アクセル・アルマー
アクセル・アルマー(Axel Almar)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:神奈延年
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:22、3歳
- 『スーパーロボット大戦A』の攻略本などでは“推定年齢”として書かれていた。『無限のフロンティアEXCEED』公式サイトでははっきり“22、3歳”と書かれている。
- 所属
- キャラクターデザイン:河野さち子、斉藤和衛
- 公式関連の資料や斎藤氏のmixiを見ると、どちらがデザインしたのかはっきりわからなくなってしまっている。
『スーパーロボット大戦A』の男主人公。地球連邦軍の特別任務実行部隊・シャドウミラーで特殊処理班の隊長を務める。シャドウミラーの中核をなす人物の一人で、指揮官ヴィンデルからの信頼も厚い切り込み隊長的存在(正式な軍階級は不明)だったが、次元を超える際に記憶の一部を失う。記憶を失った状態では、どこまで本気なのか判断付きにくい数々の惚けた発言や、版権作品のヒロインらを口説こうとして袖にされる三枚目。ロンド・ベル隊と行動を共にする内にかつての記憶を取り戻すが、同時にシャドウミラーのやり方に疑問を抱き、反旗を翻す。言葉を結ぶ時に「~だ、これがな」と〆るのが癖。これは記憶喪失の時期にも「~だな、これが」と変形して残っていた。
Aで女主人公を選んだ場合はライバルとして出現する。こちらは記憶を失った状態とはまったく違った性格であり、冷徹で任務に忠実である。戦闘メッセージは味方時の記憶回復バージョンと同じだが、ストーリーの見せ方によってまったく印象を変えている。 味方バージョンと敵バージョン(厳密には味方バージョンも記憶喪失バージョンと通常バージョン)とで大きなギャップがあるキャラクターだが、それこそが彼の魅力なのかもしれない。
北米版OGシリーズ等での綴りは「Axel Almer」だが、日本のOGS公式サイト上では「Axel Almar」、同Aでは「Accele」と表記されている。
OGシリーズ
GBA版
敵バージョン(ラミア主人公時)を元に改変されたキャラとして登場。ラミアのライバルというよりもOG2の主要キャラクターであるキョウスケに執着するライバルとしての位置付けとなり、また、言動も悪役面を押し出したキャラとなっていた。また口癖もない。
オペレーションSRWの最中に転移したものの、連邦軍とエアロゲイターの戦闘に巻き込まれたことでソウルゲインが大破したため、一時地球に下りて潜伏していた。
OGS
性格に修正が入り、ライバル時のキャラクターに主人公時の要素を入れ込んだOG独自のキャラ付けがなされた。OG外伝では終盤でようやく仲間に加わり、無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガでは記憶喪失時のキャラで味方になるなど毎回のように立ち位置が異なる。あちら側のキョウスケ・ナンブ(ベーオウルフ)とは宿敵同士である。なお『こちら側』の世界に、アクセル・アルマーに相当する存在がいるかどうかは不明。
オペレーションSRWの最中に転移し、地球に降下したところまではGBA版と同じ。ソウルゲインの損傷はGBA版に比べると軽傷であり、原型を完全にとどめていた。落下した先で現地の子供・ティモと遭遇、情報収集もかねてその家に一時世話になっていたが、この時その一家が「向こう側」での戦友・マルティンの同一人物の家族であることを知る。潜伏に限界を覚えて離脱を考えていた矢先にティモが連邦軍に拐帯されたため、一宿一飯の恩義と「向こう側」のマルティンのためにこれを救出、集結していた連邦軍の部隊をソウルゲインで蹴散らして離脱。その後、本隊に合流した。
「戦争は必ず悲しみや憎しみを生むものであり、それを受けることは戦争に生きる者にとって当然のことである」と考えている。ゆえに、その手の物事に無頓着なWシリーズが戦争に介入することをあまりよく思っていないが、同時に必要なこととして受け入れてもいる。そのためか、自我が芽生えつつあったウォーダンやラミアに対しては、彼らをただの人形としてではなく、戦場に生きる者として扱い、向かい合っていた。ただしエキドナに関しては彼女自身が「人形」で在ろうとしたせいで自我の芽生えに全く気付いておらず、ホワイトスター宙域で捨て身の援護を受けた際には仰天していた。
OG外伝
ホワイトスターでの決戦において敗北を喫し、ソウルゲインも爆発四散したため、誰もが死亡したものと認識していた。しかし、実際には瀕死の状態ながらも原型を残したコクピットで生存していた。調査にやって来たクライ・ウルブズがこれを回収したものの、脱出時のドサクサでコクピットを回収したヒューゴが取り落とし、見失ってしまう。そこから発見されるまでの間に意識を取り戻し、肉体とペルゼインを失って消滅寸前にあったアインスト・アルフィミィがこれを発見。自らの存在を維持し、ペルゼインを再生すべく融合したことで肉体が復元され、直後にヒューゴが見つけ出したことで命を拾う。
その後はトーチカ2に収容されており、覚醒後は一時独房にいた。しかし、その後程なく同施設で研究されていたイェッツトが暴走したため、事態を収拾すべくエリック・ワンの依頼を受け、修復されたソウルゲインで出撃。この時、再生の完了したアルフィミィとペルゼインが分離し、成り行きから共闘。その後、イェッツトを追って各地を転戦(この道中で地球に降下していたヤルダバオトと戦っている)、途中ハガネ&ヒリュウ改と遭遇し、デュミナスの端末と化した元部下・ラミアの救出に携わるという奇禍を経つつも、最終的にイェッツトレジセイアの撃滅に成功。
その後は一時姿を消していたが、ソーディアン攻略戦において部隊に合力、決戦後は一時地球へ降りた。
無限のフロンティアEXCEED
浅草で謎の生命体に乗っ取られたコンパチブルカイザーを奪還すべく、コウタ・アルフィミィと共闘。しかし、その最中に次元ゲートが開いてしまい、それに飲み込まれる形でアルフィミィ共々エンドレス・フロンティアに飛ばされる。この時転移のショックで自身の名前を含めた全ての記憶を失い、アルフィミィもまたお互いの名以外の記憶をなくしていた。
シュラーフェン・セレスト内で調査にやってきていたハーケン・ブロウニングと遭遇するも、この時の会話で二人がハーケンからすると危険なキーワードに引っかかった(異世界のメカである「ゲシュペンスト」と、かつてのEFを造った「アインスト」)ため、行き違いから一時戦闘になるもしばらく後に水入りとなり、記憶の手がかりを得るべくツァイト・クロコディールに保護される。
その後、かすかなイメージを頼りにネバーランドへ出向き、大所帯となっていたアレディ一行と合流。この直後にピート・ペインと交戦、ハッキングを受けたアシェン・ブレイデルを救出するというアクシデントに見舞われることになった。
戦いの中では何度か記憶に引っかかる場面はあったものの進展はなかったが、シュテルベン・シュロスでピートがレモンの名を口にしたことで大半が蘇り、帰還間際にようやく全てを思い出すことが出来た。
第2次OG
転移した先が宇宙空間であったため、アルフィミィが再構成したペルゼインに収容され、宇宙に出ていたハガネに保護される。その後、ゲストの襲撃に伴いラミア用のヴァイサーガで出撃、一時船隊に協力。アートルム・エクステリオル消滅に伴い、ハガネが地球に下りた後は一時離脱し、クロガネ隊と接触。彼らの収容していた愛機・ソウルゲインを駆り、地球圏を襲う未曾有の危機に立ち向かうべく鋼龍戦隊に合流した。
終戦後は理由こそ異なるもののルートに関わらず立場の微妙さもあり、レーツェルの勧めでクロガネの一員となった。
戦闘能力
アクセルを語る上で注目すべきは、スパロボのキャラクターの中でも間違いなくトップに位置するその戦闘能力である。 特務部隊の特殊工作班隊長というだけあり、機動兵器の操縦技術や肉弾戦での体術能力の高さは同部隊内でも群を抜いており、記憶を失っても体に動き方が刻み込まれていた。
実際に、Aにてドモンと一矢の喧嘩の仲裁に入り両者のパンチを同時に受けた際には、打点を瞬時にずらすと共に派手に吹き飛ぶことで衝撃を受け流し、軽傷で済ましている。さらにOGクロニクルではナイフ一本でリオンにしがみつき、そのまま空中でリオンを強奪、明らかに即死レベルの高度を飛んでいるリオンから特にパラシュート等の装備を持たずに飛び降り、森林に隠していたソウルゲインに乗り込む等、尋常ではない身体能力を見せつけた。
これだけならばまだ「元々高かった身体能力が、軍人としての訓練と経験でさらに磨き上げられた結果」と言えなくもないのだが、無限のフロンティアEXCEEDにおいて存分に発揮されたその力が、途轍もないレベルであったことが判明した。
元々OGのアクセルには、「Wシリーズの性能テストを行って全勝し、ラミアとだけは引き分けた」という経歴があるが、これを裏返すと対人兵器やアンドロイドに生身で勝てる実力があるという証左になる。 さらに加えて、EXCEEDでは体術でどうにかならなくもない「舞朱雀」「麒麟」はともかく、エネルギー兵器である「青龍鱗」「白虎咬」を放ち、さらには「玄武剛弾」「乱黄龍」までも自力で放つなど、技術がどうこうのレベルを超えた力を発揮している。
