大十字九郎は『機神咆吼デモンベイン』の主人公。
大十字九郎 | |
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読み | だいじゅうじ くろう |
外国語表記 | Kurou Daijuuji |
登場作品 | 機神咆吼デモンベイン |
声優 |
伊藤健太郎(全年齢対象作品) ヘルシー太郎(『斬魔大聖』) |
デザイン |
Niθ(原案) 橋本秀樹 桜井正明 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 | マスター・オブ・ネクロノミコン |
種族 | 地球人(アメリカ在住の日系人) |
性別 | 男 |
年齢 | 20代 |
職業 | 私立探偵 |
所属 |
大十字探偵事務所 覇道財閥(お抱え探偵) |
最終学歴 | ミスカトニック大学陰秘学科 |
資格 | 魔術師 |
契約魔導書 | アル・アジフ |
概要
アーカムシティで繁盛しない探偵事務所を営む私立探偵。滅多に依頼が来ないため金欠でまともな食事もとれず、知り合いのシスターであるライカ・クルセイドに食事をたかる日々を送っている。
過去にミスカトニック大学の陰秘学科で魔術を学んでいたが、在学中のある出来事が切っ掛けで中退し、現在では魔術を忌避している。
魔術に関わっていた経歴から覇道財閥に探し出され、デモンベインの運用に必要な「力ある魔導書」の捜索を依頼される。その最中にブラックロッジに追われるアル・アジフと遭遇し、訳も分からぬまま強制的に契約を結ばされてしまい、さらにデモンベインにも成り行きで乗り込んでしまう。
当初はブラックロッジとの戦いにあまり乗り気でなかったが、マスターテリオンの邪悪を目の当たりにしたことで決意を固める。同時にデモンベインを巡っての瑠璃との対立もあったが和解し、正式に覇道財閥のバックアップを受けてアーカムシティを守る正義のヒーローとしてデモンベインを駆る。
基本的にお人好しの熱血漢であり、誰かを助けるために危険を顧みず戦える強靭さを持つ。もっともそれが原因で厄介事を抱え込むことも多いので、貧乏クジを引きやすい性分と言えるかもしれない。
大学時代は上昇志向の強いエリートだったためか、時折インテリらしい一面を見せることも。探偵としての腕前も決して悪くは無い模様。アニメ版では女性にだらしない一面が多く見られるが、ゲーム版では異性としてよほど意識しない限りは平然としていることが多い。
また、筋肉質な体型であるにもかかわらず女装が恐ろしく似合う。
魔術に関する知識・素養があり[1]、アルと契約したことでその力を借りて「マギウス・スタイル」に変身することができるようになる。この状態では翼(マギウス・ウィング)の発現など、魔術師として十分な超人的能力を発揮できる。とはいえ、序盤は知識・経験が圧倒的に足りていなかったため、アルの指導のもとに特訓をしていくことになる。終盤ではアルのサポート無しでも少しくらいは魔術を行使することが可能になり、『機神咆吼』EDや『機神飛翔』では非変身状態でクトゥグア&イタクァを召喚して白兵戦に用いている。
尚、アニメ版では愛車を所持していたり部屋の電話が問題なく使えたりと、貧困に喘いでいるとはいえ原作よりも多少は生活に余裕がある様子。原作ゲーム版では水と塩だけで何日間も飢えを凌いでいたり、部屋の電気・ガス・水道の全てが止められるなど、冒頭からかなり悲惨な状況に陥っている。 なお、覇道財閥御用達になって多額の報酬を貰うようになってからも貧乏生活が改善された様子はないままだが、これには報酬の殆どを世話になっているライカの教会に匿名で寄付しているからという理由がある。が、結局食事に困って教会にタカりに行くので本末転倒もいいところである。自分の食い扶持は自分で稼いでいるとも言えなくはないし、タカる頻度もかなり下がっているようだが。アニメ版のドラマCDでは口座を持っていなかったため、報酬が貰えていなかったことが判明した。
原作版の瑠璃ルートでは、デモンベインと世界構造に関わるとんでもない真実が明らかになる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。担当声優の伊藤健太郎氏は、同作の第2弾CMでもナレーションを務めた。舞台がアメリカ繋がりの『HEROMAN』組とは序盤から強く絡む。
- 初登場は第2話のシナリオデモで、その2話後に一時参戦。正式参戦はやや遅めで、アメリカルートの第14話となる。原作でもそうだったが、IMではツッコミ役の印象が強い。反面貧乏ネタは控えめだが、貧乏一辺倒の中断メッセージがあったりと所々にきっちり仕込まれている。
- また、アニメ版再現ということでアル復活後は容姿が変化する。それにより、アトランティス・ストライクとレムリア・インパクトにはカットインが4種も存在する。これに合わせて顔グラもUXのキャラクター達の中では一騎と肩を並べるほど多く、通常時のものが表情変化込みで6種類、戦闘用のものがマギウス前期・後期、黒装束、旧神化状態の4つ。
- 女装イベントは再現されなかったが、エンディングでしっかりとネタが拾われている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
基礎は典型的なスーパー系だが、魔術師技能でどんどん底上げされていくため、実際の数値は非常に高くなる。回避についてはニトクリスの鏡と切り払い、撃ち落としと回避系能力が豊富なお蔭で思ったより避けるが、デモンベインは運動性が低くサイズも大きいため、過信は禁物。基本的に当たるものと考えて立ち回ろう。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- アル・アジフ
- パートナー。魔術師と魔導書の主従関係を超えた関係を築く。原作ゲームにおけるメインヒロインその1にしてアニメ版のメインヒロイン。
- 覇道瑠璃
