勇者王ガオガイガー
『勇者王ガオガイガー』はサンライズが制作したテレビアニメ。
勇者王ガオガイガー | |
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外国語表記 |
The King of Braves GaoGaiGar |
原作 | 矢立肇 |
監督 | 米たにヨシトモ |
シリーズ構成 | 五武冬史 |
キャラクターデザイン | 木村貴宏 |
メカニックデザイン | 大河原邦男 |
音楽 | 田中公平 |
制作 | サンライズ(第7スタジオ) |
放送局 | 名古屋テレビ系 |
放送期間 |
1997年2月1日 - 1998年1月31日 |
話数 | 全49話 |
シリーズ | 勇者シリーズ |
次作 | 勇者王ガオガイガーFINAL |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
概要
『勇者シリーズ』のTVシリーズ最終作。後の同監督作品である『ベターマン』と世界観を共有している。勇者ロボという単語が初めて使われた。
ギャレオンと天海護の飛来から話は始まり、本編前半の第30話まではゾンダー、後半の第31話以降は機界31原種との戦いとなっている。獅子王凱役の檜山修之氏以外の声優は全員兼ね役を持っているが、これは予算等の都合ではなく、意図的であるとのこと。
2000年に続編OVAとして『勇者王ガオガイガーFINAL』が製作された。
スーパーロボット大戦への参戦
『勇者シリーズ』はいずれもタカラがスポンサーを務め、ゲーム作品や玩具を発売しているため、スパロボシリーズ開始当初から参戦が難しいとされていた。
寺田プロデューサー曰く「元々は『勇者王ガオガイガー』を『スーパーロボット大戦α』から参戦させる予定だったのが諸事情で登場できなくなった」とのことで、やはり版権的な障害があったことが予想できる。それでも『第2次スーパーロボット大戦α』に参戦できたのは、本作はサンライズ主体で制作された作品であり、そのサンライズはバンダイナムコグループ傘下、さらに『FINAL』制作時に本作の版権をサンライズ側で囲む形で整理したからだとの説がある。
本作の参戦を契機に、さらなる『勇者シリーズ』参戦への期待が高まったが、本作が例外的だっただけなのか、長らく本作(と『FINAL』)が参戦し続けるのみであった。それが叶ったのは『スーパーロボット大戦V』への『勇者特急マイトガイン』参戦が報じられた2016年、実に13年後のことである。 なお、本作と「FINAL」はほかの参戦作品のキャラを放置してまでも原作再現を行ったり、無駄にBGMが多かったりと優遇されているので他作品のファンからは総スカンといえるほど嫌われており 参戦した場合は「また身内だけで勇気連呼か...」など嘆かれている。「第三次α」「W」ではその傾向が強くくどいので他作品が好きなプレイヤーからは否定されている。特にWでは悲壮感漂う作品である「テッカマンブレード」「劇場版ナデシコ」があるので勇気がなんだと叫んでいる本作は浮いており、評価の高い「W」唯一の汚点とも言われている
ストーリー
8年前、天海夫妻はライオンの形をした巨大メカ・ギャレオンに出会う。一人の赤ん坊を夫妻に託したギャレオンは、そのままどこかへと去って行った・・・。
時は流れて現代、EI-02出現をもってゾンダーが地球侵略を開始。人間のストレスを力に変えるゾンダーメタルによって、人類は機界昇華の危機に立たされる。それに立ち向かうは日本政府下の秘密防衛組織GGGと獅子王凱。彼がギャレオンとフュージョン、ガイガーへと変形、そしてガオーマシンとファイナルフージョンすることで、真の勇者・ガオガイガーがここに誕生する。EI-02を倒し、ガオガイガーがその核を握りつぶそうとしたそのとき、一人の少年が身を乗り出して制止した。この少年・天海護こそ、ギャレオンが天海夫妻に託したあの赤ん坊であった。ガオガイガーと天海護は緑の星の遺産であり、ゾンダーの侵略に対抗しうる「勝利の鍵」でもあった。
これは、人類の存亡を懸けて戦う、熱き勇者たちの物語である。
登場人物
勇者ロボは#登場メカの項を参照。スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第2次α
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/W