この時のアクセルにはアインストであるアルフィミィが随伴していた他、彼の肉体そのものもアインストの力で復元されたものであるため、その補正がいくらか入っている可能性が高い。しかし、ソウルゲインが、原型機のEGを「アクセルに合わせて改修した」機体であること、大元のEG(アースゲイン?)が「機動兵器による格闘技の使い手(武機覇拳流?)の機体」であったことを鑑みると、元々からそういう技がある程度使えた可能性も高い。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 初出演作品。この時のみ、特殊技能でニュータイプを所持している。さらにカウンター、切り払い、底力と至れり尽くせりな技能の上、能力値もトップクラス(意外なことに技量だけは平均レベル)。スパロボ歴代主人公の中でも、カスタマイズ無しにここまで技能に恵まれた主人公は珍しいだろう。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 他版権の技能である事に配慮してかニュータイプではなくなった。今作では、OGSでは見られなかった『神奈延年氏が演じる記憶喪失時のアクセル』を見る事が出来る。
OGシリーズ
OG1の時点でアクセルの出演予定はあったが、結局実現せず、OG2で初登場することになった。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- ニュータイプに相当する先天技能がなくなった。本作ではラミアが味方サイドにいるので、彼は敵バージョンで登場。向こう側のベーオウルフを倒すための予行演習としてキョウスケをつけ狙う。この設定は寺田プロデューサーの「キョウスケとやり合わせてみたかった」という考えによるもの。性格面ではAでの敵バージョンをより極端にした描写がされており、特にWシリーズに対する不信感と侮蔑はかなりのものがある。自分の勝手な行動は棚に上げ、W15の単独行動を批判、W16の独断を罵倒するなど、かなり自分勝手な点が目立った。最期にはAライバル時での台詞を残して退場。最終的にGBA版Aの敵バージョン同様、仲間にならないまま戦死する結末を迎える。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- 本作から声が付くようになった。敵バージョンで登場するのは変わりないが、台詞が大幅に入れ替えられている。Wシリーズに対する不信感も殆ど無くなり、むしろ気遣うような発言も見られるなど、分別のある性格に変更されており、ほぼ別人と言っても過言ではない。また本作ではベーオウルフとキョウスケは別人として見ているが、こちら側のキョウスケが向こう側のように凶暴な存在にならないか警戒している。結果的にAの主人公バージョンとも、敵バージョンを合わせた性格付けとなったが、GBA版と比較すれば好評なようである。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 冒頭であちら側のベーオウルフとの対決が描かれた。こちら側へ転移したタイミングがゲームと異なっており、L5戦役ではなくインスペクター事件中である。基本的にはゲームと同じ行動を取るものの、レモンとヴィンデルの方がアクセルより先に死亡してしまい、最終話ではこちら側へ転移したベーオウルフを倒すためにキョウスケ達と共闘するが、ベーオウルフに敗れて行方不明になった(ソウルゲインは大破したものの爆発していない)。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 上記の通り仲間になる。消えかけた自らの存在を維持する成り行きでアクセルを蘇生させたアルフィミィと行動を共にする。強さは文句なしであるが、正式参入がかなり遅い。そして乗機はソウルゲインに完全に固定されてしまっておりその他のA主人公機への搭乗は出来ない(同主人公のラミアは乗り換え可能)。「アインストの手で蘇生した」という点では、皮肉にもアクセルが最も恐れたベーオウルフと似たような存在となった。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 何とアルフィミィと共にプレイヤーキャラとしての参戦が発表され、ファンを大いに驚かせた。しかも、ヴァイサーガとソウルゲインの技を生身で繰り出す(体術による物理攻撃の舞朱雀や麒麟はまだしも、エネルギー兵器の青龍鱗や白虎咬を生身で撃っている、玄武剛弾で竜巻を放っている)など、まるでガンダムファイターのような状態になっている。アルフィミィと2人で1ユニット扱い。記憶を失い、言動がアホセルバージョンになっている。また、本作ではソウルゲインの両腕に似た手甲を着けている(OGクロニクル「ヒゲの神さまの中の人はハラペコ」において、シャドウミラー時代から着けていたことが判明している)。ユニットとしての詳細はアクセル・アルマー&アルフィミィの項目を参照。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 中盤から登場する。丁度エンドレス・フロンティアから帰還した所というタイミングで参戦する。最初は宇宙ルートで合流してヴァイサーガに乗り込み、地上に戻る段階で離脱してようやくソウルゲインで参戦する。凄まじい程の強さを誇り、雑魚、ボス問わず戦っていける超アタッカーとして運用できる。また、搭乗機の類似性からトウマの特訓相手を務めることに。決戦後は、ルートに関係なくクロガネ隊預かりに。地味に今回はアンジュルグ以外のシャドウミラー系の機体に乗り換えすることができる(ただでさえ強いソウルゲインから降ろして乗せる価値があるかは人次第だが)。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- ラ・ギアスに召喚されていないので本編には全く登場しない(そもそもエンドレス・フロンティアから帰還する頃には召喚事件が終わっている)が、アーカイブモードで声が入っている関係でスタッフロールにクレジットされている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
搭乗機の関係か、格闘と射撃は高水準。しかし、器用貧乏にも成りかねず、特殊技能によって性格が変わる。敵としてはシャドウミラー中最強の能力を誇る。
OGシリーズでも、ソウルゲインに搭乗した時の強さは敵味方問わず抜きんでており、特に中盤に参戦する第2次OGではシュウ&グランゾンと並んで文句無しに最強候補の一角。
精神コマンド
見事なまでにスーパー系のラインナップ。初スポット参戦の時点で既に5つまで修得しているため、死角はない。
ツイン精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- OG外伝
- 底力L9、援護攻撃L3、アタッカー、カウンターL9、気力限界突破
- 攻撃役に必要な技能が一通り揃っている。底力はインファイトで上書きし、連携攻撃を修得すれば死角はない。
- 第2次OG
- 底力L7、援護攻撃L1、アタッカー、カウンターL9、気力限界突破
- 底力と援護攻撃のレベルが下がっているが、構成自体は同じ(今作では後天性のレベル制技能はパイロットのレベルアップでは成長しない)。アタッカーが後付けできなくなったので、持っているというだけでアドバンテージが大きい。再攻撃と技量育成で単機特化にしてもいいが、連携攻撃を習得して援護攻撃のレベルを上げ、覚醒で先制攻撃を加えつつの援護特化仕様にするのもいい。底力は相変わらずソウルゲインとの相性が最悪なので、上書きして両方習得してしまうのもありといえばあり。
無限のフロンティアEXCEED
無限のフロンティアEXCEEDでは、前出の通りアルフィミィと一対で一人の戦闘キャラクターという扱いで登場。使用技や精神コマンド、装備品等も両者の特徴が現れたものとなっている。
詳細はそれぞれ下記記事を参照。
人間関係
「向こう側」の世界
- レモン・ブロウニング
- シャドウミラー在籍時の同僚で恋人。アクセルの自爆後、彼とその搭乗機を回収するが、互いの現在の立場と考え方の相違は埋められず別れることになる。アクセルは彼女との関係を「成り行き」だと言っているが、内心では相当な思い入れがあった様子。後に死別してしまうが、その足跡は死してなおアクセルに道を示した。
- ヴィンデル・マウザー
- シャドウミラー在籍時の上官にして、無二の戦友。アクセルの兵士としての能力を高く買っていたが、Aではアクセルが主人公の場合に限り、自らの意志で彼と決別する。ジ・インスペクターでは彼との戦友関係が強調されており、最終話でヴィンデルの形見となったツヴァイの左腕を「借りる」。
- ラミア・ラヴレス
