エンブリヲ | |
---|---|
外国語表記 | Embryo |
登場作品 | クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 |
声優 | 関俊彦 |
デザイン | 小野早香 |
異名 |
不確定世界の住人 ハイゼンベルクの悪魔 神様 調律者 創造主 |
種族 | 人間 |
性別 | 男 |
髪色 | 金髪 |
瞳の色 | 碧眼 |
趣味 | 読書 |
概要
全てが謎に包まれた美青年。世界各国の為政者達よりも一段高い位置から世界を睥睨し、失われた太古の兵器である「ラグナメイル」や技術を所有している。瞬間移動や空中浮遊、死者の蘇生や分身、感覚と精神の操作、痛みは感じるものの撃ち抜かれたり刺し貫かれても別の場所から出現する不死身の身体、マナを持つ人間を操れる等々、人間離れした能力を持つ。
アルゼナルのジルとは因縁があり、彼女からは皮肉を込めた形で「神様」と言われているが、エンブリヲ自身はチープな表現として好まず「調律者」を自称している。
人物
物静かな佇まいをしていることもあり、一見すると善良な紳士のようだが、その本質は独善的かつ傲慢であり、美しい者の絶望を愉しむなど残忍な嗜好まで持ち合わせている。
自分以外のすべてを玩具としてしか見ていないため、相手が男なら気に入らないというだけで容赦無く殺すが、女性に対しては「新しい何かを生み出す母としての役割」があるとして一定の敬意を払っている[1]のも彼の特徴である。 しかし同時に「世界の調律者」である自分は全ての女性を支配して当然だと考えており、そのため気に入った女性を「コレクション」するというとんでもない趣味がある。人間心理の解析にも長けているため、人の心と体を容易く操れるエンブリヲに対抗できる女性は殆どおらず、彼のお眼鏡にかなった女性は言葉巧みに誘導してくる彼の虜になってしまう。
ひたすら自分のエゴに忠実である本質故に、他人を平然と利用し価値が無くなれば切り捨てる事を繰り返しており、反発する者の意思など意にも返さない独善性は、まさにジルが評する「神」そのものと言える。
正体
その正体は、マナを扱える人間達を中心とした「クロスアンジュの世界観そのものを生み出した張本人」で、そういう意味では「神」という表現も間違っていない。
かつては「本来の地球」にて、統一理論・超滞留性粒子・多元宇宙などを発見し、多元宇宙に干渉する新エネルギー「ドラグニウム」の研究を重ねた天才科学者であったが、本来の地球はドラグニウムが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまう。争いの続く地球に見切りをつけたエンブリヲは、新世界を目指すべく有人次元観測機「ラグナメイル」を開発。最初のラグナメイルであるヒステリカと共に、「新たな大航海時代の幕開け」を実行に移した。
しかし事故によって本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまったエンブリヲは、時の流れが完全に停止した世界へと迷い込み、その影響で次元を操作する事に成功し「無限の時間」を手に入れた。そこから多次元の世界に干渉して自らの理想郷を作り出す事を計画する。
理想郷として選んだ地球に干渉したエンブリヲは、思考で操作可能な情報化テクノロジー「マナ」を生まれながらに持っている新人類「ホムンクルス」を生み出し、それらで構成された社会の構築に乗り出す。 マナの力が無制限に使用できるようにすべく、かつての地球から遺伝子を組み替えて最初のドラゴンとなった始祖・アウラを拉致。後にミスルギ皇国となる地で暁の御柱の内部に幽閉・封印し、それを動力源にする事で「ホムンクルス達がマナを無限に使用できる理想郷」の基礎部分を築いた。
しかし、元々エンブリヲが干渉した地球に住んでいた旧人類「古の民」を「獣」と蔑み目障りに思っていたエンブリヲは、彼らを一方的に世界から排除する政策に乗り出した。当然それに反発した古の民達は自分達の居場所を取り戻すべくエンブリヲに戦争を挑む。そんな中で、ホムンクルス同士の中でもマナを扱えない者が時折生まれてしまっていた事から、エンブリヲはマナを扱えない者を「ノーマ」としてホムンクルス達が差別するよう仕向け、ホムンクルス同士の対立を解消させる歪んだ秩序体制を打ち立てた。 また、マナの動力源であるアウラを半永久的に生き永らえさせるには、ドラグニウムを定期的に取り込ませる必要があった事から、アウラを奪還すべく次元を超えて干渉してくるドラゴンをノーマと戦わせる事を思いつき、それによってドラゴンの屍骸から取り出したドラグニウムをアウラに取り込ませている。つまり相互理解を可能としたマナという力、マナを扱えないノーマだけが差別される社会、差別されるノーマがドラゴンと戦い続けなければならない過酷な運命ですらも、全てはエンブリヲが自分だけに都合の良い楽園を満喫するためのものに過ぎなかったのである。
しかし、古の民がいつまでもエンブリヲに屈するはずなど無く、何度も抵抗し敗れながらも、ラグナメイルの一つであるビルキスを奪取され、さらには古の民とノーマ達が手を組んだ彼らの一大反抗計画「リベルタス」によってヴィルキスに搭乗したアレクトラを中心に戦いを挑まれる事になる。しかし、彼女がタスクの父親に想いを寄せながらも伝えられない苦しみに捕らわれていた心の隙を突く形で篭絡。彼女を奪還する為に向かって来たタスクの父親・イシュトバーンに母親であるヴァネッサ、メイの姉を含めた仲間達を石の中へ埋め込む形で死に追いやり、リベルタスを失敗という形で終わらせた。
劇中での活躍
