ニナ・パープルトン | |
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外国語表記 | Nina Purpleton |
登場作品 | |
声優 | 佐久間レイ |
デザイン | 川元利浩 |
種族 | 地球人(ルナリアン) |
性別 | 女 |
年齢 | 21歳 |
出身 | 月(ニューアントワープ) |
髪色 | 金 |
所属 | アナハイム・エレクトロニクス社フォン・ブラウン支社 |
役職 | システムエンジニア |
概要
ガンダム開発計画の運用サポートエンジニアとしてアルビオンに乗船。試作1号機および試作2号機の開発を担当していた。モビルスーツマニアのガンダムオタク。自らが開発したGPシリーズを「私のガンダム」と呼ぶ等、その偏愛ぶりは著しい。
かつてはアナベル・ガトーと付き合っていたが、彼は星の屑作戦のために行方不明になる。しばらく後の本編では、コウ・ウラキとはガンダム操作のレクチャーする関係で、徐々にコウと付き合う間柄に。二人に殺しあって欲しくないニナは二人を止めようとするが、ニナの思いは虚しく、コウとガトーは宿敵同士で争うこととなる。
星の屑作戦ではコウがガトーを狙撃して負傷させたことで、ガトーに付き添うが、軍人として人生を真っ当したいガトーはニナを気絶させて、部下のカリウス・オットーに託す。そしてガトーは戦場で散り、コウは投獄と、お互い「軍人」として結末を迎えた。ラストシーンでは、投獄から解放されたコウをニナは笑顔で迎えるのであった。
キャラクターの総評
(コウの視点から見れば)マイペースな言動および終盤の一連の行動やOVA版(劇場版ではカットされた)ラストシーンでの戸惑うようにコウに名前を呼ばれただけ(なお、コウがニナの行為を許したかどうか不明瞭なまま)なのにも関わらず(多少の葛藤こそ見せたものの)笑顔でコウを迎えるという行為から、ニナは一部視聴者から「悪女」[1]と揶揄される事も少なくない。
ただし、小説版においては「(ニナは)コウに無抵抗のガトーを射殺した罪悪感と、後味の悪さを一生引きずるような思いをしてほしくなかった為、(あえて)コウに銃を向けた」という解釈がなされている。この小説版の解釈が『0083』の監督の思惑と一致しているか否かは不明であるが、OVAでは直後にガトーとの間に「大体の事情は察した。ならばなおのこと、私を放って置いて欲しかった」「私にはこうする他なかったわ」とのやり取りがある。
上記のやり取りでのニナはガトーの察した事情を否定せずにいることから、「コウへの思いは本物であるが、何らかの事情を持ってガトーを助けた」と取ることも出来る。したがって、小説版と同様の解釈はある程度本編からのみでも導き出すことは出来る。
加登屋のぼる氏による漫画版(ボンボン版)では、ガトーとニナとの絡みは皆無である。一方、松浦まさふみ氏の漫画版では月に潜伏していたガトーとニナとの交流が描かれており、当時はグラナダ大学の学生としてコロニー工学を研究し、その一環としてジャンク屋のケリィ・レズナーの元を訪れてガトーと知り合った経緯が描かれている。
登場作品と役柄
やはりというかなんというかガンダムオタクであり、むしろそれが強調されるイベントが多い。自軍部隊に同行する事もあり、コウと共にモビルスーツの解説をしたり、システムエンジニアとして整備班を手伝ったり、アナハイム・エレクトロニクスとのパイプ役として活躍したりする。今の所、原作終盤のように土壇場での裏切りをやらかしたことはない。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- ミデアのパイロットで登場する場面もある。一方、PS版では連邦兵がニナの代わりにミデアのパイロットになっている。
- スーパーロボット大戦EX
- パイロットではないが、召喚に巻き込まれる。ガトーに靡いてる様子も見せたが、出番は少ない。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 序盤にアストナージと共にロンド・ベル隊に合流する。Sガンダムの説明等で出番はそこそこあるが、シナリオによってはオペレーターの役割も務める。
- ガトーとは中盤にノイエDCに参入して驚く場面はあるが、終盤に自軍に参入した際は別働隊にいる為に全くイベントが無い。
- スーパーロボット大戦F
- 今回は非戦闘要員ながらDVEで声が入った。
- 余談だが、ニナは『G』や『W』等の宇宙世紀以外の作品のガンダムは知らないらしく、次々と登場するガンダムを見てガンダムオタクの自信を無くす場面も。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 当初からロンド・ベル隊に同行。量産型νガンダムの武装選択をコウに促す等、出番は割と多い。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ガンダム強奪の時は原作同様のやり取りでDVEも付いているが、原作と異なりこの時点でガトーに気付いている。
- また、カミーユが設計したΖガンダムの設計データ調整の最終チェックにおいて、アムロ、カミーユを加えて行う等、ガンダムオタクならではのイベントもある。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 序盤と終盤に少し登場するも、自軍に同行はしなかった。序盤ではイージス計画の責任者であるリン・マオが社長を勤めるマオ・インダストリーにいた。