- W17。シャドウミラー内ではアクセルが隊長で、ラミアが部下という関係だった。アクセルと同等の戦闘力を誇り、アクセル自身もライバル視していた。敵対関係にあってもアクセルを隊長と呼び続ける。A主人公時
は作中始めてあった時に自分の恋人と勘違いしていたが、記憶を取り戻した後には彼女を「人形」と呼び続け嫌悪しながらも、自我を持つ事を望んでいるような発言も見受けられる。OGシリーズでは関係が異なりアクセルのライバルとは言い難くなっている。ラミア主人公時(及びOG2)では「レモンの玩具」などと見下し、裏切ったことに激怒して最期まで彼女の考えを否定し続けた。OGsではラミアのおかしな敬語に呆れながらも比較的穏やかに受け流したり、ホワイトスターで敗北後、脱出を促す彼女に人形になってまで闘争に殉じようとする理由と葛藤を語った。外伝でキョウスケらと共に彼女を救出して以降は、ナンバーではなく名前で呼ぶ等、一個人として向き合う姿勢を見せている。
- エキドナ・イーサッキ
- W16。自身の副官として任務を遂行した。ホワイトスター周辺のL5宙域での戦闘で、キョウスケ・ナンブのアルトアイゼン・リーゼの攻撃からアクセルを庇って散る。エキドナ自身はラミアに指摘されても最期まで認めようとはしなかったが、その行動は紛れもなく他者の命令ではなく、自らの意志で行ったものだった。アクセルは、GBA版ではエキドナのその行動に「ベーオウルフとの決着を邪魔された」と激怒したが、OGSでは自我を見せたエキドナに驚きながらも、彼女の進言を受け入れ撤退。その後「仲間」と認めるなどかなり異なる。
- ウォーダン・ユミル
- W15。リメイクで一番変わったのは「武神装攻ダイゼンガー」後の彼への対応であろう。
- ベーオウルフ
- 平行世界における連邦軍特殊鎮圧部隊『ベーオウルブズ』(GBA版Aではゲシュペンスト隊)隊長キョウスケ・ナンブ大尉。OGS以後はアインストに侵食された設定となっている。本来なら同じ連邦軍所属なので友軍になるのだが、シャドウミラーが反乱を起こしたため完全に敵対することに。アクセルは激しい敵対心を抱くと共に、彼の常軌を逸した能力と思考に危険性を感じている。リュケイオスでの転移前に、彼の乗るゲシュペンストMk-IIIと交戦した。その様子は、無限のフロンティアの予約特典となったドラマCDや、ジ・インスペクターの第1話に描かれている。
- マルティン・ロメロ
- 「向こう側」での部下。体勢を崩したアクセルのアシュセイヴァーをかばい、Mk-IIIの攻撃を喰らって戦死している。OGクロニクルでは、「こちら側」の彼の家族と仲間を助けるべく力を振るった。ちなみに「こちら側」の彼はDC所属だったらしい。
- バリソン
- 「向こう側」での部下。詳細は不明だが、ベーオウルブズに部隊ごと撃破されている。アクセルも信頼を寄せていたらしく、撃破の報を聞いて驚愕していた。
- ラウル・グレーデン
- 妹の仇として彼に追われる。一度死亡したアクセルだが、アルフィミィの力で復活し、彼との因縁の地で再び合間見える。そして目の前で妹のエクサランスが帰還したことを見た事で、この世界で自分がやるべきことを告げる。
「こちら側」の世界
- キョウスケ・ナンブ
- こちら側のキョウスケも、向こう側の通称であるベーオウルフと呼ぶ。OGではそのままだが、OGSでは最後の決戦時にベーオウルフではなくキョウスケ個人として認めて名を呼ぶようになる(ただし、戦闘台詞は最後まで「ベーオウルフ」のまま)。オペレーション・プランタジネットで一度は完全勝利を果たすが、ホワイトスターでの決戦では逆に敗北してしまう。後にOG外伝で和解し、共闘する。アルフィミィ曰く「ツンデレ」との事。
- ギリアム・イェーガー(ヘリオス・オリンパス)
- OGでの次元転移装置は『アギュイエウス』『リュケイオス』となっており、ギリアムはその開発者という設定。このため、ヴィンデルの搭乗機ツヴァイザーゲインに搭載された次元転移装置『システムXN』のコアとなる存在。確実な次元転移を行う為には彼の存在が不可欠となった(Aではヴィンデルらは次元転移装置を使いこなしていた為、設定自体が異なる)。シャドウミラーは「こちら側」への転移時に多くの機体と仲間を失った事もあり、確実な転移を実現する為に彼も付け狙っていた。
- エクセレン・ブロウニング
- OGではレモンの平行存在。レモンは平行世界のエクセレン(=自身)については「死別した妹」とアクセルに説明していた。アクセルが転移した世界では、敵対視するキョウスケの恋人であった。アクセルは彼女の姓がブロウニングである事を知った時、かなりの衝撃を受けていた。
- アインスト・アルフィミィ
- 転移した世界における、エクセレン・ブロウニングの不完全なコピー。OG外伝では彼女の手により蘇生する事となり、以後相棒関係に。死別した恋人であるレモンの元になったエクセレンから生まれた存在である彼女と相棒になる、とややこしい設定である。彼女から「将来を誓い合った仲」の発言でよく誤解されるが、第2次OGでの彼女とのリレーションが恋愛補正ではない。…なったらなったで、ロリコンの烙印を押されるのだが。
- エリック・ワン
- 回収されたアクセルの世話をし、大破したソウルゲインを修復した。
- フォルカ・アルバーク
- OGクロニクルにて修羅時代の彼と一騎討ちを行うが、その後のイェッツトとの戦いでは共闘し、即席の合体攻撃「機神猛撃舞朱雀」を放つ。
- トウマ・カノウ
- 第2次OGでは雷鳳と似た戦闘スタイルおよび操縦システムを持つソウルゲインのパイロットということで雷鳳を乗りこなすための特訓をトウマに課す。最初は乗り気ではなかったようだが、実際はエクセレンが驚くほど熱心に指導しており、意外な面倒見の良さが垣間見られる。第3次αにおけるトウマルートでの鉄也ポジション。…ところでソウルゲインの原型であるアースゲインのライバル機、ヴァイローズも雷鳳と同じく「足技を主体とする機体」なのだが、シナリオライターはそれを意識しているかどうかは不明。
- コウタ・アズマ(ファイター・ロア)
- ダークブレインやデュミナスなどと戦った戦友。アルフィミィが謎の生命体に連れて行かれる時に共に行動(ドラマCD「無限の扉絵より」)。エンドレス・フロンティアでは記憶を失ったアクセルはコウタのことを忘れていた。
無限のフロンティア
- ハーケン・ブロウニング
- W00。口調のいくつかも引き継がれており、アクセルが遺伝的な父親なのではないかとささやかれた。ただしエンターブレイン刊『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ パーフェクトバイブル』での開発者インタビューでは、開発側からアクセルのDNAを受け継ぐという発言はあったものの、『ここで言うDNAとは遺伝子のことではなく、特徴や要素と言う意味合い』と注釈がつけられている。
『無限のフロンティアEXCEED』では、初対面でアクセルとアルフィミィが、ハーケンからすれば危険極まりないキーワード(10年戦争の元凶たる「アインスト」、異世界のメカのレプリカである「ゲシュペンスト・ファントム」)にばかり反応するので、二人を危険視し半ば強引に連れて行こうとするが、何故かお互いに相手が気に入らず、いきなり険悪な雰囲気となり戦闘になっている(かつて騙される形で戦った事に後悔していたハーケンがすぐに思い直して戦闘は中止される)。その後、アクセルがアシェンを救ってくれた際にはハーケンはファミリーを代表して礼を言う等、心から感謝していた。アクセルはハーケンがW00と知った際に酷く動揺し、EDにおいて記憶を取り戻して元の人格に戻った際にはハーケンに「自分の事が知りたくないか?」と訊ねている(結局、ハーケンがそれを知る事を断ったため、2人の関係は明かされなかったが、ハーケンはこの時「ジョーンがくれた誇りさえあれば、本当の父親の事は知らなくてもいい」とアクセルに答えている)。 - アシェン・ブレイデル
- W07。W03であるピート・ペインの「コードPTP」によって強制的に操られ、ハーケン達と交戦させられた際、ネバーランドとそれに関わる全てを抹消する為に「コードATA」を発動させられそうになるが、アクセルとアルフィミィの外部からの衝撃で「コードDTD」を発動し、命令を強制解除させるという荒技で救われている。勿論、「OG外伝」にて同じ方法でラミアを助けたイベントのオマージュである。EDで元の人格に戻った際は、アシェンがハーケンを育てた事を知って驚き、そしてレモンがWシリーズに望んでいたものを感じ取った。
- 楠舞神夜
- 初対面時に彼女の姓に反応する。また、髪にも反応する。ちなみに彼女のフルネームは記憶回復後は「カグヤ・ナンブ」と呼んでいる。
- エイゼル・グラナータ
- 彼を見ていると記憶が蘇る気がするらしい。エイゼルからは「白き剣士」と呼ばれるが、これは某ベルセルクを意識した声優ネタと思われる。
- ピート・ペイン
- W03。彼の最期の瞬間、レモンに会う事があったら「感謝している」と伝えてほしいと遺言を託される。全ての記憶を取り戻したアクセルはこの事をどう思ったのであろうか…?
