孫光龍
孫光龍(そん がんろん / Son Ganron)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:飛田展男
- 本名:アクラヴ・アヴォット[1]
- 種族:地球人(ヨーロッパ系)
- 性別:男
- 年齢:30歳代(半不老不死)
- 所属:バラル
- キャラクターデザイン:富士原昌幸
ガンエデンにより不老不死に近い身体[2]と念動力を身につけた男。性格は飄々とした紳士だが、実際は力のある者に従うだけの日和見主義者である。サトー・スズキ、アラン・ハリスなど孫光龍を含めて8つ以上の偽名を持ち、それらの名を使って20世紀初頭などに「バラル」のエージェントとしてグリムズ財団を始めとした全世界の戦争屋の間で暗躍していた。
第3次スーパーロボット大戦α・第2次スーパーロボット大戦OGでは白いスーツに青いシャツ、黄色のネクタイ、胸のポシェットに白い百合を飾っているという出で立ちだが、原点である龍虎王伝奇ではスーツもシャツもネクタイも全て白で統一していて、胸元に百合の花も無い。また、顔立ちも微妙に異なっている。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 超機人 龍虎王伝奇
- バラル側の超機人と、反乱を起こした「四神の超機人」龍王機と虎王機らの抗争に参加。自身が手懐けた「四霊の超機人」「真・龍王機」を駆り、龍虎王に選ばれた稲郷隆馬と文麗と合間見える。絶対的な能力を持って隆馬と交えるが、最後は互いの超機人が相討ち同然になる。脱出したところに駆け付けたV・Bとの戦いでは、V.Bに致命傷を与えたデヴォラを殺し、自身はV・Bのチャクラムを顔面に受けた。そして、大地の崩壊と共に一旦は姿を消すが……
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 龍虎王伝奇二部で自身はほぼ復活していたようだがおそらくその後の飛麗達との戦いから受けた傷を回復するのに年月を費やした為、ナシム・ガンエデンの復活に乗り遅れた。そして自身が目覚めた頃には既にナシムに自分に見合った能力がないと分かると、彼はゼ・バルマリィ帝国(以下、バルマー)に降り、その配下となる。その辺りの背景については説明されてないが、少なからずもう一つのガンエデンであるゲベル・ガンエデンと銀河の災厄「アポカリュプシス」の存在は知っていた模様。そして「真・龍王機」を駆り、過去との邂逅した超機人「龍王機」に選ばれたクスハ・ミズハに興味を持ち、彼女に超機人の宿命として戦いを強制する。そしてバルマー本星に辿り付いた彼は、ゲベル・ガンエデンは既に「ケイサル・エフェス」という存在になっていたこと知り、今度はバルマーを滅亡させるべく様々な陰謀を廻らせる。「αナンバーズ」にSRXの「トロニウム」とアヤ・コバヤシを解放させ、エツィーラ・トーラーと共謀しているように見せかけて、彼女の性格である知識欲を利用してケイサル・エフェスの存在を教えては、逆にその性格を利用してエツィーラを間接的に謀殺する。自分はケイサル・エフェスの僕として忠誠を尽くす。だが、その理念はかつて自身を追い詰めた稲郷隆馬の子孫の弟子たるゼンガーとレーツェルに「逃避」と否定され、最期は新たな「四神の超機人」となった「真・龍虎王」とクスハ・ミズハらαナンバーズによって討たれ、その逃避の人生に幕を下ろした。
- クスハ以外の主人公でも立ち位置は同じ。
OGシリーズ
OGシリーズでもガンエデンや妖機人、超機人の物語が本格的に扱われるようになり、彼も再び登場。真・龍王機から応龍皇と名を改めた相棒と共に鋼龍戦隊の前に立ち塞がる。シナリオでは、何故かハッピーという言葉を度々使う、テレビのリポーターや司会者の真似事をする、倒される際にも笑いながら長々と負け惜しみをするなど、飄々としているというより飄軽な性格であり、加えてキャラクター図鑑には快楽主義者とも書かれており、龍虎王伝奇、第3次αのどちらとも異なる性格となっている(ある意味この人物に通ずる面がある)。ちなみに性格設定は意外にも「大物」。また、地球の守護者としての自覚や自負も龍虎王伝奇と比べると極めて希薄になっている。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今回はガンエデンとの戦いの前に登場するが、最終盤に1度しか戦えない(ただし中盤での登場も想定していたのか龍人機に対する没セリフが存在)。戦闘台詞では古からの強念者ということで、念動力持ちのキャラとの掛け合いが多数用意されている。また、一部のキャラへの戦闘台詞には後の伏線となりそうな思わせぶりな物も幾つかある。