- メカ&キャラクターリスト/学園
- メカ&キャラクターリスト/モバイル
- メカ&キャラクターリスト/BX
- メカ&キャラクターリスト/X-Ω/第1期
- メカ&キャラクターリスト/T
GGG
護の家族や同級生
赤の星
ゾンダー / ゾンダリアン
機界31原種
その他
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第2次α
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/W
- メカ&キャラクターリスト/学園
- メカ&キャラクターリスト/モバイル
- メカ&キャラクターリスト/BX
- メカ&キャラクターリスト/X-Ω/第1期
- メカ&キャラクターリスト/T
勇者ロボ
ゾンダーロボ
機界31原種
その他
用語
味方側
- GGG
- 勇者ロボ達の属する防衛組織。後半から世界中に支部ができる。
- オービットベース
- 後半から登場したGGG宇宙基地。
- Gストーン
- 緑の星にて護の持つ浄解能力を基に造られた宝石。実態は無限情報サーキットで、勇気次第でエネルギーを発揮する。
- フュージョン
- 生身の知性体がメカに融合する行為。実態は神経接続に近いが、『FINAL』のソール11遊星主は体そのものが融け込んでいる。あらかじめ組み合わせ(というか融合されるメカ)が決まっている場合が多く、ゾンダーが機械と融合するのは含めない。
- ハイパーツール
- 主にガオガイガーや超竜神が用いる特殊装備の総称。
- Jジュエル
- 赤の星で生み出された。Gストーンを基に複製、改良された赤い石で出力が高い。
- 富士宇宙学校
- 凱の出身校。
敵側
- ゾンダー
- 人類の機界昇華を目論む組織。これのいわゆる幹部にあたるのがゾンダリアンである。
- ゾンダーメタル
- 人間のストレスをエネルギー源とする金属で、機界昇華の要。これに触れた人間は異形の姿・ゾンダー人間へと変わってしまう。
- ゾンダーロボ
- ゾンダー人間が機械などの無機物と融合して生まれる怪物。
- 原種
その他
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「勇者王誕生!」
- 作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:遠藤正明
- 『第2次α』『第3次α』『W』『BX』で採用された他、『T』限定版にて原曲が採用。スパロボでは基本的にガオガイガー専用BGMという扱いであったが、『BX』ではキングジェイダー以外の勇者ロボもこの曲が設定されている。
- スパロボでは「ガガガッ ガガガッ ガオガイガー!」と「ディバイディング・ドライバー!」に遠藤氏のコーラス・シャウトが使用されており、『BX』では新規収録がされている。
- エンディングテーマ
-
- 「いつか星の海で」
- 作詞:前田耕一郎、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:下成佐登子
- 作曲に当たって田中氏は『勇者エクスカイザー』のエンディング「これからのあなたへ」につながるような曲を書こうと思ったと語っている。これは自身がスタッフとして『エクスカイザー』に参加した時から良い曲だと思っていたことと、ガオガイガーが勇者シリーズ最終作となることを事前に聞かされていた為であるという。
- 挿入歌
-
- 「最強勇者ロボ軍団」
- 作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:多田彰文、歌:宮内タカユキ
- 『第3次α』『W』で採用された他、『T』限定版にて原曲が採用。
- 「美しき光の翼」
- 作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:浜口史郎、歌:高井治
- ジェイアークのテーマ。『第3次α』『W』『BX』で採用された他、『T』限定版にて原曲が採用。
- 劇中BGM
-
- 「発進!」
- 『第2次α』『第3次α』『W』で採用。基本的にガオガイガー以外の戦闘BGMとして採用される。パイロットBGMが設定されていた『第2次α』では凱にもこの曲が設定されている。TV番組でもしばしば流用されており聞く機会は多い。
- 「ファイナルフュージョン」
- 『第2次α』『第3次α』で採用。
