ウイングガンダムゼロ
ウイングガンダムゼロは『新機動戦記ガンダムW』の登場メカ。同作品の後半の主役ロボットである。
ウイングガンダムゼロ | |
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外国語表記 | Wing Gundam 0[1] |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F完結編 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 高性能実験型モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | XXXG-00W0 |
頭頂高 | 16.7m |
重量 | 8.0t |
装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
アビリティレベル |
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開発者 |
ドクターJ プロフェッサーG ドクトルS H教授 老師O |
主なパイロット |
ヒイロ・ユイ ゼクス・マーキス カトル・ラバーバ・ウィナー |
概要
機体概要
OZを出奔したドクターJら5人の技師が、トールギスを基に設計した試作型モビルスーツ。
オペレーション・メテオのガンダム5機の原型(アーキタイプ)であると同時に、背中に翼状のバインダー(二つに展開する)が付いた外見や装備、「機動性を中心にバランスの取れた汎用機」というコンセプトは後にドクターJが設計したウイングガンダムに酷似している。いわば、オリジナル・ウイングガンダムだが、ウイングを初めとしたオペレーション・メテオ用機体が地上用に開発されたのに対し、本機は宇宙戦を主体としており、更に地上でも未調整のまま力を発揮した。
最大の特徴は、機体管制システムとしてあらゆる未来予測を導き出し、それをパイロットに教えるゼロシステムを搭載していることにある。だがこのシステムは暴走の危険性が高く、しかもドクターJが「コロニーの1つや2つは沈む」と述べたような戦闘力を発揮する代物であった。技師たちはその危険性から本機体の開発は設計段階で終了させ、ペーパープランのままにしていた。 その性能はプロペラントと武装と装甲を除いたフレームのみでトールギス以上の性能を持ち、更にトールギスもう1機分以上の装甲と武装追加も可能となっている。
それから十数年後、父親を殺されて怒りに自分を失ったカトル・ラバーバ・ウィナーが、H教授が残していた設計案の1つをウィナー家の財力で完成させてしまったのが、テレビ版のストーリーに登場するウイングガンダムゼロである。
ネオ・バード形態
変形した巡航形態。「ネオ」とついているが、実際はウイングガンダムのバード形態のオリジナル。変形システムも大まかな点では同じ。
ウイングガンダムと同様に腕部がランディングギアになるため、バード形態のまま着陸も可能(総集編の新規映像で確認できる)。
劇中での活躍
本機に搭乗したカトルは、憎しみの心からゼロシステムに取り込まれたまま、ウイングガンダムゼロでOZ宇宙軍やOZを受け入れたコロニーに攻撃を仕掛けていく。
ヒイロ・ユイのメリクリウスと対戦して戦闘不能に追い込むが、トロワ・バートンの捨て身の説得でカトルはゼロシステムから解放。OZに鹵獲され、その力に魅せられたOZの技術仕官トラント・クラークが搭乗した。だが、トラントはゼロシステムの精神負荷に耐え切れず死亡してしまう。こうしてまた宇宙空間に放棄されていたところを、損傷したトールギスを自爆させた際にゼクス・マーキスが乗り換える。放棄されていたのはゼクス抹殺を図ったOZ側の罠だったのだが、仕掛けた爆薬は重装甲の当機体には無意味だったため、OZ側の追手はゼロに乗ったゼクスによって撃破された。そしてサンクキングダムにおいてヒイロのガンダムエピオンと交戦、お互いゼロシステムやシステムエピオンに取り込まれた極限の中の戦いで、両機共に負荷で戦闘続行不能になり引き分けに終わる。そしてヒイロの提案から機体を交換。主人公ヒイロの乗機となって、物語の終盤に活躍することとなる。