決戦シナリオでは龍虎王伝奇の登場人物で、OGに子孫が登場しているキャラクター達(稲郷、ブランシュタイン、グリムズの一族)の名を口にする。この際にレーツェルとライがブランシュタイン家の名が出たことに驚愕しており、どうやらαシリーズと違いOGシリーズではブランシュタイン家にバラルとの因縁が伝承されていないようだ(マイヤーがそのことを伝える前に死んでしまった、という可能性もある)。
関連作品
- スーパーロボット大戦嵐-龍王逆襲-
- 第3次αでは最終話であっけない最期を遂げた光龍だが、そんな彼にはもう一つの結末が存在する。それが『超機人 龍虎王伝奇』の作者であり光龍と真・龍王機の産みの親である富士原昌幸氏によって描かれた同人誌・『スーパーロボット大戦嵐-龍王逆襲-』である。
- 同作において光龍が戦いに加わっていた目的は、真・龍王機の力の源である『竜玉』の力を取り戻す事であり、その為にバルマーやケイサル・エフェスに加担していた。αナンバーズとケイサル・エフェスの最終決戦においてイデオンガンの直撃を受けるも生き延び、ついに竜玉の力を完全に取り戻した光龍は、地球圏に帰還したαナンバーズの前に現れ、自らの真意を明かし、真・龍王機改め応龍王と共に、αナンバーズに真の最終決戦を挑む。
- 竜玉とはイデにも匹敵する無限力を発生させる超大型五行器であり、その圧倒的な力でαナンバーズを窮地に立たせるが、αナンバーズの窮地にある人物の導きによって未来世界からロランやガロードやジロン、そして未来世界のゼンガー・ゾンボルト達が、地球・バイストン・ウェル・ラ・ギアスからはJ9や大作やショウやマサキやバーニィやウッソやシーブックやトビアや勇達、かつてαナンバーズの面々と共に戦った仲間達が次々と駆けつける。
- かつてない壮絶な死闘の末、光龍と応龍王は敗北。己の敗北を、自らの運命を受け入れ、その生涯に幕を下ろすのだった。
- 尚、同作において過去に光龍と真・龍王機から竜玉のエネルギーを奪い去り、未来世界の面々やバイストン・ウェルの面々を現代へと導いて影でαナンバーズを助けたのは、αシリーズの当初の構想において非常に重要な役目を担うはずだった「あの人物」である。
パイロットステータス設定の傾向
念動力により命中率が高いため、攻撃が非常に当たりやすい。彼の場合は前座の立場。精神コマンドに脱力を持っているのは彼のやる気の無さを象徴している。
精神コマンド
特殊技能
- 第3次α、第2次OG
- 念動力L8 底力L7 強運 見切り 気力+ (ダメージ)
- 第3次αと第2次OGで全く同じ内容となっている。第2次OGでは鋼龍戦隊の念動力者全員を自身の強念で威圧するシーンがあったのだが、それでもレベルは8止まり。レベル9はサイコドライバーの特権ということなのか、それともこれも念を抑えている状態なのだろうか。ちなみに第2次OGではこの構成のため、終盤のボスとしては珍しく2回行動を持っていないが、代わりに機体のほうに条件付きで2回行動を可能とする特殊能力が備わっている。
- 機体のHPが高いので底力を活かしやすく見切りも所持しているため、実際の命中回避は念動力L9以上の補正がかかるので精神コマンドなしで挑むのは厳しいだろう。
- 強運はなんのためにあるのかは不明だが自軍に加入することはないので完全に死に技能である。
小隊長能力
- 「回避率+10%」 経験値+20%」
人間関係
- イルイ・ガンエデン
- かつては僕だったが、ガンエデンが既に力を失っていると知ると、光龍のほうから縁を断ち切る。当初はイルイも光龍を頼っていたようだが、最終的に彼を見限ったことがクスハ編以外の最終話でレーツェルの口から語られている。光龍の本名を呼んでいい数少ない人物の1人。
第2次OGでは彼女の動向を見守っていたが、直接対面することは無かった。 - クスハ・ミズハ
- 第3次αのクスハルートにおけるライバルポジション。他の主人公とは違い、決着は最終話まで持ち越しとなる。超機人「龍王機」に選ばれた宿命として、彼女に戦いを強制する。
