ランド・トラビス(Land Travis)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:川原慶久
- 種族:地球人
- 性別:男
- 誕生日:8月9日
- 年齢:27歳
- 血液型:AB型
- 星座:しし座
- 所属:ビーター・サービス(ZEUTH)
- 資格:スフィア・リアクター(傷だらけの獅子)
- 好きな事:仕事後の酒
- キャラクターデザイン:河野さち子
修理屋「ビーター・サービス」を営む豪放な熱血漢の青年。本来の経営者であるシエロ・ビーターが行方不明となった為、シエロの娘であるメール・ビーターと愛機ガンレオンと共に、現在はさすらいの修理屋として師匠を探すために各地を旅している。
「ザ・ヒート」と自称し、安全安心の修理屋を謳い文句にしているものの、巷ではその熱い性格故にトラブルが発生したり暴れたりすることが少なくないことから「ザ・クラッシャー」(壊し屋)の通り名の方が広まってしまっている。本人はこの異名を激しく嫌っており、耳にした途端に機嫌が悪くなる。女子供の前ではかろうじて自制心を保っているものの敵に対しては容赦が無く、壊し屋であることを否定するための徹底的な制裁行為が更に壊し屋としての悪名を高める…という同道巡りな展開がお約束のパターンとなっている。
ただ、壊し屋としての知名度(というか悪名)のほうが通りが良いとはいえ、本業である修理屋・整備士としての腕前もかなりのもので、修理業を生業としている関係上当然メカにも強い。そのため、戦闘時は愛機ガンレオンを駆って積極的に戦闘に参加し、戦闘終了後や平時は依頼次第でメカの修理や整備に奔走…と、割と多忙なキャラである。
一見、物事を深く考えていないただの荒くれ者のようにも思えてしまうが、実際のところは相当に頭の切れる人物であり、レーベン・ゲネラールの悪意に唯一気付いていた等、劇中のエピソードからは観察眼も相当鋭い事が窺われる。また、オリジナルキャラとは思えないほど素早くZEUTHに溶け込み、一度共闘経験のあったエニルの立場を庇ったり、エウレカとレントンとの関係に悩むホランド・ノヴァクを突き放す一方で叱咤する、更にはザフト組のZEUTHから一方的非難を受けていたアークエンジェルのメンバーも受け入れる器量の大きさを見せる等、人間関係を円滑にする潤滑剤ぶりを様々な場面で発揮。部隊に多く存在する年頃の少年たちにとって頼りになるアニキとして活躍しつつ、高年齢組とも幅広い交友関係を築き上げている。また、劇中で一時的に記憶喪失になっても、その際の思考は記憶を無くした人間とは思えないほど恐ろしくポジティブであった。
その一方で、かつて恩師であるシエロが自分のせいで行方不明になってしまった事に、深い自責の念を抱き、一度はメールの元から去ろうと考えていた事もあったが、彼女を一人にしてはいけないと、真実を隠しながらも決して逃げ出さなかった等、責任感の強さも併せ持っている。この件に関しては、後にアサキム・ドーウィンに暴露されてしまっているが、あくまでも悪いのはメールに真実を隠し続けていた自分で、アサキムを責めるのは筋違いであると自認してもおり、それは結果的に、Zの終盤でアサキムの心を僅かながら動かす事になっている。
昔はやはりというか何というか、見た目通りの相当な荒くれ者だったようだが、シエロとの出会いを経て大きく性格が変わったようである。特に営業や人付き合いの基本はシエロによって徹底的に叩き込まれたようで、右腕の親指を立てて左目のみ開いてのスマイル顔、通称『ヒートスマイル』が師匠直伝の特技。しかし、スマイルを向けられる側からすれば受ける印象は「暑苦しい」の一言で、全編を通じてこのスマイルが出る度に「(暑苦しい…)」「(暑苦しい人だな…)」「(なんと暑苦しい男だ…)」等のリアクション…というか顰蹙(ミヅキ・立花には「毒」とまで評される)が絶えない。
