ゼツ・ラアス・ブラギオ
ゼツ・ラアス・ブラギオは『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の登場人物。
ゼツ・ラアス・ブラギオ | |
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登場作品 | |
声優 | 千葉繁 |
デザイン | 河野さち子 |
初登場SRW | 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | ラ・ギアス人 |
性別 | 男 |
年齢 | 60歳代(推定) |
所属 | 神聖ラングラン王国アカデミー→バゴニア連邦共和国 |
役職 | 練金学士→技術士官→国防責任者 |
概要編集
バゴニア製魔装機の開発に成功した功績で、国防の最高責任者という重要ポストに就任。バゴニア議会を扇動してラングランとの対立を煽り、さらには魔装機開発の功績から軍を自由に動かせる特権まで得ることになる(最新型魔装機の開発がよほど嬉しかったのかもしれないが、バゴニア政府の見識のなさが見て取れるエピソードである)。
約30年前には神聖ラングラン王国の練金学協会である王室アカデミーに所属していたが、自らの発明が世界に与える影響を考えなければならないという練金学のルールを破り、新技術だけを追い求め大量殺戮兵器を次々と開発。その結果アカデミーから追放され、おたずねものとして追われる身となっていた。この頃にヴォルクルス教団と接触しており、アカデミーも危険性を認知していたが手出しできなかった。ゼツは「アカデミーに認められず追放されたのは、優れた自らの頭脳への嫉妬によるもの」ととらえており、アカデミーとラングラン全体に対し復讐心を抱いている。精神コマンドのうち3つが「報復」で埋まっていることがこの人物を象徴している。
しかし、ゼツの勢いに飲まれてラングランに宣戦したバゴニアも、自軍の兵にまで洗脳を施したり、自国の英雄である剣聖シュメルを殺し脳髄を抉り出して魔装機ガッツォーに組み込むなどの異常ぶりにゼツを見放す。再び放逐されたショックからか、次にラングランに現れたときには精神崩壊を引き起こしていた(ルートによっては別の展開もある)。最後は魔装機神によって倒された。
他人の命を奪うことに何らためらいを持っておらず、また自尊心が強く他人からの忠告に一切耳を貸さないなど、かなり問題のある性格の持ち主。ラングランへの復讐心も逆恨みで、まさにマッドサイエンティストといった人物。ジノ曰く、バゴニアは変なじいさんがたくさん居るらしいが、その極め付けがゼツとのことである。
登場作品と役柄編集
魔装機神シリーズ編集
- スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 初登場作品。本職は技術屋なので、能力は最低。ガッツォーに乗っているときは凄まじく強いのだが、本人の能力によるものではないので、「手を汚さず」とはまさにこのこと。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- ガッツォーの性能こそ健在であるが、バランス調整の結果2回行動なし再攻撃レベル2となり、大幅弱体化。
- 死亡シーンの一枚絵に、錯乱して目の焦点が合っていないものとそうでないものの2種類が存在した。
- PSP版では千葉繁氏による音声も収録。氏のハイテンションな怪演がよりエキセントリックさを引き立たせている。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 既に死亡済みだが、30年前に靈装機ボーヰンの開発にかかわっていたことがグレプスの口から語られる。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 彼の弟子のセウラントが登場し、負の遺産とでも言うべきガッツォーの後継機が開発された。また、ゼツがヴォルクルス教団に接触したのは、錬金学教会の刺客から逃亡するためだった事が明かされた。
パイロットステータス編集
精神コマンド編集
特殊技能(特殊スキル)編集
パイロットBGM編集
- 迫り来る敵
- 「LORD OF ELEMENTAL」にて採用。最速のタイミングでは第一章の「共同戦線」で聞ける。操者としては全くたいしたことないにも関わらず、ゼツのハジけたセリフ回しとBGMのせいでインパクトに残るプレイヤーもいたのでは。
人間関係編集
- トーマス・プラット
- 最後までゼツと行動を共にする。ゼツが精神破綻を起こした際にはさすがに嫌気が差していた。
- シュメル・ヒュール
- バゴニア国内では剣聖と呼ばれ英雄視されている人物だが、そんなシュメルから呼び捨てにされることも嫌っている。シュメルの剣の腕は認めており、バゴニア兵を人質に彼を拘束して脳をガッツォーに搭載する(阻止できるのは一部ルートのみ)。
- ロザリー・セルエ