- 依頼主。最初は九郎のことを不快に思っていたが、戦いの最中でその強い意志と覚悟を知り、次第に信頼を置くようになる。原作ゲームにおけるメインヒロインその2。
- ドクター・ウェスト
- 敵同士であり、ライバル視される。ウェストに対しては「電波」「超弩級変態科学者」「○○○○」と散々なあだ名をつけている。
- エルザ
- 敵同士なのだが、紆余曲折あって惚れられてしまい「ダーリン」と呼ばれる。
- マスターテリオン
- 宿敵であり、あらゆる意味で対極の存在。
- カリグラ
- 戦闘で彼の片腕を奪ったため恨みを抱かれる。
- クラウディウス
- 九郎がカリグラを殺したためその復讐に燃える。
- ナイア
- 九郎にとっても謎の人物。様々な助言を貰うが…。
- ライカ・クルセイド
- 九郎の大学時代からの知り合い。非常に面倒見は良いが、食事をたかりに来る九郎に対しては時折辛辣な言葉を投げかけることも。原作ゲームにおけるメインヒロインその3。
- ジョージ、コリン、アリスン
- SRW未登場。孤児の三人。非常に懐かれているが、ジョージとコリンに関してはいつも彼を玩具扱いして遊ぶ。
- ネス、ストーン
- SRW未登場。治安警察のコンビ。元々は赤の他人だったのだが、アルが引き起こした些細な騒動がきっかけで何かと関わっていくことに。ストーンからは犯罪者扱いされて追いかけられたりするが、ネスからはメタトロンに続く新たなヒーローとして期待されている。
- エンネア
- ひょんなことから彼の家に転がり込んでくる少女。暫くの間、アルも含めた3人での共同生活を送ることとなるのだが…。
- ラバン・シュリュズベリイ
- SRW未登場。魔導書「セラエノ断章」の執筆者にして契約者。かつては陰秘学科で教鞭を振るったこともあり、九郎も薫陶を受けた事がある。
- 続編「機神飛翔デモンベイン」において共闘し怪事件に立ち向かうことになる。
- ヘンリー・アーミティッジ
- SRW未登場。陰秘学科の教授の一人であり、天涯孤独の九郎の後見人も務めていた。九郎からは「アーミティッジの爺さん」と呼ばれ尊敬されており、本人も九郎のことを一目置いている。
- ゲーム版においては台詞のみの存在だったが、続編においては他の教授らと共に正式なキャラクターとして登場する……のだが、その際、他の教授らに九郎のことを真性のペドフィリアと説明していたことが判明する。
- ウィルバー・ウェイトリイ
- SRW未登場。九郎の在学時代にミスカトニック大学に尋ねてきた山羊面の男。九郎が魔術から身を引くきっかけとなったトラウマそのものであり、この男に纏わる一連の出来事は後に『ダンウィッチの怪』と呼ばれるようになる。
- 覇道鋼造
- 瑠璃の祖父でデモンベインを造り上げた男。ある意味全ての始まりとも言える存在。原作ゲームで瑠璃のルートを選んだ場合、驚愕の真実が終盤に発覚する。
- SRWには未登場だが、久嵩は「別の意味で会っているかも知れない」とその存在を示唆している。
- 実は、瑠璃が劇中「お爺様」と呼んでいたのは本物の「覇道鋼造」ではなく、デモンベインの墜落に巻き込まれて死んだ彼から、その乗り手が名前と立場を受け継いだ「前のループの大十字九郎」であり、瑠璃との血縁関係はない。この設定はアニメ版でも裏設定として存在。ゲーム版瑠璃ルートでこの事実が明かされており、他の場合は謎のままとなる。
- リリィ・M・ブリッジ
- PS2版付属OVAの主人公であるジャーナリスト。アーカムシティを守る謎の巨大ロボットの情報を得るため、大十字探偵事務所を訪れる。
- 『二闘流』九朔
- 続編『機神飛翔デモンベイン』に登場する人物。九郎の持つ二挺拳銃「クトゥグア&イタクァ」と同じ銃を持つ少年。アナザーブラッドを追い九郎らと共闘するが、ある理由から九郎に対しては良い感情を抱いてはいない。
- デモンベインと細部が異なる鬼械神「デモンベイン・トゥーソード」に搭乗する。
- UXエンディングにて登場が示唆されている。
- アナザーブラッド
- 続編『機神飛翔デモンベイン』に登場する人物。赤いドレスを身に纏った妖艶な雰囲気の少女。「血の怪事件」を起こし、九郎や九朔と敵対した。九朔とは逆に、とある理由から九郎のことを深く愛しており、妨げとなるアルの排除を目論む。赤いデモンベイン「デモンベイン・ブラッド」に搭乗する。
- UXエンディングにて登場が示唆されている。
- 旧神
- 九郎自身の別の可能性たる「善なる神」の一人。邪神と永劫戦い続ける存在であるが、その強みは力ではなく、何度倒されても絶対に立ち上がるという意志の固さにある。
- “鴉”
- 漫画「ダイン・フリークス」の敵役にして主人公の一人。魔導書「アル・アジフ」の主であり、シャイニング・トラペゾヘドロンを扱うことが出来る。
- サングラスをかけた魔術師で、機神『D』ことデモンベインの右腕を召喚する力を持つ。この名は「クロウ」と読み、人類が邪神に敗北した世界において邪神への憎悪に凝り固まった結果、搭乗機である「魔を断つ剣」を邪神よりもおぞましい破壊神へと変質させたという。
- ちなみに「機神咆哮」「斬魔大聖」の九郎本人ではなく、「ダイン・フリークス」の前日譚とされる架空の作品『斬魔大戰デモンベイン』の九郎、という設定。
他作品との人間関係
- ジョセフ・カーター・ジョーンズ
- UXではスクラッグの初襲来直後に初めて出会って以来、何かと行動を共にする弟分となり互いに助け合う関係となる。ちなみに彼も女装がよく似合う。実質的に「斬魔大聖」のメタトロンの立ち位置を担う形であり、終盤になると殆ど違和感がないので、デモンベインの『ジョーイルート』と呼称するファンも。
- マシュー・デントン
- UXでは物語開始以前から彼の研究の手伝いをしている。センターシティがスクラッグに占拠された際は、デントンにアーカムシティへ疎開するよう提案した。
- サイモン・カイナ、リナ・デイヴィス、バージニア・ジョーンズ
- UXでは、マシュー同様、彼らがアーカムシティへ疎開する手筈を整えた。
- リチャード・クルーガー、サヤ・クルーガー
