マイク・サウンダース13世は『勇者王ガオガイガー』および『勇者王ガオガイガーFINAL』の登場メカ。
マイク・サウンダース13世 | |
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外国語表記 | Mic Sounders the 13th |
登場作品 | |
声優 | 岩田光央 |
分類 | AI搭載型宇宙環境対応型ロボット / Death Weapon |
型式番号 | XCR-13 |
全高 | 20.3m(10.2m) |
重量 | 38.6t |
動力 | GSライド |
最大出力 | 155,000kw |
最高速度 | 195.0km/h(111.0km/h) |
開発 | NASA |
所属 | マイク・サウンダース部隊 |
概要
アメリカ合衆国が計画したGストーン搭載兵器開発計画「CR計画」によって建造されたマイクサウンダースシリーズの最新モデルの13号機。
常にハイテンションでノリの良い性格。兵装コンテナとフライトユニット、音響増幅器を兼ねたサポートユニット「バリバリーン(スタジオ7)」を標準装備としている。振動によって特定の物質を破砕するまったく新しい広域破壊兵器であり、ギャレオンのもたらしたオーバーテクノロジーによって抑止力として意味をなさなくなった核兵器の代替を兼ねている。胸部に各種のディスクをセットすることで、様々な波動や振動波を操るが、中でも「ディスクX」は理論上(固有振動周波数を解析できれば)この世のあらゆる物質を破壊できる。その他のディスクも使い方を間違えれば人命を脅かしかねないものが多く、「デス・ウェポン(死の兵器)」のカテゴリにふさわしい破壊力を秘めている。
平時はコミカルな外見のコスモロボ形態を取る事で戦闘能力を封印しており、この形態では精神年齢も幼く、護やそのクラスメートとも対等の友達として仲良くなる。しかし、人格のベースとなったスタリオン・ホワイトの影響からか、妹のスワンが危機に陥ると、封印を自力で解除してブームロボ形態となることもあった。また、解析能力・ハッキング能力はGGG諜報ロボ並みであり、本人の意思と関わり無くGGGが所持していたゾンダーとの実戦データをハッキングしていた。
1号機から12号機までを加えたソリタリーウェーブライザーは原種との戦いにおいても多大な戦果を残したが、Zマスターには通用せず1号機から12号機も全機破壊されてしまう。13号だけが生き残れたのは、隊長機として、若干高い性能を持っていたためである。
『勇者王ガオガイガーFINAL』では本来の所属であるGGGアメリカ宇宙センターに戻っている。
各形態
- コスモロボ形態
- 基本形態。コミカルなマスコットのような外見をしている。危険性の大きいソリタリーウェーブを使用できない安全装置的な形態。
- ブームロボ形態
- 戦闘形態。8頭身の人型で、この状態でソリタリーウェーブによる攻撃を行う。
登場作品と役柄
超AI搭載ロボットの為、マイク・サウンダース13世本人がパイロット扱い。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。担当声優の岩田光央氏は当作品でスパロボ初参加。補給装置を持つ事に加え、空が飛べてコストが低く、移動力も高いため、小隊員として優秀。小隊長としても、強力な全体攻撃武器である「ディスクM」や「ディスクX」、味方の気力を上げる「ディスクP」を持ち、有用である。なお、同作ではブームロボ形態は各ディスクの演出でのみ登場し、敵の攻撃はコスモロボ形態で回避・防御する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 同作のみブームロボ形態への変形がユニット能力で再現されている。コスモロボ形態とブームロボ形態では精神コマンドが別々であり、計12種類の精神コマンドが使用可能。ただしSPは両形態で共有するため、消費されたSPはそのまま。
- ゾンダープラント以外にラダム樹を破壊するなど、ディスクXがクロスオーバーに有効利用されている。
- 今回、ブームロボ形態で攻撃すると始めにマイクに設定した戦闘BGMが流れるが、マイクがディスクを胸部にセットするとBGMが武器専用のBGMに変更される。
- 機体性能・武器性能さらには精神コマンドも優秀なのだが、パイロット性能がガタガタ(ボスに匹敵する総じて低水準の能力値、援護攻撃の欠損を筆頭にスキル面での脆弱さ、など)なので、養成を徹底的にしないと意外なほどに活躍できない。
- コスモロボ形態には修理・補給装置があるため、ブルーアース号辺りと一緒に補給上げが出来るのがせめてもの救いか。
- 原作と違いゾヌーダによる物質昇華から逃れたものの、ファイナルフュージョンを妨害しようとしたゾヌーダロボからガイガーとガオーマシンを守り大破してしまった。
- スーパーロボット大戦BX
