アナハイム・エレクトロニクス(Anaheim Electronics)
月を主な拠点とする巨大コングロマリッド(複合企業)。ガンダムシリーズでは主にモビルスーツ(MS)を開発している企業として登場する。地球連邦軍の兵器受注でトップを占める。一年戦争後に、ジオン系の企業などを吸収合併・買収を繰り返しシェアを上げてきた。
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、地球連邦軍によるガンダム開発計画に共同参加する。宇宙企業のため、基本的にはエゥーゴやネオ・ジオンを援助しているが、予断を許さない情勢ではティターンズにモビルスーツを供与するといった面も見られた。こういった行動から「死の商人」と揶揄されることも多い。
小型モビルスーツの開発に積極的でなかった為か、『機動戦士ガンダムF91』の時代にはかなり衰退しており、地球連邦軍所属の研究所であるサナリィに最先端モビルスーツ開発競争の先頭の座を明け渡している。しかし量産型モビルスーツでは依然トップシェア。『機動戦士Vガンダム』の時代にはラビアンローズにおいてリガ・ミリティアの戦艦リーンホースJr.を開発。地球連邦軍の主力モビルスーツであるジェムズガンやジャベリンはアナハイム製である。
なお「スプーンから宇宙戦艦まで」というキャッチフレーズが示すとおり、本来はMS開発だけを行う企業ではなく、電子機器や宇宙艦艇、果てはコロニーの製造にも関わる総合商社である。
主な人物
- メラニー・ヒュー・カーバイン
- 会長。今で言うCEO。
- スパロボではSC2で名前のみ登場しており、軍産複合体ロゴスの一員として逮捕されたことが語られている。
- マーサ・ビスト・カーバイン
- 社長夫人。カーバイン家に嫁いだビスト財団の当主カーディアス・ビストの妹。『機動戦士ガンダムUC』の主人公バナージ・リンクスの叔母にあたる。
- なお、社長であるマーサの夫(本名不明)はメラニーであると解釈されることもあるが、メラニーは「会長」であって社長ではない。
- アルベルト・ビスト
- 幹部。カーディアス・ビストの息子で、『機動戦士ガンダムUC』の主人公バナージ・リンクスの異母兄にあたる。
- ウォン・リー
- 幹部。エゥーゴとの連絡役。
- オサリバン
- フォン・ブラウン支社常務。ガンダム開発計画責任者。
- ニナ・パープルトン
- フォン・ブラウン支社の社員。試作ガンダム1号機・2号機担当システムエンジニア。
- ルセット・オデビー
- フォン・ブラウン支社の社員。試作ガンダム3号機担当システムエンジニア。
- ミリィ・チルダー
- ラビアンローズ所属の社員。
- オクトバー・サラン
- フォン・ブラウン支社の社員。νガンダムの開発主任。
関連地名
アナハイム・エレクトロニクス社製のモビルスーツ
ガンダム開発計画
Ζプロジェクト
その他
委託製作
開発艦船
関連組織
- 地球連邦軍
- 派生した軍事組織も含めて、アナハイム・エレクトロニクスの最大の取引相手と言える。
- エゥーゴ
- アナハイム・エレクトロニクスが支援する反地球連邦組織。
- スポンサーであるアナハイム・エレクトロニクスの意向に振り回される面があり、「アナハイム社の私兵」と揶揄されることもある。
- ロンド・ベル
- アムロ・レイ専用モビルスーツであるνガンダムを開発している。
- ティターンズ
- 支援するエゥーゴの敵対組織ではあるが、量産型モビルスーツ・マラサイを開発してティターンズに引き渡している。
- ネオ・ジオン
- 地球連邦軍と並ぶ取引相手。サザビーやシナンジュといった専用機や、シュツルム・ディアス、ギラ・ドーガ、ギラ・ズールといった量産機を開発・譲渡している。
- ビスト財団
- 宇宙世紀の政財界に巨大な影響力を有する組織。
- 財団の創始者サイアム・ビストが草創期のアナハイムに役員として迎えられて以来、一心同体ともいうべき関係にある。社長夫人となったマーサもビスト家出身。
- サナリィ
- 地球連邦軍の海軍戦略研究所で、アナハイム・エレクトロニクスにとっては商売仇にあたる。
- リガ・ミリティア
- アナハイム・エレクトロニクスが協力する民間軍事組織。大破したリーンホースをリーンホースJr.として改修している。
登場作品
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ニナの台詞の中などに登場。
- エゥーゴのスポンサーだが、DCにもMSを提供している。
- スーパーロボット大戦F完結編
- フルアーマー百式改などロンド・ベル(クワトロ)に譲渡し、イデオン解析するなどイベントにも絡んでいる。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 今作ではオサリバン常務が登場。ティターンズ残党のヤザンと裏取引をしている。また、サナリィで開発された量産型ガンダムF91やクロスボーン・ガンダムを委託生産している(元々サナリィには生産施設はないため)。どちらも優秀な性能を発揮していた辺り、原作のGキャノンの件とは違い技術提供が問題なく行われたか、アナハイムの技術力がサナリィと同等だったとも解釈できる。しかし、原作でF91のデータを盗用したアナハイムが量産型F91を作るのは皮肉と言えなくもない。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- ブルーコスモス(ロゴス)の影響力があり、アナハイム側も今までのガンダムタイプのデータの引き渡しを迫られるなど危機的状況が伝えられている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 本作では黒歴史由来の機体の残骸を解析・研究することで、本来の歴史よりも早くサイコフレームの開発に成功しており、これによりνガンダムも早く登場した。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- サイコフレームが開発されてるため『機動戦士ガンダムUC』も本来の歴史よりも早い時間軸で参戦を果たしている。
- また、カミーユ、フォウ、カツがテストパイロットとして、ファもカミーユのアシスタントとして入社している他、Ζガンダムやνガンダムのサイコミュ搭載機をオーバーホールと偽って(実際カミーユらも急な事に不信感を抱いていた)封印している。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ネルガル重工とはライバル関係であることがプロスペクターから明かされた。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- ストーリー根幹に0083は関わっており、エンディングでオサリバン常務が死亡する。
- スーパーロボット大戦BX
- 地球連邦保守派の代表格としてほぼ敵対組織として登場。本来ライバル企業のGAILとも保守派として利害が一致し手を組む。なお、設定上は連邦軍の兵器シェアの大部分を占めているはずなのだが、ゲーム中にはジェガンがアイコンだけ時折出てくるくらいで、そのうえブレイヴとの競合に敗れてリゼルやアンクシャが不採用となっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- オクトバー・サランが初登場。OZと協力関係を結んでいるのか、OZルートへ進むとフルアーマー百式改や量産型νガンダムを納品してくる。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- エゥーゴ連邦に存在する企業として登場。MSを召喚するパーソナル転送システムをエゥーゴに供給しているが、同システムはテロリスト達も所有している為「横流しをする死の商人」と罵られている。
- νガンダムも開発するが、納入相手のアムロの名を騙った黒い三連星に渡してしまうなど、無責任な企業として描かれている。