ミネバ・ラオ・ザビは「ガンダムシリーズ」の登場人物。
ミネバ・ラオ・ザビ | |
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外国語表記 | Mineva Lao Zabi |
登場作品 | |
声優 |
伊藤美紀(TV版Ζ、ΖΖ) 平本亜夢(劇場版Ζ) 藤村歩(UC、NT) |
初登場SRW |
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SRWでの分類 |
戦術指揮 サポートユニット |
プロフィール | |
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偽名 | オードリー・バーン |
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 女 |
生年月日 | 宇宙世紀0079年 |
年齢 |
0歳(1st) 7歳(Ζ) 16歳(UC) |
出身 | サイド3 |
所属 | ネオ・ジオン軍 |
概要
ドズル・ザビの娘で、ザビ家直系最後の生き残り。ミネバ・ザビとミドルネームを省略する場合が多い。
1st~逆襲のシャア
『機動戦士ガンダム』において母親ゼナ・ザビに抱かれた赤ん坊として登場。ソロモン攻防戦で母と共に脱出。敗残兵と共に小惑星帯にあるアクシズに向かい、そこで育つ。母親はしばらくして病死している。
『機動戦士Ζガンダム』にて7歳に成長した姿で登場。ジオン復興の旗頭として、アクシズの名目上の君主となって地球圏に帰還した頃には、ハマーン・カーンの傀儡として歪んだ教育を受けた少女になっており、その姿にシャアはハマーンに激昂している。 ただし、シンタとクムの前では子供らしいそぶりを見せたことに加え、大人の本心を見抜くほどの感受性も持ち合わせるなど、決して芯まで毒されはしなかったことが窺える。また、シャアやハマーンとの関わりが深い事もあってか、時折の言動を見ても、実はニュータイプとして高い資質の持ち主であった可能性が高い。
『機動戦士ガンダムΖΖ』でも同じくハマーンの傀儡としてまつられていたが、最終回でそのミネバが影武者だったことが判明する。本物のミネバは『Ζ』終盤のグリプス戦役決戦時の混乱の最中、シャアによって連れ出されており、ハマーンはそれを周囲に隠すために替え玉をすげていたのである。しかし、ハマーンは本物のミネバの捜索はあえてしなかったらしく、彼女がミネバを本心ではどう思っていたのか、疑問を浮かばせる[1]。劇場版『Ζ』では逆に、エピローグでハマーンの手配で地球に留学している。
第2次ネオ・ジオン抗争時にはネオ・ジオンの象徴として利用する事を良しとはしないシャアの意向で、密かに匿われていたようだ。
機動戦士ガンダムUC
UC0096年となり、16歳に成長。 バナージ・リンクスと出会った際にとっさに「オードリー・バーン」と名乗った。その由来は往年の名女優「オードリー・ヘプバーン」から(OVA版第1巻では映画『ローマの休日』のリバイバル上映がされており、この名前を名乗る前に一瞬そのポスターに目を向ける演出がされている)。
自身がジオン総帥として様々な大罪を犯した伯父ギレン・ザビの姪である事を強く自覚している為か、誰に対しても毅然とした態度を崩さずにいる。しかしそれはあくまでミネバ・ラオ・ザビとして接しなければならない相手や状況の場合であり、親しくなってからのバナージなど、気を遣わなくて良い相手や状況では年頃の女の子らしい面を覗かせる。
解放されれば地球連邦政府が崩壊すると言われるラプラスの箱をビスト財団当主カーディアス・ビストが袖付きに譲渡しようとしていることを知り、それを阻止するため、彼との交渉に工業コロニー「インダストリアル7」に向かった輸送艦ガランシェールに密航する。「インダストリアル7」への到着後、秘かに船を離れることに成功するが、誤ってコロニー内に弾き飛ばされ、落下しているところをバナージ・リンクスに助けられる。
