バナージ・リンクス(Banagher Links)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:内山昂輝
- 種族:地球人(スペースノイド)
- 性別:男
- 生年月日:宇宙世紀0080年
- 年齢:16歳
- 所属:民間人→ネェル・アーガマ
- キャラクターデザイン:安彦良和(オリジナル)、高橋久美子
『機動戦士ガンダムUC』の主人公。工業コロニー「インダストリアル7」にあるアナハイム工業専門学校に通う学生。母親は既に他界しており、顔も知らない父親の援助で学校に通っている。学業の傍らプチモビルスーツに乗ってスペースデブリを回収するアルバイトをしながら暮らしていたが、どこか「ずれている」感覚を覚えていた。
そんなある日、一本角を持つ白いMSを目撃し、さらにその後謎の少女オードリー・バーンを助けたことから運命が急変。さらにビスト財団当主カーディアス・ビストと出会ったことにより自分の出生の秘密を思い出し、戦火に包まれるコロニーからカーディアスにより「ユニコーンガンダム」を託され、争いを終わらせるべく身を投じていくこととなる。
ニュータイプとしての能力は未知数だが、その能力はユニコーンに搭乗している時に発揮されることが多い。 優れた感受性という面ではカミーユ・ビダンが挙げられるが、抱え込みすぎたゆえに精神崩壊したアニメ版や、受け流すことを覚えた劇場版の彼とも異なり、アムロ同様「分かち合う」ことを試みているのが大きな違い。
インダストリアル7でフロンタルと決着をつけた後、コロニーレーザーからメガラニカを守るためにサイコ・フィールドを全力で展開、防衛に成功。この時、その意識がサイコ・フレームを通じて「可能性」と「世界」を垣間見たことにより、生来のニュータイプ能力による感応が最大限に発揮されたことにより、個我が消失し、「ユニコーンガンダム」という別の存在に変化してしまった。
これはいわば、イデのような「一つになった意志」が、バナージの肉体を通じてユニコーンのサイコ・フレームに同化した、進化の一つの形であり、言い換えればカーディアスやバナージが度々口にしていた「可能性という名の神」がユニコーンという器によって世界に出現した姿とも言える。
引き止めるバンシィ・ノルンを振り切って宇宙へ飛び立とうとしたが、リディやミネバを始めとする多くの人々の呼びかけによって「神」が去ったことにより自我を取り戻し、ネェル・アーガマへと帰還した。
OVA版においては小説では文章によって子細に説明できた「ユニコーンガンダム」になったという表現をほぼ映像のみで表現しなければならない都合上、ユニコーンのサイコフレームを本体からはみ出るような形で『結晶化』(ファフナーの同化時にでる結晶に似ている)させる事で視聴者側にバナージに何かしらの「決定的な変化」が起こった事を上手く伝えていた。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。内山氏は本作でシリーズ初出演。初参戦の11話Aのみ原作再現で血塗れの姿で登場する。
- 元が民間人である為か、他の宇宙世紀ガンダムの主人公であるアムロやカミーユと比べると(ニュータイプLVも含めて)能力は控えめ。搭乗機がユニコーンガンダム固定となる為、しっかりとフォローしていきたいところ。
- 話の都合上強敵によく狙われるため、底力を強化しておきたい。1発喰らえば適度に補正が係って安定するだろう。
- なお、顔グラフィックは今作トップクラスの42枚。しかもキリコなどと異なり没が1枚もなく、全て1回以上使用される場面があるという優遇っぷりである。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- プロローグから使用可能。今回はラプラスの箱がストーリーの中心に位置することもあってかなり目立つ。
- 新規に追加された顔グラフィックは時獄編からのものと比べるとやや顔つきが違う(特に目の違いが顕著)ためやや違和感がある。
