バンシィ

バンシィは『機動戦士ガンダムUC』の登場メカ

バンシィ
外国語表記 Banshee[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン カトキハジメ
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 ニュータイプ専用汎用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-0
全高 19.7 m(ユニコーン)
21.7 m(デストロイ)
本体重量 23.7 t
全備重量 42.7 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 3,480 kW
スラスター推力 142,600 kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 22,000 m
MMI インテンション・オートマチック・システム
開発 アナハイム・エレクトロニクス
所属 地球連邦軍
乗員人数 1人
主なパイロット マリーダ・クルスリディ・マーセナス
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概要編集

「UC計画」の最終段階として開発されたユニコーンガンダムの試作2号機。

機体概要編集

アナハイム社のグラナダ工場で開発が行われた後、地上に降ろされ重力下試験がなされ、1号機の空間機動性能のデータをフィードバックして調整が行われた。

基本的な性能はユニコーンガンダム1号機と大差はないが、1号機の運用データをフィードバックしているので大気圏内での機動性ではこちらが上回っている。また、機体色も純白の1号機とは対照的な漆黒であり、デストロイモードに変身するとまるで獰猛な獅子のような姿となる。これは本機のモチーフがタペストリー「貴婦人と一角獣」に描かれている神獣ユニコーンと対をなす猛獣ライオンをモチーフとしているからで、またバンシィの意味である死を告知する妖精の通り、禍々しい雰囲気を醸し出す。

小説版では武装がほぼ1号機と共通で、胸部の形状も1号機と同様のものである。OVA版でもU.C.0095年までは、小説版とほぼ同じ仕様だったがある事件の影響で胸部が大破し、現在のOVA版のような胸部に改修される。OVA版では装備一式が「アームド・アーマー」と呼ばれるサイコフレームを応用した専用武装へ変更されており、これ以降の映像作品等に登場する時は決まってOVA版となっている。

バンデシネ』ではOVA版とほぼ同じだが、シャンブロ撃破直後の乱入時にはビームサーベル以外の武装を未搭載の状態で投入されており、ノーマルモード時にリディ・マーセナスの駆るデルタプラスを素手で大破に追い込み、直後にデストロイモードに変身し同じくデストロイモードのユニコーンをバナージ・リンクスがパイロットの感覚に戸惑っていることも合わさり一方的に戦闘不能に追い込んでいる(この間、デルタプラスに対し左腕ビームサーベルを牽制に投げつけた以外は武装を一切使用していない)。その後、アームド・アーマーを搭載されている。

強化装備形態編集

バンシィ・ノルン
OVAにてビームマグナムやリボルビング・ランチャー等を装備した姿。汎用性を高めている。

登場作品と操縦者編集

左右非対称のフォルムや左腕のクロー状の武器など趣味的な外見から人気のある機体ではあるが、改修機がストーリー上必ず自軍に加入するにもかかわらず、隠し要素等でも本形態が味方として正式に使用可能になったことはまだ一度もない。

Zシリーズ編集

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
初登場作品。原作通りマリーダが「プルトゥエルブ」名義で搭乗する。但し登場するのは蒼の地球ルートのみで、序盤の分岐で翠の地球ルートを選ぶとこの形態はお目にかかれない。
2ステージしか戦闘機会はない。バナージ狙いで誘導は容易、ALL武器も持っていないため、さほど強敵ではない。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦BX
初登場時はグラハムの介入によって戦闘を止められる。その後ヴェイガン木連相手に共闘し、スポット参戦するが、やはり敵対する。
1ステージしか戦闘機会はないものの、『第3次Z天獄篇』と違い共通ルートでも遭遇する。ちなみに今回はユニコーンモードはイベントでしか登場しない。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
今回は珍しくリディが(ノルンではない本機に)一度乗る。