- UXでは、序盤で彼らもアーカムシティへ疎開させ、しばらく行動を共にする。彼らのあまりの言動の不自然さに「何かおかしい」と違和感を覚えた。
- 曹操ガンダム
- UXではティベリウスとの初戦にて追い詰められた際に彼に窮地を救われ、直後に反撃に転じてマスターテリオンの介入もありティベリウスを撤退に追い込む。
- ちなみにこの場面での曹操の役割は細部は異なるが、『デモンベイン』の原作ゲームにおけるあるキャラのそれを担っている。
- ジョウ・マヤ
- UXでは中盤でアルを失った悲しみを乗り越えて決意を新たにした九郎を認め、ジョーイと3人でブラックロッジを迎え撃った。
- ハザード・パシャ
- UXでは己の欲望のために非道を重ねた彼を最も嫌う。皆を守るために散った衛を貶め、囚人を特攻兵器に仕立て上げる等といった凶行に対しては当然の如く、激しい怒りを向けている。
- イアン・ヴァスティ、リンダ・ヴァスティ
- UXでは彼らが夫婦だと知った際は、原作におけるアレルヤや『第2次Z 再世篇』におけるシンの如く愕然としてツッコむ。
- 飛鷹葵、館華くらら、加門朔哉、ジョニー・バーネット、エイーダ・ロッサ
- UXでは終盤にダンクーガノヴァ・マックスゴッドとの連携攻撃でアウグストゥスを撃破する。
名台詞
共通
- 「憎悪の空より来たりて――」
「正しき怒りを胸に――」
「我等は魔を断つ剣を執る!」
「汝、無垢なる刃――デモンベイン!」 - デモンベイン招喚・出撃時の決め台詞。別名「世界最強の聖句」。場合によってはアルと分担して言う。『UX』ではDVEで、しかも複数回ある[2]。
- 「――正しき怒りと憎悪に応え!」
「我等は魔を断つ剣を執る!」
「汝、無垢なる刃――デモンベイン!」 - 上述の決め台詞の別バージョン。正式なものは上の台詞であるが、原作ゲーム版では所々でこちらの口上もあげている。
- 招喚というよりも、名乗りを上げる際に使われている印象が強い。
- 「光射す世界に、汝等闇黒、淒まう場所無し!」
「渇かず、飢(かつ)えず、無に還れぇぇっ!」 - レムリア・インパクト使用時の口上。ちなみに“鴉”も「ダイン・フリークス」第4話で同様の台詞を使用。
- 「ちょっとイタズラが過ぎるのもいいさ! 喧嘩だって別に構わねえ! だけどな、弱い奴苛めて喜ぶなんてぇのは最低だ! ダセえ真似してるんじゃねえよ!」
「てめえら、ただアリスンにビビってるだけなんだよ! なに考えてるか分からないから、おっかないから、だから苛めて、自分の方が強いって……そう安心したいだけなんだよ! それがダセぇってんだ!」
「何でアリスンも同じだって、わかってやれない? なあ……お前らと一緒で、アリスンだって独りぼっちだったんだぜ?」
「もう此処にしか帰る場所がないんだよ……それなのに、お前たちが疎んじてしまっちゃあ、あいつはどうすれば良いんだ?」 - ライカが教会で養っている孤児のジョージとコリンが、同じく教会で暮らすアリスンをいじめたと聞き、二人に平手打ちをし、そして厳しく叱った。
- 原作未見では分からないプレイヤーも多いと思われるが、孤児であるアリスンは元から魔術の素養があり、その力故に教会に引き取られる前から周囲に疎まれ続けてきたことと、さらにジョージとコリンに虐められたことで溜まりに溜まった負の感情が爆発し、彼女の持った魔を秘めた鏡「ニトクリスの鏡」の力とアリスンの魔力が融合し、怪物が出現してしまった。
- だが、アリスンも二人と同じ「独りぼっちだった」、「アイツを疎んでたらダメだ」諭し、二人は涙を流しながら深く反省した。
- 「――怖いよ」
「だけど、何もしなかったらヤバイって分かっていて、それでも何もしないで……やっぱりその通りになってしまうほうが怖い」 - ニトクリスの鏡によって出現・アーカムシティの破壊活動を行わんとする巨大な竜「ジャバウォック」を止め、その所有者であるアリスンを助けるべく向かおうとする九郎に「答えて。九郎ちゃんは何で戦えるの?怖くないの?」と問いかけたライカに対して。
- 「怖いか……アリスン?」
「デモンベインが怖いか? 俺が怖いか?」
「ガキんちょどもが怖いか? ライカさんが怖いか? メタトロンが怖いか? 世界の何もかもが怖いか!? 全部全部死んでしまえば良いか? 壊れてしまえば良いか!?」
「お前を愛した、愛そうとする、助けようとする、そんな皆も怖くて、大嫌いで、ぶっ殺したいか!?」
「当ったり前だ! 心を閉ざして、何も信じねえんなら、怖くて当たり前だっ!なのにアレか!?自分のことだけは信じてもらいたいってか!?」
「ちょっとでも自分を怖がらせるものはぶっ壊そうとする、そんな奴を信じろってか!? ワガママも大概にしやがれ! 皆だってお前が怖いんだよ!」
「皆怖いんだ、みんなみんな、世の中怖いものだらけなんだよっ!」
「怖くて怖くて、でも歯ァ食いしばって、必死に我慢して、一生懸命生きてるんだよっ! そんなことも分からないで、キレてんじゃねえッ!」 - 今まで自分を疎んだアーカムシティの住人、自分を虐めたジョージとコリン、自分を辛い目にばかり遭わせる世界にアリスンは鬱屈し、何者かに手渡された魔境で現出した巨竜で全てを壊そうとしたアリスンに九郎は力いっぱい咆哮した。
- 「良いんだよ……苛められたら、泣いて叫んで跡が残るほど、噛みついてやればいいんだ」
「怖いんだ、何で苛めるんだって、叫んでやれば、そいつに直接怒鳴ってやればいいんだ。でも、やりすぎちゃいけない」
「やりすぎたら、今度はお前が相手を苛めてることになるから……正々堂々と、真正面から、泣いて、怒鳴って、殴って、引っかいて、噛み付いて……お互い散々やり合って、すっきり仲直りして、それで――」
「友だちになれば良いんだ」
アリスン「でも……でも、やっぱり怖い。 私のこと、物凄い力で殴ってきた、大人の人がいた。 泣いているのに、痛いって言ってるのに、何度も何度も」
「そんなクソ野郎――」
