フォウ・ムラサメ(Four Murasame)
- 登場作品:機動戦士Ζガンダム(劇場版)
- 声優:島津冴子(TV版)、ゆかな(劇場版)
- 本名:不明(キョウ?)
- 種族:地球人(日系)
- 性別:女
- 所属:地球連邦軍(ティターンズ)
- 階級:少尉
- 年齢:16歳
- 生年月日:宇宙世紀0071年6月29日
- 没年月日:宇宙世紀0087年11月3日(劇場版では宇宙世紀0087年6月)
- キャラクターデザイン:安彦良和
ニュータイプ研究機関「ムラサメニュータイプ研究所」で作られた4番目の強化人間。髪の色に合わせた寒色系のルージュが印象的な女性。ムラサメ研に入れられた以前の記憶を失っており、その記憶を取り戻す為、サイコガンダムに乗って戦う。ホンコン・シティでカミーユ・ビダンと出会い、惹かれ合う。キリマンジャロでカミーユと再会した際は再強化を施されていたが、カミーユを思い出して正気を取り戻す。だが、その喜びも束の間、その直後にジェリドのバイアランの攻撃からカミーユを庇って死亡した。
彼女との死別をきっかけにカミーユは精神に異常をきたしていく事となる。
カミーユとの関係、悲劇の最期という点がララァ・スンとかなり似通っている。小説版ではジェリドに刺される直前に脳死を起こしており、それが実際の死因だということになっている。普段から、ゆったりとした服装を好んでいるためか分かり辛いが、かなりのナイスバディである。
劇場版ではカミーユをホンコンから宇宙に送り返したところでベン・ウッダーに銃で撃たれて死亡となった。
TV版のフォウを演じた島津冴子氏は、オーディションではなく富野由悠季監督からの指名によるものでこの役に選ばれた。『戦闘メカ ザブングル』に始まり、『聖戦士ダンバイン』、『重戦機エルガイム』など、80年代当時の富野作品の常連声優でもあったためである。
劇場版のフォウを演じているゆかな氏はこの役に選ばれた時、カミーユを演じる飛田展男氏から「僕があなたを守ります」と言われたことがある。なお、ゆかな氏は元々ロザミア・バダム役のオーディションを受けていたとのこと。
ΖΖの最終回でハマーンとの戦いでピンチとなったジュドーにララァ、プル、カツ、サラと共にジュドーに力を貸す。
なお、彼女自身の素性や「失われた記憶」については、遠藤明範氏による小説作品『機動戦士Ζガンダム フォウ・ストーリー そして、戦士に…』において詳しく語られている。本人が失った過去の記憶によると、かつては素行に問題のある不良少女だったらしく、本当の名前はキョウという名前だったらしい。また、当時は肩の辺りまで髪が伸びていたのだが、錆びた鋏で切って現在の髪形になった。
スパロボシリーズにおいて
シリーズにおける「説得」を象徴するキャラクターといえる。しかし、原作では出会う事の無かったファの存在故にカミーユとの関係は複雑になっている。また、仲間になった後は失ってしまった以前の記憶についてはもう拘っている様子はなく、これから新しい思い出を仲間達といっぱい作っていけばいいという前向きな姿勢になっている。
パイロットとしては、ライバル的存在のファがサポートに特化された能力を有するのとは対照的に、カミーユらトップエースクラスに次ぐ程度の高い戦闘能力が与えられている事が多い。また、精神コマンドは最後に愛や奇跡を覚えるなど、絶望的な状況下でも一発逆転を狙えるようなものを覚える事が多い。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- DCから脱走して来たところを、カミーユらと出会う。サイコガンダムのパイロット。カミーユで説得可能。途中で必ず離脱する。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ルートによってはカミーユと出会わず、説得不可。最後まで使えるようになったが、サイコガンダムは失われる。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 序盤にディジェSE-Rに乗ってNPCとして登場した後、DCの手で洗脳されて敵として登場する。カミーユで説得可能。彼女が仲間にいる場合はカミーユの精神崩壊イベントを回避可能。今回は普通のサイコガンダムだけではなく、ルートによりサイコガンダムMk-IIに乗っている事も。
- スーパーロボット大戦EX
