ファング・ザン・ビシアスは「魔装機神シリーズ」の登場人物。
ファング・ザン・ビシアス | |
---|---|
外国語表記 | Fang Xan Vicias |
登場作品 | |
声優 | 中村悠一 |
デザイン |
河野さち子 渡邉亘(リデザイン) |
初登場SRW | 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | ラ・ギアス人 |
性別 | 男 |
年齢 |
|
職業 | 戦士 |
所属 | 神聖ラングラン王国・近衛騎士団 → バゴニア軍 → アンティラス隊(セニア機関) |
役職 | 近衛騎士 → アンティラス隊情報部諜報員 |
概要
『神聖ラングラン王国』の戦士グッデン・ザン・ビシアスとその妻スラニスとの間に生まれた男性。
黒髪に赤いメッシュが入ったかのような地毛が特徴的(赤毛の母親、黒髪の父親の遺伝)。流派は神祇無窮流で剣皇ゼオルート・ザン・ゼノサキスの弟子。温和で感情の起伏に乏しいラ・ギアス人の中で例外的にプラーナ(気)が高く正魔装機のテストパイロットを務めていた。「どんな機体でも乗りこなして見せる」と豪語するとおり、敵としても味方としても幾度となく乗り換えた機体の全てを使いこなしている。ちなみに彼は大地系以外の全ての属性の魔装機に乗ったことがある(現時点で全ての属性の魔装機に乗ったことがある操者はロドニーのみ)。
本編の15年前(新暦4944年頃)に両親が事故で相次いでこの世を去ったことで、幸せな少年時代と決別。バゴニアにあった母系の実家は、祖母が投資詐欺の被害者になった影響でファングを引き取れず、そのままラングランに国籍を置き続けることになったようだ。ラングラン近衛騎士団入団までにどのような過程を踏んだのかは明かされていない。生き方の規範として騎士道を理想に掲げており、現在はラングランの第一王女セニアにその忠誠を捧げる。
幼少期、郷土で行われた少年剣術大会で優勝をおさめるなど、年端もいかぬ子供の頃から既に非凡な存在であった。若手剣士の登竜門である『ビエンド杯』剣術大会にも出場し決勝戦でムデカ・ラーベンスを破った後、決勝戦も制して優勝杯を手にしている。学業も優秀だったと自ら申告している。15歳の成人後、文武に優れた者しか選別されないと言われるラングラン近衛騎士団に入団を果たしている事から、この自己申告を疑う必要はない。
このように、弟弟子にあたるマサキ・アンドーと違って文武両道を体現した好青年であるが、PCなどの電子機器の操作は不得手。一時期、彼が着用していた右目のモニターグラス(某スカウターらしきもの。データの表示機能はあれど未確認物体の解析機能は無し)はその欠点を補うためのものだったのかもしれない(この装置は後にアンティラスショップの限定販売グッズとして商品化される)。なお、魔装機操縦は操作の比重が操者の心と思念にかかっているため、OSなどの仕組みに明るくないファングでも自在に扱える。
他の短所として、武骨でプライドが高く思い込みの激しい部分を挙げられており、当初は地上人を嫌っていた。しかし実力を認めた相手にはわりと気さくに接する一面を持つ。作中、ゼオルートからは「照れ屋」、マサキからは「頭に血が上ると何するかわからない」と評され、マサキのその発言を聞いたリューネに言わせれば「(マサキとは)似た者同士」。
その性格から漫画『DRAGON BALL』におけるベジータ的な存在としてファンに認識されている。
登場作品と役柄
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第一章では近衛騎士団の一人として何度かマサキと関わる。第二章からはフェイルの復讐を遂げるためにバゴニアの傭兵としてマサキの前に立ちふさがる(ちなみに春秋戦争の間はフェイル軍に参加していた)。設定を忠実に再現してプラーナの値はラ・ギアス人の中ではトップクラス。仲間にする条件が若干面倒だが、それに見合うだけの活躍を見せてくれる。彼との賭け試合が分岐条件となっているため重要人物であることにかわりはない。乗ってくるジェイファーも非常に優秀。