三日月・オーガス
三日月・オーガスは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主人公。
三日月・オーガス | |
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読み | みかづき オーガス |
漢字表記 | 三日月 王我主 |
外国語表記 | Mikazuki Augus |
登場作品 | |
声優 | 河西健吾 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 | 鉄華団の悪魔 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
出身 | 火星圏 |
所属 | CGS→鉄華団 |
役職 | 斬り込み隊長 |
好きな食べ物 | 火星ヤシ |
概要
CGS参番組に所属する非正規少年兵の一人。参番組リーダーのオルガ・イツカとは幼馴染の間柄。
一見すると年少組と変わらないほど身長が低いが、耐え難い激痛と身体不随や死のリスクが有る阿頼耶識の手術を3度受けて生き残ってきた強者。非常に寡黙で感情を表に出す事はほとんど無いが、「家族」や仲間達に対しては優しさを見せ、「将来の夢は自分の農場を持つ事」という平凡な少年である。しかし、一方で敵対者には容赦が無く、即座に殺意を向けたり、眉一つ動かす事無く銃の引き金を引いたりと、自らの身体を犠牲にする事も厭わぬ苛烈さを秘めている(余談も参照)。
阿頼耶識システムの手術を3度受けた事による機体操縦における反応速度の高さ、本人の戦闘センス及び生命のやり取りにおける躊躇の無さが合わさり、モビルワーカー・MS戦ともに鉄華団でトップクラスの高い戦闘力を発揮する。また、体格こそ小柄なものの、訓練を欠かしていない事から生身でも非常に強い。
火星では珍しくないが、孤児として育ち、過去にはオルガと共に路上強盗をして糊口を凌いでいた。また、当初は文字の読み書きが出来ず日本語を絵として認識する場面もあった。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。担当声優の河西健吾氏は当作品でSRW初参加。参戦は序章ワールド4ステージ1「鉄と血と」から。
- 三日月らしいと言うべきか、増援として出た味方機体を見るなり殲滅対象として確認する場面が多く見られる。一方で、原作でも描写されている「仲間」として認めた者には気遣いを見せる場面もまた存在している。
パイロットステータス
精神コマンド
特殊スキル
人間関係
鉄華団
- オルガ・イツカ
- 幼馴染。彼が言った「自分達の居場所」に辿り着くため彼に付いていく。彼からは「ミカ」と呼ばれている。全幅の信頼を置いており、彼の命令は文字通り命がけで遂行しようとする。
- アトラ・ミクスタ
- 幼馴染の少女。彼女を雑貨屋に紹介して以来、慕われている。
- ビスケット・グリフォン
- 休日には彼の家の畑を手伝っている。
- 昭弘・アルトランド
- 「筋トレ仲間」で、ライバル視されている。
- タカキ・ウノ
- 彼から尊敬されている。
- ライド・マッス
- 彼からも尊敬されている。
- ナディ・雪之丞・カッサパ
- 愛機バルバトスの修理や換装で世話になる。
CGS
- ハエダ・グンネル、ササイ・ヤンカス
- 参番組を虐げていた一軍の大人達。三日月の拳銃で容赦無く粛清された。
クリュセ独立自治区
- クーデリア・藍那・バーンスタイン
- 理想家である彼女に最初は辛く当たるが、それが彼女の成長の一つに繋がり、三日月もクーデリアを信頼するようになる。
- クッキー・グリフォン、クラッカ・グリフォン
- ビスケットの双子の妹。彼女達とも仲が良い。
- 桜・プレッツェル
- グリフォン兄妹の祖母。三日月は「桜ちゃん」と呼んでおり、彼女に頭が上がらないところもある。
