第2次スーパーロボット大戦Z破界篇

2012年8月26日 (日) 17:38時点における下駄ボロット (トーク | 投稿記録)による版 (→‎用語)
  • 発売日
    • 通常版:2011年4月14日
    • ダウンロード版:2012年3月8日
  • 機種:プレイステーション・ポータブル
  • 開発:B.B.スタジオ(旧バンプレソフト)
  • 発売:バンダイナムコゲームス
  • 定価
    • 通常版:7,329円(税込)
    • ダウンロード版:7,330円(税込)
    • SPECIAL ZII BOX:7,859円(税込)
  • CERO区分:B(12歳以上対象)

概要

『スーパーロボット大戦』シリーズ20周年記念作品のひとつにして、多くの伏線を残した『スーパーロボット大戦Z』の正式な続編。また、PSP初の完全新作スパロボでもある。

本作は原作で2部構成だった『ガンダム00』『コードギアス』『グレンラガン』といった参戦作品に合わせて『第2次スーパーロボット大戦Z』は2部構成作品となっており、『破界篇』は第1部(前編)に当たる。

シナリオ分割構成の作品は『COMPACT2』以来となる。

SPECIAL ZII BOXにはその名の通り第2次Zの前後編を収納するボックスと、特典の小冊子が付属する。また予約特典としてPSPのカスタムテーマをダウンロードできるコードが付属した。

ストーリー

時空振動弾の発動により複数の世界は統合され、新たな世界……多元世界が誕生した。しかし、それは一つの世界に止まらずに「複数の多元世界」が誕生することとなった。今回はその複数の多元世界の内の一つが舞台。序盤はZシリーズ初参戦作品だけで物語が進むうえ、2部作の作品以外も完結しない作品も多い。

主な既存システムと変更点

  • 本作には前作にあった『トライバトルシステム』は不採用とし、本流シリーズ作品としては久々の単機出撃制となった。戦闘シーンの早送り機能は廃止され、部分的なスキップ機能で代替されている。
  • データインストール機能対応で、戦闘画面の読み込み速度はスパロボZとほぼ同じ。
    • 「メモリースティック Pro デュオ」を使用しないとインストール機能は働かない。現在この機能に対応している代表的ゲームソフトは「モンスターハンターポータブル3rd」「SDガンダム Gジェネレーション ワールド」「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」など。

演出面

  • 戦闘アニメーションは携帯機作品ながら据置き機作品であった前作に引けを取らぬクオリティで地対空・空対地のアニメ演出変化なども前作から引き継がれている。またパイロットカットインに口パクアニメが復活、一部を除きボイスと巧くシンクロさせたものとなっている。これは今回、戦闘デモの早送りが出来ない事も大きい。
  • 顔グラフィックもバストアップから四角の枠であらわされているが、表情変化はあり、イベントの1枚絵演出も豊富である。
  • 大人の事情から、SC以外作品リアルサイズカットインは採用されていないガンダムシリーズは、リアルサイズカットインが解禁された(新規参戦組のWと00もちろん、継続参戦組の全機体は最低限でも1つ以上のリアルサイズカットインに用意される)、それにより、本作の全参戦作品は、最低でも1つ以上のリアルサイズ演出に用意される。
  • 前作で少なかったDVEも増えている。
  • マップ画面はαシリーズ前作のような斜め見下ろし視点のマップから2Dマップに変更された。
  • トーセ製スパロボの影響を受けてか、スーパー系パイロットの通常カットイン大幅に増加している。

難易度

本作はSRポイントによりノーマル・ハードの2段階に難易度が変化する。1話につき1ポイント入手可能。最初4話はノーマル固定、5話以降で8割以上のポイントを獲得している場合にハードになる。イージーは廃止され、またEXハードモード・スペシャルモードも搭載されていない(15段階改造は4周目で解禁される)。全体的な難易度は前作『Z』ほど高くはないが、携帯機作品よりは高い。連続行動等強力なスキルの追加や修理装置補給装置によるレベル上げが容易、さらにはそれとサブオーダーを併用した資金稼ぎが可能なこともあり、手間さえかければかなり易しくなる。

