ヤザン・ゲーブルは『機動戦士Ζガンダム』および『機動戦士ガンダムΖΖ』の登場人物。
ヤザン・ゲーブル | |
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外国語表記 | Yazan Gable |
登場作品 | |
声優 | 大塚芳忠 |
デザイン |
安彦良和(Ζ) 北爪宏幸(ΖΖ) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 29歳 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | ティターンズ |
軍階級 | 大尉 |
概要
機動戦士Ζガンダム
ティターンズのMSパイロット。ティターンズの理念には関心が無く、戦闘そのものを楽しむ野獣のような男。地球連邦軍側としては珍しい傭兵気質であり、「戦場にしか興味はない」と自称する。
自分の主義と合わない上官のジャマイカン・ダニンガン少佐の謀殺を画策し、ジャマイカンの乗り込むアレキサンドリアを背にして戦い、エゥーゴのガンダムMk-IIの攻撃を寸前で避けてブリッジに命中させるという離れ業で目的を果たしている。その後、パプテマス・シロッコのスケールの大きさに興味を持ち、その野望に協力する(この際も、思想に共感したわけではなく、あくまでシロッコ当人に興味を持ったため味方した、という程度である)。劇場版では登場シーンが大幅に削られたジャマイカンに代わって、ティターンズ首魁であったバスク・オム)を誅殺してシロッコ側に寝返るための手土産とした。
一方で、女性や子供を戦争に巻き込んだり、コロニー落としやサイド2への毒ガス攻撃といった無差別虐殺に対しては嫌悪感を顕にしている。また、部下には初出撃に緊張する部下の股間を握って緊張をほぐしたり、色々と的確なアドバイスをしたり、ラムサス・ハサの戦死時に彼の名を叫び激昂したりと、敵役ではあるもののはっきりと好漢な一面も持ち合わせており、根っからの悪人ではない。戦い自体が目的でこそあれ、曲がりなりにも共に闘う仲間に対しては思いやりを見せる。
パイロットとしての腕は一流で、ギャプランやハンブラビといった、並のパイロットでは持てあます高機動の機体を常に与えられており、自在に乗りこなす。特にハンブラビに乗りかえてからは、部下のラムサス少尉やダンゲル・クーパー少尉と組み、「クモの巣」などの連携攻撃でエゥーゴのパイロット達を大いに苦しめた。これらのことから、戦いを目的とする「獣」でありながら、獲物を仕留めるための知略も持ち合わせている。カミーユ・ビダン駆るΖガンダムですら、一方的な展開であと一歩のところまで追いつめた数少ない人物。
グリプス2争奪戦において、仲間たちを殺された怒りでΖガンダムのバイオセンサーを発動させたカミーユによって撃墜される。しかし、その際ハンブラビのコックピットの脱出ポッド機能で脱出。ジェリドやシロッコと違い生存し、続編『ΖΖ』にも登場。
機動戦士ガンダムΖΖ
前述のグリプス2争奪戦にてカミーユ・ビダンに撃墜された時に脱出に成功していた為、『機動戦士ガンダムΖΖ』の冒頭にて、サイド1のシャングリラにたどり着く。そのコロニーにアーガマが入港していることを知り、自分を助けてくれたジュドー・アーシタ達をそそのかし、アーガマのΖガンダムを奪おうとするが、サエグサに重傷を負わせたことでジュドーの怒りを買い、失敗してしまう。その後、ジャンク屋のゲモン・バジャックと協力して、モビルスーツ・ゲゼでアーガマを襲うが、ジュドーのΖガンダムに撃墜される。
この頃から黒い帽子に黒マントと、『戦闘メカ ザブングル』のティンプ・シャローンのような格好をするようになっている。穴に落ちるなどコミカルな描写が多く、『Ζ』の頃の強敵感は影を潜めてしまっており、ファンの間では、環境が環境なため、ハンブラビやギャプランのような、強いMSが手に入らなかった事や酸素欠乏症になったという説が語られている。
特に死亡した描写は無く、そのまま物語からフェードアウトする。
その後
2010年から『ガンダムエース』に連載が開始された宇宙世紀0090年(『ΖΖ』の2年後)が舞台となる漫画『ジョニー・ライデンの帰還』に、地球連邦軍の極秘任務に従事する特殊部隊「ナイトイエーガー隊」の中隊長・ヴァースキ大尉が登場する。後にゴップ連邦議会議長(元・大将)に召喚され、議長の私兵部隊の隊長となることを要請された際、ゴップはヴァースキを「ヤザン・ゲーブル大尉」と呼んだが、ヴァースキは遠まわしに自分がヤザンであることを認めつつも、あくまで別人であると韜晦している。