- ブルックリン・ラックフィールド
- 同じく超機人「虎王機」に選ばれた宿命として戦う。光龍の興味はクスハに向けられており、ブリットを敢えて入念に傷つけることによって、クスハの怒りを掻き立てサイコドライバーとしての力を発揮させた。
- リュウセイ・ダテ
- クスハと同じく、念動力者(サイコドライバー)として彼に興味を持ち、その能力を開花すべく行動する。
- ゼンガー・ゾンボルト
- 稲郷隆馬の子孫であるリシュウ・トウゴウの弟子。彼の剣太刀にかつての隆馬を思い起こす。
- レーツェル・ファインシュメッカー
ライディース・F・ブランシュタイン - ブランシュタイン家とは長きに渡り因縁を持ち、彼らの存在を敵視する。
- クォヴレー・ゴードン
- 間接的に彼(ディス・アストラナガン)の能力を引き出した。
- ハザル・ゴッツォ
- バルマーにおける上司であるが、所詮小物以下と見ていた。
- エイス・ゴッツォ
- ゴレー・ゴレム隊を実質的に彼が指揮していたのを看破しており、彼に同調してついにバルマー本星に導かれる。そこで彼の陰謀劇が始まる。
- エツィーラ・トーラー
- 知識欲に駆られた彼女を利用し、同調する振りしながら利用していた。
- リシュウ・トウゴウ
- 光龍にも因縁深い稲郷家の末裔。第2次OGで遂に対峙する。稲郷家との対決はこれで3度目となる。
- 稲郷隆馬
- 超機人「龍虎王(龍王機)」に選ばれた存在。反旗した龍虎王に戦いを挑む。だが、彼には退屈な存在であったようだ。
- 文麗
- 同じく超機人「虎龍王(虎王機)」に選ばれた存在。反旗した虎龍王に戦いを挑む。
- 飛麗
- 隆馬と文麗の孫であるが、彼との因縁は描かれなかった。
- V・B
- ドイツ人のエージェント。ヨーロッパからの因縁であり、彼女には誰にもない魅力に惚れ込んでいた。彼女は死の直前に自分の本名を語った。その後、アクラヴは彼女の遺体を回収するが…… 第二次OGにおいて、彼女がブランシュタインであることが明言された。クラウスの例からするとVは「フォン」ではなく、名前の頭文字のようだ。
- デヴォラ
- 光龍の部下の女性。デヴォラは光龍を愛していたがその報いは得られず、光龍が愛しているV・Bに強い嫉妬を抱くようになる。隙をついてV・Bに致命傷を与えるが、それによって光龍の逆鱗に触れて殺される。光龍曰く、人間は捨てたが女は捨てきれなかった。
- クラウス・ブランシュタイン
- ライやエルザム(レーツェル)の先祖。彼と関わる前に雑誌が休刊したので因縁に関しては不明。だがブランシュタイン家では彼との抗争が記録しており、第3次αではレーツェルは光龍の存在を知っていた。だが第2次OGでは逆に全く知らなかった。
- ジェイベズ・グリムズ
- OG2に登場するアーチボルドの先祖であり、超機人「雀武王(雀王機)」の搭乗者。超機人を発掘するためにサトー・スズキの偽名で接触し、彼を利用していた。
- エドワード・グリムズ
- ジェイベズの孫であるが、彼との因縁は描かれなかった。
- 稲郷兵馬、アリッサ・グリムズ
- それぞれ飛麗とエドワードの曾孫。直接の面識はないが、第2次OGでは彼らの名も口にしていた。
- 夏喃潤、泰北三太遊
- 共にバラルの同志。
版権作品の人間関係
- ビッグ・ファイア
- 非公式ではあるが、富士原昌幸氏による同人誌『スーパーロボット大戦嵐-龍王逆襲-』では太古の昔から彼とは深い縁があった。
名台詞
龍虎王伝奇
- 「な~に言ってんの。キミたちと同じ限りある命さ。もっとも、その限りってところに、だいぶ幅があるけどね」
- グリムズ男爵の部下によって機関銃でハチの巣にされながら平然としていた為に「不死身か」と言われ、それへの返しの言葉。不死であることは否定しつつも、人間とは違う存在という点は否定していない。
- 「僕の本当の名前を口にしていいのはV・Bと『神の子(イルイ)』だけなんだ」
- 部下のデヴォラに自分の名前を呼ばれて、その返しの言葉。自らの主の巫女であるイルイと同等、或いはそれ以上にV・Bを特別に想っていることが伺えるが、このことがデヴォラの嫉妬心に火を点けてしまうことになる。ちなみに、第2部で部下に「アヴォット」と呼ばれているが全く気にしていない(「族長」と書いて「アヴォット」と読むため、役職または苗字でこちらは呼ばれても怒らないのかもしれない)。また、龍王逆襲でイルイに本名を呼ばれているが特に訂正も求めていなかった。もしかしたらガンエデン抜きでイルイを気に入っていたのかもしれない。
