NZ-333 α・アジール(アルパ・アジール / Alpha Azieru)
- 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 分類:ニュータイプ専用試作モビルアーマー
- 型式番号:NZ-333
- 全高:108.26m
- 頭頂高:58.4m
- 本体重量:128.6t
- 全備重量:267.4t
- 動力:核融合炉
- ジェネレーター出力:19,830kw
- スラスター推力:2,217,500kg
- センサー有効半径:23,800m
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 開発:ネオ・ジオン軍
- 所属:ネオ・ジオン軍
- 主なパイロット:クェス・パラヤ
ネオ・ジオン軍のサイコミュ対応機動兵器を参考にして開発された、ニュータイプ専用巨大モビルアーマー。
分類は強襲型であり、下半身には、脚部のような形状の2層式のプロペラントタンクと推進器が一体となったシュツルムスラスターユニットを装備し、驚異的な加速性能で戦場に逸早く辿り着き、燃料を使い切ったらデッドウェイトにならないように破棄する事も出来る。Iフィールド発生装置も搭載されていると言われるが、ビーム兵器で損傷している場面もあるために判然としない。
劇中ではクェス・パラヤの乗機となり、多数のジェガンを撃墜するが、アムロ・レイのνガンダムにはギュネイ・ガスのヤクト・ドーガの二人掛かりでも敵わなかった。その後、クェスはアムロを追ったが、ハサウェイ・ノアのジェガンと接触した直後、チェーン・アギのリ・ガズィが放ったグレネードに、ハサウェイのジェガンを庇う形で撃墜される。
なお、小説版『ベルトーチカ・チルドレン』においては、クェスがネオ・ジオンに参加してすぐにこの機体に搭乗しており、最期はアムロとシャアの戦いに割って入ろうとした所に、ハサウェイのジェガンから放たれたビームライフル(カセットではハイパー・バズーカ)によって撃破されている。
登場作品
ゲームでは、とてもではないがグレネードランチャーの一発で沈むような敵ではない。また、原作の設定において特徴付けられている加速性能よりも、高いHPによる耐久力の方が目立つユニットとなっている。
現在自軍で使用できるのは初代とCOMPACTの2作品で、逆シャア勢が味方のDでは残念ながら登場しない。敵としてはクェスだけでなく、ギュネイや逆シャア以外宇宙世紀作品のニュータイプや強化人間も乗っていることがある。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- FC版のみ登場。ラストバタリオンの一員としてクェスが乗り込む。射程の長さと耐久力はトップクラス。
- 第3次スーパーロボット大戦
- クィン・マンサを一回り強くした中ボスクラスのユニット。『Ζ』のロザミア・バダム、『ΖΖ』のイリア・パゾム、『F91』のザビーネ・シャル、オリジナルのDC強化兵が乗る。シナリオ「ゼダンの門」では4機も相手にしなければならない。射程9のファンネルを持つため、リアル系は無理をせずスーパー系で畳みかけるのが吉。耐久力は低い。イリア機は撃墜するとキャラ・スーンの説得が出来なくなってしまうので撃墜してはいけない。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 強化人間用最強の機体。マップ「月の裏側」にてイリアが『第3次』に引き続いて搭乗。さらに『ΖΖ』のギーレン兄弟も乗り込み、イリアと共に登場する。
- マップ「ゲストとインスペクター」でも条件次第でゲーツ・キャパが乗り登場。ロザミアを仲間にする為には予め倒しておく必要がある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 原作と同様でクェスが搭乗。シャア(クワトロ)は中盤味方側にいる為、クェスはグレミーの部下として登場する。耐久力と、ファンネルの威力は健在。さらに移動力が11もある。クェスを説得すると味方ユニットとして運用が可能である。宇宙専用のユニットなので通常は地上では使えないが、ミノフスキークラフトをつければ地上でも活躍できる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 隠しシナリオで原作通りクェスが搭乗。撃墜せず、シャアを倒してもクリアは可能。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 上記と同じくクェスが搭乗。相変わらず強力なユニットで、耐久力とファンネルの威力は健在だが、本作ではヤクト・ドーガの方が強い。COMPACT2同様に撃墜せずにシャアを倒してもクリアは可能なので、無視するのも手。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 1stのシャリア・ブル、ΖΖのイリア・パゾム、ジオン強化兵が搭乗。ビグ・ザムの護衛に4機出現するなど量産されている。回避率が高いユニットで対抗すれば恐れるほどではない。クェスは乗らない(PVでは搭乗)。