- 「ディバイディングドライバー」
- 『第2次α』『第3次α』で採用。
- 「ヘルアンドヘブン」
- 『第2次α』『第3次α』『W』『BX』で採用。
- 「ゴルディオンハンマー」
- 『第2次α』『第3次α』『W』『BX』で採用。
- 「POWER OF DESIRE」
- 『W』で採用。
- 「ディスクX」
- 『第3次α』『W』で採用。
- 「勇気ある戦い」
- 『W』で採用。
登場作と扱われ方
先述したとおり2017年まで長きにわたり、スパロボに参戦している唯一の『勇者シリーズ』作品であった。ストーリー再現はゾンダー編と機界原種編に分けて、あるいは片方だけの傾向が強い。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初参戦作品。地球圏をゾンダー含む様々な脅威から守るために超科学を結集させた基地としてGGGが登場。TVシリーズにおける前半・ゾンダー編までのストーリーが展開される。なお、原作ストーリーが前半までに区切られたのは「(作品としての濃さが)強すぎて全部を再現すると主役になってしまうから」とのことらしい。
- 前作『α』から参戦の予定であったが頓挫したため、『α』ではGGGの代わりとなる「超科学を結集させた組織」としてディバイン・クルセイダーズを登場させたとの事。しかし、その煽りを受けてGGGが登場した本作以降は、αシリーズでのDCの登場頻度が極端に減ってしまう結果となった。
- 原作と異なり勇者ロボの音声にはエコーがかかっていない。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- TVシリーズ後半にあたる機界原種編と『FINAL』のシナリオが連続で展開される。サブシナリオでは外伝小説『獅子の女王』のシナリオが展開される。DVEもかなり多く優遇されてはいるものの、風龍&雷龍やバイオネットは登場しない。「ガンダムSEED」とともに、本作のせいでシナリオがめちゃくちゃになり、最終作に泥を塗るようなことになった
- また、凱やJらの声にエコーが、勇者ロボの声にエフェクトが掛かった(ただし、マイクとトモロ0117の声にはエフェクトが掛かっていない)。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 第1部のかなりの部分を割きTVシリーズ全体を展開し、更に第2部では『FINAL』のシナリオを網羅している。ただし、話数的にかなり駆け足気味の再現となっている。
- BGM収録曲数が非常に多く、『第3次α』に登場しなかった風龍&雷龍も登場。満遍なく揃った状態異常付与武器も非常に便利で、『第3次α』以上に待遇が良い。
評価の高い本作の汚点。オリジナルキャラの「アリアハード」と呼ばれる無限稼ぎステージで本作が展開されるのため、レイプロボ軍団などとユーザーからは言われることとなった
- スーパーロボット大戦BX
- ストーリー再現は機界原種編から行われ、ゾンダー編はパスダーとの決戦のみがプロローグで触れられている。同じくサンライズ制作のスーパーロボットである『絶対無敵ライジンオー』との絡みが主体。
- 遂に勇者ロボ全員の音声にエフェクトがかかり、原作に近くなった。一方で、今までの作品ではかなり多く枠が割かれていたBGMは少なくなっている。今までが無駄に多すぎただけとも言えるが…
単独作品
- スパロボ学園
- スーパーロボット大戦モバイル
- スーパーロボット大戦X-Ω
- ストーリー第1章から登場するが、ゾンダーが現れるのは第2章から。
- 2016年1月には本作がメインのイベント「大東京の決戦!」が開催。
- スーパーロボット大戦T
- バンプレソフト時代を含めてB.B.スタジオ製スパロボ作品への参戦は『第3次α』以来14年ぶりとなる。同じく「勇者シリーズ」の一作である『勇者特急マイトガイン』と共演する他、ガオガイガーのパロディであるエルドラソウルとも共演。
- スーパーロボット大戦DD
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ・敵 | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
number.01 | 勇者王誕生! | ガオガイガー EI-02 |
第2次α、W | |
number.02 | 緑の髪の少年 | EI-03 | ||