- 「でも僕は、暑苦しい奴が嫌いでね」
- 稲郷隆馬の口上を聞いての一言。後の龍王逆襲でも口にしており、どうやら相当嫌いなようだ。
- 「さあて…君たちの限りある命、どこまで保つかな?」
- 龍鱗機3枚で龍虎王を撃墜し、落下した機体を真・龍王機の爪の先で摘まんでの一言。後に戦闘台詞にも採用される。
- 「いや…せっかくだが、僕にはもう心に決めた相手がいてね」
「それに、君達ふたりの旅立ちを邪魔するほど野暮じゃないんだ」 - 隆馬と文麗の仲を茶化しつつ、V・Bへの想いも現れている言葉。ちなみに、ここでの「旅立ち」とは「あの世行き」ということである。この直後に瀕死の龍虎王に龍王雷槍を放つ。
- 「な…何を言い出すかと思ったら…僕たちが百邪だって? 古の昔から超機人たちと共にこの星を護ってきた僕らが?」
- 隆馬に自らを百邪と言われ、見当違いも甚だしいと腹を抱えて爆笑。あくまで自分やイルイの大義、そしてガンエデンの理念を信じての発言なのだが、地球人類を鳥籠に閉じ込めようとするガンエデンも、後に力を失った主を見限り負の無限力の傘下に収まるこの男も龍虎王にしてみれば大差ない。それを鑑みると、龍虎王の離反は正しかったといえる。
- 「デヴォラ…僕はね。龍王機以上に大切なものを失ってしまったよ…!」
- V・Bに致命傷を負わせ、撤退を進言したデヴォラへの返答。この直後にデヴォラを手刀の一撃で殺害する。この会話からもV・Bに心底惚れ込んでいたことが分かる。
- 「ふふ…V・B…君は実にいい女だね……。もう離さないよ…」
- デヴォラの殺害直後、気を抜いていた光龍の顔面にV・Bのチャクラムが叩きこまれる。さしもの光龍もこれには動揺していたが、V・Bに声を掛けられると、微笑みを浮かべてこの言葉を贈った。暑苦しいのは嫌いらしいが、本人は中々に情熱的な人物である。
αシリーズ
- 「フフ…君達が四神の龍王機と虎王機に選ばれた者か…」
「僕の名前は孫光龍」
「ついでだ。君達が最も知りたいであろうことも答えてあげよう」
「こいつは龍王機…。お察しの通り、超機人の一体だ」
「教えてあげるよ、クスハ・ミズハ」
「君の龍王機は『青龍』の超機人…。そして、僕の龍王機は『応龍』の超機人。言わば真の龍王機なんだ」
「そう…。超機人には幾つかのランクがあってね」
「君達の龍王機と虎王機、そして、過去に失われた雀王機、武王機で『四神』の超機人」
「他にも『四凶』や『四罪』なんてのもある。中でも最上位に君臨するのが…」
「この応龍を始めとする『四霊』の超機人なのさ」 - 第3次αにて、クスハ達の前に姿を見せた時の台詞。龍虎王伝奇でも人物名以外殆ど同じ台詞がある。第2次OGでも似たような台詞があるが、『四凶』が倒れた後に登場するため「先程倒した」と前置きされ、『四罪』については「なんてのもあった」に変更されており、全て破壊されたことが示唆されている。
- 「君に良く似た男を真・龍王機は知っていると言っている」
「そして、君もね。もっとも、そちらの場合は女性だったが」 - 第3次αのクスハルート第10話「龍を喰らうもの」より。初対面したゼンガーとレーツェルに対して、過去の人物を仄めかすような台詞を言い放つ。
- 「その代償が、今の君達のいる場所だ。これが無限力の仕打ちだよ」
「守るべき人達も守るべき世界も既に過去のもの…。君達のやったことは無意味だったのさ」 - 熟練度57以上、総ターン数420以下が到達条件である真の最終話「今遥か遠い彼方…」にて。1万2千年の時を超えながらもアカシック・レコードに打ち勝ったαナンバーズに対して、上の台詞を突き付けた。
- 「レーツェル・ファインシュメッカー…いや、エルザム・V・ブランシュタイン!この僕が弱虫だと…!」(クスハルート以外)
「クスハ・ミズハ!この僕が弱虫だと…!」(クスハルート) - 最終決戦に敗れ、レーツェル或いはクスハから厳しい非難を浴びた際の台詞。「弱虫」という言葉に感じ入るものが有るのか、過剰に反応し怒りを露わにする。クスハルート以外ではここでレーツェルの本名を曝しているが、図星を突かれ反論出来ないがゆえの、せめてもの意趣返しか?
