三輪防人 | |
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読み | みわ さきもり |
外国語表記 | Sakimori Miwa |
登場作品 | 闘将ダイモス |
声優 | 大木民夫 |
デザイン |
聖悠紀(原案) 金山明博 |
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
年齢 | 45歳 |
所属 | 国連地球防衛軍太平洋本部 |
役職 | 司令長官 |
概要
『闘将ダイモス』に登場する国連地球防衛軍の長官。
かなりの軍国主義者。作中ではバーム星人を完全に敵視し、その殲滅のために彼らが無抵抗であっても平然と銃を向けた。そればかりか、本来ならば守るべき存在である民間人に対しても、非戦闘員という事で「無駄飯食らいで犬以下の存在」とさえ言い放つ非情かつ傲慢な性格で、軍人至上主義者とも言える。バーム星人を打倒する名目で、味方の軍や民間人を巻き込む非情な作戦を平然と採る事も多かった。
その行動理念は地球をバーム星人の手から守ろうとするがゆえとも言えなくもなく主張も分からなくもないが、自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている面が強い。当然竜崎一矢を始めとしたガードダイモビックの面々とは完全に相容れずに対立関係となり、バーム内部の敵がオルバン大元帥であるなら、彼は地球内部の敵に位置する人物と言える。
当初、バーム軍の侵攻で多大な被害が出た事による地球側の反バーム感情も手伝って、徹底抗戦を主張する彼の方針は強く支持されていた。第39話では、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託して、一矢をダイモスのパイロットから更迭しようとするが、失敗に終わって逆に司令官の座を剥奪されてしまう。
続く第40話では、浮上した海底城に対し独断で攻撃するが、そこでも部下の生命を無視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃をしたために部下の信望を完全に失った末に敗北。さらには無抵抗のバーム星人を無差別に銃撃した事で、一矢の怒りを爆発させてしまい、意識を失うまで殴られる事となった。その直後にこれまでの行動を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。そのまま物語の舞台から姿を消した。
その後は登場しないが、元々予定されていた最終回の構想は、一矢とエリカが参加する火星開発団の出発セレモニーの陰で、廃人となった三輪がおもちゃの銃を振り回すという内容であった。自業自得と言えばそれまでだが、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
過激な発言からただの危険人物に思われがちだが、 軍事面での功績は評価されているようで、国連エール勲章なるものを授与されている。しかし、作中では三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥る事もあり、バーム側からも無能呼ばわりされるなど、決して指揮官として有能というわけではない。権力やコネ、あるいは手柄の横取りなどで受勲したのではないかと勘ぐってしまう(これについては推測の範疇を出ないが)。その究極と言える暴挙は、バーム星人に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となった。物語の戦争は発端こそオルバン大元帥らの謀略であったが、長引いてしまったのは彼の数々の所業のためと言っても過言ではない[1]。これら数多くの暴挙から「キング・オブ・敵よりも邪魔な味方」の代表キャラという評価も根付いている。
また、頑なに敵の殲滅に拘り、戦い以外の解決手段を見つけられないその姿勢は、逆に「哀れ」とみなされる事もある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「戦うことしかできないあわれな人だった」と解説された。実は初期設定だと劇中の様な過激派ではなく一矢の父であると仲良く肩を組んでる写真を机の上に飾っていたり、設定資料集では優しげな表情も確認されている。打ち切りなどの都合であの様な立ち位置になったらしい。
漫画『ゴッドバード』では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、長年国連刑務所に収監されていたが、自身を信奉するカーク・スクエアやバラオの上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄する。
登場作品と役柄
登場すれば毎回毎回色々な意味で大活躍(?)する。『ダイモス』参戦の度に、彼の言動や行動に期待するプレイヤーは決して少なくない。
基本的には連邦軍などの軍幹部として登場するが、軍規に厳しく融通が利かず、そのくせ立場を盾にした言動や命令の朝令暮改を繰り返すなど自分に甘い人間として、民間人の協力者が多いプレイヤー部隊の人間と規律や言動を巡りしばしば衝突し、忌み嫌われる事が多い。また、バーム星人を始めとした異星人のみならず、原作には登場しないスペースノイドやコーディネイターなどの地球外に居住する人間勢力にも敵意を抱いており、彼らの殺害や拷問には躊躇がない。
ゲームでは「権力を笠に着た無能」あるいは「敵よりも邪魔な味方」と、軍事面でも無能というイメージが強く、SRWシリーズにおいても数多く登場する「独善的で過激な思想を持った地球側の軍・政府の幹部格」「対話の余地のある存在を敵としか看做さない殲滅主義者」「他者とわかり合う気のない存在」の代名詞的存在。自軍の大半のキャラクターからは、同じ軍人からですら終始大いに嫌われるのがお約束となっている。そして最終的にはプレイヤー部隊と決別、最後は原作通りに哀れかつ自業自得な末路を迎える、というより死亡するまでに至るという原作以上の展開になる事が多い。
