ノイエ・ジール

2015年8月23日 (日) 16:55時点におけるオオクラ (トーク | 投稿記録)による版

AMA-X2 ノイエ・ジール(Neue Ziel)

アクシズにて開発された試作型モビルアーマー

設計自体は一年戦争時から既に行われていたが、物資や技術の問題もあり、製造は困難とされていた。しかし、豊富な資源を持つアクシズと技術の進歩のおかげでようやく完成に至っている。かなりの大型機体であるが、各部に大型スラスターを備えているために運動性は意外と高い。また、火力も優れており、Iフィールドジェネレーターも搭載している事からビームへの耐性も高い。

本機はアクシズ艦隊から同胞であるデラーズ・フリートへと譲渡され、アナベル・ガトーが搭乗。星の屑作戦の最終段階であるコロニー「アイランド・イーズ」防衛に投入される。コンペイトウからの追撃艦隊を奇襲した後、コウ・ウラキガンダム試作3号機と交戦。当初は武装の多くがビーム兵器主体の本機は苦戦を強いられたものの、有線クローアームにより試作3号機の外付けされたIフィールドジェネレーターを破壊してからは本機が優勢となり、星の屑作戦の最終目的であるコロニー落下を成功させた。その後、損傷した状態で残存した兵達をアクシズ艦隊に辿り着かせるために奮戦。最後はサラミス級特攻し、爆散した。

なお、ゲームのみの登場だが、シャア・アズナブル専用機として開発された後継機「ノイエ・ジールII」も存在する。シャア専用機なので勿論赤い…… 訳ではなく紫がかった塗装で、ファンネルを搭載している。

名前の由来である『ノイエ』と『ジール』は、それぞれドイツ語で『新しい』『目標』という意味であるが、本来の正しいドイツ語の発音では、『ノイ・ツィール』と呼ぶ。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
終盤、一部のルートでのみ、ガトーが搭乗して味方に駆けつける。耐久力が非常に高く、マップ兵器のマイクロミサイルも所持している為、GP-03と同様の運用方法でOK。GP-03よりも遠距離攻撃武器が豊富だが、ビームサーベルを持たないため移動後には何もできない。
第4次スーパーロボット大戦S
ガトーが乗って中ボスとして1度だけ登場する。ただしHPは7100しか無く、ブラウ・ブロの半分程度なのであっけなく落とすことができる。しかしこの時のノイエ・ジールはフル改造されており、ガトーの能力値も相まって攻撃力が凄まじいため、攻撃を受けると鉄壁を掛けたグレンダイザーを一撃で落とされてしまうこともあり得る。
スーパーロボット大戦F完結編
敵として登場する場合にはそれほど強くない(弱くはないが他が強すぎて目立たない)が、ジュドー達のア・バオア・クー探索という隠しイベントにより、味方機としての入手も可能。味方ユニットになるとHPが半分になるが、運動性・装甲がかなり高いため活躍できる。
・・・と思いきや、F91より35も高い155もの運動性を持っているのに対し、限界反応はF91より60も低い340しかなく、パーツスロットも1しかないため「避けて当てる」という運用は殆どできない。最強武器のメガカノン砲も4発しか使えないため、総合的には微妙な機体である。高い装甲を更に強化し、鉄壁を持つハマーンを乗せるのがベストだろう。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ガトーが搭乗する。条件を満たせば、最終話手前のシナリオでガトーの搭乗機としてスポット参戦する。
スーパーロボット大戦α外伝
36話のマウンテンサイクルで難易度「普」の場合拾う事が出来る隠し機体。初期値にしてHP15000、運動性105を誇る。武器攻撃力も高いのだがユニット含め地形適応が宇宙以外劣悪。ミノフスキークラフトや防塵装置を装備することでガンダム系最強クラスのユニットとなる。誰をのせても強いがとことんボス気分を味わいたいならガッツ底力)を持つバニングギャバンコレンをのせるといいだろう。
第2次スーパーロボット大戦α
ガトーが搭乗する。UCガンダム系屈指の強敵で、HPが高いので苦戦させられる。ルート次第では空を飛んで登場する。この時、ガトーが「大気圏内でも砲台代わりにはなる」と言っている事からも、無理を承知で使っている事が窺える。
第3次スーパーロボット大戦α
ガトーは第2次αにて死亡したが、本機のみ条件を満たすと入手可能。ガトーの搭乗機だっただけあり、コウの撃墜数が関わっている。基本性能の高さに加え、長射程・高威力の全体攻撃武器を持つのが特徴。また、地形適応も高く、小隊長機として優秀。武装の全てにニュータイプ技能を必要としない為、コウバニング等、優秀なオールドタイプを乗せると良い。バニングは小隊長能力の相性も抜群。弱点としては、移動後に使える武器が格闘武器の有線クローアームしかない事。パイロット養成で射撃値しか鍛えていない場合は要注意。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
ガトーが乗って登場。以前にガトーが登場したステージでフラグを立てた状態でコウとクワトロで説得すると入手できる。
スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
援護システムの採用により、有用性がアップ。オールドタイプ用としては、最強機の一角。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
フラグを立てると入手できるが、隠しルートに行くとガトーが乗って敵になる。
スーパーロボット大戦IMPACT
COMPACT2に準拠。敵時は凄まじいHPを持っていたが加入すると人並にガクッと下がる。武器性能もよいとは言えず、よほどのガトーファンでない限り1軍で使っていくのは厳しいだろう。しかも味方にすると隠しステージで再び敵になる(味方にしなければ出てこない)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
終盤、ガトーが乗ってくる。ちなみに星の屑作戦時のガトーはガンダム試作2号機に乗ったまま。

