概要
『機動戦士ガンダムUC』における、もう1人の主人公。
地球連邦政府初代首相で、ラプラス事件で非業の死を遂げたリカルド・マーセナスの後裔であり、連邦議会の大物ローナン・マーセナスの嫡男。父ローナンとマーセナス家に反発し、連邦軍に入った。家の七光りではなく、自分の腕だけで名をあげようとパイロットになるも、いつもついてまわる家の影響に辟易している。
航空機が好きで、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの複葉機のプラモデルを持ち歩ている(既に絶版になっており簡単には手に入らないモデル)。「バンデシネ」ではシナンジュとの最初の戦闘後に自らの手で壊している。OVA版では透明な容器に小さな複葉機が入った「お守り」を左腕に付けているという設定に変更している。
高いニュータイプの素質を持つが、宇宙世紀の物語にはニュータイプとして覚醒した現実を受け入れて順応する人物が多い中、リディはニュータイプを災厄のように忌み嫌い、自分自身がニュータイプである現実さえも全力で否定しようとした数少ない人物である。彼のこの態度はラプラスの箱の秘密を父から知らされたことが起因している。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。最初はリゼル(Cタイプ)に乗るが、途中でデルタプラスに乗り換える。
- ただ、今のところニュータイプ技能が無いうえ、原作中盤までの再現ということを考慮してか精神コマンドが完全にサブ要員な上に、主要なボスキャラとの戦闘前会話も用意されておらず、「もう一人の主人公」という事を考えるとあんまりな扱いとなっている。当然アムロやカミーユといったNTのエース達と比べると明らかに見劣りしてしまうのが難点。それ故、愛機のデルタプラスが序盤の乗機が貧弱すぎるアムロやカミーユに取られてしまう事も…。漫画版『バンデシネ』よろしくバイアラン・カスタムに乗せてもいい。
- ストーリー面でも当初こそ友好的な軍人として自軍に溶け込んでいるものの、原作再現が半端なところで終わる上にダカールでの戦闘ではロニを説得しに来たカークスを撃墜するなど、原作以上に汚れ役を担ってしまい、加えてマーセナス家とクロノの関係など、原作よりも重荷を抱えながらストーリーが完結するという扱いを受ける(エピローグでは一人だけ険悪な表情で場の明るい空気をぶち壊す)。
- なお、こんな精神状態でもアンチスパイラルの多元宇宙迷宮を突破している辺りから、プレイヤーからは「よくないものと取り引きしてそう」と言われる事も。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 蒼の地球ルート第9話でデルタプラスに搭乗して参戦。精神的に追い詰められながらも次の話で立ち直ろうとするが、その矢先にマリーダのバンシィからバナージを庇って撃墜され、行方不明となる。なお、デルタプラスは残るのでありがたく使わせてもらおう。
- その後は宇宙ルート第37話でクロノ保守派の実行部隊隊長として再登場、バンシィ・ノルンに搭乗し敵対する。裏切り後の迷走ぶりは原作以上で、民間人を巻き添えにするような作戦すら実行してくる。一方でリリーナを人質として使うことを当初は拒否するなど中途半端にプライドが残っている描写があり、迷走ぶりを際立たせている。
- 正式参戦は原作イベントをこなした第45話で、バンシィ・ノルンは他のパイロットも乗ることができるが、ユニコーンガンダムとの合体攻撃はリディのみしか出来ない。
- 原作通り途中でニュータイプに覚醒するものの、精神コマンドのラインナップがほぼ時獄篇のままであり(集中が直感に変更された)、攻撃系精神が闘志止まり、追い討ちをかけるようにエースボーナスも時獄篇と同様のチームの獲得資金1.2倍であり、悲しいほど火力が足りないため、素直に熱血or魂持ちにバンシィ・ノルンを譲った方が賢明という時獄篇の悪夢再びとなってしまった。強力な機体が少なかった時獄篇と違い今回は自軍戦力が充実した終盤の参戦なので降ろされにくいのが救いか。援護攻撃役またはサブに徹するのが無難。