- 中黒なしの「マイクサウンダース13世」名義で登場。参戦は第16話で、他の勇者ロボ軍団と同タイミング。αシリーズ同様、ブームロボ形態は攻撃演出時の変形のみとなった。
- 破格の性能を誇る特殊コマンド「ディスクP」が何よりも強力。出撃させられるマップでは気力制限がほとんど意味を為さなくなる、完全なバランスブレイカーである。範囲・上昇量ともに優秀なため、1ターン目に密集陣形を取るだけで十分に気力が上がるので、ターン制限があるマップでも問題ない。また修理装置・機体ボーナスのバリア・最低限の攻撃などサブとしてもなかなか優秀。
- 反面マイク自身の性能はお世辞でも高いとは言い切れず、ディスクPも自身(とパートナー)は非対象である。精神コマンド要員とのツインで出撃させ、ディスクP専属ユニットにしてしまうのも良いだろう。戦闘にも積極的に使うならば、自身かパートナーにヒット&アウェイがほぼ必須。
- 原作と違いゾヌーダ事件では護達と共に東京タワーに遊びに来ていた為、W同様にオービットベース内での物質昇華を逃れている。さらに今作ではゾヌーダ戦に参加できる(他の機体同様、終盤ゾヌーダと戦闘すれば一発で撤退してしまうが)。
装備・機能
武装・必殺武器
コスモロボ形態
- 突撃
- 敵に向かって体当たりする。威力は低い。原作中でも返り討ちにあうのがお約束。
- 『W』ではコンボ武器だが、マイク自身はコンボ技能を自力で修得せず、スキルパーツで付加しないと見られない(『W』でコンボ武器を持つユニットでは唯一である)。なお、命中すると衝突点で跳ね返って海へ落っこちる演出がある。
- 『BX』では気力低下の特殊効果が付いた。演出はコスモロボ形態の腕でポコポコ殴りつけた後、体当たりして手前に吹っ飛ぶ。
ブームロボ形態
- ディスクP
- GSライドやジュエルジェネレーターを活性化させるディスク。ドカドカーンVを片手に「Power of Desire」を熱唱する。
- SRWでは味方の気力が上がる。『第3次α』と『W』では歌属性(後者では専用)だが、マイクはバサラとミレーヌと異なり、歌魂と歌ENのパラメータを持たない為か、気力上昇は+5で固定(「熱血」も作用しない)で、弾数制。
- 『BX』では範囲内の味方の気力を+10する特殊コマンドとして登場。移動後に使えないことを差し引いても方向指定形(扇型・射程4)で35スクエアは破格の範囲を誇る。代わって特殊行動では弾数が設定できないためか、EN消費式に。
- ディスクM
- 機械を麻痺させるマイクロ波を放射するディスク。
- SRWでは敵の運動性を下げる特殊効果付き。
- 『BX』のMAP兵器版は威力は低めだが、ディスクPと範囲が同じかつ敵味方識別ができるのでバトルレコードの「一網打尽」をこれで獲得するのも一つの手。
- ディスクX
- ソリタリーウェーブを放つディスク。物質の固有振動周波数を解析できれば如何なる物質でも破壊可能。理論上破壊できない物は物質世界には存在せず、ゴルディオンハンマーよりも強力なため、普段は厳重なセキュリティがかけられている。その万能な破壊力によりゾンダープラントや合体原種の破壊に一役買うが、Zマスターには通じなかった。
- 『ベターマン』のベターマン・ネブラによるサイコ・ヴォイスがヒントになっている。
- SRWでは敵の装甲値を下げる特殊効果あり。ゲームではサウンダース部隊総出演によるソリタリーウェーブのフォーメーションを組む。
- 『W』では通常武器版はマイク単独の攻撃となり、フォーメーションの方は「マイク部隊ディスクX」名義のMAP兵器になっている。
- 『BX』では通常攻撃版とMAP兵器版の両方が「マイク部隊ディスクX」として採用されているが、残念ながらMAP兵器版は効果範囲が縦一列のみとあまりに狭いため、ディスクMに比べて実用性はかなり低い(本作におけるMAP兵器の大半に共通する問題だが)。一方通常攻撃版は照準値低下の特殊効果も追加されている。
- ディスクF
- 獅子王雷牙が密かに開発した、ディスクXを超える強大な破壊力を持つディスク。1枚しか存在しない。初めに「レッツ・ファイナルフュージョン!!」を熱唱しソリタリーウェーブを照射した後、ゴルディオンハンマーを持ったガオファイガーの形をしたグラヴィティショックウェーブを発射する。
- ディスクXとは異なり、相手の物質の固有振動数を解析する必要はない。
特殊能力
- 変形
- コスモロボ形態⇔ブームロボ形態へと変形可能。
- システム上の変形は『W』でのみで、それ以外の作品では武器演出で再現。
- 修理装置
- 『W』と『BX』で存在する。『BX』ではHP回復と同じ効果も持つ。
- 補給装置
- 小隊制の作品等ではEN回復と同じ効果も持つ。『BX』のみなし。
移動タイプ
サイズ
- S
- コスモロボ形態
- M
- ブームロボ形態
機体ボーナス
パイロットステータス設定の傾向
能力値
『W』では防御が非常に高く、甲児と同レベル。反面命中は低く、戦闘に投入するなら養成か精神コマンドの支援が必須。
