NZ-000 クィン・マンサ(Quin-Mantha)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 分類:ニュータイプ用試作型モビルスーツ
- 型式番号:NZ-000
- 頭頂高:39.2m
- 全高:42.1m
- 本体重量:143.2t
- 全備重量:264.7t
- 動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:21,370kw
- スラスター推力:287,100kg
- センサー有効半径:14,800m
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 開発:ネオ・ジオン軍
- 所属:ネオ・ジオン軍⇒グレミー軍
- 主なパイロット:プルツー、アンネローゼ・ローゼンハイン
- メカニックデザイン:明貴美加
機体概要
ニュータイプ専用機としてサイコガンダムMk-IIやネオ・ジオン軍で開発された全てのモビルスーツのノウハウが生かされている。
ジオンのマークが入った背中のコンテナにはキュベレイの3倍の量のファンネルが搭載可能なほか、機体の各所にメガ粒子砲が多数搭載されている。また、両肩のバインダーにはメガ粒子偏向器(Iフィールドジェネレーター)が搭載されている上、装甲自体も強固であり、攻守共に隙のない機体となっている。さらに大型スラスターを搭載したおかげで機動力も高い。コクピットは頭部にあり、緊急時には本体から分離して単独行動をとることも可能。ただし高性能ゆえにパイロットを選ぶ機体である。
劇中での活躍
ネオ・ジオン軍の内紛にてプルツーが搭乗し、ラビアンローズを破壊するなど多大な戦果を挙げている。
さらにガンダム・チームを危機に陥れたが、アクシズ内での戦闘でジュドー・アーシタのフルアーマーΖΖガンダムからのミサイルの一斉射を受け、さらにプルツーがジュドーの説得で機体から離れてしまい、直後にルー・ルカの乗る大破したΖガンダムによる渾身の一撃であるビームライフルの一発から、コクピットを狙撃されて撃破された。
その後、本機の残骸はグレミー派残党によって回収・修復、赤系統のリペイントを施され、宇宙世紀0090年時点では旧ジオンのニュータイプ兵士であるアンネローゼ・ローゼンハインの機体として運用されていた。
登場作品と操縦者
大抵は敵としても登場するが、作品によっては自軍ユニットとして運用する事も可能。
表記については「クイン・マンサ」などとなっている事も少なくないが、正しくは「クィン・マンサ」である。近年は「クィン・マンサ」に統一されている。
作品 | 表記 |
---|---|
初代 第2次(FC) 第3次(SFC) EX(SFC) |
クインマンサ |
第4次 F完結編 COMPACT 64 第2次~EX(PS) COMPACT2 α α外伝 |
クイン・マンサ |
α for DC以降 | クィン・マンサ |
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- プルが発見し、味方ユニットとして入手可能だが、使えるマップは少ない。耐久力はかなり高いが、キュベレイMk-IIの特徴であったνガンダム・Ζガンダムに次ぐ「すばやさ」が並レベルまで落ちてしまうのがネック。システムの変わったコンプリートボックス版では、名実共に自軍最強のユニットであるといえる。
- 第3次スーパーロボット大戦
- グレミー・トトが搭乗。終盤戦に多数登場。ファンネルで長射程攻撃、HPは9000、Iフィールドでビーム完全防御と最強の雑魚。その分資金が多いので幸運で倒したい。
- スーパーロボット大戦EX
- ほぼ第3次仕様で登場。1つのマップに2機以上同時にでてくることがないのが救い。コンプリートボックスではラ・ギアスの人間はファンネルが使えない。ファンネルよりも高威力で、射程もファンネルより1短いだけのメガ粒子砲のほうが厄介。
- 第4次スーパーロボット大戦
- HPが5桁と跳ね上がっている。ドクーガの面々に1機配備。ハマーンの護衛に1機、ドン・ザウサーの護衛に2機と数は少ない。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次と扱いは同じ。ただし本作では、強化兵はレベル40にならないと強化人間の特殊技能が身に付かないので、ドクーガ配下の1機はファンネルを使えない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ポセイダルルート終盤のシナリオ「偽りの協定」に1機と「敗者への凱歌」に2機のみに登場し、ルートによっては出会わなかったりする。しかし、HP35000でパイロットが2回行動可能な強敵なので、できれば自分のターンで倒したい。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- グレミー搭乗のみ。移動後に使用可能なファンネルには驚かされるが所詮露払い、敵ではない。α外伝ではプルツーが乗っていたということになっており(実際にはサイコガンダムMk-IIに乗っている)、黒歴史の中で語っている。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- ファンネルが移動後使用不能になった代わりに射程が伸びている。攻撃力も底上げされボスユニットとしての貫録は十分だがグレミーの能力がさほどでもないので苦戦はしない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- プルツーが乗る。なんと本機のファンネルはP属性という驚異の性能。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ベンメルコレクションに1機。名の付きパイロットが乗らないので堅いだけの敵。ハマーンとの拒絶ルートで1シナリオにつき2機配備されている(乗るのはネオ・ジオン兵(ハマーン曰くプルクローンとの事))。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- αシリーズ完結編と言うことで、隠し機体として登場。プルとプルツーの撃墜数の合計端数が5の場合に入手。キュベレイMk-II(プルツー用)の改造を引き継ぐ。