この作品では『ΖΖ』時代のコミカルな部分はなりを潜め、『Ζ』時代を思わせるエースパイロットとして活躍しているが、単なる戦闘狂とは一線を画す落ち着いた部分も見せるなど経験を感じる描写もある。ちなみに、ヴァースキとはインド神話の蛇神(日本神話にも龍神・九頭龍として登場する)である。「ナイトイエーガー隊」所属時の乗機は近代化改修を受けたジム・ナイトシーカー(SRW未登場)で、ハンブラビに搭乗していた頃を思わせる装備(海ヘビ、フェダーインライフル、ハイザック用シールド)を愛用していた。
なお劇中でヴァースキ=ヤザンと明言される以前に、初登場話が収録された第4巻の帯でヤザンだと明言されている。まあ、かつてティターンズに所属・ハンブラビの搭乗経験があるという経歴に加え、金髪のリーゼント・浅黒い肌の色という風貌で一目瞭然であるが。
登場作品と役柄
スパロボにおいてもその能力は健在で、ニュータイプではないMSパイロットとしてはかなり手こずらされる。オールドタイプとしてはアナベル・ガトーと双璧を成す強敵。更に作品によっては合体攻撃までしてくる。
原作では死亡しなかった事や、シロッコ陣営に乗り換えた経緯から様々な陣営に所属する事が多く、特にαシリーズでは敵パイロットでは部下の二人と共に唯一皆勤賞を果たした。また、原作で死亡描写がなかったキャラが死亡する展開自体が稀なスパロボで度々戦死してしまう、ある意味特に稀有な扱いを受けるキャラの1人となっている。
なお、『機動戦士ガンダムΖΖ』における彼は、スパロボでは未だに再現されていない(VXT三部作で間接的に触れられる程度)。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DCに所属。第14話にしか登場しないが、このMAPにはヤザンお手製のクモの巣が仕掛けてある。クモの巣にかかったユニットは移動できなくなるので要注意。ホワイトベース隊を見て反応していた。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ハンブラビに乗り、中ボスとして登場。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DC所属。ジャマイカン・ダニンガンが登場しないためか、バスク・オムの部下として一度だけ登場。乗機はハンブラビ、ドーベン・ウルフ、バウンド・ドック。
- スーパーロボット大戦EX
- マサキの章にてラカン共々ドーベン・ウルフで味方NPCとして登場する。カークスに雇われていた。カークス軍の同盟相手であるフェイル軍にいるロンド・ベルの面々に気付くと「やっちまうか!?」と好戦的な面を見せるも、ラカンに軽く嗜められ渋々従うシーンが印象的。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- DCからティターンズに鞍替え。序盤はライラ・ミラ・ライラの部下としてジェリド・メサやカクリコン・カクーラーとともに味方NPCとして登場。敵対後はダンゲルやラムサスと共にハンブラビ、バウ、ドーベン・ウルフに乗る。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ティターンズ所属。本作から声が入った。驚異的な性能のハンブラビに乗ってくる。本作では何故か、ジェリドやガトーに比べると控え目な能力値だが性格が超強気。DCルートでアクシズ落としをやろうとするシロッコに違和感を覚えてはいたが、結局最期まで付き合うことになった。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 基本的な位置付けは旧作と同じ。
αシリーズ
本シリーズにおいてはカミーユよりもリアル系主人公との因縁が深い。
- スーパーロボット大戦α