カーディアスとの接触までの下りは原作小説版とOVA版以降で異なり、原作小説版では助けられた後一旦バナージと別れて単独でカーディアス邸に向かっておりマリーダ・クルスとの邂逅で追われている事を知ったバナージに再度助けられて共に向かうことになる。OVA版以降は助けられた後も彼にカーディアス邸に案内されており、後述のホットドッグや上述のポスターを見て偽名を名乗る場面もこの時に追加された物。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- リアル系限定でのルート次第で終盤に登場。ノイエDCの旗頭にされていたが、ハマーンの元から逃げ出したところをプルとプルツーに助けられた。その後、追ってきたハマーンもジュドーの説得に応じてミネバの今後はミネバ自身の意思に任せる旨を伝えて姿を消したため、最終的にはジュドーに引き取られた。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 死んだはずの父ドズル(のクローン)と再会するが、本能的(NT能力で?)にそれを察したのか、拒絶する。しかし、終盤DCルートで自分を庇ったドズルを父として受け入れる(その直後に再びドズルは死ぬが…)。その後、ハマーンの説得に成功するとハマーンと共にロンド・ベルに保護される。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ほぼ原作と同じ流れで行方不明に。本作では生きている父ドズルとの会話はないが、遠く離れた彼の死を感じ取る。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 前作で行方不明になったままである。前作の状況からハマーンがどこかに匿っていると思われるが、ハマーン自身もミネバを立てずに自身のカリスマでネオ・ジオン(ハマーン派)を立ち上げている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- アクシズが地球圏に出現したときに少しだけ登場。実際はハマーンが動かしているからか、後はほぼ出てこない。
- 後述の第3次Z時獄篇にて判明するが、このミネバは影武者である為に本物のミネバはZには実は未登場である。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 『機動戦士ガンダムUC』が初参戦した事で、オードリー・バーンとして初登場。NPCだが担当声優の藤村氏がMIXと兜シローの2人も担当しているため、中断メッセージ用に音声収録が行なわれている。藤村氏は初の版権作品への参戦となる。
- 今作ではスパロボであまり活かされなかったミネバの影武者設定が使われ、子供のミネバは偽物だと劇中で仄めかされている(つまり、成長期や時空の歪みによるものではない)。その為、『Z』に出てきたミネバとは別人という事になる。
- 中盤で原作通り正体が自軍に露見して、Z-BLUEから離脱する。離脱するまでは他作品の仲間たちとの交流が描かれることも多く、シナリオ上での扱いも悪くない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 『Ζ』名義の影武者と『UC』名義の本物が両方登場。今回は終始本名で通され、オードリーの名はバナージが使うのみだが、EDでは改めて彼も「ミネバ」と呼んでいる。
- オードリーは顔グラフィックが全面的に変えられており、原作終盤の姿になっている…が、原作再現がまだ中盤であるにもかかわらず変えられているため違和感が大きくなっている。
- 影武者の方もまた、ハマーンのシャアに対する感情を見抜くという見せ場がある。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 名前のみの登場。ネオ・ジオンとの決戦前にハマーンとミネバの関係が説明され、マリーメイアとデキムのようなものかと言われる。
- スーパーロボット大戦R
- 名前のみの登場。第15話でリリーナがネオ・ジオンとの調停にアクシズに訪れた時は、ハマーンは「体調が思わしくなく、療養中」と説明していた。一方第17話でノモアに会いに来たグレミーは「コロニーの清涼な環境下で、きわめて御健勝」と正反対の説明をしていた。