- 「馬鹿め…馬鹿めが!人間の力が神や悪魔にかなうわけがない!」
「クスハ、ブリット!僕はここで倒れるが、お前たちもここで死ぬ!」
「ケイサル・エフェスの手により、この宇宙は生まれ変わるのだからな!」 - 余りにも卑小な呪詛の言葉を残し、孫光龍は銀河に散った。なお、この台詞はクスハルートのものであり、他の主人公だとクスハ&ブリットではなくαナンバーズを名指しする。
OGシリーズ
戦闘台詞
- 「そいつらが何機いるのか、僕も知らないのさ! 数えるのが面倒だからねぇ!」
- 龍鱗乱舞陣使用時。確かにあの巨体の鱗全てが龍鱗機では、どうやっても数えられないが……。
- 「黄龍は神精!」 「応龍は四龍の長!」
「良い子はねんねしな、ってね」 - 応龍豪雷槍を使用する時の台詞。永遠に眠らせる気満々である。元ネタは「まんが日本昔ばなし」のOP。ちなみにエクセレンの方にも同作のネタあり。
- 「君いい念してるね、うちに来ないかい? なんてね」
- 対念動力者。懐かしや、初代スパロボにおけるゲッターチームの説得ネタである。
- 「どこかで聞いた台詞、どこかで見た技だなぁ」
- 対ゼンガーの被弾時。龍虎王伝奇では隆馬がゼンガーとほぼ同様の台詞を用い「龍王破山剣・逆鱗断」を放っている。
- 「もう少し若ければ、あの男のように戦えたものを」
- 対リシュウ。言うまでもなく先祖の隆馬のことである。
- 「君の機体の装置はちょっと厄介かもね。ま、後でどうとでもなるけどさ」
- 対ジョッシュ、リム。シュンパティアのことのようだが……。
- 「君は厄介な代物を呼び込んでるねぇ。ま、壊しちゃえばいいんだけどさ」
- こちらはジョッシュ限定の被弾台詞。リムの身に起きた現象を考えると、ジョッシュの中にもまた、リアナに該当する、シュンパティアに依存した異世界の魂が存在しているらしい。
- 「虚ろな魂に強念か……アンバランスだね」
「ま、君を我が神の下へ行かせるわけにはいかないか。ここで死んでもらう。後顧の憂いは断っておかなきゃね」
「同族嫌悪って奴かな! あははははは!」 - 対イング。人造マシアフであるイングを危険視しているようだ。
- 「偶然でその力を得るはずがないんだけどね……」
- こちらは被弾時。イングの尋常ならざる強念、ガンエデンのマシアフに必要となるサイコドライバー能力を指しての台詞だろう。事実、イングの念動力は偶然では無く、必然的に与えられた物だった。
- 「諸々のバランスが崩れた時、君は……」
- こちらも対イングの被弾時。後にユーゼスによって利用されることを暗示していたのか、それとも詳しく語られなかったイングのもう一つの人格を指してのことだろうか。
- 「また会えるかな? あははははは!」
- 撃墜時。敗北したにもかかわらず動揺しないどころか笑い飛ばしており、思い切り再登場を匂わせているが、果たして……。
第2次OG
- 「やあ、地球連邦軍の諸君。ハッピーかな? 僕の名は孫光龍、バラルの元締めだ」
「さて、君達も知っての通り、僕らの拠点である“バラルの園”が満を持して浮上した」
「準備に色々と手間取ってしまったけど、そろそろ計画を実行に移したいと思ってね」
「と言っても、心配することはない。僕らバラルは地球の守護者だからね、君達に救いの手を差し伸べようと思っている」
「無論、見返りなんていらない。君達は黙って、バラルの神の目覚めを待っているだけでいいんだ」
「そう、もう少しの間、辛抱してもらえれば……君達の格が上がり、俗界桃源郷で面白おかしく暮らせるようになる」
「それは、人間が求めてやまないユートピアさ。もはや外敵に怯えることはない。未来永劫、平穏に暮らせるんだ」