「俺がデモンベインでぶん殴ってやる」 - 自分を庇護してくれるはずの大人たちにまで有形無形の暴力や悪意をぶつけられた経験から、一歩を踏み出すのを躊躇するアリスンに、『世界との付き合い方』を諭す九郎。『デモンベインでぶん殴る』発言はその無茶さに隣で聞いていたアルも鼻白んだが、『自分はアリスンの味方でいてやる』と宣言する、優しくも力強い激励である。
- 「だからってよ、見捨てたりしたら後味悪ィだろうが」
- 行き倒れていたエンネアを助けたことに苦言を呈したアルに対して。「後味悪ィ」は九郎がよく使うフレーズであり、困っている人を放っておけないという彼の性分を端的に表していると言える。
- 九郎「やっぱり、てめぇの仕業だったか、ドクター・ウェスト! 人の迷惑も省みないで好き勝手やりやがって! 今日という今日は勘弁ならねえ!」
ウェスト「なにいきなり現れるなり言いがかり付けてくるであるか! 全くワケが分からんのであるッ!」
九郎「ざけんなしらばっくれるなバックれるなネタは挙がってんだ全部テメエの仕業だろうがさっさと白状しやがれそして死ねっっっっっ!」
ウェスト「何の話であるか! 我輩どもはただ慰安旅行にやってきただけである! 何でもかんでも人のせいにするなである!」
九郎「どぉぉぉぉこの世界に慰安旅行なんか行う悪の秘密結社があるかぁぁっ! バカも休み休み言いやがれ!」 - インスマウスの浜辺で偶然にもドクター・ウェスト(とブラックロッジ構成員)に遭遇した時のやり取り。九郎はインスマウスの怪事件にウェストが関わっていると思ってその当人に口喧嘩に発展するが、ウェスト一行は本当に慰安旅行にやって来ていた。残念。
斬魔大聖デモンベイン
- 「甘っちょろいことを貫き通せる強え奴を、『正義の味方』って言うんだよ」
- 彼の正義の味方に関する考えを示した言葉。何気ない一言だが、彼のスタンスを如実に表している言葉でもある。
- 「マスタァァァァァテリオォォォォォンッッッッ!」
「見たか! これがデモンベインだ! これが俺達だ!」
「地獄の戦鬼も畏れる戦機だ! 地獄の劫火よりも熱い魂だ!」
「この鋼鉄、この魂! お前を討ち滅ぼす破邪の力だ!」
「降りて来い! マスターテリオン!」 - エンネアを失い自失にあった九郎だったが、ブラックロッジの攻勢は留まるところを知らなかった。敵の魔の手が迫る中、パートナーの叱咤を受けて魔を断つ剣は再び立つ。前にも増して強く雄々しい鋼と刃金を纏い、街を蹂躙する量産型破壊ロボの群れを一蹴し、あげる雄叫びは斬魔の咆吼。
- 「どうも俺、やっぱりロリコンだったみたいでさ。あいつの綺麗な躰知っちまったら……てめぇなんざ汚な過ぎて抱く気にもならねえんだよ、ババア!」
- PC版でのクライマックスの一幕。「ヒロインへの愛で誘惑を跳ね除ける」という真っ当で王道なシチュエーションではあるのだが、台詞だけ見ると単に自分がロリコンだとカミングアウトしているだけである。しかし、世界一かっこいいロリコン宣言との声望も高い。
- 小説版でもこちらを踏襲。後述のあだ名をつけられる切欠だが、決して蔑称の類ではなく、むしろ尊称ですらあると言える。
- 「……侵されていたんだ。犯されていたんだ。冒されていたんだ」
「為す術もなく邪悪に貪られていた。理不尽に、無意味に、ただ陵辱されていた。未来に繋がることなく、殺され続けていた」
「それは子どもの明日を奪われた母親の嘆き」
「それは子どもの明日を護れなかった父親の怒り」
「それは穢され続けてきた世界の、無力な憎しみ」
「だけど―――」
「それでも、それは怨嗟じゃないんだ! それは正しき怒りと憎悪」
「涙を流し血を流し、それでも歩くことを止めない、いつしか希望へ辿り着こうという、命の熾烈な叫び!」
「総ての怒りと憎悪を清め、我が子に未来に遺したいと願う親達の優しき祈り」
「お前たちとは……違う!」 - 原作ゲーム最終決戦より。邪神の罠は打ち砕かれた。英雄は叫ぶ。「この祈りよ届け」と、「正しき憎悪と怒りよ、闇を、混沌を打ち砕け」と。
UXではこのセリフを複数人が分けて担当し、決戦を盛り上げる最高の名シーンとなっている。 - 「人間だから、出来るのさ!」
- 原作ゲーム最終決戦より。闇黒の獣が、曠野に穿たれし渾沌の眼が驚愕に見開かれた時、二つの神樹は一つの神剣となる。それは無垢なる翼―――
- 「祈りの空より来たりて―――」
「切なる叫びを胸に―――」
「我らは明日への路を拓く!」
「汝、無垢なる翼―――デモンベイン!!」 - 原作ゲーム最終決戦より。遂に紡がれたは真なる世界最強の聖句。世界で初めて紡がれる、無限/無量/無窮の宇宙へ響く無限/無尽/無垢の聖句。
UXでもファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロン発動時のセリフに採用されている。 - 「良いんだよ、これで。2人で過ごす永遠だ。何も恐れることなんか無いじゃないか。だって俺は―――アルが大好きだから」
- 原作アルルートエンディングにて。戦いは終わった。愛する人と共に過ごす永遠を、彼の永遠の仇であった少年と同じように、お人好しの青年は享受する。彼がこの後、どんな道行をたどるかは…泣き虫の魔導書の手にかかっている。
この直前のシーンでのマスターテリオンも、このシーンの九郎も、穏やかで安らいだ顔で愛する人を抱きしめているのが印象的である。 - 「OK。じゃあ、ローマの休日ならぬ、アーカムの休日と洒落込もうか!」
- 原作ゲーム瑠璃ルートにおいて、楽しいデートの時間を全力で楽しむ言葉。楽しい時間は経つのも早い。
- 「初めまして……私が、君のお父さんだよ」
- 『斬魔大聖』の瑠璃ルートノーマルエンドにて、孤児として引き取られていた子供に対して。
マスターテリオンとの決戦の最中、過去のアリゾナに墜落した九郎。それに巻き込まれて死んだ冒険家がいた。その遺言に従いアーカムを訪った九郎は、自らその人物を名乗り、孤児であった彼の子を引き取る。
そして、後にその名で知られる男は、鬼械神の修復を始める。未来世界から己が乗って来た機体、いずれ若かりし自分が乗ることになる「魔を断つ剣」を。そして、その男は戦いを始める。今はまだ見ぬ「孫娘」、愛する少女をも永劫に欺き続けねばならない、過酷な戦いを。
