V2バスターガンダム
V2バスターガンダムは『機動戦士Vガンダム』の主役メカの一つ。
V2バスターガンダム | |
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登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 新スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 汎用可変モビルスーツ |
型式番号 | LM314V23 |
頭頂高 | 15.5 m |
本体重量 | 13.8 t |
全備重量 | 19.9 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 7,510 kW |
推進機関 | ミノフスキードライブ×2 |
スラスター推力 |
16,700 kg×2
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アポジモーター数 | 42 |
装甲材質 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材 |
素体 | V2ガンダム |
開発 | リガ・ミリティア |
所属 | リガ・ミリティア |
主なパイロット | ウッソ・エヴィン |
概要編集
リガ・ミリティアが開発した試作型モビルスーツ。V2ガンダムにバスターパーツを付けた形態。劇中では主に「バスターガンダム」と呼ばれていた。
火力を重視しており、中・遠距離攻撃に特化している。主兵装は背部のミノフスキー・ドライブユニットに装着された右側面の長距離メガ・ビーム・キャノンと左側面の近接用ビーム・スプレー・ガン。下半身のハード・ポイントにマイクロ・ミサイル・ポッドを6基装備し、機雷としても機能する。ビーム・ライフルには装弾数増加型マルチ・プル・ランチャーを装着する。
しかし、リーンホースJr.現場技術者開発のアサルトパーツと違う点は、こちらは外様技術者がスペックを計算したこと。特に背部の長身キャノンは固定武装かつ射角限定の使い辛い武装で、モビルスーツ本来の用途たる白兵・近接戦においては邪魔なだけであり、防戦せざるを得ない状況には全く力を発揮できない。これを見ていたマーベット・フィンガーハットは「スペックばかり気にして、実戦の使い勝手は考えてはくれないのよ」と愚痴をこぼしていた。一応画面では3隻撃沈している。
登場作品と操縦者編集
SRWでも長射程・高威力のメガビームキャノンをはじめ、砲撃戦用武装がわんさか積まれるが、移動後に使える武装が少なく、前述の通り、接近戦に向かないという欠点がある。また、アサルトと比べ、運動性の低下も激しい。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- ラー・カイラム隊ルート第53話終了後にようやくバスターパーツを入手する。装甲や運動性は下がるが、何故か限界反応は突出して高くなる。今作では移動力も上昇するため懐に入りやすく、距離補正の関係で接近したほうがロングレンジキャノンの威力が上がるなど、ある意味接近戦に強くなっている。ただしロングレンジキャノンは威力のわりに燃費が悪いのが難点。マップ兵器を3つも搭載している。
- 分離するか撃墜されるとコアファイターに変化。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版ほぼ同様。若干だが攻撃力がPS版より向上している。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 宇宙ルート第32話終了後にバスターパーツを入手するが、実際に使用できるのは第34話からとなる。やはり移動力が上昇するほか、今回は装甲や運動性が前作とは逆に少し上がる。また、この形態のみビームライフルのP属性が外れ射程が伸びると遠距離武器仕様に変更される。ロングレンジキャノンが弾数制に変更され威力もUCMS系最強クラスへと大幅上昇し、マップ兵器のマイクロミサイルポッドがP属性になるなど、前作より使い勝手は良くなっている。ただし援護で不必要にロングレンジキャノンが選ばれてしまいやすいので、その点ではやや使いにくさがある。
- 前作と同様、分離するか撃墜されるとコアファイターに変化。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦D
- 第27話開始時に換装パーツを入手。以後、使用可能となる。メガビームキャノンの射程が長いが、P武器はV2と変わらず、運動性がアサルトより下がるということから、アサルトの方が使われやすい。マップ兵器を3つも持っている。
単独作品編集