この機体には最終的にガンダムパイロット5人が最低1度以上搭乗しており、皆ゼロシステムを経験しているが、最終的にゼロシステムを使いこなせたと言えるのは、同質のシステムを備えたエピオンに搭乗経験のあるヒイロだけであった。
ボンボン版では、最終決戦時にエピオンを含むガンダム6機で6機分のジェネレータを使用しツインバスターライフルを放ちリーブラの破壊に成功している(SRWにおいてはCCにおいてEW版設定の機体で原作とは異なるシチュエーションであるがイベントにて再現されている)。
OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』ではカトキハジメ氏の手によってデザインが刷新され、変形機構を排し、巨大な羽を備えたEW版のウイングガンダムゼロとなったが、漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』ではストーリー展開が変更されている。まずカトルがH教授の設計図を基に建造・搭乗した機体はカトキ氏が大河原邦男氏によるTV版をEW版のプロポーションで再現した「ウイングガンダムプロトゼロ」として登場。TV版同様の経緯で搭乗したトラントがゼロシステムの精神負荷に耐え切れず自爆させてしまうが、頑丈さからフレームは無事だったため、回収したハワード達が当時支援していたゼクスの新たな機体として、それまで搭乗していたトールギスF(フリューゲル)のウイングバインダーなどを移植しEW版ウイングガンダムゼロへと改修、そしてTV版の経緯でヒイロに渡るという展開をたどった。
プロトゼロの外見は先述通りほぼTV版同様で、バード形態への変形も可能である。ウイングバインダー内部にネオバード形態用の副翼が収納されているなどの設定が追加されている。そして漫画版のEW版ゼロも、トラントの自爆で失われたシールドが用意された際に変形システムが復元されている。
搭乗者
2代目主人公機ではあるが、紆余曲折を辿って主人公ヒイロ・ユイの元に来る事となり、操縦できるのは劇中後半となる。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 最初に搭乗。ゼロシステムに取り込まれ、暴走してしまう。
- トラント・クラーク
- ゼロシステムの魅力に取り憑かれるが、システムに耐え切れずに死亡する。
- デュオ・マックスウェル
- トラントの目論見により無理やり乗せられるが、ゼロシステムに耐え切れず自ら降りる。ガンダムパイロットでは唯一ゼロシステムを制御しきれなかった。
- ゼクス・マーキス
- ゼロシステムに翻弄されながらも、同質の機体管制システムを持つガンダムエピオンではシステムを克服する。
- 張五飛
- 未来が見えない五飛にヒイロが貸した。そして彼は倒すべき敵を見つける。初搭乗にもかかわらず、システムに殆ど惑わされることが無かった。
- トロワ・バートン
- 記憶喪失状態で自ら搭乗。ゼロシステムに翻弄されつつも、カトルの説得により記憶を取り戻す。
- ヒイロ・ユイ
- 当初は彼もゼロシステムに翻弄された。しかし同じシステムの「システムエピオン」を搭載したガンダムエピオンの体験から、遂にシステムを克服。彼の倒すべき敵を見出すための機体となった。
登場作品と操縦者
『ガンダムW』はEW版での参戦が多いため、TV版の本機が参戦した回数は意外と少ない。カトルが乗りゼロシステムにより暴走するイベントが用意されていることが多い。αからゼロシステムが特殊能力となったが、原作で本システムを使いこなしたヒイロとゼクス以外のパイロットでも暴走などのデメリットはなく、パイロットの能力が上昇するのみで特に支障なく扱える。以後も基本的にこの様式が採用されている。
