GAT-X207 ブリッツガンダム(Blitz Gundam)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED
- 分類:試作型モビルスーツ
- 型式番号:GAT-X207
- 全高:18.63m
- 重量:73.50t
- 装甲材質:PS装甲
- 開発:モルゲンレーテ社
- 所属:地球連合軍⇒ザフト
- 主なパイロット:ニコル・アマルフィ、ダナ・スニップ(再製造機)
地球連合軍が開発した5機の初期型GAT-Xシリーズの一機であるモビルスーツ。
機体概要
敵陣深くへの電撃侵攻を目的とした機体で、他のGとは異なる特殊兵装を装備している。代表的なものとしては新機軸のステルスシステム「ミラージュコロイド」など。
本機は武器としての取り回しを優先させた結果、ビームサーベル他主兵装を内蔵したシールドを右腕に装備しているため一般的な左腕にシールドを装備したMSとの斬り合いになった場合、相手のサーベルを盾で防ぐことが困難となる。劇中では左手でストライクの右腕を掴んで抑えていた。
また、PS装甲やX200番台の特殊改装フレームが採用されている。
劇中での活躍
ヘリオポリスで建造され、イージスガンダム等と共にザフトに強奪された。
その後、アークエンジェルの追撃任務に従事した他、ユーラシア連邦の宇宙要塞アルテミスを陥落させる等の戦果を挙げるが、オーブ近海での戦闘でアスラン・ザラのイージスを庇ってソードストライクガンダムのシュベルトゲベールを胴体に受け大破、ニコルも戦死する。
なお、その戦闘の際に斬り落とされた右腕はオーブ軍に回収されており、アストレイゴールドフレーム天の右腕として再利用された。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- セレーナルートでは序盤にスポット参戦するが、他のルートでは敵となる。クォヴレールート第11話ではミラージュコロイドが「実際にマップから姿を消して行動する」という形で再現。攻撃時に解除となるため、反撃でしかダメージを与えられない。
- なお、今作のみ敵時のグラフィックが左右反転している(シールドが左腕、グレイプニールが右腕にある)。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 序盤から敵として登場。その後、ストライクとのイベント戦闘が発生し、原作通りに撃破される。
- スーパーロボット大戦W
- 第2部序盤から敵として登場する。今回はフラグを立ててニコルを生存させると使用可能となる。コーディネイターかロウ・ギュールなら乗り換え可能で、フリーダムガンダムから改造を引き継ぐ。左右非対称なのに、デュエルガンダムと違い敵版のグラフィックをそのまま流用している(反転している)のが残念である。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 第2話B「宇宙に降る星」のボスとして登場。パイロットはニコル・アマルフィ。
装備・機能
武装・必殺武器
- 攻盾システム「トリケロス」
- 右腕に装備された複合武装。シールドの裏面にビームサーベル、50mmレーザーライフル、3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」を搭載する。
- 50mmレーザーライフル
- 中距離用の射撃武装。なお、ビームライフルであるとする資料も存在する。
- ビームサーベル
- レーザー砲直下に固定装備されたビームサーベル。他のGAT-X機のサーベルと同型の装備。固定装備の為、盾ごと振り回す形で使用する。
- 3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
- 杭状のロケット推進弾。敵装甲を貫徹後炸裂し、内部から打撃を与える。ただし、ロケット推進方式の特性上、ある程度弾体が加速できる距離をとらないと有効な貫通力が得られないため、近距離では威力が落ちてしまう。実戦では手持ちの槍として使用された例もある。
- シールド
- 対ビームコーティング処理が施されている。
- ピアサーロック「グレイプニール」
- 左腕に装備された有線式ロケットアンカー。クロー後部に内蔵されたブースターにより射出後の軌道変更を可能とする。クローは開閉させる事で単純な打撃から、敵の捕獲や自機の固定など、幅広い用途を持つ。
- 第3次αでは射出して相手をクローで掴み裂くのみだが、携帯機シリーズではその後ミラージュコロイドを展開して接近、至近からランサーダートとビームライフルの連続攻撃を叩き込むパターンアタックとなっている。
特殊能力
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。
- PS装甲
- 通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。
- ミラージュコロイド
- 可視光線を歪め、レーダー波を吸収するガス状物質。これを磁気で機体周囲に纏うことにより、視覚的および電波的にも自機の存在を隠匿する事が可能。ただし、展開中はPS装甲の併用が不可能という欠点があり、更にコロイド粒子を機体の周囲に電磁気で定着させているため、PS装甲同様に電力消費が著しく、当機の場合連続85分間(小説では80分)という使用時間の制限がある。
- SRWにおいては光学迷彩の類を再現することが困難なためか、ミラージュコロイドは分身と同じ効果になっている。Jでは似たような機能であるECS(フルメタル・パニック!)が多岐にわたって既に実用化されており、開発者であるマリュー・ラミアスが驚く場面がある。
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- 対ストライクガンダム
- オーブ近海での戦闘にて交戦。ストライクめがけて射出したグレイプニールをビームサーベルで両断される。直後白兵戦となりトリケロスを装備した右腕ごと斬り落とされ、蹴撃でフライトユニットから突き落とされる。攻撃手段を完全に失い戦線離脱したものと思われたが、ミラージュコロイドを使用しイージス(アスラン)の危機にランサーダートを左手に携え特攻。シュベルトゲベールの反撃でコックピット部を斬り貫かれ爆散した。
関連機体
- ストライクガンダム、デュエルガンダム、バスターガンダム、イージスガンダム
- 同時期に地球連合軍に開発された兄弟機。
- ネロブリッツ
- 外伝『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY』(未参戦)に登場するブリッツの改良型。背中に巨大アームを装備しているため格闘戦に特化し、ビームを屈折させる事も可能。ファントムペインに配備された。
- ネブラブリッツ
- 外伝『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』(未参戦)に登場。ストライカーパックシステムを搭載。ブリッツの派生にも関わらず赤色である。
- フォビドゥンガンダム
- 同じくX200番台の特殊改装フレームを使用。ミラージュコロイドを定着させる磁場の技術を防御に転用している。
- NダガーN
- 105ダガーをベースにした、ブリッツの実質的な量産仕様機。核動力とニュートロンジャマーキャンセラーの搭載により、ミラージュコロイドの時間制限がなくなっている。日本刀に酷似した近接装備を持ち、一見すると忍者。両手両足にワイヤー発射装置を備えており、それをデブリに向けて撃つ事で宇宙空間では熱を出すことなく移動できる。SRW未登場。
商品情報
- プラモデル
- フィギュア