概要
ジオニック社が開発したジオン公国軍の量産型モビルスーツ。開発時の名称は「ザク」だったが、後継機のザクIIが開発された事により「ザクI」と呼ばれるようになった。
プロトタイプ・ザクの改良型であり、競合機であったツィマッド社のヅダ(SRW未登場)を破って、人類史上で初めて“制式採用”され“量産”された機体となった。
安定した性能を持つが、動力パイプを内装した上、ジェネレーターの出力も低かったために十分な運動性を発揮できず、後に本機をさらに改良したMS-06 ザクIIが開発される事となった。
本機は一年戦争初期に実戦投入されたが、後にザクIIの配備が進むと主に補給部隊や拠点防衛などで運用されるようになった。また、キャリフォルニア・ベースでは、ザクIをベースにして、ビームライフルによる狙撃仕様の機体であるザクI・スナイパータイプが開発されている。
本機の登場により、それまでの戦闘の有り方が決定的なまでに変わる事となった。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- シナリオ「老兵の挽歌」でガデムが乗り、コウとニナを驚かせた。そこそこ改造されているため、雑魚のザク改よりはずっと強い。なお、地形「アクシズ」の戦闘背景には本機の頭部が漂っているのが確認できる。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ガンダム・チームの手により入手する。シナリオ「トレーズ、立つ」ではジュドー・アーシタ、「灯火は炎となりて」ではイーノ・アッバーブが乗って強制出撃になる。ゲーム中では旧式過ぎて使い物にならないとされ、実際性能は良くないが、運動性だけは自軍の下手な旧式MSより高い。ザクマニアによってウォン・ユンファのユニット買取イベントを阻止されるため、自軍には残る。
- 「灯火は炎となりて」では骨董品として売り飛ばされそうになった。そういった扱いに関わらず、DCルートで決戦後のア・バオア・クーの探索へ許可済み・無断いずれもジュドーたちが行った場合、GP-02Aサイサリスorノイエ・ジール入手と引き換えにザク改2機ととも大破してしまい失われてしまう(彼らの興味は入手したMSの方に行ったのか、壊した程度にしか思われていない)。ジュドーたちがア・バオア・クーに行かなかった場合はそのまま残る。ポセイダルルートだと最後までいる。
関連作品
装備・機能
アニメ本編では素手であり、武装は後の書籍・模型などで明かされたものである。
武装・必殺武器
- ショルダータックル
- 左肩に付いている大型の円形の武装。相手のMSに対して強烈な一撃を浴びせる。
基本装備
- ヒートホーク
- 格闘戦用の武装。ザクIIの物と同型。横腰部にマウント可能。
- 105mmマシンガン
- 本機の主兵装。マガジンが側面に取り付けられている。装弾数は145発。電動発砲式で出力が低く、威力は後継機の120mmマシンガンよりかなり劣る。
- 280mmバズーカ / ザク・バズーカ
- 元々は核弾頭発射用に開発されていた。南極条約締結後は通常の弾頭が使用されている。また、本機の右肩にはバズーカラックが装備されている。後腰部にマウント可能。
オプション装備
- 120mmマシンガン
- トップ機などが装備。SRWではこちらを装備。
- ザクマシンガン改
- タイガーバウム仕様が装備。
- ガス弾銃
- 毒ガス弾を装填し、サイド2で使用して住民を皆殺しにした。サイド2に偶然いたシローに強いトラウマを残した。
- Sマイン
- 機体の各所に搭載されている対人近接防御兵器。空中で爆発させて小型の鉄球の雨を降らせて敵兵を駆逐する。トップ機が装備。他にも陸戦型ザク等が装備している。
特殊能力
- 剣装備
- 切り払いを発動。
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
関連機体
強化型・バリエーション機
- ザクI(黒い三連星機)
- 『MSV』に登場する機体。SRW未登場。
- ザクI(トップ機)
- 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。この「トップ」というのは搭乗者の名前であって隊長の意ではないが、彼女は隊長務めなのでその点も注意。頭部に小隊長機である事を表すブレードアンテナが取り付けられている。SRW未登場。
- ザクI(タイガーバウム仕様)
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。サイド3のコロニー・タイガーバウムにあるスタンパ・ハロイのMSコレクションの一つで、見た目は一年戦争時の機体と同じだが、内部が改良されている。SRW未登場。
- ザクI・スナイパータイプ
- 『機動戦士ガンダムUC』などに登場。旧式となった本機を長距離射撃用に改修。出力が不足しているためジェネレーターを搭載して稼動する。動きもお世辞にも良いとは言えずファットアンクル等に搭乗するなど足の遅さを補う必要があった。
関連機
余談
- アニメ本編ではガデムの乗る1機しか登場していない。また作中ではただ「ザク」としか呼ばれておらず、他のザクと外見が違う理由は語られていなかった。後に書籍などで「旧式のザクで作業用」と紹介されたが、劇場版公開に合わせてマシンガンを装備したイラストが発表され、元々は戦闘用であったという設定にされた。
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