ギャラルホルン
- マクギリス・ファリド
- 素面で対面してからは、チョコレートの人と認識する[1]。基本的に敵に関心を示さない三日月だが、マクギリスの腕前に一目置いている。
- ガエリオ・ボードウィン
- 「グリフォン姉妹をひき殺した」と勘違いして、彼の首を絞めて殺そうとした上、誤解が解けた後もロクに謝罪をしなかった(謝り慣れていない事もあるが)為、強く恨まれる事に。
- その上、名前をなかなか覚えず、チョコの隣の人だのガリガリと呼んでいた。
- カルタ・イシュー
- セブンスターズのイシュー家当主。マクギリスとガエリオの幼馴染。
- アイン・ダルトン
- 第1話においてCGSを襲撃して以降、因縁が出来る。
- クランク・ゼント
- CGS襲撃の際、相手が少年兵だという事を知って彼等を救おうとするが、その独善ぶりは、三日月を不快にさせただけだった。
- ただし、彼の心情の一部は察した為、仇討ちに燃えるアインとの戦いで、その事を口にしている。
- ジュリエッタ・ジュリス
- アリアンロッド艦隊のMSパイロット。似た者同士なように思えるが、似て非なる者である。彼女からは「悪魔」と呼ばれており、以後、三日月の異名として定着した。
他作品との人間関係
- 大空あかり
- 2016年度のサンライズ公式年賀イラストにおいて、彼女と餅つきを行っている。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- 『DD』にて、グラドス軍との戦いに消極的な態度を度々諫める。
- ディド
- 『DD』ワールド4における仲間。
- 式波・アスカ・ラングレー
- 『DD』1章にて、何かと噛み付く彼女をいなしたり、文句を言うと煽ってやる気を出させたりしていることから、葛城ミサトは『アスカを乗せるのが上手いわね」とコメントしている。
- 戦部ワタル、遥大地
- 『DD』2章にて、これからの戦いに対して不安を感じている彼らを気遣っている。因みにこの行動について司馬宙は「意外な対応だ」とコメントしている。
名台詞
第1期
- 「ねぇ、次はどうすればいい、オルガ?」
- 第1話。オルガ達の危機を救った後で尋ねる。オルガへの信頼も表している。
- しかし、オルガにとっては「三日月の期待に応えなければいけない」という気持ちを強くさせる呪いの言葉でもある。
- 「でも、それってつまり…『俺らは対等じゃない』って事ですよね?」
- 同話よりクーデリアから「貴方と対等な立場になりたくて」と握手を求められた際、手が汚れているからと断った後にこう言い放つ。真剣に親睦を深めるつもりだった彼女もショックを受けた。
- 三日月からしてみればクーデリアの言葉もまた自分たちを人間扱いしていないCGSの大人達と同じだと感じ取ったのだろう。PD世界における孤児達の過酷な現実を表す台詞でもある。
- 「……どの口が言ってんだ」
- 第2話にてギャラルホルンのモビルワーカー隊を盾にし、その事をアインに非難された際の返し。
- 三日月からしたらいきなり現れて自分の仲間を殺した奴がブーメラン発言をしているとしか思えず、アインをただ軽蔑した。
- 「マジでやめて」
「たかがあんた一人のせいであいつらが死んだなんて。俺の仲間を馬鹿にしないで」 - 第2話。「ギャラルホルンが自身を狙っていた事で大勢の少年兵を巻き込んだ」と責任を感じるクーデリアに向けて。
- キツい物言いではあるが、遠回しながら彼女を気遣っているようにも見える。
- 「大丈夫、これが守ってくれるから」
- アトラに戦闘中の安否を心配された際、彼女からもらったミサンガを見せての台詞。アトラの事を特に大切に思っている事が感じられる。
- 「……俺が楽しんでいる?」
「まぁいいか。こいつは死んでいいヤツだから」 - 第13話冒頭。クダル・カデルの乗るガンダム・グシオンを追い詰めた際に彼から「人殺しを楽しんでいる」と指摘を受けるが、気にする事も無くトドメを刺した。