単独作品

スーパーロボット大戦64
独立軍ルートでは、シャアのネオ・ジオン戦の直前に入手出来る機体。ネオ・ジオンMSとは相性が悪いが全ての性能が非常に高いため、激励要員を乗せて後方に控え主力が撃ちもらした敵を掃討するなどの使いかたができる。
OZルートでは逆にガトーが乗ったままシャアのネオ・ジオンに参加。多数のバルーンダミーによって表面数値以上の強敵と化している。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
ガトーの死後、カリウスが搭乗してカイルスに挑む。後にイベント「放たれたタマシイ」で復活したガトーが搭乗。

装備・機能

MAだが、格闘武器も装備する。全ての武器が内蔵武器で構成されている。ビーム兵器主体なのが弱点で、Iフィールド持ち相手の射撃戦は不利。

武装・必殺武器

大型ミサイルランチャー
背部に4門内蔵された実弾兵装。
有線クローアーム
メガ粒子砲を内蔵した両腕部を切り離し、有線によるオールレンジ攻撃を行う。サイコミュは搭載されていないため、ニュータイプでなくとも使用可能だが、腕のいいパイロットでないと真価を発揮させる事ができない。砲口からビームサーベルを発生させる事も可能。
小型ミサイルランチャー
「マイクロミサイル」と表記される事も。24門装備している。ゲームでは着弾指定型のマップ兵器
偏向メガ粒子砲
9門装備。エネルギーCAPの応用で連射が可能となっており、戦艦をも数射で撃沈させてしまうほどの威力を持つ。本機の主兵装。
メガカノン砲
腹部に1門内蔵されたビーム砲。ジェネレーターと直結されているために威力は強力だが、正面にしか撃てないのが欠点。
サブアーム
肩部に左右2基ずつ、計4基を格納している。メガ粒子砲も内蔵しており、ビームサーベルも発生可能。劇中ではガンダム試作3号機を羽交い絞めにしていた。
メガ粒子砲
有線クローアームとサブアームに計6門内蔵している。
Iフィールドジェネレーター
小型化され、4基搭載している。試作3号機のメガビーム砲すら完全に遮断する。

特殊能力

Iフィールド

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

L

機体BGM

「MEN OF DESTINY」

対決・名場面

ノイエ・ジール受領
アクシズから渡されたノイエ・ジールを見たガトーは「素晴らしい! まるでジオンの精神が形になったようだ」と絶賛した。これは本機がジオン公国の国旗がデザインのルーツである事に由来する。
ガンダム試作3号機
当初ビーム兵器主体のノイエ・ジールは苦戦を強いられるが、コウの焦りによる油断から3号機のIフィールドジェネレーターを有線クローで破壊。以後の戦闘でも有利に進めた。最後はクローアームで3号機を羽交い絞めにし、正にとどめを差す瞬間にソーラシステムIIの直撃を受け、満身創痍の3号機を見逃したガトーは星の屑作戦の最後を見届ける。

関連機体

α・アジール
α・アジールを参考にしてデザインされたことがスタッフによって明言されており、時系列的に見ればノイエ・ジールは原型とも言えなくもない。
ノイエ・ジールII
アクシズによって計画された後継機。上記の通りシャアの搭乗を想定して開発された。ベース機と比べて固定武装は減ったが、その分ファンネルを駆使した効果的なオールレンジ攻撃が可能であり総合的な火力は上昇している。だがシャアが不在だったことと彼ほどのNTパイロットが存在しなかったため開発は頓挫した。
『Gジェネ』が初出だが『ギレンの野望』にも登場。また『Gジェネ』の一部作品では設定通りシャアが乗って現れることもある。SRW未登場。
ゾディ・アック
小説『ガンダム・センチネル』に登場したMA。明確な関連性は語られていないが頭部形状や有線式クローアーム、ジェネレーター直結式の大型メガ粒子砲など共通点が非常に多い。また形状はロケットを思わせる横長であり、縦長であるノイエ・ジールとは対照的である。開発したのは同じアクシズであり、参考にしたとも解釈できる(発表されたのはゾディ・アックが先であり、こちらのデザイナーはカトキハジメ氏だが、『センチネル』には明貴美加氏も参加していた)。SRW未登場。

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