レディ・アン
レディ・アン(Lady Une)
OZの総帥トレーズ・クシュリナーダの副官。
眼鏡を着用した凛とした風貌とを持った厳格な軍人。その態度は高圧的で冷酷非道で、トレーズの理想を実現すると言う目的のためなら手段を選ばない。実際トレーズの命に従いリリーナの父親ドーリアン外務次官を暗殺。その後も前線で指揮を取りコロニーを人質に取るなどしてヒイロたちを苦しめる。
ガンダムが宇宙に上がってからは、コロニーを力で支配するのではなく取り込もうというトレーズの考えを実現するため、眼鏡を外した温和な女性の顔でスペースコロニーを懐柔していく。しかしそのために本能的に二重人格者になってしまい。作戦が進むにつれ自分の行動がトレーズの意向と食い違ってきていることに二つの人格の中で葛藤するが、やがてトレーズの意志を真に理解し、囚われたデュオたちの命を救い自らは銃弾を受け意識不明となる。
意識が回復してからは再びトレーズの下に戻り、トレーズ死亡後に世界国家の敗北を宣言。ウイングガンダムゼロとガンダムエピオンの戦いを世界に発信した。
終戦後は政府直轄の諜報機関「プリベンター」を発足し、自ら指揮を取る。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- スーパーロボット大戦F完結編
- 聖女バージョンも登場。後半はNPCになる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 名前のみ登場。コロスの宣戦布告があったことをロンド・ベルに連絡する。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- DVEはあるが、非戦闘キャラである。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- スーパーロボット大戦α外伝
- 原作に準じてプリベンターの幹部として以後のαシリーズに登場する。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 第3次スーパーロボット大戦α
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
- 久々にTV版の姿で登場。宇宙ルート第25話のシナリオエンドデモのある場面で、アムロ及びクワトロとアポリー、ロベルトの4人を発見をしたのはレディである。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- プリベンターの長として、ロンド・ベルと協力している。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- スーパーロボット大戦R
- スーパーロボット大戦D
- 非戦闘キャラ。宇宙シナリオの序盤のみ眼鏡で登場。以後は聖女グラフィック。本人いわく、終盤にウイングガンダムで出撃して撃墜されたらしい。
- スーパーロボット大戦W
- スーパーロボット大戦L
- 新たに設立された国連傘下のロボット部隊LOTUSの設立者にして幹部の一人。メンバーに出動命令を発しているほかビルドベースや光子力研究所などとの折衝や地球連合軍に対する牽制も行っており全編に渡って精力的に活動している。
Scramble Commanderシリーズ
単独作品
パイロットステータスの傾向
能力値
NPCで強化されたエアリーズやトーラスで出撃することが多いが、能力値そのものは高い印象はない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- トレーズ・クシュリナーダ
- 彼の理想を実現することを第一に行動するが、トレーズの目指すものが自分と違っていた時には苦悩する。また時に過激になりすぎることをたしなめられることもあった。
- ルクレツィア・ノイン
- OZ時代は考え方が違いすぎて仲は悪く、レディが言い争いの末に平手打ちを食らわせたり、ノインがトレーズの言葉を借りて皮肉っぽく窘めたこともある。しかしその後二人の目指す道は交わり、プリベンターの一員としてともに戦うようになる。
- ドーリアン外務次官
- 彼を自分たちの目的の為に暗殺する。