ホムンクルス達の世界の各国の代表達を集めた会談にて、その中心となっていたエンブリヲは、堕落していくホムンクルス達の現在の状況に憂いを感じており、「ドラゴンの対策」と称して、全面降伏・殲滅・世界の作り直しの三つの選択肢を彼等に与える。しかしそれを大きく曲解していたジュリオ・飛鳥・ミスルギはミスルギ皇国の軍隊を率いてアルゼナルに侵攻。ノーマ達の虐殺を始めた事から、彼の妹であるアンジュに接触。虐殺を指揮しているのがジュリオ本人である事を教える。 そしてアンジュが怒りに任せてジュリオを殺そうとした際、彼女が実の兄を殺す事を良しとしなかった彼は、ヒステリカのディスコード・フェイザーでジュリオを乗艦諸共木っ端微塵に消し飛ばした。アンジュがヴィルキスの転移で消え去った後、アルゼナルの生き残りで実質上ジルに見捨てられたサリア、エルシャ、クリス、ターニャ、イルマの5人を篭絡。彼女達に自身が所有するラグナメイルを与え、配下として取り込む。
後に世界を作り直すべくドラゴン達の暮らす地球とホムンクルス達の暮らす地球の融合を計画し、その実験としてドラゴン達の地球に時空嵐による奇襲を仕掛ける。そしてジュリオを利用していたドラゴン側のスパイであるリザーディアを捕え、彼女とドラゴン達との間で立てられていたミスルギ皇国侵攻のプランを逆利用。サリア達ダイヤモンドローズ騎士団にアンジュの捕獲を命じるが失敗に終わる。 その後、彼女がドラゴンやノーマを使い捨ての道具にしようとしたジルと決別してアルゼナルから離反した隙を突く形で、再度サリア達に襲撃させ捕える事に成功。アンジュと直接対面する事になる。自身の歪んだ大義を断固として拒絶する彼女を篭絡しようとするも、彼女は毅然とした意志でそれを突っぱね、それに対しドラマティックな感動を覚えたエンブリヲはアンジュに求婚。これ以降は彼女に対してあの手この手を駆使しながら完全に我が物にしようと、常軌を逸した独占欲と執着心を見せる様になった。
最終的に、次元の狭間にてヒルダ、サリア、サラマンディーネにラグナメイルを全機撃墜され、本体とヒステリカもアンジュとタスクにそれぞれ撃破された事で完全に死亡。その野望も潰える事となった。
なお、その後のシーンで不老不死の力を失った事でミイラ化したエンブリヲの死体が一瞬確認できる。描写されたのは下半身と右腕のみだったが、肌が露出している部分はガリガリに細く干乾び、鼠色に変色しているという衝撃的なもので、神に等しい力を持った「創造主」としては、あまりにも貧弱な最期であった。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。第21話「決戦! 火星極冠遺跡!」からの登場で、原作の時期よりも早いタイミングとなっている。
- 本作では元々は物語の舞台の一つである宇宙世紀世界の住人だったが、約3000年前にラグナメイルを率いてミケーネ帝国と争い、その戦争とゲッター線の暴走によって宇宙世紀世界の文明が壊滅したのを機に西暦世界へ転移。そこで始祖連合国を作り上げ西暦世界を支配し、レナードらアマルガムや西暦世界のもう一人の巨悪であるエグゼブ達と組んで暗躍する。
- 通常ルートの最終局面ではアンジュだけではなく、各作品の女性ヒロイン達を何人か攫って「花嫁」にすると称して手駒にしようとする(無論、恋人持ちどころか人妻もいるが、それすらも無視)というスパロボ史上最低かつ破廉恥極まりないクロスオーバーを展開する[2]。
- 最終的にはエンブリヲの不死身のカラクリを通常ルートでは真田に、困難ルートではかなめに暴かれ、戦闘に参加している女性陣全員[3]に罵詈雑言を浴びせられながら撃破され敗北。それでも攫った女性達を道連れにしようと悪足掻きをするが、レナードの裏切りで同士討ちをする事態になり、更なる傷を負った所でトドメを刺された。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- イベント『スパクロフェスティバル2』にて登場。
パイロットステータス
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- V
- 天才、2回行動、ガードL3(L2)、再攻撃、サイズ差補正無視L3(L2)、気力+ボーナス、プレッシャーL4(L2)
- 中々強力なラインナップではあるが、底力が無い為案外脆く、精神耐性も持っていない。原作でタスクに挑発されたことに対して大きく狼狽えていたので、それを反映したのだろう。
- サイズ差補正無視も乗機で効果が発揮するのはビームライフルのみと生かし切れていない。
- 第50話でのイベント後は、ガード、サイズ差補正無視、プレッシャーの技能レベルが低下し弱体化する。超越者としてのメッキが剝がれた、と言う事だろうか。
- 同時出現するレナードは底力も精神耐性も持っているので、余計に彼の余裕の無さが浮き彫りになっているのが何とも皮肉。
固有エースボーナス
人間関係
- ジル
- 彼女にとっての怨敵。彼女からは皮肉を込めて「神様」と呼ばれる。一方で、エンブリヲの方は再会時には「古い女」と貶し、ヒステリカのビーム砲で致命傷を負わせ、殺害している。
- 『V』では、展開次第ではサリアに邪魔をされて彼女の殺害に失敗し、決戦では罵声を浴びせられる。
- アンジュ
- 自ら計画達成に必要な彼女を手中に収めようとしていたが、自分の洗脳を乗り越えられた為、彼女にさらなる執着を示す。
- 一方、アンジュからは「滅絶に値する敵」として認識されている。
- モモカ・荻野目
- ホムンクルスでありながら自分の意思を貫いた姿勢には、素直に感心している。おそらく、打算も欲望もなく率直に称賛した唯一の相手。
- サリア
- アンジュに撃墜された後に救い、部下にする。
- 最終的には捨て駒にした事で離反される。異次元での戦いでは攻撃してきた彼女のクレオパトラ(&テオドーラ)を操りつつ再び配下に引き込もうとするが「もう誰の支配も受けない」というサリアの決意でクレオパトラの能力を引き出した事で反撃され、完全に決別された。
- エルシャ
- 虐殺で死んだ子供を蘇生する奇跡を見せて部下にしていた。
- 『V』では子供達が本当は蘇生などされておらず、エンブリヲの力で生きているように見せかけられていた事が判明。当然彼女の怒りを買った。
- クリス