- 良くも悪くも敵対者には一切容赦しない三日月の苛烈な一面[2]を象徴する台詞である(余談も参照)。
- 『DD』では直前にゴステロと戦闘していたこともあり、「さっきのグラドスの男みたいに?」という台詞が追加されている。
- 「それ、ここの連中に?」
アトラ「う、うん……」 - 物語中盤となる第15話、アトラが敵組織に拉致され暴行を受けた際にアトラが重傷を負っていたのを見ての確認。相当憤ったのか一瞬で凶悪な表情になっており、彼のアトラへの強い思いが感じられるシーンである。
- 「もう、フミタンじゃない」
- 第16話。クーデリアの侍女フミタンが敵の襲撃により戦死し、クーデリアが悲しみに呆けている際の台詞。
- 「死体はあくまで死体であってその人ではない」という三日月の死生観がよく表れた場面であり、この後クーデリアを米俵の如く抱えてその場を退却した。
- 「凄いなあいつ…」
「俺たちが必死になって一匹一匹ぷちぷち潰してきたヤツらを声だけで…止めた」 - 第18話、ドルトコロニーで行われているギャラルホルンの蛮行への弾劾演説を行うクーデリアへの賞賛。
- しかし、「一匹一匹ぷちぷち」とまるで羽虫を叩き落としているかの表現に彼らしさが溢れ出ている。
- 「うん、おやっさんたちが中身を確認してるとこ…っていうか、なんでチョコの人がいんの?」
- 同話、鉄華団の前に現れたモンタークを前にして、正体がマクギリス・ファリドである事を即座に見破った。
- もっとも、視聴者からしてみれば(主に声のおかげで)バレバレではあったので仮面キャラに対するアンチテーゼとも取れる場面ではある。
- 「でも、アトラも泣いてる」
- 同話、悲しみを押し殺していたクーデリアと、それに共感し涙を流すアトラを抱きかかえた際の台詞。
- 死生観がドライな三日月だが仲間に対する情は熱い部分がよく表れたシーンであり、今まで自分を殺して踏ん張っていたクーデリア達もそれに耐えられず三日月の胸で泣き崩れてしまった。
- 「そうだ…俺…はその場所を見たい。お前はどうだ!? バルバトス!」
- 第19話「願いの重力」より。限界点を超え、機体が燃え尽きるのを覚悟で格闘戦を挑んできたグレイズリッターを沈めたものの、仲間とはぐれてしまいバルバトス単機で大気圏突入した際のバルバトスへの呼びかけ。
- その叫びに白き悪魔は期待に応え、付近のグレイズを盾にして大気圏突入に成功した。このあまりに非人道的な突破方法が視聴者に受け、「ド外道サーフィン」と揶揄されている。
- 「ダメだよオルガ。俺はまだ止まれない」
「教えてくれオルガ」
「ここが俺たちの場所なの? そこに着くまで俺は止まらない、止まれない。決めたんだ、あの日に……決まったんだ」
「ねぇ、何人殺せばいい? あと何人殺したらそこに着ける? 教えてくれ、オルガ。オルガ・イツカ。連れて行ってくれるんだろ、俺は次、どうすればいいんだ……」
「ああそうだよ、連れてってくれ。次は誰を殺せばいい? 何を壊せばいい? オルガが目指す場所へ行けるんだったら、何だってやってやるよ」 - 第22話。意気消沈するオルガに向けて鬼気迫る表情で発破をかける。
- 『Endless Waltz』におけるヒイロの台詞を彷彿とさせるが、あちらは「無関係の人間を巻き込んでしまった事を悔いている」台詞だったのに対し、こちらは「散っていった仲間達の為にも、今ここで立ち止まるわけにはいかない」と、意味合いは全く異なっているのが興味深い。
- 「あんたが誰だってどうだっていい。あんたが敵だって事に変わりないんだろ?」
「逃がすわけないだろ」
「殺さないとあんたはまた俺たちを邪魔しに来るんだろ? だから…いや、そうでなくても…!」 - 第23話。カルタ・イシューから決闘を申し込まれるも、三日月が取った行動は勧告無視の先制攻撃で、あっという間に部下を惨殺、カルタを追い詰める。当初その情け容赦の無さは流石に仲間からもドン引きされるも、次第に団員たちは彼の戦いぶりを見届けるようになる。