注意

データインストール機能を正常に作動させるには、SONY純正の「Mark2」のロゴが入ったメモリースティックが望ましい。サードパーティー製だとインストール失敗や途中で解除されたなどの報告がある。インストール容量は909MBのため1GBのメモリでもぎりぎり入るが、後編の再世篇や他のゲームのことも考え、予算が許すなら大きめのものを購入しておこう。

参戦作品

★は新規参戦、☆は携帯機初参戦。Rマークは王道シリーズ(王道は英語で「ROYAL(ロイヤル)」と読む。)初参戦作品。

『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』からの新規参戦組

スーパーロボット大戦Z』からの継続参戦

世界観

→主な詳細は世界観/Zシリーズへ。

第2次Zオリジナルのメカ&キャラクター

→主な詳細はオリジナル要素/第2次Zへ。

オリジナルキャラクター

クロウ・ブルースト
本作の主人公。軍の特殊部隊出身。女嫌いを公言しており「美人は信用しない」が口癖。亡父の事業失敗による莫大な借金を抱え込んでいる。CVはうえだゆうじ氏。
トライア・スコート
アクシオン財団第13防衛研究所の責任者。ブラスタの開発者でもある。
カルロス・アクシオン・Jr.
アクシオン財団総裁。トライアとは学生時代からの付き合いだが犬猿の仲。金持ちであることを鼻にかけまくっている。
エスター・エルハス
次元獣に街を滅ぼされ、ただ一人生き残った少女。

国連サイド

エルガン・ローディック
国際連合の理事。
シオニー・レジス
リモネシア共和国の外務大臣。声は小林沙苗氏

敵役サイド

アイム・ライアード
PVにも登場したクロウを狙う謎の男。声は安元洋貴氏。
マルグリット・ピステール
PVにも登場した謎の女戦士。次元獣とはなにか関わりがあるらしいが?声は小島幸子氏。
シュバル・レプテール
謎の男戦士。マルグリットとは同郷。声は室園丈裕氏。
破界の王 ガイオウ
次元獣を操る謎の存在。声は小山力也氏。

その他

アサキム・ドーウィン
前作『スーパーロボット大戦Z』に登場したキャラクター。
ゼニトリー
クロウの借金の取り立て人。フルネームは再世篇で明らかに。

オリジナルメカ

ブラスタ
今回の主人公機。対次元獣用にトライア・コーストが開発した機動兵器。序盤で射撃型か、格闘型を選べる。
パールネイル
マルグリット・ピステールの乗機。
エメラルダン
シュバル・レプテールの乗機。
アリエティス
アイム・ライアードの乗機でスフィア持ち。
グレート・アクシオン
シオニー・レジスがパイロットとなる戦闘艦。
シュロウガ
前作にも登場したアサキム・ドーウィンの乗機。

次元獣

今回の敵役で、全世界から敵視されている謎の存在。

次元獣ダモン
本作開始以前から確認されている。
次元獣ブルダモン
次元獣ライノダモン
次元獣ディノダモン
次元獣リヴァイダモン
ゲールティラン
破界の王 ガイオウが座る玉座型次元獣。

用語

多元世界
時空振動弾により複数の別世界(平行世界)が一つの世界に融合した世界。
次元獣
別の次元から散発的に現れる謎の生命体。人類共通の敵として認識されている。
アクシオン財団
世界最大の企業グループ。若干25歳のカルロスが現総裁に就いて以降飛躍的に成長した。
WLF(世界解放戦線)
アクシオン財団と対立するテロ組織。
リモネシア共和国
カラミティ・バース
破界事変
本作の出来事。

関連記事

ゲーム中データ

各作品共通の基本情報記事

分類 記事
全話一覧 全話一覧/第2次Z破界篇
隠し要素 隠し要素/第2次Z
精神コマンド 精神コマンド/第2次Z
強化パーツ 強化パーツ/第2次Z
特殊能力 特殊能力/第2次Z
特殊技能
(特殊スキル)
特殊技能/第2次Z
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/第2次Z
その他オプション オプション/第2次Z