機神咆吼デモンベイン
- 「アル! アル! アル……ッ!」
「待てよ……おい、こら……くそ……くそ……ちくしょぉぉ……こんなことって……こんなことって! アルーーーーーーーーッ!」 - 第10話「BIC C」において、レガシー・オブ・ゴールドの攻撃によって大破したデモンベイン。九郎は無事だったが、アルは致命傷を負った。九郎は人事負傷に陥ったアルに呼びかけようとしたが――その瞬間、アルの体は光に包まれ、断片が花吹雪のように飛散し、九郎の足もとにはただの「古びた魔導書」が残っただけだった。それが意味をするところは……。
- 「……アル?」
「う……ああ……ああああ……」
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」 - そう、彼は知ってしまった――愛しき相棒を失ってしまったことを。
彼の脳裏に今はもういないアル・アジフが走馬灯のように浮かぶ。魔を断つ剣が折れた絶望、愛しき魔導書を失った慟哭がアーカムシティに木霊した……。 - 九郎「すまねえな……後にしてくれ。 今はやらなきゃならないことがある……ッ」
瑠璃「そんな体で何を……!?」
九郎「奴らを、アンチクロスをブチ殺す!」 - アルを失った九郎は、その悲嘆をアンチクロスへの憎悪に変え、怒りを燃やす。
魔導書を失い、魔を断つ剣も壊れた最悪な状況の中、満身創痍の心身に鞭を打つように、その身一つでも復讐を果たさんと、残された二挺の魔銃を手に再出撃しようとするが…。 - 「やっぱり最後は『正義』が勝たなきゃ、お客さんは納得しねえと思うぜ?」
「脚本のリテイクを要求するぜ! ヘボ監督!」 - PS2版のクライマックスにて。シチュエーションはPC版と同じだが、全年齢作品で「ロリコン」はまずいというか内容が割と性的要素前提なので、王道ヒーロー的な台詞になっている。こっちはこっちで熱い。
- 「人間を侮っちゃいけねぇな! 解ったかい? カ・ミ・サ・マよぉぉぉぉぉ!」
- 最終決戦にて。邪神のあらゆる姦計を乗り越え踏み越え破壊して、嘲笑う者の千の貌も知らぬ結末へと辿り着かんとする英雄の咆哮。
輝く函、狂った神樹は今、祈りの空より降り立つ無垢なる刃へと姿を変えた。 - 「そうかい...黒幕はあんただったのか、ナイアさん!いや...邪神ナイアルラトホテップ!」
「俺は、あの闇の中で貪られ続けていた。」
「命あるものが、理不尽に、無意味に、ただ殺され続けていた!」
「こうやって世界は滅びていくんだろう...でも、何もできずに命はただ滅びていく訳じゃない!」
「無力感に苛まれても、それでも、止めどなく沸き上がる感情がある!それは、怒りと憎悪だ!」
「涙を流し、血を流し、それでも希望へ辿り着こうとする命の熾烈な叫びだ!!」
「人間だからこそ感じ、願う事ができる!魂の叫びだ!!」
「あんま人間を侮るんじゃねぇぞ!えぇ!?カミサマよぉ!!」 - アニメ版の最終決戦にて。原作版、PS2版同様邪神の姦計を全て乗り越え踏み越え破壊して。嘲笑う者の千の貌も知らぬ結末へと辿り着かんとする英雄の咆哮。
輝く函、狂った神樹は今、祈りの空より降り立つ無垢なる刃へと姿を変えた。
迷台詞
- ――ぶっちゃけた話、ここ一週間ばかし何も喰っちゃいねえ。
- ゲーム版冒頭にて。「悠久たる孤独は我を蝕む」と共に流れる最初のかっこいいモノローグが腹の音と共に完全に台無しになった瞬間である。
- エンディングテーマまで流れ始めました。このまま俺の人生はスタッフロールに突入。そして閉幕と共に観客総立ち、大喝采。世界中で感動の嵐。興行成績連続1位。
「そのとき、世界中が泣いた!」
「我々は歴史的瞬間に立ち会おうとしている」
「騙されたと思ってみて見てなさい!」
「ママ、切り刻むほどに愛してる」 - 上述のひもじいモノローグとともに、空腹に耐えかねてぶっ倒れて。
- ここで原作ゲームのPC版「斬魔大聖」では「BLAZE UP」の歌なしver.が、PS2版「機神咆吼」では「SILENCE」の歌なしver.が実際にBGMで流れ始めるのだが、前者はニトロプラスが「斬魔大聖」の一つ前に発売したPCゲーム「"Hello, World."」のEDテーマ、後者は同じくニトロプラスの先輩作品であり、一足先にコンシューマ化された「PHANTOM -Phantom of Inferno-」のPS2版収録のEDテーマ。要は姉妹作ネタである。
- 「シスターか!? このガキを無事に返して欲しければ、飯を用意しろ! 今すぐにだっ! つーか急がないと俺が死ぬから!」
「ああー! チクショウ! 動き回ったから、なおのこと意識が朦朧としてきやがった! 死ぬのか!? ここでスタッフロールか!?」 - ゲーム版冒頭にて、ライカに食事をたかる際の台詞。ガキとはライカが教会で世話をしている孤児達のこと。初っ端からこの貧乏ぶりである。
- ちなみに「斬魔大聖」では上述のEDテーマネタに絡めて、九郎がこのセリフの最後に「BLAZE UP」のサビ部分を「♪燃えあっがれえ! 悲しみ、焼き尽くせぇ~~~!」と、燃え上がるどころかむしろ萎びるかのように情けなく歌い上げる。
- 現状認識及び思考回路の整理。
Q:それとは何ですか。
A:暴走族仕様な大型バイクに乗った、白衣着ていてエレキギターを掻き鳴らすなんか変なの。(見たまんま)
俺の脳、なおさら大混乱。 - 会ったばかりのアルがブラックロッジに追われていたことを知った九郎がそこから逃れようとして、そこに駆けつけてきた同じくブラックロッジの一員であるドクター・ウェストと遭遇した際の地の文。
- ……まあ、ものすごい変顔を晒す〇〇〇〇を見かけたら、そう思いたくなるのも無理は無いだろう……。
- 何ですか!? っていうことはアレも『ブラックロッジ』の一員ですか!? 裏社会の人材不足はそれほどまでに深刻化していやがりますか!?とりあえず職安に求人募集を出すことを当方としてはオススメしたいっ!