number.03 | 聖なる左腕 | EI-04 | ||
number.04 | 逃亡者ソンダー | EI-05 | ||
number.05 | 青と赤 | 氷竜、炎竜 EI-06 |
||
number.06 | その名は超竜神 | 超竜神 EI-07 |
第2次α | |
number.07 | 黒の300を追え! | EI-08 | ||
number.08 | 太陽が消える日 | EI-09 | ||
number.09 | 素粒子Z0 | EI-10 | ||
number.10 | 光届かぬ世界 | ボルフォッグ EI-11 |
||
number.11 | イゾルデの門 | EI-12 | ||
number.12 | 明日 | 総集編 | ||
number.13 | カインの遺産 | EI-13 | W | |
number.14 | 霧が呼ぶ渓谷 | ガンドーベル、ガングルー ビッグボルフォッグ EI-14 |
||
number.15 | 狙われたGGG | EI-15 | ||
number.16 | 正午の悪魔 | EI-16 | ||
number.17 | 空間を制する者 | プライヤーズ EI-17 |
||
number.18 | 約束は光の彼方 | EI-18 | ||
number.19 | 滅ぶべき右腕 | EI-18 | ゴルディオンハンマー初使用 | |
number.20 | ゾンダー先生 | EI-19 | ||
number.21 | 金色の破壊神 | ゴルディーマーグ EI-20 |
||
number.22 | 汚されし空へ | EI-21 | ||
number.23 | マイク13 | マイク・サウンダース13世 EI-22 |
||
number.24 | はずされた |
総集編 | ||
number.25 | 滅びの声 | EI-23、EI-24 | ||
number.26 | 次元を越えて | EI-25 | ||
number.27 | 大東京消滅! | EI-26、EI-27 | 第2次α、W | |
number.28 | 激突!機界四天王 | EI-26、EI-27 EI-28、EI-29 |
||
number.29 | 火の鳥 | |||
number.30 | 勇者、暁に死す! | EI-01 | ゾンダー壊滅 | |
number.31 | さらばGGG | キングジェイダー 機界原種 ZX-01、ZX-02、ZX-03 |
機界31原種出現 | 第3次α、W、BX |
number.32 | 逆襲!機界31原種 | サウンダース部隊、ジェイダー ZX-03 |
OP・ED変更 | 第3次α |
number.33 | 氷点下への |
ZX-04 | BX | |
number.34 | 勇者復活! | ZX-04 | BX | |
number.35 | 風と雷 | 風龍、雷龍 ZX-05、EI-30~71 |
||
number.36 | その名は撃龍神 | 撃龍神 ZX-05、EI-30~71 |
||
number.37 | カイン来迎 | ZX-06 | 総集編 | |
number.38 | 暗黒の大決戦 | スターガオガイガー ZX-06 |
第3次α、W、BX | |
number.39 | 機界最強7原種 | ZX-07~13 | 第3次α、W、BX | |
number.40 | 星の子供たち | ZX-07~13 | BX | |
number.41 | 遥かなる凱歌 | 原種艦隊、合体原種 | BX | |
number.42 | 太古からの帰還 | ZX-14、ZX-15 | BX | |
number.43 | 幻竜神・強龍神 | 幻竜神、強龍神 | BX | |
number.44 | 終焉序曲 | EI-74 | BX | |
number.45 | GGG、木星へ | 原種衛星 | 第3次α、W、BX | |
number.46 | 勇気ある者 | BX | ||
number.47 | 機界昇華終結 | Zマスター | ||
number.48 | 命 | ゾヌーダロボ | 総集編 | |
number.49 | いつか星の海で | ゾヌーダロボ カーペンターズ |
第3次α、W、BX |
商品情報
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