闘将ダイモス

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闘将ダイモス』は日本サンライズ制作のテレビアニメ作品。

闘将ダイモス
監督 長浜忠夫
キャラクターデザイン 聖悠紀
メカニックデザイン スタジオぬえ
出渕裕
音楽 菊池俊輔
制作 日本サンライズ(現:サンライズ)
放送局 テレビ朝日
放送期間 1978年4月1日 -
1979年1月27日
話数 全44話
シリーズ 長浜ロマンロボシリーズ
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
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概要編集

超電磁ロボ コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』に続く長浜ロマンロボシリーズ第3弾。

バーム星人の侵攻の中、ダイモスのパイロットである地球人の竜崎一矢とバーム軍司令官の妹であるエリカの敵味方の壁を超えた愛を主軸とした、ロボットアニメ版『ロミオとジュリエット』といえる作品。『コン・バトラーV』が「友情」、『ボルテスV』が「父子の愛」をテーマにしたのに対し、本作は「男女の」がテーマとなっている。

スパロボにおいても主軸のテーマとなっており、一方で味方内の敵とも言える三輪防人の存在感も際立っている。

登場人物編集

スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ダイモビック編集

竜崎一矢
主人公。ダイモスのパイロットで空手の達人。バーム星人エリカとの出会いとその愛によって、地球とバームの平和のために戦うことになる。
夕月京四郎
一矢の友人でガルバーFXIIのパイロット。剣術の達人。
和泉ナナ
和泉博士の孫娘。一矢にとっては妹的存在。
和泉振一郎
ガードダイモビックの代表者。一矢にとっては空手の師で理解者。
竜崎勇
一矢の父親。バーム星人との交渉の際に起きた事件で殺害された。
カイロ
サポートロボット。ダイモビック内のムードメーカー。
おかねさん
怪力を誇る肝っ玉母さん。
鬼頭
ダイモビックに勤務する防衛隊の隊長。バーム星人との戦いで妻子を失っている。

その他地球人編集

三輪防人
地球国防軍の司令官。バーム星人の徹底的な殲滅を主張する軍国主義的な軍人で、味方側でありながらも一矢達と最後まで対立した。

バーム星人編集

エリカ
本作のヒロイン。一矢と恋仲になり、紆余曲折を経てバームの平和勢力の指導者となる。
リヒテル
エリカの兄でバーム軍の地球攻撃を主導する。
バルバス
リヒテルの部下。バームの鬼神の異名を持つ猛将。
ライザ
リヒテルの部下。主に戦闘ロボやメカ戦士の開発を担う。
ガーニィ・ハレック
9話のゲストキャラクター。バームの戦闘指南役で一矢とは良きライバル関係となる。
アイザム
リヒテルの親友。バームの科学者で独自の技術で強力なメカ戦士を開発した。
オルバン大元帥
小バームの指導者。リヒテルとエリカの父であるリオンを暗殺して小バームの実権を握り、地球征服を企む。
ゲロイヤー
オルバンの腹心で秘密警察を率いる。
リオン大元帥
リヒテルとエリカの父。地球との和平を望んでいたが、オルバンの謀略によって毒殺される。
メルビ
オルバンの甥。バームの平和勢力の指導者。
マルガレーテ
リヒテルとエリカの乳母。
バーム兵

登場メカ編集

スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ダイモビック編集

ダイモス
ガルバーFXII

バーム星編集

戦闘ロボ編集

ズバンザー
ダリ
頭部のみ、本体。
クライン

メカ戦士編集

ゾンネカイザー
ギメリア
ゴッドアーモン

戦艦編集

ガルンロール
コブラード

用語編集

ガードダイモビック
バーム星
バーム星人
戦闘ロボ
メカ戦士
小バーム

楽曲編集

オープニングテーマ
「立て!闘将ダイモス」
『第4次』『COMPACT』『A』『A PORTABLE』『第2次α』『第3次α』『MX』で採用。
『A』版はアップテンポになりがちな携帯機では珍しいややスローテンポのアレンジになっている。
『MX』と『A PORTABLE』版はイントロに効果音が追加されているが、これは原作アニメでロゴが出現する際の効果音である。
劇中BGM
「バトル・ターン」
『第2次α』で採用。ダイモス変形時のBGM
マスターテープが紛失してしまっているらしく、現在のサントラには未収録となっている(「バトル・ターン」と記載されているトラックはあるものの、別の曲となっている)。

登場作と扱われ方編集

旧シリーズ編集

第4次スーパーロボット大戦S
初参戦作品。原作通りに一矢とエリカの関係が描かれているが、中盤以降はストーリー的に目立たない。原作と異なる描写が多い。これでもこの時期の参戦作品にしては比較的原作要素が多い部類。

αシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦α
異星人関連のシナリオのメインとして描かれることが多い。Aに続き、原作再現も豊富で扱いが良い。登場ユニット数は歴代最多。条件を満たせばリヒテルが味方として戦ってくれることも。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
いるだけ参戦に近いが、味方加入後に星間連合関連で割と絡む。ブルーコスモス関連で三輪防人が絡むことが多い。

COMPACTシリーズ編集

スーパーロボット大戦COMPACT
第4次』で名前だけ出ていたオルバン大元帥が敵として初登場した。また、リヒテル説得し仲間にできる。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦A
ストーリーの主軸の一つで、比較的重要なイベントは軒並み再現され、キャラクターの出演数も多い。
同じ格闘系の作品である『機動武闘伝Gガンダム』と初共演。

