エルザム・V・ブランシュタイン / レーツェル・ファインシュメッカーは「バンプレストオリジナル」の登場人物。
エルザム・フォン・ブランシュタイン | |
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外国語表記 | Elzam Von Branstein |
登場作品 | |
声優 | 稲田徹 |
デザイン | 河野さち子 |
初登場SRW |
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SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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偽名 | レーツェル・ファインシュメッカー |
異名 | 黒い竜巻 |
種族 | 地球人(ドイツ系) |
性別 | 男 |
年齢 | 29歳 |
所属 | 地球連邦軍(特殊戦技教導隊)→コロニー統合軍・ディバイン・クルセイダーズ(ラストバタリオン)→クロガネ隊 |
役職 | ラストバタリオン隊長→クロガネ指揮官 |
軍階級 | 少佐 |
特技 | 料理 |
概要
「スーパーロボットスピリッツ」の前日談ドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL SCORE』で初登場。後の「OGシリーズ」でお馴染みとなったキャラクター。物語前は、元特殊戦技教導隊の一員で、コロニー統合軍総司令マイヤー・V・ブランシュタインの息子。妻はカトライア・F・ブランシュタインで、弟にライディース・F・ブランシュタイン。特技は料理であり、部下の間でも彼の料理は人気が高い。
エルピス事件においてコロニーを救うため、愛する妻カトライアを己の手にかけた過去を背負っている。なお、妻を殺した経緯はOGシリーズとαシリーズで若干異なっているようで、αシリーズでは妻の死後、自らもブランシュタイン家を出奔して行方不明になっており、ライもエルザムを憎んでいる様子がない。
大義のために私情を殺し、大局的な視点で戦う事を心がけているが、その一方で「大義のためならば、愛する者であっても犠牲にしなければならない」という宿命に翻弄される事に対して人知れず苦悩している。
エルザムの最大の特徴として、「乗機をトロンベと呼ぶ」というものがある。また、彼の戦闘BGM「Trombe!」は、カッコイイ曲であると共に、敵がボスであろうともこちらのBGMが優先されるという強烈な特性がある。「その役目は私に任せてもらおう!」と言いながら「Trombe!」の曲と共に登場する展開は、最早OGシリーズの恒例となっている。
DC戦争時はディバイン・クルセイダーズ(DC)側のエースとして登場し、リュウセイ編では最精鋭部隊ラストバタリオンを率いてハガネの前に立ちはだかるが、ビアン・ゾルダークの意思の尊重もあり自ら敗北を受け入れる。異星人との最初の戦争となったL5戦役では連邦軍と共闘。
以後はレーツェル・ファインシュメッカーと名乗り、連邦軍のレイカー・ランドルフ准将から託されたクロガネの艦長として、ハガネとヒリュウ改(鋼龍戦隊)の影として地球圏を守るために奮闘する。Rätselはドイツ語で「謎」。また、「ドイツ語」でいわゆるグルメの達人を「der fein schmecker」と呼ぶ。
サングラスで変装しており、レフィーナ・エンフィールドやアラド・バランガはエルザムとは別人であると信じていた……あるいは気付かなかったが、それ以外の大多数には正体はバレバレであった。乗機を「トロンベ」と呼んだり、カラーリングを彼のパーソナルカラーである「黒、赤、金」に塗装したり、マーキングとしてブランシュタイン家の紋章を入れたりする習慣は変装前から変える様子がなく、本気で正体を隠す気があったのかは疑問である。誰かから正体を指摘された際には間髪入れずに否定するにも関わらず、レオナ・ガーシュタインには「エルザム様」と呼ばれ、フィリオ・プレスティには「エル」と呼ばれても反論しないなど、色々と矛盾のある行動を取っている(2人とも関係の深い人物だからという可能性はある)。この大きな理由としては、「レーツェル・ファインシュメッカー」という名前が他者ではなくエルザム、つまり自身に対する偽名であるという側面からのものが強い。
ゲーム中でも食通としてのエピソードは多々あるが、やはり一番凄いのはクスハの栄養ドリンクを飲んでも倒れないどころか、材料を全て言い当てた上で、問題点及び改良点を指摘したエピソードであろう。