- ルート次第で彼女を人質にとってシュメルを捕獲した上に、洗脳を施してマサキ達にぶつける。
- ジノ・バレンシア
- 良識派ゆえに諫言してくるが、階級を盾に聞く耳をもたない。
- ファング・ザン・ビシアス
- 彼のマサキへの復讐心を煽って利用していたようだが、真実を知り、さらにシュメルの死を知った彼は、ゼツの前に立ちふさがる。
- セウラント・ペイ・ボラキス
- 元部下。自分以外の天才は存在しないと自称して憚らない誇大妄想狂であり、彼がゼツの元を去ったのはそのためである。
- キガ・ゾージュ
- 直接の面識はないが、オリジナルのガッツォーを評する場面がある。
名台詞編集
- 「ひょーひょひょひょ!わしは無敵じゃあ!」
「死ね!みんな死んでしまえ!キキキキッ!」
「アカデミーのバカどもめ、見返してくれるわっ!!」 - 戦闘セリフの一部。常にこのテンションなので実力以上にインパクトは大きい。
- 「におう、におうぞ!これはラングラン製魔装機のにおい……おおっ!!あ、あれぞまさしく魔装機神!!ひゃひゃひゃひゃ!これはいい、これはいいぞ!!我がアゲイドの性能を試す絶好のチャンス!」
- 第一章「共同戦線」での顔見せ登場時。サイバスターとグランヴェールの姿を認め、嬉々として国境を越えて突撃していく。この時はマサキ曰く「アブねえじいさん」程度の印象しかなかったが…。
- ちなみに、この時国境警備隊の隊長は援軍として来たジノに、先に国境を越えて仕掛けた責任を追及されそうになっていたが、ゼツの暴走で有耶無耶となった。
- 「ひょひょひょ、悔しいか、悔しいか?もっと悔しがれ!他人が苦しむのを見るほど、楽しい事はないわい」
- ロザリーを洗脳してマサキたちを攻撃させた際の台詞。この男がどれだけ鬼畜なのかが、分かるだろう。
- 「そんなもの、なんの得にもなりゃせんからの。ひょほほほほ」
- 「志士、意気に通ず」にて、シュメル捕縛のためにロザリーを人質にとった際、シュメルに「人の心は無いのか」と非難されたときの台詞。これを聞いてシュメルは「これでは我が国も長くはないな……」と漏らした。
- 「ん?心配か?だいじょうぶじゃ。シュメルの脳は、こうしてガッツォーの中で生きておる」
「もっとも、肉体の方は、もう必要ないから、ブタのエサにしてやったがの。うひゃひゃひゃひゃ!!」 - 捕らえられた師匠シュメルを心配するロザリーに対して言い放った。ゼツが犯した凶行の中でも、最も残酷なものである。
- しかし、バゴニア王国の英雄である「剣聖」を殺害した上にその脳をユニットに組み込む凶行を犯したゼツに待っていたのは追放処分、そしてこれが切っ掛けでゼツは精神崩壊を起こしてしまう(尤も、彼の行動を省みると自業自得としか言いようがないが)。
- 「ほう、わしの本名を知っておるという事は、すべての事情を知っておるという事じゃな……だが、貴様などにわしの苦労が分かるか!?天才的な頭脳を持ちながら、石もて追われたわしの苦労が!!わしは許さん!!わしの頭脳に嫉妬し、わしを追い出したアカデミーの奴らを!!わしの才能を認めようとせなんだ、ラングランの民を!!わしは、奴らに復讐するためだけに生きておるのじゃ!!」
- 「復讐は誰のために」にて。私怨で戦乱を拡大させた行いをマサキに責められるが一つも耳を貸さず、己を非難し追放したラングランへの怨みを却って燃え滾らせる。その様にマサキも「情けねえ…情けねえぜ、じいさん!!」と叫ばずにいられなかった。
- 「何じゃ、お前らは……わしのジャマをするのか? 何者かは知らんが、わしのジャマをするなら容赦せんぞ!!」
- 「ガッツォーの脅威」にて精神崩壊を起こした時の様子。怨敵と追い回していたマサキ達のことさえ分からなくなるほどに、アカデミーへの復讐心で凝り固まっていた。
- 「な、な、な、なんと!?バ、バカな……こんな事が……こんな事があってたまるかっ!!この天才ゼツ様が、究極の魔装機ガッツォーが倒されるじゃと!?認めん、認めんぞぉぉぉっ!!う、う、う、うおおおおおっ!!」
- 「ファング絶叫」での最期の台詞。
- 「ぬ、ぬ、ぬ、ぬおおおおおっ!!バカな、わしが、天才のわしが、こんな事で死ぬはずがない!!そのようなふざけた事は、天が許してもこのわしが、わしが許さん!!う、う、うおおおおおおっ!!!」
- 「復讐は誰のために」での断末魔。ガッツォーを完成させることが出来ず、何らの本懐も遂げられぬまま「復讐鬼」はリブナニッカ+とともに燃え尽きた。とはいえ別ルートでの凶行ぶりを鑑みれば同情の余地もない。
- 「ひょ?ひょひょひょひょ……何じゃ、これは……赤い……赤いものが、わしの腹から出ておる……ふむ、なんじゃろうなあ?ひゃふふふふ……げふっ……ひょひょひょ……ひょ……」
- 「ガッツォーの脅威」での最期の台詞。復讐のみに生きてきた狂人は己の腹から血が流れ出てる事も理解しないまま、その狂気の結晶たるガッツォーと共に爆散したのであった。非人道的な手段に手を染めた悪人ではあるが、ゼツのこの壮絶な最期にマサキは滂沱の涙を流した。