- ティターンズ所属。戦闘時の顔グラはヘルメットバージョン。ヒュッケバインMk-II奪取のため、リアル系第一話から登場し、途中でジュピトリアン側に付いて最終話二話手前まで出続ける。今回はギャプラン(MS)→ハンブラビ→ドッゴーラと乗り換える。『機動戦士Vガンダム』のMSに乗るという珍しい展開。能力の高さはさすが。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ティターンズに復帰。最初はギャプラン、その後はハンブラビに乗ってくる。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ティターンズ残党のリーダーとして登場。アラド編では序盤は味方として操作可能。その後はもちろん敵対するが。同ルートのみ、ビルトファルケン共々強奪したGP02Aで核を撃とうとしており、原作などで見せた虐殺を嫌う一面は見られなくなってしまったが(ティターンズ壊滅やカミーユやαナンバーズ打倒の執念でなりふり構わなくなったのだろう)、一方でアラドとは敵対する事になってもその事を気にかけるなど、好漢な一面の描写が皆無となってはいない。カミーユ覚醒イベントに関わる重要な人物である。第38話で彼を撃墜しなかった場合、第39話で敵増援としてヤザン隊が登場する。それ以降は登場しなくなる。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- ブルーコスモスの生体CPU3人組を率いる戦闘指揮官として登場。CPUの思考がひたすらカミーユに固執するものになっている。第51話にて前半マップでハンブラビ(ヤザン)が生存していた場合、後半マップで敵増援として単機小隊で現れる。同話にて撃墜した場合、戦死する。生体CPU3人組の面倒を見る場面が描かれるなど、相変わらず敵ではあるもののどこか憎めない印象を与える。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 中盤から登場。今回もお約束として、Ζガンダムの武装イベント追加に関わっている。また、本作では『64』以来の合体攻撃「クモの巣」を使う。声優ネタで、ロジャーに「不愉快だ」と言われることがある。台詞が大幅に新規収録された。
- 死亡しているかは不明瞭な退場の仕方であったが、以後のZシリーズには登場しなかった。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン2とシーン5に登場し二度戦う。乗機はずっとハンブラビのままで魔改造もされていないため、終盤は容易く落とされてしまう。能力が高いだけに惜しい。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- ジェリド・メサと共にティターンズ残党のリーダー格だが、出番はシーン2で一度のみ。乗機のハンブラビも一般兵の物と変わらない上に、またザコとして能力の高いサイコガンダムもいるので、かなり印象は薄くなっている。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 役割は『COMPACT2』と同じ。今回は第1部のみの登場であっさりと退場する。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』におけるジュドー達との一件の後、という珍しい設定。序盤はジェリドと組んで登場するが、ジェリドの戦死後はラカンと共に登場する。また珍しくバイストン・ウェルにも召喚されドレイク・ルフトの傭兵となっており、その縁で地上にてガラリア・ニャムヒーとも共闘する。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- ジェリドやマウアー、また部下のダンケル、ラムサスなどシロッコを除いたティターンズの主要人物が殆ど居ない中、彼だけは登場する。そのためか妙に戦う機会も多いが、カミーユとは戦う機会の無いまま戦死する。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 中盤にてGハウンドの隊員として登場。搭乗機はハンブラビ。『ΖΖ』より後の時間軸で、自力で地球に帰還後連邦軍に復帰しており、ジュドーらシャングリラ・チルドレンとの面識もある。音声も新規収録が行われた。
- ジェリドに比べるとかつて敵対したことでの遺恨は殆どなく、いまだにカミーユに固執するジェリドを傍観している印象が強い。また、争いを好む本質こそ今まで通り持ち合わせてはいるものの、戦闘狂の狂戦士というより、良識ある好漢としての面がこれまでのSRWシリーズ以上に強調して描写されており、どことなく『ジョニー・ライデンの帰還』におけるヴァースキとしての彼を髣髴させる。
