世界観/NEO
『スーパーロボット大戦NEO』の世界観。
基本設定
暦はフューチャー・センチュリー(FC)で、FC.61年が舞台。
地球と異世界「アースティア」の2つの世界が舞台。世界観は『機動武闘伝Gガンダム』、「エルドランシリーズ」、『覇王大系リューナイト』が基本設定で、アースティアでは『リューナイト』以外の異世界絡みの参戦作品の設定が加えられている。
地球では過去に大規模な戦争があったが、世界統一機構発足の機運が高まった結果、平和憲章が制定され、人類間戦争が途絶えて新たなる暦としてFCになったという設定。
FC.57年からDr.ヘルとの戦い、通称「ヘル戦争」が2年間続き、その終結後、FC.59年にミケーネ帝国が地上侵略を開始し、その最中にヌビア・コネクション、ドクーガとの戦いも発生したが、グレートマジンガー等のスーパーロボットによって撃退されている。
FC.60年にはガンダムファイト中に、「デビルガンダム事件」が発生したが、各国のガンダムファイター達によって解決している。
「アースティア」は本来『リューナイト』の舞台だが、上述した通り本作では異世界絡みの参戦作品の要素が全て組み込まれているため、本来のアースティアとも異なる独自の雰囲気を持つ世界となっている。
地球
政治体制
世界統一機構が存在しているが作中での正式名称は不明。
軍事体制
防衛軍
基礎的な設定は「エルドランシリーズ」であり、ロボットが一般軍の主力となっている作品もほぼ参戦していないため、主力は戦車や航空戦闘機であるという珍しい作品。人類間で大きな戦争のない時代が半世紀以上に渡って続いた世界では、優れた性能を持つ量産型モビルスーツを研究・開発する必然性にも乏しかったのだろう[1]。
敵勢力
アースティア(NEO)
各地域の設定
『覇王大系リューナイト』の「アースティア」に他作品の異世界が統合されている。また、『NEO』におけるオリジナルキャラの多くと、オリジナルメカの全ては、アースティアで誕生したものである。
存在する場所
- ドキドキスペース
- 『NG騎士ラムネ&40』の世界における「宇宙」的な空間のこと。『NEO』のアースティアはこの空間に浮いている小世界の1つで、『ラムネ』におけるハラハラワールドと同様の位置づけとなっている。中盤以降、妖神ゴブーリキがドキドキスペースの底一帯に生みだした「暗黒流砂(及び暗黒ノツボ)」がアースティアを飲み込む危機が迫り、イオニア一行はアースティアを離れ、ゴブーリキが身を潜める「暗黒大彗星」へ赴く。
出典が『リューナイト』の地名
- パフリシア王国
- パッフィーの故郷。『NEO』では守護騎士の1体が眠っている。
- 日の出国
- 忍者や侍が存在する、和風な趣の国。サルトビや月心の故郷。『NEO』では黒平安京が存在する。
- オニオン渓谷
- 交通の要衝。『NEO』では『新ゲッターロボ』の「鬼の岩」がある。
- ジェロック大森林
- 大森林地帯。『NEO』ではこの地の遺跡が『獣神ライガー』の「神の城」の役割を果たす。
- バイフロスト
- 広大な寒冷地帯。アデューの故郷はバイフロストのどこかにある。『NEO』ではこの地の上空でウルタリア要塞へ乗り込むこととなる。
- 機械の都エルドギア
- リューが造られた頃の文明をそのまま残す都市。結界により、通常の手段では近づくことができない。『NEO』では『NG騎士ラムネ&40』の「聖地ラムネッカ」の役割を兼任。
- アースブレード
- アースティアの中心に突き立つ、全長300km以上の巨大な剣。創世神話によると、善神の使っていた剣だという。ミスティックシールドを発生させる要となっているので、邪竜族はアースブレードの頂にミスティックシールド破壊装置を設置しようとする。
- 邪竜族の世界
- 原作(漫画版)では「剣邪界」と呼ばれている。原作ではかつて善神と邪神が争った際に善神が勝利を収めて誕生したのがアースティア、邪神が敗北して荒廃した状態で生まれた世界が邪竜族の世界、ということになっている。『NEO』ではイズミ曰く「地球と大魔界のような関係」で、比較的近接している異次元世界の1つという位置づけ。
出典が他作品の地名
- アララ王国
- 元は『NG騎士ラムネ&40』のハラハラワールドに存在する地名。他にも「サムザーム地方」や「アンナモンコンナ門」など、『NEO』のアースティアにはハラハラワールドの要素がかなり取り入れられている。
- 黒平安京
- 元は『新ゲッターロボ』において過去の時代に存在する地名。
地球との関係
『NEO』のアースティアは、他作品の異世界の設定を取り込んでいるのみならず、同作における地球とも密接な関連があると思われる。作中ではその関連を示す明確な発言はないのだが、そのように考えた方が整合的である描写は数多く存在している。
- アースティアのジェロック大森林には重戦馬ベガルーダを封印した神殿があり、グラチェスの一族の使命はベガルーダを御せる者が現れるまで神殿の封印を守る事であった。この事から、善神アーガマがアースティアの成り立ちに何らかの形で関わっている可能性はある。これは「アースティアと地球の神話に共通点がある」「アースティア創世記に善神と共に戦った獅子の戦士がいた」という作中の発言からも推測される。また、ドン・ハルマゲは獣神ライガーが善神の末裔であることを把握しており、善神に対する恨みともとれる発言をしている。更に、もともとアースティアには、前述の通り善神・邪神に因んだ獣神ライガーに似た設定があり、邪神サイドの存在が邪竜族である。これらのアースティアにおける邪念を帯びた者と邪神ドラゴとの間に何らかの関わりがある可能性もまた否定できない。
- エルドランロボのリボルガー及びマグナザウラーはそれぞれアースティアで登場しており、またゲキリュウガーの生まれる黄金の卵もアースティアで見つかっている。このことから、エルドランは何らかの形でアースティアと関わっていると思われる。機械化帝国がアースティアに出張してきているので、エルドランも行き来は最低限可能と考えるべきであろう。
- ゲッターを滅ぼすことが目的である安倍晴明は、本作ではアースティアに本拠地を構えていることから、アースティア出身の可能性も考えられる。尚、晴明はビムラーの存在についても把握しているようである。……もっともアースティア出身なら自身のお膝元に守護騎士が眠っていることぐらい知っていそうなものだが。
- アースティアの大気中にはミストルーンと呼ばれる魔法力が充満しており、それを力の源としてリューや魔法が使用できるという設定だが、地球でも特段支障なくそれらが使用可能。次元転移の技術を応用して、アースティア側のミストルーンを地球側に供給するような仕組みがイオニアあたりにあるのだろうか?
- 半ばネタ的な指摘ではあるが、本作ではアイアンリーガーがアースティア生まれのロボットとなっているため、アースティアにも地球と全く同じルールの野球やサッカーが存在すると思われる。「アースティアにも野球があるのか!」といった指摘を誰一人行わなかったので、よほど自然なことだったのだろう。
敵勢力
- ↑ 一応、Gガンダム原作ではモビルファイターとは別にモビルスーツも存在している。