- しかし、メカニックとして超一流の腕は健在で、前大戦であるバルマー戦役終結後に、ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナーの4人から、有事のためにウイングガンダムゼロカスタム、ガンダムデスサイズヘルカスタム、ガンダムヘビーアームズカスタム、ガンダムサンドロックカスタムを頼まれながらも預かって、いつでも出撃できるように整備しておいた。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 中盤でオーキスやクロスボーン・ガンダムX3を持って自軍に合流する。
- なお、明らかにガンダムに酷似したドクーガの機鋼戦士ドスハードが登場した際には「必死にガンダムではない」と否定している。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 今回は自軍と同行せず、終盤で外宇宙に向かうコウと喧嘩別れになってしまう場面も(ニナが「生きて帰ってきてほしい」と言っているのにコウが「約束できない」と言ってしまったためだが)。
- エンディングではアルビオンのテクニカルアドバイザーに就任した。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- アルトアイゼンの強化に関わる。この役割はOGシリーズではマリオン・ラドムに引き継がれた。
- スーパーロボット大戦IMPACT
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- アナハイム・エレクトロニクスにいる立場上、ネルガル重工のエリナと軽く対立する場面があった。
- 鉄也から「ガンダムガンダム言ってる時点でどうかしてる」と頭を疑われることも。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- サポートキャラとして登場。
人間関係
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『α』序盤でジャブロールートを経由してアーガマ隊と合流した場合は、試作2号機強奪の件で落ち込むものの、「伝説のパイロット」である彼と対面した事でテンションが上がり平常心を取り戻す。
- カミーユ・ビダン
- 『α』にて、彼自身が設計したΖガンダムの設計データの最終チェックを行う際に、彼と初代ガンダムのパイロットであるアムロを加えた3人で行った。
- ファ・ユイリィ
- 『α外伝』では、バルマー戦役が終わった後にマオ・インダストリーで彼女と一緒にイージス計画の手伝いもしていた。
- ジュドー・アーシタ
- 『IMPACT』ではアナハイム本社にて、彼の愛機であるΖΖガンダムの調整を行なう。作業期間中、彼にΖΖの開発経緯を「耳にタコが出来るほど」語っていたらしい。
- エル・ビアンノ
- 『IMPACT』では、アナハイムの上層部に対して内密に、彼女にガーベラ・テトラを回す。
- エマリー・オンス
- 『α』では旧知の同僚。
- ミリィ・チルダー
- 同じアナハイム所属の設定もあって、『スーパーロボット大戦F(完結編)』では後輩。
- チェーン・アギ
- 『IMPACT』では彼女が携わったνガンダムについて「こんな美しいガンダム、見た事無い」と悔しがっていたらしい。
アナザーガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『α外伝』にて、バルマー戦役終結後、彼らのガンダムを預かりマオ・インダストリーで整備する。
リアル系
- エリナ・キンジョウ・ウォン
- 『A』では同業他社の関係が原因で、軽く火花を散らせる場面がある。
スーパー系
- 結城沙羅
- 『α』では、ガンダム試作2号機を奪ったのがガトーだった事に気付いた件を、彼女に不審に思われ追及された。
- 碇シンジ
- 『F』では、EVA初号機に乗って戦うのが嫌になりネルフ本部を逃げ出した彼を発見した。
- ロム・ストール
- 『IMPACT』では予てから「金属生命体の異星人」として興味を抱いていたようで、実際に対面した際には彼のデータをMS開発にフィードバックさせる為、ラボへと招く。
バンプレストオリジナル
- キョウスケ・ナンブ
- 『IMPACT』では彼が提示したアルトアイゼン強化策に興味を示し、ゲシュペンストMk-IIのカスタムパーツを流用する事でアルトアイゼン・リーゼの完成に漕ぎつける。ステーク部分に、アナハイムで独自開発したフィールド無効化システムを備え付けるなど、かなりノッて改造作業に挑んでいた。
名台詞
- 「誰よ!?」
- 第1話で試作2号機に勝手に乗り込むガトーの姿を目撃した際の台詞。
- 「元恋人の姿を見て気が付かないのは如何なものか?」と問いたくなるが、「ガトーとの元恋人設定は後付設定」であるため、ある意味仕方が無い。
- ちなみに設定製作の武井良幸氏によると、「ニナの位置からは試作2号機のハッチが見えていなかった」との事。小説版では「ガトーが最初からヘルメットを着用していた為」と修正されている。
- 「いやぁぁぁ~!! 私のガンダムが!」
- コウの乗り込んだ試作1号機とガトーに強奪された試作2号機が戦うことになってしまった時に発した台詞。
- ニナを象徴する名(迷?)台詞である。余談だが、後年の作品においてある女性パイロットが同様の台詞を吐いている。
