第2次スーパーロボット大戦

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第2次スーパーロボット大戦』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「旧シリーズ」の1つ。

第2次スーパーロボット大戦
シリーズ 旧シリーズ
移植版 スーパーロボット大戦コンプリートボックス
第2次スーパーロボット大戦 (ファミコンミニ)
リメイク版 第2次スーパーロボット大戦G
発売日前作 スーパーロボット大戦
発売日次作 第3次スーパーロボット大戦
シリーズ次作 第3次スーパーロボット大戦
開発元 ウィンキーソフト
発売元 バンプレスト
対応機種 ファミリーコンピュータ
プレイステーション
プロデューサー じっぱひとからげ(FC版)
音楽 田中伸一(FC版)
発売日 1991年12月29日(FC版)
1998年4月23日(PS版)
価格 8,200円(FC版)
2,100円(PS版)
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概要

第1作『スーパーロボット大戦』の好評を受けて製作された「スーパーロボット大戦シリーズ」の第2作。

あくまでも「コンパチヒーローシリーズ」の延長線上にあった第1作とは異なり、「メカとパイロットの峻別」「参戦作品の原作再現」「オリジナル敵勢力との戦争という構図」など、ストーリーの側面で今日の原型と言うべき要素が多数取り入れられている。このような点から、本作はシリーズ第2の原点とも言うべき、スパロボを語る上では欠かせない作品である。

第1作の続編ということで本作の名称は「第2次」である。その後本作には直接の続編が制作されることになるが、本作は第1作の続編ではないため、スパロボ「旧シリーズ」では本作が第1作という位置づけである。

戦闘システムと難易度

  • 機体とパイロットが区別されはしたが、ステータス上は人機一体のままであり、パイロットのレベルアップによりユニットステータスも上昇する。
    • 経験値の獲得量は敵とのレベル差によって決まるようになった。
  • HP回復手段の増加。
    • 母艦ユニットが登場。仲間を搭載することで回復が可能になった(FC版ではまだ気力のパラメータが存在しないためデメリットは少ない)。
    • 修理装置を装備した回復役も登場(ただし、FC版では修理装置を使っても経験値は入らないので回復役も戦闘に参加しないとレベルアップ出来ない)。
  • 精神コマンドの使用感が今日のものに近づいた。
  • マップ中のショップで強化パーツ(使い捨てアイテム)を購入可能。
  • 武器の最大所持数は2つ

システム的な面でいえば今日のスパロボで馴染み深いシステムの多くは未登場であり、それらの完成は続編の『第3次スーパーロボット大戦』を待つことになる。本作で特徴的なシステム(特殊能力)と言えば、再攻撃・再反撃(素早さが相手より50以上高いと2回攻撃可能)、及び間接攻撃無効(これを持つユニットに対しては、射程1の武器でしかダメージを与えられない)の2種類。この特殊能力のおかげで素早さの高いνガンダムΖガンダムの戦闘能力は自軍でも群を抜いており、また間接攻撃無効を持つグランゾンはラスボスのヴァルシオンよりずっと強いと評判が高かった。

本作では後の作品にはあまり見られない特殊能力が多い。また前作と同じように射程2以上の間接攻撃ができるユニットも限られており、特に序盤は敵に一方的に間接攻撃を仕掛けられることが多い。

FC版の攻略法としては武器数の少なさゆえ射程の穴があるユニットが多いので、そこを狙うのが一般的。穴がなさそうなユニットでも接近戦の威力や命中が低いなど各ステータス数値を確認すると対策がわかる場合が多く、相手の懐に入り自軍の被害を少なくするという戦法もある。後に発売される『EX』でもこのパターンに近い攻略が通用する。

マップセーブが初搭載された。これにより攻撃が当たるまでリセットを繰り返すというプレイスタイルも生まれた(本作ではFC版のゲッターチームが命中系精神コマンドを所持していないため、お世話になることもある)。

前作でも存在した「説得」は特定のユニット限定となり、中には条件を満たさないと説得できないキャラも登場。ただし、説得で仲間になったキャラは数マップで離脱する事が多く、最終的にプルプルツーの2択となる。基本的に仲間になったユニット全員が出撃するが、そもそも仲間の数が少なめのため、これら離脱するキャラや回復役もうまく活用する必要がある。敵側から自軍へ加入すると味方専用のグラフィックになるユニットがいる(NPC含む)。他のシリーズは左右反転で表示される(本作での反転表示ユニットはエルメス、サイコガンダム、キュベレイMk-II)。

