「クロスボーン・ガンダムX1」の版間の差分

 
(15人の利用者による、間の20版が非表示)
2行目: 2行目:
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士クロスボーン・ガンダム}}
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士クロスボーン・ガンダム}}
| デザイン = {{メカニックデザイン|カトキハジメ}}
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|長谷川裕一}}<br />{{メカニックデザイン|カトキハジメ}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
| SRWでの分類 = [[機体]]
 
| SRWでの分類 = [[機体]]
36行目: 36行目:
 
背部のX字型スラスターは向きをフレキシブルに可変させることが可能で、高重力の[[木星]]において高い機動性を得ている。
 
背部のX字型スラスターは向きをフレキシブルに可変させることが可能で、高重力の[[木星]]において高い機動性を得ている。
  
また、[[ビームシールド]]が発達した[[宇宙世紀]]0130年代のMS戦では[[ビーム兵器]]による射撃戦の効果が薄いため、接近戦に特化した機体に設計されている。そのため機体構造は頑丈で装甲も厚く、また機体各所に様々な武器を隠し持っている。反面、装甲が厚いため内部に熱が溜まりやすいという欠点がある。特に搭載されている[[バイオ・コンピュータ]]は熱に弱いため、頭部や胸部の排熱ダクトから排熱を行っている(特に頭部からの排熱を頻繁に行っている)。
+
また、[[ビームシールド]]が発達した[[宇宙世紀]]0130年代のMS戦では[[ビーム兵器]]による射撃戦の効果が薄いこと、また「不必要な死者を出したくない」という[[セシリー・フェアチャイルド]]の理念により、接近戦に特化した機体に設計されている。そのため機体構造は頑丈で装甲も厚く、また機体各所に様々な武器を隠し持っている。反面、装甲が厚いため内部に熱が溜まりやすいという欠点がある。特に搭載されている[[バイオ・コンピュータ]]は熱に弱いため、頭部や胸部の排熱ダクトから排熱を行っている(特に頭部からの排熱を頻繁に行っている)。
  
 
本機には[[コアブロックシステム]]が採用され、生存性も高い。
 
本機には[[コアブロックシステム]]が採用され、生存性も高い。
42行目: 42行目:
 
頭部にはドクロのレリーフが施されているが、これは[[ウモン・サモン]]のアイディアである。とはいえ、これは単なる装飾であり、何か特別な機能があるというわけではない。
 
頭部にはドクロのレリーフが施されているが、これは[[ウモン・サモン]]のアイディアである。とはいえ、これは単なる装飾であり、何か特別な機能があるというわけではない。
  
なお、ガンダムシリーズの中でも屈指と言えるほど改修が繰り返されており、その度に武装面が変化している。
+
なお、ガンダムシリーズの中でも屈指と言えるほど改修が繰り返されており、その度に武装面が変化している。稼働歴も3~4年と歴代ガンダムでもトップクラスに長い。
  
 
=== 劇中での活躍 ===
 
=== 劇中での活躍 ===
49行目: 49行目:
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:[[格闘]]主体の[[MS]]。'''[[全体攻撃]]がない'''のが痛い。ABCマント付きだと[[装甲]]がスーパー系並みに高く、武器の射程も伸びるので、常時こちらを使いたい(頻繁に脱ぎ捨てていた原作とは違い、MAP中での換装は不可)が、マントがあるとビーム・ザンバー(連続攻撃)が使えないので火力が下がってしまうのが大問題。かといってマントなしではほとんどの武装が射程1、有射程武器ザンバスターのP属性消滅と使い辛い機体になってしまう。この場合ボス戦以外は小隊員にしておくのが無難かも知れない。X1改になると使い勝手の良いスクリューウェッブが追加されるのでそれまでの辛抱。
+
:初登場作品。[[格闘]]主体の[[MS]]。'''[[全体攻撃]]がない'''のが痛い。ABCマント付きだと[[装甲]]がスーパー系並みに高く、武器の射程も伸びるので、常時こちらを使いたい(頻繁に脱ぎ捨てていた原作とは違い、MAP中での換装は不可)が、マントがあるとビーム・ザンバー(連続攻撃)が使えないので火力が下がってしまうのが大問題。かといってマントなしではほとんどの武装が射程1、有射程武器ザンバスターのP属性消滅と使い辛い機体になってしまう。この場合ボス戦以外は小隊員にしておくのが無難かも知れない。X1改になると使い勝手の良いスクリューウェッブが追加されるのでそれまでの辛抱。
 
