セシリー・フェアチャイルド(Cecily Fairchild)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:冬馬由美
- 本名:ベラ・ロナ
- 種族:地球人(スペースノイド)
- 性別:女
- 所属:クロスボーン・バンガード→地球連邦軍→新生クロスボーン・バンガード
- 年齢:17歳(F91)→28歳(クロスボーン・ガンダム)
- キャラクターデザイン:安彦良和
『機動戦士ガンダムF91』のヒロイン。パン屋の娘……というのは表向きで実際はロナ家の一人娘であるベラ・ロナである(ただし、このことについてはストーリー中に彼女自身も初めて知ることになる)。
クロスボーン・バンガードの侵攻時にシーブックらと逃げる途中、兄・ドレルに連れられてロナ家に戻り、祖父・マイッツアーにコスモ・バビロニアの象徴になるように求められる。
当初はそれを戸惑いながらも受け入れるが、後にシーブックと戦場で再会し、彼のいる連邦へと離反。ベラの名を捨て、バグによる大量虐殺を企む父・カロッゾに戦いを挑む。搭乗していたビギナ・ギナからカロッゾの手によって引きずり出された上、宇宙空間に投げ出され行方が分からなくなるが、F91のバイオ・コンピュータの力とシーブックの想いによって無事救出される。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』における彼女については「ベラ・ロナ」を参照されたし。
前述の通り、パン屋の娘ということでパンを焼くのが得意。またこれを活かし、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』本編終了後にシーブックと共に地球でパン屋を営む。続編である『スカルハート』『鋼鉄の7人』ではシーブックとの間に2人の子供を設け、母となる。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- シーブックで説得できるがNPCであり、自軍には加わらない。ちなみに第2次Gには登場しない。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 後半、敵として登場するが、シーブックの説得によって仲間になる。最初から2回行動が出来るので、状況によっては即戦力になるが、補助系の精神コマンドは愛のみで、戦闘面ではひらめきと必中があるものの、熱血を覚えないのが難点。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ブレックス准将が死亡したルートのみ、終盤アナベル・ガトーと同時に自軍入りする。弱くはないが、有用な補助系の精神コマンドがないのもあり、決め手に欠ける。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 序盤にすぐ加入。クロスボーン・ガンダムからの引用でパンを焼くイベントがあり、同タイミングでシーブックがイモの皮むきをしているのも同じネタ元である。シーブックとの信頼補正があり、NT能力、魂修得、2回行動の早さ等から、シーブックと一緒に出撃させれば使えないパイロットではない。夢があるため応用が利く面白いパイロットでもある。育ててみるのも一考。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーブックと共に終盤登場。能力は悪くないが覚える精神コマンドがサポート寄り。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 参入が終盤過ぎて愛がないと使えない。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 序盤少しと後半で使える。本人はいいが機体が息切れしてくる。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第2部でビギナ・ギナに乗りシーブックと共に参入。カットインが初めて付いた。シナリオ面ではノイ・レジセイアとの最終決戦後、閉じ込められたアインスト空間から脱出するために、バイオセンサーを応用して通常空間への出口を見つける作戦を提案するという、重要な役どころを担った。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 中盤、原作同様の流れで敵対するもすぐに自軍入りする。セシリー自身は必ず仲間になるが、説得した場合はビギナ・ギナと共に自軍に参加し、そのシナリオから使える。フラグを立てた上で説得せず撃破するとガンダムF90Vを入手できる。ビギナ・ギナとF90Vとでは火力が一回り違うので、フラグを立てずにF90Vを入手するのが良い。激励を使えるリアル系のパイロットの中では、特に優秀な存在。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 戦闘も精神コマンドによるサポートもこなせるバランスの取れたニュータイプ。ダブルヴェスバーを使用するためにも愛機はF90Vで固定か。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 「ベラ・ロナ」の項を参照。
単独作品
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
- F完結編
- ひらめき、てかげん、信頼、魂、激励、夢
- リンクバトラー
- ひらめき、てかげん、激励、祈り、魂、信頼
- 64
- ひらめき、てかげん、信頼、魂、激励、祈り
- α
- てかげん、ひらめき、信頼、愛、熱血、激励
- α for DC
- てかげん、集中、信頼、熱血、期待、激励
- IMPACT
- ひらめき、集中、信頼、熱血、祝福、再動
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
人間関係
地球連邦軍・レジスタンス
ロナ家
- カロッゾ・ロナ
- 実の父親。妄執に取り付かれ、敵対する。
- ドレル・ロナ
- 腹違いの兄。第2次αではルート次第で共に戦うことができる。
- マイッツァー・ロナ
- 祖父。ロナ家の当主で、コスモ貴族主義の提唱者にしてコスモ・バビロニアの建国者。SRW未登場。
- ナディア・ロナ
- 母。マイッツァー・ロナの娘で、カロッゾ・ロナの妻となったが、彼に対する失望の末に娘のベラ(セシリー)を連れ、不倫相手のシオと共に逃亡した。F91作中ではシオとともに父マイッツァーの元を訪れてセシリーを取り戻そうとするが、果たせずにシオも暗殺され、自身も拘束された。以後の消息は不明。SRW未登場。
クロスボーン・バンガード
- ザビーネ・シャル
- 彼女を「支配者の器」と見定め、女王に擁立しようと執念を燃やす男。
- アンナマリー・ブルージュ
- セシリーに接近するザビーネに不満を持って出奔した。F91本編ではアンナマリーの死後にセシリーが投降したため、味方側での二人の共闘はないが、第2次αでは共闘し、ザビーネがベラに拘って彼女を連れて木星帝国に投降しようとした際はベラを救出している。
その他
- シオ・フェアチャイルド
- 義理の父親。かつてカロッゾに失望した母ナディアの不倫相手で、ナディアとともに彼と逃亡し、セシリーはフロンティアIVにて彼の経営するパン屋の娘として過ごしていた。しかし、実はクロスボーン・バンガードと内通しており、フロンティアIV襲撃の際にセシリーをクロスボーン・バンガードを引き渡した。その後はナディアを連れてマイッツアーの元へ訪れたが、その際に暗殺された。SRW未登場。
他作品との人間関係
名台詞
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』における彼女の名セリフは、「ベラ・ロナ」の項を参照。
- 「こうなっちゃったのよ! こうできちゃったのよ! どうすればいい!?」
- シーブックからビギナ・ギナに乗っている理由を聞かれて。
- 「私はまだ、セシリー・フェアチャイルドよ!」
- 戦場という異常な状況でシーブックと再会した際、彼に「ロナ家に戻るつもりだったんじゃないのか」と問われて。コスモ・バビロニアの女王ではなく、一人の少女としてありたいという彼女の悲痛な叫び。もっとも、その数年後には自らの意志で再び「ベラ・ロナ」を名乗ることになってしまうのだが…。
- 「そうさせたのは、仮面を外せないあなたでしょう!」