過去作ではより強力なウイングガンダムゼロカスタムへのパワーアップが待ち構えているため、本機のまま運用されることは少ない。『D』『第2次Z再世篇』『OE』ではTV版のみでの参戦なので、本機のまま最後まで使用される事になる。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- 初登場作品。終盤シナリオ「悲しみのカトル」で、暴走したカトルが搭乗し敵として出現。途中から現れ、いきなりマップ上のコロニーにMAP兵器ツインバスターライフルを打ちかます。巻き込まれたユニットにも容赦なくダメージが入る。敵となる本機は基本性能こそ味方時のものだが、全項目フル改造・カトルは暴走補正で能力上昇&2回行動解禁済。強力な遠距離攻撃やMAP兵器を喰らわされる前に、アウトレンジ攻撃か必中をかけた必殺武器で確実に仕留めたい。その後の扱いはルートによって変わる。DCルート「翻る叛旗」では本機出現時にヒイロ&トロワが生存していれば戦わないで済むが、どちらかだけでもやられている場合は出現直後に一番近くの自軍ユニットの隣まで直行してMAP兵器ローリングバスターライフルを打ちかますという暴挙をしでかしてくる。同ルートではヒイロ達を仲間にできないが、彼らを守る事がロンド・ベルを守る事にもなる。ポセイダルルート「砂上の楼閣」ではヒイロ&トロワと共に規定ターンまで生存させておく事でヒイロ達の加入フラグを満たせるが、同シナリオでは改造段階がガタ落ちしており非常に脆く、攻略が遅れるとポセイダル軍やヒイロらNPCに撃墜される危険性が高い。
- ポセイダルルートでのみ、以上を含む隠し要素で条件を満たす事でヒイロと共にようやく自軍に参加。ポセイダルとの決戦中に、カトルのサンドロック改と共に駆けつけてくれる。全項目6段階改造済。
- デチューン機に比べバスターライフルの燃費こそ悪化したが、射程が8に伸びた上に攻撃力も大きく上昇。MAP兵器の範囲も大きく拡がり、運動性もガンダムF91と同値にまで大幅に改善。頼もしい攻撃性能を獲得したと言える。
- 搭乗できるパイロットの都合上2回行動が望めないのは残念だが、強化パーツや再動のフォローがあれば遺憾なく暴れさせてやれるだろう。カトルを再度搭乗させ、幸運で資金をジャンジャン稼いでもらうのも良い。
- 選択肢次第でウイングガンダムゼロカスタムに変化する。本作ではカスタム化を選ぶとまさに反則的な強さを得るが、カスタム化が終わるまでは2話もかかり、その間本機とヒイロは出撃できなくなる。カスタム化で使用できるのはわずか3話。ただでさえ使用期間が7話と短いので、性能を取るか使用期間を取るかの選択となる。ボスから雑魚まで難敵揃いなゲストとの戦いが心許なければ迷わずカスタム化させてしまおう。
- 当時ツインバスターライフルは「ツインバスタービームライフル」という名称だった。通常版ツインバスタービームライフルをフル改造すると自機周囲範囲型MAP兵器のツインバスターライフル2が追加される。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 味方ユニットとしては一部のルートでしか使用できない。登場シナリオはわずか3話にすぎないが、原作通り出てくるたびに、カトル(敵)→ミリアルド(味方)→ヒイロ(味方)、とパイロットがころころ変わるのが特徴的。おまけに選択肢次第ではヒイロが乗り込まなくなってしまい(しかもこの選択で熟練度が上がる)、そのままウイングガンダムゼロカスタムに乗り換えてフェードアウトしてしまう。不遇な扱いである。本作品で初めてゼロシステムが特殊能力となった。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版より射程が伸びた。ウイングガンダムから改造を引き継ぐのだが、全体的に能力は上がっているが、HPと装甲が落ちる。ちなみに本作ではウイング、ゼロ、ゼロカスタムの中で本機の状態が最もHPが低い。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『D』以来久々の参戦。今回ゼロシステムの効果が気力変動型であり、最大で格闘・射撃が+16、技量が+40、その他の能力値が+26上昇する非常に強力な効果になっている。弾数制MAP兵器としてローリングバスターライフル(自機中心・P武器)とツインバスターライフル(長射程・直線型)の二種類を併せ持ち、最強武器の「ツインバスターライフル最大出力」の高火力も合わさって全機体の中でもトップクラスの性能を誇る。加速と突撃も使えるため、最大射程も半端ない。
