ガッツォー

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ガッツォー(Gatzo)

狂気の練金学士ゼツ・ラアス・ブラギオが開発した最後の魔装機。搭乗者も当人。ラ・ギアス最強の「剣聖」シュメル・ヒュールの脳が組み込まれており、そのために操縦技能の低いゼツも操縦できる。実質的にはコンピュータドール。
以上の経緯からガッツォーの名は悪行の代名詞となっている。ゼツが設計した魔装機の製造を請け負っていたドルバイン社の管理工場で生体脳(シュメル)移植の処置が行なわれたという噂も流れているが、自社の名誉に関わる繊細な問題であるためドルバイン社は現在も黙秘を貫いている。
IIIで明かされた「ガッツォー」の意味は古ラングラン語で報復を表しており、文字通り逆恨みの塊であるゼツに相応しいものとなっている。

ガッツォー+

  • 守護精霊:大地系高位・断層「ヴァイフ」(増強出力による補正)
  • 改良:セウラント・ペイ・ボラキス
  • 所属:ラーダット王国
  • 主な操者:ラーダット州兵、キガ・ゾージュ、セウラント・ペイ・ボラキス
  • メカニックデザイン:橋口力也(リデザイン)

ラーダット王国で開発されたガッツォーの量産モデル。装甲の色も真紅に塗り替えられている。

ガッツォーという魔装機はその誕生の経緯故か、開発に関与したドルバイン社はオリジナル機の特許の申請を見送っていた。そこに目をつけたラーダット王国の政治家が次期主力魔装機として採用するための再設計を検討、自治区ポトミア州で本機のアップデート計画が密かに組織された。開発にはドルバイン社でガッツォーの組立に関わったためバゴニアに居づらくなってしまった練金学士達が関わっている。ヅボルバは非人道な機構を搭載しない事を条件にセウラントに開発を依頼したが…セウラントは秘めた野望「永年王国」の実現のため、操縦座席の予備空間に搭乗者の脳と機体を直結する禁忌の機構「ニューロ・カートリッジ」を搭載してしまった。この機構を稼働させた本機に乗ったが最期、搭乗者は廃人・使い捨てのカートリッジ同然にされてしまう。ゼツのオリジナル機と同じくまたしても非人道的な兵器へとなってしまった。

ガッツォーΣ

  • エネルギー:人間のプラーナ
  • 守護精霊:大地系聖位・地震「ヴァイヴェル」(増強出力による補正)
  • 改良:セウラント・ペイ・ボラキス
  • 所属:個人所有(セウラント)
  • 主な操者:セウラント・ペイ・ボラキス
  • メカニックデザイン:橋口力也(リデザイン)

セウラントが自らの知を結集させた専用機。装甲の色は緑に塗られている。
オリジナルや量産型以上に大型化しており、虫を思わせる6本脚の下半身に人型の上半身といったデザインになっている。
ギガから奪わせたオーガイン計画の産物「統合増幅装置」、守護精霊を強制的に支配する機構「ゲアス」を搭載した。
これによって、精霊と人間を「燃料」として補給・強化させ、精霊と擬似的な融合を果たしたが、通常のポゼッションとは異なり、完全に強制させているため、支配された精霊は消耗されて最悪の場合、消滅する事となる。
機体名のΣは総和を意味する記号が地上の言語に訳されたものであり、持てる叡知の総和と言う意味が込められている。

本編でセウラントが「ただのゲアスではない。高位精霊を支配した上で、その力を増幅させている」と力説していたが、ムック(電撃スパロボ魂2013秋号)ではイスマイルと同様に「出力補正で低位の精霊を聖位級に増強した」という主旨の解説がなされている……何があったのやら。セウラントの自惚れが強すぎる誇大妄想的性格や精霊の本質を全く理解しようともしない姿勢を考えると、セウラントが高位精霊と低位精霊を勘違いしていただけの可能性もある。

