アークエンジェル | |
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外国語表記 | Archangel |
登場作品 | |
分類 | アークエンジェル級強襲機動特装艦 |
艦籍番号 | LCAM-01XA |
全長 | 420 m |
推進機関 | レーザー核融合パルス推進 |
潜航機関 | バラストタンク |
装甲 | ラミネート装甲 |
開発 | モルゲンレーテ社 |
所属組織 | 地球連合軍第8機動艦隊→脱走艦→三隻同盟(SEED時)→無所属→オーブ軍第2宇宙艦隊(DESTINY時) |
所属部隊 | アークエンジェル隊 |
主な搭乗員 |
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概要
大西洋連邦がモルゲンレーテ社の協力でオーブ領ヘリオポリスにて建造したアークエンジェル級強襲機動特装艦の1番艦。
艦の設計はオーブ軍のイズモ級を原型としている。名前の由来は『旧約聖書』に記された第8位階の天使の階級「大天使(アークエンジェル)」から。
モビルスーツの運用を前提としており、両舷に発着用のカタパルトデッキを持つ。装甲にはラミネート装甲を採用しており、ビームへの対弾性が高い。また、他の地球連合軍艦艇を凌ぐ機動性と火力を持ち合わせており、戦闘力が高い。さらに艦底部を融除材ジェルで覆う事で単独での大気圏突入が可能で、ブースターを取り付ければ大気圏離脱も行える。C.E.73時には改修され、少人数での運用の為のオートメーション化や潜航機能、魚雷、「天使湯」と呼ばれる浴場が追加されている。また、ブースターなしでの大気圏離脱も可能となった。
劇中ではザフトの襲撃によって艦長を始めとする上級士官が戦死してしまった為、副長のマリュー・ラミアスを艦長代理として残ったクルーの手でヘリオポリスを脱出。その後、正式にマリューが艦長となって各地を転戦した。しかし、アラスカ基地での戦闘で捨て駒として扱われた事を機に地球連合軍を離脱。オーブ艦クサナギやクライン派の戦艦エターナルと共に三隻同盟を結成してヤキン・ドゥーエ戦役を戦い抜いた。
戦後はオーブの秘密ドックに秘匿されていたが、C.E.73時に再び戦場に現れる。当初は独自行動を取っていたが、後にオーブ軍第2宇宙艦隊所属艦として編入され、ザフトのミネルバと交戦。性能はミネルバの方が上であるも、クルー達の経験の差が勝敗の決め手となり、バレルロールによって回転した直後、副砲2基を潰して戦闘能力の殆ど奪い、インフィニットジャスティスの援護もあって、完全に沈黙させる事に成功した。
同型艦にドミニオンがあるが、他にアークエンジェル級が建造された記録は、現在の所無い。しかし、後のユニウス戦役時には、アークエンジェル級のコンセプトを更に戦艦として洗練させたガーティ・ルー級が建造されている。
艦載機はC.E.71時にはストライク、メビウス・ゼロ、スカイグラスパー、フリーダム、ジャスティス、バスター、ミストラル。C.E.73時にはスカイグラスパー、フリーダム、ストライクルージュ、ムラサメ(一般機、バルトフェルド機)、Sフリーダム、∞ジャスティス、アカツキ、ドムトルーパー。
登場作品と操縦者
SRWでもネェル・アーガマ並の強力な武装のおかげで、戦力として計上できるのだが、ストーリー展開の関係で、後になるほどサブパイロットが減っていくので注意。最後まで頼れるのは、サイとミリアリアのみ。シリーズによっては学生組はサブにならず、ノイマンのみの事も。また、シリーズによっては艦長であるマリューの能力が今一つ振るわないために使われない事も。
さらに、加入時期が遅いのも問題である。『SEED DESTINY』名義で参戦した場合はサイは不在でミリアリアも乗ってはいるがNPCというパターンばかり。そのため、必然的にサブパイロットはノイマンだけであるのが確実になる上、『Z』や『L』のようにザフト視点のストーリーの場合は『SEED』以上に正式参戦が遅くそのころには強力な母艦や機体が揃っているのでいまいち使いようがない。また、『SEED DESTINY』が原作終了後という設定でSRWに参戦する際には、アークエンジェルはプレイヤーが使用できるユニットとして参戦していない(一方、エターナルは『SEED DESTINY』が原作終了後設定であっても、ユニットとして使用できる作品がある)。
総じて、SRWにおいては全体的にあまり扱いが良くない印象を受けがちである。
なお、アークエンジェルはかの有名なホワイトベースをデザインし直したものである。それを活かしてか、『第3次α』ではザフト兵から「木馬もどきが」と言われた。言うまでも無く、「αシリーズの世界観にはホワイトベースが存在している」からこそのクロスオーバーである。一方、アークエンジェルにも「足付き」というあだ名があり、原作でそう呼んでいた名前付きのパイロット(クルーゼ等)はこちらの呼称を用いる。また、上述の理由からスパロボでは本艦を「大天使」と呼称する場面も存在する。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 初参戦作品。主人公によって参戦時期は若干違ってくるが、序盤はマリューに必中が無い為に苦戦は必至。その上、何故かゴッドフリートがビーム属性ではない。
