サイコガンダム

2013年4月19日 (金) 19:03時点におけるMYZR (トーク | 投稿記録)による版 (→‎リンク)

MRX-009 サイコガンダム(Psycho Gundam)

地球連邦軍ニュータイプ研究所の日本支部であるムラサメ研究所が開発した超大型可変モビルアーマーモビルスーツ形態時には40mもの大きさになる。見た目はガンダムタイプだが、開発の参考にされているのはジオングである。
火器管制や機体制御にサイコミュ・システムを使用し、強化人間ニュータイプ能力を持つ者なら、機体の遠隔操作も可能になっている。その反面通常の人間には扱いきれず、強化人間専用機となっている。また、ミノフスキークラフトの搭載により、MA形態時には飛行可能となっているが、MS形態に変形すると飛行不可能になる。対ビーム兵器を考慮し、Iフィールドも搭載されている。

2機が製造され、両方ともフォウ・ムラサメが搭乗している。1号機はスードリに配備され、ニューホンコンに多大な被害を与えている。2号機はキリマンジャロ基地に配備され、カラバのMS部隊と戦った。なお、2号機は機体の遠隔操作の実験が行われていたが、パイロットへの負担がかなり大きく、結局実験は中止されている。
余談だが、後に開発されたキュベレイMk-IIは遠隔操作を可能としている。

ちなみに、小説版『∀ガンダム』(佐藤茂版)では「ブラックドール」という名で本機が登場し、グエン・サード・ラインフォードが搭乗した。この事から、スパロボに限らず、ガンダムゲームではグエンがサイコガンダムに乗り込むシチュエーションが存在する。

なお、劇場版で参戦している場合は『サイコ・ガンダム』……と、『・(=中点)』が表記に加えられている。

スパロボシリーズにおいて

原作同様に敵の状態であるフォウが搭乗する事が多く、MSとしては大型である事も手伝い、HPの高いそこそこの強さを持った中ボス機体といった扱い。

原作においてフォウを苦しめ、設定上扱いづらい機体という事もあってか味方機体として使えるのはごくまれである。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
フォウが乗る。説得により、自軍で使うことができるが、途中でフォウと一緒に離脱する。
第2次スーパーロボット大戦G
第2次に準じた扱いだが、ルート次第ではカミーユとフォウがそもそも出会わず、説得自体できずに終わる事も。説得した場合はフォウは仲間になるが、機体は失われる。特殊能力に変形があるが、変形しない。
第3次スーパーロボット大戦
やはりフォウが乗って登場。説得できるが、彼女を仲間にするためにはその後破壊しなければならない。
第4次スーパーロボット大戦S
マップ「キリマンジャロの嵐」の増援としてMA形態が、次の「ダカールの日」ではMS形態が登場する。ユニット能力はともかく、あまり攻撃力は高くない。
スーパーロボット大戦F完結編
攫われた場合、フォウが乗る。シナリオ「さまよえる運命の光」および「ファイナルオペレーション」ではティターンズ強化兵が乗る。それぞれMAとMS形態なので両方を出さないとロボット大図鑑が補完されない。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
MS形態のみ登場する。フォウを説得すると彼女が機体から降り、勝手に消滅する。以後、登場しない。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
MS、MAの両形態が登場。条件を満たすと入手できる。が、使えるのは実質最終話のみ。但しグレミーの撤退が第2部以降のガトー説得条件なのでガトーを仲間にしたい人は入手を諦めるしかない。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
第1部で入手したデータを引き継ぐと自軍ユニットとして使用可能。MS形態のみ敵としても登場する。装甲を改造すればかなり耐えるので使える。
スーパーロボット大戦IMPACT
リメイク前同様、第1部で条件を満たすと入手。が、装甲がリメイク前の半分になり、運動性が低いので使い辛い。武器は中々なのでアウトレンジ攻撃を心掛けよう。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
戦闘時に『水の星へ愛をこめて』がかかる。戦闘BGMらしからぬ曲調なのが逆に印象に残る。例によりフォウを仲間にする為に本機体は破壊される。
スーパーロボット大戦α外伝
小説版∀ガンダムの設定を踏襲して、グエン・サード・ラインフォードが『ブラックドール』と呼ぶ本機に搭乗する。グエンがパイロットとして参戦した唯一の作品。また、序盤でロザミアも乗っている。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
カミーユで戦闘を行って会話デモを発生させた後に撃墜すると、フォウの加入フラグが立つ。アッシマーなどに気を取られているうちに、必殺技の拡散メガ粒子砲を食らうなどということがないようにしたい。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
フォウとロザミアの両機が登場。案の定中の片方を仲間にする為には破壊しないといけない。

