ヘンケン・ベッケナー
ヘンケン・ベッケナー(Henken Bekkener)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:小杉十郎太
- 種族:地球人
- 性別:男
- 没年月日:宇宙世紀0088年2月22日
- 身長:195cm
- 所属:エゥーゴ
- 階級:少佐(一年戦争時)→中佐(グリプス戦役時)
- キャラクターデザイン:安彦良和
人物概要
初代アーガマ艦長で、ブライトに艦長職を譲った後はラーディッシュの艦長を務めた。
強面な外見と豪快な性格の反面、恋愛に関しては非常に奥手かつ不器用で純朴。一目惚れしたエマ・シーンに度々アプローチをかけるものの、セクハラまがいな言葉になってしまったり、タイミングが悪かったりとなかなか上手くいかず、部下達にそれを冷やかされふくれっ面になる場面もあった。
とはいえクワトロや部下達にも、エマへの(公私混同であったりもしたが)愚直な思いを伝えようとする姿は、苦笑いを交えつつも応援されていた。何かと登場人物もストーリーもヒステリックな流れのTV版『Ζガンダム』では彼のエマへのアプローチやその朴訥な人柄は最後の良心とも言える。
最後は彼女を守るために艦を盾にして死亡。その際に乗組員も死亡したが、信頼が大変厚かったためか反対する者がいなかった(それどころか、ヘンケンの部下達がラーディッシュを盾にする事を進言し、艦内放送でブリッジにいなかった乗員達にもそれを伝えていた)。
一年戦争時は階級は少佐で、サラミス改の艦長としてア・バオア・クー攻防戦に参加していた(この辺りの経緯は、2000年から2007年までに富士急ハイランドで公開されたアトラクションである『GUNDAM THE RIDE』に描かれている)。
登場作品と役柄
基本的には別働隊の艦長というポジションが多い。そのため登場はしても自軍で使えるケースは稀で、ほとんどスポット参戦のみ。実際自軍に加わる機会はα外伝くらい。
エマとのロマンス(?)も度々登場しており、彼女はブライト艦にいるものの割とうまくいっている。シリーズ通して死亡ルートが全く無く、第4次、第3次αではエマもまんざらではない様子である。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- スポット参戦。ホワイトベース隊とは別にDCと戦っていた。ファ&メタス・アーガマを持ってきた。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ラーディッシュ艦長。ハヤトとリュウは彼の元へ出向する(もっとも、本命は当然のごとくエマ中尉であるが)。
- また、「ヘンケン艦長の部隊はロンド・ベル以外で唯一DCや異星人と渡り合えている」と言われており、詳細は不明だがかなりの戦力を抱えていたようだ。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 第10話マップ「悲しい記憶」クリア後に戦艦アーガマと、マグネットコーティング・バイオセンサーを持ってきてくれる。
- EDではエマがヘンケンのプロポーズに応えており、結婚準備中である。
- スーパーロボット大戦F
- スポット参戦。今回から声が入った。スーパー系を通った時のみスポット参戦する。ただし、仲間になった次のシナリオでブライトと合流した後に離脱するため、経験値がもったいない。
- ボスボロットの補給の餌にするのもいいが、増援のトロワ・バートンが狙ってくるので孤立させる時は注意。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- スポット参戦。リアル系第3話まではアーガマ艦長で、そのステージから原作通り自分はブライトの艦(このときはホワイトベース)と交換して月に向かう。
- リアル系第18話ではロンド・ベルにΖガンダムなどを補給中にティターンズが出現。ホワイトベースで応戦している。
- 終盤のソロモン攻略戦では再びアーガマに搭乗しシュラク隊と共にロンド・ベルを援護している。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 基本的にスポット参戦だが、後述のように正式に自軍に加わる機会のある珍しい作品。
- アーガマ艦長として登場し、初期の数マップのみ使える。また、敵に回ったエマと戦闘していると第6話の後にイベントが発生する。