- 前のカルタ隊との戦闘で仲間が一人犠牲になっている事もあり、三日月自身は敵討ちとは言っていないものの、『ここで仕留めておかないとまた仲間が殺される』と仲間を守る為と同時に、向こうの事情など知った事では無い三日月としては『仲間を殺しておいて今更決闘を申し込む』としか見えない独善とも言える申し開きぶりには、恐らく彼以上に憤りを感じていたのかもしれない。
- 「あのおっさんは、自分で死にたがってたよ」
- 第25話(第1期最終回)より。クランクの仇討ちに燃えるアインに対し、一度は「誰、それ?」と返答した三日月だったが、途中で思い出すと上記の台詞を発した。
- 言い方には棘があるが、三日月の方が、クランクの真意を察していたのは皮肉である。
- 「罪? 救う?」
「それを決めるのはお前じゃないんだよ」
「おい、バルバトス。いいから寄越せ……お前の全部……!」
「まだだ……もっと……もっと寄越せ、バルバトス!」 - 同じく第1期最終回、襲い来るグレイズ・アインに苦戦を強いられ、アインの押し付けがましい正義感にキレた際の怒号。この三日月の意思に応えバルバトスは最大出力となり、その力で見事グレイズ・アインを撃墜する。
- だが、「悪魔との契約には供物がある」のが定番。この強大な力の代償として三日月は右目の視力と右腕の感覚を失ってしまう。
- 余談ながら4行目のセリフは別のゲームのバルバトスを狩る際に引用され、三日月の中の人にすら誤解されてしまったという逸話がある。[3]
- グレイズ・アイン「クランク二尉!ボードウィン特務三佐!!私は、私の正し―――」
「五月蠅いなぁ……オルガの声が聞こえないだろう……」 - 同上、グレイズ・アインにトドメを刺した際の発言。三日月の「敵に如何なる理由があろうと敵である限り倒す」事と「オルガとの絆」が表れている。
迷台詞
第1期
- 「可愛いと思ったから。……ごめん。嫌だった?」
- 鉄華団がタービンズと同盟を組んだ後、名瀬に男女の価値観を教えてもらった後にクーデリアとなんとなくいい雰囲気になった際に無理矢理彼女の唇を奪った際の台詞。
- 男女の価値観をあまり理解していない三日月ならではの行動だが、普通に考えればセクハラ以外の何物でもない。
- 「その声……そういうあんたはチョコレートの隣の人」
- 第5話。戦場にて相対したガエリオを指して。
- 「この声……あんたチョコの隣……」
ガエリオ「ガエリオ・ボードウィンだ!」
「……ガリガリ?」
ガエリオ「貴様、ワザとかッ!?」 - 「まぁ何でもいいや。どうせ、すぐに消える名前だ」
- 第17話。ガエリオと再会した際の会話。
- 上記の迷台詞と合わせて、良くも悪くも戦場で敵として立ちはだかる者に対しては、無関心な三日月のスタンスが見て取れる。
- 昭弘「……撃って、良いんだよな?」
「当たり前じゃん」 - ギャラルホルンのエリートであるカルタ・イシューの部隊が大々的に名乗りを上げた際、無視して不意打ちをした昭弘に対する返答。
- 確かにヒーローものではないので、隙だらけに名乗っている方が悪いのだが。
- 「ようやく飯が食える」
- 物語終盤、激化するギャラルホルンの攻撃を退けた後の台詞。同じく戦っていたシノはげっそりして食欲が失せていたので、見事に対照的になっている。
- 「誰そいつ?」
- 最終回、アインに対してクランクの恨み節をぶつけられた際の回答。当然ながらアインは激高、三日月節ここに極まれり。もっとも戦闘中にいきなり「クランクニ尉」と名前を出されたため、咄嗟に思い出せなかっただけだったようで、この後のアインの恨み節から誰に当たるのかを思い出して、クランクの心情の一部を察した発言をしている。もっとも、この時のアインはクランクを殺害されたことによる憎悪などで半ば狂乱状態となっており、まともに会話が出来ていなかった。