- ジェリドと共に操作できるシナリオが存在する。ボーナスシナリオ「死闘のGハウンド」でも操作可能。
- さらに条件を満たしていると第40話でジェリドとセットで自軍に加入する。スパロボで仲間入りするのは今作が初。寺田貴信Pによれば、仲間になる展開はスタッフからの提案。原作でジュドーと仲の良い時期があったことや、面白そうという理由でこの案は採用された[1]。
- 戦力として考える場合、「魂」を覚えないので最大火力が劣る点と、オールドタイプなので搭乗機は選ぶ点はあるものの、能力的には申し分ない。また、「先見」を超低コストで使えるので、「戦闘もサポートもこなす万能タイプ」として運用すると良い。搭乗機はそのままハンブラビでも良いが、エースボーナスが「戦闘に参加すると気力+5」であるため、反撃で手数を出せる長射程の武装を持つ機体に乗せるのも良いだろう。
- スーパーロボット大戦X
- 搭乗機は相変わらずハンブラビで、『ΖΖ』より後の時間軸である点も『V』同様。また、非戦闘時の服装が『ΖΖ』のものとなった。いきなりテンガロンハット姿で現れて面食らったプレイヤーも多いのではないだろうか。今作ではジット団に雇われている。異世界に飛ばされても全く動じず戦闘狂を貫いており、良くも悪くもその自由すぎる生き方はエクスクロスメンバーにも呆れを通り越して感心されている。また、最終決戦で自軍に声援を送るという、彼のキャラとしては珍しい役回りもある。そのままアル・ワースで生きていくような事を言っていたが、グレミーが仲間になっていた場合、エクスクロスが元の世界に帰るとなるとラカンと共にちゃっかり合流している。
- スーパーロボット大戦T
- UNDに雇われて登場。出番はボーナスシナリオを除くと第27・28・最終話のみであり、最終話では撃墜されるとそのまま死亡する。『V』や『X』と比べると従来作通りの戦闘狂のような扱いであり、待遇の悪さは否めない。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 他のティターンズのメンバーと同様にスペシャルズ、OZに所属。合体攻撃「クモの巣」を使ってくる。
- ルートと選択肢によっては月面基地攻略戦で味方第3軍として登場する。味方に回っても圧倒的な技量を誇り、敵の攻撃の命中率が集中無しで普通に20%ほどであり、放っておくとクモの巣で2万5千あるムゲ戦艦を落としていく様は流石。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」にてコウ・ウラキの上官となり、彼を導く役回りになるという異色の組み合わせが見られている。
関連作品
- リアルロボット戦線
- 常にハンブラビに乗り、ダンゲル・ラムサスを率いて登場。特定のマップでのみ味方として操作できる。
パイロットステータス
上記の通り、オールドタイプ最強説も珍しくないパイロットだけあり、全体的に高水準の能力を誇る。下手なニュータイプ・強化人間よりも手強く、ガンダムシリーズを代表する強豪である。
精神コマンド
- EX
- 根性、幸運、気合、威圧、熱血、激怒
- 第4次(S)
- ド根性、気合、集中、ひらめき、熱血、威圧
- F完結編・α・α外伝
- ド根性、気合、熱血、ひらめき、必中、加速
- 第2次α
- 集中、必中、ひらめき、熱血、狙撃、かく乱
- Z
- 必中、ひらめき、直撃、気合、熱血
- V、X、T
- 加速、必中、先見、気迫、狙撃、熱血
- リアルロボット戦線
- 幸運、集中、ひらめき、捨て身、かく乱、熱血
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次(S)
- 切り払いL7
- F完結編・64
- シールド防御L3、切り払いL9
- α
- シールド防御L4、切り払いL3
- α外伝
- 指揮官L2、シールド防御L1
- 第2次α
- 切り払い、気力+ (ダメージ)、ガード、底力L8、カウンターL6、指揮官L3
- Z
- 底力、ブロッキング、カウンター、闘争心、気力+ (ダメージ)、見切り
- IMPACT
- 防御L9
- 64
- 切り払いL9、シールド防御L3
- V
- 底力L6、闘争心L3、見切りL2、気力+(ATK)、気力限界突破L2
- X、T
- 底力L6、闘争心L3、見切りL2、サイズ差補正無視L2、気力+(ATK)、気力限界突破L2
小隊長能力(隊長効果)
エースボーナス