精神コマンド
現時点では『W』のみ精神コマンドの種類が異なる。
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
機体BGM
- 「発進!」
- 劇中BGM。『第3次α』及び『W』にて採用。
- 「Power of Desire」
- 「ディスクX」
- 「勇者王誕生!」
- オープニングテーマ。『BX』にて選曲。『W』でもディスクFを使用するとこの曲になる。
人間関係
- マイク・サウンダース1世~12世
- 同型機の兄たち。頭部の色(ブームロボ形態では腰部の色)が13世とは異なる。原種大戦からは実戦に参加したが、最終決戦で殉職する。
- スタリオン・ホワイト
- NASAに所属する研究員。マイクの人格は彼をベースにしており、ロック好きな性格は彼から引き継がれたものである。
- 獅子王雷牙
- マイクの産みの親。サウンドディスクシステムの開発者。
- スワン・ホワイト
- マイクの人格がスタリオンのものを基にしている影響で、潜在的に彼女を危機から守ろうとする意識が刷り込まれている。そのため、危機に際して本来予期していなかった形でブームロボ形態へのシステムチェンジの封印が解除されてしまう。
- 獅子王凱
- GGG機動部隊の隊長。勇者として、彼と共に命を投げ出す覚悟を秘めている。
- 氷竜、炎竜
- 双子の兄弟で、彼らが先輩。
- ゴルディーマーグ
- 同じ同僚で、戦う仲間。
- 風龍、雷龍
- 同じ同僚で、戦う仲間。
- ボルフォッグ(ビッグボルフォッグ)
- 同僚であり、共に戦う仲間。また、護を護衛する上でも協力している。
- 光竜、闇竜
- マイクを先輩として尊敬している。
- ピギー
- 彼女に一目惚れする。
- 天海護
- 人間として初めて出来た友達。劇中では護衛を務めるボルフォッグ共々、護と共に行動する事が多い。
- 狐森レイコ
- 彼女からは「チョべリイボ(チョーベリーイカれたボロット)」と呼ばれている。
他作品との人間関係
名台詞
- 「システムチェーンジ!・・・・・・あらっ?」
- TV版前半でよく見られた台詞。Number.28まではマイクの意思で自由に変形することができなかったため、このようなギャグ描写が多かった。
- 「しっかりしろ、ファースト! 死ぬな、死ぬんじゃないっぜ!」
「ファースト! しっかりしろ! ファーストォォ!!」 - 「NO・・・NO・・・!許さない・・・!許さないッゼ!!Zマスター!!」
- Number.47より。Zマスターにより、マイク・サウンダース部隊が破壊され、まだ機能しているファーストを抱き上げ、慟哭する。
- 「見ててくれよ、マイブラザーズ!ユー達の分まで、このザ・サーティンスが戦うッゼ!うおおおおおおおお!!」
- Number.47より。Zマスターの体内で、原種と戦う際の台詞。
- 「イエーイ!マイク、役に立ててよかったもんねー!」
「マイクみたいなダメロボットでも、みんな、友達になってくれて嬉しかったモンネ。ありが……とう……」 - 最終回より。ゾヌーダによる機界昇華を受けながらも、なんとか大気圏突入コースの計算をやりとげ、勇者ロボ軍団を送り出したマイクは、こう言って機能を停止する。その壮絶なる死に、スワンも、「マイク……サウンダース……!」と涙を流すのだった。
- 『BX』では原作と違いゾヌーダとの決戦にマイクが参戦できる事もあり、ダメロボットの下りがゾヌーダ戦の戦闘前会話として扱われている。
スパロボシリーズの名台詞
対決・名場面
- 対機界31原種
- 東京決戦のダメージにより休眠状態にあるGGG機動部隊や原種との戦いで深いダメージを受けたガオガイガーに代わり、マイク・サウンダース13世率いる『マイク部隊』が地球圏に現れた機界31原種を迎え撃った。
- 顎門原種の妨害により多大な被害を受けつつも、ソリタリーウェーブの連続照射で巡行形態のまま現れた機界31原種の撃滅に成功したかに思われた。
- しかし原種核を破壊しきるには至っておらず、生き延びたコアは地球各地に降り注ぎ行方をくらました。これは新たなる戦いのほんの序章に過ぎなかったのである。
関連機体
余談
- ロボットアニメにおけるコメディリリーフの始祖であるボスボロットのような三枚目的立ち位置を担うマイクだが、実際に米たにヨシトモ監督は当初「狂言廻し」役としてボロットを強く意識していた。しかし実際に完成を見たマイクの設定に関して「ボロットというより『超力ロボ ガラット』(SRW未参戦)みたいになった」と感想を述べている。
- 作曲の田中公平氏曰く、マイクの曲、とりわけディスクXはかなりの難産だったとのこと。ガオガイガーの曲のほぼ全ては監督の比喩表現を交えたオーダーで比較的やりやすい環境だったそうだが、ディスクXだけは他の曲と比べてオーダーが桁違いに多かったため相当の時間をかけて作り上げた逸話がある。