通常、SRWでは原作で死亡した者には何らかの救済措置がなされる事が多いのだが、三輪は逆に原作で死亡していないにも関わらず死亡するというタイプの人物である。このような扱いを受けるキャラクターは主に主人公の敵となったパイロットだが、NPC(『第4次』以外)として登場するキャラクターで死亡するパターンは稀。
その強烈かつ無茶苦茶なキャラクターはもはやネタキャラの域に達しており、一部スパロボ攻略本では「名物ならぬ迷物キャラ」とコメントされた。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 初登場作品。地球連邦軍環太平洋第2師団長官という役職であり、階級は准将。獣戦機隊を昔指導したという経歴も持つ。
- 最初は味方NPC(非戦闘員)として強引にロンド・ベルに同行するが、エリカのみならずダバやポセイダル軍からの投降者であるレッシィをもスパイ扱いし、捕虜のサラを勝手に逃がしたカツは軍規に従い銃殺刑にするべきだと主張するなど、過激な言動をたびたび行い、指揮権のあるブライトからしばしば咎められる。
- 一方で、ジャミトフ・ハイマンからの(私兵ティターンズのための)機動兵器接収の命に対しては、軍事面で優秀なロンド・ベルを上官であるはずのジャミトフに抵抗して必死に擁護する場面もあり、原作や他のSRWシリーズと比較しても功名心や私欲で動く描写は殆ど無く、良くも悪くも頑迷ではあるが地球圏を必死に守り抜こうという意思を持ち合わせた堅物の軍人としての面が強く強調されており、原作に比べて遥かにまともな軍人として描かれている。
- 最終的にはティターンズの台頭によって連邦軍を離れ反逆者となったロンド・ベルと袂を分かち、ティターンズに移る。その後、ダカールにてダブデに搭乗しロンド・ベルに挑むも、撃墜されそのまま死亡した。
- 経験値は名有りパイロットとしては最低で、能力値も低い。精神コマンドは根性・ド根性・威圧・激怒・自爆といかにも三輪らしいが、性格は弱気。パイロットとしての名前は「三輪長官」となっている。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 行方不明の岡長官の後任として極東支部長官に就任。他の作品同様、スペースノイドを侮蔑するティターンズのような人物として描写され、人質がいるマシーンランドに毒ガス攻撃を仕掛けようとしたりと、そのやり方は当然αナンバーズの面々の反感を買う。
- 一方で、主人公によっては序盤、アデナウアーに「ジムの部隊を回すから大空魔竜を宇宙に回せ」と命令される場面がある。この瞬間、誰もが「ジム部隊は壊滅する」と予想したであろうが、意外にもしっかり耐えてみせた。
- ミケーネ帝国またはゾンダーとの最終決戦で、エリカとリリーナを殺そうとするが、ヒイロと一矢が駆けつけてきて、またボコボコにされた。
- 最後は結局逮捕される(逮捕状を持ってきたのは岡長官)という原作同様の自業自得の結末を迎えるが、続編でまた登場する事に。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 『第2次α』で失脚していたところをアズラエルに拾われて復権し、ブルーコスモスの一員としてαナンバーズの前に立ち塞がる。前作の恨みでアラスカ基地にて一矢を一方的に殴打するなど、今回も相変わらず自軍部隊と対立するが、一方でアズラエルの暴挙の数々にドン引きするなど、常識的な一面も垣間見られた。
- 最期はヤキン・ドゥーエの攻防戦にて多数のクラップ級を引き連れアズラエルの救援に参上するも、ザフトによるジェネシスの第1射を受け艦ごと消滅した。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- 唯一、死亡しない作品。ロンド・ベルに指令を与える人物としてゲーム序盤から登場する。似たような危険人物としてバスク・オムが引き合いに出されるほどだが、戦時下ではそれが頼りになるらしく連邦軍内部では彼のシンパが結構いるらしい。
- ナデシコやザンボット3を強引に接収させようとしたり、異星人には南極条約など関係ないとしてロンド・ベルに核装備のガンダム試作2号機を配備して独自に行動するナデシコの撃墜を主張したり、一矢やシローをスパイ扱いし、2人の仲間から反論されると「教育がなっとらん」と上司のブライトを殴打するなどの暴挙でロンド・ベルの面々から反発されるが、その反面、ブライトや主人公に言いくるめられるなど、良く言えばどこかコミカル、悪く言えば間抜けな場面もちらほら。
- 後半、原作通り一矢にボコボコにされた挙句、逮捕されてしまう。殴打されただけで死んではいない、と書くと手ぬるいように感じるが、実際は空手の達人であり、あのドモンに「正拳を受ければ負ける」と言わしめた一矢に何度も(会話シーン内で、殴打する音が確認できるだけで6回も響く)、かつその一撃一撃が急所を的確に狙ったものなので、死亡こそしていないものの、おそらく無事で済んではいない模様(後に一矢も『やりすぎた』と反省している)。
- ちなみに、核装備のガンダム試作2号機を開発・配備したのは今作では彼の指示によるものだが、その結果原作同様、機体はガトーに奪われ、核攻撃に使われてしまったため、結果論ではあるがこれら一連の問題の大元の原因は彼のせいであると言えなくもない(一応、異星人からすれば地球人同士の条約なんて知ったこっちゃないので、2号機開発自体は間違ってはいないが)。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 『ダイモス』が原作終了後の設定のため、当初は原作同様に失脚しており、一色真の横暴な態度を京四郎がかつての三輪になぞらえていたりと過去の存在として会話に出てくるだけであったが、ストーリー終盤にゼーレの子飼いとしてNERV攻撃の指揮を執るというまさかの登場を果たし、次のシナリオでギルガザムネに乗ってくる(操縦するのは捕虜となったギガノス兵)。
- オルバン達と同様にバーム戦争長期化の元凶扱いとなっており、彼を知る一矢達は、世界の終末が近づく中、状況を考えずに自分の復権と怨恨を理由に襲ってくる、以前にも増して悪化した彼の身勝手さに怒りと失望を深める事となった。