- ラ・ギアスに召喚され、捕まって生け贄にされかける。該当シナリオが第2次OGで再現された際にはレオナ・ガーシュタインがその役割を担当した。また、何故かザクIII改に乗ってくる。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ブリュッセルで暮らしてたらしいが、今度はティターンズに洗脳されてしまう。カミーユで説得可能。説得しなかった場合は戦死する。ロザミア・バダムと二択である以上に、Ex-Sガンダム入手と二択になってしまうのが問題。EDでは、腐敗した連邦軍を内部から改革するべくカミーユと共に軍に残った。
戦力としては二回行動が最初から可能なのが大きいが、カミーユらとともに加わる分岐ルートのチームでは強力なMSが不足しがちなので、彼女を使用する場合はMSをあらかじめ用意しておきたい - スーパーロボット大戦F完結編
- 今回から声が入った。攫われると恒例の洗脳イベントで助からないが、今回はそれを阻止すると宇宙ルートで拾い物のガブスレイで仲間になる。また、今回は仲間にした場合はカミーユの精神崩壊イベントが発生する可能性が出てくる。第3次と条件が反対なので注意。彼女を仲間にし回避したい場合は、シロッコをカミーユ以外で倒した方が良い。カミーユとデートし、ユング・フロイトと出会うイベントがある。奇跡を覚える数少ないキャラでUC系MSに乗り換えできるのでΖΖガンダムとの相性が非常に良い。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「戦場の愛」で説得すると仲間になる。キュベレイMk-II、ヤクト・ドーガ、α・アジールなどのニュータイプ専用機に乗せよう。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 原作終了で既に故人なので、名前だけ出てくる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- サイコガンダムに乗って敵として登場する。彼女と戦うとBGMが「水の星へ愛をこめて」になる。味方にしておくと、カミーユがシロッコを撃墜してイベントが発生しても精神崩壊を阻止できる。数少ない奇跡の習得者の一人で充分主力として使って行ける。何故かカミーユとの信頼補正がないのは気になるところ。なお、以後のαシリーズでは洗脳される事なく味方として登場する。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 奇跡を失い代わりに激励を覚える。今回実用レベルで戦えるMSパイロットが増加しているがフォウの能力値はPS版そのままなためアドバンテージをほぼ失っている。せっかく仲間にしたのに出撃枠に入らずベンチウォーマーで終わってしまうかも…。
- スーパーロボット大戦α外伝
- バルマー戦役終結後、再びティターンズに捕まるのを危惧したのか元ロンド・ベル隊のメンバーにも極秘でルーと共にプリベンターに参加していたという設定。ファとの三角関係による修羅場となるが、ファに「カミーユの心の中にいるのはあなた」と言う。ちなみにGディフェンサーがデフォルトの乗機であり、以降のαシリーズではルーとコンビを組んで行動している。今作ではラグ・ウラロのついで撮りか、戦闘台詞が大幅に新規収録された。サイコガンダム(ブラック・ドール)、サイコガンダムMk-IIとの戦闘台詞がある。EDでは、自分の気持ちに整理をつけるべく想い人であるカミーユから離れ、ルーと共にプリベンターに参加し、火星へと旅立っていった。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ルーと共に火星にきていた。エリカに嫉妬した和泉ナナの相談役を買って出るが、これがかえってピンチを招くことに…。感応を覚えるので、デフォルト乗機のリ・ガズィのまま育てていれば良い。EDでは、カミーユやファと共に戦災復興作業の警護の任務でフィフス・ルナの落ちた地であるラサに向う、コウ達アルビオンクルーを見送っていた。余談だが、本作及び第3次αの彼女は何故かカットインが私服である。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 序盤から登場。使い勝手は第2次αと同じで、イベントとしてはブーステッドマン3人組に自らの過去の境遇から同情を寄せる。全ての戦いが終わった後では、フォン・ブラウンの学校に入学し、ファやカツと共に学生になった。看護関係に進んだファや、ロボット工学の進路を選んだカツと違って、まだ具体的な将来の進路は決めていない。