- さすがに時獄篇では低すぎたためかニュータイプレベルが最初から5になり、素のユニコーンにも武装が追加されたので多少はマシになった。エースボーナスは前作と変わらないのでシルバーエンブレムが手に入ったらすぐに装備させよう。ボーナスとエンブレムを駆使して敵を落としてPPガンガン稼いで強化、ユニコーンにも改造を施していけば後半での恩恵は大きいのでしっかり鍛えていきたい所。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 序盤は数度顔出しするものの、参入は19話と中盤に差し掛かった辺りとなる。
- 本作ではニュータイプ技能の伸びは良いものの、代わりに底力を失ってしまいスキル欄が非常に寂しくなっている。ユニコーンガンダムの性能は非常に高く、加えてNT-Dに気力以外の制限が無い為最初から飛ばしていけるが、できればスキルパーツで補強していきたい。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
全体的にカミーユを一回り弱くした感じ。強制出撃も多いのできっちり育てておこう。やや射撃が得意だが、必殺武器は格闘なので注意。
精神コマンド
- 第3次Z
- 集中、必中、閃き+、愛→魂、覚醒
- リアル系に必要なコマンドは一通り揃う。ダメージアップ系が愛なので爆発力では他のリアル系エース格に劣るが、その分成長はさせやすい。ただ、「ニュータイプ」の伸びが悪すぎるので、使い倒すには不安が残る。エースボーナスでPPが取得しやすくなるので、能力を養成して補うべし。天獄篇では愛が魂に変更され、最大火力は向上したものの、LV上げや資金稼ぎの上では若干惜しくもある。
- 「加速」が使えるリディが相方の有力候補だが、天獄篇では終盤まで復帰しないのでアシスト武器が強力なアルトロン&五飛辺りと組んでおきたい。
- BX
- 直感、集中、てかげん、魂、覚醒
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次Z
- ニュータイプL9、底力L4、戦意高揚
- 時獄篇ではEP4までの再現に留まるせいか、特殊技能であるニュータイプのレベルの伸びは非常に悪い。そのかわり底力を持つので、そちらを補強すると安定するか。
- 一応「ニュータイプ」の最大レベルは9だが、到達するのはレベル99。普通に進めればレベル5が精々。特殊強化パーツを装備して修理・補給で稼げば達成不可能ではないが、その頃には素の能力で無双できるので意味がない。
- 天獄篇でも同様の構成だが、最初からNT-Dが使える都合上「ニュータイプ」が最初からレベル5であり、レベル72という現実的な数値でL9に到達する。
- BX
- ニュータイプL9、援護攻撃、援護防御、全体攻撃
固有エースボーナス
- ユニコーンガンダム(デストロイモード)搭乗時、入手PP1.2倍
- 第3次Zで採用。戦闘能力への貢献が一切無く、その上デストロイモードを発動させるまで時間がかかる(発動させてもこのボーナスの効果も5ターンしか持たない)ため微妙なボーナス。というか機体にシルバーエンブレムを付けてしまえば事足りてしまう。……というのはバナージ単独で見た場合の話である。
- デストロイモードが正式に追加される25話をクリアして程なくバサラが加入するので、実は気力の問題はそこまで大きくない。ターン制限についても、5ターンもあれば大抵のマップは1周目でもクリアできる。
- 最も大きいのはこの効果が、強化パーツ(シルバーエンブレムorプラーナコンバーター)やタッグコマンドによるPP増加効果と重複するという一点にある。つまり1.2×2×2で、入手PPが最大で4.8倍になる。手を掛けた分だけ見返りが大きくなるという意味では、まさに可能性の獣の乗り手に相応しいエースボーナスだろう。同じくエースボーナスによって入手PP1.2倍を得る対抗馬もいるが、自分自身にのみ効果を表すボーナスであるため比較は意味がない。エースになったリディと組めば経験値も増える。
- 天獄篇でも同様だが、中盤でデストロイモードの制限がなくなる。今回はPPがいくらあっても足りないので、可及的速やかに習得させ、積極的に前線に放り込んでPPを稼ごう。
パイロットBGM
- 「UNICORN」
- ユニコーンモードではこちら。本来はもっと長いのだが、スパロボでは後半部分が採用されている。曲のループ時に数秒空白があるので、他の作品で聞き慣れていると違和感を覚えるかも。
- 「RX-0」
- デストロイモードではこちらに切り替わる。