:なお、本作では3機のクロスボーン・ガンダムは[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]が製作したことになっている。
 
:なお、本作では3機のクロスボーン・ガンダムは[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]が製作したことになっている。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
:2017年10月のイベント「第2回スパロボフェスティバル」にて実装。SSRディフェンダー。
 
:2017年10月のイベント「第2回スパロボフェスティバル」にて実装。SSRディフェンダー。
:HPが一定以上の時、相手の装甲を一部無効化するアビリティ「クロスボーン・ガンダムの1番機」が特徴。<br>非大器なのでパラメータは伸び悩むが、飛行持ち、かつキンケドゥの攻撃向けの精神ラインナップのおかげで、一部の高難度クエストを除けば場所を選ばず戦える。
+
:HPが一定以上の時、相手の装甲を一部無効化するアビリティ「クロスボーン・ガンダムの1番機」が特徴。非大器なのでパラメータは伸び悩むが、飛行持ち、かつキンケドゥの攻撃向けの精神ラインナップのおかげで、一部の高難度クエストを除けば場所を選ばず戦える。
:VSバトル(アリーナ)では、攻撃を当てる毎にステータスが上昇する所謂「ヒットアップ」系のユニット。<br>必殺スキル「ビーム・ザンバー(乱舞)」が4ヒットするので、コアを供給できる相方と組めばモリモリ能力が上がっていく。
+
:アリーナでは、攻撃を当てる毎にステータスが上昇する所謂「ヒットアップ」系のユニット。多段型の必殺スキルと合せて、コア供給アビリティ持ちユニットとの組合わせで力を発揮できる。攻撃力がインフレ気味で速攻が主体のアリーナでは力不足の感はあるものの、CPU相手の闘滅モードでは対ボス用ダメージソースとして機能する。
:攻撃力がインフレ気味で速攻が主体のアリーナでは力不足の感はあるものの、CPU相手の闘滅モードではボス相手のダメージソースとして機能する。
+
:2019年11月にニューカマーで大器型SSRファイターが追加。
 +
 
 +
=== 関連作品 ===
 +
;[[Another Century's Episode: R]]
 +
:使用可能機体。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
69行目: 73行目:
 
;ヒートダガー
 
;ヒートダガー
 
:左右の脚部内に収納された一対の短剣。脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
 
:左右の脚部内に収納された一対の短剣。脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
:[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]では足裏から刀身を出してのキック攻撃。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]では足裏から刀身を出してのキック攻撃。ABCマントを装備してる場合、マントを脱ぎ棄てるアクションが入る。
 
;ブランド・マーカー
 
;ブランド・マーカー
 
:両手の前腕部に装備された、先端にビームを収束させる武器。拳にスライドさせてパンチを放つことで、敵MSの顔面にX字の烙印(ブランド)を押す。ジャマダハル状に持って振り回したり、肘打ちで使うこともある。
 
:両手の前腕部に装備された、先端にビームを収束させる武器。拳にスライドさせてパンチを放つことで、敵MSの顔面にX字の烙印(ブランド)を押す。ジャマダハル状に持って振り回したり、肘打ちで使うこともある。
75行目: 79行目:
 
:;[[ビームシールド]]
 
:;[[ビームシールド]]
 
::ビームを展開して防壁を発生させ、攻撃を無力化。本機のものはビームを中心部に集束させて広範囲に広げる。
 
::ビームを展開して防壁を発生させ、攻撃を無力化。本機のものはビームを中心部に集束させて広範囲に広げる。
::キンケドゥは取り外してヴェスバーを受け止めるという荒業を披露した。
+
::前述の通り取り外した状態でも使用できることから、[[クロスボーン・ガンダムX1改|X1改]]の際にキンケドゥは[[ハリソン・マディン]]との対決時に両腕のシールドを取り外して展開し、ヴェスバーから放たれた一撃にぶつけることで威力を減衰させ、ビームザンバーの刃で受け止めるという荒業を披露した。
 
:
 
:
 
;ビームサーベル
 
;ビームサーベル
84行目: 88行目:
 
:
 
:
 
