レイバー (Labor)とは、『機動警察パトレイバー』シリーズに登場する兵器。
概要
『機動警察パトレイバー』を始めとする系列作品に登場する、人間が操縦する「多足歩行型作業機械」ロボットのこと。作中ではコクピットが無くても「操縦者」がいればレイバーと扱われる。
法的には「特種車両」とされており、機体そのものも「各車」などと車両に準じて呼称され、操縦するのにも「多脚制御機免許」が必要。また、自動車同様にナンバープレートをつけている。
実写特撮作品『THE NEXT GENERATIONパトレイバー』(未参戦)では、低迷する世界経済情勢にとってコストが高く、整備維持にも手間の掛かるのが仇となり、不要の烙印を押されて製造中止になり、世界中から姿を消した。その時代で唯一残っているレイバーは、特車二課の過去の経歴から廃棄を免れているAV-98イングラム2機だけだった。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 『パトレイバー』の世界観を反映して地球圏の各所で普及しているとされ、宇宙用に改修されたものがスペースコロニーのミラー清掃に使用されていたりする。曰く「そういう細かい作業はレイバー向き」。また、民間の警備会社などもレイバーを採用している。
- 自軍では特車二課の警察用レイバー、敵ユニットとしては軍事用のものが登場。全体的にHPが低めで、基本的に飛行できない。
スパロボに登場したレイバー
- AV-98イングラム
- 主役機である警察用レイバー。
- ブロッケン
- グリフォン
- HAL-X10
- ARL-99ヘルダイバー
- 零式
- カルディア
関連用語
- 篠原HOS(Hyper Operating System)
- 劇場版で重要な要素となったレイバーの新型OS。実はコンピュータウイルスが仕込まれており、暴走事件を誘発する。
- スパロボでは篠原HOSによって暴走したレイバーの、便宜上のパイロットとしても扱われる。
- 篠原重工
- レイバー製造の大手メーカー。篠原遊馬は社長の息子である。
- シャフト・エンタープライズ
- 日用品の製造販売から兵器の受注、人材派遣など、多様な業種に手を広げる巨大多国籍企業。レイバーの製造も行っている。
余談
- 制作側曰く、『パトレイバー』以前の「兵器」としてのロボットではなく、「日常生活に溶け込んだロボット」というのがコンセプトだった(詳しくは『ミニパト』第2話「あヽ栄光の98式AV!」で説明されている)。
- フルメタル・パニックシリーズの作者賀東招二氏はM9 ガーンズバックの性能の比較対象としてレイバーを挙げ、レイバー以上、MS未満と語っている(もっとも、ASの出力や機動力は大半のMSを上回っており、ECS不可視モードを標準搭載しているので単純な比較はできないが)。