- スーパーロボット大戦D
- 登場しないが、ハマーンが仲間になった時にシャアに「ミネバ様はどうしたのだ?」と訊ねている。
- スーパーロボット大戦BX
- 『UC』設定。今作ではブレラにユニコーンガンダムの元に導かれるためカーディアスの最期に立ち会うことになる。第38話以降は、戦術指揮を担当。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 『UC』設定のNPC。ミネバ・ラオ・ザビ名義で、オードリーとしてはキャラクター事典に登録されない(その為、本編登場前にオードリー名義で登場する中断メッセージを見ても登録はされず、事典に飛ぶこともできない)。
- 今回は人質にされるイベントがないので、正体が露見しない。後半、ナナイ・ミゲルの立ち上げた反戦組織ラプラスに所属し、戦争以外で戦いを終わらせる方法を模索する。
- 自分のために戦ったバナージの目の前で、ジュドーにユニコーンに乗ってみないかと聞くという失言をしてしまう(しかもロンド・ベルルート第24話ではこの件が原因でバナージはNT-Dに心を呑まれかけた)。彼女としてはバナージが無理に戦う必要はない、という気遣いのつもりであったが、逆効果であった。
- 色々拗らせたリディに「バナージさえ居なければ俺と一緒にいてくれたはず」とまで言われるが、原作と変わらず彼女の方はリディに全く恋愛感情がない。
- 困難ルートEDではネオ・ジオンをフロンタルやナナイに完全に任せた上でザビ家も捨てることを語り、今後の事をバナージと模索する事になる。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 名前が出てくるだけだが、一年戦争の設定に沿ってまだ赤ん坊である。ハマーンが彼女の代理人としてジオンを統率するのは、原作通り。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 『UC』設定。レアリティSSRのサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 『UC』設定。支援ユニットパーツ。
関連作品
パイロットステータス
精神コマンド
戦術指揮
- 精神耐性、精神ポイント20上昇、獲得経験値10%上昇
- 『BX』で採用。同作屈指の強力な効果である「精神ポイント20上昇」の持ち主で、かつ他の2人より早いタイミングでその恩恵に与れるのがアドバンテージとなっている。
サポートアビリティ
- 箱を求める少女
- SSR。「オードリー・バーン」名義。セットしたシューターの攻撃力アップ、回避率大アップ。
- ジオンの遺児
- SSR。「ミネバ・ラオ・ザビ」名義。攻撃力大アップ。
支援効果
人間関係
機動戦士ガンダム
- ドズル・ザビ
- 父。ドズル死亡時にはあまりにも幼かったため、記憶に残っていない。『F完結編』では彼のクローンと対面する。
- ゼナ・ザビ
- 母。ミネバがまだ幼い時に他界している。SRW未登場。
- デギン・ソド・ザビ、ギレン・ザビ、キシリア・ザビ、ガルマ・ザビ
- 直接の面識はないが、それぞれ祖父、伯父、叔母、叔父にあたる。
機動戦士Ζガンダム
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- アクシズ時代、ミネバの養育係を務めた。亡き実父のドズルに代わって父親的な存在であった為、非常に慕っており、グリプス戦役時の再会時に、彼の前でバイオリン演奏をして褒めてもらった事が、心に強く残っている。シャアがネオ・ジオン総帥となっていた際には、彼によって匿われていた模様[2]。
- 『第3次Z天獄篇』にて再会した際には、幼い頃から自分を支えてくれた彼に感謝の意を示しており、シャア自身も彼女の父親代わりとして責任を果たすと誓っている。
- ハマーン・カーン
- ネオ・ジオンの摂政。原作ではミネバはハマーンとの保護と養育に関して感謝はしているが、ザビ家の血を引く自分を利用しているのに本能で気付いているのか、どこか恐れている様子もある。
