ナナリー・ランペルージ

2020年1月19日 (日) 19:43時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版

ナナリー・ランペルージは『コードギアス 反逆のルルーシュ』および『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物。

ナナリー・ランペルージ
外国語表記 Nunnally Lamperouge
登場作品

コードギアスシリーズ

声優 名塚佳織
デザイン CLAMP(原案)
木村貴宏(アニメ用デザイン)
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
SRWでの分類 サポートユニット
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プロフィール
本名 ナナリー・ヴィ・ブリタニア
種族 地球人(ブリタニア人)
性別
生年月日 皇暦2003年10月25日
星座 蠍座
年齢 14歳 → 15歳
身長 160 cm
体重 43 kg
血液型 AB型
所属 アッシュフォード学園中等部(第一期)
神聖ブリタニア帝国(R2)
称号 皇女→エリア11総督→ブリタニア皇帝(自称)→ブリタニア代表
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概要

ルルーシュ・ランペルージの妹。

兄のルルーシュとは互いに最愛の存在で、共にアッシュフォード学園のクラブハウスで静かな生活を送っていた。学園内では生徒会の仮メンバーとして高等部の生徒会室によく出入りしている。兄の身に起きた出来事を何も知らなかったが、後にそれを機に、ナナリーもまた数奇な運命に翻弄されていってしまう事になる。

その立ち回りからも、物語の真のヒロインと称される事も多い。

人物

幼少期、ブリタニアの皇女だった頃は、ルルーシュですら手を焼くほどのやんちゃな子供だった(ノベライズ版では母親譲りの苛烈な性格とも言われていた)が、様々な出来事が原因で、歩行能力と視力を失っており、現在では大人しく物静かな性格となっている。しかし、自身に対して高圧的に接してくる人物に対しても臆しない気丈な一面もあり、漫画『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』ではこの一面がやや強調されている。また、日本人への差別意識も無く、彼らの事を「イレヴン」ではなく、ちゃんと「日本人」と呼んでいる心優しい人物でもある。こういった面からか、アッシュフォード学園内でも、ブリタニア人、日本人を問わず皆から好かれ、アイドル的存在として人気があった。

手を触れただけで相手の様子の判別が出来る。また感受性も強く、手を触れた人物の心の中を見抜く特技もある。猫のアーサーの足音を聞いただけで、足を負傷している事にも気付いている。

小説版によるとマリアンヌの手によって兄同様遺伝子操作を行われており、C.C.の遺伝子にも含まれている「C感応因子」と呼ばれる因子を埋め込まれている事で、触れた人間の心が読める「精神感応」の力を備える事になり、またマリアンヌの策略でシャルルギアスをかけられ、両目が見えなくなってしまった事で、精神感応の力が急激に発達していく事になった。ちなみにマリアンヌは、ナナリーが赤ん坊の頃、五感をわざと潰す事によって精神感応の力を上昇させようと画策していたが、研究員に止められ、シャルルもナナリーを気に入っていた事から、「この時」は諦めている。

また、小説版ではナナリーの大人しい性格は幼少期に母を失い、彼女を護るために苦労していたルルーシュに配慮して我侭を自制した結果、形成されたものだが、本質は一切変わっていない。結果、ナナリーの本性は苛烈な人格の持ち主が多いとされる他のブリタニア皇族に劣るものではなく、彼女自身も非常に芯の強い部分を覗かせる。ある意味で彼女はルルーシュに負担を掛けまいと兄や周囲の人々に「大人しい少女という仮面を掛けて生きてきた」ともいえ、そうした本質に気付いた者は殆どいなかった。ただし、シュナイゼルの副官であるカノン・マルディーニのみはナナリーの事を「怖い」と称しており、マリアンヌに通じる苛烈さに感づいていた節がある。

ちなみにドラマCDのいわゆるギャグ回では結構黒い。こんなところでも母親の血を色濃く受け継いでいるのだろうか……。

来歴

本編開始前

ブリタニアに皇女として暮らしていた幼少期、テロの巻き添えで足を負傷して歩行能力を失い、さらに目の前で母マリアンヌを殺されるという精神的ショックから、視力も失ってしまう。