だが、新鮮なキャンパスライフを十分に満喫し人生を謳歌している様子である。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 今回は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のファントムペイン所属で、同じく強化人間であるロザミアや似たような境遇であるステラ達と仲が良かった。セツコ編限定だが何度も自軍と交戦し、条件を満たすと参入する。貴重な覚醒持ちなので、使うなら仲間になった際持ってくるギャプランか、リ・ガズィに乗せてあげよう。なお、ランド編では名前をカミーユから呼ばれるだけで影も形もない。サイコガンダム、デストロイガンダムとの特殊戦闘台詞がある。初めて、最終ボスとの特殊戦闘台詞が入った。また、これまでのスパロボシリーズにおいてカミーユに対する二人称が「あなた」だったのが、今作では「君」に変更されている。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- Z本編では死亡する展開もあったが、後日譚に当たるシナリオにも登場しているため、生存することが正史扱いになったようである。とは言え、仲間に出来ないランドを選択しても何故か生存しているため、その辺の扱いの矛盾がどう解決されたのかは興味深いものがある。なお、C.E.ガンダム版のフォウというべき地位にあるステラが登場させてもらえてないのは一種の贔屓か、今後の展開を踏まえての物なのかは現時点では不明である。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 名前だけ登場。生存しているはずなのだが、Ζガンダムのウェイブライダー突撃で彼女と思しき霊が召喚されている(顔はわからないようになっているが、フォウの服らしきシルエットが見られる)ため、生き霊が召喚されていると言われる事も。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- グリプス戦役後の話なのだがロザミィと共に生存しており、ウォンの元で思考コントロールシステムの実験台、及びデビルガンダムコアとしてのテスト対象として再洗脳を施されてサイコガンダムに乗って登場する。
ロザミィとの二択で味方に。どちらも補助系精神コマンドが豊富なので、決め手は愛か。デンドロビウムに乗せて自爆する凶悪コンボが有名。 - スーパーロボット大戦A PORTABLE
- A移植作なのでテレビ版設定の筈なのだが、声優がゆかな氏に。SC2で劇場版の参戦の関係と言われている。
- スーパーロボット大戦R
- 舞台はΖΖの時代なのに何の説明もなしに生存している。インド地区とミャンマー地区の境界であるチンドウィン川の近くにあるネオ・ジオン出資のニュータイプ研究所にエルピー・プルやプルツーと共に捕らえられていた。中盤から使用可能。ジェガンかガンダムMk-IIIに乗って来る。再動・愛を覚える。使うなら信頼補正がかかるカミーユとセットがよい。また、フロスト兄弟の手引きがあったとはいえ、ニュータイプ研究所の所長のカロン・ラットの目を盗んでガンダムダブルエックスのGコンを盗み出し、ガロード・ランやシャッフル同盟と共に、捕らえられたアムロ、カミーユ、クワトロ、ファ、ジャミル、ティファを救出するイベントがある。
- スーパーロボット大戦D
- 原作終了で故人だが、カミーユでウェイブライダー突撃か、Hi-νガンダムのフィン・ファンネルを使わせると幻影が現れる。また、ストーリー上でもカミーユが度々名前を口にする。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 今回から劇場版設定とのことで、声優がゆかな氏に変更。サイコガンダムに乗り込んでくる。条件を満たすと仲間になる。ちなみに、本作での搭乗機はアムロのお下がりのリック・ディアス。またゆかな氏は本作が声付きスパロボ初参加。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- アレンビーと共にホンコンのウォン麾下の実験部隊として登場。リアル系ルートのみ累計4回の説得で仲間になる。独立軍ルートでは4回目の説得の時カミーユのLVがジェリドより高くないと原作再現で死亡してしまう。ちなみに『海と大地の狭間より』で累計三回目の説得をする際に、スードリが生き残っていると原作通り、スードリに特攻を仕掛けるが、スードリを撃破した後に説得すると、増援として現れたスペシャルズのMSの大群に一機で立ち向かうというイベントが見られる。