- 正式復帰後のセリフとグラフィックとカットインは終盤仕様に一新され、穏やかな表情は増えたが初期より憔悴しており、怖い表情パターンも多い。目も濁ったままなので瞳の光彩が復活しているカットインとのギャップが凄まじい。
- 「敵でいる期間のほうが長く、味方として使える期間が短い」「原作以上に迷走していて、敵対組織の走狗に成り果てている」「味方に復帰しても穏やかな顔グラが少ない」など、再世篇のスザクを彷彿とさせる扱いだが、復帰しても精神コマンドのラインナップ的な問題で恵まれていないのが違いか(スザクは魂を覚えるため爆発力は高い。反面、復帰参戦がどちらのルートもリディ以上に遅いのだが)。
- 総じて時獄篇・天獄篇両方においてストーリー的に見ても戦力的に見ても『もう一人の主人公』としては微妙な扱いであり、スパロボ補正がマイナスに働いてしまったキャラと言える。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 音声が新規収録されている。スポット参戦を経て、第12話で参戦する。本作ではバナージより正式参戦が先だが第17話終了後に一旦離脱し、その後は第25話でスポット参戦した後第32話にてバンシィ・ノルンに乗り換え敵として立ちはだかるが、敵対後の展開が原作と多少異なりバナージ達と敵対した挙句マリーダを撃ってしまった事への罪悪感からどこにも帰る事ができず独り死のうと彷徨うも宇宙海賊ビシディアンに救出され、第38話にてビシディアンの面々と共に参戦し自軍に復帰する。天獄篇と違い、復帰すると顔グラが序盤仕様に戻り、穏やかな表情を見せる。
- なお、参入時点で既にニュータイプ技能を獲得している。クシャトリヤに乗せてファンネルを使うと自身の能力を肯定的に捉えた台詞を発する他、専用のカットインが用意されている。
- 今作ではバナージと二人一組で戦闘前会話が用意されている(UXにおけるシンの戦闘前会話でのキラ、アスランに近い)。
- 能力的にはニュータイプ能力もあり、精神コマンドのラインナップもまともで扱いやすいキャラクターとなっている。序盤での参入時は乗機のデルタプラスが5段階改造ずみなので、特に1周目では頼れる助っ人として活躍してくれる。が、後半の乗機であるバンシィの性能が悲惨……とまでは行かないが微妙の一言でZ3とは逆に今度は機体の方が彼の能力に追い付いていない。しかも今回は他に宇宙世紀系作品がないので乗り換える機体が少ないうえ、追い討ちをかけるように乗り換え可能な他の二機は隠し機体である。
- 敵AIの思考の関係でHPの少ないMSは狙われにくいため、バンシィのままだと突撃を持たない彼は足を止めて撃ち合うタイミングが来るまでビームサーベルで立ち回らなければならない。活躍させたいならデルタプラスの入手をしておきたい。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
本職の軍人だけあり、基礎能力はバナージを上回る部分が多い。
精神コマンド
- 第3次Z
- 加速、集中→直感、不屈、闘志、直撃
- 構成が完全に戦闘用サブ向け。「加速」のないキャラと組ませるのが良い。
- メインを張る前に原作再現が終了する『時獄篇』は兎も角、もう一人の主人公としての頭角を現す『天獄篇』でこのラインナップは不遇の一言。
- 『天獄篇』の後半ではニュータイプ能力を発揮した影響か、「集中」が「直感」へと変わっているが、はっきり言ってしまえばターン単位で回避をサポートする精神が無くなってしまったので敵ターンを考えればメインに据えておくには更に辛くなってしまった。
- BX
- 加速、集中、直感、闘志、熱血
- 本作では「熱血」を習得し、メインに置いても戦えるようになった。
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次Z時獄篇