- 最期は脱出を試みるもギガノス兵が先に死亡してしまうため、脱出装置が作動せず、そのまま死亡する。三輪本人はともかく、巻き添えになったギガノス兵は気の毒である。
- なお、本作においては愛称が「三輪防人」とフルネーム表記になっている(恐らく名字が同じ三輪忍がいるための措置)。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
人間関係
地球
- 竜崎一矢
- 旧知の間柄である竜崎博士の息子だが、三輪は彼をバーム星人打倒のための道具としか考えていない。数々の暴挙を否定されたため完全に対立し、後半はダイモスのパイロットから降ろすべく国連の決議にかけるが失敗。最終的には、負傷して無抵抗であったバーム星人を射殺した事が彼の逆鱗に触れ、激しく殴打され、物語から退場させられる。『ゴッドバード』では遂に完全な敵対者として対峙する。
- 夕月京四郎
- 一矢と同様に対立し、彼からも何度か殴打されている。
- 和泉振一郎
- 旧知の間柄であるが、常に一矢を擁護し、また三輪の方針を批判したために対立した。
- 和泉ナナ
- 彼女からも嫌われている。三輪自身もナナを子供と切り捨てていた。
- 竜崎勇
- 第1話での司令室では彼の写真が飾られており、台詞から旧知の間柄である事がわかる。ただし、あくまでもバームとの友好を考えていた竜崎博士とは考え方に大きな隔たりがある。
- 五大国代表
- SRW未登場。国連の主導権を握る大国の代表達。反バームの方針が一致しており、三輪は彼らと結託して軍の立場を強めた。
バーム
他作品との人間関係
SRWシリーズにおいても最終的に敵対するため、他作品のキャラ(主に地球側の統一政府や軍の敵側キャラ)との絡みも割と多い。 とかく、主人公格を始めとした味方サイドに骨の髄まで嫌われている。
長浜作品系
- 葵豹馬
- 『第2次α』ではたびたび喧嘩していたらしく、そのために一時的に極東支部から追い出している。
- 四ッ谷博士
- 『第2次α』では勝利に固執して市民の避難誘導を行わない三輪の行動を非難。岡長官よりも付き合いが短いとはいえ「あんた」呼ばわりするなど、三輪に対する不信感を強く露わにしていた。
- 剛健太郎
- 何度か三輪に対して諫言しているが、異星人であるため彼を全く信頼せず、諫言もことごとく無視している。
- 剛健一、剛日吉
- 異星人とのハーフというだけで、「貴様ら親子は敵対分子」と三輪から暴言を吐かれ、悲しみと憤りを抑えきれなかった。実際、健一は三輪に不快感を露わにしている。
- 岡防衛長官
- 『第2次α』、『第3次α』で競演。共に長浜作品の長官ポジションであるが、原作・SRW含めて周囲の評価や方針が対照的な人物。それ故に仲が悪く、双方の口振りからして『αシリーズ』では初共演する『第2次α』以前から激しい対立をしていたと思われる。なお、『第2次α』の終盤では一度彼に逮捕される。
スーパー系
ダイナミック系
- 兜甲児
- 三輪が登場している作品には全て登場しているが、三輪の傲慢で差別的な態度に対して常に強い反感を持っている。
- 剣鉄也
- 『A』でストーリー序盤、研究所防衛を理由にロンド・ベルへの参加を見合わせた鉄也とジュンに対して「戦いから逃げる臆病者」と身勝手な批判をしたり、『第2次α』で苦悩の末、人質の弓・早乙女両博士に自ら手を下そうとする彼の決断を空気を読まずに独りで盛り上がり称賛するなど、ほとんど自身の勝利のための道具としか考えておらず、鉄也もその態度に強い怒りを抱いた。
- 弓弦之助、早乙女博士
- 『第2次α』で二人がミケーネ帝国の人質となった際、彼らの科学者としての功績を認めつつも、勝利のために平然と犠牲にしようとした。
- 流竜馬
- 『第2次α』では武蔵が死亡した際、その死を悼もうとせず「武蔵に替わる補強はあるのか」と述べたため、竜馬の激怒を招き、彼に殴られそうになる。ちなみに一矢と同じ声の人。
- 神隼人
- 『第2次α』で武蔵が戦死した際に冷たい態度をとったため、竜馬と同様に激怒を招き、面と向かって「クズ」呼ばわりされる。
- リサ、早乙女ミユキ
- 『A』では投降者である彼女達にもスパイ容疑をかけ、銃殺しようとした。
- 司馬宙
- 『第2次α』にてαナンバーズの敗戦に激怒して「役立たず」と罵倒してしまった際、面と向かって「能無し」呼ばわりされる。
ガイナックス系
- 惣流・アスカ・ラングレー
- 『MX』ではNERV攻撃の際、半ば廃人状態だった彼女をEVA弐号機もろとも殺そうとしたが、復活した彼女によって返り討ちに遭う。
- 葛城ミサト
- 『MX』では彼女にも心底嫌悪・軽蔑されており、「あの男」呼ばわりされている。終盤、ゼーレの尖兵と化してNERVを攻撃する三輪に対して「ゼーレに利用されているだけだ」と突きつけるが、それを知りながらも世界の終局などそっちのけで異星人の殲滅と自身の復権に固執する三輪に一層激怒した。
- 『第3次α』では特に触れてはいないのだが、αナンバーズの面々の評価を考えれば確実に軽蔑していたと思われる。
- 碇ゲンドウ
- 『MX』では終盤にNERVを攻撃した際に彼に降伏勧告を突きつけるが、突っぱねられる。三輪に降伏したところで、無駄だと解りきっていたからだろう。
- キール・ローレンツ
- 『MX』では彼らゼーレに拾われ、彼らの尖兵として塞臥と共にNERVを攻撃する。三輪本人は利用されていると知りながら、自分も彼らを利用しているつもりだったらしいが。
その他のスーパー系
- 獣戦機隊
- 『第4次』および『第3次α』で競演。どちらにおいても獣戦機隊の面々が嫌っていた存在となっており、『第3次α』では三輪が対立した忍達をダンクーガ不参戦だった『第2次α』の時期にアフリカ支部へ左遷していた事実が明らかとなっている。
- 沙羅に至っては、『第4次』において三輪の顔を見ただけで「サイテー」と吐き捨てた。
- 大文字洋三
- 『αシリーズ』で競演。『第2次α』では立場上三輪の指揮下となるのだが、彼の行動にひたすら辟易していた。
- 大河幸太郎
- 『αシリーズ』で競演。『第2次α』では大文字博士やシナプスらとともに彼の無謀に対抗し、続く『第3次α』でも彼に対抗した。
- 獅子王麗雄