- リリーナ・ドーリアン
- 父の敵であるレディの命を狙ったこともあった。その後彼女もレディを平和のために尽力する同志と見なすようになり、和解する。
- トロワ・バートン
- OZの兵士として潜入したトロワのパイロットしての能力を非常に高く評価していた。ガンダムのパイロットの可能性が疑われていた彼を“良い部下”と称し重宝した理由は特に語られていない。
- マリーメイア・クシュリナーダ
- 真偽はともかく、トレーズの娘である彼女を身を呈して救う。戦後は彼女を引き取った。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ
- Aでは彼の部隊入りの為に色々と口利きした。Dでは地球消滅後の彼の行動に感銘を受け、自ら共闘を申し出た。
- ハヤト・コバヤシ
- αシリーズでは部下。
- アムロ・レイ、アポリー・ベイ、ロベルト
- 第2次Z 破界篇の宇宙ルート第25話で、クワトロを含む彼ら4名を発見する。
- リボンズ・アルマーク
- 第2次Z 破界篇では一介の私設秘書官らしからぬ重要任務を託される彼の存在を奇異に感じていた。
- キラ・ヤマト、アスラン・ザラ
- 第2次Z 再世篇中盤では彼等を伴いフロンティア船団へと赴いた。後に彼らとの対話で、自らが推し進める「懐柔策」がトレーズの意に反するものであった事に気付かされる。
リアル系
- レオン・三島
- 第2次Z 再世篇中盤で彼と短時間ながら会談を行なうが、退席の際にレオンからOZの現状について皮肉られる。これを無言で受け止めていたレディであったが…。
スーパー系
名台詞
- 「私も感謝しよう。お陰でトロワという良い部下を得ることができたのだからな」
- トレーズ以外の人間には厳しい言葉をぶつけることの多い、軍人としての彼女がこぼした数少ない感謝の言葉。
- 「兵士としてはな…。だが、人間として厳しく生きたつもりだ!」
- 第25話で、ツバロフの「あなたは甘すぎた」という発言に答えて。
- 「言い訳ならいくらでもできる…。問題はこの暴走を我々だけで止められるかということだ!」
- 『Endless Waltz』にて。
スパロボシリーズの名台詞
- 「あの忌まわしい1年戦争以来宇宙からの脅威にさらされ続けた私たちにとって、いまここで行われている人類同士の戦いは、あまりにも無意味に思えるかもしれません。A.C.196年、戦いの歴史の幕が降ろされようとしています。それがいったいどのような結末を迎えるとしても、私たちはそれをこの目に焼きつけなくてはなりません。たとえ……たとえその結果、人類が地球に住めなくなったとしても……」
「……感じますか、この戦いの悲しさを? 見えますか、この戦いの向こうにある平和が? この戦いは皆さんに、いえ、この地球圏に生きる我々人類すべてに突きつけられた、平和への、新しい時代への問題提議なのです。みなさん、目をそらさないでください、耳をふさがないでください。そして……考えてください。この地球圏に平和をもたらすために、みなさんに、我々に、いったい何ができるのかを」 - 原作のゼロとエピオンの戦闘を放映した際の台詞の64版。シナリオ的にも最終話1つ手前、地球に降下するアクシズを挟んでネオ・ジオンとマーチウィンドの最終決戦(珍しく増援もアクシズから出撃するビグ・ザム3機のみ)となっており、ラストを飾るにふさわしい。νガンダムのアクシズ阻止イベントを起こさないと、この台詞を受けたアークライトの台詞が発生したりする。
- 「マドモアゼル…とはおっしゃっていただけないのかしら?」
- Aでジョルジュ・ド・サンドに「レディ・レディ・アン」と呼ばれて発言。この発言のあと、ジョルジュは彼女のことを「マドモアゼル・レディ」と呼ぶようになる。
- (センシングマインドの存在よりそちらの方が驚きだ……)
- W27話「そして、終わらない明日へ」のIMにて、パピヨンと猿頭寺が恋人同士だと麗雄から聞かされて。わからなくもないが。これに限らず、Wでは何かとコメディ色がちりばめられている。
搭乗機体・関連機体
備考
2012年3月6日に声優の紗ゆり氏が他界された為、今後、SRWをはじめとするゲーム等のメディアに『新機動戦記ガンダムW』関連が登場する場合は代役、もしくはライブラリ使用による措置がとられるものと予想される。