最初に公開された時はプレイヤー達の評判は見た目からして濃そう、暑苦しそうといった評価で、当初は芳しいものではなかったが、実際に蓋を開けてみると、想像以上に突き抜けた熱さを持ち、強くて良い奴……更に好感が持てる彼の人間性に加え、今までにないその暑苦しさとギャグあり涙あり熱い血潮ありで痛快なストーリーを展開。さらに鬱展開まっしぐらとなるフラグに対してもクラッシャー振りを発揮して、次々とフラグを崩壊させるなどの活躍により、現在では非常にファンが多い。ゲームの発売前後でファンの評価が逆転したという意味では、歴代の主人公の中でも異質な存在である。また、性格設定他の様々な諸要因から女性主人公のセツコとは何かと対照的な面が多く、良い意味でよく比較されることが多い。
なお、彼は現在登場している主人公の中では2番目の年長者(1番は29歳のゼンガー・ゾンボルト)で、民間人の主人公では最年長となる。また、搭乗機についても乗り換えは元より形態変化すら(イベント以外では)発生しないという珍しいパイロットでもある。この手のパイロットとしては、後のLの主人公南雲一鷹がいる。
ヒートスマイルの影に隠れやすいが、実はオカルト系の比喩や事象へのカウンター的な意味合いで自分を『天使』と評することもある。
髪は炎の様な赤だが、ある程度の長さからオレンジ色になっている。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 上述の通り、豪胆な性格でメンバーを引っ張るスーパー系男主人公。味方からは暑苦しいと評価されることもあるが、それも良い意味で認められている。敵からは壊し屋といわれることも。能力的には完全なスーパー系で、回避は低いがガンレオンが打たれ強い上、修理装置でターン毎にHPが回復(マグナモード追加により補給装置追加後はENも)するので全く問題無し。特殊技能として底力と戦意高揚を持ち、底力は尋常でない速度で最大のレベル9まで到達する為、その打たれ強さに拍車をかけている。
- スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
- 追加シナリオで遂にセツコとの共闘が実現する。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 名前のみの登場。セツコと比べて少々影が薄い。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 満を持して登場。セツコ同様序盤で一度仲間になるがすぐ長期離脱。54話でセツコと共に復帰。登場直後、いきなりブラスタを叩き落とす(それもうっかり)という相変わらずのクラッシャーぶりを見せた。
- 破界篇で隠しキャラとして出てきた師匠は今回登場しなかったため、感動の再会は実現しなかった。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 名前のみ言及、どこかの世界に転移させられてしまったと予想されている。なお連獄篇のPVには一人だけ出ておらず、また寺田プロデューサーも言葉を濁している。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
格闘・防御に優れるスーパー系。小隊長能力・ガンレオンの性能と合わせ、打たれ強さは歴代でも天下一品。ただ、成長タイプが「万能系・回避」のため、意外にも防御の伸びが悪い。素のままだと最終的にレントンに負けるため、前線に出すなら少々PPをつぎ込みたい所。
精神コマンド
- Z
- 必中 不屈 気合 迅速 勇気
ガンレオンのためにあるかのような精神コマンド。メールの方は熱血・覚醒・補給を担当するためもはや完璧。特に「迅速」は鈍足なガンレオンには非常にありがたい。 - 第2次Z再世篇
- 必中、不屈、気合、加速、勇気、覚醒
「迅速」は「加速」に差し替えられ、「覚醒」が追加された。
特殊技能(スキル)
- 底力L9 戦意高揚
- 底力の成長スピードが尋常でなく速く、なんとレベル37でカンストする。ベストの特殊技能は特に無いので、プレイスタイルに合わせて覚えさせて良いが、余裕があれば気力限界突破や補給技能、単体攻撃主体なので再攻撃まで覚えさせたい。ただ、ガンレオン自体は完全な攻撃型なので、補給装置を味方に使う暇があるならそれで攻撃してしまった方が速い。その場合はEセーブとガード、強化パーツのバリア・フィールドまで加えれば、まともにダメージが通らなくなる。