生身でも銃の扱いに長けるらしく、『Record of ATX』でのテスラ研奪還作戦では二丁拳銃で見事なガン=カタを披露している。
登場作品と役柄
現在はレーツェル名義で登場するため、エルザム名義で戦闘に参加することはない。
作品により偽名を使う理由が異なる。αシリーズではブランシュタイン家を出奔したと言う事情とライに対する負い目からαナンバーズと合流する際に偽名を使っており、『第3次α』では最初からライの兄と認めている。
OGシリーズでは、DC戦争でDC側のエースとして戦ったエルザムの名前があまりにも知られてしまい、連邦からお尋ね者扱いされて表舞台に出られなくなったため。合流時にライに「兄さん」と呼ばれた時は「お前の兄ではない」と否定。ただしハガネ艦長のダイテツ・ミナセが戦死した際には、サングラスを外しエルザムとしてその死を悼んだ。以降はあまりエルザムである事を否定しなくなっている。
なお、声が始めて入ったのは『第2次α』ではなく、ドラマCDの『α ORIGINAL STORY』である。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α/スーパーロボット大戦α外伝
- 直接の登場は無いが、ライのキャラクター事典で軽く触れられている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- レーツェル・ファインシュメッカーとしての初登場作品。とはいえ、一部の人間(プレイヤー)にはその正体はバレバレである。ちなみに、同名義で参戦している作品の中で唯一アウセンザイターに搭乗しない作品でもある。
- 本作は天才の技能そのものが作品に存在してしないため「能力の高い普通のリアル系」という程度に落ち着いており、『OG』と同じ感覚で扱うとあっさり撃墜されてしまうことも。また、ブンドルとの戦闘では彼の曲が優先される。
- 没データに「エルザム」らしきものが存在している。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- おいしいシーンだけ持っていくキャラクターが確立されていた。スポット参戦としての登場は早いが、正式に合流するのはかなり後になる。今作は天才が「OGシリーズ」の効果で復活しているため強い。
- サブシナリオではライと再会し、エルピス事件のことがわずかに語られる。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- リューネのユニットクエストにNPCとして登場し、2019年8月のイベント「ここが無限の開拓地」からはアウセンザイターと共にユニット参戦。
- 2019年10月のイベント「黒い魔装機神」ではΩスキル搭載のアウセンザイターが登場し、演出にてボイスが入った。それに合わせて、アップデートにより既存パイロットパーツにもボイスが追加された。
- スーパーロボット大戦DD
- 2021年12月のイベント「DARK KNIGHT」にて登場。シナリオNPC。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 「エルザム」名義でのゲームへの出演はこの作品が初めて。戦闘BGMや言動によって高い人気を得た。仲間になった時点で優秀な特殊技能を多々持つが、むしろ特殊技能が多すぎて養成でつけたせる技能が少ないことが数少ない欠点である。ちなみに最速で動かせるのはリュウセイ編1話で、最速で参入するのはキョウスケ編34話。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- OGシリーズのレーツェルは本作で初参戦。更に初の専用特機アウセンザイターが登場し、課題だった火力面が大幅に強化された。本作から、戦闘BGM選択機能がついたが、彼のみBGMが「Trombe!」で固定されている。
- ダイテツを弔う場面ではL5戦役後の自身の処遇に対する彼への感謝の念から、エルザムとして姿を現した。また、エルピス事件の回想場面でも登場。本作で因縁の敵アーチボルド・グリムズとの決着をつける。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- クロガネをトロンベと呼ばなくなった……と思いきや、稀に「トロンベ」と呼ぶ事がある。OG2.5では「迷宮の囚人」でアウセンザイターに搭乗可能。他、「馬」絡みでアガレスやマルディクトに興味を示すシーンがある。パイロット能力ではツイン精神コマンド「大激励」を覚える。負担が大きいが、上手く扱いたい。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- しばらくクロガネの艦長を務めるので、前半は「迷宮の囚人」以外はアウセンザイターに乗らない。後半に差し掛かったところでようやくアウセンザイターを駆る。ついにクロガネが公式でトロンベ化した。ツイン精神コマンド「大激励」はリシュウが使えるので負担は小さい。