;ビームザンバー
 
;ビームザンバー
:左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。キンケドゥの腕を持ってすれば、ブランド・マーカー2個との併用でヴェスバーすら受け止める事が可能(ただし、そのせいで頭部のセンサーが故障してしまっている)。
+
:左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。キンケドゥの腕を以てすれば、ブランド・マーカー2個との併用でヴェスバーすら受け止める事が可能(ただし、そのせいで頭部のセンサーが故障してしまっている)。
 
:名前の由来は「斬馬刀」から。
 
:名前の由来は「斬馬刀」から。
 
:SRWではEN消費式となっていることが多いが、原作ではキンケドゥが搭乗している[[バタラ]]にウモンが搭乗しているX1が投げ渡して使わせているので、本来は運用機のジェネレーター出力とは無関係の携行用武器なのかもしれない。また、ABCマントの有無で射程が変動、マント付きでは有射程P武器になるため主力武器となるだろう。本機のモーションは袈裟切りだが、[[クロスボーン・ガンダムX2|X2]]のものは逆袈裟に切り上げるものとなっている。
 
:SRWではEN消費式となっていることが多いが、原作ではキンケドゥが搭乗している[[バタラ]]にウモンが搭乗しているX1が投げ渡して使わせているので、本来は運用機のジェネレーター出力とは無関係の携行用武器なのかもしれない。また、ABCマントの有無で射程が変動、マント付きでは有射程P武器になるため主力武器となるだろう。本機のモーションは袈裟切りだが、[[クロスボーン・ガンダムX2|X2]]のものは逆袈裟に切り上げるものとなっている。
92行目: 96行目:
 
;ABCマント
 
;ABCマント
 
:「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。蒸発することでエネルギーを打ち消す、言わば対ビーム用のリアクティブアーマーである。ヴェスバーも1発だけなら何とか防げる。[[ゾンド・ゲー]]や強奪した[[バタラ]]にも装備されていた。作者の作画の負担を減らすためのアイデアでもある。
 
:「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。蒸発することでエネルギーを打ち消す、言わば対ビーム用のリアクティブアーマーである。ヴェスバーも1発だけなら何とか防げる。[[ゾンド・ゲー]]や強奪した[[バタラ]]にも装備されていた。作者の作画の負担を減らすためのアイデアでもある。
:なお、近年のフィギュアやゲームではマントからX字のスラスターが突きだしているが、クロスボーン・ガンダムはスラスターを折りたためるためにABCマントを全身に装備出来るという設定なので、これは設定を無視した見栄え優先の演出である。というか、この姿だと'''原作で背後からヴェスバーを喰らった時にX1は落ちている'''。
+
:なお、本来は特徴的なX字スラスターによる発生する作画の手間を極力減らすために用意された装備である。カトキハジメ氏によるリファインでは、マントからX字のスラスターが突きだすような見栄え重視のデザインに変更が加えられ、以降の立体物やゲーム等ではこちらのリファイン版を参照にすることが多い(立体物では原作版との選択式の場合もある)。
 +
:ちなみにクロスボーン・ガンダムはスラスターを折りたためるためにABCマントを全身に装備出来るという設定であり、'''原作では背後からのヴェスバーをマントで防いだ事があるため、リファイン版のデザインを参照してしまうとこの時にX1は撃墜されてしまうことになる'''。
 +
:スパロボでは原作通りスラスターを収納した姿となっている。
  
 
==== 合体武器 ====
 
==== 合体武器 ====
118行目: 124行目:
 
;[[換装]]
 
;[[換装]]
 
:[[インターミッション]]で通常状態とABCマント状態へと変更できる。
 
:[[インターミッション]]で通常状態とABCマント状態へと変更できる。
:…とは言うが、'''なんでマント一枚を戦闘中に脱ぐ事ができないのか'''というのは疑問である(そもそも、'''原作のX1は戦闘中に頻繁にマントを脱ぎ捨てている''')。戦闘アニメで何度も似たようなのを脱ぎ捨てる[[ガンダムサンドロックカスタム|ガンダム]]とは大違いである。
+
:…とは言うが、'''なんでマント一枚を戦闘中に脱ぐ事ができないのか'''というのは疑問である(そもそも、ヒートダガーの戦闘アニメでも再現されているが、'''原作のX1は戦闘中に頻繁にマントを脱ぎ捨てている''')
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[空]]・[[陸]]
 
