エルガイムは『重戦機エルガイム』の登場メカであり、同作の前半の主役メカ。
エルガイム | |
---|---|
外国語表記 | L-Gaim |
登場作品 | 重戦機エルガイム |
デザイン | 永野護 |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | |
生産形態 | カスタムメイド |
頭頂高 | 20.7 m |
全高 | 24.1 m |
重量 | 19.1 t |
動力 | 太陽光発電システム |
エネルギー | 電力 |
装甲材質 | ジーンプラ |
フレーム | Mサイズ |
開発者 | ダバ・ハッサー |
所属 | ダバ個人所有 → 反乱軍 |
乗員人数 | 1名 |
主なパイロット |
ダバ・マイロード ファンネリア・アム |
概要
ダバ・マイロードの養父ダバ・ハッサーが、密かに持ち出していたペンタゴナ3大ヘビーメタルの1つである、ヤーマン王国のオリジナルHM・ガイラムの王族用の21号機「アーメス」を改修したカスタムメイドA級ヘビーメタル。
カスタムメイドながら他のA級ヘビーメタルに匹敵する性能を持つが、下記の通り元の機体からデチューンされた面もあり、良く言えば安定してまとまっているものの、逆に言えばさほど突出した面のない無難な機体であり、A級HMとしては平均的なレベルの性能となっている。
コクピット分離のスパイラル・フローシステムなど、ヤーマン族の技術が随所に活かされている。最大の特徴は各フレームの稼動部が柔軟に構成されており、人間のような運動性能を発揮する。ガストガル系のA級ヘビーメタルと比べてパワーに劣るエルガイムが最終局面まで戦えたのは、この運動性能に支えられているからである。また、フレームが剥き出しの状態のため小銃で簡単に破壊されるほど脆い面もあるが、修復自体は容易。
ガイラムからダバ・ハッサーがデチューンを施したのは、外装を変更して機体の素性を隠匿する他に、来るべきヤーマン復興を意図してフレーム構造を大幅に簡略化することで量産向きの設計に改修したため。後にダバより提供されたエルガイムの設計図から、反乱軍の主力B級HM・ディザードが量産されている。
純白のカラーリングが印象的な作品を象徴する機体。ダバがエルガイムMk-IIに乗り換えて以降は主にアムが搭乗していたが、最終話でダバ・マイロードはオージと刺し違えて大破したMk-IIを放棄、この機体でギワザ・ロワウとの最終決戦を締めくくった。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初参戦作品。ビームコートを持ち、序盤のMS相手なら優位に戦える。
- なお、グラフィックでは飛行用のランドブースターを装備しているが、なぜか同じくブースターが装備されているダンクーガと同様飛行は不可能。ダンクーガと異なり機体自身に空適正を持たないため、ミノフスキークラフトを使用してもメリットはほぼない。
- 中盤、宇宙ルートを通るとカルバリーテンプルと選択で廃棄する事になり、どちらを捨てても資金1万を入手できる。地上ルートを通ると強制的にこちらが残る。基本性能ではカルバリーテンプルが優るが、こちらにはP射程1~2のSマインやシールドがあるため一長一短。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- ダンクーガは飛行可能になったのに、こちらは相変わらず飛べないまま。また本作のヘビーメタル全般に言えることだが、火力は上がった代わりに何故かパワーランチャーの弾数が少なくなった。
- 強制廃棄イベントは削除されたので、最後までカルバリーテンプルとの同時運用が可能になっている。
- カルバリーテンプルは味方になると武器改造が初期化されるようになったため、無改造状態では攻撃力に大差がなくなった。
- オープニングデモにも出演している。
- スーパーロボット大戦F
- 『第4次』の反動か、耐久面を除くとカルバリーテンプルより元の性能が優れている。特に、移動力7にパーツスロット3、P射程3であるSマインの存在は大きい。ただし、今回のカルバリーにもサッシュや4段階改造済みという大きなメリットがあるので、資金の都合や『完結編』以降での立場もあり早々にお役御免となる事も。
- ダバの回避時に「機動性ならエルガイムだって!」という台詞が聞けるが、エルガイムに乗っていなくても言う。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 序盤、アマンダラ商会のホエールの防衛に成功するとヌーベルディザードとこの機体のどちらかにバスターランチャーを装備出来る。これによってギワザへとどめをさす時に原作の再現が可能となった。