- 一方、劇場版では関係にやや変化があり、ハマーンは子供であるミネバを戦場に置きたくないと気遣っているし、ミネバもハマーンを慕っているようである。スパロボでの両者の関係もどちらかと言うと劇場版に近い。
- 『V』では彼女を数少ない友人と呼んでいた。
- ラミア
- ミネバの侍女の一人。SRW未登場。
- シンタ、クム
- サイド2のコロニー内部の湖で一緒に遊んだ仲。SRW未登場。
機動戦士ガンダムΖΖ
- ジュドー・アーシタ
- 『ΖΖ』本編では関わりがほとんど無いが、『逆襲のギガンティス』では巨神のパイロットとして利用されていたミネバを助け出した。
- エルピー・プル、プルツー
- 原作では関わりが無いが、『第4次』では二人がミネバと友達になってアクシズを脱出するシナリオがある。
- リィナ・アーシタ
- 原作では関わりが無いが、『α』ではハマーンの計らいでミネバの世話役となった。
機動戦士ガンダムUC
- バナージ・リンクス
- 工業コロニー「インダストリアル7」にて命を救われる。一度はバナージの願いを拒絶するが、やがて彼と惹かれあっていく。
- なお、バナージはオードリーをけっして本名の「ミネバ」で呼ばず、専ら偽名である「オードリー」の方で呼んでいる。これは君が誰だって構わない(出自や身分は関係ない)というバナージの想いを表している。
- リディ・マーセナス
- オードリーの素性を知らないまま、彼女に一目惚れするが…。
- 基本的にオードリー側はリディの事を異性として意識していないのだが、家柄に縛られたもの同士という一種のシンパシーを感じてはいる。『V』ではバナージさえ居なければミネバは自分と共に歩む道を選ぶことができたというかなり拗らせた発言をされているが、前述の通りどっちにしろ脈はない。
- フル・フロンタル
- 「ラプラスの箱」を狙う彼を危険視している。
- かつてはその姿に縋ったこともあると述懐しているが、彼自身が実の父親の様に慕っていたシャアを演じようとする姿勢に嫌悪を感じており、フロンタルの真意を知った後には「空っぽな人間」と酷評している。
- スベロア・ジンネマン
- 長年逃亡生活を続けるオードリー(ミネバ)を守り、支えてきた。
- マリーダ・クルス
- 部下だが、彼女の場合はあくまでもジンネマンの方針に従っているだけという印象が強い。
- しかし、物語終盤には昏睡状態にあったマリーダがミネバの呼びかけで覚醒したり、最期の瞬間にも戦死によってこれ以上付き従えなくなったことをミネバに謝罪するなど、ただの部下以上の信頼関係を結んでいたことがうかがえる。
- ダイナーの老主人
- 地球に降りたオードリーと対話したダイナー(食堂の一種)の老主人。
- 「(初めは善意から始まったことが後に悪い結果を招く場合もあるが、それでも)善意を否定してしまったら、この世は闇だよ」という彼の言葉は、オードリーのその後の行動に大きな影響を与えた。
- 余談だが、ダイナーの老主人を演じた声優はガルマ・ザビ(オードリーことミネバの叔父)を演じた森功至氏である。
- 『BX』において彼が客のオードリーに対して淹れた「ダイナーのコーヒー」というスキルアイテムが登場する。
他作品との人間関係
- アムロ・レイ
- 『第3次Z時獄篇』で対面した際には父の仇と言うこともあってか頑なな態度を示しており、流石のアムロも負い目を感じずにはいられなかった様である。しかし、後にあることが切っ掛けで和解した。『V』では戦争で人が死ぬのは兵士の責任ではないという考えで最初から良好な関係になっている。
- フリット・アスノ
- 『BX』では、ヴェイガンへの憎しみと救世主たらんとする意志が強すぎるあまり、アスノ家が銀の盃条約で廃棄された技術の一部、すなわちAGEシステムを密かに受け継いできた真の意義に気づいていない事を指摘、EXA-DBとAGEシステムの真実に関するサイアムの遺言を伝える。
- ブレラ・スターン
- 『BX』では、彼の手引きによりカーディアスとの対面と脱走に成功、世界を見ていく。
- 矢沢永吉郎
- 『BX』では、彼が原作におけるダイナーの老主人の役割を受け持つ。
- アンジュ
- 『V』では、彼女のダグザへの言動に感銘を受ける。
- ベルナデット・ブリエット、モモカ・荻野目