;[[空]]・[[陸]]
:特に原作で飛行しているシーンは無いが[[飛行]]可能。
+
:原作『クロスボーン・ガンダム』で飛行しているシーンは無いが[[飛行]]可能。
 +
:『第2次α』より後年の発表作品『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』においては、改修機の[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|スカルハート]]で[[トビア・アロナクス|トビア]]が大気圏内の空中戦を行った。後付け設定の可能性はあるが、X1でも空中戦が出来ておかしくないとは言える。
  
 
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
137行目: 144行目:
  
 
== 主な関連機体 ==
 
== 主な関連機体 ==
<!-- 本Wikiではスパロボ関連のものを取り上げる。未登場のものについてはガンダムwikiを参照されたし。 -->
+
一覧に無い機体は[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0X1#.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 ガンダムWiki]を参照。
 +
 
 
=== 強化型・バリエーション機 ===
 
=== 強化型・バリエーション機 ===
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1改]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1改]]
151行目: 159行目:
  
 
=== 関連機 ===
 
=== 関連機 ===
;[[ガンダムF91]]<br />[[ガンダムF90]]
+
;[[ガンダムF91]][[ガンダムF90]]
:共に系列機に当たる。
+
:共に系列機に当たる。また、後年設定されたF90Uタイプは背部に巨大ブースターを装備しており、最終決戦でX1改が行った巨大ロケットを直結しての大気圏突破の姿に酷似している<ref>ただし耐熱用装備はビームシールドではなく機体を実体カバーで覆っている。</ref>。
 
;[[アマクサ]]
 
;[[アマクサ]]
 
:鹵獲したX2を元に、木星の技術で再現を試みた試作MS。
 
:鹵獲したX2を元に、木星の技術で再現を試みた試作MS。
;フリント
 
:クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様。
 
:量産を想定しており、生産コストを下げるためにクロスボーン・ガンダムから木星圏用装備や仕様を取り除いているが機体性能は同等。勘違いされやすいが'''クロスボーン・ガンダムの簡易量産型ではない'''。SRW未登場。
 
  
 
==余談==
 
==余談==
*当機は久しぶりに(作品としてはVガンダムの方が先に出ているが、宇宙世紀の時系列ではこちらが先)コアブロック・システムが採用されたガンダムタイプで、劇中でもそのギミックを駆使したシーンが多い。緊急脱出装置としての機能もフル活用されたため、劇中で使用されたF97系列の中でコアファイターごとの全損(正確にはコアファイターはスラスター部が全損しただけで、コクピット部は無事だった)が描写されたのは何と本機のみ(X2改はコアブロック・システムが排除されてるので除外)。X2、X3、X0どころか量産機フリントですら、機体を破壊されてもコアファイターとパイロットは無事回収・帰還に成功している。
+
*長谷川氏の原案をもとにカトキ氏がラフデザインを作成、それを長谷川氏が漫画用にクリンナップしている。
 +
**その後、フィギュアなどの商品化に合わせてカトキ氏によるリデザインが行われている。
 +
*当機は久しぶりにコアブロック・システムが採用されたガンダムタイプ(作品としてはVガンダムの方が先に出ているが、宇宙世紀の時系列ではこちらが先。ただし、時系列的には10年ほど前にクラスターガンダムやネオガンダムでコアブロック・システムが採用されており、クラスターガンダムはFシリーズの系列機なのでそのデータがクロスボーン・ガンダムに反映されている可能性が高い)で、劇中でもそのギミックを駆使したシーンが多い。緊急脱出装置としての機能もフル活用されたため、劇中で使用されたF97系列の中でコアファイターごとの全損(正確にはコアファイターはスラスター部が全損しただけで、コクピット部は無事だった)が描写されたのは何と本機のみ(X2改はコアブロック・システムが排除されてるので除外)。X2、X3、X0どころか量産機フリントですら、機体を破壊されてもコアファイターとパイロットは無事回収・帰還に成功している。
 
*他に数少ない「肉眼による有視界戦闘がされたガンダム」でもあり(ザビーネのX2改戦)、本作での崖っぷち感が上手く表現されている。他作品では[[ガンダムEz-8]]の最終戦くらいだろう(こちらはコクピット・ハッチすら閉めていない)。
 
*他に数少ない「肉眼による有視界戦闘がされたガンダム」でもあり(ザビーネのX2改戦)、本作での崖っぷち感が上手く表現されている。他作品では[[ガンダムEz-8]]の最終戦くらいだろう(こちらはコクピット・ハッチすら閉めていない)。
 +
*『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の最終話でゲスト出演しており、[[ガンダム]]がロケットにしがみついている場面で近くのロケットにしがみついている(カラーリングもガンダムに寄せられておりトリコロールカラーで描かれている)。『Gガンダム』製作は連載開始初年の同時期だが、まさか本編の最終決戦で同じようなことをやるとは思わなかっただろう。
  