- 四ッ谷博士と同様に「あんた」あるいは「あの男」呼ばわりするほど三輪に対して不信感を持っており、ブライト・ノアや大文字博士とは違いガオガイガーを使いこなす事ができないとも評している。
- 火麻激
- 『αシリーズ』で競演。大河長官や獅子王博士と同じく三輪のやり方を快く思っていない。
- スーグニ・カットナル
- 『第3次α』では地球安全評議会の一員となり、αナンバーズを擁護した彼を元ドクーガの一員である事を理由に激しく批難。対するカットナルも三輪の事を「戦犯でありながら、だれぞのコネで出所した」と批難する。
- 塞臥
- 『MX』では共にゼーレに拾われ、彼らの尖兵と化す。なお、彼にはタメ口かつ呼び捨てで呼ばれている。
- 神ファミリー
- 『A』にてザンボット3を接収しようとする三輪を迷惑がっていた。
- ソロシップクルー
- 直接絡む描写は無いが、『第3次α』では地球外に移住していたコスモ達を疎ましく思っていたらしく、中盤で地球に帰還した彼らを「厄介者」呼ばわりしていた。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『A』ではエースパイロットとして高く評価しているが、シローのスパイ疑惑の件で彼に反論されたために、部下の教育がなっていないという理屈でブライトを殴打する。
- ブライト・ノア
- 何度か競演し、立場的に三輪の指揮下となる事もあるのだが、どの作品でもその行動にブライトは辟易し、諫言する。『A』に至っては三輪に殴打される羽目に。
- シロー・アマダ
- 『A』で競演。当然の如くアイナとの絡みの一件でスパイ扱いし、ガンダム試作2号機が奪われた際も「情報を漏らした」と疑って厳しく追及した。
- エイパー・シナプス
- 『第2次α』ではブライトや大文字博士同様に振り回しており、彼からは「放っておけば、ティターンズの再編をしかねない男」と評されている。事実、後の『第3次α』でティターンズ残党と共にブルーコスモスの傘下に加わった。
- カミーユ・ビダン
- 『第4次』でカツがサラを逃がした際、カツに修正を加えながらも、銃殺刑を主張する三輪に対しては言いすぎだと反論した。
- また、『第2次α』で武蔵が死亡した際、戦闘終了後にやって来て前線で戦っていたと見せかけようとした三輪の行動を看破した。
- カツ・コバヤシ
- 『第4次』では勝手にサラを逃がした彼に怒って銃殺刑だと騒ぐ場面も。
- ジャミトフ・ハイマン
- 『第4次』で競演。三輪の階級は『第4次』では准将だが、ジャミトフは中将であるためか彼に頭が上がらず、最終的にはジャミトフ側についてロンド・ベルと対決する事になる。
- ちなみに、ティターンズ関係では歴代シリーズで競演した事こそないものの、『A』ではバスク・オムが残虐な軍人の代表格として三輪と共に挙げられていた(『MX』では京四郎が『ラーゼフォン』の一色真を三輪と同類だと断じている)。
- アデナウアー・パラヤ
- 『第2次α』で競演。共に厄介な味方内ポジションであるが、立場としては政府高官のアデナウアーの方が上で、文官と武官との違いもあってかアデナウアーおよび政府の方針に反発する事も。
アナザーガンダムシリーズ
- ドモン・カッシュ
- 『A』ではブライトから彼について「コロニーから駆けつけた有志」と嘘の紹介をされ、大喜びで激励する場面も。
- ヒイロ・ユイ
- 『A』では不正を暴かれ半ば錯乱して銃を構える三輪に対して銃を向ける。
- 『第2次α』では怒ってリリーナに銃を向けようとした際に彼に阻止されてしまう。
- デュオ・マックスウェル、カトル・ラバーバ・ウィナー、トロワ・バートン
- 『A』では彼らに不正を暴かれてしまう。
- 張五飛
- 『A』では、身勝手な「正義」を振りかざして自身を正当化したため、「お前が正義を口にするな」と怒りを買う。
- ゼクス・マーキス
- 『A』では暴走っぷりを彼によって連邦上層部に上奏され、逮捕されてしまう。
- リリーナ・ドーリアン
- 『A』では「タカ派とハト派を揃って屈服させる」との名目で、彼女と共にマリーメイア軍に人質に取られる。
- 『第2次α』では「異星人は全て敵」と決めつけるやり方を彼女に批難された際、彼女に銃を向けようとするも、ヒイロに阻止されてしまう。『第3次α』でも対立する立場にいた。
- レディ・アン
- 『A』では神ファミリーへの協力要請を三輪の横槍でぶち壊しにされ、「自分達は軍の下部組織ではない」と彼の横暴な指示を突っぱねた。
- マリーメイア・クシュリナーダ
- 『A』では「タカ派の代表格」と認識され、「ハト派の代表格」リリーナと一緒に彼女に人質に取られてしまう。
ガンダムSEEDシリーズ
- ナタル・バジルール
- 『第3次α』で競演。アズラエルに絡む人間同士として後半は同じ陣営に属する。
- 本人同士に強い接点はないが、αナンバーズの一部からは軍事中心の物言いを悪く取られ、同類扱いされている。もっとも、彼女の場合は三輪のように私利私欲で動くような事はないが。
- フレイ・アルスター
- 直接絡む描写はないが、『第3次α』ではザフトに父親を殺された彼女を軍のプロパガンダに利用しようと考えていた。
- ムルタ・アズラエル
- 『第3次α』で競演。共に行動するが、無能扱いされて内心キレたり、逆にアズラエルの無茶苦茶ぶりにドン引きする場面も見られる。
- パトリック・ザラ
- 『第3次α』にて彼の発射したジェネシスに焼かれて絶命している。
リアル系
- シーラ・ラパーナ、エレ・ハンム
- 直接的な絡みはないが、『第4次』にて三輪がジャミトフの命令を遵守してロンド・ベルと袂を分かった際、味方になっているどちらかが軍人主義を貫いた三輪を憐れむ言葉を言う。
- ダバ・マイロード、ミラウー・キャオ、ファンネリア・アム、ガウ・ハ・レッシィ
- 『第4次』では異星人という事で彼らにもスパイ嫌疑をかけた。
- ミスマル・ユリカ
- 『A』では当初、彼女達を核でナデシコごと吹っ飛ばそうとしていた。
- ミスマル・コウイチロウ
- 競演した『A』と『MX』では直接会う場面はないのだが、コウイチロウは『A』では彼を良く思っていないらしく、『MX』では問題視していたようである。
- チーフ、イッシー・ハッター、フェイ・イェン