- しかし搭乗できるパイロット全員2回行動習得が遅く、リリスを除きマップ兵器運用に向いた精神コマンドに不足している。機体性能も最早不十分で、リリスをMk-IIから乗せ換えるのでなければ活躍はかなり難しい。
- 終盤ポセイダルルートを選ぶと、アムが乗って強制出撃するシナリオがある。当然かなりの危険が付きまとうが、この時にアムでフル・フラットへの説得をしなければ発生しないイベントがある。フラットのガイラムが結構な強さなので、説得が終わったら早急に撃破して安全を確保しよう。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 最初から6段階も改造されている上に強化パーツスロットが4なので、はっきり言ってエルガイムMk-IIより強い。V-UPユニットをつければ攻撃力7000台も十分可能。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 全編通してV-UPユニットが最大2つまでしか手に入らなくなった結果、弱体化。並の強ユニットに。参入後しばらくは、V-UPユニットなしの状態で切り抜けなければならない。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- いよいよランドブースターが本領発揮したのか飛行可能で、バスターランチャー(通常版、MAP兵器版)も標準装備。エルガイムMk-IIとの合体攻撃も。またエルガイムに限らずHM系全般にいえるが、BGMは「進撃エルガイム」に。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- SRWでは初めてアキュートが武装として採用された。基本の戦闘BGMに「エルガイム -TIME FOR L-GAIM-」が復活し、「進撃エルガイム」はバスターランチャーのBGMとなった。
- パイロットはダバで固定されており、乗り換えシステムも存在しないため、同じくダバが乗るMk-IIと同時出撃できない(母艦があれば同時編成可能ではある)。その代わり、レッシィのヌーベルディザード・アムのディザードとグループ出撃できる。また、同作でのエルガイムのバスターランチャーは通常版だけになっており、逆にマップ兵器版のみを持つヌーベルディザードと使い分ける形になっている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年1月のイベント「リベリオン」より実装。パイロットはダバ。SR・SSRブラスター。
- 2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」の報酬ユニットとしてアム搭乗版が登場。SSRシューター。
- 2020年7月のイベント「希望はいつもその胸に」にて水着バージョンのアム搭乗版が追加。大器型SSRシューター。
- スーパーロボット大戦30
- 宇宙キーミッション「コンタクト・ペンタゴナ」から参戦。
- 本作ではバスターランチャーがオミットされた代わりに、新たな必殺技として連続攻撃が追加された。
関連作品
装備・機能
武装・必殺武器
基本装備
- アキュート
- 腕部に着いている打突用武装。前腕部のみを曲げることで展開し、殴るように攻撃する。
- SRWでは『OE』にてようやく武装として登場(押出属性付き)。先立って『リアルロボッツファイナルアタック』に必殺技として実装されているが、ここではなぜかその場でフィギュアスケートのようにスピンするという攻撃になっている。
- セイバー
- ブレード部分がエネルギーで構成された剣。右腕に装備されている。グリップ部分に光をエネルギーに変換するシステムがあり、半永久的に使用可能。ヘビーメタルの格闘戦における基本的な装備。
- ハンドランチャー
- セイバーを発射装置としてビームを撃ち出す。
- SRWではオミットされている場合が大半だが、ある場合はパワーランチャーが弾切れしたときに使用される。
- ランサー
- セイバーと同じく、ブレード部分がエネルギー状の槍。左腕に装備されている。伸縮するグリップの両側からセイバー光が出る。鍔迫り合い時に不意を突く場合などに用いることもあった。
- 『30』では連続攻撃の演出内で使用。
- ハンドランチャー
- セイバーと同名武器と同機能。
- 『30』ではこちらを使用する。
- バインダー
- エルガイムが装備している盾。バリアーシステムがあり、セイバーやビームを防ぐ。また、先端で敵を攻撃することも出来る。セイバーやランサーのスペアを裏面に装備している他パワーランチャーを最大2門装備できる。
- 『30』ではいつも通り盾として使用するほか、連続攻撃の演出内で突くといった武装としても使用している。
- Sマイン
- 円盤状の爆弾で、相手に投げ付けて使用する。普段はバインダーに収納されている。起爆には化学反応を用いる為、レーザーやミサイルの直撃を受けても誘爆しない。