登場作品と操縦者

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
ゲーム内ではイスマイルバイラヴァに並ぶ最強の敵魔装機の一つ。これら2機体と違いマップ兵器こそないものの、移動後に射程6の攻撃が可能なウルティウムバスターが脅威。さらに高レベルの分身(L7)や再攻撃(L8)などの特殊技能を利用できるようになっていることに加え、作中最高レベルの再攻撃を組み合わせれば鬼に金棒となる。ただし(イスマイル、バイラヴァも同様だが)相性の関係上、サイバスターにとっては戦いやすい相手。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
量産志向のもと再設計されたアップデート機(+)が登場。
更にはブーステッド機(Σ)がシュテドニアスルートの最終ボスとして君臨しており、マップでは4マス占有の大型ユニットとして登場。

装備・機能

武装・必殺技

ガッツォー

グランドウェーブ
剣を地面に突き刺すことによって発生させる強力な衝撃波。移動後使用可。
オリハルコンソード
本機が装備する巨大な剣。名前から推測するとオリハルコニウム製だと思われる。
バスターキャノン
両肩に2門装備されているエネルギー砲。
ウルティウムバスター
主力武器。敵ユニットの中で移動後に射程6の攻撃できるため『LOE』のなかでは異例の武器となる。DSリメイクで演出を刷新。自立兵器「ウルティウム」の包囲で大地系魔法陣に封じ込められた標的に剣で斬りつける。

ガッツォー+

グランドウェーブ
剣(オリハルコンソード)を地面に突き刺すことによって発生させる強力な衝撃波。属性はMAP兵器。
連装バスターキャノン
両肩に内蔵されている12門の光学兵器。左右それぞれ6門の発射口を備えており破壊光線を一斉に発射する。
ウルティウムクラッシャー
活性化した自立兵器「ウルティウム」で魔法陣に捉えた標的を斬撃で破壊する。その威力は大地を割る。

ガッツォー∑

グランドウェーブ
大量広域先制攻撃兵器。手にした槍の穂先を大地に突き刺して生みだす衝撃波。
射程は+より短くなっているが、ユニット自体が大型であるために、実際の影響範囲は広がっている。また攻撃力も上がっており、改造を施した機体でも瀕死あるいは撃墜に追い込まれるほどの威力を持つ。
ウルティウムドミネーター

特殊能力

剣装備
斬り返しを発動。
HP回復(大~小)
+機は小。Σはバランス調整のためゲーム内で「HP回復」機能を持たされていない。
MG回復(大~小)
Σにはない(武器を全て無消費で放てるため)。
分身
シュメルの脳を移植したゼツ機のみの機能。ゲーム上ではゼツの特殊技能として扱われている。

特筆機能

ニューロ・カートリッジ
アップデート機(+)にセウラントが追加搭載させた操縦プログラム。これに操者を繋げて操作を一元化するが、その機構から脳内にかかる重度の処理負担により廃人と化してしまう恐ろしい側面を持つ(尤も、操者の人格は既に消去されているが)。この点は地上の「ODEシステム」と酷似している。
統合増幅装置
エリアルで開発中の魔装機オーガインに搭載予定の補助動力機関。計画に参加していた人間(キガ)が密かに持ち出してセウラントに献上したもの。本来は複数人のプラーナを統合、増幅することで通常以上のパワーを発揮する機関であるが、使用者への負担が非常に大きいという問題点を解決できていない試作段階の代物であり、強奪品も欠点の改善は出来ていない。しかし、他者を道具としか見ていないセウラントは他者の生命そのものを燃料として吸い上げ、機体の出力を増強させるという人命を全く省みない最低の改悪を施して使用した。
ゲアス
精霊を強制的に支配する機構。ザムジードの精霊を操った術式と同様と思われるが、ガッツォーΣのそれは大地系高位を支配し、更に聖位まで力を増幅するほど性能が高くなっている。しかし、設定資料では低位精霊の出力を聖位まで引き上げたと矛盾する説明がされている。

移動タイプ

魔装機神シリーズでは空適正がない。

サイズ

M
クルセイドの表記によればガッツォーはMサイズに分類されている。誤記を指摘するユーザーもいるが、33.5 mでMサイズに分類されているナグツァート((クルセイドとOG2ndで確認可)の事も考慮するに、あながち間違っているとも言い難いところがある。
L
Σ機は4スクエアを占有するLサイズ魔装機である。

関連機体

機装兵
制御に小動物の脳神経などが用いられている。