- 『第3次α』でチーフからはαナンバーズの独立部隊としての特殊性を鋭く指摘され、ハッター&フェイの漫才に毒気を抜かれるなど、流石の三輪もバーチャロイドの存在には面喰らっていた模様。
- ギガノス兵
- 名もなきギガノス兵。『MX』の終盤に三輪に無理矢理ギルガザムネで出撃させられ、「マグネイト・テンの面々を倒したら解放してやる」という条件で戦わされた挙句最後には死亡してしまうかわいそうな人。
- 共にギルガザムネに同乗しているのだが、操縦は彼に任せっきりで、後ろから命令するだけである。
バンプレストオリジナル
名(迷?)台詞
前述の通りの傲慢・卑劣・非常識な人間性ゆえ、口を開けば嫌味か暴言か世迷い事か、といった感が強い。
- 「非国民が!」
- 彼の代表的な台詞。作中では自身の意に沿わない行動をした部下などを罵倒するのにしばし使われるが、かなり過激な台詞である。そもそも「非国民」とは「国民らしからぬ者」に対して使う用語であり、地球対バームという構図の『ダイモス』作中では時代錯誤も甚だしい。
- ちなみに「非国民」は現在、差別用語だとして放送禁止用語に指定されているが、彼は事あるごとにこのような危険な台詞を口にしており、前述のDVD化がなかなか実現しなかったのが彼のせいだという説も妙に頷けるというものである。無論、SRWでも差別用語としてこの台詞は使われない。
- 「頼む!一刻も早く地球に戻ってくれ…!」
- 第1話でバーム軍の攻撃により地球防衛軍が壊滅状態になり、まだ地球に帰還していないガードダイモビックに頼らざるを得ない状況での台詞。第1話に限ればまだまともな人物に見えるのだが…。
- 「だがこの非常時に戦いの他に関心を持ってもらっては困る。ダイモスを操縦する君の双肩には四十一億地球人の命が懸かっているのだ!」
- 第3話で記憶喪失のエリカをダイモビックで引き取る事に反対した際の台詞。三輪の軍国主義的な思想が現れ始めた一場面。
- 「戦いの勝利は多数の犠牲の上にのみ成り立つ。個人の甘い感傷なぞ、弾丸の一発ほどの役にも立たん!」
- 第3話にて作戦会議に遅れた一矢に対しての台詞。後半は正しいのだが、前半は犠牲を抑えるべき軍司令官としては問題がある。
- 「しかし、なんだな…エリカさんはもう少しで敵の手に落ちる所だったというではないか。」
「捕らえられたら一大事。死んだ方がマシかもしれん。」 - 第6話でエリカが崖から落ち、ガードダイモビックの面々が悲嘆に暮れる中で言い放ったあまりにも空気が読めていない台詞。特に目の前で崖から落ちるのを見てしまった京四郎が激怒して三輪に殴りかかる。
- 「う~ん立派!さすが男だ!あれぞ戦士の鑑…」
- 上の台詞を受けて三輪に京四郎が殴りかかるのを止め、今は戦うしかないと決意し、失意のまま部屋を去る一矢を見ての台詞。しかし直後、完全に怒りが爆発した京四郎に殴られる事に。
- 「ダイモスの操縦者たる貴様が敵と通じているとは!お前は人類を裏切るつもりか!」
- 第10話で一矢がマルガレーテと会っていた事を知り、彼をスパイ扱いして言い放った台詞。同話では銃を一矢に突きつけ、さらに自身に反論した和泉博士の解任を求めてガードダイモビックを自身率いる大部隊で包囲し、攻撃も辞さない態度を示す等の暴挙をやらかしている。
- 「その甘さがあいつの命取りとなる。戦いとは殺すか殺されるかだ。殺し損ねた奴にはいずれ自分が殺される。」
- 12話より。前回の苦戦したシーンを見て一矢を「訓練が足りない」と批判し、さらに8話でバーム星人ハレックにとどめを刺さなかった事を引き合いに出して和泉博士に告げる。この主張に理がないわけではないが、作中における三輪の無茶苦茶な言動と性格からしてあまり良くは感じない。
- 「いいか竜崎、考えてみろ!お前が救ったのは戦いには何の役にも立たん非戦闘員、つまり足手まといだぞ!連中にできる事といったらせいぜいベッドを塞いで無駄飯を食う事だけだ!」
- 第12話で民間人を庇ったために戦闘ロボを取り逃がした一矢を詰問した際の暴言。民間人を守ろうとせず、さらに彼らを侮蔑する三輪の言動は軍の指揮官としては明らかに問題で、三輪の身勝手で歪んだ軍人主義と勝利至上主義が強く表れた台詞といえる。
- 「何を抜かすか侵略者め!お前達バーム星人達は我々地球人を何万、いや何十万人も殺したのだぞ!ワシはその人達の敵討ちをする責任がある!」
- 18話でエリカに拷問を加えた際、「地球人のやる事か」と批難するエリカに反論。確かに作中冒頭ではバーム軍の攻撃で主要都市が壊滅し、他の話でも多数の死亡者が出て、バーム星人に憎しみを持つ民間人も登場しているのも事実で、言葉だけ見れば三輪の言い分にも理が全くないわけではないが、その一方で同胞である地球人に対し、自分の意に沿わなければ一方で役立たず扱いする態度を示しているという矛盾があり、全く説得力はない。
- 「まさに撃ちてしやまん。断固、バームの犬どもを撃退して一握りの土といえども彼らに与えてはなりません。我が地球防衛軍は速やかに軍を再編成並びに核兵器増産をすべきだという事をここに進言致します!」
- 第20話での国連会議での演説。「撃ちてしやまん」とは太平洋戦争当時のスローガンの一つで、敵を討ち滅ぼすまで徹底的に戦う事を意味する。いかにも三輪らしい過激論であるが、この時点では国連内部では反バームの風潮が強く、多くの国の代表から賞賛を受け、これに対抗した和泉博士の和平論は逆に批難される始末であった。
- 「総長!ダイモスが到着するまで40分かかります。その間に70万人が殺されるのです。いますぐ避難命令を出し、20分後に水爆を投下すれば半数の35万人は助かります!」
「どうせ放っておいても敵に殺されるのです、仕方ありません。」 - 第28話で国連本部があるスイスにバーム軍が攻撃してきた際、国連事務総長に対して水爆の使用の許可を要請した台詞。この時点では許可が出たが、この後、間に合ったガードダイモビック側の要請に応じた事務総長に水爆の使用停止を命じられる。しかし三輪は、ダイモスに手柄を立てさせたくはないという理由で命令を無視、水爆を撃とうとする暴挙に出るのだった。
- 言っている事自体は「苦渋の選択」とも取れるが、ダイモス嫌いの三輪の自分勝手な対抗心と功名心のために殺される民間人はたまったものではないだろう。