- 『V』では、彼女達からオードリー自身の雰囲気や振る舞い、言動から高貴な身分の人間ではないかと尋ねられる。
- 南光太郎
- 『ヒーロー戦記』では彼に助けてもらい、タコヤキを奢ってもらい、以来タコヤキが大好きになった。
名台詞
Ζガンダム
- 「あぁ! やはりシャア・アズナブルだ! 変わりないようだ! また会えて嬉しい! 遊んでくれたの、覚えているよ」
- 2歳頃のことを覚えているかのように、用意した筋書き通りに喋らされ、それを見抜いたシャアは激昂する。
- 「シャアにもそばにいてほしいものだ。お前は私をいちばんよく分かってくれる気がする」
- バイオリンの演奏を披露した時の台詞。シャアに対して無上の信頼を表わした瞬間。
- 「気持ちが悪いのだ。ざらざらする。どこにも行かないでほしい」
- エゥーゴによるメールシュトローム作戦決行の直前、ミネバが不穏な空気を感じ取ってハマーンに打ち明けた時の台詞。
UC
- 「私、こんな風に食べるの初めて」
- OVA版第1巻より。コロニービルダーへバナージと向かう際、生まれて初めてホットドッグを口にした際の台詞。
- 良家の育ちであるため、「手づかみで食べ物を食べることははしたない事」と教育されていたのか、少し頬を赤らめていた。俗っぽいことを知らずに育ったお嬢様らしさが見られるシーンである。
- 「フル・フロンタルは、あのシャア・アズナブルかもしれないと言われている男です。 ジオン・ダイクンの遺児が、親の敵であるザビ家の末裔を大事にするはずがない」
- OVA版第2巻よりフロンタルが登場するシナンジュの脅威によりネェル・アーガマが撃沈の危機がさらされ、ダグザはオードリーを人質にとって対抗した。
- その際のジオンの希望の星たるミネバを見捨てるはずがないと言うダグザらに対しての発言。この時期のミネバは恐らくシャア(と言うよりもダイクン家)とザビ家との因縁を知るに至っているものの、その上でシャア個人に対する信頼は変わっていなかったようである。
- 「ジオンの武人は貴公等ほど甘くはないぞ。ジオンの軍人なら、この間にラプラスの箱につながるものは処分することを考える」
「連邦の軍人の矜持、見せてもらおう、ダグザ・マックール中佐。その勇気があるなら、鍵を壊し、私を殺すがいい。さすれば、鍵と私の喪失によって、ネオ・ジオンに打撃を与えることはできる。あるいは、このまま何もせずに全てを奪われるか。もう猶予はないぞ……!」 - OVA版第2巻より。オードリーは「ミネバ・ラオ・ザビ」として、ダグザが突き付けた銃にも一切表情を変えず、毅然と振る舞う。
- ちなみに、この会話は回線を通じてフロンタルにも聞かせており、彼の翻意を誘うことも意図していたと思われるが、フロンタルには通用しなかった。
- (バナージ、やめて…!)
- 自らを守るため、素人同然でありながらフロンタル率いる袖付きにユニコーンガンダムで立ち向かおうとするバナージをブリッジのモニターで見ながら、心の中で叫んだ制止の声。
- 自分が人質にされている時にも毅然とした表情のままだったオードリーだが、この時にはモニターに映るユニコーンの背中を、悲痛な表情を浮かべて見つめていた。
- 「私にも、生まれついた家というものがあります。一年戦争の悪名を背負った家です」
「私は、政治と無関係ではいられない。また同じ過ちが繰り返されようとしているなら、命に代えても止める義務と、責任があります」 - 正体を知ったリディから、「なぜ一人で行動を起こしたのか?」と尋ねられた際の回答。
- 「リディ、私とあなたの行く道は違う」
リディ「そんなこと言ってる場合か!」
「私はザビ家の女です」
「この目でラプラスの箱の正体を見極めます。歪んだ秩序でも、戦争よりはマシだと信じてきましたが、それが人を窒息させるだけのものなら……」
リディ「ミネバ……」
「父や祖父のように大罪を犯すことになるのかもしれない……でも私は……」
リディ「一人で世界と戦うつもりか!!」
「!」
リディ「誰も世界が変わるなんて信じちゃいない。みんな自分がいない100年後の世界なんてどうでもいいんだ! そんな奴らのために、そいつらを敵に回して、そうまでして何の意味が……」
