「ベルガ・ダラス」の版間の差分
細 (リンク補正) |
|||
(13人の利用者による、間の34版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | = | + | {{登場メカ概要 |
− | + | | 外国語表記 = [[外国語表記::Berga Dalas]]<ref>[http://www.gundam-f91.net/ms/10.html MS]、『機動戦士ガンダムF91』公式サイト、2022年2月8日閲覧。</ref> | |
− | + | | 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] | |
− | + | *{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムF91}} | |
− | + | | デザイン = {{メカニックデザイン|大河原邦男}} | |
− | + | | 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦}} | |
− | + | | SRWでの分類 = [[機体]] | |
− | + | }} | |
− | * | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | [[クロスボーン・バンガード]] | + | {{登場メカ概要 |
+ | | タイトル = スペック | ||
+ | | 分類 = 指揮官用[[モビルスーツ]] | ||
+ | | 生産形態 = [[量産機]] | ||
+ | | 型式番号 = [[型式番号::XM-04]] | ||
+ | | 頭頂高 = [[頭頂高::15.8 m]] | ||
+ | | 本体重量 = 9.3 t | ||
+ | | 全備重量 = 22.1 t | ||
+ | | 動力 = [[動力::熱核融合炉]] | ||
+ | | ジェネレーター出力 = 4,530 kw | ||
+ | | スラスター推力 = 22,500 kg×2<br />8,950 kg×3<br />3,460 kg×6 | ||
+ | ;総推力 | ||
+ | :92,610 kg | ||
+ | | アポジモーター数 = 82 | ||
+ | | 装甲材質 = [[装甲材質::チタン合金ハイセラミック複合材]] | ||
+ | | 開発 = ブッホ・エアロダイナミックス社 | ||
+ | | 所属 = {{所属 (メカ)|クロスボーン・バンガード}} | ||
+ | | 主なパイロット = [[パイロット::ドレル・ロナ]] | ||
+ | }} | ||
+ | '''ベルガ・ダラス'''は『[[機動戦士ガンダムF91]]』の[[登場メカ]]。 | ||
− | [[デナン・ゾン]] | + | == 概要 == |
+ | [[クロスボーン・バンガード]]の[[量産型]][[モビルスーツ]]。 | ||
+ | |||
+ | [[デナン・ゾン]]を基にした指揮官用の発展機で、主に格闘戦を主眼においている。背部にはシェルフ・ノズルと呼ばれる新型の可動式スラスターユニットを3基1組ずつ、左右一対計2組装備している。これはAMBACシステムも兼ねており、機動性を高めるのに一役買っている。機体色はパープル系統で、頭部に鶏冠があるのが特徴。 | ||
背部にはビーム・フラッグと呼ばれるビームで形成された旗印を装備している。これは高濃度の[[ミノフスキー粒子]]散布域においても迅速に小隊員に命令を出すことができ、また戦意向上にも一役買っている。 | 背部にはビーム・フラッグと呼ばれるビームで形成された旗印を装備している。これは高濃度の[[ミノフスキー粒子]]散布域においても迅速に小隊員に命令を出すことができ、また戦意向上にも一役買っている。 | ||
24行目: | 39行目: | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
− | + | 登場作品は多くなく、[[旧シリーズ]]ではドレル機が[[ベルガ・ギロス]]に取って変わられる等、扱いは良くなかった。 | |
+ | |||
+ | === [[αシリーズ]] === | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}} | ||
+ | :[[ドレル・ロナ]]専用機。能力は[[ベルガ・ギロス]]と同じなので、対処も同じ。 | ||
+ | :;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}} | ||
+ | ::強化されているのだが、あいも変わらず専用機にしてはHPが低く、攻撃を当てさえすればあっさり落ちる。とはいえ[[ビルギット・ピリヨ]]の[[ジェガン]]で相手をするのはさすがに無謀。 | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}} | ||
+ | :序盤は敵指揮官機として登場。ドレル機はHPや運動性が高いので、要注意。[[隠し要素/第2次α|隠し要素]]を満たし、第49話「決断」にて[[ハマーン・カーン]]と協定を結ぶと、ドレルと共に自軍に加入。 | ||
+ | :武器性能は余りに地味、単体攻撃しかない上にショットランサーは1発のみ、その他は攻撃力・射程とも並以下で、[[援護攻撃]]向きとも言い難い。ただ移動力7、盾持ち、また機体性能は[[モビルスーツ]]の中では全体的に高いのに、パーツスロット4。小隊攻撃も(小さい差ながら)他より一回り優れており、総じて小隊員としては一段上の機体と言える。修理費もそこそこ高い。ドレル本人にはもっと良い機体に乗せてやりたいか。同時入手で、攻撃面は強力だが移動力6しかない[[ドーベン・ウルフ]]と、ある意味で対になる機体。 | ||