母の死後、兄・ルルーシュと共に「人質」として日本に送られ、枢木スザクと出会う事になる。当初は、マリアンヌの死のトラウマから、兄であるルルーシュに対する依存心が強く、スザクに対してもあまり心良く思わなかった(兄に対して暴力を働いたというのもある)が、スザクと接していくうちに心の傷が癒えていき、現在では彼に異性として意識するまでに至った[1]

第一期

アッシュフォード学園のクラブハウスにて、兄のルルーシュと静かな生活を送っていたが、ナナリー自身は最愛の兄であるルルーシュと共に生きていけるささやかな時間を大切にしていた。兄がゼロである事は勿論、黒の騎士団を率いてブリタニアに対しレジスタンス活動を行っている事など全く知らず、以前に親交のあったクロヴィスが殺されるニュースを聞いた際には、哀しみに暮れていた。

物語の中盤で、C.C.を求めて来日したマオに拉致されてしまうが、ナナリーは気丈な態度をもってマオに屈しようとはせず、ルルーシュとスザクの二人の活躍によって救出される事になった。後に義姉である副総督ユーフェミアと再会し喜び、彼女の宣言した行政特区日本の設立にも賛同していたが、彼女がギアスで暴走し、日本人の虐殺を行った上でゼロに殺されたという事実については、この当時は知らなかった。

ユーフェミアの死の直後に起こったブラックリベリオンにおいて、突如現れたV.V.により、ルルーシュをおびき寄せるべく拉致されてしまう。その後は神根島に連行されていたが、ルルーシュの救出は叶わず、V.V.の手引きによってブリタニア本国へ送還され、ブリタニア帝国第12皇女として、皇族に帰属する事になった。

R2

開始時点では行方不明であり、その後、総督としてエリア11に派遣される。ログレス級戦艦に乗艦してエリア11に向かっていた途中で、ゼロ率いる黒の騎士団の襲撃を受け、ゼロと直接対面する事になるものの、臆する事無く毅然にゼロと向き合い、彼が自分が愛する兄のルルーシュである事実など知る由も無く、その信念を完全否定した。

以前とはルルーシュとスザクの関係が変化したことを察するが詳細なことは知らされなかった。ユーフェミアの遺志を継ぐつもりで行政特区日本の再建を宣言するが、1年前の虐殺とそこからブラックリベリオンに至ったという事実から日本人にもブリタニア人にも歓迎されておらず、ゼロと黒の騎士団および彼らの支持者たちの国外脱出に利用されるだけに終わった。ちなみに、シャルルからの命令で、アッシュフォード学園の生徒会メンバーに会ってはならない事になっている。これはメンバーたちがシャルルのギアスでナナリーの記憶を失っていることへの措置である。

ノベライズ版では、黒の騎士団や多くの日本人達が中華連邦に亡命した後の日本での同行が詳しく描かれている。「自らの理想を実現させる為には、過去の事から逃げようとはせず、きれいな事だけでなく汚い事もやらねばならない」という覚悟を決めている(これは奇しくも、ルルーシュと同じである)。また、行政特区日本の再建に失敗してしまった事には落胆するものの、日本人に不利益にならない政策を推し進めようとしたり、作中で起きた事件の首謀者のいる敵地に残って、一人で説得を行おうとする大胆さも見せている。これらの活躍が功を成したのか、エリア11を「矯正エリア」から「途上エリア」にまで昇格させるという実績も残している。これまでエリア11に派遣されてきた総督達が日本人に対して弾圧を行ったことが原因で反乱を招いてきた事実を考えると、改めてナナリーの統治者としての有能さがうかがえるであろう。しかし、こうした経過は日本人をブリタニアに同化させ、独立の気概を失いかねなくさせるため、ルルーシュからはナナリーは問題のある存在になりつつあると危惧されていた。

後に黒の騎士団がエリア11に襲撃してきた「第二次トウキョウ決戦」の混戦の最中、枢木スザクランスロット・コンクエスターが放ったフレイヤの衝撃波で死亡したかに思われたが、シュナイゼルの策略によって救出されており、代わりに囮のシャトルに乗せられたローマイヤが、フレイヤの衝撃波で死亡する事になった。ルルーシュの皇帝即位後、シュナイゼルによって次期ブリタニアの皇帝に擁立され、同時にルルーシュがゼロである事実やギアスの秘密についても聞かされる。ルルーシュが自分の為にゼロになってブリタニアに反逆し、兄弟にまで手にかけているのかと問いただすも、本心を偽ったルルーシュに、自身を「俺が否定した貴族そのもの」と痛烈に批判されてしまう。