- 死にかけていたところを救い部下にし、「唯一の友達」という形で自分に依存させる。サリアと同様、捨て駒にした事を機に離反される。『V』では最終決戦で罵声を浴びせられる。
- ヒルダ、ロザリー
- 原作では特に絡まないが、『V』ではテオドーラに乗り換えた彼女と戦わせるとヒルダを誘惑しようとする。が、当然ながら一蹴される。最終決戦ではロザリーにも罵声を浴びせられる。
- ちなみにヒルダとの戦闘前会話では髪のことを論われて静かにキレる描写があるが、どうやら例の髪型にはこだわりがある模様。
- ターニャ、イルマ
- 彼女たちを捕獲した後、篭絡し部下にする。最終的にはドラゴンに特攻させ自身が逃亡するための捨て駒にした。『V』では彼女らが撃墜された際助けを求めた所へ面と向かって切り捨てている。
- ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
- 自分の理想を曲解し、勝手にアルゼナルへの虐殺行為を指揮した彼を粛清する。
- シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
- 『V』では対アンジュの人質にするが、効果は無かった。
- リィザ・ランドッグ
- ジュリオに取り入り、シルヴィアを瀕死に追い込んだ所でエンブリヲに捕らわれ、拷問された末に情報を漏らしてしまう事になった。その後はシルヴィアのペットにされ、殺されかけた彼女からは、憂さ晴らしで鞭打ちをされる日々を送っていた。
- タスク
- 「旧人類の生き残り」と見下しており、彼からしても両親を始め多くの仲間達の命を奪った仇敵。アンジュとの関係を知った時は殺意を剥き出した。最終的に彼に引導を渡される事になった。
- サラマンディーネ
- 彼女やその同胞達にとって偉大な始祖であるアウラを奪っただけでなく、自らの欲望を満たす為の道具にしている事から、当然敵視されている。
- 各国首脳陣
- ジュリオと同じく、始祖皇国連合を構成する国家の元首達。最終的には彼らも見限る。SRW未登場。
- ナオミ
- PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』(SRW未参戦)の主人公。ルートによっては、彼女の影響を受けて(良い意味で)変化する。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ミネバ・ラオ・ザビ、ベルナデット・ブリエット、ベラ・ロナ
- 『V』通常ルートでは彼女達も花嫁候補として拉致しているが、当然の如く拒絶されている。
- ロード・ジブリール
- 『V』では彼を拾い上げ部下とするが、ジュリオ同様自分の目的を都合良く解釈する彼を見限り抹殺する。人間性は同レベルだが、ジュリオに比べれば暴走と言うような行動は起こさなかった。
- また、何の因果か原作で彼を葬った人物と声が同じである。
- カガリ・ユラ・アスハ、マリナ・イスマイール
- 『V』では彼女達を罠にかけ、自分の妾とするため拉致する。
- 不幸中の幸いというべきかアンジュがされたような感覚の操作などの辱めは受けなかったようだが、その紳士の皮を被った醜悪な人間性は2人から当然の如く拒絶された。
- ラクス・クライン
- 『V』は彼女にも目を付け拉致する。一方、困難ルートではラクスだけを拉致している。中の人が同じあの男つながりだろうか?
- なお、ラクスを手籠めにしようとした背景には、「古の民から別れたコーディネイターの姫を自分に跪かせたい」という極めて下劣な思惑があり、当人からはそれを見透かされ、「最低な人間」と、最も解かり易い形で評価された。
- 実は、ラクスはエンブリヲを破るための「永遠語り」の歌を代々受け継いでおり、本来なら最優先で始末しなければならない抹殺対象だったのだが、それを知らなかったため、アンジュに執着している間にまんまと逃げられるという大ポカをやらかしてしまう。
- 結果、時空の狭間から追い出されてしまう事態となり憎悪を剥き出しにして対峙するが、その孤独な境遇から「可哀想な人」と哀れみを送られてしまい、罵倒されるよりも屈辱的な言葉にさらに激高する事になる。
- イオリア・シュヘンベルグ
- 『V』ではかつて彼を同士に誘っているが拒絶されている。どこまでも利己的な欲望と快楽を追求するエンブリヲは、イオリアから見れば最も唾棄すべき人間であっただろう事は想像に難くない。
- 後に彼はエンブリヲも知らなかった世界の真実に辿り着いていた事が判明する。
- リボンズ・アルマーク
- 『V』では直接関わる場面は無いが、かつてエンブリヲを一時的にとはいえ出し抜いた数少ない人物である。
- ムウ・ラ・フラガ
- 『X-Ω』にて、自身の趣味について彼に批判される。
リアル系
- レナード・テスタロッサ
- 『V』では彼の能力や目的に目を付け、協力関係を築くが、互いに見下しあっている。最終的に同士討ちによって命を落とす事になった。
- ソフィア
- 『V』ではエンブリヲの非道な所業の数々を見た結果、自分自身の行動に恐怖を覚えてしまうほど自省する事になり、最終的にはレナード同様改心するに至る。
- ゲイツ
- 『V』では西暦世界ルート第37話にて、アンジュを捕らえるための刺客としてアルゼナルに彼を差し向ける。アンジュ確保のための刺客に任命されたことを彼からは喜ばれていたが、当のエンブリヲは彼を捨て駒としか見なしておらず、彼の下品さを侮蔑している。
- 千鳥かなめ
- 『V』困難ルートでは彼女のウィスパードの能力により、自身の不死身の秘密を見破られてしまう。
- 北辰
- 『V』の困難ルートでは火星の後継者の壊滅後、残党共々彼も配下に迎える。
- 真田志郎
- 『V』の通常ルートでは自身の不死身の秘密を彼に見破られることになる。
- 伊東真也
- 『V』では彼の心の闇に浸け込み、真ドラゴンの在り処を聞き出す。ちなみに、声が同じ。
- 森雪、ミスマル・ユリカ、テレサ・テスタロッサ
- 『V』通常ルートでは彼女たちも花嫁候補として拉致している。
スーパー系
