ノーベルガンダムは『機動武闘伝Gガンダム』の登場メカ。
ノーベルガンダム | |
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外国語表記 | Nobell Gundam |
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 新スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | モビルファイター |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | GF13-050NSW |
全高 | 16.2m |
重量 | 7t |
動力 | 熱核融合炉 |
装甲材質 |
ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材 レアメタル・ハイブリッド多層材 |
所属 | ネオスウェーデン |
ガンダムファイター | アレンビー・ビアズリー |
概要
アレンビー・ビアズリーが駆るネオスウェーデン代表のモビルファイター。
MFとして考えるならともかく、一般的な「ガンダム」という括りで考えると奇異な、セーラー服を着た女性型というデザインになっている[1]。機体名は、スウェーデン出身の科学者アルフレッド・ノーベル(1833~1896)に由来している。各国のお国柄を反映したパロディ色が強い他のMFと異なり、お国柄の特徴の反映は機体名のみである。
細身のシルエットから連想される通り、機動性と柔軟性を重視した設計思想に基づき装甲強度を落とし極限までシェイプアップした結果、軽量化を実現している。ただし、他MFと比較してもさほど本体重量自体は変わらない為、柔軟性を追求した内部フレームが重量の大半を占めているものと推察される。この軽量化は凄まじいもので、髪の毛を模した頭部アーマー等は風になびいてしまう程である。
武装としては、ビームリボンやビームフラフープといった、新体操を髣髴とさせるビーム兵器を装備しており、軽さを重視した機体に女性ファイターならではの柔軟な体と新体操のしなやかな動きを活かした格闘術で相手MFを翻弄する。 また、当機最大の特長は、機体内部に搭載された「バーサーカーシステム」にある。これは外部からパイロットを強制的にコントロールし、機体性能を一時的に引き上げるシステムであり、起動すると後頭部に装備された放熱フィンが展開し、機体がピンク色に光り輝く。この間、アレンビーの意識は外部からコントロールされるため彼女自身の意思が封じられる上にサブリミナルシステムによって闘争心まで強化されてしまい、暴走状態の「狂戦士」と化す。いわば、シャイニングガンダムの「ハイパーモード」の対極に位置する「負のハイパーモード」ともいえるシステムであり、ボルトガンダムを数十秒で打ち破ったのもこのシステムの賜物であった。ただし、このシステム自体はガンダムファイトの規約上認められたものではなく、ドモンとアレンビーの一騎打ちを目の当たりにしたチームスタッフ・ベルイマン博士の判断によりこのシステムは取り外される事になった。
決勝大会終了後のデビルコロニーとの最終決戦では、ガンダム連合の先鋒を務め、マンダラガンダムと共に活躍した。
なお、当初の設定では、決勝大会終盤に本機はアレンビー共々DG細胞を移植されてウォルターガンダムへと変貌を遂げた末に破壊され、デビルコロニー戦において使用されたノーベルガンダムは2号機であるという事になっている(一部のムック本で「ノーベルガンダムMk-II」と呼称される)が、そのウォルターガンダムは、ネオホンコンでの決勝トーナメントが開催される以前にゴッドガンダムに襲い掛かっているので、設定に矛盾が生じていた。その矛盾を解消する為、後に設定変更が加えられており、ウォルターガンダムはDG細胞で一から造り出された機体で、「バーサーカーシステム」を組み込まれた上でノーベルガンダムに「擬態」していたという設定になっている。
登場作品と操縦者
原作通りアレンビー専用機。バーサーカーシステムが再現されている作品では最初は主に敵として登場。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- スポット参戦の後地上ルートで隠し要素の条件を満たすと仲間になる。一軍で使用するには辛い性能。役目は葛城ミサトにネタを披露させる事ぐらいだろう。
- シナリオ「悪魔と呼ばれたガンダム」で敵となる本機は、武器がフル改造されておりバーサーカーアレンビーの2回行動と高い格闘値の組み合わせもあり驚異的な攻撃力を持つ。くれぐれも原作通りにレインだけで戦わせたりしない様に。撃破後はウォルターガンダムとなって復活するが、そちらは一切無改造なので早急に撃破して変異させてしまう方が危険度はぐっと収まる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第1部序盤で参入。ビームフープが海Aで1部の間はお世話になることも多い。援護要員としてはそこそこだが、次第に倉庫番に。第1部最終話から合体攻撃が解禁されるものの力不足になっていくのは否めない。なお、「ノーベルストライク」が無く、気力120になるまで射程1はバルカンしか使えないというMFらしくない弱点がある。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- 通常とバーサーカーの両形態が登場。説得により加入。格闘やビームリボンといった武装の射程は少し向上しているものの、それでもまだ使いやすいとは言い難いため、戦力にするなら合体攻撃頼りか。