- スーパーロボット大戦GC
- 中盤のサブシナリオで加入(隠し要素 (GC)参照)。珍しくリ・ガズィに乗ってくる。また、これまた珍しく敵としての登場が無く、最初から味方としての登場である。ただ、その出自にはやはり影があり、「台頭前に潰されたティターンズによる、強化人間プランの忘れ形見」といった体である。しかしながら、ホワイトベース隊に配属されたのは厄介者扱いからではなく、境遇や年齢の似た者たちが集まっているこの部隊に居るほうが、フォウにとって最適だとイゴール長官が判断したためである。
- スーパーロボット大戦XO
- 概ねGCと同じだが、なんとリ・ガズィにカミーユ搭乗のMk-IIとの合体攻撃が追加。現状最後にTV版準拠のボイスが使われているタイトル。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ステータスは格闘が低いだけで他はエース級のステータスを持っていることが多い。ただ、所持技能がニュータイプでなく強化人間なので、技能の性能に差がある場合は一歩劣る形となる。
精神コマンド
奇跡か愛のどちらか、または両方を所持する場合が多い。そのため、しっかり育てればアムロやカミーユに劣らないアタッカーになることが出来る。
- 第2次
- 根性、直感、必殺、ひらめき、愛
- 第2次(PS版)、第3次(PS版)
- 加速、ひらめき、必中、根性、愛、熱血
- 第2次G
- ひらめき、集中、愛、信頼、熱血、覚醒
- EX
- 加速、愛、ひらめき、必中、熱血、覚醒
- 第4次S
- 集中、ひらめき、熱血、信頼、覚醒、愛
- F完結編、64
- みがわり、ひらめき、集中、愛、魂、奇跡
- リンクバトラー
- ひらめき、集中、みがわり、愛、魂、奇跡
- α
- 集中、ひらめき、信頼、愛、熱血、奇跡
- α外伝
- 集中、ひらめき、信頼、熱血、祝福、愛
- 第2次α、第3次α
- 集中、ひらめき、鉄壁、熱血、感応、愛
- GC(XO)
- 集中、ひらめき、自爆、熱血、再動、愛
- A
- 集中、ひらめき、自爆、熱血、再動、奇跡
- A PORTABLE
- 集中、ひらめき、自爆、熱血、感応、再動
- R
- 集中、ひらめき、自爆、熱血、再動、愛
- Z
- 集中、ひらめき、感応、応援、覚醒
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
人間関係
機動戦士Ζガンダム
ティターンズ・連邦軍
- ブラン・ブルターク
- 原作、Z本編を通じて上官。彼女のような強化人間を作りだす事に嫌悪感を禁じ得ない人物。
- ベン・ウッダー
- 劇場版では彼によって銃殺される。
- ナミカー・コーネル
- 原作では、ムラサメ研究所から同行して来た彼女のインストラクター(スパロボ未登場)。失った彼女の記憶をエサに戦いを強いるが、本当は返すつもりは毛頭なかった。
- ジェリド・メサ
- TV版では彼によって殺される。
- ロザミア・バダム
- 直接の関係はなかったが、彼女とよく比較される強化人間の女性。代表的な搭乗機体も同じくサイコガンダムシリーズである。最終回では、シロッコとの最終決戦において、共にカミーユのΖガンダムに力を貸した。
- ゲーツ・キャパ
- 原作では特に面識はなかったが、F完結編では、月でカミーユとデート中に彼と遭遇し、ただならぬものを感じて怯えた。
- サラ・ザビアロフ
- 原作では、特に面識はないが、最終回で、シロッコとの最終決戦で、彼女と共にカミーユのΖガンダムに力を貸した。ΖΖの最終回においてハマーンとの最終決戦で彼女と共にジュドーに力を貸した。
- ライラ・ミラ・ライラ、レコア・ロンド
- 最終回では、シロッコとの最終決戦で彼女達と共にカミーユのΖガンダムに力を貸した。
エゥーゴ・カラバ
- カミーユ・ビダン
- 互いに惹かれ合う。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- キリマンジャロで出会った際、強化人間である上にサイコガンダムのパイロットという事から彼に射殺されそうになる。また、その後も操られた状態で彼の百式と交戦。カミーユとフォウとの関係に自分とララァと似たものを感じ自分とアムロが経験した過ちをカミーユに味わって欲しくないという思いから何とか彼とフォウを引き離そうと努力する。しかし、そんな彼を嘲笑うかのようにシャアとアムロの眼前でフォウは第二のララァとなってしまった。スパロボシリーズでは上司。