版権作品との人間関係
名台詞
戦闘時
通常時かつ戦闘中のみだが、命令形の最後に「い」がつく独特の台詞回しが特徴。
- 「スマートにいこうぜ!」(記憶喪失時)
「物事はスマートに、な」(通常時) - 言葉遣いに違いはあれど、記憶の有無やバージョンに関係なく、戦闘中によく発する台詞。なお、ハーケン・ブロウニングも必殺技のラスト・ショウダウン終了時に「何事もスマートに、な」と言うことがある。
- 「俺の悲鳴を聴けぇ!!…なんて言ってる場合かよ!!」
- APで追加された、被弾時の台詞。声優が設定されたことによって実現した声優ネタ。『EXCEED』ではさらに激励使用時に「俺の声を聴けぇ!」や連続攻撃開始時に「俺の叫びを聴けぇ!」とも言っている。
- 「ウロコ砲発射!」
- 記憶喪失の状態で、ソウルゲインの青龍鱗を使用するとたまに言う台詞。『EXCEED』でも「烈火青龍鱗・黄泉路」で言う。
- 「ソウルゲイン、ロケットパンチ!」
「ロケット・ソウルパンチ!ってな!」 - 記憶喪失の状態で、ソウルゲインの玄武剛弾を使用すると言う台詞。マジンガーZのロケットパンチを参考にしたのだろうか。
- 「伸びろ、爪!」
- 記憶喪失の状態で、ヴァイサーガの水流爪牙を使用するとたまに言う台詞。「ウロコ砲」同様、アホセルが『アホ』であることを端的に表している。『無限のフロンティアEXCEED』でも水流爪牙を使う際に叫ぶ。…爪、ないじゃんとか言ってはいけない。
- 「照準よし!」
「発射よぉしっ!」 - APにおけるFソリッドカノン発射時の台詞。下段の文法が間違っているような…。
- 「ちょいなぁっ!回避成功!」
「世の中上手くいかないもんさ、こいつが」
「残念無念、また来てねん!」 - アホセル時の回避台詞。
- 「邪魔~するぜ! なんてな」
- ジャマー発動時の台詞。ちなみにEXCEEDの会話イベントでも言っている。
- 「コード麒麟!」
「この一撃で極める!!」
「でぃぃぃやっ!!」 - 麒麟使用時の台詞。特に「でぃぃぃやっ!!」はアクセルを代表する台詞の一つである。なお、EXCEEDの公式サイトでは「この一撃で決める!」と表記されている。『EXCEED』では機動兵器に乗っていないが、ソウルゲインの操縦系統を考えると、恐らく条件反射で無意識に言っているのであろう。ちなみにAPでは「麒麟、真・極ッ!!」となり、これはEXCEEDにもある。
- 「やり返さねば気の済まない性質でな」
- 反撃時の台詞。GBA版では「!」がついてより攻撃的になっている。
- 「ひとつだけ教えておく。この世界に貴様の居場所はない」
- 対デュミナスの特殊戦闘台詞。OG世界に新たな混乱を呼びこんだ元凶を、一言で切り捨てる。
- 「お前の存在も否定される……以前のおれ達のようにな」
- ダークブレインとの戦闘台詞。どんな形であれ、混乱を呼ぶ者は決して肯定されない事を身を以って知ったアクセルだからこその発言。
- 「失せろ。この世界からな」
- 風刃閃、麒麟でのトドメ台詞。
- 「皮肉だな。世界の有り様を変えようとしたおれが、貴様を止める側に回るとは」
- その正体である対ユーゼスの戦闘台詞。かつての自分の行動を振り返って自嘲しつつ、新人祖にならんとするユーゼスに挑む。
A
インターミッション
- 「~なんだな、これが」(記憶喪失時)
「~だ、これがな」(通常時) - 記憶喪失中に時々使う語尾。こちらも記憶が戻ってからも、若干言葉が変わりながらも口癖として残ってしまう。Aでアクセルが敵のときはこの口癖は存在しないが、OGS(正確にはOGクロニクル)以降はOGシリーズでもファンサービスからか、或いはGBAOG2での彼とは別の性格であることを表すためか、記憶喪失になっていないのにこの言葉を使うときがある。『EXCEED』では前者で固定だが、特定イベント時には後者に。
- 「…うう…レモ…ン…」
「…俺は…誰だ…?どうしてこんなところに…?」
「…ふざけるなら、もっと気のきいたことを言っているよ」
「くそ…思い出せない…。記憶喪失というやつらしい…」 - 第1話「落ちてきた男」より、本編における最初の台詞。上記の台詞は後に無限のフロンティアEXCEEDでもDVEで再現されている。
- 「俺からいいスか?長官。ジオンの基地でムリヤリ働かされていた人たちを何人か、保護したんです」
「ジオンもジリ貧じゃないっスか。人手不足なんですねえ…。あちこちから、モビルスーツとか操縦できるパイロットを拉致してたみたいなんですわ、これが」
「その人たちの中で、連邦軍に協力したいっていう人たちがいたんですよ!感激もんですよ!その代表がカミーユ・ビダンさんなんですねえ、これが」
「療養中だったんですが、連邦の正義に目覚めて復活したんです!」 - 同じく第7話より。三輪長官にアイナを説明するとき。アクセルいわく、シャドウミラー時代から、上司にこんなことばっかり言ってたらしい。
- 「歴史の影からねぇ。…ドモンを見てると目立ってしょうがない気がするけどなぁ」
- 第12話「星の屑の記憶」より。ルリから「シャッフル同盟」の歴史や説明を受けた際に。たしかにそうなのだが…。
- 「通信が?…女? おい、あんた誰だ!?」
「人違いじゃないのか? 木星トカゲに知り合いはいないんだな、これが」 - 第13話「現れた『影』」より。ラミアとの会話。
- 「…地球連邦軍特別任務実行部隊シャドウミラー…特殊処理班隊長…アクセル・アルマー。そうだ…俺は…そうだったのだ…」
- 第20話「あの忘れえぬ日々」より。ツヴァイザーゲインと接触した事で、彼はようやく己の記憶を取り戻した。だが…
- 「なに? …っと、そんなことはないんだな、これが」
(いかんな。…我ながら、おかしなしゃべり方をしていたものだ) - 第21話「決められた道をただ歩くよりも」より。口調の違いを「しゃべり方おかしくねえか?」と甲児に突っ込まれたときの返答。
- 「…その通りだ」
「…俺たちは、この世界に来るべきではなかった。…今ならわかる、俺たちを否定した、連中の気持ちが…!」
ヴィンデル「アクセルッ! 貴様、狂っていたかッ!」
「学んだのさ…!」 - 第25話「星灯りの小夜曲」より。ヴィンデルへ大介が言った「闘争から生まれるものと失われるもの、それは等価値ではない!!」というセリフに対して。この直後、アクセルはツヴァイザーゲインとレモンの機体に向かって突進。そのまま自爆したが、レモンの手によって、大破した機体と共に回収された。
- 「…この世界に俺たちの居場所はなかった。それがわかっただけだ」
レモン「今までのあなたの方が素敵だった。ねえ、記憶も戻ったことだし、戻ってくる気はない?」
「…言うな。もう以前の俺には戻れん。レモン、お前との関係も、な」 - 第27話「あなたがいて、私がいる」より。ジャブローで目覚めたアクセルは、レモンと束の間の再開を果たす。
- ラミア「意味がわからんな。ただわかるのは、貴様らの…」
「それがわからねえから、お前は人形なのさ」 - 同じく第27話より。デュオ達ガンダムチームの危機に颯爽と駆けつけて。
- 「…その甘さがいいのさ。お前にはわかるまい…味を感じることができないお前ではな」
- 上記の直後、アクセルの救援を受け入れたカトル達を「考えられん甘さだ」と嘲るラミアに対しての痛烈なカウンター。
- 「アカツキ会長、観念しな。元スパイも走るからよ」
- 第28話「それぞれの戦う意味」より。左近寺博士に「会長だろうがスパイだろうが関係ない」と怒鳴られてビビッているアカツキに対して。実に説得力がある。
- 「気にするなよ。俺は気分爽快だった、こいつがな」
- 終盤、三輪長官を半殺しにしてしまったことを反省する一矢に。多くのプレイヤーの心境を代弁しているようにも思える。
- 「…自分を持たない、持つことができないお前は…やはり出来がいいだけの…ただの人形だ、W17」