- 全体攻撃は強力だが端数が0のキュベレイが強力なので、プルツーに愛着がないかぎりは此方を選ぶ必要はない。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「ジオンの血」でグレミーとプルツーが乗ってくる。プルツー機は説得すると入手可能。攻撃力は高いがあまり避けないので終盤厳しい。なお、プルツーは初めてクィン・マンサに搭乗。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 第2部でグレミーを撤退させて引き継ぐと登場。かなり強い。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- グレミー機を倒せばコンテナ内から入手。プルツーも仲間にできるので、愛機として活躍させよう。移動力が5なのが欠点。実は二人乗り可能なのは、原作でグレミーとプルツーが同時に乗っていたからだが…その時のプルツーはグレミーに膝乗りしていた。まさか、膝乗りで2人乗りなのか?
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 相変わらず数が出てくる上、最終話一歩手前ではハマーンの左右と上に陣取り、サポートガードのフォーメーションを取っている。非常に面倒。地上でもグレミーが乗っている。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- なんとメガ粒子砲がマップ兵器扱い。HP70000台とキュベレイとほぼ同数値。
- スーパーロボット大戦R
- グレミーが搭乗。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 移動力が8もあり、陸タイプながら強力な敵。説得をして成功すると仲間になる事が可能。
- HDリメイク版では移動力5と非常に足が遅く、陸タイプなのも足を引っ張り、空中の敵に張り付かれると適応の低いビームサーベルで攻撃するしかない。そして、ほぼ同性能かつ空を飛べるα・アジールが先に登場するのが痛い。ただし、精神コマンドは狙撃があるので高威力のメガ粒子砲を長射程から撃つ事が出来る。
- スーパーロボット大戦64
- プルツーとグレミーが搭乗する、グレミー軍の切り札。
- スーパーロボット大戦XO
- プルツーを仲間にすると、キュベレイMk-II (プルツー用)と一緒に入手。大型MSということを反映してか、モビルスーツには珍しいLサイズユニットである。他作品以上にサイズの慨念がゲームシステムに大きく影響する本作でにおいてLサイズのモビルスーツは貴重であり、Mサイズ以下のユニットでは効率的にダメージを与えにくい戦艦や大型ユニットとも戦いやすい機体である。大型機ながら運動性も高く、その他の機体性能もなかなか。ただし、移動力が低いのがネック。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 『XO』から9年振りの登場。残念ながら、今回は敵のままである(プルツーは最後まで生存するが)。
関連作品
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- ザコ敵。名称表記は「クインマンサ」。
- リアルロボット戦線
- 隠しアイテムとして故障した機体が登場するのみ。入手すると味方ユニットのパワーアップが行われる。
装備・機能
武装・必殺武器
- メガ粒子砲
- 腕部、胸部、背部にそれぞれ2門ずつ装備。拡散や集束が可能となっている。
- 3連装メガ粒子砲
- 頭部に内蔵。
- ビームサーベル
- 両肩のバインダーにマウントされている。
- ファンネル
- キュベレイと同じ型の物を後部のコンテナに30基搭載している。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L、M
- Lである事がほとんどだが、一部作品ではMサイズ。
関連機体
- クシャトリヤ
- 小型化を目指して作られた後継機。性能はそのままに22.3mという一般的なMSのサイズになった。
- サイコガンダムMk-II
- 開発の参考になった機体。他にもネオ・ジオンで開発された全てのモビルスーツのノウハウが投入されている。
- α・アジール
- クィン・マンサを参考に開発された。
- 騎士ゼノンマンサ
- 『SDガンダム外伝』に登場した、クィン・マンサがモチーフのキャラ。
余談
- この機体をデザインした明貴美加がプレゼンした初期段階の設定では、もっと怪獣的なデザインだったため、激怒した監督の富野由悠季から「最終回だからって何してもいいとか考えるな!」と、怒られ共同で手直しを行い最終的に現在のデザインとなった。
商品情報