- アルを抱えてブラックロッジの魔の手から逃げ出しながら。ここでの「アレ」とは言うまでも無くドクター・ウェストなのだが、まさか組織のトップがわざわざスカウトに出向いたほどの存在とは知る由も無いだろう。
- 「そんなブルジョアな贅沢品がここにあると思うな!……うっうっ」
(自分の言葉に傷ついて泣き崩れる男の図) - ウエストとの初戦後、自宅に帰った際にアルから「茶は出ないのか?」と聞かれたときの返答。茶が贅沢品って…中世のヨーロッパじゃあるまいに。
- 「わーい、そう思ってるんだったら、その犯人を尋問する刑事の如く強烈なライトで俺の顔を照らしやがるのは心底止めやがれクソ眩しいぞドチクショウがっ」
- アルを教会を初めて訪れた時に。アルの「九郎の所有物」発言がライカの誤解を招き、こんな事態に。ちなみに、最初は爽やかな口調、そこから徐々に怒気を孕ませつつ罵倒する口調に変わっていくのが九郎のツッコミの特徴の一つ。
- 「きっと朝食のトーストにバターとジャムの両方を塗りたい放題なんだぜ…凄えよな、アル」
「お前は猫を食ったことがあるか?」 - 初めて覇道邸を訪れた際のやりとり。九郎の中での思いつく限りの最高の贅沢がこれ。流石のアルもやや引き気味。原作のみでの発言だが、しっかりとネタを拾われている(スパロボシリーズの迷台詞を参照)。
- 「ヘッポコホームズ!?」
「う……っ……うう……っ」
「ほっといてくれ! 俺にはもう関わらないでくれ! 来るな! 近づくな! 俺を傷つけるな! うわああああぁぁぁぁぁんっ!」 - 酒の席で酔った瑠璃に「ヘッポコホームズ」と言われた際の反応。この一言で本気で泣きだしてしまう。おいおい…。ちなみにUXのEDでも「ヘッポコホームズ」と呼ばれたことに言及されている。
- 「びえええぇぇぇぇぇ! か、金持ちか!? 金持ちなのか!? 俺のことをイジめるのは金持ちなんだな!?」
「や、やめろ! そんな目でっ そんな冷たくて優しい瞳で見るなぁぁぁ!」
「うわああああああ! 金持ちが金持ちが金持ちがカネカネカネカネカネカネカッ%&’)&’%T$ERT%ヒギギギギギギギギギッ!?」 - 続けて瑠璃から子供をあやすような口調で罵られた際の反応。半狂乱になった挙句、ひきつけを起こしてしまう…。
- その光景を見たアルには「コンプレックスの塊か、汝は」と呆れられてしまう。それでいいのか、ヘッポコホームズ。
- 「自由への逃走!」
- 同じく、酔った瑠璃によって女装させられそうになった際の台詞。女装しようとした周りのメイドを振り切った。…が。
- 「し、執事ーーっ! あ、あんたまでぇぇーーっ!」
「じ、自由を! さもなくば死を! ギャァアアアアアアアアッ!」
逃走失敗。そして、絶望。 - その場にいたウィンフィールドに捕まってしまい、結局逃走は失敗に終わった。まあ、生身で量産型破壊ロボを破壊するわ、アンチクロスのティトゥスと互角に渡り合うわをやらかしたウィンフィールドが相手では分が悪かったというべきか。
- ゲーム版ではこのちょっと前の選択肢で宴会場から逃げれば回避可能…だが、プレイ時間の短縮以外何もメリットが無いので、大抵の場合プレイヤーの選択肢によって女装させられる事に…。合掌。
- 「今の台詞のどこに安心が!? そして何故、誰一人として俺をこの窮地から救い出そうとしないか!?」
「だぁああああっ! この人でなし共がぁあああっ!!」
「いやぁあああっ! ダメェエエエエッ!」 - 同イベント中、他の仲間に反対意見を求めたがエルザもアルも適当な返事をしたため結果的に刑は執行された。この後九郎は他のヒロイン達がかすんで見える程の超美人へと変貌する…。
- 「ええいっ! 俺を無視して盛り上がるなそこっ!」
「どいつもこいつも、世界の不幸を根こそぎまとめて叩き込んできやがって! いいかげん、本気で泣くぞ! 嗚咽するぞ! 慟哭するぞっ!?」
「ええいっ! こんな服ぅうう!!」 - 自分の女装を見て盛り上がる一同に対して。流石の九郎もキレて女装を放棄しようとしたが、やはりウィンフィールドに止められた。
- 「じゃあアンタ等は俺をここまでする権利があるってのかよ…」
- その後、全員に対して。
- 「…………………………ぽっ」
- そして、その姿を鏡で確認した際の自身の反応。結果ギャラリーから大歓声を浴びることになった。
- 「何故に頬を染め、顏を背けるか」
熱くとろけた視線をやめれ。 - 対抗心むき出しにしてドクターウェストが九郎につっかかってきたが、結果的に見とれられた際の台詞。なお、このイベントでは「機神咆吼ッ!デモンベイン!」が流れる。…何か間違ってやしないか。
- 「アタシ、お嫁にいけない…」
- 上記シーンのアニメ版。PS2版と違いかなり簡素になっていた(再現はされたとも言えるが)。
- 「がッッ!? ぎぃ~~~ッ! ……%&*!?!!!!!?」
- ウェスパシアヌスの放った毒気により正気を失った九郎が、アルに接吻したことで怒らせてしまい、急所に強烈な一撃を喰らってしまう。この後九郎はしばらく耐え難い痛みに悶絶するがアルに「自業自得だ」といわれる始末。
- ふふ……恐れ入ったか。覇道財閥に雇われている今、俺はこんな贅沢も許されるのだ。えっへん。
- 事務所のインスタントコーヒーでブルジョワ気分を味わう九郎。しかも一人称の地の文、つまり脳内で言ってる。情けないにもほどがある…。当然のようにアルからは「インスタントだがな」と突っ込まれてしまった。