「レモン…最高傑作は、お前が求めたものにはならなかった…これがな」 - 第38話「静寂の声」より。ラミアとの決着をつけて。「私が倒れたところで、Wナンバーはいくらでもいる」と自らの死を眼前にしてなお冷静に振舞う彼女に、アクセルは哀れみを込めて「人形」と断じる。爆散するラミア機を尻目に、彼はここにはいないW17の創造主に向けて、静かに呟いた…。
- 「…こんな気持ちになるなら、やっぱり間違っているのさ、レモン」
- 第39話「極めて近く、限りなく遠い世界に」より。「敵と味方に別れることなど戦争では珍しくない」とレモンに言われた際の台詞。
- 「殺しあい、壊しあい、奪い合う世界を維持しようという理論…間違っているのさ、たぶんな…!」
- ヴィンデルとの戦闘前会話。「たぶんな…!」のあたりが彼らしい。
- 「もう少し…もう少し、がんばってみるさ。レモン…この愛すべき、お人好したちが支える世界で、な」
- エンディングにて。自機を自爆させ、ヴィンデル諸共消え去るつもりだったが…天の悪戯か、アクセルは生きていた。そしてそんな彼の元に、ロンド・ベルの仲間達が次々と駆けつける。アクセルは「世界を混乱させた責任は自分にある」と自身の救助を渋るものの、仲間達の説得に心を動かされ、この世界で生きて行く事を決める。そして彼は今は亡きレモンに向けて決意を呟くのだった。この台詞を最後に「A」の物語は幕を閉じる。
- 「おれも堕ちたな、お前と同じ扱いとは!だが、忘れるな、W17!おれは望んで人形になった!お前は……何になることを望……」
- 敵バージョン最期の台詞。
OG2
- 「覚悟してもらう……!」
「受けろ! 舞孔雀!」 - 舞朱雀使用時の台詞……なのだが、よりによって「朱雀」を「孔雀」と誤字。音の響きが似ているので、台詞を打ち込む時に間違えたのだろう。
- 「上等だ! これで終わりと思ってはいまいな!」
- 被弾時。戦争屋というかケンカ屋のようである。
- 「ソウルゲインよ、再びおれにその力を示せ。そして……」
『貫け、奴よりも速く』
「来い。貴様らを倒し、おれは本懐を遂げる」
「そう、己の……」
『己の信じるもののために』 - GBA版OG2における22話「貫け、奴よりも速く」及び39話「己の信じるもののために」より。アクセルのこの台詞と共にタイトルコールが行われる。OGSではアクセルの設定変更に伴ってこれらの台詞はなくなった(タイトルコールもシナリオ冒頭で行われる)が、前者はOGシリーズのアクセルを象徴する台詞という事からか、無限のフロンティアEXCEEDにて麒麟・魂抉の台詞として復活している。
OGS
- 「ヴァルシオーネか。こちらでは戻ってきているようだな」
- 「貫け、奴よりも速く」でのリューネとの戦闘前会話。「向こう側」ではDC戦争後の流れが違っているため、リューネも消息不明のようだ。
- 「互角の勝負をしてどうする? それで貴様が敗れたら?」
「…もういい、下がれ。言ったからには、ゼンガーは必ず貴様が討て」 - OGS第37話「武神装攻ダイゼンガー」のシナリオエンドデモより、ウォーダンの行動に対する指摘。GBA版では「命令が実行できないなら処分する」と完全否定だったが、リメイク後は自分本位な考えである事に苦言を呈しつつも、「そこまで言うならやって見せろ」とある程度の理解を見せている。
- 「……W17に続き、奴もあの調子か」
「レモン、調整を見直した方がいいんじゃないか? この分では、16も怪しいものだぞ」 - ウォーダンが去った後の反応もこうなっている。Wシリーズの存在を戦力として計算している分、「指揮官」としての側面が強調されている。この後レモンから「向こうと変わらない調整をしている」と返され、「こちら側」に来たことが彼らに何かしらの影響を与えたことを示唆される。
- 「戦友……特に自分にとって近しい者が重傷を負って、そんな平然とした態度を取れるはずがない。貴様と一緒にいるヘリオスの態度を見れば、一目瞭然だ」
「貴様はそれに気付かず、口先だけでおれを欺こうとした」
「……なめるんじゃねえぞ、人形風情が……!」 - OGS第41話「時のストレイシープ」にて。キョウスケの生存を確かめるためにラミアに探りを入れるが、その時にラミアが「人形」のように振舞ったことで、思わず激昂。傍にいたラウルが妹を失いアクセルに激しい怒りをぶつけ、アクセルも望んで戦場の中で生きる身として彼の怒りを受け止めていた最中でもあり、人の生死にまつわる感情に鈍感なラミアの所業に我慢がならなかったようである。ただしその後「陳腐な言葉」だったと自己嫌悪を見せていた。のちにOG外伝で、デュミナスに取り込まれたホムンクルスを見て、ラミアが嫌悪感を抱いたことに、アクセルは「これからお前が背負うものだ」と諭している。
- 「ベーオウルフ!貴様とは奇妙な因縁だった!」
「貴様もいずれ変貌するかも知れん……!こちらでのエクセレンのように!」
「いずれにせよ、貴様は倒しておかねばならんのさ!」
「『こちら側』と『向こう側』の世界のためにもな!」 - OGSでの決戦におけるキョウスケとの戦闘前会話。彼を危険視するアクセルの考え方がよくわかる台詞だが、どういうわけか接点がないはずの「アインスト化したエクセレン」に言及している。一見、機体だけを見たのではわかり得ない事実のように思えるが、アクセルはあちら側で異形の存在へと成り果てたゲシュペンストMk-IIIを目撃しているので、そこからの推測であろう。ちなみに「ジ・インスペクター」ではエクセレンの件はなくなっている。
- 「人形の貴様の方が人間らしい……か。戦争には向いていない、な」
「……撤退する。貴様の言うとおりにだ、これがな」 - 「今回命拾いしたのはおれの方だったな。人形…いや、仲間を失いはしたが」
- OGs『己の信じるもののために』より。エキドナの捨て身の援護で窮地を救われ、彼女の進言を受け入れ撤退するときのセリフ。彼女の死後は仲間としてその死を悼い、ホワイトスターでの最終決戦に備える。
- 「来い。ベーオウルフ…いや、ATXチーム...キョウスケ・ナンブ‼︎」
- 「違うな……W17……。おれは人形になりたかったのさ……」
「余計な感情を捨て……闘争の中に生きたかった……」
「すでにおれは……人間として生きる道……居るべき場所を……見誤っていたのかも……しれん」
「だから消える……おれの闘争はここまで……だ、これが……な」
「……レモン、また……どこか……で……」 - OGs版『裁く者、裁かれる者』より。上記は決戦前、下記は撃墜時の台詞。初めて明かされる、人形になろうとした『理由』である。闘争の中こそが己の生きる道だと感じていたアクセルは、ヴィンデルの言う「闘争の終わらない世界」に安らぎを見出したのだろう。明らかにGBA版と性格が違うことが解る。レモンへの別れの言葉と共に、ソウルゲインと共に爆散した…が?
OG外伝
- 「……静かだ。レモン、静寂が日常である世界……案外……悪くはないようだ」
「終わる時は……まともな死に方をするとは……思って……いなかったが……」
「レモン、おれは……贅沢者だ、な……」
「…………」 - OG外伝2話「捨てる神あれば」の終了間際、大破したコクピット内での呟き。求めていた「闘争を日常とする、騒乱の世界」に対し、死を前に「静寂を日常とする、平穏な世界」に対する価値観が変わっていく。
実はこのシーン、Aにおけるアクセルのエンディングの再現。原作ではこの後ロンド・ベルに救助されたが、こちらで彼を助けたのは……。 - (……修羅……奴らの闘争は……おれ達が目指していたものと違う)
(あれは制御された戦争ではない。無秩序……そこから生み出されるものは、単なる破壊に過ぎん)
(腐敗を粛正するのではなく、世界をただ混乱させるのみ……)
(……いや、変わらないのかも知れんな、こいつは)
(平和による腐敗……戦争による破壊……どちらにせよ、失われるものは数多く存在する) - 「争覇の宴(後編)」のエンドデモでのモノローグ。トーチカ1で発生したクライ・ウルブズと修羅の戦いを通してシャドウミラーの戦いを見つめ、遅まきながらヴィンデルの理想が矛盾に過ぎなかったことを悟る。何もわからぬまま生き残ったことに困惑するアクセルだったが、その時……?