「一人ではありません」 - OVA版第5巻より。飛行中のガルダ級から脱出中に爆発に巻き込まれ空に落下しかけたところにリディが助けに現れるが、オードリーはそれを拒絶する。
- 「一人ではありません」とは、言うまでもなく"自分にはバナージがいる"ということであり、リディの彼女に対する想いはこれで完全に破れる。
- 「受け止めなさい、バナージ!」
- リディの助けを拒んで別れを告げ、飛行中のガルダ級から空へダイブした後の台詞。その“声”を聞いたバナージは、ユニコーンを駆ってオードリーを保護した。
- 乗っているものこそMSだが、完全に「お姫様のもとに白馬に乗って駆けつける王子様」という構図である。
- OVA版第5巻のこのシーンでは、自分のところに向かってくるユニコーンを本当に嬉しそうに見つめるミネバの表情が描かれていた。
- 『第3次Z天獄篇』・『BX』ではDVE。
- 「私の知るシャア・アズナブルは、本当に死んだな」
- 「赤い彗星の再来…その力強さにすがった時もあった。連邦に追い詰められた私たちには、他に何もなかった」
「でも、お前はシャアではない。私の知っているシャア・アズナブルは、人の可能性を信じていた」 - OVA版第6巻より。一行目はフロンタルが「サイド共栄圏」構想を披露した際の台詞、二・三行目は交渉決裂後のネェル・アーガマのデッキにて。
- シャアは凶行に走っても、人の革新という普遍的な目標を完全には捨てられなかった(実際の所、シャアの心の奥底にある本当の動機はもっと個人的で身勝手とすらいえるものだったが、あくまでも優先順位の問題という側面が強い)。それに対して、フロンタルはアースノイドを完全に見捨てるという「現実的」な姿勢に終始したため、オードリーを完全に失望させた。
- 『第3次Z天獄篇』ではシャア本人が健在であるため、「シャアはいつでも人の可能性を信じている」と、本人に対して現在進行形で語った。
- 「無理よ」
「独りじゃ、無理……」
「私ひとりじゃ、言葉なんて生まれない。信じて、響きあって……支えてくれるものがなければ、なにも……」
「……約束しなさい。必ず戻る、私を独りにしないって」 - OVA版第7巻より。「ラプラスの箱」の処遇は君に決めて欲しい、とバナージに言われたオードリーは、その重い責任を独りきりでは背負えない、と他の誰にも見せなかった弱音を洩らす。
- バナージは無意識に「ミネバ・ラオ・ザビ」に責任を押し付けようとしていたことに気付き、自省の念と共に彼女を弱音ごと抱きしめ、オードリーと二人で「ラプラスの箱」と向き合うことを決意した。
- 戦いが佳境を向かえ、ミネバとして振舞わざるを得ない彼女にとって、バナージはオードリー…ただの少女として振る舞い、弱音も言える唯一無二の存在になっていた。
- 「私たちはここに残ります」
バナージ「オードリー!?」
「自信があるのでしょう?やってみなさい。そして、必ず帰ってきて。約束を違えることは許しません!」 - OVA版第7巻より。メガラニカがコロニー・レーザーで狙われるにあたり、ユニコーンのサイコ・フィールドでコロニー・レーザーを防ぐことになったとき、バナージからメガラニカから退避することを勧告されたときにこう返す。バナージに対する信頼と、彼を想う心が、その毅然とした口ぶりの中に感じられる。微塵も疑うことなく彼を一途に信じている。サイアムの言うとおり、バナージもいい連れ合いを持ったものである。
迷台詞
- 「うん」
- 「よく覚えているよシャアが22歳で、ハマーンがピチピチの15歳の時だろ?」
- 「あの頃のハマーンはシャアのことで頭がいっぱいで、シャアの方はというと――」
- 『機動戦士ガンダム ハイブリット4コマ大戦線』より。
- 本編通りにクワトロが「2歳のことを覚えていらっしゃいますか?」と尋ねた瞬間に、笑顔のまま、当時のシャアとハマーンの関係を赤裸々に暴露し始める。
- クワトロはドン引きし、ハマーンは顔を真っ赤にして制止していることからこちらでは本当に覚えていらっしゃる模様。
スパロボシリーズの名台詞
旧シリーズ
- 「お父様…!? い…いや!! お父様じゃない!!」
- 『F完結編』「ガラスの王国」より。クローンとして蘇ったドズルに拒否感を示す。
