月
月(Moon)
- 分類:衛星
- 離心率:0.0548799
- 直径:3,474.3 km(平均)
- 表面積:3.8 × 107 km2
- 質量:7.347673 × 1022 kg
- 平均密度:3.344 g cm−3
- 重力:0.165 G(地球での平均基準)
- 公転周期:27 日 7 時間 43.1 分
- 自転周期
- 27 日 7 時間 43.2 分(恒星月、公転と同期)
- 29 日 12 時間 44 分(朔望月)
地球の唯一の衛星。
『機動戦士ガンダムシリーズ』を始め、月に人類が進出している作品が多いため、主要な舞台となっている。また人類が月面進出していない作品でも、地球上では直接月の裏側を観測できないという立地条件から、太陽系外からの侵略者に前線基地を建造されているケースも見られる。
SRWでは殆どの勢力が味方・敵含めて月に進出している為、色々な組織の建造物が月にある設定だが、それらが一度に集合する事は無く、せいぜい3作品程度。お互いに離れた場所に建造しているのだろう。
地球以外の惑星において、その惑星の衛星を指して『月』と呼称することがある。なお我々の住む地球における『月』が一つなのは当然の常識である為、異星や異世界が舞台となる作品ではロケーションが地球ではないことを表すための記号として、複数の『月』が描かれることが非常に多い。
版権作品における役割
- UFOロボ グレンダイザー
- ベガ星連合軍の前線基地・スカルムーン基地が月の裏側に存在する。スパロボではいろんな侵略者がこの基地に犇き合う事も多々ある。
- 闘将ダイモス
- 主人公である竜崎一矢の父・竜崎勇博士が月基地に赴任していたという設定で、ここでバーム星人との会談が行われたが、リオン大元帥の毒殺を契機に竜崎博士らを始め基地に居た多数のスタッフがバーム兵に虐殺されるという悲劇になる。
- ガンダムシリーズ
- 『機動戦士ガンダム』ではジオン軍の重要拠点グラナダ、『機動戦士Ζガンダム』ではアナハイム・エレクトロニクスの工場があるフォン・ブラウンが登場。
『機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー』では、そこでコウがケリィ・レズナーと出会い、戦った。
『機動新世紀ガンダムX』では、サテライトキャノンを撃つ為に重要なマイクロウェーブ送信施設がある。またD.O.M.E.もここに眠っていた。
『∀ガンダム』では、地球を離れて生活していた月の民ムーンレィスが登場。
『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでは地球連合軍の基地がことごとく潰滅する。
『機動戦士ガンダム00』ではヴェーダの本体が設置されており、月が最終決戦の舞台となる。 - 宇宙大帝ゴッドシグマ
- イオや火星同様に地球人が入植している設定だが、後半にエルダー軍の攻撃により占領された。
- 戦国魔神ゴーショーグン
- ドクーガの基地がある設定で、最終話ではジッター博士が月のドクーガ基地でゴッドネロスを開発していた。
- 蒼き流星SPTレイズナー
- エイジとジュリアの父ケン・アスカが月探査計画中に遭難し、グラドスの調査隊に救助されている。また本編中ではグラドス軍に襲撃された月面都市でDr.エリザベスが元恋人・クレイトン(SRW未登場)と再会する。
- 機甲戦記ドラグナー
- ギガノス帝国の本拠地である。
- GEAR戦士電童
- ガルファ帝国の前線基地である螺旋城が飛来した。
- 超獣機神ダンクーガ
- ムゲ・ゾルバドス帝国の前線基地が月面に建設される。
- 真 (チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日
- 正確にはもう過去の出来事でインベーダーと十年間戦争していた。その他、タイムスリップした竜馬は月面のとある基地に放置されていたゲッターロボの中で目覚め、ブラックゲッターへの改造を行った。そして終盤、竜馬の提案でここにあったハイパーレールガンでガニメデを狙撃したが跳ね返されてしまい、月に直撃。月の形が変わるほどの被害を受け、その破片が地球に降り注いで地球にも多大な被害をもたらした。
なお、石川賢の漫画『クレーターバトル』では、月面十年戦争の戦いの一部が描かれている。
ドラマCDも存在し、こちらはこの戦争が舞台の話。 - 創聖のアクエリオン
- 舞台とはしていないが、無限拳でソーラーアクエリオンの手だけ月まで行った事がある。なお、Zでは無限拳を使う度(恐らくトドメ演出の度)に月まで伸ばしているらしく、ギム・ギンガナムが「貴様か!毎回月まで腕を伸ばしているのは!」と激昂する。艦隊演習の邪魔になっているらしい。コミカルなクロスオーバーだが、ギンガナム艦隊にとっては災難以外の何物でもない。第2次Zでも違う世界にもかかわらず相変わらず拳が月に突き刺さっている。マイクロウェーブ送信施設やらヴェーダやらがあるはずなのに大丈夫なのだろうか。
- 交響詩篇エウレカセブン
- これまた舞台ではないが、原作最終回の大きなハートマークの中に自分の名前とヒロイン・エウレカの名前を刻んだシーンがきっちり再現。なお、ソーラーアクエリオン同様にニルヴァーシュ type ZERO spec3で武装【格闘】でトドメを刺すと毎回アレが月に刻まれる。