自分に罪を背負う覚悟が無かったと悟ったナナリーは、フレイヤ発射スイッチである「ダモクレスの鍵」を握り、ルルーシュ率いるブリタニア軍との決戦に赴く。そして、ルルーシュと直接対峙したナナリーは、強靭な意志によってシャルルにかけられていたギアスの呪縛を打ち破り、彼の目の前で両目を開く。互いに一歩も譲ろうとしない論争を交わす中、全ての罪を背負う覚悟を持っている事に気付いたルルーシュによってギアスを受けたナナリーは、ダモクレスの鍵を手渡してしまう。正気に戻ったナナリーは、妹にまでギアスを使った兄の冷酷さに愕然とし、去って行く彼を追いかけるものの、その場に倒れてしまい、絶望に包まれながら彼を罵り続けた…

ダモクレス攻防戦後、シュナイゼルや黒の騎士団のメンバーと共に処刑のパレードに出される事になり、特に自身は真っ赤な奴隷装束を着せられ、歩けないのを知られていながら足枷をはめられる等、完全にさらし者の状態にされていた。しかし、ゼロ(スザク)がルルーシュを打倒すべく現れ、ゼロによって致命傷を負わされたルルーシュが自らの元に転げ落ちてきた際、精神感応によってルルーシュが自らの全てを犠牲にして憎しみに包まれた世界を変えようとしていた真意を知る。兄の本心に気付けなかった事を後悔したナナリーは、ルルーシュの前で力の限り彼への愛を叫んだが、ルルーシュはその直後に静かに息を引き取る事になり、何も知らない周囲の民衆がゼロを賛美する中、ナナリーはただ一人、死んで逝ったルルーシュにすがって泣き叫ぶのだった。

エピローグでは、ブリタニア第100代皇帝に即位すると同時に帝政廃止と全植民地解放を宣言、名目上最後のブリタニア皇帝となった。その後はブリタニア側の代表となり、世界を救ったゼロ(スザク)と、シュナイゼルの二人を引き連れて来日。日本の首相になったと握手を交わしている。また、後にアッシュフォードをゼロ(スザク)と共に来訪した際は、記憶改竄のギアスはジェレミアによって解除されている模様。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。NPCとして登場(声は無し)。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
シュナイゼルとの掛け合いで敵時の声が入った。中断メッセージも用意されている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
NPC。前作でギアスが解除されているため、最初から視力を取り戻した状態で登場。
また、明確に言えば彼女本人というわけではないものの、終盤とある策略により、意外な登場を果たす事となる。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
NPC。リリーナ等と共に皇帝アウストラリスに囚われているため、出番は少ない。

VXT三部作

スーパーロボット大戦X
会話で存在に触れられている。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
スーパーロボット大戦X-Ω
サポートユニット。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド3から登場。

ステータス

サポートアビリティ

兄への信頼
SSR。暗闇状態になりづらい。
無印出典で、「ナナリー・ランペルージ」名義。
ギアスを打ち破った意志
SSR。セットしたブラスターのクリティカル率大アップ、クリティカル倍率アップ。
『R2』出典で、「ナナリー・ヴィ・ブリタニア」名義。