- 「あああ…く、勲章が…!」
- 間一髪で水爆の発射を阻止した京四郎によって、さらに三輪の髭と同話冒頭で授与された国連エール勲章を斬られた時に発した情けない台詞。水爆使用の是非を巡るシーンを含め、地球の防衛よりも自分の功名を大事とする三輪の本性がよく分かる。
- 「勝手に地球を侵略しておきながら平和共存とは笑わせる。貴様らバーム星人は地球の敵だ!一片たりとも地球の土地をやる事はならん!」
- 地球人とバーム星人との平和共存勢力を攻撃した際、リーダーであるバランドークが攻撃中止を求めるため三輪の下へ出向く。ところが、三輪は地球人とバーム星人が共存する事実を認めず、全く聞く耳を持たない。そして、この台詞を言い放ち、部下に彼を撃たせて致命傷を負わす。彼は結局、同話で死亡してしまった。
- 三輪がしでかした数多くの悪行の中でも最悪の部類に入り、三輪の狭量さが強く出ている。
- 「人の命だと?戦う気のない人間などに生きる資格もない。そんな奴ら何千何万くたばろうと構わん!ふやけた人間など、犬にも劣る存在!抹殺されてしかるべきだ!」
- 38話で主要拠点を守るために近くの街を攻撃するバーム軍を敢えて放っておき、疲弊したところを攻撃するという作戦を立てた三輪を京四郎が批判した際に言い放った台詞。三輪の非戦闘員軽視、ここに極まれり。
- 「たとえ一兵になろうとも戦うのだ!たとえ退くな!一歩も退くな!」
- 40話で海底城を攻撃した際、海底城の武装に全く歯が立たずに部隊が次々と壊滅していく中、前線の状況を理解しようともせず安全な後方で言い放った台詞。
- 「よし!今からワシが指揮を取る!さっさと負傷者は船底へと放り込め!戦闘の邪魔だ!」
- 上記の行動の後、一矢の勧告に従って撤退した部下達を責めるが、逆に反発されて階級章を引きちぎるという行動に出た際の台詞。この期に及んでまで部下を単なる駒としか捉えておらず、完全に部下の信望を失う事になる。
- 「うるさい!バームは敵だぞ!敵を殺してなぜ悪い!」
「一矢、いくら敵の本拠地を潰したからといって、奴らを根絶やしにしなければ勝利したとは言えん!」 - 海底城での戦いに勝利した後に海上で漂流していた無抵抗のバーム星人を無差別に射殺した行為を一矢に非難された際の反論。
- 「バン!バン!バームチェイジンヲコロセ!バームチェイジンハミナゴロシダ!バン、バン!!」
- 長浜監督が語った、監督の本来の構想における『ダイモス』最終話での三輪の去就。全てを失い、浮浪者となり、廃人と化した状態で、火星開発団の出発セレモニーの最中におもちゃの銃を振り回しながら呟く台詞である。
- 片言になっている時点ですでに精神が崩壊している事が窺い知れる。自業自得とは言え、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
ゴッドバード
- 「待ちかねたぞ 待ちかねていたぞ! この時を!」
- 20話にて、国連刑務所にて収監されている三輪を助けに馳せ参じたカークを前に、拘束具を引き千切り哄笑して。やや小物臭い面の強かった原作と違い、本作の三輪はこの時点でかなりの巨悪の雰囲気を纏っている。
- 「これは心外だなリヒテルくん。ワシとてあの戦いで学んだ。反省したのだよ」
「かつては確かに異星人はすべて殲滅すべきと固く信じていた」
「だが、今は考えが変わったのだよ。こうして地球人であろうとし、地球のために働くものあれば、ともに手を取り合って生きてゆくべきだと!すばらしいだろう?」 - 34話でダイモスを基に作られたロボット「ダイモス プルートゥ」に搭乗して、シャーキン、ガルーダ、ハイネル、リヒテルと対峙した際、三輪を「マスター」と仰ぐカークの姿に「何を吹き込んだ」とリヒテルに問い質されて返した返事。
- 一見もっともらしく反省したような美辞麗句を並べ立てているが、リヒテルからは「尻尾を振った犬には褒美をやるという意味にしか聞こえない」「他者の存在を受け入れたわけではなく、考えがまるで変わっていない」と看破され、ハイネルからも「ボアザンの愚行を宇宙規模で繰り返そうとしているだけ」と一蹴される。
- 『ゴッドバード』の三輪は単純な面も多かった『ダイモス』本編やSRWシリーズと比較して、狡猾さや悪辣さ、非道さがより増しており、この場面はそんな本作での彼を端的に示した一つでもある。
スパロボシリーズの暴(迷)言集
SRWに登場する度にブッ飛んで暴走した暴言・迷言が炸裂。そんな彼の傍若無人さに苛立ちを覚えるプレイヤーもいれば、逆に一種の楽しさを覚え、どのような言動が炸裂するのか楽しみにしているプレイヤーもいる事だろう。
旧シリーズ
第4次
- 「お待ちください、閣下!今は非常時ですぞ!もしロンド=ベルなかりせば、DCや異星人どもとの戦いが苦しくなるのは必定!どうかご再考を!」
- 「ターニングポイント」より。ロンド・ベルを政治的な理由でダカールに呼びつけようとしたジャミトフへの諌言で、後のSRWにおける三輪と比べると数少ないまともな意見。しかしこの主張は通らず、結局は上官であるジャミトフの命に従うべきと主張し、ロンド・ベルと敵対する事になってしまう。
- 「だまされるな!!あいつらは反逆者だ!」
「ジャミトフ閣下が、そのような事をされるはずがない!!すべてやつらのでっち上げだ!ロンド=ベルこそ異星人と手を組んでおるのだ!!」
「異星人と密通しておる男や、異星人のスパイがうようよいるロンド=ベルなど、たたきつぶしてしまえ!!」 - 「ダカールの日」より。ダカールでエゥーゴがティターンズを糾弾する演説を行ったところ、ティターンズの援軍として現れロンド・ベルに戦いを挑んでくる。「異星人と密通しておる男」=一矢、「異星人のスパイ」=ダバやレッシィを指しているのであろうが、三輪の視野の狭さを如実に感じさせる台詞である。
- 「バ…バカなっ!この私が…正義が敗れるとは…バカなァァァッ!」
- 上記の戦闘で撃墜されると、この台詞を残して死亡する。原作で生き残ったキャラが死亡するというSRWでも珍しいケースで、以後の作品でも採用される事となる。
- なお、同マップでは三輪の登場以前に敵を全滅させてもクリアにはならないため、三輪は嫌でも殺さなくてはならない。
αシリーズ
第2次α