- 闘争心、気力+ (回避)、援護攻撃L1
- ニュータイプとして高い素質を持つ割に、『時獄篇』では肝心の技能は「?????」ですら存在しない。
- 第3次Z天獄篇
-
- 味方時
- ニュータイプL8、闘争心、気力+ (回避)、援護攻撃L1
- ニュータイプが解禁されて戦闘力は上がったが、精神コマンドがついてこない。
- 更に最終盤に再加入にかかわらず、L5からで他のニュータイプや強化人間勢が最大レベルにほぼ上がった後に漸くL6に上がる遅さ(この時点でファが残っているがリディがL7に上がる前に最大レベルのL4になる)。L8に至ってはレベル97と前作のバナージ以下の遅さである。
- 敵対時
- ???、底力L6、ガード、闘争心、戦意高揚、気力+ (ダメージ)、気力+ (命中)、反骨心
- 完全な受け型スーパー系のラインナップで、こちらが育っていると反骨心でダメージを上げてくる。ただし、2回行動も精神耐性も持っていないため、ハマーンやフロンタルと比べると御し易い。
- 余談だが、「反骨心」とは本来「不当な権力等に屈せず、反抗できる精神」のことである。自軍を裏切った挙句権力者の犬として立ち回る彼にとっては皮肉な技能としか言い様がない。これが「逆恨み」だったら違和感が無かったのだが。
固有エースボーナス
人間関係
- ローナン・マーセナス
- 父親。連邦政府中央議会議員、移民問題評議会議長。『第3次Z時獄篇』ではローナンからマーセナス家が代々クロノ13人評議会の一員を務めてきたことを知らされ、家に深く失望する。
- バナージ・リンクス
- 当初は信頼関係を築くが、やがてオードリーとの関係や意見の相違によって憎しみを抱く。
- オードリー・バーン
- 自身と同じく血の呪縛に囚われている彼女に対して好意を寄せるが、拒絶される。
- ブライト・ノア
- ラー・カイラムに着任した際「自分を特別扱いしないでほしい」と伝えるも、「それ自体が自分を特別扱いしている証拠だ」と一喝されている。
- ナイジェル・ギャレット、ワッツ・ステップニー、ダリル・マッギネス
- ラー・カイラムに着任した際、ナイジェルに「トライスターに入りたかったら、俺達3人の誰かを後ろから撃てばいい」と茶化される。
- アルベルト・ビスト
- 原作小説版では終盤においてバナージを憎む者同士の共犯関係じみた繋がりになるが、同時に奇妙な友情も芽生えることに。
- マリーダ・クルス
- 原作終盤では暴走した末に彼女を殺害してしまうが、皮肉にも彼女の死がバナージと和解する切っ掛けとなった。
- 『天獄篇』で生存した場合は自分を救ってくれた女性と言うこともあり、彼女に想いを寄せるようになる。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『第3次Z時獄篇』DLC「新世代とニュータイプ」では彼から「(ニュータイプの)素質はあるが、頭のほうはオールドタイプ」と評される。奇しくもこの評価、原作後半のリディそのまんまである。
- カミーユ・ビダン
- 『第3次Z』では同じロンド・ベルに配属されている。当初は先輩と後輩としてフランクな関係を築いていたものの、リディがバナージに対して負の感情を抱き始めた事にカミーユは気付いてしまう。
- カツ・コバヤシ
- 『第3次Z』では同じロンド・ベルに配属されている。リディとは(劇場版での)声優が同じ。天獄篇ではリディがZ-BLUEに復帰した際には、リディの裏切り後の所業に怒ると共に「リディはバナージとミネバの仲に嫉妬して裏切った」と吐き捨てるなど、嫌悪感を露にしていた。
- エマ・シーン
- 『第3次Z』ではロンド・ベルでの上官。リディの家柄について早くから気付いていた。
- ハサウェイ・ノア
- ブライトの息子。
- アデナウアー・パラヤ
- 『第3次Z時獄篇』では彼にもマーセナス家の人間である事を見抜かれた。
その他のガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ
- 『第3次Z時獄篇』第17話Aでは彼より女心を分かっていると自慢する(直後にデュオから比較対象が低過ぎると突っ込まれた)。
- キラ・ヤマト
- 『第3次Z天獄篇』においてミネバやカガリを守るためにオーブで行動を共にし、戦う理由について諭された。
- シン・アスカ
- 『第3次Z時獄篇』では同僚で、カミーユから彼の事を知った。第17話B「後の祭りのフェスティバル」において、ルナマリアへの連絡を忘れていた彼と比較して女心を分かっていると主張する。
- 『第3次Z天獄篇』ではリディの裏切りにより一時敵対関係となり、そのリディの裏切り時に犯した凶行には彼も激怒している。
- ラクス・クライン
- 『第3次Z』では彼女のファン。彼女がキラと付き合っていることを知ると落胆する。
- カガリ・ユラ・アスハ
- 『第3次Z天獄篇』では序盤に彼女とミネバを守るべくキラと共にオーブに赴任しており、以来彼女にも気にかけられる事になる。後にリディがZ-BLUEに復帰した後に再び出会い、彼女から激励の言葉をもらっている。
- キャプテン・アッシュ(アセム・アスノ)
- 『BX』ではバナージやブライティクスと敵対した末自らの犯した過ちを悔やみ独り死を選ぼうとしていたところを彼に救出され、自分を見つめ直すよう諭され、後に共にBXに合流する。
- ゼラ・ギンス
- 『BX』では特別な関わりは無いが、中の人が同じである為、特殊戦闘台詞が存在する。
- 騎士アレックス
- 『BX』では序盤に惑星アーストで出会い、マーダル軍を相手に共闘する。
- ドラゴンベビー
- 『BX』ではバナージへの憎しみに染まっていたところを付けこまれ、彼の魔力によって心の闇を更に増幅され、BXを討つ為の手駒として彼にも利用されそうになる。
スーパー系
- シュレード・エラン
- 『第3次Z』では中の人が同じ為か、特殊戦闘台詞が発生する。
- ジン・ムソウ
- 『第3次Z時獄篇』DLC「新世代とニュータイプ」において彼の死に動揺していたのだが、アムロの教えの元で同じ状況だったバナージ、カツ、ハサウェイと共に乗り越えた。
- レイディ・リンクス
- 『BX』ではオウストラル島に不時着した時、オードリー共々一時世話になる。
- 田神悠宇
- 『BX』では惑星アーストに転移した直後いち早く再会し、騎士アレックスも加えてマーダル軍を相手に立ち向かう。後にリディがビスト財団の放った刺客として憎悪に満ちた姿を現した時は動揺するが、リディが早くブライティクスに戻ってくることを強く願っていた。
リアル系
- 桂木桂
- 『第3次Z天獄篇』で敵対した時、彼からの特殊戦闘台詞で「見損なったぜ」と皮肉に言われてしまう。
- テレサ・テスタロッサ
- 『第3次Z時獄篇』では、彼女を見て彼女のような少女がトゥアハー・デ・ダナンの艦長だったことを知り驚愕している。
- アカツキ・ナガレ
- 『BX』では彼にマーセナス家の人間である事を見抜かれた。
- 早乙女アルト
- 『BX』では序盤、シェリル救出のために奮起する彼を激励した。中盤に敵対した際は「誰も彼もが全部分かるわけじゃないのに、勝手に自己完結して」と、彼から痛烈な言葉を浴びせられることに。
- ちなみに「家系に反発してパイロットを目指した」という点ではリディと共通している。
- ジョルディ・ボーダー
- 『BX』では惑星アーストに転移した後にいち早く知り合っており、ビスト財団の放った刺客として憎悪に満ちた姿を現したリディを前にした時は動揺するが、リディが早くブライティクスに戻ってくることを強く願っていた。
バンプレストオリジナル
名台詞
小説
- 「≪ガンダム≫見たい人、この指とーまれ」
- ガンダムを見に行くのを誘うシーンにて。この時点ではかなり軽い印象を受ける。
- 「これ以上、誰も殺させない。箱の犠牲になる人間は、俺一人で十分だ…!」
- 小説6巻「重力の井戸の底で」より、シャンブロとの戦闘中に。だが、その強い責任感が次第に彼を追い詰めていく…。