人間関係

ルルーシュ・ランペルージ
最愛の兄。兄がゼロとしてブリタニアと戦っていることは知らない。そしてたちを手にかけたことも…。結果としてナナリーの行動はゼロとしての兄の行動の足を引っ張ることもある。
『R2』終盤で事実を知り、独裁者の道を選んだルルーシュと敵対する道を選ぶ。しかし、ルルーシュが自らの全てを犠牲にして世界を変えようとしていた真意に気づく事は出来ず、彼が命を落とす寸前に知ったナナリーは、事切れ永遠に目を開ける事の無いルルーシュの遺体に泣きすがるしかなかった(ただし、ルルーシュ皇帝の最期の後の描写が少なく、また劇中で不死身の人物が存在するためルルーシュがそうなった可能性を示唆するような描写がある)。
枢木スザク
幼少期に仲良くしてもらっていた。今でも何かと気にかけてくれ、ナナリーはスザクに淡い想いを寄せていたようだが、彼がユーフェミアと惹かれ合ってる事に気付いた時には、複雑な物言いをしていた。
小説版ではスザクが父親を殺したことに当初から気づいており、最終決戦ではスザクへの想いを断ち切る為、あえて彼がそのことへの罪悪感に囚われていることを貶す言葉を浴びせる。
枢木ゲンブ
スザクの父で日本最後の首相。
媒体によって関係が大きく変わりドラマCDや漫画『ナイトメア・オブ・ナナリー』では彼女との婚約の発表を考えているが、小説版では取引のために彼女を殺そうとしていた。
ユーフェミア・リ・ブリタニア
異母姉妹で、互いを大切に思っている。幼少期はどちらがルルーシュのお嫁さんになるか取り合っていたらしく、現在も想い人が同じである事からも、男性の好みは似通っている模様。姉の死を知らない時点で「もう一度ユフィ姉様とお話したい」とルルーシュに電話をかけるシーンは悲しいものがある。
第2次Z再世篇』の黒の騎士団ルートでは生きていた彼女やコーネリア、シュナイゼルと共に連邦の改革に尽力する。
C.C.
いつの間にかクラブハウスに押しかけてきた彼女に対しても別け隔てなく接している。一緒に暮らしているということまでは知らなかったが。
小説版では『R2』終盤で死の間際にナナリーの能力を知ったルルーシュが「C.C.に力を制御する方法を教えてもらえ」と言っているので、その件で繋がりが出来たと思われるが、C.C.は旅に出てしまったので詳細は不明。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
母親。彼女の暗殺に巻き込まれ、視力と歩行能力を失ったということになっている。実際は目撃者に仕立てられてそういう役割を父のギアスによって押し付けられてしまった。
事件の真相も最終的に兄のルルーシュが父だけでなく母にも引導を渡した事も最後まで知ることはなかった。もっとも真相を知ってしまったら一層ナナリーの心は絶望に支配されてしまうであろうからそのほうがいいと思うが……
小説版では「良くも悪くも母の血を継いでいる」と評されている。
コーネリア・リ・ブリタニア
異母姉であるが、皇女時代は彼女にも可愛がってもらっていた。小説版では「コゥお姉様」と呼んでいる。
再会したときにはルルーシュへの復讐として剣を向けられた(本気で斬るつもりはなかった)。コーネリアからルルーシュがゼロであった事やギアスの秘密を教えられる様子が描写されている。その後も彼女からはナナリーがユーフェミアの仇であるルルーシュにとっての宝であるため複雑な気持ちを抱かれている。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
異母兄。トウキョウからの脱出の手引きをしたり、ダモクレスの鍵を受け取っていた。小説ではシュナイゼルが嘘をついていると感づいていたらしい。そして、彼に対しても引導を渡そうとしていた。
紅月カレン
お互い大事に思っている。捕虜になった彼女と話をする機会もあり、それはカレンがルルーシュのナナリーの為に全てを尽くす想いを気づかせることになった。
ミレイ・アッシュフォード
高等部生徒会長。自身の正体を知る数少ない人物で、同時に実の妹の様に可愛がっていた。
シャーリー・フェネットリヴァル・カルデモンドニーナ・アインシュタイン
高等部生徒会のメンバー。
篠崎咲世子
自身の世話をしてくれるメイド。彼女が後に黒の騎士団の一員になったことは知らない。
マオ
ルルーシュの策に敗れた事への復讐からナナリーを誘拐する。
クロヴィス・ラ・ブリタニア
皇女時代、彼ともそれなりに親交はあったらしく、彼が暗殺されたニュースを聞いたときは悲しみの表情を浮かべていた。
V.V.
第一期の終盤において彼により拉致される。そしてV.V.のこの行動が『R2』においてナナリーが皇族に復帰した要因とも思われる。
アーニャ・アールストレイム
ナイト・オブ・ラウンズのメンバーでも同じ年にあたる存在で、車椅子を押していた事もあった。
小説版ではナナリーに対してもずけずけと物を言う態度であったが、ローマイヤと違って嘘を言わない態度から、逆にナナリーに信頼されていた。それ故か、終盤では身体の不自由故の苦しみを抱えていた本心をぶつけられるに至っている。
アリシア・ローマイヤ
ナナリーの監視役として補佐についているが、建前上従っているだけで、イレヴンの人権を認めようとする彼女を疎ましく思っている。また、アリシアは平気で嘘も突く為に、嘘を見抜く能力を持ったナナリーからは全く信頼されていなかった。
シュナイゼルの策によって、ナナリーの身代わりとなってフレイヤの爆発に巻き込まれ死亡。
カリーヌ・ネ・ブリタニア
第5皇女。異母姉であるが彼女はナナリーが自分と同じ血を分けていることを疎ましく思っており、皇族に復帰してからはいびられた。SRW未登場。
カノン・マルディーニ
シュナイゼルの部下。本編では会話等は無かったが、小説版では彼は「ナナリーを怖い」と称している。また、ダモクレスを自爆させようとする際のナナリーを見捨てようとするシュナイゼルに驚愕しており、皇族である彼女には敬意を持っていたと思われる。
シャルル・ジ・ブリタニア
父親。兄とは違い、ナナリーは父を憎むことはせず、何か理由があって自分たちを日本に送り込んだのではないかと思っている。『R2』では彼によってエリア11の総督に任じられた。
ネモ
『ナイトメア・オブ・ナナリー』に登場。自身に力を与えた謎の人物。外見はC.C.に似ている。
アリス
『ナイトメア・オブ・ナナリー』に登場する親友。

