ファイナルダンクーガ
ファイナルダンクーガ(ファイナル断空我 / Final Dancouga)
ダンクーガがブラックウイングを飛行用ブースターとして背面に装着させた合体形態。
この合体形態は『ダンクーガ』本編には登場しない形態であり、元々デザイン時に想定されていたものの、ブラックウイングの玩具が発売されないことが決まったため、本編でも反映されずパイロットのアランと共にブラックウイングは失われてしまう。その後『α外伝』限定版付属に付属する大張正巳氏書き下ろしのイラストでこの形態が公開され、DVD-BOXのボックスイラストで公開されると、設定やデザインを練り直され、「ファイナルダンクーガ」の名称を与えられ、スパロボシリーズ本編にも登場することとなる。スパロボオリジナル設定で登場し人気を集めた点ではマジンカイザーに近い。
この合体で、ダンクーガは「獣を超え、人を超え、そして神をも超えた」スーパーロボットとなった。合体用のキーワードはゲームの描写から「FINALDANCOUGA」となっているようである。
パイロットの役割はダンクーガの時と基本的に変わらないが、アランが断空砲の照準を担当しているようである。
基本的な武装もダンクーガと変わらないが、攻撃力が底上げされており、ブラックウイング分の強化パーツも付けられるようになっている。
余談だが、『超獣機神ダンクーガ』の続編である『獣装機攻ダンクーガノヴァ』にも本作の登場人物であるF・Sの回想シーンに登場している。アニメ本編でファイナルダンクーガを拝めるのは、ここだけである。逆に言えばダンクーガノヴァはこの点において若干のパラレル要素を含んでいることになる。
登場作品と操縦者
初登場以降、ダンクーガが登場する作品では毎回登場している。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 前述のとおり、大張正巳氏書き下ろしイラストが限定版付属のイラストボードに描かれている。『ダンクーガ』放送時には企画段階で没となったため、これがデザインの初出。「オリジナルコンセプトの大張版ダンクーガ」と記載されている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 中盤で合体可能になり、必殺技としてファイナル断空砲が追加される。なお、アランは他のサブパイロットとは違い特殊技能を修得できるのでSPアップでSPを底上げすると良い。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
- 今回は最初からこちらの形態で登場。ダンクーガノヴァとの共演が実現した。ちなみに今作ではこのダンクーガを元にしてダンクーガノヴァとR-ダイガンが作られたという設定。長らくダンクーガの必殺技として使った「断空光牙剣」は何と使用不可となっている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- PV2にて遂にダンクーガノヴァ・マックスゴッドとの合体攻撃が登場。そして、断空光牙剣が使えるようになった。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 後半のシナリオ「消えない灯火、消える命」で合体可能に。主人公の後継機の登場とかぶるため、シナリオ上の扱いは良くない。この作品でもアランは他のサブパイロットとは違いスキルパーツを装備できるので、SPの底上げが可能。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- 初登場作品。中盤終わり頃のシナリオ「蒼き鷹、再び」で合体イベントが発生、以後この状態がデフォルトに。断空砲及びフォーメーションが使えなくなるが、ダイガンがP兵器で無くなる代わりに射程が延びる。
- スーパーロボット大戦XO
- 初登場シナリオの名称が「獣達の目覚め」に変更されている(シナリオ内容は同じ)。シナリオ中ではスパロボオリジナルといってもいい合体ムービーも用意されている。第3次αを受けて断空光牙剣がファイナル断空光牙剣に名称が変更される(カットインを除けば戦闘デモは断空光牙剣とほぼ同一)。カットインには念願のアラン登場も果たしている。ファイナルダンクーガとしてでは本作でオープニング戦闘デモに初登場。
装備・機能
武装・必殺武器
- パルスレーザー
- 胸部から発射する赤いレーザー。
- ダイガン
- 獣戦機がヒューマノイドモードで使用する銃を合体させたライフルで、ファイナルダンクーガの数少ない携行武器。気力が必要無い武器の中では比較的使いやすい。第2次Zではブラックウイング部がスライドしてそこから各獣戦機の銃が射出される。