- シナリオ上でも今までの不遇ぶりを挽回するかのように出番が多い。名称の縁からかゼロと対決する話があり、終盤にはゼロシステムの意外な出自が明かされる。特にダブルオーライザーとは「双子の兄弟機」と位置づけられ、見事なクロスオーバーを見せてくれる。
- なお「今回のウイングゼロは弱くない」「歴代でも最強のウイングゼロ」という好意的な声が多い中、ヒイロ役の緑川光氏はこのような評価に対して「ウイングはいつだって最強なんだよ! 今回(再世篇)は強いってなんだよ!」と憤りを感じているとか。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- スパロボでは初めて最後までこの状態で使う事になる。ウイングガンダムが登場しないので、ヒイロは最初からウイングゼロに乗っている。ストーリー上では、トロワが乗って記憶を取り戻したり、五飛に異星人と戦うビジョンを見せたりしている。本作ではHPは決して高くないので、運動性を強化しリアル系として運用するのがいいだろう。地形適応が空・宇宙共にSなのでステージを選ばず能力を発揮できる。パイロットはヒイロでもいいが、カウンターとヒット&アウェイをデフォルトで修得しているゼクスも悪くない(ただしスキルパーツによる射撃の強化が必須)。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- カトルの暴走はイベント中で終始するので戦う事はない。遠距離武器のツインバスターライフルが強力で、本作ではヒイロたちの2回行動も早いので主力で使える。しかしカスタム化のデメリットが無いので早々にウイングガンダムゼロカスタムにされてしまうかも。この頃はまだゼロシステムは特殊能力として扱われていない。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ヒイロが最初から当機に乗って参戦。Ver.1.03パッチで大きく性能が強化されている。このときにローリングバスターライフル(本作では自機中心型のマップ兵器)が移動後使用可能になっている。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- カトルが乗り、中ボスとして初登場。その後ヒイロが乗る事になり、彼の戦闘時における姿となる。本作にはエンドレスワルツは作品自体が参戦していない為、最後までこの姿。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- マシンキャノン
- 胸部上肩側に2門装備。肩のカバーを180度回転させて、露出した4銃身のガトリング砲で射撃する。牽制用途に止まらず通常のガンダニュウム製MSなら一瞬で破壊が可能な威力がある。ゼロシステムの作動中はパイロットの思考のみで使用することもできる。
- 展開方式に問題があったのかEW版では肩パーツのカバーが開いてガトリング砲が出てくる方式に変更されている。TV版でも初期の頃はカバーの展開で使用していた事もあった。
- 『OE』では序盤の肩カバーが開く描写を採用。
- ウイングバルカン
- 背中のブースターに付属している機関砲で、発射するにはブースターを覆うカバーを展開する必要がある。普通に立つと銃口が上を向く都合上、基本的にネオ・バード形態用の武器。ただしMS形態でも発射自体は可能。
- スパロボでもネオ・バード形態用の武器だが、作品によっては付いていない。
- シールド
- 左腕に装着するガンダニュウム合金製のシールド。先端に伸縮機構付きのラムがある。ネオ・バード形態では機首を構成し、バスターライフルを両側に備える。