他作品との人間関係

リリーナ・ドーリアン
第2次Z』では留学生である彼女とはアッシュフォード学園の生徒会メンバーであり、共にプリンセス同士。
第2次Z再世篇』では本来のプリンセスとなった状態で親しく語り合う姿も見られた。お互いのの性格も似ているところがある。
沙慈・クロスロードルイス・ハレヴィ
『第2次Z』ではアッシュフォード学園の生徒会メンバー。彼らはブラックリベリオン前に学園を退学したためギアスによる記憶操作を受けることがなく、ナナリーがエリア11総督に就任したことを怪訝に感じていた。
ヒイロ・ユイ
『第2次Z破界篇』で自分がマオによって誘拐されたとき、彼もルルーシュ、スザクとともに救出に加わった。
第3次Z天獄篇』ではラース・バビロンで解放された際に再会。ゼロへのメッセージを託した。
マリナ・イスマイール
『第2次Z再世篇』において、ユーフェミアが虐殺命令を下した事を信じられないと語った際に同じ感想を口にした(後述)。
皇帝アウストラリス
『第3次Z天獄篇』ではリリーナやマリナと共に会談し、強い意思こそ認められたものの「言葉では何も守れん」と拒絶されてしまった。

名台詞

第一期

「お兄様…、嘘ですよね、ニュース」
クロヴィス暗殺の犯人がスザクだというニュースを聞いてルルーシュに語りかける。
確かにニュースは嘘ではあるのだが、彼女にとってスザク以上に大事なルルーシュが犯人とはこの時、夢にも思わなかった。
「ゲームにしては悪質じゃありませんか? お兄様を悲しませるつもりなら、私が許しません!」
マオに誘拐された際、一連の行動をゲームと称するマオをこの言葉で非難した。
マオからは「大したものだねえ、君たち兄妹は!」と返答されたがルルーシュがゼロであることを知らないナナリーにはこの言葉の意味を理解はできなかったであろう。
「黙っていてもらえますか。お兄様と私のこと…」
「私はお兄様と一緒に暮らしていければそれだけで…」
アッシュフォード学園の学園祭で偶然ユーフェミアと再会し、二人でお茶をしながらコーネリア達に自分たちが生きていることを知らせないでほしいと懇願する。
後者の言葉で最愛の兄と暮らせていければいいと理由を語っているが、当の兄ルルーシュは妹がそんな境遇に甘んじ続けなければならない現実に納得せず幾度も死に掛けながらもブリタニアと戦っていたのである。
「ええ、お兄様だって好きでしょう?」
ルルーシュに「ユフィのこと、好きかい?」と聞かれての返答。ルルーシュがゼロであることを知らず、ブリタニアに反逆していることを知らないナナリーはユフィの行政特区日本によって反逆手段である黒の騎士団を失いかねないことに彼が怒りを覚えていることも知らない。
この問いに対するルルーシュの返答は「ああ」と肯定しているが、胸の内では(好きだったよ)と過去形になっている(アニメ版ではわかりにくいが小説版やDSゲーム版でははっきりわかる)。
「お兄様、あの…ユフィ姉様とお話ししたくって」
行政特区日本式典会場における虐殺事件の後、詳細なニュースが流れる前にルルーシュに電話をしたときの言葉。
もう一度ユーフェミアに会いたいという望みをルルーシュに語るがこの時、ユーフェミアはルルーシュによって撃たれ、既に帰らぬ人となっていた。
描写はないが、この後すぐナナリーはユーフェミアの死を知ったと思われる。
「今のうちです。行って下さい。スザクさんを助けてあげてください。今一番頼りになるのは…」
ヴィレッタに撃たれた後、黒の騎士団の見張りが手薄になった際、ミレイたちにスザクの救出を懇願する。結果的にこれがロイドたちがスザクを助けるための時間稼ぎになった。
この後、1人になったナナリーはV.V.に拉致され、自由になったスザクはルルーシュを捕縛したので兄の行動を妨げてしまったことになる。とはいえ、そのままミレイたちがナナリーと一緒にいたとしたらV.V.に殺されていた可能性があるのでこれはこれで良かったのかも知れない。