単独作品

ヒーロー戦記
強化人間となったジェリド・メサが乗る。ある程度ダメージを受けるとMA形態からMS形態に変形する。強力な全体攻撃(拡散メガ粒子砲)を放つので、十分な量の回復アイテムを持っておかないと全滅必至である。
スーパーロボット大戦64
毎回お約束のパターン。終盤、ネオ・ジオンが複数使用してくる。
スーパーロボット大戦Z
『サイコ・ガンダム』表記。最初に登場した機体にフォウが乗り、彼女が降りた後は量産されているというスパロボのお約束の機体。MS形態のみの登場となっている。武装は全体攻撃の一斉発射と、単体攻撃のビーム砲のみ。似たもの同士のデストロイガンダムとタッグを組んでいる事が多い。やはり、終盤のグエンが複数投入してくる。
スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
『サイコ・ガンダム』表記。プレイヤーにも使用可能。武装が追加され、小隊攻撃の頭部ビーム砲と、トライチャージ武器の拡散メガ粒子砲が追加されている。UC系MSパイロットなら誰でも乗れるが、全体攻撃の一斉射撃にはNT技能が必要な為、強化人間でないと本来の力を発揮できない。残念ながら本来のモビルアーマー形態は未登場(原作ではモビルアーマー形態の方が機動力があったのだが)。
バトルロボット烈伝
フォウと共にゲルスター帝国に転写されており、敵として登場。敵ユニットとしては初の大型機となる。移動はのっしのっしと徒歩で行い、段差では変形して移動し瞬時に戻る。戦闘画面でも頭が見切れており巨大さはしっかり表現されているのだが、登場はここのみ、しかもイベントバトルのみ。最後はΖガンダムを守る為にサザビーのビームトマホークを代わりに受けあっけなく破壊される(Ζでのフォウ最期のシーンの再現)。
ちなみにこの時には拡散メガ粒子砲だけしか使ってこないが、エンディングでは指のビーム砲を使っている戦闘シーンも表示されるので、内部的に用意されているものの、ゲーム内で使う事が出来なかったようである。

装備・機能

武装・必殺攻撃

小型メガビーム砲
頭部に装備されたビーム砲。
拡散メガ粒子砲
胸部に3門装備。
ビーム砲
指に内蔵されたビーム砲。ジオングとの関連性を思わせる。

特殊能力

盾装備
シールド防御を発動させる。
Iフィールド
対ビームバリア。機体表面に発生させる。
変形
モビルアーマー形態から、モビルスーツ形態へと変形する。

移動タイプ

MA形態時は飛行可能。

機体BGM

「水の星へ愛をこめて」

対決

ガンダムMk-II
ホンコン・シティで単独出撃したサイコガンダムはその攻撃力でホンコン・シティを破壊尽くした。カミーユのガンダムMk-IIでは全く歯が立たなかった。

名場面

永遠のフォウ
カミーユの説得で、フォウの元の人格が戻る瞬間、ジェリドバイアランによりビームサーベルが頭部に直撃。エルメスと同じく、Ζガンダムを庇う形でサイコガンダムは機能を停止し、キリマンジャロ基地諸共崩壊するのあった。
なお、COMPACT2第1部及びIMPACTでは回収され、強化ティターンズ兵が乗り込んで、再び姿を現す。

関連機体

サイコガンダムMk-II
後継機。顔が悪役っぽくなっており、視覚的に『悪のガンダム』を強く印象付けている。
ジオング
本機のサイコミュの基になったと考えられる機体。
デストロイガンダム
MS形態が本機体に似ている。ちなみに原作での暴れっぷりや、パイロットの立ち位置までそっくり。
Bガンダム
ガンダムの顔のハリボテをつけたボール。一部ガンダムが全長40Mと誤認したため本機がこのサイズになった。

商品情報

余談

  • その独特な変形システムは、1977年制作の特撮番組『大鉄人17』の主役ロボットであるワンセブンとよく似ているが、これはサイコガンダムの原案デザイン担当者が、ワンセブンも手がけたバンダイ所属のデザイナー・村上克司氏(玩具の「超合金シリーズ」で有名)である為。元々は「Ζガンダムの候補デザイン」としてバンダイ側から提出されたものである。原案ではRX-78-2ガンダムに印象が近く、「変形機構を組み込んだ初代ガンダム」というコンセプトで描かれたという。
  • サイコガンダムの2号機という設定は公式でなく、ファンの有耶無耶で決まった側面が強い。番組当時「サイコガンダム2号機」の登場が発表され、キリマンジャロ基地に現れたのが2号機というのが現在の一般的諸説である。その後「サイコガンダムMk-II」が登場し、この機体が2号機というのが昔の諸説である。ただ、爆散寸前のスードリでサイコガンダムが無傷で回収できたのか、破壊されたのかは不明である。どちらにしろ莫大な機体コストが掛かるサイコガンダムをもう1機作ろうとしたムラサメ研究所の要望をティターンズは良く飲み込めたものである。

資料リンク

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