レイ・ビームス

レイ・ビームスは『交響詩篇エウレカセブン』の登場人物。

レイ・ビームス
外国語表記 Ray Beams[1]
登場作品 交響詩篇エウレカセブン
声優 久川綾
デザイン 吉田健一
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人
性別
所属 塔州連邦軍S・O・F第2機動部隊隊員⇒フリーランス
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概要編集

デューイの依頼で、ニルヴァーシュエウレカの捕獲を引き受けた傭兵夫婦、ビームス夫妻の片割れ。狐目が特徴で、料理が得意(その味はレントンが美味さの余り泣いてしまうほど)な若奥様。

実は元塔州連邦軍人であり、夫・チャールズ共々ホランドとは旧知の間柄。ある任務の際に子供を産めない体になってしまい、その際に目撃したセブンスウェル現象のせいだと信じ切っている。そのため、セブンスウェル現象を起こしたエウレカに対して尋常ではない憎しみを抱いている。

ふとした偶然から行き倒れ寸前のレントンと知り合い、彼を白鳥号へと迎え入れた。そして、共に過ごす内に完全に情が移ってしまい、大真面目に養子にしようと考えるも、レントンがゲッコーステイトの一員であることを知ってしまい、断腸の思いで断念。

その後、月光号内部での激戦でチャールズが死亡したことで精神的に不安定になっていく。そして、最後の一戦でレントンのエウレカへの想いを聞かされ、完全に精神のバランスが崩壊。エウレカへの憎しみと、レントンへの愛情の両方を狂気と共に吐露しながら白鳥号ごと月光号へ特攻するも、タルホたちの連携とホランドの渾身の一撃に敗れる。最期は結婚指輪をはめた左腕を切断され、その腕を求めもがいている内に白鳥号の爆発に巻き込まれ、チャールズの後を追うように落命した。

彼女が死亡する第28話「メメントモリ」は『エウレカセブン』本編でもぶっちぎりの鬱エピソードであり、チャールズが命を落とす第27話「ヘルタースケルター」とツープラトンで多くのファンの心を凹ませた。

劇場版では「レイ・サーストン」の名で存在していたが本編開始前に起きた「ドーハの悲劇」でチャールズ共々落命している。ちなみにこちらではレントンが実子。

登場作品と役柄編集

Zシリーズ編集

スーパーロボット大戦Z
初登場作品。ランドルート限定で登場。今作では条件を満たせばチャールズと二人仲良く生存し、最終話にレントンのためにスポット参戦してくれる。
ちなみに敵対するステージではチャールズと一緒に出撃。白鳥号の特攻は自動操縦となっており原作の狂いっぷりは未再現だが、それでも鬱イベントなのは変わらず。

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
SRサポートユニット。

パイロットステータス編集

能力値編集

チャールズ同様回避・技量に優れる。

精神コマンド編集

Z
集中加速応援祝福

特殊技能(特殊スキル)編集

Z
リフテクニック支援攻撃援護防御気力+ (回避)ガード
意外と防御型。だからと言って迂闊に援護防御すると致命打を受けかねないので注意。

小隊長能力(隊長効果)編集

飛行ユニットへの攻撃力+20%
Zで採用。チャールズと同じで、レントンが危険に晒されやすいので注意。

サポートアビリティ編集

ウィザード級のハッカー
SR。クリティカル率大アップ、装甲大ダウン。

人間関係編集

チャールズ・ビームス
最愛の夫。軍にいた頃から交際しており、子供が産めなくなったことを気に病むレイに胸を張ってプロポーズしている。
エウレカ
レイにとっては不倶戴天の怨敵。子供を産めなくなった原因が彼女だと信じ切っていたレイから激しく憎まれていた。
レントン・サーストン
ある事情から、白鳥号に迎え入れる。共に過ごす内に彼はレイとチャールズにとって、「やっと会えた愛息子」になった。が、彼がゲッコーステイトの一員だったばっかりに悲しい別離を経験することに…。
劇場版では実子。
タルホ・ユーキ
直接の面識はないが、情報部所属時代に情報部からもスカウト候補としてマークされたほどのレイの驚異的なハッカーとしての腕前を聞き及んでいたため、名前は知っていた。

名台詞編集

「貫くわよ。だってあの子は私たちの息子だもの」
第24話「パラダイス・ロスト」にて、レントンを見送った後、彼が月光号に戻るのかが気がかりなチャールズに一言。チャールズも「そうだな…」と寂しげだった。これがファンの心を凹ませ、抉り抜いた鬱展開の開始を告げる合図になろうとは…。
もう遅いのよ、何もかも……レントン、あなたが守るって言ったエウレカはね、ママから全ての未来を奪っていったの…」
「だから今度はママが奪うのよ。エウレカ、あなたの未来を!!」
「レントン、あなたは化物に取り憑かれてしまったの。でも大丈夫、ママが助けてあげる!! そして一緒にチャールズのところに逝きましょう!!
第28話「メメントモリ」で放った、狂気がない交ぜになった悲痛な絶叫。エウレカのためなら、自分が相手でも戦うとレントンが宣言したため、母としてエウレカに決定的に敗北したレイは完全に心の均衡を失ってしまう。エウレカを化物と罵り、レントンに対して「ママ」と名乗るほどに…。
この言葉とその後訪れた最期は、レントンと視聴者の心に深い傷を残した。

スパロボシリーズの名台詞編集

「…私は今でもエウレカを許しはしない……」
「でも、レントンがあの子を救おうとしているのなら、その手伝いをしてあげたい」
最終話スポット参戦時の台詞。割り切れないものを残しつつも、「可愛い息子」のためにビームズ夫婦は帰ってきた。
「もう私達は手伝ってあげられない……だから、今度は自分の力で飛びなさい」
レムレース撃破後。エウレカを救うため司令クラスターに向かうレントンに、チャールズ共々激を飛ばす。

搭乗機体編集

スピアヘッド SH101

余談編集

  • ビームス夫妻の名前の由来は諸説あり、アメリカの家具デザイナー夫婦、「チャールズ・イームズ」「レイ・イームズ」に由来すると言うものや、お互いの名前は「ソウルの神様」と呼ばれるR&B界の巨人「レイ・チャールズ」からで姓はファッションブランドのBEAMS(原宿には、「レイビームズ」という店舗もある)からなどが挙げられる。

脚注編集

  1. CHARACTER、交響詩篇エウレカセブン、2022年2月15日閲覧。