- AMNシステムに関する回想シーンでエルザムが登場。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 精神コマンドに集中がなくなったためボスクラスの攻撃を若干もらいやすくなった。それでも雑魚敵の攻撃はLサイズのアウセンザイターでも楽々回避できる。『第2次α』以来のBGM優先度で敗北を喫する。シナリオ面ではかなり目立ち、冷静な思考と人脈を活かして鋼龍戦隊の事実上の参謀として活躍する。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- エースボーナス限定で集中が付くので、幾らか回避率が増した。
- なお、中盤の月ルートでは正規軍キャラが不在であるため指揮官役を担当し、コールサインが「ダイナ2」であることが判明した(ダイナ1はゼンガーであると思われる)。
関連作品
- スーパーロボットスピリッツ
- 前日談小説にて登場。パーソナルカラーが黒という設定は既に存在し、黒いヒュッケバインMk-IIを駆ってSRXを庇う場面がある。
パイロットステータス
能力値
統合軍のエースだけあってさすがに強い。敵時と味方時で全く能力が変わらず、射撃・回避・技量・命中に優れ、成長は鈍いが防御の初期値もトップクラスに高い。その真価を発揮するのは味方になってからか、ガーリオン・トロンベに乗っている時で、「冥王の島」でクロガネに乗っている時はあまり強くない。
格闘・防御は相方に比べれば落ちるが、アウセンザイターが頑強なので問題にはならない。
精神コマンド
- 第2次α
- 集中、加速、必中、ひらめき、熱血、直撃
- 第3次α
- 集中、必中、ひらめき、加速、熱血、直撃
- X-Ω
- ド根性、直撃、激闘
- OG1
- 集中、加速、見切り、友情、熱血、直撃
- OGs
- 集中、加速、直感、友情、熱血、直撃、大激励(ツイン)
- リアル系としては理想的なラインナップ。「直撃」はブランシュタインのお家芸か?「友情」はゼンガーやギリアムなど、縁の深い者達に対してだろう。
- 第2次OG、OGMD
- 加速、直感、友情、直撃、熱血、大激励(ツイン)
- まさかの「集中」が無くなるという事態に。『OGMD』では後述のエースボーナスで補完ができるように。
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次α
- 切り払いL6、援護攻撃L3、援護防御L3、支援攻撃
- 強さの根幹だった「天才」がないため、避けられない・当てられないと言ったレーツェルにあるまじき事態が普通に発生した。真価が発揮されるのは小隊員である。
- 第3次α
- 天才、援護攻撃L3、援護防御L3、連携攻撃
- アウセンザイターの武器が全体攻撃寄り(=単機突撃型)の上、援護に使える最強武器は小隊攻撃武器、とどうも噛み合わない印象が強い。Eセーブや集束攻撃は最低限必要で、他にも付けたい技能は色々あるので、PPに余裕があるなら天才以外は上書きしてしまうのも手。
- OG1
- 援護攻撃L2、援護防御L2、SPアップL6、指揮官L3、天才、集中力
- 参入時には既に技能が埋まりきっている。SP回復・アタッカー・ガンファイト辺りが欲しいが、上書きできるのが援護防御くらいしかないという贅沢な悩みがある。ちなみにレーツェルを名乗りだしてからは技能の構成ががらりと変わる。
- OGシリーズ
- 天才、ガンファイトL9、ヒット&アウェイ、集中力
- 現在の天才は「命中と回避が20%UP」なので、当ててかわすパイロットの最高峰。特殊戦技教導隊の同僚たるギリアムと対等の能力を誇る。
- 第2次OG、OGMD
- 天才、ガンファイトL6、ヒット&アウェイ、集中力
- ガンファイトの最大レベルが下方修正。
小隊長能力(隊長効果)
エースボーナス
- 射撃武器の与える最終ダメージ+10%
- 『OGs』。射撃の威力を更に強化させる。
- 技量+25
- 『第2次OG』。元の技量の高さと合わせてクリティカルを連発できる。また、再攻撃をつけてやれば大抵の敵に対して2回攻撃が可能になる。