- (やはり、こいつとは勘が合う)
「一点突破だ!お前の打撃力と、俺の機動力。二つを合わせて奴の土手ッ腹をぶち抜く!」 - 同じく小説6巻より。言うまでもないが「ビルギット・ピリヨ」のオマージュ的な台詞である。
- 「あの時のリディ・マーセナスは死んだ」
- 小説7巻「黒いユニコーン」より。機動戦士ガンダムUC バンデシネにおけるこのシーンのリディの表情は凶悪そのものである。
OVA
- 「俺は……とんでもない所に君を連れてきてしまった。君の力になれると思ったのに……」
「何があっても君だけは守る。だからここにいてくれ。俺のそばに……俺を、独りにしないで……!」 - EP4において、父ローナンからマーセナス家とラプラスの箱の真実を聞かされた後に実家が「情けない家」であったことに失望し、ミネバにすがりながら言った台詞。
- この後、リディはミネバにジオンもザビ家も捨ててマーセナスの人間になり、争いを止めて自由を手にするよう説得するが、ミネバは「そんな自由は自由とは呼べない」とリディを拒絶する[1]。『BX』では「何があっても~」の部分はDVE。
- 「そうさ…囚われているんだよ、逃れられない血の呪縛にな……」
- 父の恨みを晴らすべく破壊活動を行うロニに対して。自身と照らし合わせた台詞。
- 「可能性に殺されるぞ! そんな物、捨てちまえぇ!!」
- ロニが乗るシャンブロの撃破を躊躇うバナージに対して。この台詞を言ったのはまさに撃ち合う直前の状況なので、街の被害やロニの救出以前の問題である。しかし、この直後にシャンブロのリフレクタービットが……。
- 「降りろバナージ、そのガンダムには捕獲命令が出ている。」
(お前さえ居なければ、こんな事にはならなかったんだ……) - 結局、奪ったビームマグナムで自らシャンブロを撃破した後にバナージに降りるよう命令しながら心中で漏らした独白。バナージが「撃てなかった」ことで心中に秘めていた憎悪や嫉妬を爆発させる。ここから、リディの心が徐々に暗闇に堕ちていくことになる…。
- 時獄篇でも再現されているが、プレイヤーの選択次第ではよりにもよってバナージがロニを死なせずに止めてみせた直後に言う。
- 「このガンダムめがぁ!ガンダム!ガンダム!ガンダム!ガンダム!ガン……!」
- EP5終盤ミネバがリディを振り切った後にリディは怒りのあまりデルタプラスでガルダの格納庫内にてバンシィと交戦するユニコーンを傍から狙い撃とうとするもバンシィを駆るマリーダが乗機をガンダムと誤認し攻撃を仕掛けられ、乗機が大破。そしてコックピットから飛び出して錯乱しながらバンシィに向かってこう言いながら拳銃で何発も撃ち込むも気絶してしまう。
- 皮肉にもこの行動がマリーダの正気を取り戻すことになる。これを機にリディの心の闇は完全に染まりきる。
- 「バナァァジィィィ!!!」
- EP6ラスト、戦場に現れたバナージを見て。天獄篇ではバナージとの特殊戦闘台詞、『BX』ではバナージによって撃破した際の特殊台詞に採用。
- 「その仮面の下にあるものを吐き出せ! フル・フロンタル!」
- EP7において、和解したバナージと共にネオ・ジオングに立ち向かったときに言った台詞。
- 「宇宙世紀を始めたご先祖は、決して無責任に人々を宇宙に送ったわけじゃなかった。わずかな可能性を信じて、祈りとともに送り出したんだ。それを可能性にするか、呪いに変えちまうかは俺たち次第だ。知っておいて損はない。俺たちは、祝福されて生まれてきたんだってことを」
- コロニーレーザーを防ぎに行くさい、ラプラスの箱についてバナージと語るときのリディの言葉。それに対して、バナージから、「最初からそう言ってくれたら、わかりやすかったのに……」と言われ……
- 「親ってやつは、いつも一言足りないのさ。だから、その分は子供が埋め合わせていかなくちゃならない」
- 先述のバナージの返事にこたえて。ここまでの戦いや苦難を乗り越えてきたリディだからこそ言える言葉かもしれない。この後、バナージは「災難……ですね」と返し、彼もうなずくのだった。