- ただし、ラミネート装甲のお陰で、MSには強い。サブパイロットは前半がナタルで後半がノイマン。精神コマンドは同じなので、使い勝手は変わらない。
- EDでは連邦政府から友好国の支援という名目で派遣されており、ムウの生存も併せて、『DESTINY』へ続くフラグを折っていると言える。
Zシリーズ
Zシリーズにおいてアークエンジェルを母艦として使用できる作品は、『Z』および『ZSPD』のみ。
- スーパーロボット大戦Z
- 今回も参戦が遅い。今回のサブはノイマンとチャンドラ。ミリアリアもいるが、戦闘シーンに登場するだけでサブパイロットにはならない。ちなみに、原作通り海に潜れるが、適応はB。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 第31話「切り拓かれる運命」で名前だけ登場。オーブを防衛していたが、ジェミニスの猛攻を受けて中破している。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 最終話「果てなき世界」にて、地球防衛部隊として登場。
Scramble Commanderシリーズ
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 序盤から参戦し、なかなか強力な性能を有するが、もう1つの船であるナデシコが余りに優秀なので影が薄くなりがち。ナデシコが強すぎるだけでこちらも十分優秀ではあるのだが。
- サブパイロットが5人(ナタル、サイ、ミリアリア、トール、カズイ)もいるが、その内3人(ナタル、トール、カズイ)が永久離脱するのが痛い。ノイマンは登場すらしない。
- なお、艦長交代でナタルをメインパイロットに出来るが、抜けるのが分かりきっているナタルを本気で使おうとするプレイヤーは少ないと思われる。
- スーパーロボット大戦W
- 今回はサブはスポット参戦時はナタル、正式参戦時はノイマンの『第3次α』仕様(ただし、精神コマンドは異なる)。登場が遅い上に、今回は母艦もユニット出撃枠なので、強制出撃以外はあまり使われないと思われる。
- スーパーロボット大戦K
- 今回はノイマンのみがサブパイロットになる。チャンドラとミリアリアも乗っているが、戦闘シーンに登場するだけである。武装からバリアントがオミットされ、海の適応がAになっている以外は『W』とあまり変わらない。ちなみに、武器の方の海の適応はBか適応無しなので、使う場合は注意が必要だが、マークニヒトのホーミングレーザーを撃たせる囮役の有力候補の一つとなる。
- スーパーロボット大戦L
- 終盤に加入。『K』とほぼ同じ仕様。
- よく似た立ち位置の自軍戦艦にミネルバがいるが、ミネルバに比べて「参入が遅い」「マップ兵器が使いにくい」「パイロットの精神コマンドが役に立たない」と散々であり、それでいてミネルバと違って強制出撃の旗艦ではないせいで使わなくても全く困らないため、出番がまず無い。
- 素のスペックが全てミネルバに少しずつ劣っており、機体ボーナスとラミネート装甲による耐久力だけしかミネルバに勝る部分が無い。しかも、タリアが覚える底力をマリューが全く覚えないため、状況によっては耐久力さえも負ける。
- 地味に海の適応がAになっているが、アークエンジェルが正式参入した後で海がある地上MAPはたった1話のみであり、役に立つ場面が皆無。…と言うか、海に潜るとイーゲルシュテルンとミサイルしか使えなくなるため、潜れても潜らない方がいい。魚雷発射管が実装されないのが悔やまれる。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 味方母艦として登場。プレイヤー部隊であるアークエンジェル隊(後にカイルスへと改称)の中核となる為、出番が多い。本作におけるプレイヤー部隊の旗艦であるとも言える。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- SR戦艦ユニットとして登場。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴッドフリートMk.71」
- アークエンジェルの主砲。艦首両舷に1基ずつ設置されている2連装ビーム砲で、右舷、左舷がそれぞれ1番砲と2番砲である。
- 通常は格納され、使用時にせり上がってくる。180°の砲塔旋回が可能だが、艦後方への攻撃は不可。
- 110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
- アークエンジェルの副砲で、艦尾両舷に1基ずつ装備されているリニアガン。右舷が1番で左舷が2番。
- 連射能力も高く、精密射撃が可能。艦の側面に配置されているので、上下に360°旋回する事で地表や海面を攻撃できる。短時間に使いすぎると砲身温度が上がり、使えなくなるという弱点がある。海中潜航時に使える、数少ない武器でもある。
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 多銃身の対空機関砲を用いた近接防御火器システム。接近してきたミサイルやMSを迎撃する。
- 艦尾大型ミサイル発射管
- 艦尾に設置された全24門の大型ミサイル発射管。外側に左右6門ずつ配置された12門が前方に、内側に配置された12門が後方に向けて各種誘導弾を発射する。