小隊長能力
- 全ての特殊効果武器無効
- つまりオールキャンセラーを持っているのと同じ事。堕天翅やカイメラの攻撃が怖くないので、真っ向からガンガン切り込んでいける。
エースボーナス
- ダメージを受けた時、本来の気力増減に加えてさらに気力+3
- 「気力+ボーナス」があれば、食らうだけで気力が5上がる。反撃で落とせば10も上がる。これのおかげで気力の心配がない。
人間関係
- メール・ビーター
- 「ビーター・サービス」の会計係にしてランドのパートナー。ランドの行状のせいで、修理請負代金より破壊による弁済費が嵩む状況に頭を抱えているものの、立派に社の屋台骨を支えている。ランドは彼女にある事実を隠しているのだが、その事はランド自身の苦痛ともなっており、ブレイク・ザ・ワールド直後には記憶さえなくすが……。
- シエロ・ビーター
- ランドの師匠であり、「ビーター・サービス」の親方。ガンレオンを所有していたが、ある事件で行方不明となる。結局Zでは見つかることはなく、手掛かりすらなかった。まあ、それも仕方のないことではあるのだが……。時獄篇では今度はランドの方がいないため、またしても会わずじまい。
- セツコ・オハラ
- 序盤ではランドがアサキムと協力することが多かったために敵対(このためセツコもランドのことをアサキムの仲間=敵と認識していた)。しかしアサキムが本性を現してからは和解している。ランド編では終盤、アサキムと戦うが敗北しているシーンがある。
- アサキム・ドーウィン
- ブレイク・ザ・ワールド後に行方不明となったメールを保護した青年。ランドとはお互い持ちつ持たれつの不思議な友情を持った関係となる。後に彼からの手酷い裏切りによりメールとの関係は一時悪化、ガンレオンも大破するが、ランドがそれを根に持たなかったことでラストボスとの最終決戦でスポット参戦することに。セツコ編では終盤で敗北している。
- ツィーネ・エスピオ
- アサキムの依頼でランド達をエマーンから救出。その後は敵になるが、フラグを立てれば仲間になる。
- レーベン・ゲネラール
- カイメラ隊の一員。献身的な好青年だが、その正体は…。ランドはレーベンに潜む影の部分を感じ取りつつも皆を思い隠し続けた。
- シュラン・オペル
- カイメラ隊の一員。内心はランドの暑苦しさに降参気味の様子であるが…。
- ジエー・ベイベル
- カイメラ隊の一員。ハイテンションな爺さん。エーデルの前で無礼を詫びたことでランドに土下座を強要する。ただし、やり取りはコミカルである。
- エーデル・ベルナル
- カイメラ隊を率いる才媛。その美しさと献身的な振る舞いはランドすら虜にしかけるほど。しかし、彼女を含むカイメラ隊の正体は…!?
- クロウ・ブルースト
- 同じスフィアに関連のある人物。ゲインは彼とランドは気が合いそうだと評している。再世篇で初対面した時はうっかり叩き落してしまうも、その後酒を飲み交わしたりと似たもの同士よき友人となる。
版権作品との人間関係
30代に近いからか、渋めのキャラと交友関係が広い。また青少年主人公とも交友関係が広い。また、Zでは主人公にリアル・スーパーという区分はなくなっているものの、女主人公がリアル系然としているだけにスーパー系主人公と見られがちだが、絡みは非常にリアル系偏重である。これは彼がリアル系であるザブングルの面々と同じ世界の人間であること、26話でランド側に着くアウトロー組がリアル系ばかりである点に加え、同道する昭和スーパー勢が元々セツコとの絡みが多い人物と同じ宇宙世紀・コズミック・イラ世界の人間である点などが原因として挙げられる。
スーパー系
- ロジャー・スミス
- ランド編でよく絡むので仲がよい。オッサン仲間の一人というと本人は否定するだろうが。
- R・ドロシー・ウェインライト
- 記憶を失った時に世話になるが、なぜか彼女を「親方」と呼ぶ。いくらなんでも女性に親方は無いだろうと思うのだが…。
- ジュリィ野口
- 初対面時に彼に「戦闘機のナビゲーターか?」と問う。ネタ元は彼の記事参照。