多くの作品で採用されているシステムの記事

新しい特殊技能

連続行動 プレイヤーフェイズのみ気力120以上で発動。
敵を撃墜するともう一度だけ行動する事が出来る。
ただし、1ユニットにつき1ターンに発動できるのは1回のみで
発動後同ターン中にメインパイロットを連続行動を持つ新たなパイロットに変更しても発動しない。
ダッシュ 「移動力+1」、さらに気力130で「移動力+2」

サブオーダー

インターミッション直前のマップに出撃しなかったパイロットへ「任務」を与えてボーナスを得る。自動割り振りも可能。これはメインパイロットで使わない、パイロット(二軍)への救済システムと言える。1人のパイロットに複数の任務を与える事は出来ないので、自分のプレイスタイルによって各パイロットにどの任務に与えるかを判断しよう。基本的に強制出撃の艦長勢は対象外だが、ルート分岐直後のインターミッションに限り、全員が前のステージで未出撃だった扱いになるので適用可能。

トレーニング 参加した各パイロットがPP 20を得る
パトロール 参加した各パイロットが撃墜数2を得る
シミュレーター 参加した各パイロットが経験値500を得る
資金調達 参加した各パイロットのレベルの合計×500の資金を得る

商品情報

ゲーム本体

話題

  • 全50話であるが、参戦作品の多さ故かルート分岐が多いのが特徴。分岐によって使用するユニットに隔たりがあり、登場作品の多さゆえに一周目ではユニットを満遍なく育成することが出来ない。中にはスーパーロボットに分類される機体が出撃不可能なステージも存在するため、場合によっては困難な状況に陥る。
  • 前作に引き続いて登場するビッグ・オーの格闘、∀ガンダムの手刀を除き、今作では「無消費武器」が基本存在しない、『L』に近い仕様となった。また、ニルヴァーシュおよびニルヴァーシュ spec2が無消費武器を持つが、別機体に変わるため使用出来なくなる。逆に精神コマンドの所持数が1パイロット6つに戻った。
  • 今作では従来のシリーズのように話の展開が大きく変わるような隠し要素などは用意されていない(基本的には武装追加や換装追加、強化パーツの入手フラグのみ)。
  • 本作で「魔装機神シリーズ」「αシリーズ」「Zシリーズ」など、常に味方・敵サイドのキャラクターデザインを一貫担当していた河野さち子氏だが、本作より主人公サイド(クロウ、トライア、エスター)のみのデザインとなり、その他のキャラクターはChiyoko氏が担当している。この処置は『第2次スーパーロボット大戦OG』及び『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』の2作品を受け持ったことによる仕事量の増加が影響している。
  • 2011年3月19日に全国五ヶ所(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)にて第3弾PVの先行街頭上映を予定していたが、同月11日に発生した「東日本大震災」の影響を受け中止となり、第3弾PVは公式サイトのPMCにて同月25日よりにて先行公開し29日以降店頭用PVを展開させるという形に変更された。なおPVは権利上の関係でサイト公開用と店頭用で使用BGMが異なる仕様となる。
  • オープニング戦闘デモの本作の新規参戦作品の『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公のルルーシュがスザクに負けてしまい、同デモで味方が負けたのはシリーズ初の出来事で有る。
  • 一言台詞の中でのみ登場する人物が何人かいる。大抵は前作人物ばかりだが、単純に前作で生存していると思われるが今回出ていない人物や、そもそも前作にも本作にも登場しないはずの人物もいる。
  • 近年のスパロボ作品としてはバグが非常に少なく、49話のフリーズ発生バグを除きゲームプレイに支障をきたすレベルのバグは確認されていない。一方で本編中のテキストやキャラクター事典、およびロボット大図鑑での誤字・脱字が非常に多く、更には一部のキャラの名前と顔グラフィックが不一致というミスも起きている。
  • 本作のクリアデータは後編の『再世篇』への引継ぎが可能(公式アナウンスより)。引継がれるのは周回データ同様資金・PP・撃墜数で最大10周分まで。

話題まとめ

blog記事

資料リンク

  • 公式サイト
    • キャラクター覧にはロボットのアクションビューワーと、新規参戦作品主人公出演の声優メッセージが書かれている。