- 発射されるものは艦対艦ミサイル「スレッジハマー」、対空防御ミサイル「コリントスM114」、大気圏内用ミサイル「ウォンバット」、対空榴散弾頭ミサイルなどがある。
- 艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
- 艦橋の後方に16門装備された、ごく短射程の艦対空ミサイル発射管。
- 陽電子破城砲「ローエングリン」
- 両艦首に1門ずつ装備されている陽電子砲。本艦の最強武装である。右舷が1番で左舷が2番。前方の敵機にしか攻撃できない。試験装備の為、当初は「特装砲」と呼ばれていた。
- 環境を汚染してしまう為、マリューは宇宙空間以外での使用に対して慎重になっていたのだが、大気圏内で使用された後の影響は特に描かれなかった。
- なお、C.E.73年時には環境への影響の少ない新型に換装されたが、一度も使用されずに終わった。
- 魚雷発射管
- C.E.73時に追加された武装。オーブ攻防戦における海中からの攻撃で使用していた。
特殊兵装
- 多目的射出機
- 両舷に4門設置されている射出機で、アンチビーム爆雷やフレア弾、信号弾などを発射する。
- 融除材ジェル
- 艦底部を覆う事で熱を吸収し、単独の大気圏突入を可能とする為の機能。そのネーミングには逸話がある。詳しくは余談を参照。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- 2L(LL)
機体ボーナス
- 無改造:HP+500 装甲値+100
ハーフ改造:HP+1000 装甲値+150
フル改造:HP+1500 装甲値+200
機体BGM
- 「INVOKE」
対決・名場面
- 対ドミニオン戦
- 『SEED』の最終決戦における、同型艦であるドミニオンとの対決。ムウが身を挺してドミニオンのローエングリンの砲撃から奇跡的に艦を守り、それと引き換えに搭乗機のエールストライクは爆散。ドミニオン艦内でも、ナタルがアズラエルを足留めしていた事もあり、砲撃後のドミニオンに隙が生じた。
- 恋人であるムウを失い慟哭するマリューは、ドミニオンに照準を定め、ローエングリンによる砲撃を指示。ドミニオンを轟沈させた。
- バレルロール
- マリューの指揮官としての柔軟性と操舵手であるノイマンの操舵の腕が天才的で、重力下での「バレルロール(機体を樽のように横回転させる回避行動)」によって、敵の攻撃を回避していた。水上では、バレルロールによって波を起こして、撹乱する場面も見られた。事実、この戦法によって最新鋭艦であるミネルバを追い込む大成果も挙げている。
関連機体
- ドミニオン
- 同型艦。その姿は正に「黒いアークエンジェル」である。
- ガーティ・ルー
- 形状が類似しており、発展型と思われる。
- イズモ
- 『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場。アークエンジェル級の原型となったイズモ級宇宙戦闘母艦の1番艦。サハク家が所有している。SRW未登場。
- クサナギ
- 『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。モルゲンレーテ社が建造したイズモ級宇宙戦闘母艦の2番艦。
- 本艦に限った事ではないが、元々イズモ級はモビルアーマーを運用するための母艦であったが、改修されてモビルスーツも運用可能になった。
- 当初はヘリオポリスとの連絡船として運用されていたが、ヤキン・ドゥーエ戦役時にはアークエンジェル、エターナルと共に三隻同盟として戦っている。艦長はレドニル・キサカ。
- C.E.73時にもメサイア攻防戦にてオーブ艦隊の旗艦として運用された。この時の艦長はソガ一佐。SRW未登場。
- ツクヨミ、スサノヲ
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場したイズモ級宇宙戦闘母艦。オーブ艦隊の戦力としてメサイア攻防戦に参戦している。SRW未登場。
余談
- アークエンジェルは地球への降下後、アフリカ大陸からインド洋→オーブ→太平洋の順に横断し、地球を半周する形で地球連合軍本部のあるアラスカ基地にたどりついている。
- 大気圏に突入する際に使用する「融除材ジェル」は非常に言いにくかったらしく、ノイマンとチャンドラを担当された千葉一伸氏と鳥海勝美氏がパーソナリティーを務めるネットラジオにおいてネタにされている程である。
- アークエンジェルの全体映像はCGで作成されているため、作画の関係上被弾しても全く無傷であることが多々あった。
- このため視聴者から「不沈艦」などと揶揄されていたが、物語の後半でムルタ・アズラエルがまさに「不沈艦アークエンジェル、今日こそ沈んでいただく」と発言している。脚本家の皮肉か単なる偶然かは不明。
- マリューは陽電子砲「ローエングリン」による環境汚染を気にしていたが、この艦の推進機関は核パルス推進(ロケット後方で核爆発を繰り返し発生させ、その衝撃で推進する方式)。移動するだけで周囲に放射性物質を撒き散らしているのだが……。
- マリューが「回避! ○○(取り舵・面舵など)」といった指示を出し、ノイマンのカットインが入ると(ほぼ)100%の確率で敵の攻撃を回避できる。
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