- 1マス以内に黒い機体が存在する場合、自軍フェイズ開始時に「集中」が掛かる
- 『OGMD』。『第2次OG』以降の精神関係の仕様で生じた弱点を補完できる強力なボーナスなのだが、当然ながらアウセンザイター(自機)は対象とならない。というか自身を対象に取れるならそれは1マス以内に黒い機体が~ではなく自軍フェイズ開始時に「集中」が掛かるもしくは黒い機体に搭乗している場合自軍フェイズ開始時に「集中」が掛かるである。
- 移動タイプ・射撃主体の武装・大激励で減少したSPの回復が容易なことも含め、黒い機体のゲシュペンスト・タイプRV&ギリアムが本作では相方の大本命となるだろう。
- また、利用できる機会は少ないが、このボーナスは敵機も対象になる。特にフューリーのカロ=ラン・ヴイ率いる諜士団が該当する。
サポートアビリティ
- 食通の目利き食材
- SSR。「レーツェル・ファインシュメッカー」名義。回避率大アップ、命中率アップ。
パイロットBGM
- 「Trombe!」
- 彼専用の戦闘BGM。これより優先される戦闘BGMはない(レーツェル時には5人しかない)。
- 「Trombe! Ver.R」
- 『第2次α』の内部データに存在する幻の没BGM。一応デバッグモードやサントラで聴く事は可能(しかし、サントラでは1ループする前に終わってしまう)。デバッグではエルザムBGM2と表記されているので、開発当初はエルザムとレーツェルで別々にBGMを変更する仕様だったと思われる。ちなみにこのBGMは続編の『第3次α』でも没データとして存在するが、音質がかなり低下しているので、聴きたい人は『第2次α』のものを聴いた方がいいだろう。
- 「ACE ATTCKER Ver.α2」
- 第2次αの「エルザム」の没データでは何故かこれが設定されている。
BGMの優先度
「Trombe!」の優先度がボスユニットよりも高いという現象は、もともとGBA版OGにおいてバグにより発生してしまったものだった。テストプレイ中に気付かなかったのか、スタッフが故意に放置したのかは永遠の謎である。しかし、第2次α以降はこの現象が完全な仕様になった。
ただし、以下のように「Trombe!」の優先度が他のBGMよりも低い場合もある。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 「Trombe!」はブンドルの「美しき青きドナウ」に唯一負けている。しかも「美しき青きドナウ」はガンエデンの「TWIN ICON」よりも優先される。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- ファートゥム戦やAI1戦など、優先度で負ける状況が増えている。かつては勝っていたガンエデンにも負けている。これらはある程度HPを減らすとそれぞれの出典作品の主題歌やタイトルBGMが流れる(しかも今作では一部JAM Projectの原曲が流される)ため、それを途切らないようにする措置とも考えられる。そのため、今作では対峙することはなかったが、同じくタイトルBGMが設定されていたバラン=シュナイルにも負けていた可能性がある。実際には優先度は最大だがイベントコードにより一時的に一律で最下位に下がるだけである。
人間関係
- マイヤー・V・ブランシュタイン
- 父親。お互い理念を共有した。
- カトライア・F・ブランシュタイン
- 亡き妻。エルピス事件の際、毒ガスの脅威が迫るコロニーの住人を救う為、自ら望んで彼の手にかかって死亡。
- ライディース・F・ブランシュタイン
- 弟。ミドルネームが違うのは、カトライアの旧姓を名乗っているからである。カトライアに想いを寄せており、エルピス事件がきっかけで兄弟の間に確執が生まれる。αシリーズでは彼に対して逆に負い目を持っている。
- レオナ・ガーシュタイン
- 従兄妹。エルザムに従兄以上の想いを抱いていたフシがある模様。ガーシュタイン家はブランシュタイン家の分家である。
- トロンベ
- 愛馬。エルザムとカトライア以外には心を開かない。
- ゼンガー・ゾンボルト
- 教導隊の1人、親友。
- ギリアム・イェーガー
- 教導隊の1人、親友。
- カイ・キタムラ
- 教導隊の1人で先輩格。
- テンペスト・ホーカー
- 教導隊の1人で先輩格。
- ガルイン・メハベル(カーウァイ・ラウ)
- 教導隊の隊長。後にエアロゲイターに洗脳されてOGキョウスケ編でエルザムらに牙を向き、エルザムは再び「大義のための犠牲」を強いられる事に…。