- 「黙れ!大の虫を生かすためには小の虫を殺すことも必要なのだ!」
- ゼンガー編第5話「我が手に太陽の輝きを(前編)」より。火山活動により街にマグマが迫っているにも関わらず、救援に向かわず極東支部の防衛を優先させた時の台詞。勝利のためには平然と一般人の命を軽視する三輪の非道な性格を象徴している。
- 「大文字博士、君は地球人かね!?」
「地球人か? それとも宇宙人かと聞いておるのだよ!」
「いいかね、博士。地球人類の基盤は地球にあるのだよ。スペースノイドなど、それに寄生するダニのようなものだ」
「当然だ。コロニーは破壊されれば作り直すことが可能だが…地球はそういうわけにはいかんのだ! それに、これまで宇宙人共は地球の恩恵にすがって生きてきたのだ。この有事に連中を構っている余裕はないわ!」 - アラド編第15話「リバイバル」シナリオエンドデモより。地球外に住む人間を見捨てる事を前提とした活動方針に苦言を呈した大文字博士とシナプスに対する反論。
- そばで聞いていたカミーユやジュドーは自分達を含むスペースノイド侮蔑発言に当然絶句しており、αナンバーズから「ティターンズの再編をしかねない男」と評されるのも頷ける言動と言える。
- 「フン…これだから、民間人は話にならん。戦場で兵士が死ぬのは日常茶飯事なのだぞ」
- 第24話「帝王ゴール決死の猛反撃」or「恐竜帝国の逆襲-後編-」より。武蔵の戦死の際、彼に哀悼の意を示さず、戦力の補強の事を述べてしまい、αナンバーズに激怒される。めったに味方の死ぬ事のない(死ぬ描写のない)αナンバーズと、何度も部隊の壊滅などに立ち会ってきた三輪の感覚の違いというか、間違ってはいない。だが、大切な仲間を失い悲観に暮れた状況の中において、この発言はあまりにも空気が読めてない事に変わりはなく、だからこそαナンバーズの逆鱗に触れたのも事実である。
- 「フィフス・ルナ落下阻止失敗に続き、この極東支部の盾となる科学要塞研究所をあっさりと明け渡すとは…」
「地球圏最強の特務部隊が聞いてあきれるわ!この役立たず共めが!」 - 第42話「恐怖!日本制圧作戦!!-後編-」より。αナンバーズの大敗に激怒して、彼らを激しく罵倒。直後に宙に面と向かって「能無し」呼ばわりされ、それを皮切りに次々と罵倒を返されてしまう。ただ、この時は京四郎が「今度ばかりは奴に一理ある」と三輪を庇っている。
- 「よく言った、剣鉄也!お前こそ地球を守る真の戦士だ!」
- 同上。弓教授と早乙女博士が乗ったマジンカイザーと真ゲッターロボを破壊する決意を固めた鉄也に対して。上と似たような事を言っているが、この時は三輪の作中における印象と味方との最悪な関係によって雰囲気は違っており、鉄也の怒りを招く結果となってしまう。
第3次α
- (武器商人の青二才めが…!言わせておけば…!)
- 第37話「果て無き旅路の始まり」より。アズラエルに無能扱いされて。流石の三輪も内心では腹立たしく思っていた。
- (この男、一体どれほどの影響力を軍内部に持っているのだ)
- 上記のやり取りの直後、ムルタ・アズラエルがシナプスを処刑させると発言した事に驚愕する。
- 「お、おまちください!アズラエル理事!!核兵器の使用は、南極条約で固く禁じられております…!」
「しかし、理事…。核の使用は世論や安全評議会が…」 - 『第3次α』後半、プラントに対して核攻撃を図るアズラエルへの諌言。普段、民間人を見下しまくっている事を考えれば、世論を気にする姿もやや違和感があるが、それが原因で一度は逮捕されたのが少しは応えていたのかもしれない。また、異星人を始めとする外敵の存在を無視してまでコーディネイターとの戦いを優先するアズラエルの狂気にはさすがについていけなかった模様。
- 「全軍、攻撃準備!相手は我らと同じ人類ではない…敵対する以上、バケモノと同じだ!徹底的に叩き潰してやれ!!」
- 第51話「終わらない明日へ」より。月から総司令部の直轄艦隊を率いてアズラエルの援軍に駆けつけ、コーディネイターの殲滅を声高に叫ぶが…。
- 「う、うおおおっ!?うわあああああっ!!」
- 『αシリーズ』での断末魔。ジェネシスの光に焼かれ、三輪は物語の舞台から文字通り姿を消す。その呆気ない最期に、一矢も呆然とするしかなかった。
携帯機シリーズ
A(A PORTABLE)
- 「通信終わり!」
- 『A』における三輪の口癖。自軍に対して延々とまくし立てては一方的に通信を打ち切り、ブライトたちを困らせる。
- 「有志…なるほど!すばらしい!スペースノイドなど、地に足のつかないフヌケばかりだと思っていたが、君のような男がいたとは!がんばってくれたまえ!」
- 6話「去る者、追われる者」or「ロミオとジュリエット」より、トリントン基地でロンド・ベルのメンバーと出会った際、ブライトにまだ会っていなかったドモンの正体を聞いた際、彼に「コロニーから駆けつけてくれた有志」と聞き、大喜びして。
- 『A』の三輪は滅茶苦茶な行動や言動も多いが、このようにどこかコミカルな場面もある。
- 「立派だ、あれぞ男の姿だ!」
- 同じく6話、バーム軍に勇敢に立ち向かう一矢の姿に感心・感動して。前述の原作6話がモチーフと思われるが、原作と違って空気を読めていない台詞ではなくなっており、三輪の台詞の中では珍しく爽やかな熱血台詞である。
- 「もともとは対異星人用に開発されたものだ。南極条約は地球人にのみ適用される!異星人には何発撃ち込もうと、関係ない!」
- 同じく6話、ガンダム試作2号機について。異星人相手なら何をしてもいいという、彼の思想がよく表れている。実際、異星人は南極条約の存在なんぞ知らないし、南極条約自体、連邦とジオンの戦闘にしか意味を持たないものなのでこの時点では正しいといえるのだが、この後さらに、テストとして地球人が乗るナデシコに核を使えと言い出すあたり、そもそも南極条約を守る気すらない模様。
- 「貴様ら、いったい何をしておる! マスドライバーの直撃により、カリフォルニア基地とベルファスト基地が壊滅的な被害を受けたのだぞ!」
「いいか、もはや一刻の猶予もない。ロンド・ベルは直ちにマスドライバーの破壊に向かえ! ついでにギガノス帝国も滅ぼしてしまえ! 通信終わり!」 - 23話「「僕たちの戦争」が始まる」or「正義と、愛と」エンドデモより。二箇所の重要拠点がギガノスのマスドライバーの直撃によって壊滅したことを受け、ブライトに向けて檄を飛ばす。…ついでで滅ぼされるギガノスにとってはたまったものではないだろう。