== 商品情報 ==
+
==脚注==
<amazon>B00NAM9NQ2</amazon><amazon>B0002U3EKG</amazon><amazon>B000HC2LDA</amazon><amazon>B001UFVJZE</amazon>
+
<references />
 
+
<!--== 商品情報 ==
 +
<amazon>B00NAM9NQ2</amazon><amazon>B0002U3EKG</amazon><amazon>B000HC2LDA</amazon><amazon>B001UFVJZE</amazon> -->
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
 
*[[GUNDAM:クロスボーン・ガンダムX1‎]]
 
*[[GUNDAM:クロスボーン・ガンダムX1‎]]

2024年10月23日 (水) 19:19時点における最新版

クロスボーン・ガンダムX1は『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の登場メカ。同作品の主役ロボットの一つである。

クロスボーン・ガンダムX1
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 長谷川裕一
カトキハジメ
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦α
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 外惑星対応型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 XM-X1 Kai(F97
頭頂高 15.9 m
本体重量 9.5 t
全備重量 24.8 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 5280 kw
スラスター推力 25 t×4(最大30 t×4)
アポジモーター 34
装甲材質 ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
開発 サナリィ
所属 クロスボーン・バンガード
主なパイロット キンケドゥ・ナウ
テンプレートを表示

この項目ではマントを装着した形態についても説明する。

概要編集

宇宙海賊クロスボーン・バンガードの所有するモビルスーツ

サナリィ製造による初の他惑星用MSで、社内における型式番号はF97(ただし、海賊に運用させるため、XM-X1という偽装の型式番号を用いている)。

背部のX字型スラスターは向きをフレキシブルに可変させることが可能で、高重力の木星において高い機動性を得ている。

また、ビームシールドが発達した宇宙世紀0130年代のMS戦ではビーム兵器による射撃戦の効果が薄いこと、また「不必要な死者を出したくない」というセシリー・フェアチャイルドの理念により、接近戦に特化した機体に設計されている。そのため機体構造は頑丈で装甲も厚く、また機体各所に様々な武器を隠し持っている。反面、装甲が厚いため内部に熱が溜まりやすいという欠点がある。特に搭載されているバイオ・コンピュータは熱に弱いため、頭部や胸部の排熱ダクトから排熱を行っている(特に頭部からの排熱を頻繁に行っている)。

本機にはコアブロックシステムが採用され、生存性も高い。

頭部にはドクロのレリーフが施されているが、これはウモン・サモンのアイディアである。とはいえ、これは単なる装飾であり、何か特別な機能があるというわけではない。

なお、ガンダムシリーズの中でも屈指と言えるほど改修が繰り返されており、その度に武装面が変化している。稼働歴も3~4年と歴代ガンダムでもトップクラスに長い。

劇中での活躍編集

原作ではキンケドゥ・ナウが搭乗し、多数の木星帝国MSを撃破している。が、木星軍を追って地球圏へ向かう最中に起こった戦闘で死の旋風隊と交戦し、中破したため、シザー・アンカーを対クァバーゼ用の装備「スクリュー・ウェッブ」に換装したクロスボーン・ガンダムX1改へと改修された。

登場作品と操縦者編集

αシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦α
初登場作品。格闘主体のMS全体攻撃がないのが痛い。ABCマント付きだと装甲がスーパー系並みに高く、武器の射程も伸びるので、常時こちらを使いたい(頻繁に脱ぎ捨てていた原作とは違い、MAP中での換装は不可)が、マントがあるとビーム・ザンバー(連続攻撃)が使えないので火力が下がってしまうのが大問題。かといってマントなしではほとんどの武装が射程1、有射程武器ザンバスターのP属性消滅と使い辛い機体になってしまう。この場合ボス戦以外は小隊員にしておくのが無難かも知れない。X1改になると使い勝手の良いスクリューウェッブが追加されるのでそれまでの辛抱。
なお、本作では3機のクロスボーン・ガンダムはアナハイムが製作したことになっている。