- シールドの側面に銃口のようなものが1門ずつあり、一部資料ではこれをウイングバルカンとしているものもある。
- ビームサーベル
- 両肩のアーマーに格納されている。ガンダニュウム合金製のMSをも軽々と両断し、ビーム表面の電離層により水分子とビームが分離される為、水中でも使用可能。
- 出力も高く、近接特化型のエピオンとも互角に渡り合える程。エピオンとの決着を付けたのも、ツインバスターライフルではなく、この武器。
- ツインバスターライフル
- ウイングゼロの主武装。二丁のバスターライフルを平行連結したもので、ウイングのバスターライフルが弾数式なのに対し、ツインバスターライフルは機体から直接エネルギーを供給・発射する。その為、機体のエネルギーが続く限り、連続発射が可能だが、同一機であるEW版の設定では機体本体の最大内蔵エネルギーはコロニー破壊3回分とされている他、反動の問題から最大出力では3発までしか発射できないとした資料も存在する。
- バスターライフルの倍以上の破壊力を持つ上に出力を通常のビームライフル程度に調整して連射も可能な柔軟性も持つ。一方、長砲身かつ機体全長近い巨大さの為、通常ビームライフルより取り回しが悪く、相手に絡め取られ使用不能に陥る場面もあった。
- ネオ・バード形態では分割され、シールド部の両側に装備し、主砲として使用可能。
- コミックボンボン版の最終話では「二丁形態」と「機体から直接エネルギーを供給する」これら2つの特性を活かし、ゼロを含む6機のガンダムが、2組ずつに分かれた状態でツインバスターライフルを発射して、リーブラを破壊した。合体攻撃の類ではあるのだが、現在のところ、スパロボでは実装されていない(6機撃ちはそもそもエピオンが最後まで味方側で参戦すること自体がほとんどないので再現できない)。
- なお、この武器は非常に頑丈なようで、メリクリウスのサーベルはおろか、ヴァイエイトのビームキャノンを受けても壊れることはなかった。
- ツインバスターライフル(通常版)
- ツインバスターライフルの出力を通常のビームライフル程度に調整して発射する。
- スパロボでは『第2次Z再世篇』で追加。「ツインバスターライフル」表記でEW版と異なり、二丁のバスターライフルを交互に発射する。
- ツインバスターライフル(最大出力)
- ツインバスターライフルを最大出力で発射する。最大出力では18km程の巨大なシャフトを有するトーラス型スペースコロニーやそれよりも巨大な衛星を破壊可能な威力がある。
- スパロボでのツインバスターライフルは基本的にこれであり、長射程、高威力で燃費も良好な強力な武器として実装されている。「ツインバスターライフル」と表記されるが、過去作品では「ツインバスタービームライフル」と表記されていた。
- 『第2次Z再世篇』では通常版ツインバスターライフルが追加されたため「最大出力」が付いた。カットインはリーブラの破片破壊のシーンと、止めは破壊シーンのラストシーンである。
- MAP兵器版もあり、2本の直線状の射程を持つ。大抵は弾数が3。
- 小説版ではネオ・バード形態で使用し、機首に接続する独自の形態で発射している。
必殺技
- ローリングバスターライフル / ツインバスターライフル2
- 分割した2丁のバスターライフルを両手に持ち、360°方向へ最大出力で発射、射角も変更しながら機体を回転させる。
- ちなみに原作でローリングバスターライフルをしたのは、暴走状態のカトルとウイングゼロ初搭乗時のゼクスで、ヒイロはしていない。
- スパロボでは基本的に全周囲MAP兵器。『F完結編』では「ツインバスターライフル2」という名称。初期は通常版ツインバスターライフルをフル改造する事で追加される武装だった。
- 『F完結編』では「原作終盤でガンダムチームが着用した黒いパイロットスーツによるカットイン」が挿入されるが、後の作品では殆ど普段着姿(ヒイロのタンクトップ等)ばかり披露している事を考えると、きわめて稀少である。
- 『スーパーヒーロー作戦』では、通常撃ち・ローリング撃ち共に「ツインバスターライフル」名義で、それぞれ単体攻撃・全体攻撃となっている。