- ナチュラルに心を読まれていることから、わかりやすい顔でもしていたのだろう。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘前会話・戦闘台詞
- 「よくもまあ次から次へと色んな生き物が出てくるもんだよ! そのうちタコみたいな奴と戦ったりしてな!」
- 第2部第23話「虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜 」に於けるバジュラとの戦闘前会話。後にその通りになるとは、夢にも思っていない。
- 「チッ! まとめて溶鉱炉にでも突っ込んでやろうか! この金属怪獣どもが!」
- 第2部第24話「A wakening」に於けるELSとの戦闘前会話。元ネタは映画『ターミネーター2』のラストシーン。
- 九郎「これでいいのか、来主!? お前の神様は空を奪ってんだぞ! そんな理不尽、許しておけるのかよ!」
操「もういいんだ…。俺はもうすぐ消えるから…。この空と一緒に…」
九郎「この、さっさと諦めやがって…! んな後味悪ぃ終わり方で、満足してんじゃねぇ!」 - 第3部第47話「HEAVEN AND EARTH」に於ける操との戦闘前会話。ミールに抗おうとする意志を見せず、諦めと悲しみの感情をぶちまける操に九郎は一喝する。
- 理不尽を押し付けられるだけで、何も報われることのない「後味悪ぃ」結末など、彼は絶対に許せるはずがないのだから。
- 「ハザード! これまでテメエに虐げられてきた人たちの怒り…。それをテメエにぶつけてやらぁ!」
- 第3部第49話「侵略の終焉」に於けるハザードとの戦闘前会話。人の身でありながら邪神にも劣らぬ下衆の極みであるハザードに九郎は、醜悪な野望のために苦しめられ、散っていた者たちの正しき怒りを胸に「魔を断つ剣」を執って咆哮する。
- 「俺はもう絶望には屈しない!俺にはアルがいる!デモンベインがいる!そして、みんながいる!大切なものを守るための力が、俺たちにはあるんだぁぁぁ!」
- マスターテリオンとの戦闘前会話(イベント後)。シナリオが崩壊してもなお、最後の悪あがきを見せるナイアはマスターテリオンにアザトースの庭を解放するように仕向けた。
- だが九郎は絶望に屈することはない。そこには愛しき魔導書、魔を断つ剣――そして仲間たちがいた。そして邪神の造りだした輪廻を破壊するべく、邪悪な鬼械神に最後の一騎打ちを挑む。
- 「俺達はまだ生きてんだ! それを理不尽に無視されちゃ、たまらねぇだろうが!!」
「あんま人間を侮るんじゃねえぞ!紛い物の神様よおぉぉっ!」 - カリ・ユガとの特殊戦闘台詞。アルと一緒に戦ってきた経験やエンネアを失った経験が元になった台詞であり、命の大切さを知った九郎がこの宇宙のリセットを執行しようとする神に向かって怒りの咆哮をあげる。
- ちなみにこのステージの九郎は右目のみが赤く染まった「旧神」状態の顔グラフィックが使用されている。
- 「あの野郎のおこぼれに預かるみたいでシャクだが……」
- マスターテリオンへの援護攻撃時。やっぱり気に入らないものは気に入らないらしい。
シナリオデモ
- 「違うぜ、アル。これは奇跡なんかじゃない」
「みんなが最後まで諦めなかったからこそ掴んだ…俺たちの、必然の勝機ってヤツだ!」 - 『UX』第1部第22話「SUPER NOVA」より。加藤機関の衛星兵器破壊作戦にて。連邦政府から追われる立場から一転、逆転の目が出たことを「奇跡だ」と呟くアルに対する返答。原作でアルの復活時に行われた会話の立場をそっくり入れ替えたもの。
- 「ジョーイ、俺たちは遊びに来たんじゃないだろ? UXとして、姫さんに頼まれた事件の調査に来てるんだ。海にうつつ抜かしてるようじゃ…」
- 『UX』第2部第26話「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」より。インスマウスの海岸での海水浴に張り切っているジョーイに対して釘をさす。…のだが。(後述)
- 「悪ぃな…ナイアさん」
「俺、あんたのこと嫌いじゃなかったけど…聞こえるんだよ。みんなの…あいつの声が…」
「今までだったら、俺はまたこの夢に溺れていたのかもしれない」
「けどさ、俺たちはもう知ってしまったんだよ」
「繰り返される輪廻の果てに、辿り着いた答えを…!」
「あんたにだって聞こえるだろう! 俺が心から愛してやまねえ、あの泣き虫の魔導書の声がよぉ…!」 - 『UX』第3部第51話「STRANGE EONS」より。ナイアの仕掛けた罠に嵌り、彼女から誘惑される九郎であったが、UXの仲間たちとの絆を深め、世界の真実を知った九郎はそれを一蹴し、邪神の姦計を瓦解させる。
- 「勝手に『向こう』にいくんじゃねぇよ、マスターテリオン……!」
「テメェらのやって来たことを、認める気も許すつもりもねえ」
「だがよ、違う生き方を知る機会くらいはあってもいいんじゃねぇのか?」 - 同ステージのエンドデモにて、マスターテリオンの参戦フラグが成立した場合。真相がどうあれ、彼らのやって来たことを認めることはない。だが「絶望しか知らないまま終わる」などという結末を受け入れる気もまたなかった。どうせならもう少し生きて見ろと、九郎はかつての宿敵に問いかける。
- まさかの展開に目を疑ったユーザーも多いこのシーン。九郎がこんな行動に出たのは、やはり「見捨てたら後味悪ぃ」からだろうか?