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
2017年10月のイベント「第2回スパロボフェスティバル」にて実装。SSRディフェンダー。
HPが一定以上の時、相手の装甲を一部無効化するアビリティ「クロスボーン・ガンダムの1番機」が特徴。非大器なのでパラメータは伸び悩むが、飛行持ち、かつキンケドゥの攻撃向けの精神ラインナップのおかげで、一部の高難度クエストを除けば場所を選ばず戦える。
アリーナでは、攻撃を当てる毎にステータスが上昇する所謂「ヒットアップ」系のユニット。多段型の必殺スキルと合せて、コア供給アビリティ持ちユニットとの組合わせで力を発揮できる。攻撃力がインフレ気味で速攻が主体のアリーナでは力不足の感はあるものの、CPU相手の闘滅モードでは対ボス用ダメージソースとして機能する。
2019年11月にニューカマーで大器型SSRファイターが追加。

関連作品編集

Another Century's Episode: R
使用可能機体。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

バルカン砲
頭部に2門内蔵。
シザー・アンカー
前部スカートが変形することで使用可能になる装備。本体とチェーンで繋がっている。敵機を捕獲したりするときに使うほか、投げた武器をこれで掴んで攻撃する、機体が流されないように固定するといった使い方もされている。SRW未実装。
ヒートダガー
左右の脚部内に収納された一対の短剣。脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
第2次αでは足裏から刀身を出してのキック攻撃。ABCマントを装備してる場合、マントを脱ぎ棄てるアクションが入る。
ブランド・マーカー
両手の前腕部に装備された、先端にビームを収束させる武器。拳にスライドさせてパンチを放つことで、敵MSの顔面にX字の烙印(ブランド)を押す。ジャマダハル状に持って振り回したり、肘打ちで使うこともある。
ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開できる。
ビームシールド
ビームを展開して防壁を発生させ、攻撃を無力化。本機のものはビームを中心部に集束させて広範囲に広げる。
前述の通り取り外した状態でも使用できることから、X1改の際にキンケドゥはハリソン・マディンとの対決時に両腕のシールドを取り外して展開し、ヴェスバーから放たれた一撃にぶつけることで威力を減衰させ、ビームザンバーの刃で受け止めるという荒業を披露した。
ビームサーベル
両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームバルカンおよびビームガンとして使うこともできる。コアファイター時も装備。
第2次αでは二刀流で攻撃する。
ビームバルカン
マウントされた状態のビームサーベルから発射される。また、ビームガンとして撃ち分けが可能。バルカン砲と一斉射して使われることが多い。SRW未実装。
ビームザンバー
左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。キンケドゥの腕を以てすれば、ブランド・マーカー2個との併用でヴェスバーすら受け止める事が可能(ただし、そのせいで頭部のセンサーが故障してしまっている)。
名前の由来は「斬馬刀」から。
SRWではEN消費式となっていることが多いが、原作ではキンケドゥが搭乗しているバタラにウモンが搭乗しているX1が投げ渡して使わせているので、本来は運用機のジェネレーター出力とは無関係の携行用武器なのかもしれない。また、ABCマントの有無で射程が変動、マント付きでは有射程P武器になるため主力武器となるだろう。本機のモーションは袈裟切りだが、X2のものは逆袈裟に切り上げるものとなっている。
バスターガン
右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。
SRWでは後述のザンバスター形態でのみ使用。
ABCマント
「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。蒸発することでエネルギーを打ち消す、言わば対ビーム用のリアクティブアーマーである。ヴェスバーも1発だけなら何とか防げる。ゾンド・ゲーや強奪したバタラにも装備されていた。作者の作画の負担を減らすためのアイデアでもある。
なお、本来は特徴的なX字スラスターによる発生する作画の手間を極力減らすために用意された装備である。カトキハジメ氏によるリファインでは、マントからX字のスラスターが突きだすような見栄え重視のデザインに変更が加えられ、以降の立体物やゲーム等ではこちらのリファイン版を参照にすることが多い(立体物では原作版との選択式の場合もある)。
ちなみにクロスボーン・ガンダムはスラスターを折りたためるためにABCマントを全身に装備出来るという設定であり、原作では背後からのヴェスバーをマントで防いだ事があるため、リファイン版のデザインを参照してしまうとこの時にX1は撃墜されてしまうことになる
スパロボでは原作通りスラスターを収納した姿となっている。