- 「UNICORN GUNDAM」
- 覚醒イベント後はこちらになる。
人間関係
- オードリー・バーン
- 「インダストリアル7」において運命の出会いを果たす。彼女の正体を知ってもなお、バナージは「オードリー」と呼び続けている。しかし第3次Z天獄篇では…(後述)。
- タクヤ・イレイ
- アナハイム工専の同級生。悪友の関係である、重度のMSオタクでもある。
- ミコット・バーチ
- アナハイム工専の同級生。バナージに想いを寄せているが、当の本人は気付いていない。
- カーディアス・ビスト
- 実父。ビスト財団当主であり、アナハイム工専の理事長。彼の最期を見届けた際、出生の秘密を思い出し、ユニコーンガンダムを託される。
- アンナ・リンクス
- 母親。本編開始時点では既に他界している。彼女はバナージをビスト一族の呪われた因縁に巻き込まれないようにするためカーディアスと別れたのだが結局その望みは叶わなかった。また、原作小説の記述から推測するとバナージがカーディアスの記憶を忘れていたのもアンナのそうした信念が要因である模様。
- リディ・マーセナス
- ロンド・ベルに所属するパイロット。バナージからオードリーの事を託されるが…。
- ダグザ・マックール
- 連邦軍特殊部隊「エコーズ」920隊司令。バナージに大きな影響を与える。
- フル・フロンタル
- 「袖付き」首魁。バナージとは幾度となく交戦や問答を交わす。
- マリーダ・クルス
- 「袖付き」のパイロット。バナージの初出撃で交戦。その後も彼女から大いに影響を受けることになる。
- アンジェロ・ザウパー
- フロンタル親衛隊隊長。彼の一方的な嫉妬心により粘着される。
- スベロア・ジンネマン
- 「袖付き」の輸送船ガランシェール艦長。地上に降下した際に行動を共にする。
- ロニ・ガーベイ
- 一時は心を通じ合わせるが、原作小説・OVAで形は違えど死別という形で終わってしまう。
- 第3次Z時獄篇では「撃って止めれば」生存する。
- アルベルト・ビスト
- 異母兄。機密の塊であるユニコーンのパイロットに自分がなったため、アナハイムの幹部である彼からいろいろ絡まれる。当初は双方とも互いの関係に気づいていなかったのだが……
- サイアム・ビスト
- 曾祖父。彼がラプラス事件に関わったことから現代の事態にまで繋がっている。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 最年長のガンダムパイロットの先輩。彼からは様々な忠告を受ける。
- カミーユ・ビダン
- ガンダムパイロットの先輩。後輩であるバナージを気にかけている。
- ハマーン・カーン
- ある人物の元部下。本編では故人だが、スパロボを始め他のゲーム作品で共演する場合もある。主君に近い人物であるためか、彼を敵視する作品が意外と少ない、第3次Zシリーズもその一つ。
- エルピー・プル、プルツー
- マリーダの「姉妹」にあたる人物達。
- 本編では故人だが、ガンダム無双シリーズでは共演を果たし、バナージがプルツーがマリーダだと誤認するような台詞がある。
- 『真・ガンダム無双』におけるとあるオリジナルシナリオではヘンケン艦長らと共に三姉妹の争いに介入する戦闘がある。
- ドズル・ザビ
- オードリー(ミネバ)の実父。本編では故人だが、『ガンダム無双』シリーズではまさかの共演。『無双3』のドズル関連シナリオの最終ボスはバナージで、『真』のとあるミッションでは娘とバナージと再会した後でキレたドズル(とリディ)を撃退するなど……親馬鹿である彼との絡みはハマーンやプル姉妹よりもコミカルなものである。
ガンダムSEEDシリーズ
- シン・アスカ
- 第3次Z時獄篇にて初出撃したバナージをフォロー。天獄篇では揃ってヴァスティ夫妻の歳の差に絶句していた。
西暦作品
- 刹那・F・セイエイ
- 近い時期にアニメが放送されたせいか、ゲーム作品では絡む機会が多い。特に、ガンダムExtremeVSシリーズでは刹那の台詞をバナージがマネする一幕もある。
- 沙慈・クロスロード
- 第3次Z時獄篇では同じ学校に通っていて顔見知りの仲。
- アーミア・リー
- BXではアナハイム工専に留学して来たクラスメイトの間柄。
リアル系
- C.C.