- なおローリング版は、ヒイロの「任務了解」というボイスと共にライフルを分割し、「破壊する!」というボイスと共に発射するというムービーが入る。
特殊装備
- ゼロシステム
- 膨大な未来予測データをパイロットの脳内に直接リンクすることで、あらゆる戦術行動を最適化させる装置。
- それは時にシステムの域を超越した未来予知とも言える未来を見せる事がある。更に脳内麻薬を直接に出し、能力の強化や痛覚のマヒ等を行う事も可能。
- だが、パイロットに負荷が掛かるシステムなので、場合によってはパイロットが死亡する場合もある。
特殊能力
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動する。
- 変形
- MS形態⇔ネオ・バード形態へと変形できる。
- ゼロシステム
- 『α』から特殊能力として実装。気力が一定以上になるとパイロット能力が強化される。
移動タイプ
サイズ
- M
- Mまたは3
- OE
カスタムボーナス
- 特殊能力『ゼロシステム』の強化
- 第2次Z再世篇
機体BGM
- 「JUST COMMUNICATION」
- 前期OPテーマ。ほぼ全ての作品で採用。
- 「RHYTHM EMOTION」
- 後期OPテーマ。『α』『D』『第2次Z再世篇』で採用。
- 「汝に大義ありや」
- SRWオリジナル曲。『第2次Z再世篇』でカトルが乗っている時はこの曲。
- 「思春期を殺した少年の翼」
- ヒイロのテーマ。『OE』で採用。
対決・名場面
- ゼロと呼ばれたガンダム
- 復讐の鬼となったカトルの手で15年の時を経て開発されたウイングガンダムゼロはウイングガンダムと同じようにバードモード=ネオバードモードで姿を見せた後、OZの資源衛星をツインバスターライフルの一撃で破壊する。その事をトロワから聞かされたドクターグループはオリジナルのガンダムによるものであることを察し、戦慄するのだった。
- 対ヴァイエイト&メリクリウス
- カトルのウイングゼロと相まみえるトロワのヴァイエイトとヒイロのメリクリウス。トロワはカトルの変貌に戸惑い、戦えないのに対し、ヒイロは果敢に戦いを挑むが戦闘不能に追い込まれる。最終的にはトロワの捨て身の行動により、カトルは正気に戻った。
- 対ガンダムデスサイズヘル
- トラントが操縦するウイングゼロはデュオのデスサイズヘルと交戦。パワーでデスサイズヘルを圧倒するもトラントはゼロシステムに翻弄されて死亡する。
- 対アルトロンガンダム
- ウイングゼロを入手したゼクスは五飛に協力を要請する為、ツインバスターライフルを手放し、交渉を試みるが五飛は聞く耳を持たず、一方的に攻撃をしかけてくる。五飛が勝負に勝ったら話を聞くと言った為、ウイングゼロもビームサーベルで応戦。しかし、近接格闘戦に特化しているアルトロン相手ではツインバスターライフルなしでは勝機なしとゼクスは判断し、ライフルを回収するのだがライフルを手にしたと同時にゼロシステムが発動し、ゼクスはシステムに翻弄されてしまう。
- ゼロVSエピオン
- ロームフェラOZの襲撃を受けたサンクキングダムの救援に向かったゼクスであるが間に合わず、サンクキングダム跡地でヒイロが操縦するガンダムエピオンと交戦。互いにゼロシステムに振り回されて引き分けとなった後、ヒイロが半ば強引に機体交換を行い、ウイングゼロはヒイロが操縦するようになる。
- 1クール分である13話かけて、後半主人公機が主人公の愛機になった瞬間だった。
- 強者と弱者
- リーブラ落としの最中、ゼクスのエピオンと最後の一騎打ちを展開。ツインバスターライフルがエピオンのヒートロッドで吹き飛ばされた為、格闘戦の対決となる。世界の大勢が決着しながらもゼクスは1人の戦士として、ヒイロとの決着を図るがヒイロの「未来は見えているはずだ」の一言でエピオンの左腕を切り裂かれて、ウイングゼロが勝利を手にする。尚、エピオンが左腕を損傷したのはウイングガンダムとトールギスで対戦した際にトールギスで起きた時と同じことだったのであのまま戦い続けていた場合の答えだったのかもしれない。