R2

「もしもし、お兄様? お兄様なのでしょう? 私です、ナナリーです! 総督として来週そちらに…。聞こえていますか、お兄様? ナナリーです!」
『R2』での最初の言葉。スザクから代わった電話の相手が行方不明と聞かされていたルルーシュだと気づき、喜んでいる。
しかし、ルルーシュからは他人として振舞わなければいけないと返答され、ルルーシュとスザクの関係に疑問を抱くことになった。
(スザクさんは嘘をついているのかしら? でも、それならお兄様も…。お二人の間に何が…)
ルルーシュとの電話を終えた後の独白。ルルーシュは自分とは他人として接しなければならないといい、スザクは電話の相手がルルーシュだと自分に教えもしなかったことに疑問を感じている。
一年前まではお互いを大事に思っていた2人だが、このときは逆に本心から憎しみ合う間柄になっているとは知る由もなかった。
「そこにいるのはゼロ、ゼロなのですか? …やはり、ゼロなのですね。私も殺すのですか? クロヴィス兄様のように、ユフィ姉様のように。でも、少しだけ待っていただけないでしょうか? あなたは間違っていると思うのです!」
(あのゼロがいま私の目の前にいる…! お兄様、どうか私に勇気をください)
初めてゼロと一人で対峙したとき(それ以前にも一度アッシュフォード学園の生徒会メンバーと共にゼロと会ったことがある)の独白。
クロヴィス、ユーフェミアを殺した相手を目の前にして恐怖と向き合い、兄に願いを送っている。しかし、目の前のゼロがその兄であるとは夢にも思っていない。
「お兄さま…スザクさん…。私は…お二人の敵です!」
物語終盤、シュナイゼルにより通信モニターを通じてルルーシュとスザクの前に現れた際の台詞。全ての真相を知ったナナリーは二人に対する怒りに満ちていた。
「鍵は…鍵はどこ…!? どこにあるの…!? 私がお兄様を止めないといけないのに……!! ……あ?」
第24話。揺れにより倒れてしまい、鍵を落としてしまう。必死で鍵を探すシーンは痛々しいものがあるが、その直後…。
「もう、目を背けてはいられないから」
そして、ルルーシュとの対面にギアスにより閉じられた目を開く。劇中で明確に描写されたかけられたギアスを自ら打ち破る瞬間でもあった。
「いつ、私がそんなことを頼みましたか? 私はただお兄様と暮らせればそれだけでよかったのに・・・」
最終話『Re:』にて、ナナリーのために反逆を始めたと語るルルーシュへの反論。
しかし、ルルーシュにはこの考えを否定される。他の媒体(小説漫画)では彼から「それは負ける考えだ」とさらに明確に否定されている。
ナナリー「それは卑劣なのです。人の心を捻じ曲げ尊厳を踏みにじるギアスは」
ルルーシュ「ではダモクレスはどうだ。強制的に人を従わせる卑劣なシステムじゃないのか?」
ナナリー「ダモクレスは憎しみの象徴になります」
「憎しみはここに集めるんです。みんなが明日を迎えるためにも」
ギアスを卑劣と評したナナリーは直後、ルルーシュから「ダモクレスこそ卑劣ではないか」と評される。
だが、ナナリーの考えは奇しくもルルーシュの真意と同じものであった。そして、だからこそルルーシュは彼女の意思を否定する……
「お兄様は悪魔です! 卑劣で…卑怯で! なんて…なんてひどい!」
ルルーシュにギアスをかけられダモクレスの鍵を渡してしまった直後に発した罵倒。この時の無言で立ち去るルルーシュの顔は苦渋に満ちていた。
小説版ではモノローグで続きがあり、「なぜ、分かってくれない。私はただ貴方のそんな姿を見たくないだけなのに。お兄さまにこれ以上の罪を犯してほしくないだけなのに――」と嗚咽する。
「そんな…お兄様は、今まで……お兄様、愛しています!」
「お兄様! いや! 目を開けてください! お兄様! お兄様―――!!」
ゼロ・レクイエムにて。全てを悟ったナナリーはゼロに討たれたルルーシュの手を取り、涙を流すが…
「ずるいです。私はお兄様だけでよかったのに…」
「お兄様のいない明日なんて…そんなの………あぁぁ…あぁ…うあああああぁ―――!!」
ナナリーの願いもむなしく、ルルーシュは息を引き取った。
最愛の兄を失い、ただ慟哭するしかなかったナナリーの周りでは、魔王ルルーシュを討ち取った英雄を讃える声――民衆によるゼロ・コールが響いていた……
「はい。オレンジ卿に解除していただきました」
エピローグに当たるピクチャードラマにて、アッシュフォードを来訪した際に、目が開いていることに驚くカレン達に対して。