苦悩を乗り越えて道を選び取るファングだけに、最後に「友情」を覚えるのが彼らしい。なお、基本的に乗り換えがない作品にも関わらず、前述の通りこれでもかというくらい機体を乗り換える。彼の自称通り、どの魔装機に乗っていても総じて強いので、安心して任せられる。第一章ではガルガード→ラストールと乗り換えたので勘違いしがちだが、第二章ではどのルートを通ろうが仲間になったときにはジェイファーに乗る。ジノが仲間にならなかったからといってラストールには乗らないので注意。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- PSP版で音声台詞の追加。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- ストーリー中盤でロドニーが政治家になったことで空席となったギオラストの操者となり、ザッシュと共にアンティラス隊に合流する。合流してからはセニアの作ったセニア機関の一員として活躍する。登場が遅いのでスキルの育成には苦労する。能力は高いのだが、ギオラストが柔らかいのが難点で、結果、後方から「ハイパーレールキャノン」を撃つ役割が無難。問題は、初登場シナリオにおいて無改造のギオラストでエランと対決させられるせいで、弱い印象が付いてしまうこと。
- 前作から最長でも2ヶ月程度しか経っていないことを考えると、ファングは前作のテューディルート準拠の設定と思われる(邪神ルートでは旅に出ているはずのため)。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 第一弾PVにて登場。服装が変更され、遂にバンダナとモニターグラスを外した(心境の変化にともない「錬功」も消失)。今回は新型機であるギオリアスに搭乗。序盤から合流する頼りになる兄貴分として描かれる…が、中断メッセージではキャラが完全にぶっ壊れており普段のストイックさは見る影もない。そこはセニアの言うとおり「ファングっぽいモノ」と思うことにしておこう(その発言の後名前欄も「ファングっぽいモノ」になるので)。
- バゴニアルートでは実質的な主人公として活躍し、乗機のギオリアスもギオリアス・ロイへと強化される。他にも、必殺技習得イベントもあるなどまさにスパロボの主人公キャラ同然と言える。また、セニアとの関係も水面下ながら多少進展する(セニアの認識はまだ浅いが)。トゥルーエンドの条件にもなっているので、きっちり育てていこう。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- ギオリアス・ロイで戦う姿が公開されている。
パイロットステータス
能力値
格闘と射撃のどちらもそつなくこなせる。神祇無窮流を高度に修めた人間の特徴として回避力も高い。
精神コマンド
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 根性、ひらめき、熱血、加速、気合、友情
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 集中、ド根性、気合、錬功、熱血、自由選択
- 「ひらめき」を習得しないので、ボス級に戦闘を挑むのに警戒を必要とする。
- 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 集中、ド根性、直感、突破、魂、自由選択
- 「直感」「魂」をデフォルトで習得する。
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「終わりなき戦い」
- 魔装機神シリーズの味方汎用戦闘BGM。
- 「孤高の牙」
- 『3』で追加された専用BGM。ストリングスを前面に出したラテン系の曲だが、ファングらしいクールな曲調となっている。『3』と『F』で若干メロディラインが異なる。
人間関係
- マサキ・アンドー
- 弟弟子で自他共に認める良きライバル。マサキを誤解から裏切ってしまったことには最後まで罪悪感を持っていたが、裏切り行為を気にしないマサキに対して、完敗を認めるEDがある。EDでは前述以外には心を強くするために修行に出るものもあり、自分に厳しい性格であることがわかる。