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。マップ「ムーンガーディアン」においてシャトルを1隻撃墜された上でクリアすると、V2ガンダムはこの姿に変化する。本作にてロボットデータ登録のために手間のかかる機体の一つ。
- ロングレンジキャノンはMS最強の武器だがそれ以外の追加武器の威力は低く、また移動力と運動性が下がる。とはいえロングレンジキャノンを早い段階から改造できるのは大きく、またマップ兵器である光の翼と並行して強化すれば通常・マップの攻撃を両方こなせるようになるため、アサルトより有用である。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。またおまけマップでは、ウッソを出撃させなかった場合、この機体に乗って中立ユニットとして出現する事があり、仲間にできる。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵している。
- 『α』『α外伝』ではCT補正が+50と異常に高い。
- ビーム・シールド
- 両腕の肘に発生器を内蔵。発生器は縦方向に180度まで展開する事が可能。
- ビーム・サーベル
- ビームシールド内に1本ずつ格納している。
- マルチプル・ランチャー装備型ビーム・ライフル
- 本機の主兵装。本機の主兵装。グリップ部以外はVガンダムの物と形状が異なっている。
- ビーム・ピストル
- ビーム・ライフルのグリップを外すとビームピストルになる。Vガンダムの物と同型。
- マルチプル・ランチャー
- ビーム・ライフルに付属しているグレネード弾ランチャー。バスターの仕様では拡張弾倉と増設砲身を追加している。
- 『α』では初期攻撃力がバルカン以下になっている。
- マイクロ・ミサイル・ポッド
- バスターパーツの装備。腰アーマーに4基[1]、両脚部ハードポイントに2基装備。1基あたり18発ほど内蔵している。使い終わった撃ち殻のポッドはパージして機雷としても使用可能。
- オーバーハングパック
- バスターパーツの装備。背部に装備した2種のビーム兵器の複合ユニット。
- メガ・ビーム・キャノン
- オーバーハングパック右側に装備された武装。長砲身のビームキャノンで、戦艦をビームシールドごと一撃で沈める威力がある。ただ、その長い砲身は接近戦には邪魔であり、たびたび切り裂かれていた。「ロングレンジキャノン」とも呼ばれる。
- スプレー・ビーム・ポッド
- オーバーハングパック左側に装備された武装。広範囲に拡散ビームを放つ。「スプレーガン」とも呼ばれていた。
戦法編集
- 光の翼
- ミノフスキードライブへ供給されたエネルギーの内、推進力に変換できなかった分を外へ放出する事で発生する現象。本来は機体の欠陥として発生した現象であるが、ウッソはこれを上手く利用し巨大なビーム・サーベルとして敵を攻撃したり、ビームシールドの代わりとして使ったりしていた。
- しかし、SRWでは防御には使用できない。
特殊能力編集
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動する。
- Iフィールド
- 本来はV2アサルトのショルダーアーマーに内蔵されているはずだが、『新』では全形態が所有している。
- 分身
- 本機は分身機能はないが、原作ではV字残像を残して姿を消している。また、ボンボン漫画版ではスーパーロボットのように表現されている。
- 換装
- 通常形態、アサルト、アサルトバスターへと換装する。
- 分離
- αシリーズでは分離可能。
移動タイプ編集
サイズ編集
- M
機体BGM編集
- 「STAND UP TO THE VICTORY」
- 前期オープニングテーマ。『新』にて選曲。
- 「DON'T STOP CARRY ON」
- 後期オープニングテーマ。
関連機体編集
- V2アサルトガンダム
- アサルトパーツを装着した形態。
- V2アサルトバスターガンダム
- アサルトパーツとバスターパーツを同時に装着した形態。
余談編集
- 放送当時発売された本形態の1/100スケールガンプラの解説書には、本形態がクロノクル・アシャーの乗るリグ・コンティオと対決しているイラストが掲載されたが、TV本編では幻のシーンとなった。
- 本機のバックパックは一度ウイングバインダーを外したバックパックに追加装備を装着、そこにウイングバインダーを再接続することで構成されている。そのため戦場のスムーズな換装は本来不可能である。
- しかし、作中ではスタッフのミスでそのままパージしたり、野戦換装する場面が描かれてしまった為、後年MGで発売されたバスターパーツはバックパックに覆い被せるようにカトキ氏よってリファインされている。
脚注編集
- ↑ フロントアーマー部の物は宇宙機雷の射出部に増設されている為、交換されている可能性が高い
商品情報編集
- パーツの差し替えにより通常、アサルト、バスター、アサルトバスターの4形態に。