単独作品編集

スーパーロボット大戦DD
2章Part9から登場するボスユニット。命中&回避タイプ。マリーダが「プルトゥエルブ」名義で搭乗する。
通常時はユニコーンモードで、必殺攻撃の演出でデストロイモードに変化する。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

60mmバルカン砲
頭部に2門装備。連邦軍MSの共通装備。5発に1発の割合で曳光弾が仕込まれており、発砲中の射線修正が可能。
シールド
専用のシールド。小説版のみ実装。腕部と背部に装着可能で、基本的に左腕部に1基装着
ビームサーベル
両腕に2基、バックパックに2基、計4基装備されている。バックパックの物はデストロイモード時に展開される。
ビームトンファー
両腕のビームサーベルは展開後に腕に接続したままビーム刃を発生させることが可能で、ビームトンファーとして使う事が出来る。
ビームマグナム
小説版では標準装備だが、OVA版では後のバンシィ・ノルンに装備されている。バックパックや腕部にマウント可能。
ハイパーバズーカ
砲身を短縮する事が可能で、その状態でバックパック中央部にマウント可能。

オプション装備編集

アームド・アーマーBS(ビーム・スマートガン)
OVA版での装備。右腕に装備されるビーム砲ユニット。
センサーユニットから得られたデータをサイコミュで伝達することで高精度予測照準を行う。威力はビームマグナムに劣るが、それでもシャンブロを易々と溶断する威力を持つ。
Vダッシュガンダムの同名武装がモチーフとされているが、系譜としてはフィン・ファンネルの開放型バレルが元になっている。
『DD』ではビーム属性の通常攻撃に採用。
アームド・アーマーVN(ヴァイブレーション・ネイル)
OVA版での装備。左腕を覆う形で装着される、サイコフレームの強靭性を応用した格闘兵装。
通常は拳を包むボクシンググローブのような形状だが、デストロイモードになると4つの爪が展開し超振動で敵を内部構造諸共粉砕する振動破壊兵器となる。大きな牙を開き敵を貪り食うように破壊していく様は正に獰猛な獅子の牙と言える。外装にはビームコーティングが施されており、シールドとしての機能も持つ。
『天獄篇』ではデストロイモードの武装として採用。
『DD』では打撃属性の必殺攻撃に採用。デストロイモードに変形してから、アームド・アーマーを振るう。

特筆機能編集

NT-Dシステム
デストロイモード時に発動する特殊システム。表向きは「ニュータイプ・ドライブ」とされているが、真の意味は「ニュータイプ・デストロイヤーシステム」で、ニュータイプを抹殺するシステム。同型機なので、当然本機にも搭載されている。

特殊能力編集

NT-Dシステム
フル・サイコフレーム
『BX』で実装。気力130以上で機体性能が上昇する。

移動タイプ編集

サイズ編集

M

関連機体編集

ユニコーンガンダム
兄弟機で試作1号機。1号機はカーディアス・ビストの思惑やバナージ・リンクスが搭乗したことで本来の「UC計画」からは大きく外れた機体となったが、こちらはそうした外的要因が入っていないため純粋にUC計画を遂行する機体と位置付けられている。
フェネクス
もう一機の兄弟機で3号機。過去に暴走した本機と交戦したことで、OVA版での姿になったとされる。

余談編集

  • 小説版では装備がほぼ1号機と一緒であったバンシィがOVA版ではアームド・アーマーといった追加装備を施されたのは、「小説ではジオン残党といったやられ役がいたため、ビームマグナムを遠慮なく使えたが、OVA版ではユニコーンとの一騎打ち状態でビームマグナムが安易に使えないため、バンシィの強さをビームマグナムを使わないまま印象付けるため、アームドアーマーが考案された」とのこと。
  • ゲーム作品「真・ガンダム無双」の発売時にはEpisode6までの公開だったためOVA版の本機にリディが乗り込んでいる。

商品情報編集

脚注編集

  1. MS/MECHANIC、機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]、2022年2月6閲覧。

資料リンク編集