- 第3次Z時獄篇にて素直な自分を気に入った様子。なにげに彼女の契約者ルルーシュとは彼がかつてしていた様にバナージも周囲に素性を隠しているという共通点がある。
スーパー系
- カグラ・デムリ
- 中の人が同じ。第3次Z時獄篇で共演。ユニコーンが暴走するステージ「NT-D」でもユニコーンを襲撃する為に登場(本人は相変らずアクエリオンEVOL狙いだが)、最終勝利条件は彼とバナージを撃墜することだが、救出されたバナージでカグラに挑むことも可能。
- 特殊台詞ではカグラにとってバナージはアマタとは違った意味で同一人物なためか「変わった匂い」だの「無臭に近い」だの言われる。ここでの「無臭に近い」の意味は自分と「同じ」臭いをしているため相手からの臭いを感じ取れず無臭と思ってしまっているか、カグラのエレメント能力を考えると「(バナージの匂いはカグラにとって)とてもおかしい匂い」という意味のどちらかだろう。
- アマタ・ソラ
- バナージとある意味同一人物なカグラと本当に同一人物な人。浮いた彼を地上に戻したこともある。
名台詞
- 「それでも!」
- バナージ・リンクスという人物を象徴する一言。理想を夢物語と断じられ、辛い現実と直面する度にバナージはこの言葉を叫ぶ。人の持つ可能性、希望を信じて。不殺系主人公にありがちな美辞麗句と捉えられがちだが彼はこの言葉と己の身をもって人の内なる可能性を示していく。
- 「気取った名前……」
- 原作小説版にて、ガランシェールが入港するためアルバイトが中止になったため船体に書かれた船名に対して腹癒せ混じりに吐き捨てた言葉。まさかこの船(並びに船員)と関わり合うことになるとはこの時は分かる術もないが…。
- 「君が誰だって構わない! 俺の事、必要だって言ってくれ! そうしたら、俺は……!」
- オードリーに対して発言した、彼の戦う動機と言っていい台詞。この後、一度は拒絶されるが、この思いを胸に彼はユニコーンガンダムに乗り、戦いに身を投じる。
- 「なんとかする!」
- エネルギーの尽きたプチモビでの不時着を試みる際に。終盤でもう一度同じことを言った際も絶体絶命の状況だったが、両方とも本当に「なんとかしている」のが凄い。
- 「みんな、明日の予定だって、来週の予定だってあったんだ! あんなの…人の死に方じゃありませんよ!」
- カーディアスがMSで単身逃亡を図ろうとしていると勘違いし、事態を止められなかった事への苦言から続く発言。戦闘に巻き込まれたからではない、静かな死を母親で経験しているからこその台詞である。
- 「私のたった一つの望み…可能性の獣…希望の象徴…。父さん…」
「………」
「母さん、ごめん…。俺は…行くよ!」 - ユニコーンガンダムを初めて起動させる際の独白。全てを思い出した彼の脳裏に浮かんだのは、幼い頃に父と見た「貴婦人と一角獣」のタペストリー。そして、自分にこのような道を歩ませまいとした母親へ詫びつつ、自分が護りたい人の為に「可能性の獣」を目覚めさせた…。時獄篇ではDVEになっている。
- 「ここから…! ここから出ていけぇーッ!!」
- ユニコーンに乗り、マリーダのクシャトリヤを押し出しつつインダストリアル7を脱出。宇宙に出た所で、クシャトリヤのファンネルによる猛攻を受けそうになるも、直後NT-Dが発動する。
- 「オードリーだよ! 嘘でも本当でも、俺にはオードリー・バーンだ!」
- ダグザに人質に取られた際、「ミネバ・ザビ」として振る舞うオードリーに対して。バナージのこの態度は常に一貫しており、彼女をザビ家の末裔という政治的存在として扱うことなく、あくまで一人の人間として向き合い続けた。
- 「リディ少尉、男と見込んだ。オードリーを頼みます」
- オードリーと共に地球に降下するリディに向けて送った信頼の言葉。こんな事を言われてやる気にならない男はいない。リディはこれを「殺し文句」と評し、無事オードリーを送り届けることに成功した。しかし…
- 「遊びなもんか! 自分が死ぬのも、人が死ぬのも冗談じゃないって思うから、やれることをやってるんでしょう!」
- あえてビーム・マグナムを使わず致命傷を避け無力化を選択するバナージに「遊んでいるつもりか」と怒るダグザに言った一言。