- 「黙れ、竜崎!なぜ奴らの肩を持つ!わしはお前がバームのスパイでないということを信用したわけではないのだからな!」
「それにアクセル(ラミア)もだ!これが終わったら、シャドウミラーのスパイとして処断してくれる!」 - 30話「父と子の絆」or「父よ、わが子よ」エンドデモより。平和解放軍の処刑を宣告した三輪に詰め寄るロンド・ベルだったが、返ってきたのは「決定事項だ」の一言であった。一矢は「急にそんな決定が議会から降りるはずがない!」と食い下がるが、聞く耳持たんとばかりに一矢を糾弾し、主人公にまでその矛先を向ける。これに対してアクセルは「俺はあの組織とはもう関係ない」と返し、ラミアは「まだそんな事を言っていたとはな」と呆れ返るのだった。
- 「上層部の決定だ!」
- 同じく30話。平和解放軍のみならず、降伏したバーム星人やマリーメイア軍の関係者までも処刑しようとする三輪は、リリーナの抗議もこの一言で切り捨てた。普段は独断ばかりのくせに、こういう時だけ上層部の決定を盾にしようとするところに、彼の卑劣さが現れている(実際はこの決定も独断であった)。しかし直後、デュオ達によって不正を暴かれてしまう。
- 「う、うるさいっ!決定は決定なのだ!地球侵略を企んだ輩を信用できるか!これが一番、確実なのだ!わしが正しいッ!」
「黙れ!これは命令だ!わしのやることに口出しするのは許さんっ!処刑は予定通り、とりおこなうッ!わしが正義なのだ!」 - デュオ達に不正を問い質されての反論。不正を暴かれてもなお自分の正義に固執するが、直後に五飛に「お前が正義などという言葉を口にするな…!」と言われてしまう。
- 「げ…げぶ…」
「…ご…あ…」 - 上記のやり取りのあと、「完全にキレた」一矢に徹底的に痛めつけられて。顔面を殴られたのか、もはやまともな声すら出ない模様。
- なお、負傷の度合いは詳しくは語られないが、トロワ曰く「急所のみを確実に打っている」うえ、今作の一矢の一撃はコロニー格闘技の覇者であるドモンをして「当たればやられる」と言わしめたほどなので、並大抵の怪我では済んでいないようだ。それでも死亡せずに済んだのは、彼の悪運の強さゆえか?SRWでは出演するたびに死亡しているため、最終的に(身体がどうあれ)生き残るのは原作通りなのだが。
- この直後にゼクスにより原作同様、逮捕状の報せが届き、三輪は『A』の物語から退場するのであった。
単独作品
MX(MX PORTABLE)
- 「利用だと?フフフ、確かにそうかも知れん…だが、ワシもまた奴らを利用しておるのだ。ここで貴様ら反逆者を始末し、その功績を以ってワシはかつての立場へ返り咲く。そして、今度こそ異星人を…!あのバーム星人共を我らの太陽系より駆逐するのだ!!」
- 第53話(『PORTABLE』では第54話)「魂のルフラン」 より。ゼーレの尖兵としてまさかの登場をした三輪。NERV本部を攻撃し、NERVのメンバーに降伏勧告を突きつけた際、ミサトに「あんたはゼーレに利用されているだけだ」と突きつけられてこう返す。ゼーレの走狗にされているという自分の立場を自覚しながらもそれでも自身の復権と異星人の殲滅に固執する三輪を前にミサト達は激しい怒りと呆れの感情を露にし、ゲンドウも「あの男と話すことなど何も無い」と三輪の繋いだ回線を切るよう命じるのであった。
- 「殺せ!破壊しろ!!」
「悪魔共を抹殺しろ!皆殺しにするのだ!!」
「わはははは!殺せ!殺せ!!殺せぇっ!!!」 - NERV本部を攻撃し、動けないEVA弐号機に容赦ない攻撃を浴びせながら。ノリノリで大暴れするが…。
- 「そうだ!反逆者どもを許すわけにはいかんのだ!」
「当然だ!サードインパクトで世界を滅ぼそうとする貴様らを放置しておけるものか!」
「竜崎一矢…!ワシは貴様から受けた仕打ちを忘れておらんぞ…!そこにいる反逆者もろとも、このギルガザムネで…ワシ自らの手で貴様らを始末してくれる!」 - 第54話(『PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より。塞臥の雷のオムザックと共にギルガザムネで現れて。今まさにリリスと二体の真聖ラーゼフォンという三柱の神々が降臨し、世界が多元世界補完計画によって終局に向かおうとしている最中、あまりにも唐突かつ場違いな彼の登場。ギャグみたいな展開である。
- ちなみに「ワシ自ら」と言ってはいるが、実際にギルガザムネを操縦するのは同乗しているギガノス兵で、撃墜すると彼は三輪より先に戦死してしまう。
- 「ええい、黙れ!貴様らのような連中がいるからこそ、地球は数々の脅威にさらされるのだ!何よりもこの状況がそれを証明しておるではないか!!」
「無論だ!ここで貴様らを倒し、今度こそ地球圏に巣食う異星人共を皆殺しにしてくれる!!」
「貴様ら全てがワシの敵だ!地球人類の敵なのだ!!」 - 上記の台詞の後の台詞。世界が終局に向かおうとしている状況の中、この期に及んで私怨剥き出し、かつ相変わらずの異星人殲滅に拘るという空気読めなさすぎな台詞で、まさに三輪防人の面目躍如である。
- もっとも、この時点での残りの名有りの敵は久遠を除けば、ゼオライマーを倒して自分が冥王になるなどとのたまう塞臥と私怨(それも逆恨み)で綾人を討とうとする鳥飼、無茶苦茶な理由(ルー曰く、『ワガママ』)で世界を滅ぼそうとするエルデと私怨や私情にまみれたキャラばかりなのだが。
- 「ば、馬鹿な…!ワシが死ぬというのか!?司令であるこのワシが!?ワシがいなければ、地球は異星人共の手に渡ってしまうのだぞ!!そうだ!ワ、ワシが死ねば、この地球は…この地球はァァァァッ!!」
- 『MX』での断末魔。最後の最後まで自分こそが地球を救う救世主だと妄信していたが、むしろ三輪がいない方が、バーム星人を初めとする異星人との友好が円滑になる事は間違いないだろう。
スパロボでの搭乗機体
余談
- 聖悠紀氏によるラフスケッチでは迷彩服を纏っており、決定稿以上にアグレッシブな印象を与える反面、顔つきは幾分柔和に描かれている。