パイロットBGM
- 「艦隊戦」
- 『第2次α』で採用。
人間関係
機動戦士Ζガンダム
ティターンズ
- ラムサス・ハサ、ダンゲル・クーパー
- 部下。「クモの巣」をはじめとした彼らとの連携攻撃でティターンズの戦線を押し上げた。
- アドル
- SRW未登場。ヤザン隊の新入り。劇中ヤザンに初めてセクハラされたのは彼である。
- パプテマス・シロッコ
- 性格や志向性は全く異なるが、馬が合った者同士。興味深い男。『ジョニー・ライデンの帰還』では、ゴップの「シロッコとはどんな男だった?」との質問に「面白いヤツでしたよ」と述べている。
- レコア・ロンド
- 作中では、まるで身をゆだねるかのように何度攻撃しても、乗機のハンブラビに纏わり付いてくる彼女の乗るメタスに動揺を隠し切れなかった。後に大破したメタスから彼女を連れてティターンズへ帰る事に。
- 劇場版では後に共に出撃してエゥーゴに挑むが、その際には彼女に「日和見主義者」と皮肉めいた言葉をぶつけられている。ヤザンもまたレコアを「シロッコの女」と蔑んだ。
- ジャマイカン・ダニンガン
- 上官であるが完全に見下しており、艦砲射撃の巻き添えで部下を殺され自身も危うい目に遭うなど互いの信頼も皆無であった。結果的にヤザンの行動によって死亡する。
- バスク・オム
- 劇場版ではジャマイカンではなく彼に引導を渡す。南無。
- ライラ・ミラ・ライラ
- 原作では直接関わる場面は無い。『第4次』では一時的に彼女の指揮下にあったが、流石に良く思っていなかった。
- ジェリド・メサ
- 一部の作戦で共闘するが、あまり相性は良くなかった。『V』では共にGハウンドのエースとして活躍する。
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 作中で何度も激闘を繰り広げる宿敵。最終的にはカミーユの怒りの覚醒によって倒される。戦うことが目的のヤザンには、カミーユからあふれ出る力がわからなかったようである。しかし、死亡せずにしぶとく生き延びる。
- クワトロ・バジーナ
- 作中では彼に対し、有利に戦いを進めた事もある。『第2次α』で彼が率いるネオ・ジオンに属しているが、あくまでもカミーユ達への因縁の為に彼の思想関連はどうでもいいようである。
- ブライト・ノア
- 『ΖΖ』ではアーガマ襲撃の際に彼に銃撃される。
- ファ・ユイリィ
- 『ΖΖ』ではアーガマ襲撃の際に銃を突きつけて人質にする。
- エマ・シーン
- 作中では、何度も交戦した敵。最終決戦では、カツを殺した事で逆上した彼女に可愛い部下のラムサスとダンゲルを撃墜されるが、レコアが乗っていたパラス・アテネの残骸を爆発させ、彼女に致命傷を負わせる。
- カツ・コバヤシ
- 作中では、何度も交戦。最終決戦では、調子に乗って隕石に激突にコントロール不能となった彼の乗るGディフェンサーを「ネズミ」と罵って撃墜した。
- ヘンケン・ベッケナー
- 作中では、最終決戦でエマのMk-IIを甚振っている最中に、彼女を庇うべく割って入ってきた彼の指揮するラーディッシュのブリッジを打ち抜いて、撃沈した。
- トーレス
- 『ΖΖ』にてプチモビ同士で交戦し、完全に圧倒した。
- サエグサ
- 『ΖΖ』にて彼に重傷を負わせる。
機動戦士ガンダムΖΖ
シャングリラ
- ジュドー・アーシタ
- 冒頭で彼に助けられる事になり、共にΖ強奪を謀るが、すぐに敵対。最終的には敗れる。
- ゲモン・バジャック
- 彼と組んでジュドーへのリベンジを謀るが結果的には敗れる。彼に対する台詞からして相当仲が良さそうに見える。
ネオ・ジオン
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- オサリバン
- 『第2次α』では彼と結託し、裏で協力し合っていた。
- ゴップ
- 『ジョニー・ライデンの帰還』では、彼の部下となる。
- レーン・エイム、リディ・マーセナス
- 『V』ではGハウンドに入隊した彼らの上官。レーンに対しては例のセクハラを行った模様。
- キア・ムベッキ
- 『X』では雇い主。
- クリム・ニック
- 『X』にて、戦闘中、同じ種類の人間と気付く。
アナザーガンダムシリーズ
ガンダムSEEDシリーズ
- オルガ・サブナック、クロト・ブエル、シャニ・アンドラス
- 『第3次α』では彼らの上官に。憎まれ口を叩きながらも、彼らのことを心配し、檄を飛ばす。ルート次第では彼らにセクハラを行うシーンも見られる。