- アムロ・レイ
- 原作では、最初に会った時ホンコンで交戦したガンダムMk-IIのパイロットだと思っていた。以後も、キリマンジャロ基地での交戦などカミーユと共に戦う彼と幾度となく刃を交える。カミーユとフォウとの関係に、自分とララァと似たものを感じていたのか悲劇をなんとか回避させようと奮闘するが、その思いも空しく自分とシャアの眼前で七年前の悲劇が繰り返されてしまった。スパロボでは、上司となる事が多い。
- ブライト・ノア
- 原作では一度も会っていないが、スパロボでは上司。なお、TV版でフォウの声を当てた島津氏がブライト役の鈴置氏にゾッコンメロメロだったのは有名な話。
- ファ・ユイリィ
- 原作では一度も会ってはいないが、スパロボシリーズでは大抵三角関係に陥る。
- エマ・シーン
- 最終回では、シロッコとの最終決戦で、彼女と共にカミーユのΖガンダムに力を貸した。スパロボでは上官。
- ハヤト・コバヤシ
- 原作では、彼の指揮するアウドムラと幾度となく交戦。第2次α以降のαシリーズではプリベンターの上司。
- カツ・コバヤシ
- 原作では特に面識はないが、最終回で、シロッコとの最終決戦で彼と共にカミーユのΖガンダムに力を貸した。またΖΖの最終回においてもハマーンとの最終決戦で共にジュドーに力を貸した。
アクシズ
機動戦士ガンダムΖΖ
- ジュドー・アーシタ
- 原作では面識はないが、ZZの最終回のハマーンとの最終決戦において彼に力を貸した。スパロボでは、生存している事が多いのでカミーユ同様、自分と同じ強化人間であるプルやプルツーを助け出した弟のような存在として、頼もしく思っている。
- エルピー・プル
- ΖΖの最終回において、ハマーンとの最終決戦で彼女と共にジュドーに力を貸した。
- ララァ・スン
- 原作の時点で、既に故人であるため関わりはないが、ΖΖの最終回においてハマーンとの最終決戦で彼女と共にジュドーに力を貸した。また、アムロとシャアはフォウに彼女と似たようなものを感じていた。このほか、GC・XOではフォウが自軍に配属された際、彼女の持つ力の危険性を危惧するクワトロに対し、「彼女に戦いを強制する力は、今はほとんど感じられません」と意見し、フォウが精神制御などから脱していることを伝えるなど、間接的にフォウを助けている。
その他
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- ドズル・ザビ
- 第2次では上司でDCから逃亡したフォウの追っ手。第3次では洗脳されたフォウを出撃させる。
- ルー・ルカ
- αシリーズではコンビを組む事が多い。
- ウッソ・エヴィン
- スパロボでは、仲間でありニュータイプとして頼りにしている弟のような存在。
- カテジナ・ルース
- α外伝では、ギンガナムのターンX攻撃から、ウッソを庇って死んでいった(皮肉にも、原作において自分やプルと同じような死に方)彼女を痛ましく思っていた。
アナザーガンダムシリーズ
- シャッフル同盟(ドモン・カッシュ、チボデー・クロケット、ジョルジュ・ド・サンド、サイ・サイシー、アルゴ・ガルスキー)
- Rでは、MSに乗ったフロスト兄弟に殺されそうになった時、ガロードと共に潜入してきた彼らに救出される。
- レイン・ミカムラ
- Aでは、香港でカミーユに助けられた後に、彼女とイネスの介抱を受ける。
- ウォン・ユンファ
- Aでは彼に操られてしまう。
- ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、張五飛
- 第2次α以降のαシリーズにおける、プリベンターの仲間達。カトルとは、α外伝で未来世界の北アメリア大陸北西部に飛ばされた際、彼と行動を共にしていた。
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン、レディ・アン、サリィ・ポォ
- 第2次α以降のαシリーズにおける、プリベンターの上司。
- ガロード・ラン
- Rでは、カロン所長の目を盗んで、奪ったGコンをガンダムダブルエックスに乗った彼に渡した。
- ティファ・アディール
- α外伝では、ガロードと共にフロスト兄弟に追われていた彼女が発したSOSの意思をカミーユやルーと共に感じ取っていた。
- キッド・サルサミル
- α外伝では、GXごと家出したガロードに対して愚痴っていた彼に、彼はすぐに帰ってくると諭した。また、この事からティファみたいな事を言うので、彼からニュータイプなんじゃないかと疑われていた。(事実、似たようなものなのだが)