単独作品編集

スーパーロボット大戦MX
原作終了後の設定。いるだけ参戦だが一矢達はストーリー上の出番は多く、何より逮捕されていたはずの三輪防人が登場するなど扱いは良い。
スーパーロボット大戦モバイル
スーパーロボット大戦Card Chronicle
2013年2月1日に追加参戦。
スーパーロボット大戦X-Ω
第3期参戦作品第1弾として2017年6月に追加参戦。

各話リスト編集

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 宿命の出あいは戦火の中 ダイモス
ガルンロール
戦闘ロボズバンザー
第2次α
第2話 謎の美少女エリカ ガルバーFXII
戦闘ロボ・ダリ
第3話 白いつばさの記憶 戦闘ロボ・ガイオス
第4話 悪夢!私の兄は地球の敵 戦闘ロボ・ムーンソルト
第5話 悲しい罪は涙で消えない 戦闘ロボ・グルモング
第6話 涙をふいて立ち上れ 戦闘ロボ・メテオロ
第7話 ナナは優しい地球の戦士 戦闘ロボ・デスフォーク
第8話 地球を守れ!戦え一矢! 戦闘ロボ・バトルダ
第9話 母星の誇りを賭けた勇士 戦闘ロボ・シャイフルド 第2次α
第10話 正義の空手を見せてやれ! 戦闘ロボ・ダングル
第11話 愛と裏切りのバラード 戦闘ロボ・ベムスター
第12話 まやかしの平和は要らない 戦闘ロボ・ガボット
第13話 とび出せエリカ命をかけて 戦闘ロボ・ダムダ
第14話 エリカとダイモス涙の戦い 戦闘ロボ・クライン 第2次α
第15話 輝く真実は戦う勇気の中に 戦闘ロボ・ハザンガー
第16話 極楽島は非情の島 戦闘ロボ・ゴンザルド
第17話 エリカ!死刑台を登る!! 戦闘ロボ・ガガドス
第18話 エリカが三輪に殺される 戦闘ロボ・ビックガンド
第19話 宇宙からの使者 戦闘ロボ・ガツール
第20話 秘かなる平和への戦い 戦闘ロボ・ゴリオス
第21話 誇り高き別離 戦闘ロボ・メドルス
第22話 京四郎決死の激突! 戦闘ロボ・ザルキムス
第23話 おかねを狙うキューピット 戦闘ロボ・バイオロン
第24話 ド根性カイロの秘密兵器 戦闘ロボ・ゼロンN
戦闘ロボ・ゼロンS
東映まんがまつり
上映エピソード
第25話 誇り高き若獅子リヒテル コブラード
戦闘ロボ・グランゲイル
第26話 ダイモス!危機一髪!! メカ戦士ゾンネカイザー
名称不明戦闘ロボ
第2次α
第27話 ダイモスパワーアップ作戦 メカ戦士・ビッグフラッシャー
第28話 天才科学者アイザムの挑戦 メカ戦士・ギメリア 第2次α
第29話 ダイモビック爆発一秒前! メカ戦士・デスカルゴ
メカ戦士・タカブルド
第30話 危うし!!和泉博士の命 メカ戦士・ズロッド
第31話 悲しきバランドークの最期 メカ戦士・ダルダス
第32話 新たなる平和への旅立 メカ戦士・ゲルガーダ
第33話 ダイモビッグの豆台風!! メカ戦士・ダリウス
第34話 殺し屋ゲロイヤーの襲撃! メカ戦士・レアギンド
メカ戦士・ゴムレイ
第35話 猛将バルバス翼たたむとき メカ戦士・ゲシュトル
第36話 ああリヒテル!絶体絶命! メカ戦士・ドボーグ
第37話 花嫁になるエリカ メカ戦士・アグーダ
第38話 渡すものか!俺のダイモス メカ戦士・グランド
第39話 罠にはまった一矢 メカ戦士・ゾルバス
第40話 海底城!大攻撃開始!! 海底魔城 APORTABLE
第41話 一矢を襲うエリカの弾丸! メカ戦士・ガドルス
第42話 敵バームへ出撃開始!!
第43話 小バームの大攻防戦 メカ戦士・ゴッドアーモン A(PORTABLE)
第44話 明日への驀進 A(PORTABLE)

余談 編集

  • 本作を企画したチーフプロデューサーである鈴木武幸氏によれば、当時は殺陣師にあたる存在がおらず、スタジオに殺陣師を直接連れて行き、アクションをカメラに収めてアニメーターに見てもらい、それがダイモスのアクションや、オープニングにおける一矢の空手の型などに活かされたという。
  • 本作は全44話で打ち切りとなっている(正しくは放送期間短縮であり、ストーリーはきちんと完結している)。恋愛要素を前面に押し出したストーリーであることから、当時の視聴者からの評判や玩具の売れ行きによる放送期間短縮ではないかという俗説があった。実際は売上はよく視聴率も問題はなかったが、スーパー戦隊シリーズ第3作『バトルフィーバーJ』(SRW未登場)の放送を4月開始から2月開始に早めるための局都合による放送期間短縮だった[1]
  • 2007年のDVDBOX発売までビデオ商品が一切存在しなかったため、寺田貴信氏によれば当時の版元に直々に依頼してマスターフィルムからダビングしてビデオ資料を作成したとのこと[2]


商品情報編集

DVD編集

レンタルビデオ・動画配信編集

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