- SRWではパワーランチャーで移動後攻撃できない頃からの遠距離P兵器で、『GC』等でもENを消費しない実弾兵器としてパワーランチャーとの使い分けができる。『OE』では同グループのディザードに譲る形でオミット。
- 『30』では連続攻撃の演出内で使用。
- パワーランチャー
- コードをボディに接続することで使用出来るビーム兵器。砲身に見えるのは被筒で、通常は右腕に装備する。また、バインダーの裏側に装備して使用も可能。使用中(特に連射の後で熱を帯びている場合)にコードがショートすると大爆発を起こす危険がある。原作序盤では出撃前の装着及びコード接続の様子が度々描かれていた。なおコードは一本で、ボディに接続口は3つあるが右や中央など、どこに接続しても使用可能な様子。
- 初出の『第4次』だけはビームライフル扱いだったのか弾数制だったが、『F』以降は原作再現でEN消費となった。『GC』以後はビームライフル等と同様にP兵器だったが、『30』では唯一のP兵器ではないためヒット&アウェイを用意しておくとP兵器が大幅に減るエルガイムMk-IIに乗り換えても移動面が大変楽になる。
- 『X-Ω』では通常攻撃に使用。ブラスター版の必殺スキルでは「パワーランチャー(連射)」としても使用できる。
オプション装備
- バスターランチャー
- 最終話でMk-IIのものを持ってきて使用。パワーランチャー用のジャックを3つ使う。しかしエルガイムの出力では一発しか撃てず、発射する場合は稼働不能に陥る。
- 『X-Ω』ではシューター版の必殺スキルに採用。
- 『リアルロボット戦線』では直線タイプのマップ兵器として最初から実装されているが、デフォルトのEN値では撃つこと自体ができない。
- ランドブースター
- 小型の大気圏内飛行用ランドブースター「ライト」を背面に装備することで単体での飛行が可能になる。ライト装備時にはエルガイムの頭部後ろに真っ白な板状パーツが見えるようになるので判り易い。
- より長距離の飛行の場合は大型のランドブースター「スピリッツ」を装備する。なおスピリッツに関しては背部に装備するのではなく、両手で掴まってぶら下がるようにして飛行しているシーンも作中では見られた。
必殺技
- 連続攻撃
- 『30』にてバスターランチャーの代わりに追加された攻撃パターン。
- Sマインを投擲して爆煙に紛れて接近してシールドで突き、突き放した所でパワーランチャー連射、更に右手にランサーを持って接近して斬りつけながら空中に射出したセイバーを左手に持って二刀流で斬りつける。
合体攻撃
- ダブルバスターランチャー
- エルガイムMk-IIとのバスターランチャーの同時攻撃。『GC(XO)』で追加。
特殊能力
- 剣装備、盾装備/シールド防御
- セイバーで切り払い、バインダーでシールド防御を発動する。
- ツインメリットコーティング
- 『OE』と『30』で採用。
- 『30』ではENを5消費して射撃のビーム攻撃によるダメージを1000軽減する。また、自軍フェイズ開始時に最大EN値の10%が回復される。
移動タイプ
- 空・陸
- 背部にブースターを装着することで飛行可能になる。ただしゲーム中で再現されているのは『GC』以降。また、地形適応は陸の方が高いので基本的には地上で戦う方が良い(ランクがない『OE』では気にならないが)。
- 『30』では空Aになってるので空中戦でも安定した力を発揮できるが、海の適性がCとなっている。
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 全ての武器の攻撃力+200、運動性+20。
- 『30』で採用。
機体BGM
- 「エルガイム -TIME FOR L-GAIM-」
- 前期オープニング主題歌。『第4次』にて。
- 「進撃エルガイム」
関連機体
- スパイラル・フロー
- エルガイムのコクピットとなるエアバイク型マシン。喉元から胸部に格納される。
- ガイラム
- ヤーマン王朝のオリジナルヘビーメタル。ヤーマン滅亡時に、幼いダバと共に一機が密かに持ち出され、エルガイムのベースとなった。
- ディザード
- 量産型エルガイム。反乱軍の主力HMとなった。
- エルガイムMk-II
- 技術系列的には孫にあたる後継機。
その他関連機体
- ヴァールハイト
- 『サンライズ英雄譚』シリーズに登場するエルガイムを元デザインとした機体。
- クロイツ・ヴァールハイト
- 『GC(XO)』に登場したヴァールハイトを元デザインとする機体。
余談
- 漫画『アンダー・ザ・サンズ』ではMk-IIが登場しても終始ダバの愛機であり、「愛されている1号主役機」と言える。
- 企画段階での仮称は「アロン」。
商品情報
- プラモデル
- フィギュア