- 1993年3月3日 ~ 1994年2月23日放映(テレビ東京系) 全51話
- 初参戦『スーパーロボット大戦NEO』(2009年)
概要
『エルドランシリーズ』の第3作目にして、TVシリーズ最終作。英語表記は「MATCHLESS PASSION GOSAURER」
『全宇宙に鋼鉄の秩序を』を合言葉に太陽系の惑星を次々と機械化していく機械化帝国の魔の手から地球を守るべく、例によって事情から直接戦えない光の勇者エルドランによって選ばれた春風小学校6年2組の面々が恐竜ロボ『ゴウザウラー』を擁する第三の防衛チーム『ザウラーズ』として戦う。
そのタイトルどおり元気な小学4年生たちが活躍するコミカルな作風だった前作『元気爆発ガンバルガー』に比べ、多感な小学6年生を主人公とし、よりシリアスでハードな物語が展開された。また、3人組だった前作の『ガンバーチーム』から第1作『絶対無敵ライジンオー』の『地球防衛組』と同じく1クラス18人にメンバーが増員。再び個性豊かなクラスメイト達による群像劇が繰り広げられることとなった。
物語の根幹には『人が持つ心の力』というテーマがあり、熱い血の通わぬ機械化帝国の冷酷な策略に対しザウラーズは友情や勇気、根性といった精神の力で立ち向かっていく。その傾向は後半、第3の機械王であるエンジン王の登場後さらに顕著になる。心の力を科学的に解析し、自らの力にしようとするエンジン王が心の本当の意味を知り、最終的には創造主たる機械神に立ち向かい散っていくドラマチックな展開は未だに評価が高く、本作の『スーパーロボット大戦NEO』への参戦が告知された際には隠し要素としてエンジン王の生存及び自軍参加を望む声も多く見られた。
登場人物
ザウラーズ
- 峯崎拳一
- 立花浩美(ひろみ)
- 朝岡しのぶ
- 白金太郎(金太)
- 火山洋二
- 石田五郎
- 光主エリカ(エリー)
- 小島尊子(教授)
- 長田秀三
- 武者小路叉音泰(ボン)
- 関和孝(チョビ)
- 水原結花(ユカ)
- 田辺久美子(クーコ)
- 山本春枝(はるえ)
- 佐藤明美(ワン)
- 佐藤晴美(ツー)
- 藤吉雅夫(マーボー)
- 大山育代
ザウラーズの協力者
機械化帝国
登場メカ
ザウラーズ
機械化帝国
用語
楽曲
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
-
- 「OUR GOOD DAY… 僕らのGOOD DAY」
- 作詞:島エリナ / 作曲:工藤崇 / 編曲:大森俊之 / 歌手:林原めぐみ
- 挿入歌
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦NEO
- 初参戦作品。本作には『エルドランシリーズ』全作品が参戦しているが、その中でも特に原作再現が多い。機械化帝国とアイアンリーガーの絡みも大きな見所。
- なおエンジン王は原作通りに死亡するが、ユーザーの間では「スパロボ補正でなんとか助けてほしかった」という意見と「エンジン王の最期を改変されなくてよかった」という意見の両方が見られた。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 原作終了後設定(原作最終回はザウラーズの卒業式だったが、本作ではまだ春風小学校6年生である)だが機械化帝国が復活の兆しを見せている。
- 本格参戦は第3章から。コネクト・フォースに参加して宇宙を駆け巡ることになるので、校舎のゴウザウラーと一体化した部分が長期間欠けてしまうため、コネクトが資金援助して欠損部分を補っているとのこと。
主要スタッフ
- 制作
- サンライズ(第5スタジオ)
- 原作
- 矢立肇
- 監督・シリーズ構成
- 川瀬敏文
- キャラクターデザイン
- 兼森義則
- メカニックデザイン
- 城前龍治
- やまだたかひろ
- 音楽
- 長谷川智樹
商品情報
余談
- 本作の舞台となる『春風町』のデザインは、後に同じサンライズ作品『GEAR戦士電童』の舞台『星見町』として流用・アレンジされている。特に星見小学校のデザインは、本作の春風小学校そのものである。
- 『ライジンオー』『ガンバルガー』とは映像ソフトや音楽の制作担当会社が異なっている。そのためか、エルドランシリーズ各作品のDVD-BOXが発売された際に前二作は連動特典のドラマCDが企画されて競演を果たしているが、本作は競演することが出来なかった。
また、前二作はDVD-BOXの生産期間終了後に単品のDVDが販売されレンタルも行われているが、本作は単品DVDの販売・レンタルが行われていない(ただし動画配信サイトでの公式有料配信は三作全てで行われている)。 - 番組制作当時は、恐竜は約6550万年前の巨大隕石衝突を原因として絶滅したというのが通説であったのに対し、本作では6400万年前が恐竜の時代として扱われている。
なお現在では、地球が寒冷化して種子植物が台頭したからというのが恐竜絶滅の要因といわれている。当時の針葉樹林は現在のものと比べて非常に柔らかかったが、寒い時代が来て針のような硬さとなった。それにより、草食恐竜の脆弱な顎では食べられなくなり、低い位置に生える種子植物では顎が届かず食べられず……を繰り返していき、結局緩やかに死へと向って行ったというのが有力。件の隕石衝突は確証がほとんど無いらしい。 - 『スーパーロボット大戦NEO』参戦以前に未参戦作品の話題で本作の名が挙がった際には「恐竜が正義の味方である本作と、『ゲッターロボ』の恐竜帝国の存在をどう辻褄併せるか」という議論になるケースが多かった。
実際に『ゴウザウラー』が参戦した作品におけるゲッターロボシリーズは、NEOでは『新ゲッターロボ』、OEでは『真ゲッターロボ 世界最後の日』と、いずれも恐竜帝国が存在していない世界観の作品が選出されている。