合体武器編集

ザンバスター
ビームザンバーとバスターガンを結合させたビームライフル。
グレネードランチャー
ザンバスターの銃口に装着して発射する実弾兵器。他にも小型核弾頭を含む各種弾頭の発射が可能となっている。SRW未実装。

オプション装備編集

ビリー
オウム型の小型偵察メカ。旧クロスボーン・バンガードのエビル・S(SRW未登場)の小型偵察ポッドから着想を得た装備であり、サイコミュで制御されているが、サナリィにサイコミュ技術のノウハウがなかったため、実用性は低かったらしい。
本編未登場であり、METAL BUILDに際して新規設定された。

必殺技編集

ビームザンバー(連続攻撃)
その名の通り、ビームザンバーで連続攻撃を仕掛ける。切り刻んで〆はザンバスターを連射。要はX1の必殺技。マントを付けていると使えなくなるのが欠点。
ビーム・ザンバー(乱舞)
X-Ω』での必殺スキル。

特殊能力編集

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動する。
ABCマント
換装
インターミッションで通常状態とABCマント状態へと変更できる。
…とは言うが、なんでマント一枚を戦闘中に脱ぐ事ができないのかというのは疑問である(そもそも、ヒートダガーの戦闘アニメでも再現されているが、原作のX1は戦闘中に頻繁にマントを脱ぎ捨てている)。

移動タイプ編集

原作『クロスボーン・ガンダム』で飛行しているシーンは無いが飛行可能。
『第2次α』より後年の発表作品『鋼鉄の7人』においては、改修機のスカルハートトビアが大気圏内の空中戦を行った。後付け設定の可能性はあるが、X1でも空中戦が出来ておかしくないとは言える。

サイズ編集

M

機体BGM編集

「クロスボーン・ガンダム」

対決・名場面編集

死の旋風隊
3機の連携に苦戦するが、3機のMSの得意分野以外の性能を犠牲にしているという短所をついて切り抜けた。

主な関連機体編集

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

強化型・バリエーション機編集

クロスボーン・ガンダムX1改
クロスボーン・ガンダムX1改・改
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
クロスボーン・ガンダムX2
クロスボーン・ガンダムX3

関連機編集

ガンダムF91ガンダムF90
共に系列機に当たる。また、後年設定されたF90Uタイプは背部に巨大ブースターを装備しており、最終決戦でX1改が行った巨大ロケットを直結しての大気圏突破の姿に酷似している[1]
アマクサ
鹵獲したX2を元に、木星の技術で再現を試みた試作MS。

余談編集

  • 長谷川氏の原案をもとにカトキ氏がラフデザインを作成、それを長谷川氏が漫画用にクリンナップしている。
    • その後、フィギュアなどの商品化に合わせてカトキ氏によるリデザインが行われている。
  • 当機は久しぶりにコアブロック・システムが採用されたガンダムタイプ(作品としてはVガンダムの方が先に出ているが、宇宙世紀の時系列ではこちらが先。ただし、時系列的には10年ほど前にクラスターガンダムやネオガンダムでコアブロック・システムが採用されており、クラスターガンダムはFシリーズの系列機なのでそのデータがクロスボーン・ガンダムに反映されている可能性が高い)で、劇中でもそのギミックを駆使したシーンが多い。緊急脱出装置としての機能もフル活用されたため、劇中で使用されたF97系列の中でコアファイターごとの全損(正確にはコアファイターはスラスター部が全損しただけで、コクピット部は無事だった)が描写されたのは何と本機のみ(X2改はコアブロック・システムが排除されてるので除外)。X2、X3、X0どころか量産機フリントですら、機体を破壊されてもコアファイターとパイロットは無事回収・帰還に成功している。
  • 他に数少ない「肉眼による有視界戦闘がされたガンダム」でもあり(ザビーネのX2改戦)、本作での崖っぷち感が上手く表現されている。他作品ではガンダムEz-8の最終戦くらいだろう(こちらはコクピット・ハッチすら閉めていない)。
  • 機動武闘伝Gガンダム』の最終話でゲスト出演しており、ガンダムがロケットにしがみついている場面で近くのロケットにしがみついている(カラーリングもガンダムに寄せられておりトリコロールカラーで描かれている)。『Gガンダム』製作は連載開始初年の同時期だが、まさか本編の最終決戦で同じようなことをやるとは思わなかっただろう。

脚注編集

  1. ただし耐熱用装備はビームシールドではなく機体を実体カバーで覆っている。

資料リンク編集