この言葉は伊達ではなく、実際にバナージはこの後の戦いでもビーム・マグナムを使っていない。その唯一の例外がフル・フロンタルである。 - 「あなただけは……堕とす! 今度は外さない……!」
- フロンタルにダグザを殺されNT-Dを発動、死闘を演じる。しかし、この後にギルボアがフロンタルをかばい……
- 「やりました…。やったんですよ!必死に!その結果がこれなんですよ!!モビルスーツに乗って、殺し合いをして、今はこうして砂漠を歩いている!これ以上何をどうしろって言うんです!?何と戦えって言うんですか!?」
- 袖付きの捕虜となった後、地球へと降下。ジンネマンと共にあてもなく砂漠を移動中にこう叫んだ。時獄篇ではDVEになっており、これを基にした中断メッセージも存在する、のだが……。
- 「こんなの戦争ですらない! ただの怨念返しですよ!」
「そんなの、ジオンの町を焼いた連邦軍と同じ理屈じゃないですか!」
「あんただってわかってるんだ! こんなことしたって、何も報われないってことを!」
「自分が地獄を見たからって、他人にそれを押し付けていいってことはないんだ!」 - シャンブロの蹂躙を止めたいバナージと、それを許さないジンネマンの口論。殴られながらも飛び出した反論の数々がこちら。途中からバナージも反撃を始め、最終的には逆にボコボコにする。
- 「俺は箱の鍵じゃない……人間だ。そしてお前は、人の力を増幅するマシーンなんだ。お前はそのために作られた。人の心を、悲しさを感じる心を知る人間のために……だから、怒りにのまれるな……!」
- ロニの暴走を止めるためにガランシェールから出撃したバナージ。
- リディ「このまま撃て! 可能性に殺されるぞ!! そんな物、捨てちまえ!!」
バナージ「撃てません!!」 - OVA第4巻『重力の井戸の底で』にて。自身の説得で収まったものの、カークスの死を感じ取り再び暴走を始めたロニの乗るシャンブロ。それを止めるため、リディのデルタプラスと共に急行するバナージ。
- シャンブロにビームマグナムを向けるが、サイコミュの呪縛から解き放たれ正気に戻ったロニと「分かり合ってしまった」彼は撃つことが出来なかった。結局、バナージを見かねたリディの手により奪われたビームマグナムでロニは撃たれ、彼女は散っていった…。
- 第3次Z時獄篇ではDVEで再現された。この台詞の後、アムロは「甘ったれるな!」とバナージに𠮟責。
- 「見える。ロニさん……!」
- 上記とは状況が違うものの、小説版の同じ場面で。ロニを失った事でビットの動きが弱まったシャンブロに、リディと連携し正面から突入。ロニの思念に導かれるまま、人を間違わせる魔性の源であるシャンブロを撃ち抜く。
- 「わからないからって……悲しいことが多すぎるからって……感じる心を止めてしまっては駄目なんだ! だから……人の悲しさを……悲しいと感じる心があるんだってことを! 忘れたくない! それを受け止められる人間になりたいんです! キャプテンと同じように!!」
- 「ユニコーンガンダムは、伊達じゃない……!」
- 小説版第7巻にて。大気圏離脱を行なったガランシェールから伸びたグラップル・アームとバリュートを使用し大気圏ギリギリを維持しているネェル・アーガマから伸びたテザー・ケーブルを両腕で捕まえたためにフレームが過負荷で引き千切られることを承知で機体のスロットルを最大限に開いた時に言い放った台詞。
- 過去に別の人物が同様のことを言ったが、こちらは場所が場所だけに記録は残ってないものと思われる。
- 「ユニコォ――――ン!」
- 『虹の彼方に』にて。ガエルがシナンジュ(OVA版ではネオ・ジオング)に撃たれた直後、ユニコーンの名を叫ぶ。そして、ユニコーンはこの声に応えて起動し、バナージの下へと降りてくる。
- 宇宙世紀作品でもサイコミュ搭載MSの遠隔操作自体はフォウやプルツーが行っていたとはいえ、叫び声に応えて起動した事や、その後のユニコーンの格闘戦から「作品が変わった」などと言われる事も。
- フロンタル「ニュータイプは若さが生む一過性の力だ。永続はせず、大局を覆すことも出来ない。即ち若気の至り!」