- ミヅキ・立花
- ランドの暑苦しさを「毒」と評する。
- リィル・ゼラバイア
- その「毒」にあたったのか、体調を崩した。
- 流竜馬
- 悩む彼を飲みに誘おうとしてアナ姫に怒られたり、特異点に関する説明を受けたりしていた。
リアル系
- ゲイン・ビジョウ
- ランドと波長を合わせられる人物。お互い信頼し合っており、付き合いの長さもあってZにおいては相棒といっても過言ではない間柄。
- ガロード・ラン
- 彼がガリア大陸へと飛ばされたときにいろいろと面倒を見てきた。その後も兄貴分として接する。
- ゲイナー・サンガ
- 彼とは色々と仲が良く、「男の趣味」を共有するが、女性達にばれた時は罪のなすりあいをした。
- アナ・メダイユ
- 彼女はヒートスマイルを「可愛い」と言う。
- ジロン・アモス
- Zの物語スタート前(すなわち『ザブングル』の原作の世界)時代からの知り合いで、彼らとイノセントとの戦いでも手を貸している。そんなわけで物語開始当初から盟友。
- ファットマン・ビッグ
- もちろん彼とも知己。お互い会う度に筋肉美を見せびらかせているライバル関係。
- レントン・サーストン
- セツコと違い、彼の暑苦しさに驚くもランドを漢として純粋に尊敬する。
- ロラン・セアック
- 序盤にお世話になったりした。彼から「ザ・クラッシャー」と言われた時は怒るどころか、苦悶の表情を浮かべていた。
- ホランド・ノヴァク
- 彼の激情的な性格を宥めながらも、ゲッコーステイトのメンバーと交流を深めている。
- 桂木桂
- よく一緒につるんでいる。
- エニル・エル
- 敵対している頃から共闘することもあった縁で、ガロードを追い続ける彼女の心情を理解した上で助言をする一幕もあった。
- ミイヤ・ラウジン
- 彼女の大ファン。
- カトック・アルザミール
- 彼の死に、ジャミル達と共に弔いの酒宴を挙げた。
- アスラン・ザラ
- ランド編38話にて、彼の優柔不断な行動に呆れて「シンとキラの方をチラチラ見るな」と痛烈に批判した。
- ゲラバ・ゲラバ
- 本人の大嫌いな「ザ・クラッシャー」で呼ばれた為に激怒。ただし最後は彼なら呼んでもかまわないと認める事にした。
- ギム・ギンガナム
- ZSPDにて対峙した際、彼に「小生と同類」と言われるが、結局彼を拒否した。
- XAN-斬-
- ZSPDにて対峙した際、素で彼と会話していた。
パイロットBGM
- 「LAND CRASHER」
- ガンレオン前半のテーマ。「ガン! ガン! レオン、ガンレオン!」ものすごく中毒性の高い曲で、つい口ずさむファンは多い。あのバラン・ドバンのBGMを手がけた葉山宏治氏の作品。
- 「負けないぜ! ガンレオン」
- ガンレオン・マグナモード開放時にテーマが変わる。「負けないぜ! 負けないぜ! 負けないぜ!」CDのタイトルにもなった。これも中毒性が高く、やはり口ずさむファンは多い。
この他、イベント専用の上記曲のアレンジ『PAIN』がある。このBGMは「LAND CRASHER」のダウナーアレンジであり、また違う印象が残る曲である。
名台詞
- 「俺はビーター・サービスのランド・トラビスだ!」
- 彼の自己紹介。これと共にヒートスマイルを見せてくれる。その後、様々な人に暑苦しいと言われるのはご愛嬌。
- 「俺は修理屋だ! 曲がった根性は叩き直す!」
- 叩き直すと言ってるあたり修理屋らしさを感じさせる。「叩き壊すの間違いでは?」などと言ってはいけない。
- 「壊れたものは直す!それが人でも機械でも心でも!!それが修理屋の生き様だ!!」
「やっちまったことはどうしようもねえ…。その事実はひっくり返らねえよ…」
「だが修理屋ってのはな!それを元通り…いや、元よりするのが仕事だ!」
「だから、俺は自分のやった事を取り繕うような真似はしねえ!」
「やっちまった事は自分の力でどうにかするのが俺の…」
「ザ・ヒートのやり方だ!」 - 「俺が俺であるために」より、アサキムの駆るシュロウガに一撃をくらってしまうも二度と痛みに負けないと誓ったランドはこう言い放った。この発言はランドの師匠シエロの言葉を踏まえたものである。その言葉通り、メールとの絆を取り戻し、真の姿「ガンレオン・マグナモード」を発動させた。