- 鉄拳
- 亮に操縦を委譲し、文字通り鉄拳で敵を殴り飛ばす。燃費の悪いファイナルダンクーガがザコ敵相手に使うメインの攻撃手段。野生化が発動すると、断空剣を使うまでも無くこちらで対処できる場合も多い。第2次Zでは亮の半裸カットインもある。
- 断空剣/ファイナル断空剣
- ファイナルダンクーガの数少ない携行武器。『心にて、悪しき空間を断つ』剣だが、スパロボでは光牙剣との区別のためか、台詞が「心にて、空間を断つ」になっている。燃費が良く攻撃力も高い、ファイナルダンクーガの主力武器。ガンドール砲のレーザーを小型化した武器。通常は柄のみの状態でファイナルダンクーガ本体に収納されているが、使用時には柄が展開しレーザーが刀身を形成する。殆どの場合下記の断空砲フォーメーションより威力が低いのだが、第2次Zのみ断空光牙剣が無いせいか断空砲フォーメーションより威力が上。また演出もダンクーガノヴァのそれに近くなっている。OEでは「ファイナル断空剣」名義となった。
- 断空砲フォーメーション
- 合体前の獣戦機が使用している砲身を全て前方に向けて放つ必殺技。なお、ビッグモスの200ミリ榴弾砲はブラックウイング部と干渉するため、ブラックウイングがスライドする形で200ミリ榴弾砲がせり出る。獣戦機の状態では全ての砲身が実弾を使用しているが、合体時にはレーザー砲として機能している。第2次Zでは発射後にダンクーガノヴァの断空砲と酷似した演出が取られている。
なお、第3次αのダンクーガは獣戦機隊のカットインがあるが、ファイナルダンクーガ時にアランのカットインは無い。「アランがハブられた」と話題になり、後の作品では他の武器でアランのカットインが入るという措置が取られたが、第2次Zのこの武器でまたもアランはハブられた。この武器でアランの担当するポジションはないので、妥当ではあるのだが…、OEではアラン含む全員のカットインが挿入されるようになった。 - 断空光牙剣 / ファイナル断空光牙剣
- 『愛の心にて、悪しき空間を断つ』剣。獣戦機隊の母艦ガンドールから、エネルギー供給を受けた断空剣で放つ必殺技。スパロボではガンドールが参戦しない事が多く、必然的に単体で放つ事になる。マップ兵器版が存在する場合も。XOでは獣戦機隊(アラン含む)のカットインが入る。先述するように、第2次破界篇では使用できなくなったものの、再世篇で使えるようになった。しかし、ガンドールが出ていない為、こちらはファイナル断空砲のエネルギーを断空剣に集中させて放ち(この時、「愛の心にて悪しく空間を断つ、名付けて断空光牙剣」の文字が挿入される)、トドメは敵に断空剣を投げつける(これは原作でムゲを葬ったシーンの再現)。
- ファイナル断空砲
- ブラックウイング部の頭が割れ、その奥にいるアランから放たれる必殺武器。断空砲とは異なり、砲身を前方に向ける事が出来ない為、機体を前傾姿勢にする必要がある。第2次Zではアラン→忍→沙羅→亮→雅人の順でカットインが挿入された後(アラン以外はTV版の第二期OPの再現であるようで、このカットインでは忍達は私服を着ていたりする)、上空に打ち上げた竜の形をした光線が敵に降りかかる、と全く違う演出となっている。また光線の色も第3次αでは白みがかった青だったが、第2次Zでは断空光牙剣を思わせる赤に。これは再世篇におけるファイナル断空光牙剣がファイナル断空砲のエネルギーを使うという演出のための設定変更と思われる。
- アグレッシブビースト
- 獣戦機とブラックウイングに分離した後、アグレッシブ・ビーストモードに変形して突撃する必殺技。Jでは獣戦機隊とアランのカットインが入り、トドメは再合体したファイナルダンクーガの鉄拳で締め。この時原作を再現した、亮の単独半裸カットインが入る。
合体攻撃
- 断空双牙剣
- ダンクーガノヴァ・マックスゴッドとの合体攻撃。二機のダンクーガによる『愛の心にて、悪しき空間を断つ』二本の牙。
なお、勘違いされがちだが、最初に投げた断空剣はマックスゴッドの断空剣と交換しているのではなく自分のものを掴んでいる(画面左側から飛んできた断空剣を左側にいたファイナルダンクーガの左手が、画面右側から飛んできた断空剣を右側にいたマックスゴッドの左手が掴んでいる)
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
機体BGM
スパロボシリーズでの名場面
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