=== COMPACTシリーズ === | === COMPACTシリーズ === | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}} |
:[[ドレル・ロナ|ドレル]]は登場しないが[[クロスボーン兵]]が乗ってくる。[[ベルガ・ギロス]]のショットランサーは弾数制なのだが、こちらは無消費になっている。一部シナリオで黒の部隊仕様の黒いカラーも出てくるが、図鑑登録はされない。 | :[[ドレル・ロナ|ドレル]]は登場しないが[[クロスボーン兵]]が乗ってくる。[[ベルガ・ギロス]]のショットランサーは弾数制なのだが、こちらは無消費になっている。一部シナリオで黒の部隊仕様の黒いカラーも出てくるが、図鑑登録はされない。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦}} |
− | : | + | :初登場作品。移動力やHPはベルガ・ギロスに僅差で譲るが、概ね同等の高性能を誇る(ただし中の人の違いか、カリスマや忠義は大きく負けている)。 |
− | :HDリメイク版ではベルガ・ギロスとほぼ同性能だが、精神コマンドが違う。なお、HDリメイク版では'''「左手は添えるだけ!」''' | + | :射程1の武器しか持たないため、敵としては戦いやすく味方にするには説得する価値は薄い。 |
− | + | :HDリメイク版ではベルガ・ギロスとほぼ同性能だが、精神コマンドが違う。なお、HDリメイク版では'''「左手は添えるだけ!」'''と[[ドロロ兵長|某宇宙人]]と同じ[[声優ネタ|中の人ネタ]]を言い放った。 | |
− | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}} | |
− | ; | + | : |
− | : | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 武装・[[必殺武器]] === | === 武装・[[必殺武器]] === | ||
+ | ;[[ビームシールド]] | ||
+ | :左腕に発生器を固定装備。 | ||
+ | ;ビームサーベル | ||
+ | :接近戦用に標準装備している。 | ||
;ショットランサー | ;ショットランサー | ||
− | : | + | :クロスボーンのモビルスーツの多くに装備されている打突武器。先端のランス部を回転させながら射出して、相手を貫くこともできる。当機の物は右腕にアタッチメントで固定装着されている。 |
− | : | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では弾数が1しかないのがあまりに痛い。 |
− | + | :;ヘビーマシンガン | |
::ショットランサーの基部に2門内蔵されている。 | ::ショットランサーの基部に2門内蔵されている。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
=== [[特殊能力]] === | === [[特殊能力]] === | ||
74行目: | 88行目: | ||
== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
;[[ベルガ・ギロス]] | ;[[ベルガ・ギロス]] | ||
− | : | + | :同時期に開発されたベルガシリーズ。ベルガ・ギロスの方が後発機体であり、より改良され高性能になっている。 |
;[[デナン・ゾン]] | ;[[デナン・ゾン]] | ||
:開発のベースとなった機体。 | :開発のベースとなった機体。 | ||
;[[ダギ・イルス]] | ;[[ダギ・イルス]] | ||
− | : | + | :ベルガシリーズを元に開発された偵察型モビルスーツ。 |
+ | |||
+ | == 余談 == | ||
+ | *原作[[映画]]の公開から既に30年近くが経過するが、実は'''公式立体商品が未だに一度も発売されていない'''機体。展開当時はガレージキットでギロスから改造するパーツがB-CLUBから販売されていたのみ。 | ||
+ | *背中のシェルフ・ノズルが特徴の機体だが、様々なゲーム媒体でなぜか遠隔攻撃武装として使われており、『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では「シェルフ」という[[オールレンジ攻撃]]端末武装に、『SDガンダムX』ではそのまんま「インコム」という武装で左右のユニットが有線で射出されている。 | ||
+ | **シェルフ・ノズルの形状が[[νガンダム]]のフィン・ファンネルに似ていることから勘違いされたのだろうか。なお、これらの設定はゲームオリジナルであり、以降の作品では使われていない。 | ||
+ | **これらのゲーム作品は『F91』の劇場公開からあまり間をおかずに発売されていることから、映画公開前(=登場するMSに関する情報がほとんど伏せられていた時期)に開発せざるを得なかったという事情によるものと思われる。 | ||
+ | |||
+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
== 資料リンク == | == 資料リンク == |
2024年10月22日 (火) 19:15時点における最新版
ベルガ・ダラスは『機動戦士ガンダムF91』の登場メカ。