- フィリオ・プレスティ
- 親友で幼じみ。エルザムのことを「エル」と呼んでいる。
- スレイ・プレスティ
- 親友の妹。レーツェル時にも本名で呼ばれている。
- シュウ・シラカワ
- OGシリーズではDC時代からの同志。オペレーション・プランタジネット直後のクロガネの手配を協力してもらった。魔装機神勢以外では珍しく彼に対する援護特殊セリフがある(ただし援護攻撃のみ)。
- アーチボルド・グリムズ
- エルピス事件を引き起こし、カトライアを死へと導いた仇敵。アースクレイドルで決着をつけた。
- ヴィレッタ・バディム
- 第2次αでは、共に主人公の脇を固める。
- 孫光龍
- 彼とのブランシュタイン家とは長きに渡り因縁を持ち、そして孫の生き方を否定する。なお、レーツェルの「あるご先祖」との因縁があるらしいが…。
- エルピスの亡霊
- OGクロニクル「エルピスの亡霊」に登場した元DCのテロリスト。エルピス事件で妻を失った恨みから連邦を目の敵にし、クロガネを攻撃して来た。
- アクセル・アルマー
- 元・シャドウミラー特殊処理班隊長。『第2次OG』では、アクセルの乗機・ソウルゲインを回収。終戦後はルートに関わらず立場の微妙さから去就を決めかねていた彼をクロガネに引き入れ、協力関係を結んだ。
- ヴィガジ
- インスペクター幹部。OGシリーズにおける愛機アウセンザイターの初戦の相手。翻訳機がレーツェル・ファインシュメッカ―の名を「謎」「食通」と直訳してしまい、意味を理解できず困惑させられた。
名台詞
共通
- 「トロンベよ、今が駆け抜ける時!」
- レーツェルといったらトロンベ。
- 全ての機体を「トロンベ」と呼ぶのは、戦闘時において機体に呼びかける台詞のバリエーションを考えるのが面倒だったため、作業量削減のため全ての機体を同じ名称で呼ぶキャラクターの制作が提案されたことによる。言ってしまえば手抜きであるが、この設定はスタッフ内で好評となったため採用を許可された。[1]
- 「私に出会った不幸を呪え…!」 / 「呪うがいい…我が身の不幸を!」
- ブランシュタイン家お約束、「不幸を呪え」系の台詞。何気にイングラムやヴィレッタとも同じ言い回しである。
- 「我を阻むものなし…!」
- アウセンザイターのシュツルム・アングリフを決めた時の決め台詞。ゼンガーに対応したわけではないだろうが……。
- 「駆けろ、トロンベ! その名の如く!!」
- ゼンガーとの合体攻撃の時の台詞。トロンベとは「竜巻」を意味する。アウセンザイターを「トロンベ」と呼ぶのは彼だけだが、アウセンザイターは「穴馬」を意味するので、どちらにせよ意味は通じる。
- 「フッ、我らに…」「断てぬものなし…!」
- ゼンガーとの合体攻撃の時の決め台詞。後半はゼンガーの台詞。
- 「その役目は私に任せてもらおう!」
- 味方のピンチに「Trombe!」がかかり、このセリフで登場するのがもはやお約束になっている。
- 「フッ……影同士、相応しい対決かも知れんな」
- ゴラー・ゴレム隊やシャドウミラーとの戦闘台詞。
OGシリーズ
- 「武器など……二本の手と足があれば十分だ」
- 「セカンド・コンタクト」より、メギロートと交戦しようとして「武器がありません」と止められた際の返答。実際これで何とかしてしまった上、1機捕獲するという快挙を達成。天才ぶりの片鱗が見て取れる。
- 「心配は無用だ」
「こんなこともあろうかと、クロガネから食材を運び込んでおいた」 - 「秘めたる力」のインターミッションにて、レオナとリオが料理について話している際に。前触れもなくいきなり現れたため、カチーナからは(ど、どこから出てきたんだ!?)と驚かれ、ジャーダからは(戦艦に何積み込んでんだ、この大将は……)とツッコまれた。
しかし少佐、「こんなこともあろうかと」とは……。 - 「…大義のための犠牲…受け入れるしかないというのか…!我が妻の時と同じように……!!」
- OG1キョウスケ編「賭けの代償」にて、カーウァイを手にかけた際の台詞。エルザムの苦悩が垣間見れる数少ない場面である。
- 「己の死に場所は見極めている。我が父と同じくな」
- OG1のレビ戦で。いずれは異星人との戦いで命を捨てる覚悟を固めているのかもしれない。
- 「…カトライアは…あの時、コロニーの民を救うため…」
「…私の手にかかって死ぬことを望んだ…」
「妻の死を無意味なものにしないためにも……」
「もう一度、血塗られた手で引き金を引こう…レビ・トーラー…お前を倒すために!」