- ムルタ・アズラエル
- 『第3次α』では上司。彼からは熟練パイロットと評価されているが、ヤザンの方はアズラエルの方針には無関心である。
西暦作品
- アリー・アル・サーシェス
- SRWでの直接の共演はまだだが、『第2次Z破界篇』ではカミーユが彼と対峙した際、ヤザンを想起するような発言をしている。
- 彼は戦いを心胆より楽しむ野獣のごとき強戦士であり悪運が強くしぶとい点はヤザンと共通しているが、同時に手段を選ばない面と一方的な虐殺を嫌うヤザンとで決定的な違いも見られる人物である。
リアル系
- ガラリア・ニャムヒー
- 『スーパーロボット大戦COMPACT3』ではバイストン・ウェルに飛ばされた際、ドレイク・ルフトに傭兵として雇われていた為に彼女と共闘する。地上にヤザンが帰還した際は、彼女も地上に飛ばされており、彼女に共闘を持ち掛ける。
スーパー系
- ロジャー・スミス
- 『Z』では声優がベックと同じ為か、彼に不愉快な声と言われてしまう。ヤザンからすればそんなことを言われても困る、とばっちりとしか言いようがない話である。
- フェイ・シンルー
- 『Z』ではファントムペインでの同僚。女性でありながらも彼女の事を戦士として認め、期待している一面も。スレイ同様、他作品の女性パイロットキャラの中で戦士として認めた人物の一人である。
- 碇シンジ
- 『V』では第6の使徒との戦いに臨む彼に陽電子砲を届ける。
- カトリーヌ・ビトン、ホイ・コウ・ロウ、ショーグン・ミフネ、ウォルフガング
- 『X』ボーナスシナリオ「大地に生きる」では、本性を現した魔従教団相手に彼等と共闘する。
バンプレストオリジナル
- アラド・バランガ
- 『第2次α』では当初は部下であったが、アラドがαナンバーズに入ってしまったために以降は敵対する。なんだかんだ言って彼の事を気に入っていたようであり、『第3次α』でも彼の事を気にかけている。アラドもまたヤザンの事が嫌いではなかったようであり、『第3次α』でヤザンが戦死した際には、その死を悼んでいた。
- ゼオラ・シュバイツァー
- アラド同様に当初は部下であったが、後に敵対。彼女のある意味病的とも言えるアラドへの依存心を察していた。
- スレイ・プレスティ
- 『第2次α』にて「アイビスの打倒」という私怨一心でネオ・ジオンに協力を申し出る彼女の申し出を受諾している。珍しく戦士と認めた女。
- ルーディー・ピーシーザルト
- 『T』では彼女にUNDに勧誘されるが、彼女がUNDを離反した際は追撃した。
その他
- サマー・ワン
- 『Another Century's Episode:R』では惑星エリアでの協力者だが、同じ戦士として彼の葛藤を見抜いた。
名台詞
機動戦士Ζガンダム
TV版
- 「戦場では、びびった者が死ぬんだ。覚えておけ!」
「死ぬなよ…」 - 出撃の際に、新入りのアドルに声をかけて。戦場では野獣の如く戦いを楽しむヤザンだが、部下を大事にする想いは本物であり、その人柄がよく滲み出ている台詞である。
- 「縮んどるぞぉ!まだ出撃前だ。しっかりせい!」
- 緊張するアドルに対し、彼の股間を握りながら。手段は非常にアレではあるが、緊張をほぐすためのものであり、前述の台詞通り彼の部下に対する思いやりが強いという一面を如実に表している。なお、『第2次α』ではアラドが、『第3次α』では生体CPU三人組が、『V』ではレーンがアドルと同様の被害に遭っている。
- 「まだ子供の間合いだな」
- カミーユのΖガンダムとの初戦闘時。ギャプランでΖを圧倒するヤザンの戦闘能力に、カミーユも戦慄する。
- 「バカな!?このマシーンの弱点を知ってるって言うのか!?」
- サラ・ザビアロフが教えたギャプランの死角をカミーユに突かれて。
- 「ここは戦場だからな…」
- ジャマイカンを謀殺して。
- 「女が戦場に出てくるなんざ気に入らねぇんだよ、消えな!」
- 女性に優しく、なんてことはまさか無いだろうが、彼なりの戦いへのポリシーが全面に出ている。
- 「お前もその仲間に加えてやるってんだよォッ!」
- 終盤、最終決戦においてヘンケンやエマを討たれて激昂するカミーユに対して。尚、劇場版では「お前にもそれを体感させてやるってんだよォッ!」になっている。『SC2』ではカミーユと戦う機会が無いが、キラとケイジに対してこの台詞を言っている。
劇場版
- 「ハイパーボイルをくらえぃ!」