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- クェスだけじゃなくギュネイも搭乗。命中率と回避率が高く、全体攻撃のファンネルが痛いが、これでも前座。手早く確実に仕留めよう。ハマーンと休戦した場合、ネオ・ジオンとの最終決戦が地球になるので2人ともα・アジールを乗り捨てて(もしくは破壊される)ヤクト・ドーガに乗り換える。ハマーンと休戦を断った場合はネオ・ジオンとの最終決戦が宇宙なので、当然α・アジールにそのまま搭乗。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 終盤も終盤の57話「シャア・アズナブルの真実」にてクェス機として登場。なお、今作のクェスは一時参戦のほか、条件次第で終盤の戦いで味方になるが、残念ながらこの機体は破壊されてしまうため、自軍での使用はできない(味方時のクェスは終始ヤクト・ドーガに搭乗する)。
- HPが74000と高く打たれ強い……ように見えるが、実は直前に戦うギュネイのヤクト・ドーガと比較すると、パイロットの防御で劣り、さらに装甲値も劣る(ヤクトは1600+上げ幅60×4段階で1840、アルパは1500+上げ幅70×4段階で1780)。さらにクェスはギュネイと違い「ガード」がある代わり「底力」を持っていないため、いくら殴ってもガードの分しか硬くならない。サイズ差補正無視があれば、避けない分むしろヤクト・ドーガより戦いやすい。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- ハマーンの護衛に2機登場。ファンネルの射程に穴があるので、そこを攻めよう。100m級の同機がアクシズ内部で使えるのかは永遠の疑問。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- HPは雑魚敵の中でも最高の98000を誇り、出現数も『A』より1機多い3機となっている。一方で屋内マップで戦うにも関わらず地形適正が空B・宇Sという涙目仕様。サイズも手伝って命中・回避とも振るわず、ヤクト・ドーガなどと比べると硬くて面倒なだけに思えるかもしれない。同マップで戦うハマーンのキュベレイ(陸A・宇S)など、本作は折角の地形適正を生かしきれない配置をされる敵ユニットがちらほらいる。
- スーパーロボット大戦R
- 逆シャアルート第4話に登場。原作通りクェスが乗る。ガンダムMk-IIIを入手するためにはチェーンで倒す必要があるが、普通にクリアするだけなら倒さずにパスすることも可能。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 射程6のファンネルと、耐久力の高さから中ボスクラスの能力がある。なお、説得をして成功すると仲間にする事が可能。HDリメイク版でも移動力と素早さは低いが、スーパーロボットを凌駕したHPと防御、高火力のメガ粒子砲、水中戦に対応したファンネルが魅力。
- 新スーパーロボット大戦
- 原作と同様でクェスが搭乗。シナリオ「逆襲のシャア」で対峙する。機体能力はサザビーとほぼ互角。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- 原作と同様でクェスが搭乗。命中率と威力の高いファンネルで苦しめられる。
関連作品
- シャッフルファイト
- ザクバランクロイツ四天王最後の1人にして第5章のステージボス。帝国軍の宇宙要塞ア・バオア・クーを死守するべく反乱軍を迎え撃つ。3桁のHPを誇る上に攻撃力・素早さにも秀でた強敵だが、しっかりと少女の口調で台詞を発する。
- バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法
- かつて機動族が使用した兵器「α・アジールの頭」が登場する。
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ザコ敵として登場する。
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- ネオ・ジオン所属の中ボス。偽のコロニーレーザーを守っていた。
装備・機能
武装・必殺武器
- バルカン砲
- 頭部に4門内蔵。
- 有線サイコミュ式メガアーム砲
- 両肩に有線式の5連装ビーム砲を装備しており、オールレンジ攻撃を仕掛ける。
- メガ粒子砲/ハイメガ粒子砲/拡散メガ粒子砲
- 口部に強力なビーム砲を備える。集束と拡散の切り替えが可能。
- ファンネル
- 腰回りに大型ファンネルを9基装備。ジェネレーターを内蔵しているので実質的な分類はビット。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
機体BGM
- 「颯爽たるシャア」
- 『第4次』のマップ「月の裏側」にて、第三勢力(黄軍)としてゲストと戦闘した際に流れる。
- 『S』では戦闘時にBGMが変わらなくなった為、流れず。
対決・名場面
関連機体
商品情報
余談
- 初期企画の名前は「ネオ・ジオング」。この名前は後にOVA『機動戦士ガンダムUC』で使用された。