「行くぞ、トロンベ!今が駆け抜ける時!」 - 上記の台詞同様対レビ戦にて。レビのBGMを差し置いて鳴り響く「Trombe!」と相まって否応なく場を盛り上げる。ある意味、「トロンベ」がただのネタではなくエルザムを象徴する絶対の存在へと昇華した瞬間でもある。
- なお、「心のどこかで死に場所を求めているが、大切なものを守るために今この時を死に場所として選ぶ気はない」というのはGBA版においてはライとの共通点だったりする。
- 「その役目は私に任せてもらおう!」
- 決め台詞2。
- 「……L5戦役の時……ダイテツ中佐の尽力がなければ、私はここにいなかっただろう」
「だから、今は……レーツェルとしてではなく、エルザムとして彼を送りたい……」 - OG2のダイテツ艦長の艦上葬にて。OG2ではレーツェル名義で自軍入りしたエルザムだが、この時はダイテツ艦長への恩義もあってかレーツェルとしてではなくエルザムとして彼を弔った。
- 「カトライアァァァァァッ!」
- OG2の回想シーンでのカトライアを殺める瞬間のセリフ。そして、この瞬間からライとの確執が始まってしまう。この瞬間のエルザムの痛みは、察するに余りある。「ジ・インスペクター」ではさらに顕著で、トリガーを引こうとする手が尋常ではないほど震えていた。
- 「……今の私はレーツェル・ファインシュメッカーだ。それ以上でもそれ以下でもない」
- OG2にて初登場時にクスハに「エルザム」と言われそうになって。明らかに某グラサンをかけた人のパロディである。
- 「さあ、乾杯だ。今は亡きカーウァイ・ラウ隊長、テンペスト・ホーカー……そして、ハガネにいるカイ少佐に……我らの仲間達に」
- ギリアムとの合流時。いろいろあった旧教導隊だが、やはり思い入れがあるようだ。
- 「フッ、この姿……。ビアン総帥は私の望みを理解しておられたらしい……これぞ、まさにトロンベ。共に戦場を駆ける……私の愛馬だ」
- OG2のアウセンザイター初登場時。解釈次第では「馬になりたかった」とも取れる為、多くのプレイヤーを困惑させた。
- 「ふっ……いい味だな、少尉が淹れてくれた紅茶は」
「心にまで……染み渡る」 - 「熱砂を越えて」にて、妻を手にかけざるを得なかった過去を語って。
- 「恐らく、ノイエDC蜂起前後にシャドウミラーが設置したものだろう」
「もしかしたら、彼らの世界には地中からアースクレイドルを攻撃した者がいたのかも知れん」 - 同じく「熱砂を越えて」にて、アースクレイドル付近に設置されていた地中地雷に驚く面々に対して。OGシリーズなので、奴らではないはずだが……? しかもこの後、ゼンガーの意味深な沈黙が……。
- 「今一度…今一度、血塗られた手で引き金を引こう!」
「アーチボルド・グリムズ! お前を屠るために!!」 - OG2「眠れ、地の底に」で、アーチボルドを仕留めた戦闘時の台詞。
- 「機関、第二戦速。進め、トロンベよ!」
- OG外伝より、クロガネ搭乗時の戦闘開始台詞。長らく汎用台詞のみで表現されていた「クロガネ・トロンベ」だが、ついに公式化した。
- 「私のクセを見抜いた攻撃……それが出来るのは……!」
- 「悩める守人」におけるムラタとのイベント戦闘台詞。当然の如くムラタとレーツェルはこれが初対面だが、妙に意味深な台詞。
- 「知恵の実を口にした原初の人間は、楽園から追放されたと言うが……お前にもそれが当てはまるのではないか?」
「だとしたら、お前が様々な世界を食い尽くそうとする本当の理由は……!」 - ダークブレインとの戦闘前会話。闇黒の叡智の「真の狙い」を推測する。
- 「どこの馬の骨かは知らぬが……」
- 対スカルナイト。好きな馬の姿をしているが、ゴーストの姿は険悪。
- 「私もまた貴方と同じようにエルピスの亡霊となり……アーチボルドを追い続けた……」
「アーチボルドを追いつめ……私の復讐は終わったのかも知れない……」
「―――だが私の受けるべき罰はまだ終わっていない。あの時……犠牲となったすべての人に会い、話をしなくてはいけない。―――今、私が生きているのはそのため……」
「貴方の憎しみがまだ癒えぬのなら、他者を傷つけるのではなく―――私を」
「この私だけを……追いかけてくればいい……」 - 「エルピスの亡霊」におけるバレリオンのパイロットへの独白。「竜巻」の背負ったものは、それほどまでに深く、重い。
αシリーズ
- 「今の私は レーツェル・ファインシュメッカー…風の向くまま、トロンベと共に駆けるのみ」
- 『第2次α』アイビス編第31話「約束の宇宙へ」より。スレイに「何処へ行く、エルザ…」と言いかけられて。