- ハーデス神
- 『V』ではかつての敵対者。まだエンブリヲが宇宙世紀世界の科学者だった3000年前にハーデス率いるミケーネ帝国が地上に現れたため、エンブリヲは彼らに対抗するための兵器としてラグナメイルを作り出した。
- 最終的にミケーネはゼウス神によって封じられる事になるが、今度は生き残った人類同士がラグナメイルで戦争を続けたために文明は崩壊。エンブリヲはこの世界と人類を見限ることになる。
- 宇宙世紀世界に未練がなくなった今でも、エンブリヲは彼らオリュンポスの神々を「悪魔」と呼び憎悪している。
- 兜甲児
- 『V』では時空融合のためにマジンガーZEROとEVA初号機を利用したことで、彼から強い怒りを抱かれる。
- ボス
- 『X-Ω』にて、彼のフンドシ姿を見たことでそそくさと退散した。
- ブロッケン伯爵
- 『X-Ω』イベントにて、彼に協力する。
- 早乙女博士
- 『V』ではドラグニウム=ゲッター線の研究者同士繋がりがあり、彼を蘇生させ真ドラゴンを奪取させる事で地球艦隊・天駆の出航妨害を企てるが、逆に彼に真ドラゴンの完成に利用された挙句、彼から「科学者を名乗る資格無し」「ゲッター線の真髄を永遠に理解できない」と突きつけられ、大人気無く激昂することに。
- コーウェン、スティンガー
- 『V』では早乙女博士同様、ドラグニウム=ゲッター線の研究者として彼等を蘇らせた。一方で、彼らインベーダーを「下品」と蔑んでいる。
- 吉永サリー
- 『V』通常ルートでは彼女も花嫁候補として拉致している。
- 雷張ジョー、ウォルフガング、カトリーヌ・ビトン、ショーグン・ミフネ
- 『V』ではエグゼブの意向で彼らを宇宙世紀世界へと転移させ、第8の使徒迎撃の対応に追われる自軍部隊と交戦するように仕向ける。
- パープル
- 『V』ではアンジュの処刑に彼を紹介する。
- エグゼブ
- 『V』では彼とも結託し、時空融合によって三つの地球の滅亡を企てる。
- ブラックノワール
- 西暦世界はエンブリヲがやって来た時点で彼(彼女)の力で歪められており、その存在に気付かないまま世界に干渉した事で、彼(彼女)のゲームに引きずり込まれる。死後、彼(彼女)からは「自分の掌の上で遊んでいただけだった」と嘲笑されてしまう事に(結局は同類でしかなかったが)。
バンプレストオリジナル
名(迷)台詞
- 「どうしようもないな」
「本当に、どうしようもない」 - 第12話より、国家元首達の会談を聞きながら、本を閉じて自分の席に向かいつつ発言。後述の台詞から察すると「与えられる物だけを求め、リスクを負う事をしない」というホムンクルス達の堕落振りを呆れた発言だったと思われる。
- 「選択肢は2つ。1.『ドラゴンに全面降伏する』」
「2.『ドラゴンを全滅させる』」
「だから……、3.『世界を作り直す』」
「全部壊してリセットする…害虫を殺し、土を入れ替え、正常な世界に」 - 国家元首達に提案したドラゴンへの対処の提案。ちなみに、3つ目の提案に対しジュリオは「素晴らしい!」と共感していた事からジュリオは「世界からノーマを殲滅させる」事がエンブリヲの目的だと思っていた様子。
- 「大切なものは失ってから気付く…いつの時代も変わらない真理だ」
「全く酷い事をする。こんなことを許した覚えは無いんだが」
「君のお兄さんだよ、この虐殺を命じたのは」 - 第13話より。射殺され、さらに火炎放射で黒焦げにされたノーマの遺体を見ながら。突如アンジュの前に現れてアルゼナル襲撃の元凶がジュリオである事を知らせる。
- 「アンジュ、君は美しい。君の怒りは純粋で白く、何よりも熱い。理不尽や不条理に立ち向かい焼き尽くす炎のように。気高く美しい炎。つまらないものを燃やしてその炎を汚してはいけない。だから…私がやろう。君の罪は私が背負う」
- 同話。怒りを滾らせ兄ジュリオを殺そうとするアンジュだったが寸前でエンブリヲが介入。止められる。直後、「永久語り」を唄い、ヒステリカのディスコード・フェイザーを発動させジュリオを消し飛ばしてしまった。
- 「ノーマは本当に解放されたがっているのかな? 確かにマナを使えない彼女達の場所はこの世界には無い。だが、代わりにドラゴンと戦う役割が与えられている。居場所や役割を与えられればそれだけで人は満足し安心できるものだ。自分で考えて自分で生きる。それは人間にとって大変な苦痛だからね」
- 第19話。アンジュと対面した際にノーマたちの境遇を評して。
- 「君の破壊衝動は不安から来ているのだね。奪われ、騙され、裏切られ続けてきた。どこへ行くのかもわからない」
「だから恐れて牙を剥く。私が解放してあげよう。その不安から」
「愛情、安心、友情、信頼、居場所。望むものを何でも与えてあげよう。だから…全てを捨てて私を受け入れたまえ。身に着けているモノも、全てな…」 - 同上。アンジュの性格を分析、催眠術をかける。なお、劇中におけるアンジュの動向を見ているとこの指摘もあながち間違いとも言い切れない。
- 「強いな…君は。私を信じていいんだよ?」
「いい子だ…黄金の髪に炎の瞳、薄紅色の唇に吸い付くような肌、ハリのある豊かな胸と、桜色の…」
「美しい…ヴィーナスやアフロディーテも君には敵わない…」 - 同上。エンブリヲの術中に嵌り一糸纏わぬ姿となったアンジュを評して。直後アンジュと唇を重ねるが、噛まれてしまい催眠が解けると共に反抗的な目を向けられる。
- 「…ドラマティック!!」
「私は、君と出会うために生きてきたのかもしれない…この千年を…」 - 直後の反応。この場面を覗き見ていたサリアはショックで身を震わせている。
- 絶対的支配者であり続けた彼にとっては自分に服従せず対等の目線で語りかけてくれる女性の思いというものは、それが例え敵意であっても焦がれるものであったのかも知れないが、視聴者からは実はドMなのではないかと思われており、『V』においても通常時にダメージを受けた際の戦闘台詞として採用されている。
- 「では率直に言わせてもらおう。君を妻に迎えたい」