- 最後の勝利者
- 地球に落下するリーブラの破片。大規模構造物であるリーブラを破壊できるのはウイングゼロのみ。エピオンとの戦闘で失ったツインバスターライフルを五飛から受け取って、「任務了解」と狙撃の為、大気圏への突入を敢行する。そして、地球に落下するリーブラの破片をヒイロは「俺は死なない」と劇中で初めて生への渇望を表現し、ツインバスターライフルでリーブラの破片を完全破壊。その爆炎の中からネオバードモードで凱旋したウイングゼロを仲間たちは祝福するのであった。
- 後半主役ガンダムが飛行形態で初登場し、飛行形態で幕を閉じたのはΖガンダムと同じだが、あちらが悪い意味で変わってしまったことを象徴したのに対し、こちらは良い意味で変わったことを象徴したと言える。
スパロボシリーズの名場面
- もう一人の革新者
- 『第2次Z再世篇』第58話黒の騎士団ルート「革新」より。イノベイドとの決戦の最中、ヴェーダを奪還したティエリアがセラフィムのトライアルフィールドを発動、ヴェーダの統制下にあった敵機体を停止させ戦況をひっくり返す事に成功する。
- だが、直後にセラフィムがリボンズ・アルマークの攻撃を受け大破してしまう。その後ヴェーダから直接敵機体を停止させるため、ヒイロはゼロシステムとヴェーダを直結させてプロテクトの解除コードを探る事を試みる。それは情報の奔流によってヒイロ自身の精神を破壊しかねない危険な賭けであった。
- 仲間の反対を押し切ってヴェーダに挑むヒイロ。それを見たリボンズは「人に耐えられるはずがない」と嘲笑するが、対してヒイロはこう言い放つ。「勝手に俺を殺すな」と。そして情報の奔流の中から掴み取ったコードをティエリアに伝え、敵の機体の大半を撤退させる事に成功する。この事はリボンズにアイデンティティが崩壊する程の精神ダメージを与えた。
- その後ヴェーダと一体化したティエリアからウイングガンダムゼロに隠されていた秘密―ゼロシステムがイオリア・シュヘンベルグの遺産であった事、ダブルオーライザーと事実上の兄弟機という事―が明かされる。ヒイロはティエリアから「イオリアの待ち望んだ人類」と認められ、「もう一人の革新者」として最大級の賛辞を贈られることとなった。
関連機体
全てのガンダムの基本であり、5機のガンダムの手本となった機体である。
- トールギス
- 同じ設計者により、ほぼ同じコンセプトの元開発された機体。
- ウイングガンダム
- 本機のデチューン機と言える存在。
- ガンダムデスサイズ、ガンダムヘビーアームズ、ガンダムサンドロック、シェンロンガンダム
- 本機を元に開発された機体ら。それぞれコンセプトが大きく異なる。
- ガンダムエピオン
- ライバル機。ゼロシステムとほぼ同じ「システムエピオン」を搭載している。
- ウイングガンダムゼロ (EW)
- 『EW』世界観における本機に位置する機体。漫画版『敗者たちの栄光』における本機の改修(完成)後の姿である。
スパロボシリーズでの関連機体
- ダブルオーガンダム / ダブルオーライザー
- 『第2次Z再世篇』における事実上の兄弟機。元々ツインドライヴシステム搭載機にゼロシステムを組み込むという計画だったが、その危険性及びソレスタルビーイングの理念がコロニー解放という目的に相反する為、コロニーの五博士が計画から離脱した際に奪取。
- その後ゼロシステムはカトルによってウイングガンダムゼロに搭載され、ダブルオーライザーと共に自軍に参入する事となった。
- 余談だが、ウイングゼロを「W(ウイング→ダブル)ゼロ(→オー)=00」に、ダブルオーを「00=W(ダブル→ウイング)(オー→)ゼロ」に掛けたクロスオーバーでもある。
その他の作品での関連機体
- XFT-W-02 ウィンテッド
- 『サンライズ英雄譚シリーズ』に登場したFT。本機によく似たデザインをしている。2丁のバスターライフルを装備する他、バードモードに変形しての「CSysファイアバード」という必殺技を持つ。
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