- スーパーロボット大戦R
- 今回は無条件で仲間に。飛行可能になりビームフープが移動後有射程・EN制になった事で使い勝手が向上している。アレンビーの援護回数も多いので気軽に連発できるのがポイント。
- スーパーロボット大戦J
- 説得により加入。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 第3話の開始時からゴッドガンダムと共に参戦。従来の主なダメージソースだったビームリボンとダブルゴッドフィンガーはオミットされたが、今回は単独版「ゴッドフィンガー」と「修理装置」が追加され、終盤はバーサーカーシステムが特殊能力として追加されるため、攻撃と修理の両面で活躍しやすく、癖のない使いやすい性能となっている。
- 改良されたバーサーカーシステムが密かに再搭載されており、第33話で暴走させられる敵対イベント後にアレンビー自身の意志で制御可能となり、上記の通り特殊能力として追加される。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 通常とバーサーカーの両形態が登場。弾数の少ないビームフープを投げ尽くすと接近戦しかできなくなってしまう。
- 地上編終盤、バーサーカーモードで敵として現れる。選択次第と説得により仲間に出来るが、仲間にしない場合は精神コマンドでアレンビーに勝るレイン・ミカムラを仲間に出来る。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- スーパーロボット大戦64
- 説得により加入。今作より合体攻撃「ダブルゴッドフィンガー」が使用可能。
- スーパーロボット大戦MX(MX PORTABLE)
- ゴッドガンダムとの合体攻撃「ダブルゴッドフィンガー」の使い勝手が良い。本作ではビームフープがビームリボンに統合されオミットされたが、ノーベルストライクの射程が大きく伸びているため中距離戦も問題はない。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2017年6月のイベント「魂の絆! 唸れ友情の必殺拳」にて実装。SSRディフェンダー。オリジナル設定か、単独でゴッドフィンガーを使用している。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- アレンビーの戦闘時における姿。本作にはウォルターガンダムが登場しない為、唯一の乗機である。
装備・機能
MFとしては移動力や運動性が高い方だがHP・装甲は低め。スーパーモードが無く単体では攻撃力不足な事が多い。合体攻撃と強化パーツスロットの多さを活用しよう。
武装・必殺武器
- ノーベルストライク / 格闘
- 武装ではなく、敵機に接近して拳による乱打を浴びせ、とどめの一撃を加える〝技〟。
- 『IMPACT』や『T』ではオミットされている。『MX』ではドロップキックからのパンチ連打。
武装
ビームフープとビームリボンはバーサーカーモードでは「バーサーカー〇〇」名義になることも
- バルカン砲
- 機体頭部に2門内蔵された固定武装。本機の唯一の射撃兵装であり、主に牽制に使用される。SRWで使用される事は少ない。
- 『T』では属性が格闘に変更され、運動性低下の特殊効果もある。
- ビームフラフープ / ビームフープ
- その名のとおり、ビームがフラフープ状に展開する。
- 初期の作品では最長射程武器だが弾数が少なく使い勝手が悪かった。
- 『IMPACT』以後はP属性・中射程・低燃費と使いやすい武器になっている。
- 『T』では「ビームフープ」明記となり、チャクラムの要領で投げて往復しながら敵機を斬る。
- ビームリボン
- こちらはビームがリボン状に展開する。さながら本物のリボンのような柔軟な動きをする。[2]
- SRWでは回転させて切り裂いたり、新体操の要領で自身の体の周囲にリボンをくるくる回した状態でドリルのように突貫したりといった動きが多い。『T』ではオミットされている。
必殺技
- ノーベルフラフープ
- 「ビームフラフープ」と「ビームリボン」を組み合わせた必殺技。
- 『MX』ではビームリボン名義だがフープとリボンの連携技。
- 『IMPACT』『T』ではビームフープ使用時にノーベルフラフープと叫んでいる。
- ゴッドフィンガー
- 『X-Ω』『T』ではダブルゴッドフィンガーの単独版が実装。
- 『T』では詠唱からトドメ演出まで「爆熱ゴッドフィンガー」とほぼ同じだが、さすがに掴んだ後に頭上にまで持ち上げる事はない。その代わり、トドメとならなくてもヒートエンドまで入る。トドメ演出は敵機が爆散するかしないかの違いのみ。