- 第20話「神の求魂」にて、アンジュに向けてのプロポーズ。当然ながらアンジュには「はぁ?」と呆れられ、サリアは嫉妬する事となる。
- 「旧世界の人間たちは野蛮で好戦的でね。足りなければ奪い合い、満たされなければ怒る……まるで獣だった。彼らを滅亡から救うには人間を作り変えるしかない。そしてこの世界を創った」
「だが今度は堕落した。与えられる事に慣れ、自ら考えることを放棄したんだ。君も見ただろう、誰かに命じられれば、いとも簡単に差別し虐殺する。彼らの腐った本性を」
「人間は何も変わっていない。本質的には邪悪で愚かなものだ」 - 同上話。世界をアンジュと共に壊すと宣言した後に続いて。これまでの展開を見てきた視聴者からすれば、エンブリヲがそう言いたくなるのも仕方ないと思えるだろう。……そうするよう仕向けた本人が言っても説得力がないが。
- 「ッフフフ、血の気の多い事だ…だが、それでこそ妻にし甲斐があるというもの…」
「さすがの君も、50倍の痛覚には耐えられないか。…ではこれならどうかな?」
「痛覚を全て快感に変換した…アンジュ、君を操る事など簡単なんだよ? これ以上苦しみたくなければ、私の求婚を受ける事だ」 - 同上話。求婚に対してのアンジュの返答はナイフでの刺突であり、テーブルに縫い付けられた挙句首元を刺され殺害されてしまう。…が即座に再登場し、アンジュを拘束。アンジュの痛覚を50倍に引き上げ苦悶の悲鳴を上げさせた。
- さらにその痛覚を今度はすべて快感に変換するという、成人向けゲームのごとき責め苦を実行する。アンジュはその波に呑まれ嬌声を発してしまい、傍にいたモモカも怒りを露にした。
- 「美しい者が苦しみ、虐げられ、絶望する姿は実に楽しい…そろそろ、素直になれたかな?」
- 同上話。皇宮の地下に転移し、アンジュのあらゆる感覚を操作しながら投げかける。ノーマが迫害される姿を楽しんでいた事をさも平然と言ってのける辺り、紳士の皮を被った醜悪な人間性の一端が窺える。
- 「忘れたのかね? この人間たちを作り出したのが誰なのか」
- 第21話。ミスルギ皇宮から脱走するも国民である少女を操りアンジュの前に現れる。その場から車で去るが、直後にモモカを操り上記の台詞を放った。その後も多くの人間を操りアンジュたちを追い詰めていく。
- 「私の新世界を創るのは、強く賢い女達だ」
「だから、君達を選んだ。アンジュも同じ理由だ。…愚かな女に用はない」 - 第22話「Necessary」アバンより。サリアから何故アンジュに拘るのか、自分はもう用済みなのか、と問われて。
- 台詞に合わせて彼がダイヤモンドローズ騎士団の面々と過ごしているシーンが流れるのだが、何故かターニャが裸エプロンで料理を作っている等[4]突っ込み所満載である。そもそもこの台詞自体がサリアの尻を叩きながらの発言である為、尚更言動とのギャップが凄い事に。
- 「誰が諸君らを連れて行くと言ったかね?」
「新しい世界は賢い女達が創る。出来損ないどもは、世界を混沌にした責任を取りたまえ」 - 同上。時空融合を目前にして、国家元首達を用済みとばかりに切り捨てる。
- 「決して穢されることのない美しさ、しなやかな野獣のような気高さ、実に飼い慣らし甲斐がある」
「お前は知るまい、アンジュの乱れる姿を。彼女の生まれたままの姿を…」 - 第24話「明日なき戦い」より。タスクのアーキバスを圧倒しながら悦に浸り、挑発する。しかし…
- 「下らぬホラ話で我が妻を愚弄するか!」
「なんたる卑猥で破廉恥な真似を…! 許さんぞ、我が妻を陵辱するなど! 貴様の存在…全ての宇宙から消し去るッ!!」 - 同話。逆にタスクから既にアンジュと体を重ね愛し合った事をカミングアウトされ激昂する。アンジュを既に自分の物にしているような言い方などに下劣な本性が見え隠れしている。
- 「君達は私のために時間を稼いでくれたまえ」
「私は花嫁を迎えに行かねばならない。後は頼んだよ、皆」 - 同話。アンジュを拉致する時間を稼ぐべく、ダイヤモンドローズ騎士団をドラゴンの群れの只中に強制転移させ、捨て駒にする。
- 二行目の台詞に至ってはターニャとイルマが喰い殺されるのを尻目に言い放っており、この仕打ちでようやくサリア達も彼の本性に気付くのだった。
- ヒステリカ『成程、こんな手を考えていたとはねぇ』
「さようなら、アレクトラ…古い女に用はないんだ」 - 同話。ジルの策により凍結バレットで氷漬けにされたエンブリヲ。ジルはエンブリヲの捕獲成功の報をアウローラに送るが、突如ヒステリカからエンブリヲの声が響く。
- 刹那、ヒステリカの額の像から放たれたビームがジルの脇腹を貫く。更にそのビームで氷漬けの自身を消滅させ、再出現するエンブリヲ。息も絶え絶えになったジルに一瞥をくれると、二行目の言葉を置き土産に飛び去って行った。
- 「少し昔話をしようか。この島は世界最高の素粒子研究所でね…私はここで多くの物を発見し、生み出した」
「別世界への進出は、新たな大航海時代の幕開けとなる。有人次元観測機『ラグナメイル』…この機体で、別世界への扉を開く計画だった」
「だが、突如発生した局所的インフレーションによりシステムが暴走。この島は時空の狭間に取り残された」
「だが、それこそが全ての始まりだった…ここは、時が止まった世界だったからね。無限の時間を持つ私だけの庭、宇宙で最も安全な場所」
「私はここからラグナメイルを操り、世界への干渉を始めた。戦争を終わらせ、新たな地球を用意し、人間を作り直したんだ。人類を導く調律者としてね」
「残念ながらマナによる高度情報化社会は失敗した…だが、君だけは違った。私に相応しい強く賢い女。イレギュラーから生まれた天使…共に新世界に行こう、アンジュ」 - 第25話アバン。真のアルゼナルで目を覚ましたアンジュの前に現れ、自身の過去を明かす。
- 「美しい…だが…」
「だが君は、汚されてしまった…!あの忌まわしい猿に!」
「浄化しなければね…私の愛で」
アンジュ「この変態ゲス男!偉そうな事言って、結局はヤりたいだけなんでしょ!」