その他

「走れる! 飛べる! もうあんな車イスなんか必要ない! これが私の新しい身体! アハハハハハ!!」
「貴様らが! 貴様らがお兄様を殺したなあ!」
漫画『ナイトメア・オブ・ナナリー』第2話冒頭より。アニメ本編のナナリーからは考えられない好戦的な台詞にアニメを知る読者は唖然とした。
当のナナリーも戦いが終わった後、この時の自分を「自分ではない」と信じられず「悪夢」と呼んでいた。

迷台詞

「あ~あ、残念……美人のお兄様、私だけ見られなくて……」
ピクチャードラマの男女逆転祭りにて、異様に女装の似合う(と皆が言う)ルルーシュに対して。兄が兄なら妹も妹、ブラコン全開である。
「いい加減にしろ、駄目親父♪」
ドラマCD「反逆学園 ギアス先生」より、ルルーシュの記憶をいじって遊ぶシャルルに対しての一言。しかもナナリーはこの茶番に参加しているので余計に性質が悪い。いいのかそれで……

スパロボシリーズの名台詞

「私も同じです…」
第2次Z再世篇』において、マリナがユーフェミアの虐殺命令を今でも信じられないと語った際の台詞。
原作では反応を見せた場面は無かったが、ユーフェミアに対して特に親しかったナナリーにとってショックは計り知れないものがあるだろう。
なお、小説版のモノローグでははっきりと同様のことを語っている。
「兄貴は学校卒業した後、どうすんのさ?」
第3次Z時獄篇』において、多元宇宙迷宮でのルルーシュに対して。ルルーシュを兄貴呼ばわりした上にタメ口とナナリーの人間性を知るプレイヤーを驚愕させた。
大人しい人間性は過去の出来事が原因で形成されたものであるが、それが無かったとしても流石にこの様な性格になっただろうか……
だが上述の通り、ギアス本編のパラレルワールドである外伝作品『ナイトメア・オブ・ナナリー』のナナリーは、こちらの性格に近い。尤もそちらのナナリーもルルーシュのことは「お兄様」と呼んではいる。

搭乗機体

マークネモ
『ナイトメア・オブ・ナナリー』にて搭乗する異形のナイトメア。第九世代以上のエネルギーを放つ凄まじい戦闘力を秘めている悪夢の如き機体。
ネモの場合「騎馬」であるナイトメアではなく、「悪夢」という意味のナイトメアの方が適切。

SRWでの搭乗機体

蜃気楼
『CC』で搭乗。

脚注

  1. この辺りは小説版で詳しく描写されており、無意識に暴れまわる程の心の病を患ったナナリーがスザクとの接触により徐々に回復していく姿が描かれている

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