- 魔装機神IIではその確執が既に解決しているため、気心の知れた友人といっていいくらい仲が良い様子を見せている。マサキのライバル陣の中では、腹に一物があり続けるシュウと作品を超えないと打ち解けない上に最後まで皮肉屋のスタンスを崩さないエランと比べると、からっとしたライバル関係である。
- リューネ・ゾルダーク
- 直接の絡みはほとんどないが、IIのある場面で、リューネが自分用に調整して使っていたトレーニングマシンをそのまま使おうとして脱臼しかけてしまったことがマサキの口から語られている。
- シュウ・シラカワ
- 師ゼオルートの仇なのだが、作中2人が会話することは全くない。ただしIIでの戦闘台詞では、シュウに不信感を抱いている旨を明らかにする。
神聖ラングラン王国
- グッデン・ザン・ビシアス
- 父親。魔装機神IIIの15年前に起きた事故で妻とともに他界している。
- スラニス
- 母親。赤毛の女性。聡明な人間だったらしく、練金学士としてラングランの王室アカデミーが管理する実験島でグラギオスの実験に関与していた。事故死したといわれているが、その真偽は不明。
- フェイルロード・グラン・ビルセイア
- 主君。彼に対する忠誠が皮肉にもファングを暴走させることに。ちなみにゲーム中、2人が会話する場面は実は存在しない。
- ゼオルート・ザン・ゼノサキス
- 師匠。ゼノサキス東宗家の当主。ファングが尊敬している人物。
- エラン・ザン・ゼノサキス
- ゼノサキス南宗家の当主。IIでは初登場時に彼と対峙し、新旧ライバル対決となる。ファングはエランの素性をある程度知っているようであり、「ゼノサキス一族の面汚し」と痛罵していた。
アンティラス隊
- ホワン・ヤンロン
- 御前試合で色々な要因が重ねってだが彼を破っている(正確にはマサキとファングが御前試合までに出会っていなければ負けるが、ルート的なうま味が非常に乏しいため、大概は破ることになる)。魔装機神操者をラ・ギアス人のファングがBクラス魔装機で破ったのは、金星と言えるだろう。
- プレシア・ゼノサキス
- ゼオルートの娘。ファングはプレシアが戦場に出ていることを知らなかったため、彼女がディアブロに乗っていたことに驚く。
- セニア・グラニア・ビルセイア
- 主君の妹。マサキ達と合流した際にアゲイド+の解体を彼女に依頼する。また、リメイク版ではすき焼きパーティーの時に「もっと愛想良くするように」と彼女に言われている。魔装機神IIではなんと彼女の使いっ走りと化してしまった(ファング自身は「忠臣」と言い張っているが)。彼女に対して想いを寄せていると取れる描写もあるが、単に忠誠の延長なのかそうでないのかは明言されていない。IIIでは、一応セニアも好意とは言えないまでも気になっている様子が見れる。
- レベッカ・ターナー
- 恋愛に対して耳ざとく、しかも口が軽いため、セニアへの想いを気付かれた場合の対策として、口止め料代わりの酒を用意している。速攻でバレて切り札を早々に切ることになるが。
- ツレイン・ザン・レカニバン
- 過去の経緯もあってか彼からは懐疑的に見られており、魔装機神IIIのバゴニアルートでは誤解から彼に殴られる一幕もあったが、後に和解し彼にアドバイスを贈っている。
- ガエン
- IIの戦闘デモにて対決…しているのはいいのだが、実のところ、この2人がゲーム中に対決することはない。そのため、「ファング役の中村悠一対ガエン役の杉田智和というネタ」と受け取ったプレイヤーもいる。(中村悠一と杉田智和は親友として知られている)。更に某格闘ゲームネタでもあると思われる(その格闘ゲームの主人公の声優を杉田氏が、ラスボスの声優を中村氏が担当している為)。
- メフィル・ザニア・ボーラング、ギド・ゼーホーファー
- 同じセニア機関のメンバー。メフィルは近衛騎士団の先輩後輩の関係でもある(同時に在籍した時期があるかは微妙だが)。
バゴニア連邦共和国
- アニリス
- 祖母。優しい人物でよく詐欺にあっていたらしい。
- ジノ・バレンシア