- 「私…自分をコントロール出来ない人は嫌いです!」
- 第4話でコウが搭乗したコアファイターの帰艦を妨害し、コウに負けた事を酒を飲みすぎた所為と言い訳するモンシアへの台詞。
- しかし、ニナの(コウの視点から見れば)マイペースな言動および終盤での行動を鑑みると、彼女自身も他人様の事は言えないだろう…。
- 「忘れたいのよ…この悪寒を…」
- 第10話でかつての恋人ガトーとコウが死闘を繰り広げている現実を受けた後の台詞。
- 「コウ、そういうことじゃないのよ……」
- ラストのコロニー制御室内、あくまでもガトーと戦おうとするコウに対しての台詞。
迷台詞
- 「2号機のパイロット聞こえているでしょ? すぐ降りれば罪は軽いわ、今すぐガンダムから降りなさい」
- 「……そうすれば私の前から突然姿を消した罪もチャラにしてあげるわ。お前の元カノ、ニナ・パープルトン様がね」
- 「『ソロモンの悪夢』とか言われているけど…あの話バラしたらイメージダウンは避けられないわよね?」
- 『機動戦士ガンダム ハイブリット4コマ大戦線』より。試作2号機強奪の直後、本編同様に降伏勧告を行った直後にガトーを脅迫するニナ。
- 果たして彼女はガトーのどんな弱みを握っているのだろうか……。ちなみに、ガトーはコクピット内で「正体ばれてるし」「なんか怖いし」と半泣き状態となっている。
- 余談だが、この作品のニナは試作1号機のシュミレータで「私みたいなイイ女を振るなど万死に値する。死ねガトォオオ」と罵りながら狂気の表情で訓練したり、本編通りにコウに銃口を突き付けている時に「ROBOT魂のフルバーニアンをプレゼントするから」と言われ、「そういうことじゃないのよ」と言いながら銃口の向きをいつの間にかガトーに変えていたりする。
- 本編では様々な解釈により「悪女」呼ばわりされる事もあるニナだが、4コマのギャグ漫画とはいえここまで徹底的に怖い女として描かれている作品も珍しい。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
旧シリーズ
- 「あん…そう、うまくなったわね、コウ…あ、だめよ、そんなに乱暴にしちゃ! もっとゆっくり…そう…やさしく…」
- 『第4次(S)』リアル系ルート第20話(『S』では第21話)「老兵の挽歌」より。
- コウとともにステイメンの出力調整をしていた時の台詞であるが、声だけであると卑猥なやり取りにしか聞こえない為、さしもの甲児も焦って止めに入った。
- ちなみに甲児が「紛らわしい」と突っ込んだ後、ニナも自分がかなりアブない台詞を言っていた事に気付いて甲児に弁解しているが、コウだけは気付いていなかった。
- 「ほんと…プレミアがつくわよ、あれ」
- 同上。未だ現役であるガデムの旧ザクにコウが驚いた際の返答。
- 「でも‥‥この前も私の知らないガンダムが出てきたし‥‥このままじゃガンダムヲタクの名がすたるわ!」
- 『F』リアル編第8話「獣戦機隊出撃」より。シャイニングガンダムの存在を知らなかった事を悔しがった際の台詞。
αシリーズ
- 「あ…あなた! この子がダブルゼータのパイロットですって? カミーユ、あなた何を考えているの!?」
「ぬ、盗まれても知らないわよ!」 - 『α(DC)』第23話宇宙へ向かうルート「始動ダブルゼータ」より。
- 「コアファイターを強奪した張本人にパイロットをやらせる」というカミーユの「奇策」を聞き、軽くパニック状態を起こしつつもΖΖガンダムへの換装作業に取り掛かる。
- 「やめて、コウ! お願いだから、それだけは言わないで!」
- 『第2次α』第45話「ビムラーの意志」より。ドスハードを見て思わず「もしや、ガンダ……」と言いかけたコウに対しての台詞。気持ちは分からなくもないが…。
COMPACTシリーズ
- 「アナハイムのみんなは、私も含めて徹夜だけどね。請求書はブライトさん宛てにしておくから」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇シーン3C「ムーン」編開始時のシナリオデモより。さも厄介事が増えて面倒そうな台詞を発しながら、その実ノリノリでアルトの強化改造に着手する。
携帯機シリーズ
- (なんでかしら? スーパーロボット… 納得いかないわよねえ)
- 『A(PORTABLE)』第8話「動き出す悪魔」or「シャッフルの紋章」より。
- 試作1号機が宇宙で使えないためにコウともめていた際に、横から甲児が「マジンガーZなら、そのまま(宇宙空間でも)いけるぜ?」と言ったため、思わずしてしまった独白。
- たしかに、基本的にリアルな描写が売りのモビルスーツのエンジニアとしては、細かい説明無しで色々と無茶なことが出来るスーパーロボットの存在は納得いかないものなのだろう。
- 「ダウンサイジングの世の中ですもの。戦艦クラスの大きさでないと使えない武器なんてねぇ…」
- 『A(PORTABLE)』第23話「「僕たちの戦争」が始まる」or「正義と、愛と」より。ナデシコに破壊されたナデシコ四番艦シャクヤクのYユニットを付ける作業が行われていた際、ネルガル重工のエリナに対抗する形でアナハイム・エレクトロニクスで行われている極秘プロジェクト(試作3号機)を仄めかした上で、さらに言い放った嫌味。
- …とは言うが、試作3号機もデカすぎて戦艦に入れられないので宇宙空間で整備しなければならない等、戦艦でも運用が難しいMSなので正直どっちもどっちである。