- カリス・ノーティラス
- α外伝では、彼に自分と同じ境遇に同情していた。違うのは、フォウは記憶をエサに仕方なく強化人間にされたのに対して、彼は力を求めて自ら人工ニュータイプになったと言う事である。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト、オルバ・フロスト)
- RではNT研に捕らえられていた際、彼らにわざと逃がされた。しかし、ニュータイプの力を持っているという事から彼らから憎悪され、始末されそうになる。
- カロン・ラット
- Rでは、彼女が所長を務めるニュータイプ研究所にプルやプルツーと共に囚われていた。しかし、フロスト兄弟の策謀による手引きで脱出し、彼女が保管していたDXのGコンを盗み出す。
- ルチル・リリアント
- α外伝では、Lシステムが発動した際、システムの中枢に取り込まれた彼女の苦痛の意思を感じ取って理解した。
ガンダムSEEDシリーズ
- ミリアリア・ハウ
- 第3次αでは何かと彼女を気遣っていた。
- ディアッカ・エルスマン
- 第3次αではルーやエルと共に彼とミリアリアの仲を応援していた。
- シン・アスカ
- カミーユと共に香港で彼に出会っており、後にZEUTHに加わった際には、彼にステラの言葉を伝える。同時に、その時精神的に辛いものがあったシンの事を心配していた。
- ステラ・ルーシェ
- SC2とZにて共演。似たような境遇を持つためか、Zでは親友同士。
- スティング・オークレー、アウル・ニーダ
- SC2やZではステラと同じく同僚。Zではカミーユとのデートのお膳立てまでしてくれる。後に調整に次ぐ調整のせいで精神崩壊したスティングの変わり果てた姿を心から悲しむ。
リアルロボット系
- イネス・フレサンジュ
- Aでは、香港でカミーユに助けられた後に彼女とレインの介抱を受ける。
スーパーロボット系
長浜ロマンロボシリーズ
- 葵豹馬、浪花十三、西川大作、南原ちずる、北小介、ロペット
- α外伝では、未来世界の北アメリア大陸北西部に飛ばされた際、彼らと行動を共にしていた。
- 竜崎一矢
- 第2次αではルーと共に、彼の許へダイモスの操縦ユニットであるトライパー75Sを送り届ける任務に就いていた。
- 和泉ナナ
- 第2次αにおいて共演。一矢に昔から好意を寄せながらも、エリカが一矢と愛し合う事になった故にエリカに憎しみを抱いてしまった彼女を自らの境遇もあって窘める。
その他のスーパー系
- 巴武蔵
- 第2次αで、恐竜帝国との最終決戦において、彼が帝王ゴールをはじめとする恐竜帝国の軍勢をブラックゲッターの腹からゲッター炉を抉り出し、ゲッターエネルギーを暴走させて道連れにし、壮絶な最期を遂げた時には、涙を堪えきれず悲しみに暮れていた。
- 破嵐万丈
- Zでは命の恩人。
- ロス・イゴール
- GC・XOでは、カミーユではなくレビル将軍の後を継いで連邦のトップになった彼に、本格的に活動する前のティターンズから救出される。また、その境遇や年齢を考慮して、彼女をホワイトベース隊に所属させるよう計らってもいる。
- ユング・フロイト
- F完結編ではカミーユとのデート中に彼女と遭遇。スタイル抜群な彼女と自分を比べて、しょぼくれてしまう。だが、フォウも自覚していないだけで十分グラマーなプロポーションをしている。
- 天空侍斗牙
- Zでは、香港で交戦した際、戦意を喪失して撤退しようとしたところを暴走した彼によってトドメを刺されかける。
- 紅エイジ
- Zでは、香港で暴走した斗牙によってトドメを刺されそうになった時、彼の咄嗟の機転と行動によって九死に一生を得る。また、生きてカミーユと再会した時には自分の事のように喜んでくれた。
名台詞
- 「モビルスーツの出撃後はわたくしの自由にやらせてもらいたいのです」
「人の指図では動けないのです。わたくし」 - スードリのベン・ウッダーに初めて会った台詞がこれ。命令系統が重視される軍隊でしかも16歳の小娘にこんな事を言われれば、ウッダーでなくても上官として不快感にならない方がおかしい。しかし、作中この彼女の信念(?)は死ぬまで貫き通される事となる。ナミカーの指図には渋々従っている様子はあったが、それは記憶が欲しいからである。ウッダーは当初、これはフォウが相当の自信家であると思っていたのだが、後に度重なる失敗においてそれは単に彼女の我侭だったことに気付く。
- 「ふふ…。自分の名前、嫌いなのね?」