- 「……やれるものならばな。ここで終わるなら、おれの道も所詮はその程度だったということだ。これがな」
「ソウルゲインよ……おれ達は静かに眠らせてはもらえんらしい。もう少しだけ、付き合ってもらう」
「再びおれに……その力を貸してくれ!」 - 「放たれた凶獣」にて。因縁も何も存在しない新たな戦い……その先に己の道を見出すべく、ソウルゲインが再び戦場に立つ。
- 「それともう一つ……異なる手段で転移したおれ達は、それぞれ同じ世界に辿りついた。あの時消えたはずの……もう一機のエクサランスもだ」
「これは単なる偶然か? ……もし、そうでないとしたら?」 - 「還るべき処へ(後編)」でのラウルとの会話の一部。異なる手段で転移した者たちが同じ世界に集まった事に対し、「何者かの意志による、何らかの力」が働いたのではないか、と疑念を抱く(これはギリアムがOG2でアクセルに「異邦人であるはずの自分達がこの世界にいられるのは何者かの意思が働いている」と告げたためでもあるだろう)。それを考えると、OG世界はまるで「Z」の多元世界のようでもある。
- 「甘いぞ、キョウスケ・ナンブッ! コードATA……灰を灰に還すものの威力、知らんとは言わせん!」
「組織の中核たる貴様がそのザマで、この先の戦いをどうやって勝ち抜くつもりだ!!」 - ATA発動前にラミアを撃墜しようと構え、止めに入ったキョウスケに対する一喝。「兵士」としてはキョウスケが上でも、「指揮官」としてはアクセルの方が上であった。だが……。
- 「おれを信じろ。貴様らが紡いだ、奴の生きる道……」
「おれが再び繋ぎとめる」 - OG外伝より、ラミア救出にあたってキョウスケへ向けた励まし。この後一か八かの賭けに打って出たアクセルは、見事に大当たりを引くことになる。ちなみに、EXCEEDでも同様のやり取りがある。
- 「そうだ、忘れるな。貴様はあいつの希望だ。今までも……そして、これからも」
「二度と忘れるな、ラミア・ラヴレス」 - OG外伝第28話「還るべき処へ(後編)」にて。下記名場面のシーンの最後のやり取り。
- 「闘争が日常である世界……それを求める気持ちはわからんでもないが、な」
- OG外伝より、修羅王との特殊戦闘台詞。アクセルの参入タイミングの関係でフリーバトル限定。かつて同じ世界を求めた者として、理解を示しつつも暗に否定を表明している。
- 「……余計なことは言わんでいい」
- ソーディアン内部に突入した後、アルフィミィのツンデレ発言を受けて。否定はしていない。
- (シュウ・シラカワ、そしてヘリオス・オリンパスも……おれと同じく、気にしているようだな)
(偶然という言葉では説明のつかない……今の状況を) - デュミナスとの対話でのモノローグ。自分達シャドウミラーを含むデュミナスにまで至る異邦人達がOG世界に転移した事をやはり偶然ではないと感じるアクセルだったが、後に更なる異邦人達と遭遇する事となる……。
- 「推測か。叡智の集合体とやらにも、わからんことはあるらしいな」
- ダークブレインとの戦闘前会話にて。OG世界が「鍵の集まる場所かも知れぬ」と述べた闇黒の叡智に対し、痛烈な皮肉で返している。
- 「どのような世界が“楽園”と呼ばれるのか、それを確かめに行くさ……これがな」
- OG外伝ED。ラミアがレモンから受けた「楽園から追放された」発言から、アクセルに「楽園とはどのような世界なのか」答えを求めた際の、アクセルなりの回答。お互いレモンに対して「親・恋人」という関係で繋がったことだろうか。なお、エクセレンから「さよなら……アダム君とイヴちゃん」とアクセルらを祝福したのだが、この発言はレモンがラミアに告げたOG2シナリオ「楽園からの追放者」のシーンの一部からのアレンジである。
第2次OG
- 「この世界……新参者には厳しいぞ、これがな」
- セティに対して。「新参者」が悉く侵略者だったということもあるが。ちなみに初登場の作品の発売日で言えばアクセルの方が明らかに新参である点をネタとして突っ込まれることがある。
- 「悪いが、人外の連中は見慣れているのさ。この世界に戻る前にな」
- 宇宙ルートにて。確かにあの世界では、異邦人も入れると獣人達がいれば妖精もおり、鬼もいれば妖怪がおり、水中人や有翼人や魔族までいたので、今更怪人が現れたところで驚きはすまい。
- 「……ある意味、“楽園”と言えなくもないところだったがな」
- 「蒼炎の逆鱗」エンドデモにて、エクセレンとの会話中に。言うまでもなくエンドレス・フロンティアのことである。渋い顔なのは「アホセル」状態だった時のことを思いだしたからだろう。しかしまあ、確かにOG本編の世界と比べれば、EFは非常に平穏である。ちなみに、この「楽園」を邪推されてエクセレンに「意味深」と言われるも、キョウスケとともに「むしろ意味不明だ」「曲解にもほどがある」とコンビネーション突っ込みを披露した。
- 「……おれは、この世界の枠の歪みが気になっている。自分自身が別の世界から来たというのもあるがな」
「そこだ。この世界には、境界線を歪めるものがあるのかも知れん。おれはそれが知りたい」 - 同場面にて。「境界線を歪めるもの」と言えば、ゲストが出て来た以上グランゾンの特異点か、はたまたこいつか……?あるいは、ペルフェクティオ曰く災厄を呼び寄せるとされるクロスゲートのことかもしれない。
- 「まがい物で抑え切れるものか!! 暴走せずに済んだことをありがたく思うんだな!」
- 「封印の予兆」にて、取り込んだアルフィミィの力を制御しきれないドゥバンに対して。
ドラマCD/ジ・インスペクター
- 「その通りだ、レモン。だが……おれ達が辿り着くその先に、奴と同じような存在がいたら…どうする?」
「そのために……ただ逃げるわけには行かない」 - ドラマCDより。OGSのアクセルの性格と、「向こう側」をどう考えているかが窺える。
- 「ベーオウルブズ…いや、ゲシュペンストMk-III!おれはこの世界から決別する!行き掛けの駄賃だ、持って行くぞ!貴様の首をだ、キョウスケ・ナンブ!」
- 上記の台詞の直後にベーオウルフとの最後の戦いを仕掛ける際の口上。
- 「ファイナルフェイズ終了まで7分…他の部隊もここに向かっているはず。どのみちあまり時間は掛けられんか」
「リュケイオス、転移シーケンス開始!ショーダウンだ、ベーオウルフ!」 - ベーオウルブズの量産型ゲシュペンストMk-IIを全滅させた後の台詞。この時点でリュケイオスを起動させている。
- 「それが……そんなものが貴様の手に入れた力か! ベーオウルフ!!」
- Mk-IIIが再生し、さらには巨大化していくのを目の当たりにして。ジ・インスペクターでは外道とまで言っているあたり、人知を越えた力に手を出したベーオウルフに対する兵士としての怒りが感じられる。
- 「残り時間は127秒…ヤツを倒し、転移するには……やれるか、おれに?」
「認証コードOK、起爆時間セット、タイムラグは5秒…ただの博打だな、こいつは」 - ジ・インスペクターにてベーオウルフと対峙した際の台詞。ここで言う残り時間はリュケイオスが転移を開始するまでの時間だがこの台詞から放送時間2分で本当にアクセル転移までの場面が描かれている。
- ドラマCDでは残り時間は150秒になっていた。
- 「ここだ!ソウルゲイン、フルドライブ!ブースト展開!奈落へ落ちろ!」
- アインストヴォルフの突撃を利用して地下ドックに落とす際に。
- 「ベーオウルフ、この地下ドックが…終着点だ…」
- 叩き落とした直後の台詞。実際にドラマCDでは終着点だったが、ジ・インスペクターでは…。
- 「転移が間に合ったのさ…俺達の方舟が祝福されてるかどうかは分からんがな…」
- 何もない地下ドックを見て狼狽えるベーオウルフに突きつけた止めの言葉。
- 「行くぞ、ベーオウルフ!今この瞬間だけは…流れはおれにある!その巨体ではここで満足に身動きが取れまい!」
「リミット解除、コード麒麟!ソウルゲインよ、おれを……おれを勝たせてくれっ!!」 - ドラマCDにおいて、Mk-IIIと激突する際の台詞。結果は痛み分けに終わったが、当初の狙いに達したという点では勝ったと言えよう。
- 「へっ、お互いになんて様だ…だが……おれの…勝ちだ!」
- 痛み分けに終わった直後の台詞。そして、転移が始まり…。
- 「おれはこの世界と決別すると言った…貴様は…そこで吠えていろ…リュケイオスが自爆するまでの間だけで良い」
ベーオウルフ「な…に…!」
「去らばだ、おれと貴様の道が交わることは…もう無い…これがなぁ!」 - 転移の最中の台詞。
- 「おれはこの世界と決別する……貴様はそこで吠えていろ……リュケイオスが燃え尽きる、業火の中でっ!!」
- 「ジ・インスペクター」ではこちら。
- 「おれはこの世界から決別する!行き掛けの駄賃だ、貰って行くぞ!貴様の首をだ、キョウスケ・ナンブ!」
- その後、激昂して突進してくるアインストヴォルフに玄武剛弾を叩き付ける際に。
- 「貴様……! まだ滅んでいなかったか、ベーオウルフ! 今度こそとどめを刺す!」
- 『ジ・インスペクター』にて、転移直後、接近してきたキョウスケのアルトアイゼンを目撃して。直前まで行なっていた「向こう側」での死闘と転移のショックで若干混乱していたらしく、ベーオウルフが「こちら側」にまで追って来たと勘違いし迎撃しようとする。
- 「このソウルゲイン、内蔵武器は“拳”と“肘”のみだが……ヒト型なんだよ、これがなッ!!」
- 『RoA ジ・インスペクター』でアルトアイゼンの加速の付いた攻撃を"膝"を使ってカウンターを決めながら。元々ゲームでの「麒麟」で膝蹴りを行なっている事がネタになっている。