- 剣聖シュメルの弟子。バゴニア軍からアンティラス隊に転向した軍人。ジノが仲間になるルートではエンディングでバゴニアに帰還した彼を見送れなかったことを悔やむ場面がある。一方で、ファングが仲間にならないルートでは復讐心を諫めるジノに対して全く聞く耳を持っていなかったりする。
- シュメル・ヒュール
- ゼオルートの好敵手。直接会話することはなく面識があるかは不明だが、尊敬する師匠の好敵手ゆえか敬意を抱いている様子が伺え、ルートによっては彼がゼツに無残な姿にされたことに激怒して単身ゼツに戦いを挑む。
- ゼツ・ラアス・ブラギオ
- 宿敵。シュメルを無残な姿にしたこと等に強い恨みを抱き、ルートによっては単身戦いに挑む。ルート次第でファングが「よくも俺をたばかってくれたな」と発言し、ゼツが「騙される貴様が悪い」と言っているため、(おそらくフェイル関連のことで)マサキ達への憎しみを煽ったと思われる。
- ズラム・バスラム
- バゴニア軍に在籍していた時の所属部隊『エル・バドレル』の隊長。当時のファングは復讐に囚われていたため積極的な交流は持たなかったとのことだが、『III』で再開した時には過去を気にするファングをむしろ気遣っていた。ファング自身はズラムの寛容さに感謝と後ろめたさを覚えている。
- コーデック・テクリナク
- バゴニア軍に在籍していた時の所属部隊『エル・バドレル』での同僚。ズラムとは正反対に過去の事を執拗に衝いてくる言葉にはかなり堪えていた。
- ガレオス・アインバル
- バゴニア軍に在籍していた時の所属部隊『エル・バドレル』の副隊長。他のメンバー同様交流は無かったが、ガレオスはガレオスなりに気をかけていた。
- サンナ・ゲインズ
- バゴニア軍に在籍していた時の所属部隊『エル・バドレル』の副隊長。在籍当時は副隊長では無かったため時の流れを実感していた。
- ジャンナ・マウリシオ
- バゴニア軍に在籍していた時の所属部隊『エル・バドレル』での同僚。彼女たち密偵部の監視と捜査を受けており、ともに行動していたためか再会した時は気軽に声をかけてくれた。
傭兵
- ルビッカ・ハッキネン
- 彼のような人物が召喚されたこともあってか、当初は地上人が魔装機に乗ることに否定的だった。
反アンティラス隊
- ムデカ・ラーベンス
- バゴニア出身の青年。現在は反アンティラス隊に所属。かつて剣術大会でファングに負けたことを根に持ち、ファングを付け狙うが、当のファングは彼のことを全く覚えていなかった。しかし、あまりのしつこさにファングも辟易してかつての自分の行動を反省することになった。なお、このときの大会(ビエンド杯)はファングが制している。
ヴォルクルス教団
- ワッシャー・ニールカン
- 母方の祖父(スラニスの父親)にしてヴォルクルス教団の司教。創造神グラギオスの力でファングの両親と祖母を蘇らせようとするが……。
- ベルガ・メンフィス
- ヴォルクルス教団の司祭。バゴニアルートでは彼に引導を渡す。
名台詞
戦闘台詞
- 「頂門の一針、戒めの霧」
- 「頂門の一針」は、ギオラストのバーニングダイブ使用時にもみせる前置きのひとつ。意味は「頭の上に針を刺すように、人の急所を押さえて戒めること」(広辞苑)とある。なお、ジノも戒めの霧を使用時に「頂門の一針、戒めの霧」と発する。
- 「斬れぬものを斬る虚空の刃……」
- 虚空斬の前置きのひとつ。
- 「一切は虚空に在り。一切は虚空を蔽う……神祇無窮流奥義! 真・虚空斬!」
「神祇無窮流と不易久遠流の相伝奥義……真・虚空斬! これを垣間見た者は必ず倒れる!」 - 真・虚空斬の前置き。
- 「常住死身にて、事を為すべきなり……」
「我が剣はおのれを滅し、悪を断つ!」 - いずれも魔装機神IIでの虚空斬・葉隠使用時の台詞。まさかの悪を断つ剣である。
- また、「常住死身」という言葉は、江戸時代に書かれた武士道の指南書「葉隠」からの引用。
- 「この機体で敗北は許されないんでな」
- 虚空斬・葉隠のトドメ演出用の台詞。かつて師範が搭乗していたからであると考えられる。
- 「元近衛騎士団の実力を侮るなよ!」
- 幽眇剣・蛟のトドメ演出用の台詞。