「愛する夫にそんな口のきき方をしてはいけないよ?」 - 第25話「時の彼方へ」より。蹴りかかってきたアンジュの服を眼力で吹き飛ばし、頬を張りながら蔦を操り、アンジュを地面に磔にする。言動といい行動といい、まるで成人向けゲームの黒幕である。
- 「何故、アンジュを抱いた! 女など、現実の世界にいくらでもいる!いくらでも選べたはずだ!」
「私は千年待った…! 私には、アンジュしか居なかったのに!!」 - 同上。タスクとの一騎打ちの際に、刀でタスクの肩を貫きながら。そこには絶対者としての姿はどこにも無く、ただただ女々しいとしか言いようがない。
- ヒステリカ『何故だアンジュ!無限の時間に無限の愛。私に支配される事の何が不満だというのだ!?』
「千年の中から選んでやったというのに!私の愛を理解出来ぬ女など、もはや不要ッ!!」 - 同上。もはや自身を拒絶したアンジュは邪魔な存在でしかなく、用済みと言わんばかりに吐き捨てる。女性に対する偽らざる本音でもあり、醜悪なエゴに満ちた人間性が集約された台詞と言っても過言ではないだろう。当然ながらアンジュからも徹底的に拒絶される事になり……
- ヒステリカ『アァンジュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
アンジュ「私を抱こうなんて、一千万年早いわぁぁぁ――――ッ!!」
ヒステリカ『ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』 - 断末魔。タスクに人間体を一刀両断され、残ったヒステリカも怨嗟と妄執の叫びを上げてヴィルキスに手を伸ばすが、それはアンジュの罵倒により否定され、エンブリヲはアンジュの言葉通り塵に還った。
- 調律者を嘯き、下劣な欲望のままに全てを食い物にしてきた男は因果応報と言うべき末路を迎えるのだった。
- 「今まで私は、調律者としてこの世界を見守っていた。実体を次元の狭間に置いたまま、まるで亡霊のように。新しい世界に私の実体が存在できる可能性は半々だ」
「もしかしたら、永遠に次元の狭間に取り残されてしまうかもしれない」
「私も生きてみたくなったのだよ。そのためなら多少の危険は覚悟の上だ」
「他に方法はない。チャンスは一度きりだ」
「だが、最後に君に叱られて。私は選択を誤っていないことを確信したよ、ナオミ」
「すまない、優しき乙女よ……君と出会えてよかった。ありがとう」 - PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』より。上記のゲーム版の主人公であるナオミとの交流によって、原作本編では考えられないようなきれいなエンブリヲが拝める。[5]
スパロボシリーズの名(迷)台詞
戦闘台詞
通常時
- 「私の楽園に男はいらないな」
「新世界に、男は私一人で十分だよ」 - 男性キャラへの特殊台詞。最終局面で盛大に罵倒されたのも納得の人間性である。
- 「実にドラマティックだ!」
「あぁ…ドラマティック!」 - 被弾時の台詞。下段のものは『V』のキャラクター辞典の一言モードでも聴ける。
- 「我が妻よ、愛する夫が迎えに来たぞ」
「無限の時間をかけて、無限の愛を与えよう、アンジュ」
「共に新世界へ行こう、アンジュ」 - アンジュへの特殊台詞(38話以降)。一段目からすでに妻認定しているあたり相当アレである。
- 「君は戻って来てくれると信じているよ、サリア」
「恥じる事はない、私と供にアンジュを愛そう」
「ロザリー、クリスと二人で可愛がってあげよう」
「クリス、君の友人は私以外にはいないのだよ」
「いけないな、エルシャ。君に怒り顔は似合わない」 - パラメイル第一中隊の面々への特殊台詞。
- 「ヴィヴィアン、ドラグニウムになりに来たのかな?」
- ヴィヴィアンへの特殊台詞。他の中隊のメンバーと違い、ドラグニウムとしか見ていない。
- 「コーディネイター…私の摂理に反する存在か」
「新世界の摂理の中で、ガンダムは潰えるのだよ」 - 『V』での対コーディネイター、対ガンダムタイプ用特殊台詞。わざわざ「摂理」という言葉を用いるのは、彼に似た男が搭乗していた機体の名前からだろうか?
- 「キラ・ヤマト、君は危険な存在だな」
「シン・アスカ、君の悲しみの時間は私が癒そう」
「アスラン・ザラ、君の中の迷いを私は知っている…」 - 『V』での対キラ、シン、アスランに対しての特殊台詞。若干、声優ネタが混ざっているような気がしないでもない。
50話イベント後
- 「貴様達の中に新世界のイブに相応しきものはいない!」
「有象無象の女共など――」 - 『V』での女性相手の特殊戦闘台詞。曲りなりにも丁寧な対応をしていた頃から一転、余裕の無さが如実に表れている。
- 「ヒルダ! なぜ貴様は、私になびかぬ!?」
- 『V』でのヒルダへの特殊台詞(被弾時)。この時点でどこまでもアンジュ一筋なヒルダが他の男になびくわけがない。ましてや彼女が言う所の『クソみたいな男』ならば尚更である。
- 「愛してやった恩を忘れたか、サリア!」
- 『V』でのサリアへの特殊台詞(被弾時)。厚顔無恥もここに極まれり。
- 「ロザリー! 何が貴様を強くした!?」
「あの子供達の下へ送ってやるぞ、エルシャ!」
「お前は一人の筈だ! なぜ戦える、クリス!?」 - 『V』でのロザリー、エルシャ、クリスへの特殊台詞(被弾時)。それぞれ最終決戦で対峙した事が無い面々にも戦闘台詞が用意されている。必聴。
- 「やはりドラゴンは野蛮だ! 処分しなければ!」
- 『V』でのヴィヴィアン、サラマンディーネへの特殊台詞(被弾時)。「お前が言うな」としか言いようがない。
- 「アンジュを汚し、犯した罪…!その生命で償うがいい!」
「貴様だけは…!貴様だけは、何度殺しても足りぬ!」
「私には…!私にはアンジュしかいなかったのに!」 - 『V』でのタスクへの特殊台詞。『V』では例の発言は再現されていないためやや不自然に見えるが、いつか再参戦の時に再現されるのだろうか…?