- 「そうだな、俺の……性分だ!」
- ジ・インスペクターにて脱走するW17と対峙して。なお、この時は射撃武器を捨てており、相手が格闘戦を得意とする特機であるにも関わらず、レーザーブレード1本で戦う気であった模様。
- 「レモン……振り払ってやるさ、おれ達に絡む因果を…!」
- ジ・インスペクター第25話にて、レモンの死の際に。今回のアクセルはレモンの出生を知った可能性があるが、果たしてそれをどう思ったのであろうか…
- 「借りるぞ、ヴィンデル…!」
- ジ・インスペクター第26話にて、破壊された左腕の代わりにツヴァイザーゲインの左腕を取り付けた際に。
- 「おれ達の目指した世界は否定された…! だが、奴に新たな世界など作られてたまるか! そうだろう……ヴィンデル、レモン!」
- 地球へ向かうノイヴォルフを猛追しながらの独白。理想が潰え、敗北を喫し、友を、そして最愛の恋人すらも失ってなお、決着をつけるべくソウルゲインが宇宙空間を駆ける。
- キョウスケ「貫けぇ!」
アクセル「奴よりも…速く……ッ!!」 - ジ・インスペクター第26話にて、ベーオウルフに立ち向かうべく共闘を選んだキョウスケとの掛け合い。
- 「ぐぅっ……後一撃……!」
- 上記の台詞の後、頭部を破壊されながらも玄武金剛弾を叩き込むが、ベーオウルフの反撃を受けて今一歩のところで退場してしまうアクセル。しかし……。
ちなみにこの時のソウルゲインは両腕と頭部を失ってボロボロであり、OG外伝のストーリーへ繋がる流れとなっている。
OGクロニクル
- 「貴様の『戦争』には何もない。理想も大義も……信念も。『人形』以下の下衆が……!」
「偽りの孤狼もろとも消え失せろッ!」 - OGクロニクル「ヒゲの神様の中の人はハラペコ」(栗橋伸祐)より。自身の功績のために低劣な策を弄する基地司令・ダルランを一喝し、ソウルゲインの一撃でアルトモドキごと葬り去る。「人形」以下と評している所を見るに、相当腹に据えかねたらしい。
- 「どこで覚えるんだ、そういう馬鹿な物言いは」
- OGクロニクル「袖すりあうも管鮑の交わり」より、アルフィミィの発言に苛つきつつ。本当にどこで覚えるのだろうか。
EXCEED
- 「アインスト、修羅、ダークブレイン…かつての俺達もそうだったがこの世界は外からの客が多すぎる、これがな。」
- ドラマCDでの発言。
- 「アルフィミィには借りがある。そしてこの世界そのものにもな。」
- ドラマCDでの発言。実際にAではアルフィミィと会うことすら無く、OG2ではネビーイームで散りそのまま退場だった。
- アクセル「もう遅いさ…これがな!」
コウタ「突っ込むぞ!」
アクセル「貫けコウタ、奴よりも速く!」 - ドラマCDでの発言。この直後次元の扉に突っ込んでエンドレス・フロンティアに転移することになる。
- 「ところで、おれはこんな喋り方だったかな?」
- 勝利台詞の一つ。「おかしな喋り方」だという自覚はあったらしい。
- 「おいおい、アクセルって言ったのは君だろ?」
- 無限のフロンティアEXCEEDPrologue03「堕ちてきた男」にて、違和感があると言ったアルフィミィに返した台詞。この直前には自分の名前は憶えていると言うが、その前にアルフィミィにフルネームで呼ばれるため、自分の名前すら忘れていた疑惑が浮上する…。
- 「それに……何でかはわからないんだけどさ。」
「どうもあんたのこと……気に入らないんだな、これが。」 - 無限のフロンティアEXCEEDPrologue03「堕ちてきた男」にて、ハーケンに言った台詞。これに対してハーケンも「気が合うじゃないか。俺もそうさ。何でかはわからないけどな」と答えている。何故2人がお互いに「気に入らない」と感じたのかは最後まで明かされないが、無意識にお互いの関係を感じ取ったのかもしれない。
- 「この世界、戦いが多すぎないか?」
- EXCEEDの戦闘終了時、アレディとの掛け合い台詞の一つ。かつてのアクセルが求めた世界が「闘争の世界」だったことを考えると、考え方が随分と変わったことが伺える(この時点では記憶喪失だが)。
- 「世の中上手くいかないもんさ、これが」
- 同じく掛け合いの一つ。確かにOGは大体「上手くいかない」ことの方が多い。
- 「人間離れした技ばっかりだな」
- 同じく、小牟との掛け合い台詞。まあ、その人間離れした技を繰り出しているアクセルも人の言えた事ではないのだろう。
- 「でかくて厚くて重くて大雑把だな、これが」
- 護式・斬冠刀評。本家の斬艦刀も大体そんな感じだが。……前作では神夜は「軽い金属なんです」と言っていたが、やっぱり護式は重いのだろうか? ちなみに声優ネタであるが、元ネタの方は本家斬艦刀に近い。
- 「おれを信じろ。貴様らが紡いだ、奴の生きる道……おれが再び繋ぎ止める。」
- コードDTD強制起動イベントにて。EXCEED、OG外伝ともこの台詞がある。
- 「……亡霊……進む先にあるもの……全てを……喰らい尽くす……狼……」
「そうだ……“奴”は……ナンブ……」 - EXCEEDより、ナハトとの邂逅時。予想外の相手に合間見えたその時、アクセルの脳裏にフラッシュバックしたのはあの孤狼のイメージであった。
- 「流れを失いたくない。貴様の方はすぐ仕掛けられるんだろうな? ハーケン・ブロウニング」
- 『EXCEED』より滅魏城でのナハト戦前。あまりに因縁深い相手(レプリカではあるが)との再会だったためか、口調も性格も完全に元に戻っている。……戦闘中は記憶喪失のままだが。
- 「作った人の心っていうか、想いが乗り移ってたってことさ。」
「なぜか、わかるような気がするんだよな……これが。」 - EXCEEDより、ストゥーラの意志を宿したフェイクライドを見て。Wシリーズのイメージなのだろうが、ソウルゲインに起きた現象を考えると……。
- 「いるべき場所、生きるべき道が、このエンドレス・フロンティアにあったんだろうさ。」
「自分の居場所を見失うなよ、アレディ。ロクなことにならないぜ。なぜか……そう思うんだな、これが」 - ゲルダ一派との決着後、アレディに対して。自身一度は「いるべき場所、生きるべき道」を失っただけに、より重みがある。
- (ハーケンが……Wシリーズ……? W……00……?)
(どこかで……聞いた。くっ……頭が……痛え……) - 『EXCEED』にてピートがハーケンの正体を暴露した際に。
- 「あんたを造った人が…悲しむぜ。そんな気がするんだ、これが…」
- 『EXCEED』にて自爆を敢行するピートに対して。記憶をなくしてもレモンのイメージだけは忘れなかった。
- 「世界か。本当に混沌とした世界ってのは…ここみたいなことを言うのかもな」
- 『EXCEED』にて、ヴェルトバオム封印時に。シャドウミラーとして求めた「混沌による調和」を別の形で実現したエンドレス・フロンティアに思いを馳せ、自分なりの答えを見出す。その言葉に、アルフィミィはアクセルの記憶が戻りつつあることを察する。
- 「残念ながら覚えている、これがな。」
「……我ながら、おかしなしゃべり方をしていたものだ。」 - 『EXCEED』にて記憶を取り戻した際に、「雰囲気が違う」「今までの事は覚えているのか」と総ツッコミを受けて。ちなみにアレディ曰く覇気まで変わるらしい。波国の覇気は精神力なので、記憶の有無で結構違うのかも知れない。
- 「ぐっ……。言うな、カグヤ・ナンブ。」
- 上記の台詞の後、神夜に「ちょっと不埒でしたね」と突っ込まれて。……アクセルにとっては記憶喪失時の言動は彼の邪気眼並に忘れたい事なのかもしれない。
- 「フッ……そうだな。つまらないことだ、これがな。」
「この未知なる無限の開拓地に生きる……貴様らにとっては。」
「戻るぞ。コウタ、アルフィミィ。おれたちは、おれたちの居るべき場所へ。」 - 『EXCEED』エピローグにて、記憶を取り戻したアクセルはハーケンに「自分について知りたくはないか?」と問いかけるが、ハーケンからは「自分にはもうジョーンという父親がいる。ジョーンがくれた誇りさえあれば、他の事は知らなくても良い」と拒否された際に。今までのシリーズを通してハーケンの出した結論にアクセルは満足し、彼なりのエールを送る。
- 「また、会えると思うか?ハーケン」
- エピローグにて、転移直前の台詞。この後ハーケンからは、「あんたと俺の行く道が、いつか交わる時がくれば…な」と、外伝でキョウスケに対して自分が言った台詞で返されている。
迷台詞
- アクセル「ゴホン、では、僭越ながらこの俺が…タップさん、ライトさん、がんばってねえん」
タップ「気持ち悪い」
ライト「地獄に落ちろ」
アクセル「ひでぇ」 - 第7話「熱砂の攻防戦」より。Dチームが偵察任務に出る際に、ケーン・ワカバがリンダ・プラートに声をかけてもらったのを羨ましがるタップとライト(『A』ではローズ・パテントンとダイアン・ランスは未登場)に、サービスのつもりでオカマっぽく声援を送ったところ、立て続けに容赦なく言われてしまい、こう返す。記憶喪失時のアクセルが、どのようなキャラなのかを象徴するようなやり取り。EXCEEDのEDでもタップとライトを小牟と沙夜に置き換えた同様の流れが再現されている。
- 「互角だと? フン、笑わせるな。貴様らは命令に従い、それを実行するだけの存在だ」
「それが出来んのなら、欠陥品としておれが処分する。覚えておけ」 - 「武神装攻ダイゼンガー」後のウォーダンに対して、欠陥品として完全否定している。いかにライバルバージョンがベースとはいえ、これはさすがに行き過ぎではないかと思える。そのためか、OGSではこの件が大きく修正されている。