- 「貴様……その機体をどこで手に入れた……! なぜ貴様がその機体に乗っている! 答えろ、エラン!」
- 対エラン用の戦闘台詞。ゼルヴォイドに心当たりがあるようにも見える台詞だが、ファングは初登場時にゼルヴォイドを「黒いサイバスター」と認識している。
- 他にもファングはエランの振る舞いに激怒しているので、ゼルヴォイドで勝手気儘に振る舞うエランの行動をマサキに対する侮辱と受け取ったのかもしれない。
- 「人は皆いつか死ぬ……だからこそ……人は生きる!」
「それこそが、本当の命の輝きだ!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「さらばだぁぁぁ!!」
「ワッシャァァァーーーーー!!」
「……爺さん……嬉しかったよ」 - ワッシャーを桜花乱心でとどめをさした場合の特殊台詞。
魔装機神シリーズ
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- ファング「師範!!なぜそのような事を!!ラ・ギアスの事は、我々ラ・ギアスの人間が解決すべきです!!地上人など、頼る必要はありません!!」
ゼオルート「しかしねぇ、ファング……」
ファング「大体地上人がそれほどあてになるものでしょうか?あのルビッカがいい例です!彼らを信用するなど……」 - 第一章で「誇りと敵意」を通った場合に聞ける、地上人に対する本音。直後にゼオルートから暴言を謝るよう言われるが聞かなかった。この際に引き合いに出された「ルビッカ」なる者とは後にいやでも会うこととなる。
- 「我ら、ラ・ギアスの人間でも、魔装機を完璧に乗りこなせる……それを今日、証明して見せよう!!」
- 御前試合での台詞。司会の兵士にも心の中で拍手を送られた。
- 「貴様達地上人さえ現れなければ!!貴様達さえ!!」
- 「ファングの真意」におけるマサキとの戦闘前会話。マサキへの負の感情が爆発した台詞である。このファングの憎悪に、マサキも唖然とするしかなかった…。
- 「む……そ、そうか……殿下がお前達と戦ったのは……すべてをお前達にゆだねた……というのだな……」
「う、うおおおおっ!!お、俺は……殿下の御心を理解しなかったばかりか殿下の名を汚していたのか!!」
「くく……何てことだ……」 - 「ファングの真意」にてマサキがフェイルを討ったことの真相を聞いて。フェイルの仇を取るつもりが、逆にフェイルの名を汚していたことにファングは慟哭するが…。
- 「ふ……言ってくれたな。わかった!遅ればせながら……俺も魔装機操者として、お前達とともに戦おう!!」
- 上記の台詞の後マサキからの叱咤激励を受けて。
- 「OK!ま、俺がいれば恐いものナシだぜ」
- 仲間になった際にマサキからジェイファーに乗るよう勧められた際の台詞。マサキの説得で憑き物が取れたためか、以前のファングとは比べ物にならないくらいフランクなセリフである。どんな機体でも乗りこなすという宣言通り、ジェイファーでも安定した活躍を見せる。
- 「殿下……まさか、しばらくの間に、ここまでラングラン政府がわからずやになっているとはな」
- 「ウェンディの苦悩」のシナリオ前デモより魔装機神操者に対して冷淡になったラングラン政府の現状に嘆いて。
- 「ゼツ……貴様には数々のうらみがある……だが、今は、それをあえて捨て……義によって成敗する!!」
- 邪神ルートにおけるゼツとの決着面での台詞。ちなみに、ファングが仲間にならない場合にジェイファーに乗るロザリーはこの場面では逆に「今だけは恨みを果たす一人の女の子に戻る」と対照的な発言をする。
- 「む……そ、そうか……その上で殿下は……」
「で、では、俺のした事はいったい何だったと!? 殿下のカタキを討つつもりが殿下の名を汚していただけだったのか……」
「く……くっそおおおおっ!! 殿下、もうしわけありません!!」 - こちらは「ロザリーの涙」または「復讐は誰のために」でのマサキとの戦闘前会話でフェイルの死の真相を知った時の慟哭。
- 「俺は……俺は……一体何をやっていたんだ……」
- 「ロザリーの涙」または「復讐は誰のために」でマサキとの戦闘後の台詞。フェイルの死の真相を知り放心状態のまま、撤退してしまうが…。