- 「あの時、生きることを望んだのは、あそこのアル自身…そもそも、アイツらに神の助けはいらなかったのさ」
「頼んだぜ、人間の大十字九郎。これから来る、『アイツ』のことをよ」 - 最終決戦後、ウェストを追いかけて出撃する九郎とアルをどこからか見つめる「九郎」の台詞。続編『機神飛翔デモンベイン』関連のネタである。
- ここに登場したのは別のループにおける九郎本人である「旧神」。なお、相方のアルの方は「再来~みさお~」でユニオンルートを選択した場合のエンドデモと、「リザレクション」の戦闘中イベントで出て来る。
その他
スパロボシリーズの迷台詞
戦闘台詞
- 「金以外の借りなら、すぐ返してやらあっ!」
- 反撃時。何処となくクロウ・ブルーストを連想させる台詞である。その彼自身も九郎を思わせる発言をしていたりするが)。
- 「くそっ! 金なのは見た目だけかよ!」
- フェストゥムとの特殊戦闘台詞。この生命体を構成しているのはシリコンであるため、この様に憤慨する。
- 「これは正当な防衛であって、緊急避難が…!」
「いよいよもって、俺も犯罪者の仲間入りになっちまうのかぁっ!?」 - 連邦軍兵士との特殊戦闘台詞。健太郎氏の名演技もあって、ヘタレ感満載である。
シナリオデモ
- 「と、とりあえず逃げるっ!」
- 『UX』第1部第3話「I AM PROVIDENCE」より。瑠璃から回収班を出すので逃げるな、と言われて。
- 「ホント、フガ…ご馳走が山のように! これは1週間分は…モガ…食い溜めしておかないと!」
「お前も食え、ジョーイ! こんなご馳走がタダだぞ、タダ!」 - 『UX』第1部第19話「黄昏の断罪」シナリオエンドデモより。森次が開いたパーティーにて用意されたご馳走にがっついて。当然、アルやジョウからは呆れられ、ジョーイからはドン引きされてしまう羽目に……
- 「み、水着にうつつを抜かしてるようじゃ、水着が、水着を…デへ、デヘヘ…」
- 『UX』第2部第26話「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」より。ジョーイに「海にうつつを抜かすな」といった直後に水着姿の女性陣に鼻の下を伸ばしている。当然、アルの怒号と共に魔法で吹っ飛ばされてしまう。
- これに限らず、今作ではウェスパシアヌスの策略により理性を失ってアルに接吻する、戦いが終わった後にエンネアに乗っかられる、ヒトマキナとの戦いの前にユリアンヌの巨乳を凝視する、と言った行動をしてはアルの魔法で制裁を受けてしまう羽目に。
- なおPS2版では鼻の下を伸ばしている描写はなく、むしろ女性陣が水着でいることにツッコミを入れている。
- 「こんなに若いのに、こっちの親父さんと…は、犯罪だ…」
- 第2部第38話「防人たち」より。イアンとリンダの年齢差に愕然として。
- ……「00」原作でも再世篇でも言われたことであり、気持ちは分からなくもないが、発言者である九郎の立ち位置諸々を考えるとどうも説得力が欠けてしまう。
- 案の定(?)イアンは憤慨し、デモンベインの原作を知るプレイヤーからは「お前が言うな」と突っ込まれただろう。なお、この時はアルが不在であったが、もし彼女がいたらどうなったのだろうか(尚、アル自身は齢1000年を超えているので、見た目以外のことをちゃんと考慮すれば犯罪ではない)。
- アル「憎悪の空より来たりて、正しき怒りを胸に……」
九郎「以下省略! 汝、無垢なる刃、デモンベイン!」 - UXエンディングでウェストとミナミを追って出動する際。たった一節を略すな。…アニメ版ドラマCDでも略していた為、再現とも言える。
中断メッセージ
- 「俺が『幸運』持ってるように見えます!? 見えないでしょ!? いや、むしろ見えません!」
- 資金不足の解消に精神コマンド『幸運』を使えと言われて。実際九郎は『幸運』を持っていない。相棒のアルも資金増加系コマンドを持っておらず、皮肉なことにエルザだけが『愛』を覚える。
- 「『祝福』! そうだよ、その手があったんだ!これで改造資金だけじゃねえ、食費もがっぽり! ジャムも塗り放題! わはははは」
「ははは…は…。はあ…。 こんなところでも、俺はタカる生活から抜け出せないのね…」 - で、直後に『祝福』を使えと言われて。スパロボでも九郎の金欠ぶりは変わらないのであった。原作の振る舞いがあれでは、仕方ない……。ちなみに、『祝福』をゲーム中で最も早く使えるのは、隠し要素を除けば、普通に進めた場合ロミナ。
- 九郎は目立つ借金はなく、家があるだけでもこの人よりは遥かにマシであるが、アイツは強運とエースボーナスで資金を稼ぎまくっている。
- 「エンネア、アルをからかうにはその辺にしてくれ。でないと…」
- アルをからかっているエンネアを窘めて。彼女は「体つきが貧弱」など散々挑発し、これに怒り心頭となったアルはそんなエンネアに魔法を繰り出したのだが…
- 「ぐほわあああっ!? やっぱり俺が犠牲にぃぃぃ…!」
- 寸前にエンネアが回避し、九郎はアルの魔法をモロに食らってしまう…。爆発のSEから第2次Zの中断メッセージで死んだ人を思わせるが、さすがに死ぬことはないのでご安心(?)を。
- なお、この中断メッセージはスパロボ独自のものではなく原作ゲーム版やノベライズ版に存在するやりとりのパロディである。
搭乗機体
- デモンベイン
- 乗機。修復したのは鋼造だが、造ったのが誰かは不明。
- 九郎にとってはアル同様の相方であり、武器であり、そしてあらゆる意味で因縁の存在。
余談
- 元ネタとなっているのは、クトゥルフ神話をモチーフとした小説群『タイタス・クロウ・サーガ』(ブライアン・ラムレイ著)の主人公であるオカルト探偵、タイタス・クロウである。
- 「タイ→"大"」「タス→足す→ + →"十字"」「クロウ→"九郎"」。
- 原作初期は魔術知識を駆使し作戦を考える英国紳士だったが、ド・マリニーの時計で時空の旅に旅立ちサイボーグになってからは自らの体で戦う異世界ファンタジーの主人公と化している。ヒロインもいるのでその点は九郎に近いかも知れない。
- 外見的には幼い少女そのものであるアルとの関係上、何かとロリコンとして見られがちであり、一部のファンからは「マスター・オブ・ネクロロリコン」(→マスター・オブ・ネクロノミコン)、「シャイニングガチペドロリコン」(→シャイニングトラペゾヘドロン)などのあだ名がつけられている。
- 一応フォローすると、原作ゲーム版では瑠璃やライカと結ばれるルートも存在するため、厳密には「ストライクゾーンが広い」と言えるかもしれないが……。
- 他には「フランスパン」とも呼ばれている。何がフランスパンかというと、元が18禁ゲームということからであるため検索するなら自己責任で。