- 「この瞬間は、ザ・クラッシャーだあああぁ!」
- ガンレオンの最強技「ザ・ヒート・クラッシャー」時の台詞。マグナモードの用途を理解しているが故の発言である。
- 「ボーダーってものは本来ああいうものなのさ…」
「ましてや、若者のカリスマって呼ばれるような男ならな」 - レントン捜索ルートでチャールズ・ビームス、レイ・ビームスと共闘した時、レントンやZEUTHメンバーに当り散らしてたホランドを比較して発言した。
- 「勘違いすんじゃねえぞ。だからっててめえを許したわけじゃねぇ」
「セツコの姉さんの一件もあるからな。てめえが善人じゃねえってのは確定してんだ」 - アサキムと酒を酌み交わしていた際の言葉。一時チームが崩壊しかけたのはメールの過去を隠していた自身に原因があると認めつつ、それを利用したアサキムの行いはやはり許せなかったらしい。しかし、彼を完全な「敵」と断ずるのも難しかったらしく、「なら、僕と戦うか?」と言われた際には言い淀んでいる。
- 「甘いぜ、レーベン! ついに尻尾を出しやがったな!!」
- 本性を現したレーベンの攻撃をガードし、ダメージを受けずにあっさりしのいだ時の台詞。セツコとは違い、レーベンのいくつかの行動から、以前から疑惑の目で見ていた事を明かす。
- 「黙ってろ、三下!」
- 一度攻撃を防がれたのにもかかわらず自分を狙おうとするレーベンに対してのセリフ。清々しいまでの一蹴っぷりである。
- 「決めたぜ、アサキム! お前の曲がった根性は俺が叩き直す!」
「もう恨みも憎しみもねえ!! とことんまで付き合ってやるぜ!!」 - 「俺達の行き先」にて、アサキムとの戦闘前会話。しがらみも因縁も超え、「修理屋」ザ・ヒートが真っ向から挑みかかる。
- 「てめえはエーデルの命令ならどんな事でもやるのかよ!?」
「そんな野郎は獅子じゃねえ!頭の中が空っぽの飼い犬だ!」 - 軌道エレベーターでのレーベンとの決戦後。エーデルに依存しなければ自分を保つことが出来ないレーベンを非常に解りやすく形容している。しかしレーベンは「黙れ、ザ・クラッシャー!それの何が悪い!」と開き直ったかのような台詞で返した。
- 「三味線を弾いてんじゃねえぞ。お前ならもっとやれたはずだろうが」
- 軌道エレベーターでのアサキムとの決戦後。あっさり敗北を認めたアサキムが本気を出していなかったことを見抜き、怒るというより呆れる。
- 「レントンやアポロだって命懸けてんだ! 大人が体張らねえでどうすんだよ!」
- 彼が「大人」であることをよく表したセリフ。
- ジ・エーデル「放せ! 放せよ、ザ・クラッシャー! ボクの望む世界の邪魔をするな!」
ランド「お前の野望をぶっ壊し、世界を修理するのが俺! ザ・ヒート・クラッシャーだ!」
ジ・エーデル「暑苦しい! 近寄るな! この破壊魔!」
ランド「往生しな、ジ・エーデル! 地獄まで付き合うぜ!」
ジ・エーデル「い、嫌だ! こんな暑苦しいラストだけは嫌だああああああっ!!」 - ランド編の最終話、時空修復直前のやり取り。流石のジ・エーデルでも、ランドのヒートスマイルを間近で見て耐えることは出来なかった模様。天罰と言えばそれまでだが、あんな暑苦しいものを見せられた以上、ジ・エーデルが本気で嫌がったのも無理は無い…。
- 「それが、ザ・ヒートの生き様だからな!」
- エンディングで、メールとの再会を果たした後の一言。この言葉とヒートスマイルで、ランド編の幕は閉じられた。
- ランド「知ってるか、鬼? 米一粒には八十八人の神様がいるんだぜ!」
メール「あんた達が腐らせたお米の粒は数え切れない程あるんだよ!」
ランド「ってなわけだ! その数え切れない神様の代わりに俺がお前達をぶん殴る! 食い物を粗末にするような奴はあの世で反省しやがれ!!」 - ZSPD「食べたくて合体」で百鬼帝国相手に発生する戦闘前会話。「米一粒に~」というのは、米という字は分解すると八十八となり、そこから転じて八十八の神が宿る、と信じられていたことから。が、ランドはいつそんな事を覚えたのだろうか?