「そうそう、バラルの神が目覚めれば、僕達がルイーナやゲストを討伐するからね。君達は何もしなくていい」
「心穏やかに、姿勢を正して君達の存在が昇華する時を待っていたまえ」
「あ、それから、バラルの園を攻撃しても無駄だよ。どうしても信じられないというなら、色々とやってみてもらってもいいけど」
「ともかく、直にその時は来る。僕らの神の下、みんなでハッピーになろう」 - 「封印の予兆」クリア後の分岐における事実上の宣戦布告。
- 「以上、バラルの園から孫光龍がお送りしました! あはははははは!!」
- その宣戦布告の〆。本作の光龍がどういうキャラクターかが一発でわかる、ある意味秀逸な台詞。
- 「トウゴウ……先祖って……ああ、稲郷隆馬? それとも瞬馬? 兵馬なんてのもいたらしいけど」
「いや、懐かしいねえ。文麗、飛麗、ジェイベズ、エドワードにアリッサ・グリムズ、クラウス・ブランシュタイン……」
「そして、V・B……彼女もブランシュタインだったっけ」 - 「四龍の長」「機人大戦」にて、リシュウの名を聞いての台詞。「龍虎王伝奇」のキャラクター達を並べ立て、過ぎし日の死闘に思いを馳せる。ちなみにこの中には、2部で登場する予定だったキャラクターもいる。
- 「ただ、残念ながら他の四霊の超機人をお見せすることは出来ないけどね」
「理由はいろいろあるけど……まあ、教える必要はないか」 - 応龍皇に乗って戦場に現れた際に。恐らくメタ的な理由が大半だろう。
- 「ま、言うよね。じゃあ、再度頭から丁寧に説明しようか。今のうちに修理とか補給、休憩しててもいいからさ」
「あ、トイレに行っても、チャンネルはそのままでね。はははっ」 - 第2次OGでのメタ爆発な発言。一体誰に向けて言っているのだろうか…。
- 「今でも鮮明に覚えているよ。四霊、四神を始めとする多くの超機人がバラルの神の下へと集ったが……」
「少々予想外のことに暴虐の超機人である四罪や四凶、それに付き従う者達が百邪に下ったんだ」
「おかげで戦いは激化……大地を砕き、海を割り、天をも焦がすバラルと百邪の闘争、それは後に“機人大戦”と呼ばれた」
「そのせいで、超機人が世界に災厄を齎す魔神だなんて伝説も出来ちゃったけどね」
「クスハ君、ブリット君……キミ達の龍虎王もそう思われていたんだよ?」 - 機人大戦の顛末。龍虎王が魔神と呼ばれていたのは事実であり、「伝奇」における兵馬&アリッサの時代にはそのような認識だった。
- 「俗界桃源郷の護りを固め、大羅天へ至る道を求めて現れる万魔百邪と戦うために、君たちの力がほしい」
- 冗談抜きでガンエデンと自身の本当の目的を語ったもの。「大羅天」とは「太極」のことだろうか?もし「大羅天=太極」「万魔百邪」に限って言えばZシリーズで黒の英知を得た者達のことか。
- 光龍「あららら……歴史は繰り返すってか?」
「チェッ、天命ってのは意地悪だねぇ。いい退屈しのぎだったのにさ」
「ま、総人尸解計画を実行するのは、僕じゃなく、ガンエデンだし……ここは君達に華を持たせておこうかな」
マサキ「負け惜しみを言ってんじゃねえよ!」
光龍「じゃあ、お言葉に甘えてもっと言わせてもらおうか!」
「バラルの門を開いてやるから、神の慈悲にすがるがいいさ!」
「そして、君達にはとっても楽しい神役が課せられる! 仙体ならぬ、凡体のままでね!」
「戦い続けるのさ、万魔百邪と! いや、既にそうなのかな!?」
「何はともあれ、護るより壊す方が楽だからねえ!! 命でも星でもどんどん壊して、自分で自分の首を締めてくれたまえ!」
「あ、それはもうやっちゃってるか! こりゃ失敬、失敬! はははははは!」