スパロボシリーズの名台詞
- アスカ「ちょっと生意気じゃない? 年下のくせに!」
三日月「俺が何歳か知らないでしょ」 - 『DD』で式波・アスカ・ラングレーと口論になった際の台詞。三日月をはじめとする鉄華団メンバーの大半は年齢どころか誕生日の設定すらなく、本人達すら自分が何歳か知らない可能性がある。
- 「別に普通じゃないの」
「あんた、その異世界に残してきた仲間が気になるんでしょ? おかしくないと思うけど」 - 『DD』第27話「漂流者たち」より。元の世界(ワールド1)に戻ってこれたショウだったが、バイストン・ウェルに残してきてしまった仲間達を思い出し、「ここは自分の世界だが、別の世界の事ばかり気にしてしまう」と落ち込み、つい弱音をこぼしてしまう。
- それを見た三日月は「当たり前の事だ」とフォローに回るのだった。仲間との絆を重んじる三日月らしい台詞と言える。
搭乗機体
- ガンダム・バルバトス→ガンダム・バルバトスルプス→ガンダム・バルバトスルプスレクス
- 鉄華団の主力MS。第1話で搭乗して以降、愛機となる。物語が進むたびに改修され、システム面等でも三日月に合わせた調整が施されていくため、実質的な三日月専用機となる。
- 「ルプス」及び「ルプスレクス」は第2期以降に改修された形態。改修されるたびに名前が長くなるため「ルプスレクス」になった際は「また長くなった」とぼやいていた。
- CGSモビルワーカー
- CGSの小型戦闘車両。白い専用機に乗っていた。
余談
- ガンダムシリーズにおいて強化人間は主人公の敵側の人物として登場するケースが多いが、三日月に施術された阿頼耶識システムは身体改造と言えるので「ガンダムシリーズにおいて初の、強化人間もしくはサイボーグの主人公キャラクター」であると言える。
- 三日月・オーガスはヒイロ・ユイや刹那・F・セイエイ等と同様に少年兵出身の主人公なのだが、劇中では彼等以上に感情を押し殺した言動や悩みの無い描写が多く、劇中での敵対者における容赦の無い戦いぶりetc.多くの鮮烈的な活躍から視聴者から「ミカニキ」という愛称が付けられている。
- ヒイロや刹那が工作員としての訓練も受けた、ある種のエリートであるのに対し、三日月は読み書きさえおぼつかない事もまた対照的である。
- 「ガンダム40周年」の一環として、戦いに明け暮れる三日月の前に、ELSとの対話を果たした刹那が、花を差し出すイラストが描かれた。
- 一方で、三日月が表面的には悩みを見せず、ギャラルホルンの兵士達ともほとんど関わろうとせず、良くも悪くも淡々と敵を殺していくキャラクター性から「人間味があまりに欠け過ぎている」として、彼を苦手とする視聴者も少なくない。
- これには今までのガンダムシリーズの主人公にキラ・ヤマトやバナージ・リンクス、キオ・アスノと不殺主義者が多く見られていた事も関係しており、「極端から極端に走りすぎ」という意見も見られている。
- もっとも、劇中において三日月が仲間を気遣う場面も多く見られている為、全く人間味の無いキャラクターというわけではない。そもそも、三日月(というよりは鉄華団)の戦う動機の一つが「仲間達を守る為」である。
- また、敵側に所属していたとしても保護対象となる人物には攻撃を加えなかったり、戦闘中止命令には素直に従ったり、かつて戦場において敵対しても鉄華団と和解した人物に対しては「仲間」として接する事etc.を考えても、三日月は単純な戦闘狂のキャラクターであるとは言い難い。
- なお、三日月・オーガスの幼馴染でもう一人の主人公格であるオルガ・イツカの方は「前線にあまり出ない」「多くのキャラクター達と会話し関わる」「大いに悩みつつも決断し進んでいく」という三日月と対照的な面も有るので、「三日月とオルガの性格・行動面を合わせると丁度良い」という形でキャラクター性を二分されていたのかもしれない。
脚注
商品情報