- 「……W17に続き、奴もあの調子か」
「やはり、Wシリーズは信用ならん。16も含め、今の内に処分すべきだ」 - 直後の対応がこれ。たった今ウォーダンに言った台詞と真っ向から食い違っており、不信感が強調され過ぎている。これでは、指揮官というより単なる戦争屋である。さすがにこれも行き過ぎだったのか、OGSでは上記の台詞と合わせて大きく改変された。
- 「ヒュウ! いいぞ、お姉ちゃん!」
- ネージュの場合。単なる三枚目である。こんなんだからファンから「アホセル」なんて呼ばれるのだろうに。
- 「知らぬ間に地球は異星人に支配されるということか。巧妙だが、気の長い話だな」
- 対アルテウルの戦闘台詞。さらっとネタばらしをしてしまっている。ちなみにアルテウルの真の目的は地球の支配ではなかったので結果として的外れになっているが、彼が異星人だという点では当たり。というか隊長、勘付いてたなら教えてください。
- ということで、アルテウルに対してとしても正体に対してとしても不自然な台詞になっており、本来は没になるはずだったものが入ってしまった、バグの一種であると言われている。
パイロットBGM
- 「DARK KNIGHT」
- 主人公時の専用曲。OG2以降は敵対時でもこれが流れる(OGシリーズでは基本的に敵なのだが)。搭乗機が複数あるにも関わらずヴァイサーガを彷彿させるような曲名になった理由は不明。初登場のAの能力がヴァイサーガで真価を発揮できるラインナップだったことを考えると、その辺に理由があるのかもしれない。無限のフロンティアEXCEEDでは「ダークナイツ」というエピソードがある。
- 「DARK KNIGHT(Ver.EF EXCEED)」
- 無限のフロンティアEXCEEDでのアクセル専用曲。また、Ver.EF EXCEEDでない「DARK KNIGHT」も存在するが、こちらは前作から登場していたアークゲイン用のBGMで、アレンジもまた違ったスローペースになっている。
- 「CHAOS」
- 敵対時の曲。アクセルに限らずライバルなど敵幹部クラスはこの曲になる。
- 「MACHINE SOUL(Ver.OG)」
- OG2(OGs)第48話の最終決戦時のBGMは、アクセル撃墜までずっとこれ。決戦に似つかわしい曲調と相まって非常に盛り上がる。このシナリオのボスはウェンドロのはずなのに。ちなみにこれはIMPACTのCMソングのアレンジ。
- ……アクセルは出演していないはずだが、OG外伝の展開を踏まえればこれも理由があると思われる。
- 「極めて近く、限りなく遠い世界に(Ver.OG)」
- OG外伝第18話アクセル&アルフィミィの復活時と、OG外伝第28話「還るべき処へ(後編)」のアクセルの一か八かの賭けにて。
- 「極めて近く、限りなく遠い世界に(Short)」(BGM再生での表記。LIMITED EDITIONのサウンドトラックでは「極めて近く、限りなく遠い世界に(Ver.EF EXCEED)」)
- 無限のフロンティアEXCEEDでのアクセル&アルフィミィ必殺技時の曲。なお、Shortでない「極めて近く、限りなく遠い世界に」も存在するが、こちらはピート戦やアシェンのイベントなどで使用されている。
主な搭乗機
『スーパーロボット大戦A』の段階では以下の4機体から選択する為、愛機と呼べる機体はプレイヤーに寄る。OGシリーズではソウルゲインがメイン機体となったが、場面によっては他の機体にも搭乗している。
- ソウルゲイン
- アクセル専用機。徒手空拳の格闘戦に重きをおいたスーパー系機体で、『無限のフロンティアEXCEED』ではアクセル自身もソウルゲインと同じ技を生身で使える。
- OGシリーズではほぼ全編で搭乗。プレイヤー部隊の仲間に加わる『OG外伝』では、乗り換え不可となっている。
- アシュセイヴァー
- OGシリーズではソウルゲイン入手以前の愛機という設定で、『OGクロニクル』で確認できる。また『OGs』の追加シナリオでは、ソウルゲインの修理中に搭乗する機会がある。第2次OGではデフォルトになる機会はないがこれにも搭乗可能。換装武器の台詞をみるために乗せる価値がある。『ジ・インスペクター』でもベーオウルフとの戦闘で大破して修理中のソウルゲインの代わりに搭乗しており、これでアルトアイゼンを大破させている。
- ラーズアングリフ
- OGシリーズではソウルゲインの修理中に搭乗する機会がある。
- ヴァイサーガ
- OGsではシャドウミラー所属時未搭乗だが、第2次OGで満を持して搭乗する。
名場面
- 合縁奇縁
- 「ヒゲの神さまの中の人はハラペコ」より。「こちら側」に転移したのち、アクセルが落下したのはクエバスだった。村の子供・ティモに、発見されたソウルゲインのことを口止めしつつ家に厄介になったアクセルだが、そこで見つけたのは「向こう側」の部下・マルティンの写真だった。さらに、外から響いた大音声に飛び出すと、そこにいたのはステークと角を持った蒼いゲシュペンスト。一瞬Mk-IIIを想起したものの、それは量産型の改造機だった。呼びかけの内容から村の人間がDC残党だと察し、離脱を図ったアクセルが見たのは、ティモを人質に降伏を迫る連邦のスパイの姿。リオンに飛びついてコントロールを奪ったアクセルは、湖に隠してあったソウルゲインに空中から飛び移り、連邦軍の部隊を一蹴。とどめに基地司令を「下種」と断じた上でアルトモドキを粉砕。全てが終わり、クエバスを後にしたアクセルだったが、缶詰を前に思い出すのはナイフを忘れてきたことだった……。
- 新たなるステージへ
- OG外伝第28話「還るべき処へ(後編)」にて。デュミナスによって精神操作され、ODEシステムと一体化したラミア。彼女を救出せんとするコウタとラウルの囮作戦を見破り、さらにキョウスケとエクセレンの二正面作戦すら看破。精神操作されたラミアは自爆コード「コードATA」でキョウスケらを自爆によって一気に葬ろうとする。成り行きを把握していたアクセルはキョウスケの覚悟の甘さを指摘し、ATAを使われる前に一撃でラミアを葬ろうとする。しかし、その直前にラミア自身の声を聞き、さらにアルフィミィの懇願を受けたことで意を決し、彼にしか出来ない方法を使う。それはコードATAに優先される「コードDTD」を外部から発動させるというもの。しかし、それはラミアをかろうじて破壊しないギリギリの熱量が要求される。アクセルは愛機ソウルゲインに全てを託し、必殺技「麒麟」でヴァルシオン改・タイプCFを破壊。救出されたラミアはコードDTDにより自我を取り戻し、ここに隊長と部下の絆が復活した。
- 一世一代の大博打
- 無限のフロンティアEXCEEDチャプター8「灰は灰に、塵は塵に」にて。失った記憶の手掛かりを求めて、アルフィミィと共にネバーランドを訪れたアクセル。艦内でハーケン達と合流したアクセルだったが、その前に現れたのはアークゲインやヴァイスリッター・アーベントなど、失われた記憶の断片に成り得る機兵達であった。そして、W00の保護カプセルの前でW03であるピート・ペインと対面する。ネバーランドとそれに関する存在の機密保持を目的とするピートは強制介入コードである「コードPTP」を発動し、W07であるアシェン・ブレイデルを強制的に指揮下に置き、W06カルディア・バシリッサと共に攻撃を仕掛けてくる。辛くもこれを退けるが、ピートは撤退の為にカルディアを「コードATA」で自爆させ、さらに機密保持の為にアシェンにも最大出力の「コードATA」でネバーランドごと自爆させようとする。アシェンを救う手段はないのか?その答えはアクセルの失われた記憶の中にあった。外部から「コードDTD」を強制発動させる……それは、アシェンの姉妹ロットと言えるW17ラミア・ラヴレスを救い出した時と同じ方法だった。前回とは違い生身での挑戦であり、また衝撃によっても爆発するという前回以上に危険な状態だったが、アルフィミィとの絶妙のコンビネーションでコードDTDの発動に成功し、再び「紡がれた道をつなぎ止める」ことに成功したのだった。
- 因縁、異界にて
- ミラビリス城での危機を乗り越え、外に出た一行は、アルフィミィが感知した「深遠へ流れ込む力」を追って滅魏城を訪れる。だが、奥に進んでいくと、上へ向かうエレベーターの前に立ちふさがっていたのは、ハーケン旗下のレプリカPTのうちの一機、アルトアイゼン・ナハトだった。奪還の好機と戦闘態勢に入る一同だが、ナハトの姿を見たアクセルは激しい頭痛に見舞われる。脳裏をかすめるビジョンに映ったのは、何かのモニターを通して見える、目の前の兵器と同じ姿の機体、そしてそれを操る男。頭を抱えつつも何とか立ち直ったアクセルは、かつての敵たる狂気の孤狼……奇しくも同じ要因で変貌した、その複製に挑む。
余談
- 名前の由来はアメリカのナイフブランド「Al Mar」。
- アクセルとキョウスケの声優はアニメ『剣風伝奇ベルセルク』で宿命のライバル同士である立場のキャラを演じていた。
(更に余談になるが、キョウスケの声優の愛犬の名前はアクセルである。ただし、名前の由来はキョウスケの声優が好きなアーティストのボーカルからとったものであり、スーパーロボット大戦シリーズとは関係ない)
- アクセル役に神奈延年氏を起用したのは寺田プロデューサーだが、それについて生みの親である森住惣一郎氏に相談したところ、「自分も同じ考えである」と返されたとの事。
- なお、ファンからはバージョンの区別の為、Aの記憶喪失時の状態を「アホセル」、記憶が戻った後の状態を「覚セル」、敵バージョンを「悪セル」と呼ばれることがある。