウを180°回頭させてホワイトベースに特攻を仕掛けてくるも、なんとか撃破に成功した。
- 対ザンジバル(シャア・アズナブル搭乗艦)
- 第41話。ガンダム、Gファイター、シャア専用ゲルググ、エルメスが激戦を繰り広げる横で、互いの母艦もまた激闘を繰り広げていた。
- ブライトはザンジバルへ攻撃を集中させるよう指示し、シャアから指揮を預かっていたマリガンもホワイトベースへ攻撃を集中させるよう指示。激しい砲撃戦の末、ザンジバルを撃沈した。
- ア・バオア・クー攻略戦
- 最終話。ホワイトベースは激戦の末にア・バオア・クーへの上陸に成功するも、損傷が激しく不時着する。そこへリック・ドムの攻撃を受けて動けなくなった。
- クルーたちはガンキャノン、ガンタンクの支援を受けながら決死の白兵戦を行っていたが、アムロの思念を通して間もなく撃沈することを悟る。こうして、急ぎランチにて総員退艦。クルーたちの家も同然であったホワイトベースが轟沈する様を皆が悲しげに見守っていた。
- 対ゴッグ
- 冒険王漫画版にて。ゴッグの重装甲に苦戦するガンダムの救援に現れ、船体で押しつぶすという強引極まりない方法で撃破した。
- この時ガンダムさえも一緒に押しつぶされる寸前で間一髪避けており、戦いを見ていた連邦軍士官は「ムチャクチャだ」と呆れ返る一方でレビル将軍は「あれでいいんだ」と何故か納得していた。
関連機体編集
ペガサス級編集
巡洋艦編集
艦載機編集
余談編集
- ホワイトベースは前作『無敵鋼人ダイターン3』に登場予定だったメカ「宇宙空母フリーダム・フォートレス」のデザインを流用したものである。
- 富野喜幸(現:富野由悠季)監督は当初リアリティを求める為、黒基調のデザインを考えていたが、スポンサーの要望により白基調の派手なデザインに変更された。
- 『機動戦士ガンダム』放映直前に玩具屋向けに配布された資料である『クローバー製品カタログ1979年前期版』において、ホワイトベースは「宇宙空母ペガサス」という名称で紹介されている。ちなみに、機体の色は灰色で、現行のものと色が異なっている。
- ホワイトベースは地球への降下後、北米大陸から太平洋→ユーラシア大陸(アジア・ヨーロッパ)→大西洋の順に横断し、地球一周する形で地球連邦軍本部のある南米ジャブローにたどりついている。
- このようなルートを通った理由は原作でも明言されていない。ただしTV版第11話は連邦軍の制空権内まであと一息と安心したところに、参謀本部が揉めていてマチルダを寄越した事も問題になっているという連絡が入り、つづく第12話では何の説明もなくランバ・ラル隊の勢力圏内に入るという、ジャブロー入りを拒否されたとも取れそうな描写がある。
- SRWでは『GC』では「東側がジオンに抑えられている」という説明だったのが『XO』では「南側」に変更されるなど、一定していない(どちらにも共通して、日本で補給を行うという眼前の目的もあった)。
- 実写PS用ソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』では、「ヨーロッパ戦線へ迎え(オデッサ作戦への参加)という新たな命令をジャブローから受けた」という形になっている(この命令を受けて物語が終わる)。
- 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「目的地のジャブローに向かうのに、わざわざ遠回りをするのは不自然である」として、ホワイトベースの航路を「北米大陸から陸上経由で南下して南米のジャブローに向かう」に変更している。
- 漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-』では少年兵らが論議の末に「V作戦とはジムが量産体制に入ったことを隠す為にガンダムを囮にする作戦」と結論付ける場面がある。この推測が正しいならジムを量産している最中であろうジャブローにホワイトベースを入港させるわけにはいかないであろう(逆に『ORIGIN』ではジムの量産が既に完了していたので入港できたと解釈できる)。
- 富野監督が執筆した小説版『機動戦士ガンダム』では、艦名が「ペガサス」となっている(ただし、ホワイトベースという名称自体は、艦級に使用されている)。
- 宇宙世紀以外の作品でもアークエンジェルやディーヴァなどのデザインに多大な影響を及ぼしている。
- 『SDガンダム外伝』では「ペガサス級」の名前通り、「天馬ホワイトベース」として本当にペガサス役で登場。騎士アムロの愛馬として活躍した。また、FC版やGB版など各種RPGでは飛行可能な移動手段として物語後半で重宝する。
- 『銀河疾風サスライガー』第28話ではカラーリングは異なるが本機そっくりな形状の宇宙船が背景に登場していた。
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