篠原HOS(しのはらホス)とは、『機動警察パトレイバー the Movie』に登場する、レイバーを動作させるためのOSのこと。略称は「HOS(ほす)」。起動時には正式名称の「Hyper Operating System」と表示される。

概要 編集

篠原重工のエンジニアである帆場暎一によって作成されたOS。従来のOSと比較してレイバーの性能を30%向上させるとも評され、レイバー産業の独占を狙った篠原のバックパックもあってリリースから2ヶ月で急速に普及した。

しかし、HOSには帆場によって意図的にトロイの木馬型ウィルスが仕込まれており、レイバーのセンサーが強風によって建造物から発せられる低周波(ビル風など)を感知することで、それをトリガーとしてレイバーを暴走状態に陥らせる。このウィルスは感染したコンピュータに様々な形で潜り込み、起動ディスケットを抜いて再起動をかけたとしてもプログラムを自己修復するため、感染したレイバーを機能停止させるにはレイバーの制御を司るLAMユニットを物理的に破壊する他ない。

暴走の引き金となる低周波は、吹き抜けの高層ビルやハープ橋などの周辺で発生するものであり、暴走に関しても通常はその場に居合わせたレイバーに個別に発生するのみであるが、風速40mクラスの突風が共鳴によって増幅することで首都圏全体に響き渡り、それによって都内8000機のレイバーが一斉に暴走することになる。特に最大の低周波発生源となるのが東京湾上に建造された「方舟」であった。

日本政府と篠原重工は、この事実を知った上でウィルスの感染拡大に寄与してしまったことを隠蔽するべく、HOSの無償アップデートと称した旧型OSへの書き換えによって政治的解決を図る。しかし、このウィルスはHOSをインストールしたレイバーのみならずHOSに接触したコンピュータにも感染する性質を持ち、OSの書き換えだけでは暴走を止めることは不可能であり、特車二課第二小隊は最悪の事態を未然に防ぐべく、大型台風が関東に接近しレイバーの一斉暴走のタイムリミットが迫る中、「方舟」の解体を実行するべく同施設へ向かうことになった。

漫画版では「帆場によって開発された新型OS」という一点のみは共通しているが、ウィルスなどの件はカットされ、作業環境統合用に開発されたOSとして扱われている。これは、「あらゆるレイバーを同じ操作で扱える」というものであり、機種転換が容易になった結果、異なる機種に乗り換えてもそれまでと同じような感覚で操縦ができるため、機体メンテナンスの回転が上がり、その結果作業機械用OSとしては高効率なものとなっている。AV-98イングラムにはほとんど無意味な代物だが、帆場の同門がASURAの開発に携わっており、後藤喜一は「黒いレイバー」をおびき出す罠としての使用を提案している。

SRWでの扱い 編集

スーパーロボット大戦Operation Extend
HOSによって暴走したレイバーの便宜上のパイロットとして扱われる。
また、零式(敵仕様)の武器特性として「HOSウイルス」が採用されている。1ターンの間命中回避を26+(特性Lv×2)%低下、発動率は20+(特性Lv×5)%となる。

関連機体 編集

下記は全てウィルス仕込みの劇場版HOSにまつわる内容である。

AV-98イングラム
特車二課に配備されている二機もHOSに更新されるはずだったが、HOSを怪しんだ斯波繁男が起動画面をHOSのものに差し替え中身は旧来のOSのまま残すという奇策を取り、その結果一連の事件中も運用することができた。
HAL-X10
HOSによって暴走してしまう。
零式
HOSを搭載することを前提に開発された。