- カミーユを「優しい名前」と言ったところ機嫌を損ねられて。自分と同じコンプレックスを持つ者を見つけて相当嬉しかったのだろう。
- 「その言い方、二度とするな!!」
- 奔放な行動に敬遠された護衛の兵に「ナンバーフォウ」と皮肉られ、ブチきれて引っ叩いた後の台詞。このあたりは、カミーユと非常に似ている。
- 「出てきたのなら、さっさと撃破してくれればいいものを!」
- 第20話で、カミーユのガンダムMk-IIと対峙した時の台詞。この時にもうフォウは薄々記憶は返ってこないと悟っていたのか、カミーユに撃墜される事を望んでいたのかもしれない。こんな事を口走らずにはいられないフォウは、実に可哀想で嘆かわしい…。
- 「…カミーユって名前、今でも嫌い?」
- カミーユから彼の生い立ちについて聞き、彼に名前のことについてもう一度聞く。劇場版ではニュアンスが変わって「今は好き?」と訊く。
- 「お互いの居場所に戻りましょう。ここはあなたにはふさわしくないわ!」
- 前述の台詞の後、カミーユが自分の名前が好きという返事を受け、しばし彼を抱擁した後突如銃を向けて。自分はコンプレックスを乗り越えたカミーユにとってふさわしくないという事を悟ってしまったのだろう。この後彼女はカミーユをサイコガンダムのコクピットから締め出し、命がけでカミーユを宇宙に帰そうとする。
- 「カミーユ、これでもう、忘れないで済むということ…」
- サイコガンダムのコクピットからカミーユを追い出した後、ヘルメットをつけながら呟いた独白。自分が犠牲になってでも、カミーユを宇宙へ帰そうと悲壮な決意した。そして、そうする事によって、もう記憶をいじられる事もなくカミーユをずっと忘れずに済むという事に繋がるのであろう…。
- 「カミーユ、宇宙へ!…サヨナラ……」
- ウッダーに撃たれた肩を抑えながら、サイコガンダムのコクピットの中からスードリのブースターに乗ったカミーユのMk-IIを見て、呟いた台詞。この時の彼女には、傷つきながらも愛した人を見送ろうという、聖母の如く慈愛に満ちた気高い姿があった。この直後、フォウはサイコガンダム諸共、スードリの爆炎の中へ消えていく…。
- 「わかっている。コクピットでのテストは楽だ」
- 第35話のキリマンジャロ基地で、宇宙からクワトロと共に降りてきたカミーユと再会した時に、カミーユに「フォウ? フォウじゃないか!」と呼びかけられた時に返した台詞。この時のフォウはカミーユを認識しておらず、更なる強化処置を施され、以前より精神的な不安定さが酷くなり、二重人格化していた。第20話の頃とは、あまりの変わりようにカミーユは愕然とする…何とも悲しい再会であり、2人とも非常に不憫である…
- 「カミーユ、悲しまないで。これであたしは、いつでもあなたに会えるわ。本当にあなたの中へ入ることが出来るんだから…」
- TV版のみの最期の台詞。
スパロボシリーズの名台詞
TV版
戦闘台詞
- 「V2ガンダムの光の翼で!」
- α及びα外伝で、フォウをV2ガンダムに乗せて、「光の翼」(マップ兵器バージョン)を使用した時の台詞。島津冴子氏の音声で収録されている。ウッソ以外に光の翼(通常またはマップ兵器)を使用した時に専用の台詞が出てくるのは、彼女やウッソの他にアムロ、カミーユ、クワトロ、ルーがいる。
旧シリーズ
- 「ええ…カミーユとアムロさんにたすけてもらって…」
- EXで生け贄にされていた所を助けられた時の発言。助けたメンバーにはファもいるのだが…
- 「…グラマーな人だったね。あたしなんか足元にも及ばないわ…」
- F完結編より。カミーユとのデート中にユングと遭遇して、スタイル抜群な彼女と自分を比べてしょぼくれてしまって。
αシリーズ
- (カミーユ…)
(あなたの心の中にいるのは…やっぱり、ファなの…?) - α外伝において、反乱を起こしたマリーメイア・クシュリナーダを筆頭とするマリーメイア軍の軍勢勢力の強化を阻止するべく、月へ向う際、月のマオ・インダストリーでイージス計画の手伝いをしているファの事を考えているカミーユに対して心の中で呟いた台詞。せっかく念願が叶い、恋のライバル(?)であるファがいなくなり、大好きなカミーユと一緒にいられて自分は幸せをかみ締めているのに、それに対して愛するの男の心は自分ではなく幼馴染の事ばかり考えていた。これを機に、次第にフォウはカミーユの側にいるべきなのは、自分ではないと悟り始める。切ない恋模様である。
- (あ、あたしには…わかる。これはシステムに取り込まれてしまった人の悲鳴…!)