- 難ルート最終話では何故かアレキサンドリアの艦長となっており、母艦として使えるが、ヘンケンの精神コマンドも大した事がないため使う人は殆どいないだろう。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 自軍では使えない。エマが「ヘンケンのプロポーズに答えてもいい」という台詞を言っていたため、彼にとっては歓喜すべき事態である。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 台詞に新規収録が入った。スポット参戦だが、エマと共に中断メッセージに出演を果たしたりもしている。かなり笑える。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 第3次αよりさらにエマとの関係は進み、会話シーンにてフォウが語ったところによると「カミーユ達がADWに行っている間(第2次Zの時)に猛アタックをかけ、撃墜に成功した」とのこと。
- 原作、スパロボを通しての長年の夢がついに叶った様子。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 地球解放戦線機構所属で、別働隊の艦長として補給物資を運んできたり、増援をつれてスポット参戦したりする。
- また、終盤にブライトがムゲの宇宙に行った際には代理として、ラー・カイラムでマーチウィンドの旗艦を勤める。自軍のレベル次第ではこのときレベル90を越えるヘンケンを見ることが可能。
- ブライト帰還後は艦長職をブライトに渡し、自身はラー・カイラムにとどまってブライトのサポートを勤めた。
- スーパーロボット大戦MX
- 原作終了の為、故人。名前のみ。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ブライトに比肩するほど能力が高い時もあれば、技量以外低かったりもする。
精神コマンド
最後に覚えるのが「愛」であるあたり、エマに一途なヘンケンらしい。
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- Z
- 隣接する味方のダメージ-10%
パイロットBGM
- 「モビルスーツ戦~敵機襲来~」
- F、64で採用。
- 「閃光の中のMS」
- Zで採用。
人間関係
エゥーゴ
- エマ・シーン
- 好意を寄せる相手。
- なお、劇場版ではカツの配属替えを頼んだブライトに対して、問題児を押し付けられたくなかったのか、「エマ中尉を付けるなら認める」という軍隊としてどうかと思うような交換条件を提示する一幕があった。
- ブライトとクワトロはそんなヘンケンを呆れつつも微笑ましく思っていたりもする。
- ブライト・ノア
- 同僚。第10話でアーガマの艦長の座を彼に譲る。
- ブレックス・フォーラ
- 上司。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 部下。彼の正体に気付いている。
- カミーユ・ビダン
- 部下。序盤で自分が彼を甘やかした事が、増長させる事に繋がった。
- カツ・コバヤシ
- 部下。
- ファ・ユイリィ
- 部下。
カラバ
- ハヤト・コバヤシ
- 第3次では途中で部下となる。
ティターンズ
他作品との人間関係
名台詞
- 「しかしな、君が赤ちゃんを産めんようにでもなったら…」
- 第25話において、サラの情報によりティターンズがグラナダにコロニー落としを画策している事を知り、核パルスエンジンの身体への影響を心配し、阻止する作戦に出るエマを気遣って。
- しかし、エマからは「あ、あたし、結婚…考えてませんから」と返されてしまうのであった。
- それにしても、ヘンケンのエマへの愚直すぎる程の好意はわかるのだが、いくらなんでもこれは露骨である。エマじゃなかったら、間違いなくセクハラで訴えられるであろう。
- 「中尉、お茶つきあわないか?」
- 第26話より。エマを誘った時の台詞。あっさり断られたが。この後、部下のオペレーターからも「タイミングが悪いんだよな…」とからかわれ、むくれる事に。
- 「中尉が無事ならいい! ラーディッシュを盾にしろ!」
- 第49話より。エマの「ヘンケン艦長、無茶です! 撃沈されます!」を受けて。上記説明はこのシーンである。どれだけヘンケンが慕われて、その恋が応援されていたかが分かる一幕である。
スパロボシリーズの名台詞
- 「中尉とクワトロ大尉がティターンズに協力する理由…俺にはわかっているぞ」
「ブライト中佐達の居場所は我々が全力を挙げて探している!」
「彼らを救出することができれば…必ず俺達の所へ戻ってくるんだ、いいな!」 - 『α外伝』第4話極東支部ルート「正義は我にあり」でブライト達を人質に取られてやむ無くティターンズ所属になったエマと対決した時の台詞で、このイベントをこなしているとエマが仲間に復帰した後に会話がある。
- エマに対する深い愛情と信頼、そしてヘンケン自身の男としての魅力が垣間見える台詞で、αではやや戸惑い気味ながらも以降のαシリーズでエマがヘンケンを受け入れる様になったのもこの一件が大きいと思われる。