- 「そうでもないぜ。美味い飯は酒を進ませるからな」
「酒、飯、酒、飯、酒、飯のコンビネーション!さらにシメの飯!最高だぜ!」 - ZSPDで不動司令から差し入れられた待望の食事に舌鼓を打ちながら、ゲイン相手に「酒」と「飯」の相乗効果について熱く語る。
迷台詞
その性格と人間関係ゆえか、迷台詞にも事欠かない。人柄と併せてクロウと通ずるものがある。
- メール「敵接近! 右? え~と、左? もうよくわかんない!」
ランド「お前は敵の回し者か!?」 - 戦闘台詞の一つで、敵機の方向に混乱するメールに呆れての台詞。これに限らず二人の掛け合いは漫才じみたものが多く、是非とも実際に聞いて確かめていただきたい。
- 「仕方ねえだろ! 俺はミイヤ・ラウジンのファンなんだから!」
- ガロードにブロマイドを買った事を言われて言い返した台詞だが、なんの言い訳にもならない。
- 「うひょお! 見ろよ、ガロード! ミイヤだ! 歌姫ミイヤだぜ!」
- ミイヤの立体映像の前で騒いでいる時の台詞。立体映像だと分かっていても、ものすごく浮かれている彼はアホに見えるが、シベ鉄の目を誤魔化す為の芝居という意味もあった。
- 「オーバー過ぎる!」
- オーバースキルを見て驚いたメールに言ったダジャレ。いや、確かにメールの反応は大袈裟だったが。
- 「たまには思いっきり物をぶっ壊してええええっ!!」
- 20話「ウソのない世界」で、ゲイナーに続けとばかり叫んだ中でのランドの本音。こんなんだからザ・クラッシャーなんて不名誉なあだ名がつくのだろうに。
- 「俺……あいつにだけはザ・クラッシャーって呼ばれても腹が立たなくなって来たぜ……」
- ゲラバから「ザ・クラッシャー」呼ばわりされた際の台詞。序盤は当然の如く激昂していたが、境遇に同情したのかここに来ると全く反応しなくなっている。
- 「できねぇ!」
- 「俺が俺であるために」より、シュランにモビルスーツの操縦が出来るのかと聞かれた時、それはそれは熱い笑顔で返した。なお「ザブングル」の世界出身なので、設定上ウォーカーマシンの操縦は当然できる。
- ジエー「ええい! 頭が高いぞ、修理屋!! こちらにおわす御方こそ~」
ランド「へへ~! し、知らぬこととはいえ、とんだご無礼を!」
エーデル「お、お顔を上げてください!」 - エーデルとの初対面でのやり取り。無論元ネタは「水戸黄門」である。
- 「同情するぜ。俺もお前さんも、もうちょっと本業の方で評価されたいもんだ」
- 「ストレンジ・コンタクト」にて、オルソンからの依頼で桂とのネゴシエイションを行った結果、チラム側に発覚して戦闘に陥ったロジャーに対して。しかし、相手の問題でビッグオーを使うことが多いロジャーはともかく、ランドの方は本人の素行の問題なのだが……。
- 「お前が氷の悪魔なら! 俺は炎の天使だ!!」
- 対オーバーデビル戦の際に発生する特殊戦闘台詞。メールの言うとおり天使は無理がある。
- 「今は、そんな事を言ってる場合じゃねえんだよ!」
「謎の敵の出現で世界は大ピンチ。俺達は奴らと戦う為に集まった…それを忘れんな」 - ZEUTH再結成の目的をゲッコーステイトの面々へと熱血気味に語る。言ってる事は至極マトモだが実はコレ、「メールの髪の毛が伸びたら結婚する」という周囲からの話題を逸らす為に勢いで誤魔化したもの。
- 「社長代行の許しが出たんなら遠慮は要らねえな…!って言うより、俺も頭にきてる!」
「物事ってのは壊すのは簡単だが、直すのは大変なんだ!それが分からねえ野郎は俺が潰す!!」
「徹底的に粉微塵に跡形も残らずギタギタにな!!」 - 無人機軍団との初戦闘時に発生する戦闘前会話。メールからのお許しが出た事で「ザ・クラッシャー」としての本分を全開にするが、傍らでメールは煽り過ぎた事を後悔していた。
- 「しまった…! きれいにカウンターが入った!」
- 第2次Z初登場時にクロウを撃墜した時の台詞。本人曰く、「力が入り過ぎた!」との事。
余談
彼の名前のLandは読んで字の通り、英語で「地」だが、一方メール・ビーターのMerはフランス語で「海」を表し、師匠のシエロ・ビーターのCieloはスペイン語で「空」を表す。すなわち、3人がそれぞれ空・陸・海を意味している形となる。