- 宇宙の騎士テッカマンブレード
- ラダム母艦が月の裏側に墜落しており、結果的にラダムの本拠地となっている。
- ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~
- 最終話において、BF団の月面基地が存在している事が語られている。
- 熱血最強ゴウザウラー
- 機械化帝国の前線基地「機械化城」が、月の裏側に建造されている。また、エンジン王や機械神との決戦は、月面が舞台となった。NEOでは機械化城が地球に向かって移動してくる中での決戦となるため、月面に降り立つことは無い。
- 鋼鉄神ジーグ
- ダブルジーグと邪魔大王国との最終決戦の舞台となった。
主な都市・施設
- スカルムーン基地
- ベガ星連合軍の月面基地。
- フォン・ブラウン
- 宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する月面都市。
- グラナダ
- 宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する月面都市。
- ゲンガナム
- ムーンレィスの首都。位置はグラナダと同じである。
- マウンテンサイクル
- ∀ガンダムで黒歴史の遺産が埋没している地を指す用語。地球と月両方にある。
- マイクロウェーブ送信施設
- 『機動新世紀ガンダムX』に登場するサテライトシステムの中枢施設。D.O.M.E.と呼ばれる最初のニュータイプが眠るとされている。
- コペルニクス
- SEEDシリーズに登場する月面都市。
- ダイダロス基地
- SEEDシリーズに登場する軍事基地。
- ヴェーダ
- 『機動戦士ガンダム00』に登場する量子型演算処理システム。月面のクレーターの内部に隠蔽されている。
- ムーンクレイドル
- バンプレストオリジナルの人工冬眠施設…だがよく戦闘に巻き込まれる。付近には月面クレーターを利用した都市やマオ・インダストリーがある。マオ社が権限を持っているらしく、有事の際は月面都市住民の緊急避難施設に使われる。
- ガウ=ラ・フューリア
- バンプレストオリジナルの宇宙船……というか、月そのもの。
登場作品
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 月面で戦闘した後、グラナダに攻め入る。また、シュウ・シラカワと初めて対面する。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ルートによっては、序盤にフォン・ブラウンを訪れる。終盤では、シナリオ「ムーンライト」及び「ルナティックドリーム」の舞台になる。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 終盤のシナリオ「オルドナ・ポセイダル」の舞台。これまでの選択肢によって難易度が大きく変わってきており、最も難しいルートでは味方のレベルやユニットの改造次第では詰むほどの難しさ。
- 新スーパーロボット大戦
- 宇宙ルートの1面だけでの舞台。ここであしゅら男爵率いる機械獣軍団と戦う。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 宇宙編ではギジェ・ザラルが味方に見捨てられ、仲間に入るきっかけになる。ポセイダルルートではゲストとの決戦の舞台になる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- スーパーロボット大戦α外伝
- イージス計画が実行される地であり、過去・現代併せて今作の重要な舞台となっている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 月面の工場がネオ・ジオンと木星帝国の後ろ盾となるのを防ぐために、中盤の分岐でアクシズと選択で向かうことになる。ネオ・ジオンと木星帝国、連邦軍との戦闘もあるが、異星人艦隊との戦闘の印象が大きい。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 序盤に地球圏絶対防衛線が破られたことで星間連合に前線基地として占拠されてしまうが、後に取り戻す。また、その戦闘の際にムーンクレイドルのコンピュータ・グロリアで、イデの解析を行う。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 参戦作品が発表された段階で、非常に混沌としている事がファンの間で「地球より月がヤバイのでは?」と予想されたが、地球はそれ以上に混沌とした状況だった。
スカルムーン基地、D.O.M.E.、レクイエムがあり、ムーンレィスが住んでいるという設定。また、リアル系主人公の場合は物語の始まりの地になる。
多元世界誕生後はギンガナム艦隊が異星人部隊との戦闘を繰り返しており、そのためか人間たちが作った施設にはあまり異星人が攻めてくることはなかった。
終盤に自由都市コペルニクスにて女王ディアナの呼びかけにより、コペルニクス会談が開かれた。