- 「そんなんでミネバを抱けるのかよ! オードリーを盗っちまうぞ、バナージ!!」
- EP7ラストにおいて、覚醒し結晶化したユニコーンを追いかけるときに出た台詞。
その他
- 「親が子の生き方を決める権利はない! 子は自分で自分の生き道を決めていくもんだ!」
- 『真・ガンダム無双』オリジナルシナリオ「空中の救出作戦!」の最終戦シナリオパートにより。オードリーを救出し、ジオン側の騒動首謀者が倒され、それでも「ミネバを泣かす奴を叩く」ために地球侵攻をやめないドズルに対しての非難。
- 後述の迷台詞(ボイス付き)の方は印象的かもしれないが、この事態と家庭事情に関してはリディの方が適任のなだめ役だと言える(この会話に参加した仲間はバナージとジュドーだけ)。
迷台詞
- 「お父様!自分が援護します!」
ドズル「なんだ、貴様はぁ!俺はお前にお父様などと呼ばれる筋合いは…」
「バナァジィィィ!!!」 - 『真・ガンダム無双』により。バナージ(とオードリー)が親バカ爆発のドズルに襲われたミッションが発生した後、リディがドズルに加勢した時の会話。ギャグイベントで原作後半の叫びが登場とは、シリアス一遍の原作よりはマシかもしれないが……。
- ちなみにあの叫びはDLCシナリオ「虹の彼方に」でも使用する。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「音楽が…聞こえる…?」
- 第3次Z時獄篇より、シュレードへの援護攻撃における台詞。
- 「カツが俺に勝てるものか」
- 『第3次Z天獄篇』より、敵対時のカツに対しての回避時の台詞。
- 「カツネタ」を意識しているようにも見受けられる。
- 「地球人類と俺達一族の運命をねじ曲げたあんた達だけは…!」
- 『第3次Z天獄篇』より、御使い達との特殊戦闘台詞。
- 「お前だって、祝福されて生まれてきたんだ! それを呪いに変えるな!」
- 『BX』に於けるゼラ相手の特殊戦闘台詞。
Zシリーズ
- 「男として生まれたからには家の力ではなく、自分の力で道を切り拓くべきだろ?」
- 『第3次Z時獄篇』第40話宇宙ルート「ラプラスの遺骸」にて、ラプラス史跡においてマーセナスの名が出た際に。アルテア軍にMIXがさらわれていたことで落ち込んでいたアンディからも、「いい台詞」と言われて「自分の進む穴は自分で掘り進む」と元気を取り戻したが、後の事を思うと…
- 「そんな風にうまくいけばいいと思うけどな」
バナージ「リディ少尉…」
「俺は現実を言ったまでだ」 - 『第3次Z時獄篇』エピローグより。地球とコロニーの問題がひとまず解決した事で明るい雰囲気になるハサウェイ達に対して、一人険しい表情で言い放った。
- カミーユの言葉で引き下がってはいたものの、彼の心の闇は晴れぬままであり、アムロはそのリディの心の闇の深さを察すると共に、危ういものを感じていた。そして、天獄篇では案の定敵に回ってしまった……。
- 「は…はは…気にする…な…。民間人を守るのは…軍人の務めだ…」
- 『第3次Z天獄篇』蒼の地球ルート第10話「赤い彗星の影」より、暴走したマリーダの攻撃からバナージを庇った際に。軍人としての矜持と共に宇宙へ消えたリディだが、結果的にこの行動がきっかけとなって自分がバンシィに取り込まれ、マリーダを撃つ事になるのは何の因果か。
- (…もうどれくらい、宇宙を流れているのだろう…こうやって何もない空間に放り出されて、やっとわかったよ…家の事…ミネバの事…バナージの事…。全てがクリアになっていく…もしかして、この感覚が…)
- 『第3次Z天獄篇』蒼の地球ルート第10話「赤い彗星の影」より、撃墜されて漂流されている最中に。真理への扉を開きそうになったリディであるが、突如聞こえた宇宙の声に真実を告げられ、絶望へ落ちてしまう…。
- 「人の心に踏み込むな、イノベイター!お前のような奴がいるから、クロノは存在しているんだ!」