中断メッセージ
- 「フフフ、私は待っている。たとえ、何百年経とうともね…。だが、君が男性の場合は、その限りではない。それだけは言っておこう」
- 『V』中断メッセージ「エンブリヲの誘い」より。どこぞの王子や伯爵にも通ずるゲスい台詞である。
- 「下らぬホラ話で愚弄するか! 『スーパーロボット大戦』は一人用のはずだ!」
「許さんぞ、我が妻と遊ぶなど! 貴様のセーブデータを全ての宇宙から消し去る!」 - 『V』中断メッセージ「タスクVSエンブリヲ」より。元ネタの原作24話の会話からしてツッコミどころ満載なのだが、改変した結果、余計に大人げない内容となってしまい、アンジュもドン引きしていた。
シナリオデモ
- 「彼らに『神』の名は相応しくないよ。おごり高ぶり、破壊の限りを尽くす欲望の権化には『悪魔』が似合いだ」
- 『V』第38話「地獄の門」より。ミケーネ復活の場に姿を現し、自らの所業を棚に上げて彼等を嘲笑する。この物言いには流石にハーデスも激怒した。
- 「全ては…」
「私の求める新たな世界のため」
「そう、彼女達は…」
「この私に選ばれたのだよ」
「新たな世界を私と創るための女性…」
「そう! 新世界の花嫁となるのだ!!」 - 第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。突如、戦場に現れ各作品のヒロイン達を一斉に拉致。そして、まさかのハーレム宣言に『クロスアンジュ』原作を知るユーザーをも唖然とさせた。
- 一方、第50話困難ルート「決戦の青き星々」では拉致する対象が一人だけになるので台詞が大幅に変更されているが、最後の台詞だけは変わらない。
- 「心配いらないよ、アンジュ。第一夫人は、君だから」
- 第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。自らの破廉恥極まりない野望を明かし、噛みついてくるアンジュに対して言った言葉。誰もそんな心配はしていないが…。
- 「ミネバ・ラオ・ザビ…。その気高き美しさを私は求める…」
「同じく高貴なる者の持つ責任感が生み出す美のベラ・ロナ…」
「それとは別の優しさという美のマリナ・イスマイール…」
「何ものにも従わない不屈なる美のカガリ・ユラ・アスハ…」
「心を落ち着かせてくれる安らぎの美のベルナデット・ブリエット…」
「歌声で戦士達を鼓舞する戦いの美のラクス・クライン…」
「周囲の気持ちを明るくする陽気な美のミスマル・ユリカ…」
「一点のシミもない無垢なる美の吉永サリー…」
「その知性が生み出す美のテレサ・テスタロッサ…」
「そして、愛する事が生み出す美の森雪…」
「おめでとう! 君達は私の花嫁に選ばれたのだよ!」 - 第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。拉致した女性達にそれぞれの賛美を送り花嫁宣言をするエンブリヲ。
- 当然選ばれた本人達にとっては迷惑極まりないものであり、特に「歌声で人を戦わせる」かのような評価をされたラクスにとっては、かなり不名誉なものかもしれない…。
- さらに、攫った大部分の女性が「王女」「姫」「令嬢」という高い社会的身分の人物だったため、「姫マニア」という属性まで新たに加わってしまった。
- ラクス「あなたは…最低の人間です」
「厳しいな、ラクス…。だが、君と私が結ばれる事で古の民の魂も慰められよう」
ラクス「何の想いもこもっていない言葉ですね。あなたという人間そのものです」
「ほう…」
ラクス「あなたが何をしようと私の魂を汚す事は出来ません。 自由と正義の名の下、あなたから訣別した我が父祖達の誇りのためにも私は戦います」
「その抵抗が、どこまで続けられるか、試してやろう」 - 第50話困難ルート「決戦の青き星々」より。
- 「ご苦労だったね、ターニャ。君のビクトリアのエネルギーは私のヒステリカが有効に使わせてもらうよ」
「所詮、君はラグナメイルを動かすための部品のようなものだからね」 - 「好きにすればいいさ、イルマ。君のエイレーネは、そろそろ用済みだ」
「鬱陶しいな。早く消えたまえ」 - 第50話より、ターニャ及びイルマ撃墜時のイベントから。敗北し、助けを求める彼女達を冷淡にも見捨てる。
- 原作での仕打ちも非道極まりないが、面と向かって切り捨てられてしまった分、彼に依存していた当人達にとってはより残酷である。
- 「無駄だ、アンジュ! その歌が宇宙を支配する法則だとしても、それだけでは理を破壊する事は出来ない! 世界を破壊するメロディーはハーモニーから生み出される!足りないのだよ、君達の歌だけでは! 完璧な永遠語りを再現するためのメロディーは、始祖連合国も、竜の民も知りはしない!つまり、私が歌うしかないのだよ!」
- 第50話困難ルート「決戦の青き星々」より。エンブリヲの不死の源を断つべく、「永遠語り」とラグナメイルの共鳴で「時の狭間の世界」の破壊を試みるアンジュ達[6]に対し、彼女達が知るパートだけでは、永遠語りの完全な再現は不可能だと高を括っていたエンブリヲだったが…。
- 「どういう事だ、これは!? 永遠語りが…統一理論のメロディーが完璧なハーモニーを生み出している! 馬鹿な!始祖連合国も竜の民も知らないパートを誰が歌っている!?」
「やめろ、アンジュ!やめろ、ラクス!やめろぉぉぉぉっ!!」
「うわあああああああっ!!」 - 直後、自身を除いて誰も知り得ない筈のパートをラクスが歌い出し、「永遠語り」が完璧なハーモニーを奏で始めた事に驚愕する。最後のパート…古の民が遺した願いは、コーディネイターの歌姫に受け継がれていたのだった。
- 統一理論のメロディーとラグナメイルの共鳴によって時の狭間は崩壊、エンブリヲ達は本体の一人を残して消滅してしまう。
- 「レナード!奴らに身の程というものを教えてやれ!」
レナード「俺に指図するな、クズが」
「何だと!?」 - 第50話より。既に進退窮まったにも関わらず、尚も傲慢な態度を崩さないエンブリヲ。事ここに至り、内心彼への嫌悪を募らせていたレナードからも見限られてしまった。
- これ以降、戦闘時の顔グラフィックが変化し、台詞も醜悪な本性を剥き出しにした余裕のない物へと変わる。
- 「アンジュ! こうなれば、力ずくで君を…!」
アンジュ「何が、こうなれば…よ! 最初から、そうだったじゃない!」
サリア「そうでなければ、人の弱みに付け込むか…!」
エルシャ「人の大切にしているものを盾に取るか…!」
クリス「人を騙すか、じゃない!」
ロザリー「要するにロクでもないやり方しか出来ないって事だな!」
ヴィヴィアン「そこでクイズです! あいつに相応しい名前は何でしょう!」