- 「…人生には回避できぬ悲劇が訪れることもある…」
「過去として割り切るしかない…少なくとも、私はそうした」 - 『第2次α』ゼンガー編第37話「常世の舞」より。ククルを救ってやれなかったことを悔やむゼンガーに向けての慰めの言葉。レーツェルにとっての「回避できぬ悲劇」というのは、やはりエルピス事件で妻カトライアを亡くしたこと言っているのだろう。ちなみに、ククルが最期の間際ソフィアの生存をゼンガーに知らせていたため、彼からは「まだ割り切るわけにはいかん」と返されている。
- 「恥知らずな兄をライは笑うだろう…」
「だが、覚悟は出来ている。ブランシュタインの名を捨てた時…いや、大切なものを失ったあの日からな…」 - 『第3次α』サブシナリオ「駆け抜ける竜巻」より。SRXチームがテスラ研に訪れると聞いて、今の自分の身の上を自嘲する。また、この発言からOGシリーズとは違い、エルピス事件後にエルザムはカトライアを死なせた事を悔いてブランシュタイン家を出奔した事が伺える。
- 「…笑いたければ笑うがいい。だが、これが今の私だ」
「…お前が知る男は既に死んだ。コロニーのテロ事件で妻を失った時にな」
「今の私はレーツェル・ファインシュメッカー…それ以上でもそれ以下でもない」 - 同上。ライと再会して。
- 「………」
「……………」
「……………………」 - 『第3次α』クスハ編第11話「龍を喰らうもの」より。栄養ドリンクを改良したと嬉しそうに語るクスハに対しての長い沈黙。だんだん多くなる三点リーダがレーツェルの心境を良く現している。
- 「それだけ立派な船があれば三途の川を渡るのに困ることはない! 安心して成仏するがいい!」
- 『第3次α』第46話地球ルート「さらば父よ、戦士達の旅立ち」に於ける地獄大元帥との戦闘前会話。妻の影響か、意外と日本文化にも通じていたようだ。
- 「孫光龍……しばしの間、相手をしていただこう!」
「孫光龍……諸々の因縁、ここで断ち切る!」 - 孫光龍との特殊戦闘台詞。光龍当人の台詞やゼンガーへの反応も見ると、αシリーズでもやはり、「龍虎王伝奇」は正史として扱われているらしい。
- 「地球が滅びると勝手に決め付けて敵に寝返る。これのどこが逃げていないというのかね?」
「お前は昔から…少しも変わらないようだな」 - クスハルートでの孫光龍との戦闘前会話。「龍虎王伝奇」の因縁が、再び激突する。
- 「お前のやり方は、力を持った者に頼った弱虫の生き方でしかない!」
- 同じく第3次αより、爆死寸前の孫光龍に対して。最後まで詭弁を振るい、己の逃避を正当化している彼を厳しく非難した。
- 「孫光龍…お前は我々を愚かだと言ったが、その言葉をそのまま返そう」
「我々は愚かではあるが、生きる誇りを捨てたお前ほどではない」
「この世界…お前の言う通りにはさせんぞ…絶対にな!」 - 孫光龍の最期を見届けて。運命から逃げ続けた者と、抗う者との差が歴然である。
- 「クォヴレーの言うとおりだ。ないのならば、我々は我々の物語を作ればいい」
「そう……オリジナルジェネレーションをな」 - スペシャルステージにて。オリジナルメンバーが一同に会した状況が本来あり得ないものであることに落ち込むアイビスに、クォヴレーが「こうしてここにいるという事実は神でさえ否定できない」と励ましたのに続いて。事実、スペシャルステージのメンバーの大半はOGシリーズへ出演し、クォヴレー・トウマもPS2版で登場。第2次OGではトウマの本格参戦が確定し、ガンエデンを巡る戦いも描かれることになり、セレーナもOGDPで登場…とレーツェルのこの発言が現実となりつつある。
迷台詞
- 「他人の空似だ。私はライディースの兄などではない」
- クスハに「やっぱりライ少尉の…」と言われかけて。まだ言い切ってもいないのに「兄」と言ってしまい墓穴を掘った。
- 「承知した。では、これを」「アフリカのパニという料理だ。軽めで栄養価が高い」
(パニが何なのか尋ねられ)「聞かぬ方が身のためだ」「実は……………」
「ああ、故にあの二人ぐらいにしか出せん」 - ホワイトスターへの突入前に、カーラがレーツェルに負荷が強い機体に乗るゼンガー、キョウスケのために「軽めで栄養価の高い」料理をオーダーした時の一幕。「パニ」が何なのかはあえてここには書かないが、聞いて驚く素材を準備しているレーツェルもレーツェルである。
- 『Record of ATX』ではモザイクで隠されて登場[2]。またゼンガー、キョウスケが実食して横で見ていたエクセレンがドン引きしている。
- (まさか…ゴラー・ゴレムの任務に刺繍があったのか…!?)