ベルガ・ダラス | |
---|---|
外国語表記 | Berga Dalas[1] |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 指揮官用モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | XM-04 |
頭頂高 | 15.8 m |
本体重量 | 9.3 t |
全備重量 | 22.1 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 4,530 kw |
スラスター推力 |
22,500 kg×2
|
アポジモーター数 | 82 |
装甲材質 | チタン合金ハイセラミック複合材 |
開発 | ブッホ・エアロダイナミックス社 |
所属 | クロスボーン・バンガード |
主なパイロット | ドレル・ロナ |
概要編集
デナン・ゾンを基にした指揮官用の発展機で、主に格闘戦を主眼においている。背部にはシェルフ・ノズルと呼ばれる新型の可動式スラスターユニットを3基1組ずつ、左右一対計2組装備している。これはAMBACシステムも兼ねており、機動性を高めるのに一役買っている。機体色はパープル系統で、頭部に鶏冠があるのが特徴。
背部にはビーム・フラッグと呼ばれるビームで形成された旗印を装備している。これは高濃度のミノフスキー粒子散布域においても迅速に小隊員に命令を出すことができ、また戦意向上にも一役買っている。
登場作品と操縦者編集
登場作品は多くなく、旧シリーズではドレル機がベルガ・ギロスに取って変わられる等、扱いは良くなかった。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- ドレル・ロナ専用機。能力はベルガ・ギロスと同じなので、対処も同じ。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 強化されているのだが、あいも変わらず専用機にしてはHPが低く、攻撃を当てさえすればあっさり落ちる。とはいえビルギット・ピリヨのジェガンで相手をするのはさすがに無謀。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 序盤は敵指揮官機として登場。ドレル機はHPや運動性が高いので、要注意。隠し要素を満たし、第49話「決断」にてハマーン・カーンと協定を結ぶと、ドレルと共に自軍に加入。
- 武器性能は余りに地味、単体攻撃しかない上にショットランサーは1発のみ、その他は攻撃力・射程とも並以下で、援護攻撃向きとも言い難い。ただ移動力7、盾持ち、また機体性能はモビルスーツの中では全体的に高いのに、パーツスロット4。小隊攻撃も(小さい差ながら)他より一回り優れており、総じて小隊員としては一段上の機体と言える。修理費もそこそこ高い。ドレル本人にはもっと良い機体に乗せてやりたいか。同時入手で、攻撃面は強力だが移動力6しかないドーベン・ウルフと、ある意味で対になる機体。
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ドレルは登場しないがクロスボーン兵が乗ってくる。ベルガ・ギロスのショットランサーは弾数制なのだが、こちらは無消費になっている。一部シナリオで黒の部隊仕様の黒いカラーも出てくるが、図鑑登録はされない。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦
- 初登場作品。移動力やHPはベルガ・ギロスに僅差で譲るが、概ね同等の高性能を誇る(ただし中の人の違いか、カリスマや忠義は大きく負けている)。
- 射程1の武器しか持たないため、敵としては戦いやすく味方にするには説得する価値は薄い。
- HDリメイク版ではベルガ・ギロスとほぼ同性能だが、精神コマンドが違う。なお、HDリメイク版では「左手は添えるだけ!」と某宇宙人と同じ中の人ネタを言い放った。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
- ビームシールド
- 左腕に発生器を固定装備。
- ビームサーベル
- 接近戦用に標準装備している。
- ショットランサー
- クロスボーンのモビルスーツの多くに装備されている打突武器。先端のランス部を回転させながら射出して、相手を貫くこともできる。当機の物は右腕にアタッチメントで固定装着されている。
- 『第2次α』では弾数が1しかないのがあまりに痛い。
- ヘビーマシンガン
- ショットランサーの基部に2門内蔵されている。
特殊能力編集
移動タイプ編集
サイズ編集
- M
関連機体編集
余談編集
- 原作映画の公開から既に30年近くが経過するが、実は公式立体商品が未だに一度も発売されていない機体。展開当時はガレージキットでギロスから改造するパーツがB-CLUBから販売されていたのみ。
- 背中のシェルフ・ノズルが特徴の機体だが、様々なゲーム媒体でなぜか遠隔攻撃武装として使われており、『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では「シェルフ」というオールレンジ攻撃端末武装に、『SDガンダムX』ではそのまんま「インコム」という武装で左右のユニットが有線で射出されている。
- シェルフ・ノズルの形状がνガンダムのフィン・ファンネルに似ていることから勘違いされたのだろうか。なお、これらの設定はゲームオリジナルであり、以降の作品では使われていない。
- これらのゲーム作品は『F91』の劇場公開からあまり間をおかずに発売されていることから、映画公開前(=登場するMSに関する情報がほとんど伏せられていた時期)に開発せざるを得なかったという事情によるものと思われる。