バナージ「中年の絶望を押し付けてもらっては困る!」 - インダストリアル7宙域でのフロンタルとの激突にて。Z以後のガンダム世界にはままある子供VS大人の構図である。
- 「人が器になれるものかよ! 何があなたをそうさせた!? その絶望の根源はなんだ!? その仮面を脱げ、フル・フロンタル!!」
- あくまでも現状の維持とわかりやすい結論に終始するフロンタルに対して叫ぶ。瞬間、バナージが垣間見たフロンタルの心象世界は、完全なる虚無の暗闇。全ては無駄なのだ、という絶望だった……。
- 「きっと、帰る……!」
- グリプス2から発射されるコロニーレーザーからメガラニカを守るためにサイコフィールドを発動する際に。そして…。
- 「俺は箱の鍵じゃない……人間だ! そして、お前は人の意志を形にするマシーンなんだ!」
「自信とか、覚悟なんてない……だけど!」
「ガンダム! 俺に力を貸せ!」
「弱くて、不完全で……だから託すんだ! 託されて歩き続けるんだ! どんなに辛い道であっても!」
「そのために戦う! このユニコーンで!」 - 「Gジェネレーション オーバーワールド」にて、ユニコーンモードのビームサーベルで敵を撃破する際に出る特殊台詞。小説版の名台詞のアレンジとなっている…が、喋り過ぎてうるさいと専らの評判。
- というか、このビームサーベルのトドメ演出、デストロイモードのNT-Dの使い回しなのだが、NT-Dだとこの特殊台詞はない。
迷台詞
- 「こんなの戦争ですらない…ただのシャイニングフィンガーですよ!」
「轟き叫ぶのも冗談じゃないって思うから、ゴッドフィンガーをやってるんでしょ!」 - 「SDガンダム GGENERATION OVER WORLD」にて、前者はシャイニングフィンガー使用時の、後者は爆熱ゴッドフィンガー使用時のセリフ。「各々の名台詞を変にアレンジした前口上」はGジェネにおけるフィンガー系兵装のお約束だが、これはもはや意味不明。
- 「う、うわっ! なんでここに! あ、あれ? すみません……仮面違いでした……」
- 「真・ガンダム無双」にて、一年戦争時代のシャアでNPCのバナージと合流時の台詞。所謂誤認ネタだが、こちらは「仮面違い」と少々新鮮な言葉を言ってしまっている(しかも誤字ではない)。
- なお、同作『UC』キャラのオリジナルイベントはギャグにしか見えない内容が多い。(アンジェロのフロンタル捜し、好物の為に脱走するマリーダ、ある人物の父に加勢するリディなど…)
- 「オ、オードリーのお父さん!? は、はじめまして……」
- 同じく「真・ガンダム無双」にて、オードリーと一緒にユニコーンガンダムに乗っている状態でドズルと遭遇した時の台詞。直後に『悪い虫』として攻撃されることになる。更に『別の悪い虫』も出てくる混沌に突入する。
スパロボシリーズの名台詞
- 「タクヤから借りた赤い彗星の伝記を読んでみると、シャア・アズナブルという人は冷酷で計算高く、常に余裕のある有能な軍人と書かれている」
「カミーユさん達から聞いたクワトロ大尉と、俺が出会ったフル・フロンタルを比べると、あの人の方がシャア・アズナブルのイメージに近いんだ」 - 「フィフス・ルナ攻防戦」のトレーダーにて、「シャアよりフロンタルが危険な気がする」理由。バナージの読んだ伝記の中のシャアは、本人の持つ人間的な弱さや迷いの部分が描写されておらず、フロンタルはその「冷酷で計算高く、常に余裕のある有能な軍人のシャア」をそのまま模倣したような人物になっている。
- 「でも、生きています」
- 『重力の井戸の底で』にてシャンブロをバナージで撃破した際の台詞。
- ロニの「悲しいね…バナージ…」への返しであり、原作とは異なる展開を示す台詞となっている。
- 「もう何も偽る必要はないんだ。だから全てを受け入れて、俺達の関係を、また一から始めよう」
「待っているよ、ミネバ」 - 天獄篇エンディングにて。
- 「あれは、小型のガンダムなのか…?けど、強化スーツサイズの物を開発しているなんて話は…」