- ニオーにヒットさせると、ダメージモーションと相まって、まるで股間を握りつぶしているかのようなシュールな光景が見れる。
合体攻撃
- ダブルゴッドフィンガー
- ドモン・カッシュのゴッドガンダムとの合体攻撃。原作では対スカルガンダム、アシュラガンダム組とのタッグマッチの際に使用したゴッドフィンガーによる挟撃を仕掛ける技。
- ゴッドガンダムに取り付けられた出力調整チップを組み込み、ゴッドフィンガーのエネルギーをノーベルガンダムに授ける事で実現した攻撃である。そのため本来はノーベルガンダム単体でゴッドフィンガーを使えるかどうかは不明だが、作中でもバーサーカーモード発動時にフィンガー系攻撃のようなエネルギー波を掌から放出している。
特殊能力
- 剣装備、銃装備
- 切り払い、撃ち落としを発動。
- バーサーカーシステム
- システムの概要については上述の通り。SRWでは、封印されている場合と、プレイヤーの任意で使用可能な場合がある。
- 後者の場合、原作における「使用中、アレンビーの意識は外部からコントロールされる」という「バーサーカー」の所以たる要素は(当然ながら)再現されない。
- 『T』では第33話で追加され、気力120以上で移動力+1、格闘・射撃・技量・防御・回避・命中が+10される。従来のスーパーモードなどのような強化能力となった。
- 修理装置
- 『T』にて追加。
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 飛行可能、武器の空適応A
- A PORTABLE
- 全ての武器の攻撃力+200。運動性+10。
- T
機体BGM
対決・名場面
- VSゴッドガンダム
- 第30話より。ドモンとのファイトを心底楽しんでいたアレンビーだったが、バーサーカーシステムにより暴走させられてしまう。ボルトガンダムを瞬殺した程のパワーに押されるドモンだが、シャッフルの紋章の力とゴッドフィンガーで反撃、システムをショートに追い込む。ボロボロになりながらもファイトを仕切り直した二人は拳をぶつけ合い、軍配はドモンに上がった。
- 嵐を呼ぶタッグマッチ
- 第34話より。タッグを組んで戦う事になったドモンとアレンビー。しかしウォンの罠により動きを封じられてしまうゴッドガンダム。アシュラガンダムとスカルガンダムの2体がかりで痛めつけられ、窮地に陥るアレンビー。同様にドモンもピンチとなるが、諦めないアレンビーの姿に奮起、ハイパーモードで罠を打ち破る。光に包まれたゴッドとノーベルは恐怖で逃げ出したアシュラとスカルを挟撃、ダブルゴッドフィンガーで勝利を掴む。
関連機体
余談
- ノーベルガンダムは外見や決めポーズを披露した点から「セーラーガンダム」(または「セーラーガンダムーン」)の異名を持ち、アニメ版『美少女戦士セーラームーン』に関連した声優ネタがSRWにおいて登場する事もしばしばである。ちなみに後述の「高機動ノーベルガンダム」にはセーラームーンのパワーアップ形態を思わせるパーツも加わっていた。
- なお、ノーベルガンダムの各部のディティールは「ガンダム・センチネル版RX-78(所謂ガンダムVer.Ka)」と全く同じであり、本機のメカニックデザイナーであるカトキハジメ氏が「ガンダムの各パーツをセーラー服状に」「体型を女性らしく」の二点をアレンジしただけで、がらりと印象を変えて見せたことがわかる。
- 『新』のアンソロジーコミックでは、メカニックデザイナーつながりでR-1に代わりSRXと合体したネタもあった。
- 「スーパー系かリアル系か」の論議はさておくとして、ノーベルガンダムは『電脳戦機バーチャロンシリーズ』に登場するフェイ・イェン等、後の「リアル系作品における女性型の人型機動兵器」の先駆けとなった機体と考えて間違い無い(一方、スーパー系作品ではアフロダイAなど『マジンガーZ』の頃から女性型の人型機動兵器が存在している)。
- ついでに言うと、フェイ・イェンのメカニックデザイナーもまたカトキハジメ氏である。
- 『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』(SRW未参戦)のコミカライズ作品『模型戦士ガンプラビルダーズA(エース)』および公式外伝『模型戦士ガンプラビルダーズD』において、ノーベルガンダムのガンプラがモビルトレースシステムを再現した「Fポッド」で操縦され、搭乗者はいずれも「アレンビー同様に女性であり、彼女と同デザインのファイティングスーツを着用する」という、色々な意味で優遇されていた。
- 『ガンダムVSガンダムNEXT(PLUS)』では、ノーベルガンダムと似たような容姿であるガンダムナドレを操るティエリア・アーデと共闘が可能である。
- 『コミックボンボン』版『Gガンダム』の最終決戦では、コミックオリジナルの「高機動(スーパー)ノーベルガンダム」なるMFが登場している。これはコミック版担当のときた洸一氏によるオリジナル機体だが、今川泰宏監督曰く「あともう少し登場が早ければ、アニメに逆輸入していた」そうである…。
- 原作では中の人は失恋してしまったが、『SDガンダム三国伝』においては「祝融ガンダム」の演者として「阿修羅王 孟獲ガンダム」と夫婦関係であり、無事に恋が実っている。
脚注
商品情報