なお、毎回無限拳で殴られるだけでは飽き足らず、エンディングではなんとでかでかとしたハートマークの中にレントンとエウレカの名前が刻まれた。様々な組織の存在や超技術、更に無限拳の被害、極めつけはあの刻印といった『Z』における月の災難さは今までとは比較にならない。 - 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 二つの月があるという設定。普通の月と陰月があり、後者は次元が不安定なため手を出すことができないが新帝国インペリウムとの最終決戦で開放された。が、最終戦後に再び境界が不安定になり、立ち入りができなくなった。作中において月は大変重要なキーワードとなっているものの、実際に月面で戦うことは少ない。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 前作と同じく、実際に月面で戦場の舞台になる事は少ない。…などというのはもはや些細な事で、今作は巨大な(全長1キロメートル前後など生易しい方で、それ以上から小惑星サイズ、更には月サイズ、そしてそれ以上の)敵が無限拳で叩きつけられるため、ユーザーの間でZとは違う意味で「月は大丈夫なのか」と心配されてしまう事に…
OGシリーズ
- αシリーズと同様に、ムーンクレイドルがあるほか、スカルヘッドがある。マオ社の本社もあり、機体の開発を行っている場所である。必然的に敵に狙われやすい。
- スーパーロボット大戦OGs
- インスペクターに占拠される。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- ゲストに占拠されるほか、バラルの園の放った攻撃により、被害を受けていた。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- 最終話でバラルの園が月に放った攻撃は、何故かムーンクレイドルから西50キロメートル離れた無人の土地に着弾していたことが判明した。目撃したアルバーダはムーンクレイドルを狙って外したか、その地点の攻撃に何らかの意味があるのかと疑問を抱く…意味があった場合に考えられるのは彼らの存在だが果たして真相は…?
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 中立地帯のフォン・ブラウンを除いて、ギガノス帝国の勢力下にある。珍しくケリィとの対決イベントが再現される。
- スーパーロボット大戦R
- 『機動新世紀ガンダムX』が参戦しているので、重要な舞台の一つである。また第一話の舞台も月。
- スーパーロボット大戦D
- ネオジオンルート序盤で戦闘する事に。カミーユとファは月在住。同ルートを選ぶと竜馬がブラックゲッターを作っていたことが分かる。
- スーパーロボット大戦J
- なんと、フューリーの宇宙船「ガウ=ラ・フューリア」が長い年月をかけて衛星化したのが月という、凄まじい設定である。OGシリーズに参戦する時はどうするのだろうか。
- スーパーロボット大戦W
- ラダムの本拠地であるラダム母艦がある。
- スーパーロボット大戦K
- 『ガン×ソード』の幸せの時のために月を落とそうとしたり、邪魔大王国との最終決戦の場所でもある。
- スーパーロボット大戦L
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の世界観に基づいて各種基地が存在する他、戦え!! イクサー1のクトゥルフの基地、およびGreATの基地もある。
- スーパーロボット大戦UX
- 内部にヒトマキナの本拠地がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- OZルートでは、ムゲ・ゾルバドス帝国の月面基地攻略のアポロ作戦に参加することになり、ロームフェラ派として参加するか否か、そしてロームフェラ派より先に基地を制圧できるかどうかで、その後の展開が若干変わる(勢力図はかなり変わる)。制圧に成功した場合月基地がトレーズ派の拠点となり、ガトーが加入する。
- スーパーロボット大戦MX
- ギガノス帝国、ベガ星連合軍のスカルムーン基地、ガルファ帝国の螺旋城が並立している。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- ギガノス帝国に加え、ジオン軍のグラナダも並立。またギガノスのマスドライバー基地がマイヨ達が人員脱出させた後に爆破され、ヘルマット将軍が巻き込まれる。
関連人物
関連用語
地球以外の惑星の月
創作作品においては、地球とは異なる惑星における衛星が「月」と呼ばれるケースも少なくない。
- 真ゲッターロボ (原作漫画版)
- ゲッターエンペラーによって、地球とは別の惑星の月が破壊されていた。
- 伝説巨神イデオン
- バッフ・クランの地球における衛星も「月」と呼ばれている。
- 天空のエスカフローネ
- 惑星ガイアから見た地球を「幻の月」と呼んでいる。
- ガン×ソード
- カギ爪の男が幸せの時の為に、バースデイを用いてエンドレス・イリュージョンに繋ぎ止めた。
余談
- 演出の都合上、サテライトキャノンや無限拳を月で使うと月から上空へ向かって発射されたマイクロウェーブが月に落ちてくる、無限拳で月面から上空に殴り飛ばされた敵機がそのまま月面まで飛んでいくなどの謎現象が発生してしまう。