- 『BX』第9話「激突するユニコーン」より。剣士ゼータに助けられたバナージだったが、事情を知らないバナージは等身大かつ喋るガンダムに困惑。「強化スーツサイズのガンダム?」と考える。
- ちなみにガンダムシリーズのモビルスーツの名称は強化服案の名残だったので、「強化スーツによるガンダム」という考えは企画段階を知る者ならば興味深い台詞であろう。
スパロボシリーズの迷台詞
戦闘セリフ
- 「示すんだ…! 俺の可能性を…!」
- 汎用の開始台詞の一つなのだが、PV第2弾ではこの後ビームマグナム使用時の「ビーム・マグナムで…!」に続く事からビーム・マグナムで可能性を示すのかとネタにされる事に。
- 「マリーダさんに俺の声を届けるためにも、今は…!」
- 天獄篇におけるのマリーダとの特殊戦闘台詞。なのだが、PV第弾ではこの後ビームマグナム連続射撃使用時の「全弾撃ち尽くすつもりで…!」に続く。さらにPV2ではフルアーマーに搭乗し「みんなを守るためにも、今は……!」→「出し惜しみしている場合じゃない!」と続く。時獄篇のPVからしても、明らかに意識していると思われる。
- 「アークダーマだって、みんなのため使えればいいのに…!」
- 『BX』に於ける対邪悪獣台詞の一つ。確かに原作では人々を助けて回るお節介な邪悪獣もいたが。
シナリオ
- 「うおおおおおおおっ!!」
- 「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」のビンゴ大会で1等賞の景品がテッサからのキスだと知った時の反応。しかもこの数分前にはオードリーが4等賞の景品の「チーズたん人形」を欲しがっているのを見て、もし自分がビンゴになったら、彼女にプレゼントすると言っておきながらコレである。…もし仮に1番にビンゴになったとしたら、どっちを選んだのであろうか?
- クェス「じゃあ今度、ハマーンと戦った時はもっと怒らせちゃおうかな?」
AG「でしたら、とっておきのトラッシュトークをお教えしますよ」
バナージ「そんな事してたら、命がいくつあっても足りないだろう!?」 - 蒼の地球ルート第11話「プラント動乱」でZチップボーナスを獲得した時の会話。ネオ・ジオンでのハマーンに馴染みのないバナージだと、彼女の認識はこんな感じらしい。
- バナージ「25歳差!?」
「こんなのが許されるなんて……」
シン「な、バナージ! お前もそう思うだろ!?」 - 離脱ルート第21話「ジュピター・クライシス」にて、イアンとリンダの年の差について。二人とも落ち着け。
中断メッセージ
- 「やりました…。やったんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ!!レベルを上げて、撃墜数を増やして、資金も、Zチップも稼いで!!これ以上何をどうしろって言うんです!? 何と戦えって言うんですか!?」
- 時獄篇。上記の名台詞のパロディでまさに台無しである。だが、稼いだだけで強化に回していなかった可能性も…? 戦うというなら、とりあえず確率の壁と戦ってみてはどうだろうか。
- 余談だが、「SDガンダム GGENERATION OVER WORLD」の隠しスタッフロールでも類似の台詞を使用する。
- 「…精神コマンドの『必中』や『直感』を使えばフロンタルにだって当てる事はできるけど…」
- 天獄篇の中断メッセージで言い放った、身も蓋もない発言。だがそれに激昂して銃を向けるアンジェロもアンジェロである。
- ちなみに難易度がハードの場合、フロンタルは決戦時に「直感」を使ってくるので一発はどうやっても当たらない。
搭乗機体
余談
- 彼のアルバイト先は「ブッホ・ジャンク社」であるが、これは後の『機動戦士ガンダムF91』にてコスモ貴族主義を掲げてクロスボーン・バンガードを組織したブッホ・コンツェルンの前身である。
- また、原作小説版ではアナハイム工専に転入した時の選択科目で木星圏の開発に志願している(但し選択しただけで進路としては考えていない)が、こっちは後の『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場した木星帝国に繋がっている。