間接攻撃無効などの独特の特殊能力の廃止や、ほとんどのユニットの射程が2以上あるなど、『コンプリートボックス』および移植版の3作の中では素直に難易度が下がったといえる。本作ではまだ全滅プレイができないため、以降のシリーズと同じ感覚ではプレイしづらい。ここも移植版で難易度が下がった理由の一つ。

話題

  • ゲームボーイで『第2次スーパーロボット大戦G』としてリメイクされた。
  • 1999年12月2日には「プレイステーション」移植版が発売(価格:2,000円)。これは『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』に収録された『第2次』の部分のみを分割して発売されたものであり、内容は『コンプリートボックス』とほぼ同一である。
  • スーパーロボット大戦GC』の発売時、ファミコンミニの『第2次スーパーロボット大戦』プレゼントキャンペーンが行われた(こちらはファミコンミニなので、上記のPS移植版とは異なり初代FC版そのままの内容である)。このROMについては非売品かつ抽選で限定2000本のため流通本数が極めて少なく、歴代スパロボの中でも最もレア度が高い一本となっている。
  • 2011年1月26日には上記の単品版がPlayStation Storeのゲームアーカイブスで配信された(価格:800円)。
  • プレイステーション移植版では矢田耕司氏がナレーターとタイトルコールを担当している。
  • スーパーロボット大戦BX』の初回特典としてニンテンドー3DS版が制作された(こちらもFC版を忠実に移植したもの)。ニンテンドーeショップでソフトに付属するダウンロード番号を入力することでダウンロードすることができる。他のバンダイナムコ発売ゲームの特典ソフトは、プレイするのに元のゲームを起動させて特典ソフトの項目を選択する必要があったが、今回は通常のダウンロードソフトと同じ仕様で、3DSのHOMEメニューから直接スタートできる。

登場作品

新規参戦は★の1作品。

他、「劇場版マジンガーシリーズ」や『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の機体が登場する。

聖戦士ダンバイン』の参戦も企画されたが、調整段階でNGとなった[1]。その後『スーパーロボット大戦EX』で初参戦している。

世界観

世界観/旧シリーズを参照。

バンプレストオリジナル

登場人物

魔装機系

マサキ・アンドー
シュウ・シラカワ

DC

ビアン・ゾルダーク

登場メカ

魔装機系

サイバスター
サイバード
グランゾン

DC

ヴァルシオン

用語

DC(ディバイン・クルセイダーズ
ビアン・ゾルダークが設立した秘密結社。
ホワイトベース隊
ホワイトベースを中心に集まったスーパーロボット達の連合軍でのコードネーム。途中で母艦アーガマラー・カイラムになってもホワイトベース隊と呼ばれた。『第3次』で地球連邦軍に編入され、ロンド・ベル隊になる。
ラストバタリオン
DCの精鋭部隊。DCともどもOGシリーズに登場しているが、本作が初出の由緒ある部隊。
DC戦争
後にこの戦乱がこの名で呼ばれることとなった。

ゲーム中データ

分類 記事 備考
全話一覧 全話一覧/第2次
隠し要素 隠し要素/第2次
精神コマンド 精神コマンド/第2次
強化パーツ 強化パーツ/第2次FC FC版
強化パーツ/コンプリートボックス PS版
特殊能力 特殊能力/第2次
特殊技能 特殊技能/第2次
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/第2次

余談

  • 後にスパロボシリーズのプロデューサーを務めることになる寺田貴信氏はスーパーロボット大戦シリーズに関わるきっかけとして「このゲーム(『第2次』)をユーザーとしてプレイし、面白い会社だと思ってバンプレストに入りました」と語っている[2]
  • 一部の名前あり敵パイロットは複数のシナリオで出撃してくるが、前回登場時より低レベルで出撃するシナリオがある。
    • 2話連続して出撃した際にしばしば見られるので、疲労の表現なのかゲームバランス上の調整なのかは不明。
  • 没データがかなり多い、中には今でも日の目を見ることがないのオリジナルユニット、キャラが存在する。

商品情報

プレイステーション

  • 発売日:1999年12月2日

スーパーロボット大戦コンプリートボックス

  • 発売日:1999年6月10日(コンプリートBOX)

ゲームボーイアドバンス

非売品。『スーパーロボット大戦GC』の購入者特典として、ファミコンミニ版が抽選で2000名にプレゼントされた。

詳細は『第2次スーパーロボット大戦 (ファミコンミニ)』の項を参照。

リンク

脚注 

  1. アスペクト『スーパーロボット大戦EX 熱血・幸運・必中ガイド』105頁。
  2. 勁文社『全スーパーロボット大戦シリーズ大百科』36頁。