- 「そうか……俺は……憎しみだけに目がくらんで……殿下、もうしわけありません……」
「殿下……ただいまより謝罪にうかがいます……」 - 「ロザリーの涙」または「復讐は誰のために」にてマサキの説得を受けた後にマサキに撃墜された際の最期の台詞。
- 「シュメル殿と言えば、我が師範ゼオルート殿の好敵手……そのシュメル殿をあのような悪魔の所業で亡き者にするなど……貴様だけは、生かしておけん!!」
- 一度は自身のやってきたことが全て誤解によるものだったことへの絶望から姿を消したファングだったが、ゼツがシュメルに手をかけたことを知ったファングは再び立ち上がり、マサキたちとは別に単身ゼツに戦いを挑む。「ファング絶叫」というシナリオ名が示すように、このシナリオの主役は間違いなく彼。誰よりも「友情」「義」と言ったものを重んじる、侍のような人物である。
- 「貴様の操縦技術は見切った!しょせんは、付け焼き刃よ!!」
- 同じく「ファング絶叫」における台詞。ゼツはガッツォーの性能を自慢するが、この時のファングはアゲイド+に乗っていることもあり、NPCであるにも関わらず本当に中々落ちない。やはり、豪語するだけの実力を持っていることがわかる。
- 「俺はお前には勝てんのかもしれんな……俺にはお前のように考えられるかどうか……俺もまだまだ修行が足りんな」
- EDの1ルートにて。マサキとは良きライバルであるが、心の柔軟さが足りないと実感する。一方、相変わらず思いつめ過ぎなファングをマサキは心配し、ウェンディは「彼にはまだ時間が必要」と評した。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「ありがとう」 / 「助かります」
- 魔装機神IIでの修理装置及び補給装置で回復した際の台詞。これだけだと分かり辛いが、前作からは考えられないほど(その声とも相まって)物凄く爽やかにお礼を言っている。
- 「下らん心配をするな。かつて、我が師匠ゼオルートが乗っていた機体だ。この俺に使いこなせぬはずがない」
- ザッシュからギオラストの初陣なのを心配されて。かなり自信満々だが、無改造のギオラストでは残念ながら彼の腕をもってしても魔装機の性能差が勝敗を別つ絶対条件ではないとはとても言えない。
- 「ゼノサキス一族の面汚しが……我が師匠の名に懸けて、貴様は許さん!」
- 突如現れたエランに対して。師の名を汚した男に怒りを燃やす。
- 「安心しろ。今はもう覚えた。ムカデ、だったな」
- あまりにしつこいムデカに対して。挑発なのか本気なのかは謎。
- 「努力は、人に自慢するものではない」
- ファングに敗れてから血の滲むほどの努力を続けたと言うムデカに対して。ファングもまた努力家であるが、それを人に誇ったことはない。
- 「……俺も、マサキに悪い事をしたものだ。自分が被害者になって、初めてわかった。ストーカーとは怖いものだな」
- 例によってムデカに対して。冷静に過去を省みる。
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- (動揺はしていたようだが……あれは……何に対する動揺だ……?それに何だ、この違和感は……何か……頭の片隅に引っかかるような……)
- 動揺するワッシャーに門前払いを受けて。ワッシャーはファングに気付いていたがファングはまだ引っかかる程度だった。
- (家族……の……)
「……わかった。2人の秘密は守ろう」 - ワッシャーから自分の秘密を守るよう言われて。彼から家族と呼ばれて隊員としての任務より家族の情を優先してしまう。
- (くっ……どうしてこんな事に……爺さんが……ワッシャーが……教団のスパイだなんて、そんな事が……!……それで結局俺は、セニア様を裏切り……みんなを危険に晒して……これでは……あの時と……まったく一緒じゃないか……!!)
「うおおおおおおおおおおっ!!」 - ワッシャーの正体とファングが隠していた事が隊の皆にバレ、取り調べを受けて。自身の行いを恥じ後悔し叫び声をあげる。
- (喪ったはずの家族と……まさか、爺さんの真意は……?)