(それでもなお、わずかに意識を残した人の苦痛…!) - α外伝にて、ローレライの海で発動したLシステムの中枢にされたルチルの苦痛の波動を感じ取って苦しんでいた。かつて、自分もサイコガンダムに操られた経験があったため、いち早く真相を把握したのである。
- 「…心配はいらないわ、ファ。カミーユの心の中にいるのは多分…あなただと思うから…」
- α外伝より。ロザミィの一件が元でカミーユとファの関係が相当ギクシャクしてしまった際、それまで複雑な三角関係もあって意図的にファを避けていたフォウがカミーユへの恩義とその真意とともにファに言った言葉。本作でファは事あるごとに、ジェラシーを爆発させカミーユに辛く当たっていたが、本当に心中複雑だったのはフォウの方であった。結果的にはフォウが身を引いた形になる。
- 「そんなことないわ、カミーユ…。そんなことない…」
「私やプルツーはあなたやジュドーがいてくれたから助かったのよ…」 - α外伝にて、カシムに更なる強化を施され心を消されてしまい、戦闘マシンと化したロザミィを自らの手で撃って彼女を葬り、悲しみに暮れるカミーユにかけた言葉。原作で言う「ニュータイプも、強化人間も、結局何もできないのさ」「できることといったら、人殺しだけみたいだな」と無力さを嘆いた後に続く。確かにニュータイプとしては何も出来なかったが、一人の人間として彼女達を救い出そうとしたカミーユやジュドーの勇気と優しさがあったからこそ、フォウやプルツーが生きてここにいるのも紛れもない事実なのだ。もし本編でもフォウが生きていて、このように彼にフォローしていたら、カミーユも精神崩壊を起こさなかったのではないかと思うと感慨深いものを感じずにはいられない。
- 「プルツー…言わないで」
「口に出したら…あたし達も彼に会えなくなってしまったことを認めなくてはならないから…」 - 第2次αにて、恐竜帝国との最終決戦の後、武蔵生存フラグが未成立だった場合の台詞。クマゾーが比瑪に武蔵が何処へ行ったのかしつこく聞き、もしかして自分の母と同じところへ逝ってしまったんじゃないかと感付きはじめた彼を、プルツーが真相を話そうとした時に彼女を諌めた。バルマー戦役の頃から、長い間共に戦ってきたちょっとおっちょこちょいな掛け替えのない仲間が、もう二度と自分たちのもとに帰ってこない事を、フォウも受け入れられずにいた。ちなみにこの時の彼女の顔グラフィックは泣き顔で描かれていた。
- 「落ち着いて、カミーユ。あなたがクワトロ大尉のことで敏感になっているのはわかるわ。でも…」
- 第2次αで、ネオ・ジオンによる星の屑作戦で、地球に落下しようとしている奪われたフィフス・ルナを止めるべく、出動している途中でカミーユが、シャアが近くにいると感じ、いきり立つカミーユを抑えようとした諫言。しかし、そんなフォウ自身もカミーユの師匠でもあり第二の父でも兄でもあり、共に戦ってくれた人が、敵に回った事には困惑を隠しきれずにいた…
- 「セレーナ…ずっと苦しんでいたのね…」
「αナンバーズの中で戦うことであのスペクトラや仮面の部隊に対する憎しみが薄れていくことに…」 - 第3次αのセレーナルートでセレーナが意識不明の重体になった後の台詞。
- 「こうするしか彼を解放する方法はなかったの…」
- 第3次αにて、クロト死亡後、彼ら生体CPUとかつての自分の境遇を重ね、同情と共に呟いた台詞。
劇場版
Scramble Commanderシリーズ
Zシリーズ
余談
- 旧作ではやけに顔グラフィックが似てなかったり不美人である事が多かった(旧シリーズ、任天堂携帯機シリーズ等)。サイズの小さいドットでは彼女の美貌を再現しづらいのだろうか……。
- オンエア時、北爪宏幸作による彼女のオールヌードポスターを付録にした『月刊ニュータイプ』は大反響を呼び、品切れ店続出だったという。