αシリーズ
- 「お父様の声が…お父様の声が聞こえた……」
「う、嘘だ…。 お父様が死んだりするものか…」」 - 『α』第53話にて、父ドズルが生死不明になった事を感じ取る。そして、その事実にミネバは狼狽するのだった……。
Zシリーズ
- 「何だろう、胸がキュンキュンする…」
- 『第3次Z時獄篇』第17話「善意のトレスパス」/「後の祭りのフェスティバル」より。ボン太くんを見た時のコメント。それ違う人です。
- 「いえ、タコヤキはムンゾに限ります」
「昔、そんな話を読んだんです」 - 『第3次Z時獄篇』第17話「後の祭のフェスティバル」のエンドデモより。後述の『ヒーロー戦記』のネタである。
- 同作のミネバはこの一件でアムロになついていたのだが、こちらでは関係性は真反対でネタだけが拾われているという構図に皮肉が利いている。
- 「そういった遠まわしに他人の心を探る権利があなたにあるのですか? それはロボットも人間も関係ありません。恥ずべき行為であると知りなさい」
- 『第3次Z時獄篇』第23話「次代を担う者」より。隊内で唯一オードリーの正体を知るAGが鎌をかけてきたのに対して、毅然と叱責する。
携帯機シリーズ
- 「その気もない癖に、それらしい振る舞いをする…。この声の主、好きにはなれませんね」
- 『BX』第12話「それぞれの決意」より。ロッドと対峙した際に。ロッドの声があの男と同じである事に由来する声優ネタの一種である。
- さらに言えば、ロッドの本性は粗暴な口調の持ち主なので、彼の本質を見事に衝いた台詞でもある。
- 「ガンダムの姿をした生命体…。そんなモノが存在するなんて…」
- 『BX』第13話「ガリアンの目覚め」より。騎士アレックスを見たときの反応。実はスパロボ内で初めてSDガンダムを初見で「生命体」として見たシーンである。今作でも初見の人物達から「超小型のガンダム」や「中に人が入っているのでは?」と思われているので、オードリーの観察眼の鋭さが分かる一幕。
- 「ホットドッグとタコ焼き…バナージへのお土産をどちらにしようかと…」
- 『BX』のキャンペーンマップ「ハイスピードチェイサー」エンドデモにて、夜店の屋台に関するチャムと地球防衛組のやり取りを見ながらの思案。
- いつかどこかで食べた記憶でもあるのか、タコ焼きに心惹かれるものがあるようだ。
ヒーロー戦記
- 「なに、アカッシと…それはいかん。タコ焼きはムンゾに限る」
- 『ヒーロー戦記』のエンディングにて、ハマーンにタコ焼きを作るよう頼んだところ、タコ焼きが熱すぎるからとドライアイスで冷ましたものを食べさせられ、「アカッシのタコ焼き」であると聞かせられた際に。
- 元ネタは落語の「目黒の秋刀魚」。ちなみに、ムンゾとはサイド3の別名。
余談
- 『UC』以前の漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』、『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』においても成長したミネバが登場しているが、まだガンダムの公式設定が固まっていなかった頃の作品である為、『UC』とは繋がらない内容となっている[3]。
- UC0091年を舞台とする『逆襲のギガンティス』では12歳。ハマーンの死後ネオ・ジオン残党によって巨神操縦者に仕立て上げられたため精神的に不安定であり、彼女の恐怖と生きたいという意思に応えた巨神が目覚める中、ハマーンを殺したジュドーとの対話を行うことになるなど、まだ幼い少女として描かれている。
- UC0099年を舞台とする『ムーンクライシス』では19歳。もうすぐ妙齢ということもあり、落ち着きのある穏やかな性格となっているが、反面、ジオンの再興のために行った汚い手段を黙認したり、終盤、戦乱の責任を負って死ぬことも厭わなかったり(最終的には主人公らに説得されて生き延びているが)と、ハマーンの傀儡ではなく、自らの意思で指導者として在るための強い意思と覚悟も併せ持っている。また、どこかでレクチャーを受けているらしくモビルスーツの操縦もでき、作中でも何度かモビルスーツ戦を行なっている。