- クモの巣使用時の台詞。『スパロボZ』でも採用。
- ボイル(boil)は英語で「煮る」という意味だが、この場合、釣り用語のボイル(肉食魚が小魚を水面へと追い込み捕食する際に、水面が沸騰しているように見える状態)、もしくは平織物を表すvoileだろうか。
- 「そっちに事情があるってことは、こっちにもあるって事だ!!」
- バスク諸共ドゴス・ギアを沈めて。ごもっともなセリフである。
機動戦士ガンダムΖΖ
- 「またも…ガンダムに敗れたァ… この俺が…!」
- 第2話「シャングリラの少年」でジュドーに敗れた際の台詞。この回の時点では『Ζ』の頃の実力が出ていたが、以後は急速に転落してしまう。
- 「男には、一度立てた志というものがある!」
- 第8話にて、ゲモンと喧嘩した際の台詞。しかし、骨付き肉を咥えながらゲモンとコミカルな痴話喧嘩を繰り広げるヤザンの姿にかつての面影は無い。
- 「ティターンズの俺がみじめな生活をしなきゃならなかったのも! ジャンク屋ごときに身分を隠してへーこらしなきゃならなかったのも! どれもこれもみんなお前のせいだ! だいたい、こんなコロニーに来なきゃならなかったのも前の戦いでお前にやられたせいじゃないか!」
ジュドー「俺じゃないよ!」
「白を切るな! お前のせいで何度死にそうな目にあったと思ってるんだ! 」
ジュドー「俺じゃないってば!!」 - 同話、ジュドーが乗るΖと交戦した際の恨み節。言うまでもなく、カミーユのせいである。
その他
- 「殺しちゃいかん、壊しちゃいかん、オレの戦場とは勝手が違い過ぎる! 戦争が変わったとでも言うのか?」
- 『ジョニー・ライデンの帰還』より。本作は『ΖΖ』から『逆襲のシャア』間の時代のミッシングリンクを描いた作品であり、大規模戦が鳴りを潜め局地戦と軍縮の時代へと変化する過渡期を象徴するセリフのひとつ。
- 「迷いが無い…、イングリットはシャア・アズナブルと言っていたが」「こいつ本当にあの金ピカを操っていた男なのか?」
- 同上。本作でのシャアは新生ネオ・ジオンを立ち上げた直後の時期にあたり、クワトロ時代にはあまり見られなかった荒々しい戦闘に変化していることを示すセリフ。もっとも、『ファースト』や『逆襲のシャア』での活躍を考えればこちらが本来のスタイルであろう。
スパロボシリーズの名台詞
TV版
旧シリーズ
- 「こうも簡単にバレるとはな。ティターンズもおしまいだな‥‥」
- 『F完結編』「野望の果てに」より。逃亡中のジャミトフがホンコンから宇宙へ上がる準備をしている所をロンド・ベルにあっさり見つかっての台詞。トレーズに悪事を暴かれ大義を失い、同盟のドレイクも当てにならない最中に追い詰められるティターンズにヤザンも見切りをつけていた様子。…最もこの後シロッコが残党を束ねた事で、この台詞とは裏腹に同シナリオの後からも何度かヤザン隊含むティターンズと戦う事になるが。
αシリーズ
- 「ああいうタイプはスイッチさえ入れば、化ける。もっとも、奴が生き残ればの話だがな………」
- 『第2次α』アラド編第3話「約束は炎に消えて」より。ダンケルもラムサスもアラドの能力を不安視するなか、ヤザンだけはその潜在能力を見抜いていた。
- 「いや…気に入った。俺は基本的に女は信用しないが、貴様は別格のようだ。その濁った瞳からは正真正銘の憎しみを感じる」
- 『第2次α』第35話「魂、重力に引かれて-前編-」に於けるアイビス編追加場面より。アイビス追撃の為にネオ・ジオンへの協力を申し出たスレイへの返答。私怨に囚われているこの時期の彼女を、極めて的確かつ端的に象徴した台詞である。
- 「物分りが悪いな、カミーユ!言ったはずだ、俺は戦えればそれでいいと! さあ、はじめようぜ!とびっきりの戦いをな!」
- 『第3次α』宇宙ルート第46話「永遠を信じて」に於けるカミーユとの戦闘前会話。もとより組織の方針について関心など持たない根っからのアウトローであるヤザンに、ブルーコスモスの実態を説くカミーユの言葉が届く筈も無かった。
- 「お前らの素性なんざ俺の知った事じゃねえ…だが、戦争ってのは勝った奴が正義だ。だから、お前達は勝ち続けるんだな。生きていくためにも」
- 『第3次α』宇宙ルートで対フリーダム&ジャスティス戦を控え、イキがるブーステッドマン3人組を一喝した後、淡々と紡いだ忠告。彼のよき上官としての一面が描写されたワンシーンでもある。戦意を刷り込まれた彼らに、或る種の憐れみを覚えたのだろうか…?