「はははは! あーっはっはっはっはっは!!」 - 断末魔かつ負け惜しみの数々。第2次OGにおいてはこれで退場となった光龍だが、この先確実に再現されるだろう第3次αのストーリー、機人大戦の集大成とも言える真・龍虎王の存在、そして今回が龍虎王伝奇第一部の再現だと考えると、再登場の可能性は大いにありうる。
龍王逆襲の台詞
- 「よけそこねてイデオンガンをまともに食らった時は死ぬかと思ったけどね」
- ある意味、全ての事の発端。どういうことかというと、富士原昌幸氏は前書きでこの作品を執筆した切っ掛けの1つとして「ケイサル・エフェスにMAP兵器のイデオンガンを連射していて、気付いたら真・龍王機をついでに撃墜していた」というエピソードを上げているのだ。
- 「例えば、フリーダムに乗っているキミと…生身のキミとでは、戦闘力にどれだけの差があるかな?」
「他の諸君も、そう…たとえ何かの理由で愛する機体を失ってもなお、君達は死物狂いで戦うだろう。だけど、挙げられる戦果は知れたものだ」
「そんな時君たちはこう思うのさ。『本当の力はこんなもんじゃない、あれさえあれば』ってね」 - 『龍王逆襲』にて、竜玉の力を取り戻すためだけに暗躍を繰り返していたことへの怒りに対して、キラを始めαナンバーズの全員への問いかけ。詭弁でしかないのだが、ロボットどころか大抵のバトルものにこの台詞が当てはまってしまうもので、実際、αナンバーズの誰一人としてこの言葉に反論できなかった。更に言えば、最初に言われた当人であるキラは『DESTINY』序盤にて全くこの通りの状況に陥ってしまう。
- 「ボランティア活動をするにせよ、まわりがサルばっかりってのがどうもね」
- クスハからの「その力を平和の為に使ってください」という呼び掛けへの返答。人を徹底的に見下した高慢な物言いにもクスハは尚も説得を試みるが、最強の挑戦者として最強のチャンピオンとの戦いを望む光龍は、プラント4基を消滅させ、火星やボアザンやキャンベル、あまつさえ地球すらも狙うと脅し、αナンバーズに戦いを強要する。
- 「百邪の駆滅とか、超機人の宿命とか、さっき言った最強の座なんてのも、正直どうでもいいんだ」
「そう……色々口から出まかせを言ったけど、たったひとつ真実があるからさ」
「僕はね……暑苦しい奴が嫌いなんだよ」
「そんな奴らが群れをなしているのを見るとね、踏みにじってやりたくなるのさ! どんな手を使ってでもね!」 - 応龍王顕現時に、イルイからの再度の説得を拒絶して吐露した本音。この時、悪役らしい非常にいい笑顔をしている。ただ、これもまた口から出まかせであり、たったひとつの真実は別にあった。
- (全ての始まりたる者……この世界にまだ未練を残していたとはね)
(いいだろう。今度こそ決着をつけてやるよ) - α外伝・第2次αのメンバー達が駆け付けたのを眺めて、再会の叶わなかった永年の宿敵の姿を見出す。
- (困ったな……そんなんじゃないってのに)
(そういう暑苦しいのは、嫌いなんだけどな) - 応龍王撃破直後、戦さに倒れた全ての超機人の魂からの語りかけを受けて。言葉では否定しつつも、帽子で隠した目の下には涙を浮かべていた。
- 「あの日……キミに遅れを取った日から、僕はついにキミに勝てなかった」
「ったく……それならそれで最期までいてくれれば……まあ、いいか」
「今は閉ざされた……他の世界の僕は、まだ諦めてないからね」
「あそこにはキミはもちろん、彼らのほとんどがいない。ねえ、ビッグ・ファイア……」 - 『龍王逆襲』での散り際の台詞。「αナンバーズのほとんどがいない、(αシリーズの終結時点では)閉ざされた世界」とは、もしや……?