- 死者の蘇生について強く語るワッシャーを見てファングは彼のしようとしている事に勘付くのだった。
- (これでは……結局、あの時と同じだ……!1人で勝手に突っ走って、その結果、本願を果たすどころか、周りを裏切るばかりで……!俺がもっと早く認めていれば…………いや、俺は認めるのが怖かったんだ……ヴォルクルス教徒だなどと……そんなはずはないと、目を背けていた。甘い……甘えた考えで……天涯孤独と思っていたところで……爺さんに再会して……その事に浮かれ、爺さんの言葉に引き込まれるままに……詰まる所俺は、ヴォルクルス教団に手を貸していただけのお間抜けだ……)
- ワッシャーの真実を知った後、アンティラス隊と合流しフリングホルニの営倉の中で。彼は祖父と出会ってからの自分を振り返り反省していた。
- 「いえ……気にしないで、という言葉が、セニア様の口から出たのは意外でした」
- セニアからアンティラス隊への復帰を伝えられて。よほど彼女からねぎらいの言葉をかけられていなかったのだろう。
- 「俺は……行かねばならん。爺さんを止める……できるとすれば、それは俺にしかできない事だ。そして……メフィルを止めるのは、お前にしかできない事だ。そうだろう、ツレイン?」
- ロイズに操られたメフィルを助けたくて1人もがくツレインの前に現れて。直前に彼から殴られたばかりだったがそのことを水に流し彼にアドバイスを送った。
- 「死者蘇生……爺さんはそれを、希望だと思っているのかもしれん。しかし、それはまやかしだ!死んだ人間は生き返らない!ましてや、過去の家族を取り戻すなど!」
「こんなものがあるから、現実から目を背け、妄執に取り縋る!こんな石、砕いてしまえば……!」
「目を覚ませ、爺さん!!」 - ワッシャーの口から彼のやろうとしている事を聞いたファングはワッシャーを止める為に精霊石を彼の目の前で砕いてしまう。そして彼らの前に過去の思い出が現れた。
- 「邪神の力を借りてまでか!貴様は、この思い出すらも、踏みにじろうとしているんだぞ!そんなものは死者への冒涜だ!なぜそれが分からない、分かろうとしない、爺さん!」
- 精霊石の見せた幻影から死者蘇生が間違っていることを確信しワッシャーに最後の説得を試みる。
- 「見たか……!神祇無窮流、不惜身命の型……桜花乱心!」
- セニアに託されたギオリアス・ロイのリミッターを開放しベルガに必殺の一撃を与えた。
- 「当然です。セニア様の信頼に、背くわけにはいきませんから。……俺はもうセニア様を、心配させたりはしません」
- ワッシャーの元から帰ってきたファングは自分を信じ心配してくれたセニアにこう告げるのだった。その姿にセニアも満足げだった。ワッシャーとの決戦の前にも似たようなことをセニアに言っている。
- 「いや……俺は……立派な覚悟など持ち合わせていない。俺は……この期に及んでもまだ、ワッシャーを救える方法はないか、それを考え続けている」
- ワッシャーとの決戦を前にツレインから今までのことをもう一度謝られ、彼から肉親と戦う立派な覚悟を持っていると言われて。ファングが最後まで諦めていない事を知ったツレインとメフィルは彼を手伝うことを誓う。
- 「これだけやったんだ、もう充分だろう!これ以上続けて何になる!?」
「そんなものなど、まやかしだ!いい加減に目を覚ませ!今生きて、感じている、現実が全てだ!それを否定してまで……ありもしないものを求めて何になる!」
「……ワッシャーにとっては、俺だけでは、不満足だったのだろう。しかし俺は、ワッシャーが生きていて……いなくなったはずの肉親と出会えて……それを……それだけで……!」 - ペンタルコスが機能停止した隙にワッシャーを説得して。ファングの言葉にワッシャーも心が動かされたがペンタルコスの機能が停止した事が仇となりグラギオスの力が暴走。ワッシャーの意識を乗っ取ってしまう。その姿を見たファングは自分の手で決着をつけると宣言する。
- 「……ワッシャー。結局、俺達は戦うしかなかったが……それでも、ほんの短い間だったが、共に時間を過ごし、共に仕事をし、俺に家族を思い出させてくれた。その事は、その記憶は、今も確かに俺の中にある。だから……別れは言わんぞ。……ありがとう、爺さん」
- バゴニアルート通常エンディングの締めくくり。ワッシャーの事を一人思い彼と訣別を果たす。
- 「生きている人間のおごり……か。そうだな、いずれ死に逝くものだからこそ、先達には敬意を払わんとな」
(爺さん……生きている俺達には、生きているからこそできる事がある。俺は、それをなす事を考える。それが生きている者の務めなのだから) - バゴニアルート特殊エンディングの締めくくり。
迷台詞
- 「……使い走りではない。忠臣と言え」
- マサキに「セニアの使い走り」と突っ込まれての台詞。マサキに「自覚ないのかよ…」と呆れられてしまった。
搭乗機体
余談
脚注
- ↑ 年齢設定が明かされたことはないが、OG CRUSADEでは「子供」に分類されており、第二章終了時までは10代であったらしい。