ヒルダ「史上最悪のクズ野郎!」
サラマンディーネ「存在が許されない最低人間!」
「貴様等は…!」
サリア「エンブリヲ! あなたは神でも、調律者でもない!」orジル[7]「エンブリヲ! お前は神でも、調律者でもない!」
アンジュ「ただの下衆よ!」
「アンジュゥゥゥッ!! 私を愚弄するかぁぁぁぁっ!!」 - 第50話より、『クロスアンジュ』の女性陣との戦闘前会話。徹底的に扱き下ろされており、最後のアンジュのシンプルかつそのまんまな罵声に激昂する。だが、彼への罵詈雑言はこれで終わりではなかった。
- 「だ、駄目だ…! 復活のためのエネルギーが送られてこない!」
アンジュ「終わりだよ、エンブリヲ!」
「アンジュ! この私が選んでやったというのに……!」
ヒルダ「最後の最後まで…!」
サリア「上から目線で…!」
サラマンディーネ「みっともない真似を晒してくれる!」
マオ「この自意識過剰の…!」
リョーコ「カッコつけ野郎が!」
さやか「あなたみたいな男は…!」
ルナマリア「誰かを愛する資格もなければ…!」
ファ「愛される資格もない!」
ルー「そういうわけだから…!」
エル「そのおかしな髪型を…!」
マリーダ「二度と私達に見せるな!」
プル「あっち行け、ヘンタイ!」
プルツー「こっち見るな、ヘンタイ!」
アスカ「消えろ、サイテー男!」
マリ「さっさと爆発しな、クズヤロー!」
レイ「さようなら」
「私の愛を理解できぬ女など…! もはや不要!」 - 同話での撃破時の会話。過去の同類の輩を軽く超える所業の数々をやらかした、まさに正真正銘『下衆の極み』とも言うべき女の敵を前に、ついにアンジュ達のみならず地球艦隊・天駆の女性陣の怒りが爆発し、徹底的に罵詈雑言を浴びせられる。
- そしてこの後原作同様にアンジュの一撃を喰らい、困難ルートだとそのままヒステリカ共々消滅するという最期を迎えた。通常ルートでの末路については後述。
- 「かくなる上は…!」
「あの艦の女達を私の道連れとする!」
「そう! それこそが私との婚礼だ!」 - 困難ルートでの撃破後。
- 「こうなれば、皆殺しだ!私に従わない女達も世界も!」
「来たな、猿め!だが、この施設ごと爆破すれば、女達は無事では済まない!」
「後悔するがいい、アンジュ!お前が私を拒絶した事で、お前の仲間達は大切なものを…」 - 第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。辛うじてヒステリカから脱出し、自身を拒絶したアンジュへの報復として誘拐した女性達ごと施設を爆破しようとするが…?
- 「レナード!貴様はぁぁぁっ!!」
(中略)
「わ、私に従わない者は!全てこうなるのだ!」
タスク「エンブリヲ!父と母と、仲間の無念!今こそ、晴らす!!」
「ぐわあああああっ!!」 - 同話。そこに響く一発の銃声。それはレナードが放ったものだった。怒りのままにレナードに銃弾を叩きこむエンブリヲだったが、人質救出のために駆け付けていたタスクが同士討ちの隙を突く形で斬撃一閃。エンブリヲは最後の古の民の手によって討ち取られたのだった。
- 「それは私の趣味だよ。やはり高貴な女性の肌を衆目に晒すのは気が引けるからね」
「ちなみに彼女が水着でないのも、私の趣味だ」 - 『X-Ω』のイベント「スパクロフェスティバル2」にて、ブロッケン伯爵と共謀して女性陣が水着姿にされる中、アンジュとマリーベルはスーツ姿となっていた事に対してぶっちゃける。
- ムウ「何が趣味だよ。どうせお前のことだから、『楽しみは後にとっておくのだ』とか言い出すんだろ」
「その通りだよ、ムウ・ラ・フラガ。物事には順序があるというわけだ。案ずる事はない。いずれは皆、同じように…」 - 同上。ムウの指摘を受けてさらにぶっちゃけた。とりあえず、お前は何を言っているのか。そしてムウが何故指摘するのか。
搭乗機体・関連機体
- ラグナメイル
- エンブリヲによって製造・保有されていた7機の絶対兵器。
- 中でも、ヒステリカはエンブリヲが操るのだが、コクピットには直接搭乗せず、肩に乗って機体を操っている。
- 実はヒステリカはエンブリヲのもう一つの身体そのものであり、殺害・撃破されてもどちらかが健在であれば不確定世界の同位体と即座に入れ替えるという芸当を可能にしている。
余談
- エンブリヲの名の由来である「embryo」とは「胎芽、胚」を意味する。
- なお、乗機であるヒステリカは「子宮」を意味する。ヒステリーの語源にもなっており、エンブリヲの性格をよく表している。
- 視聴者からのあだ名は「ブリヲ」や「鰤男」、「千年童貞」等々。
- OPにてエンブリヲが振り向くと同時にアンジュの服が脱げる演出があった事から「眼力で(服を)脱がすマン」というあだ名も付けられた。
- 後に催眠術等でアンジュを攻めた際にアンジュの服が脱げた。つまり、本当に眼力で脱がした。
- エンブリヲの異名である「ハイゼンベルクの悪魔」のハイゼンベルクとは、ドイツの理論物理学者ヴェルナー・カール・ハイゼンベルクからきていると思われている。
- ちなみに、ハイゼンベルクは行列力学と不確定性原理によって量子力学に絶大な貢献をした人物である。
- 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』のエンブリヲルートにおいては、時空融合の果てに誕生する新世界に、両方の地球に生きる全ての人々を招き入れる。また、自らは次元の狭間を出て神としての地位も力も全て捨て、新世界にただの人間・一住民として存在することを望むようになるなど、本編での悪行を考えれば有り得ないほど驚きの行動を取る。
脚注
- ↑ 最終決戦でアンジュに吐き捨てた言葉(後述)を聞く限りでは疑わしい面があるのも事実だが。
- ↑ ちなみに艦長であるラクスやテッサ、サブパイロットのユリカも拉致する。故に、彼女達がエンブリヲによって拉致される第50話通常ルート「終わりなき戦い」後半ではエターナル、トゥアハー・デ・ダナン、ナデシコCが撤退する為、戦力的にも地味に厄介である。一方、第50話困難ルート「決戦の青き星々」ではラクス一人のみを拉致。すなわち、エターナルの撤退だけで済む。
- ↑ 戦艦は当て嵌まらないためネェル・アーガマやプトレマイオス2改は通常、困難両ルート共に出撃させても参加しない。
- ↑ 映像ソフトでは普通のエプロン姿に変更されている。
- ↑ なお、このゲームにおける彼自体ナオミが生存した時点で心境に何らかの変化があったようで、敵対するルートでも本編に比べると幾分かマイルドである。
- ↑ ジルの生存フラグが成立していた場合は彼女も加わる。
- ↑ 生存フラグ成立の場合。