「許せよ、刹那!お前の存在は世界のためにも許されないんだ!」 - 『第3次Z天獄篇』第37話にて、刹那との敵対時の戦闘前会話。ニュータイプやコーディネイターと同様にイノベイターである刹那にも敵意をむき出しにするが、同時に「許せ」と言ってもいるあたり、良心の呵責が伺える。
携帯機シリーズ
- 「親の用意した椅子に座って、それを自分の力だと勘違いしているのさ! ロイ・バルボアも報われないな!」
- 『BX』第12話「それぞれの決意」に於けるロッドとの戦闘前会話より。
- 「なら、そばに行って支えてやればいい」
「そんなに想う相手なんだ。何があろうと可能性を掴みとってやれ。俺達は最大限の援護をしてやる」 - 『BX』第15話「宇宙を吹き抜ける風」より、シェリル救出に向かうアルトに対して。
- 「あいつを止めてこの戦争が終わったとしても、本当の意味での終わりが来るわけじゃない。それでも…! ウチの爺さんが実現させたかった祈りを、現在に甦らせるぐらいはしないとな!」
- 『BX』第41話「君の中の英雄」より。ゼラとの戦闘前会話。ちなみにゼラとリディの中の人は同じである。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「嘘だろ!? どう見てもティーンエイジャーじゃないか!!」
- 『第3次Z時獄篇』第20話「疾るワン・ナイト・スタンド」より。テッサを見ての驚愕。顔グラも凄い事になっている。
- ちなみにティーンエイジャーとは、英語で13歳から19歳までの若者を意味する。担当声優の浪川氏は洋画吹き替えを行うことも多いため、それらしいといえばらしい言い回しである。
- (どうなってるんだ…?ロンド・ベル成長株の俺が挙がらないなんて…)
- 『第3次Z時獄篇』DLC「力持ちアンダーグラウンド」より。リディに限った事ではないが、ここで登場する男性陣はどうも自意識過剰な気がする。
- 「許さん!!」
- 同上。ガドライトが「やる気が出ない」と後退したのを受けて。この時、表情がOVAのEP4のような激昂顔になる。
- 「じゃあ、あの人が全ての元凶だったって事か!」
- 『第3次Z天獄篇』第54話「閃光!! 次元の果て!!」より。別働隊と合流した後、不動の正体がアポロニアスであると知らされて。確かに責任があったとはいえ、全ての元凶は言い過ぎである。
- 「画面の前を見てみろ、ミネバ!プレイヤーが、このやり取りを見てるんだぞ!」
「箱の正体を知らないプレイヤーもまだいるはずなんだ…。それなのに俺がネタバレをするわけにはいかないんだよ!」 - 『第3次Z天獄篇』中断メッセージより。箱の中身を問い詰めるミネバに対し、このメタ発言である。
- 「バンシィでなくとも!」
「戦果は挙げてみせる!」 - 『BX』の味方復帰後にデルタプラスの連続攻撃を使用した際の台詞。本来の機体性能はバンシィ・ノルンの方が上のはずだが、本作ではバンシィ・ノルンの性能がリディの能力と噛み合わず、かつデルタプラスは性能が高いため、プレイヤーから見ればおかしな発言となってしまっている。
- 「必ず取り戻してみせる…!行くぞ、バンシィ!」
- 同じく『BX』の第46話で戦う機界新種用の戦闘台詞。高らかにバンシィの名を叫ぶのはいいが、別にバンシィに乗っていなくても発生してしまう。上述の理由もある為デルタプラスの方に乗せるプレイヤーにとってはこの事態に直面してしまう可能性が高く、困惑必至である。
搭乗機体
- リゼル
- 本編では一般機に搭乗するが、第3次Z時獄篇ではCタイプ(隊長機)に搭乗する。
- デルタプラス
- OVA版第3巻以降の乗機。
- バンシィ(バンシィ・ノルン)
- マリーダが搭乗していたバンシィを改修したもの(バンシィ・ノルン)をリディが乗ることになる。OVA版第6巻から登場。
- バイアラン・カスタム
- 機動戦士ガンダムUC バンデシネで搭乗。
脚注
- ↑ ちなみにオードリー役の藤村歩氏も「こんな重い告白はノーサンキュー」と発言している。