- 「楽しかったぜ…カミーユ…。地獄で待ってる………ぜ…」
- 『第3次α』第51話にて。死の間際に言った台詞。
- なお、クォヴレーが主人公の場合、ヤザンが死亡した後にかつての部下だったアラドとゼオラは複雑な気持ちで彼の死を見届けた。
VXT三部作
- 「シャングリラでお前達にやられた後、自力で地球に帰ったんだよ! あの時はよくもやってくれたな! ここで借りを返すぞ!」
- 『V』第25話ロンドベルルート「孤立」においてのジュドーとの戦闘前会話。何気にスパロボでは初となる『ΖΖ』序盤でのシャングリラ・チルドレンとの確執に触れている。
- なお、コミカルな面がほとんど見られず順風満帆な状態という事もあってか、ヤザン撤退時にシャングリラ・チルドレンは彼を見直した様子。
- 「各機、攻撃開始だ!死ぬなよ!」
- 『V』ボーナスシナリオ「死闘のGハウンド」より。
- 「ガキは表面的な物事しか見てないようだな。死ぬのを望んでいる人間に手を貸すのも優しさってもんだぜ」
- 『V』ヤマトルート第45話「人の生きる意味」にて、アンジェロの処遇を巡っての会話において。事実、スパロボにおいては不死の呪いをかけられたキャラが存在する以上、一面の真理でもある。
劇場版
Zシリーズ
- 「ガキはキャンディーでも舐めてろってんだ!」
- 『Z』での戦闘台詞の一つ。「キャンディー」と言う辺り、ヤザンの声優である大塚芳忠氏が出演した特撮番組『仮面ライダー電王』における大塚氏の役柄を意識した声優ネタだろうか。
- 「女でしかも子供なんてのが戦場に出てくるなんざ!」
- 女性かつ未成年の相手に発生する特殊戦闘台詞。しかし、『ジョニー・ライデンの帰還』では彼も女で子供のパイロットの面倒を見ることになるのであった…。
- 「落とせば、文字通り金星だな!」
- 百式相手に発生する特殊戦闘台詞。
- 「ZEUTHには連邦の白き流星がいると聞いていたが、こいつが当たりらしい!」
「一年戦争の英雄がどれ程のものか、見せてもらうぞ!」 - 『ZSPD』第4話グローリー・スター レポート「涙拭う翼」に於けるアムロとの戦闘前会話。
- 「ザフトのエースパイロットか! どうやら若造のようだな!」
「突っ込みが青いんだよ! そんな直線的な動きで、俺をやれると思うなよ!」 - 同上。シンとの戦闘前会話。猪突猛進的な戦法に傾倒しがちなシンの甘さを鋭く指摘する。
- 「ちっ…少し遊びが過ぎたか…。だが、楽しめそうな相手の目星はついた。この連中なら、俺の腕を存分に振るう事が出来そうだ。次は本気でやるぞ…!」
- 同上。撤退時の台詞。ヤザンにとっては充実した「小手調べ」だった模様。
Another Century's Episode:R
- 「お前は実によく出来た人形だ。鉄面皮を装いながらも、内に秘めた感情がうっすら出ている。もっとも、そう仕組まれているだけなのかも知れんがな」
- サマー・ワンとの会話シーンで。同じ戦いを生きがいとする戦士として、彼の葛藤を見抜いていた。
- (フン……言いはぐらかすなんざ、まるで人間じゃないか。いったい、誰がこんな酔狂な人形を作ったんだ?)
- 上記の場面の直後、あくまでもシーズンのシリアルナンバーとしての使命でアーク・アルファ側のイレギュラーと戦う意思を表明するサマー・ワンの言葉を受けて。どう言葉で取り繕っても、戦士としての本能を隠せない彼に、ある種の感心を覚える。
主な搭乗機体
一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。
劇中での搭乗機体
- ギャプラン
- 原作初期における最初の機体。彼が搭乗したギャプランは一般兵士用に調整された機体だが、大急ぎで設計されたため、全天周囲モニターに欠陥が生じてしまった。
- なお『ジョニー・ライデンの帰還』ではゴップ連邦議会議長の手配により、青い機体がヴァースキに用意される。
- ハンブラビ
- 原作後期の機体。連携攻撃など様々な戦法でエゥーゴのパイロットらを苦しめてきた。
他作品での搭乗機体
SRWでの搭乗機体
余談
脚注
- ↑ 『月刊ガンダムエース』2018年5月号、447頁。