- 『第3次α』より。バロータルートにて、カウンテッド・クロスステッチ&ニードルポイントを駆使したクォヴレーの刺繍テクに大真面目に驚嘆していた。後述のOG外伝と合わせ、レーツェルが本気でボケた貴重なシーン。
- レーツェル「黒き馬……まるでトロンベだな」
アリオン「ほ~う。マイハニーに興味があるのかい?」
レーツェル「マイハニー……変わった名だが、その甘美な響きもまた良し」
アリオン「いやいや、こいつの名前はアガレスちゃんよ」
レーツェル「アガレスチャン? さらに変わった名だな」
アリオン「……あんた、わざと言ってるだろ?」 - アリオンのアガレスに興味を持ち、名前を勘違いするというレーツェルの数少ないボケたシーン。
- 「ユニバァァァァァァァァサルゥゥゥッ!!」
- 「究極!ゲシュペンストキック」使用時の台詞の一つ。中の人が同じあの人が元ネタ。
- 「な…!? 貴様は…ッ!」
「アァーチボォルドォオオオオオオオオオッ!!」 - 『ジ・インスペクター』ドラマCD第3話より。前者は幽霊となって現れたアーチボルドに驚愕して。この後、怨敵に向けて機銃を乱射したが、幽霊であるため通用しなかった。
- このドラマCDの内容はコミカルとなっているが、その手で討ったはずの怨敵を目の前にした彼の心境は察するに余りある。
搭乗機体
- SF-29ランゼン
- パーソナルトルーパーに乗る前はこの機体。
- ゲシュペンスト
- 教導隊時代で模擬戦を行った機体。
- ゲシュペンストMk-II・タイプR
- テストパイロットとして搭乗。武器もない状態でエアロゲイターのメギロートを破壊、のちに捕獲した。
- コスモリオン
- 『DW』ではこの機体でゼンガーとの対決を制した。ゲームだとシャッフルバトラーにしか出てこないレア機体。
- ガーリオン・トロンベ
- 専用のガーリオン・カスタム。ソニック・ブレイカーのことを「シュツルム・アングリフ」と呼ぶ。
- 『DW』では後述のヒュッケバインMk-IIが諸般の事情で未登場であるため、最後まで使用している。
- ヒュッケバインMk-II・トロンべ
- 『OG1』終盤、L5戦役での搭乗機。
- ヒュッケバインMk-III・トロンベ
- テスラ・ドライブを搭載しているため単独で飛行可能になっているが、トロニウムエンジンでは無いので出力は大幅に低下し、AMガンナー及びAMボクサーとのドッキングは不可能になっている為、一長一短。
- アウセンザイター
- ビアン総帥が開発したダイナミック・ゼネラル・ガーディアン(DGG)の一機。彼を象徴する機体であり、最大の愛機。彼の願いを形にした機体。ただし、正式名称の方は一向に呼んでもらえない。言いやすさの問題か?
- クロガネ
- 上記の人型機動兵器と比べれば稀ではあるが、「トロンベ」と呼ぶ事がある。そして『OG外伝』で公式化。先端に取り付けられた大型のドリルは色々と衝撃的な武装である。
- ビルトビルガー
- 『第2次α』のアラド編ではビルガーの初登場時は彼が乗り込んでおり、その後アラドと機体を交換した。
- ガーバインMk-III
- 『ジ・インスペクター』に登場したヒュッケバインMk-IIIの改修機。